JP3535307B2 - 半導体装置 - Google Patents
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Description
た非単結晶半導体を用いた薄膜集積回路およびそれに用
いる回路素子、例えば、薄膜トランジスタ(TFT)の
構造に関するものである。本発明において絶縁表面と
は、絶縁体表面以外に、半導体や金属の表面に設けられ
た絶縁層をも意味する。すなわち、本発明によって作製
される集積回路および薄膜トランジスタは、ガラス等の
絶縁基板上に形成されたものだけでなく、単結晶シリコ
ン等の半導体基板上に形成された絶縁体の上に形成され
たものも含む。
表面上に実質的に真性な薄膜半導体領域(活性層)を島
状に形成した後、ゲイト絶縁膜として、CVD法やスパ
ッタ法によって絶縁被膜を形成し、その上にゲイト電極
を形成して得られる。逆に、ゲイト電極を先に形成し、
その上にゲイト絶縁膜と活性層を形成する場合もある。
前者の場合においては、ソース領域/ドレイン領域は、
真性な薄膜半導体においてN型もしくはP型の不純物を
拡散(ドープ)せしめて形成される。後者の方法におい
ても不純物拡散の方法が用いられることもあるが、別に
N型もしくはP型の半導体被膜を形成する方法が一般的
である。
ス領域/ドレイン領域と実質的に真性導電型のチャネル
領域と、チャネル領域の上にゲイト絶縁膜とゲイト電極
とを有し、ソース領域とドレイン領域には、外部との電
気的な接続を取るために、配線・電極(それぞれ、ソー
ス電極・配線、ドレイン電極・配線と称する)が接続さ
れ、これらとゲイト電極の3端子によって制御されるも
のである。
ン領域の区別は明確でないので、以下の記述では、ソー
ス領域、ドレイン領域とは、回路に基づく区別ではな
く、任意に設定できるものとする。すなわち、任意にソ
ース領域と設定された領域でない、端子の接続されるN
型もしくはP型の領域が、ドレイン領域と定義される。
近年、TFTの電界移動度を高める必要から、活性層の
半導体として、アモルファス半導体に代えて、結晶性半
導体を用いることが試みられている。
導体、中でも結晶性の非単結晶半導体(例えば、多結晶
シリコン)を用いたTFTにおける最大の問題点はリー
ク電流(OFF電流)が大きいことであった。すなわ
ち、ゲイト電極に電圧が印加されていない、もしくは逆
の電圧が印加されている際(非選択状態、OFF状態)
には、チャネル(電流通路)が形成されないので、電流
は流れないはずである。しかしながら、実際には、単結
晶半導体において通常、観察されるリーク電流以上の電
流が見られた。したがって、この現象は非単結晶半導体
に特有のものと考えられる。
ナミックな動作(電荷保持等)の要求される用途におい
て問題であった。また、スタティックな動作の要求され
る用途においても、消費電力を増加させるため、好まし
いことではなかった。TFTの大きな用途として期待さ
れている液晶ディスプレー等のアクティブマトリクス回
路においては、TFTはマトリクスに設けられた画素の
スイッチングトランジスタとして動作するが、その際に
は、画素電極やその補助のコンデンサー(保持容量)に
蓄積された電荷がリークしないことが必要とされたが、
リーク電流が大きいと十分な時間、電荷を保持すること
ができなかった。
ル長を長くするか、または、チャネル幅を小さくするこ
とが有効であると考えられていた。しかし、こうする
と、リーク電流の絶対値は小さくなるものの、ゲイト電
極に電圧が印加されている際(選択状態、ON状態)の
ドレイン電流(ON電流)も同様に小さくなり、必要と
する動作がおこなえない場合があった。すなわち、この
方法ではドレイン電流とリーク電流の比率(ON/OF
F比)を向上させることはできなかった。本発明は、こ
のような問題を鑑みてなされたものであり、非単結晶半
導体を活性層に用いたTFTにおいて、リーク電流を低
減するとともに、ON/OFF比を改善する方法を提供
することを目的とする。
と、ゲイト絶縁膜、ゲイト電極を有する薄膜半導体装置
に関する。本発明では、従来のTFTに加えて、さらに
別のゲイト電極とゲイト絶縁膜を設ける。すなわち、第
1のゲイト電極(従来のゲイト電極と同等なもの)およ
び第2のゲイト電極(本発明において追加するもの)を
形成し、それぞれのゲイト電極に対応するゲイト絶縁膜
も設ける。本発明のもととなる薄膜半導体装置において
は、前記薄膜半導体は島状に形成され、かつ、同一面内
もしくは異なる面内にソース領域、ドレイン領域を有す
る。
ース領域、ドレイン領域とは重ならないように設け、さ
らに、第1のゲイト電極に逆バイアスの電圧が印加され
ている際には、第2のゲイト電極には、順バイアスの電
圧が印加されていることを特徴とする。本発明の第1
は、上記の条件を満たす薄膜半導体装置において、第1
のゲイト電極と第2のゲイト電極を、薄膜半導体をはさ
むように設けることを特徴とする。
つ存在することに着目した場合には、第1のゲイト電極
を第1のゲイト絶縁膜を挟んで前記薄膜半導体の第1の
主面に設け、第2のゲイト電極を第2のゲイト絶縁膜を
挟んで設けることを特徴とする本発明の第2が得られ
る。本発明においては、作製工程を簡略化する意味で、
第2のゲイト電極を、ソース領域もしくはドレイン領域
のいずれか少なくとも一方と接続する配線と同じ被膜か
ら形成してもよい。
板と薄膜半導体と第1のゲイト電極の位置関係におい
て、薄膜半導体が基板と第1のゲイト電極の間に存在す
る)に本発明を適用してもよいのと同様、ボトムゲイト
型TFT(上記位置関係において、第1のゲイト電極が
基板と薄膜半導体の間に存在する)に本発明を適用して
もよい。
はボトムゲイト型の例である。図1(A)には、その断
面図を示す。すなわち、基板1上に第1のゲイト電極
2、第1のゲイト絶縁膜3、薄膜半導体4、その両端に
ソース領域5、ドレイン領域6、第2のゲイト絶縁膜
7、第2のゲイト電極8a〜8cを有する。必要によっ
ては、ソース電極・配線9、ドレイン電極・配線10を
設けてもよい。(図1(A)) 図1(A)では、第2のゲイト電極の配置が不明瞭であ
るので、図1(B)に積層構造を示す。(図1(B))
示す。本発明においては、第2のゲイト電極のうち少な
くとも1つは、電気的にソース領域およびドレイン領域
のいずれとも重ならないことが必要である。ここで、
「電気的」という語句の意味は、第2のゲイト電極によ
る電気的な影響を意味し、仮に、幾何学的には、ソース
領域やドレイン領域と重なっていても、第2のゲイト電
極の電気的な作用がその重なり部分に及ばない場合は、
「電気的に」重ならない、と表現する。(図1(C))
イト電極が交互に設けるだけではなく、図1(D)のよ
うに、第2のゲイト電極8aと8bを同じように設けて
もよい。(図1(D)) 本発明において、薄膜半導体において、第2のゲイト電
極と重ならない部分(第2のゲイト電極による電気的な
作用の及ばない部分)をベース領域と定義した場合、下
記の条件を満足するように、第2のゲイト電極を配置す
ると、より本発明の効果が明確となる。
足する。「ベース領域のみを経由してソース領域からド
レイン領域へ至る最短距離は、薄膜半導体を経由してソ
ース領域からドレイン領域へ至る最短距離よりも大き
い。」 本発明の第4は以下の条件を満足する。「ベース領域の
面積をベース領域のみを経由してソース領域からドレイ
ン領域へ至る最短経路長により除した値(ベース領域の
平均的な幅)は、薄膜半導体のソース領域とドレイン領
域以外の面積をソース領域からドレイン領域へ至る最短
経路長により除した値(薄膜半導体の幅)よりも小さ
い。」
は、第2のゲイト電極の形状そのものは問題ではなく、
電気的な作用が重視されるということに注意すべきであ
る。さらに、本発明においては、後述するように選択、
非選択に関しては、ベース領域のみを電気的に制御でき
ればよいので、第1のゲイト電極は、ベース領域以外の
部分(すなわち、第2のゲイト電極と薄膜半導体の重な
る部分)には存在する必要はない。したがって、下記の
条件を本発明の第3および第4に付加してもよい。「ベ
ース領域は、第1のゲイト電極の形状とが、実質的に同
じである。
極の形状をほぼ同じとするには、第1のゲイト電極をマ
スクとした自己整合的なフォトリソグラフィー技術によ
って、第2のゲイト電極をパターンを形成すればよい。
このような条件を本発明の第3乃至第6に付加してもよ
い。
は、従来のTFTと何ら変わることがない。本発明にお
いて特徴となるのは、非選択(OFF)状態についてで
ある。図1に示す半導体装置において、第2のゲイト電
極の電位をソース領域と同じとする。一方、第1のゲイ
ト電極においては、比較的大きな逆バイアス電圧を印加
する。Nチャネル型半導体装置においては、選択状態
(第1のゲイト電極に順バイアス電圧(すなわち、正電
圧)が印加されている状態)では、図6(B)に示すよ
うに第1のゲイト電極に面した薄膜半導体に多数キャリ
ヤ(すなわち、電子)が引き寄せられ、これがキャリヤ
となってソース−ドレイン間の導電を担う。(図6
(B))
バイアス電圧(すなわち、負電圧)が印加されている状
態)では、図6(A)に示すように第1のゲイト電極に
面した薄膜半導体に少数キャリヤ(すなわち、正孔)が
引き寄せられ、これがキャリヤとなる。(図6(A))
のエネルギーバンドを図4(A)および(B)に示す。
EF はフェルミ準位を意味する。図4(A)は第1のゲ
イト電極の電圧をソース領域の電圧を同じとした状態
(VG1=0)であり、図4(B)は第1のゲイト電極に
ある大きさの負の電圧(−V)を印加した状態(VG1=
−V)を示す。なお、VG2は第2のゲイト電極に印加さ
れる電圧の大きさを表す。(図4(A)、(B)) ソース領域と薄膜半導体、ドレイン領域と薄膜半導体の
間にはギャップが存在し、少数キャリヤである正孔はこ
のギャップを移動できないために、理想的にはソース−
ドレイン間の導電はない。
は、結晶欠陥等に由来する局在準位をホッピングして導
電することが知られており、薄膜半導体表面に誘起され
た正孔も、このメカニズムによってソース領域、ドレイ
ン領域から移動する電子と再結合し、結果として、ソー
ス−ドレイン間の導電(リーク電流)が生じる。図4の
点線の矢印はホッピング伝導を示す。もちろん、ホッピ
ングとは言え、かなりの大きさの抵抗となる。第1のゲ
イト電極に印加される逆バイアス電圧がより大きくなれ
ば、より多くの少数キャリヤ(正孔)が誘起されるの
で、より導電率が高まり、リーク電流が増大することと
なる。
リーク電流の流れを示したものであり、薄膜半導体の全
体を横断して電流が流れる。(図2(A)) 次に、第2のゲイト電極にある大きさの正の電圧(+
v)を印加した状態(VG2=+V)を考える。すると、
第2のゲイト電極に面した薄膜半導体の表面には多数キ
ャリヤ(電子)が誘起され、エネルギーバンド図は、図
4(C)のように複雑な形状となる。(図4(C))
ギーバンド図をもとに、薄膜半導体を電気回路的に表示
すると、図5のようになる。図5(A)は、ソース領域
と薄膜半導体との接合部の抵抗R1 、ドレイン領域と薄
膜半導体との接合部の抵抗R2 以外に薄膜半導体自身の
抵抗R3 の直列抵抗である。しかし、R3 は第1のゲイ
ト電圧に印加される逆バイアス電圧によって、決定さ
れ、逆バイアス電圧が大きくなればなるほど、多くの少
数キャリヤが誘起され、R3 は減少し、R1 、R2 に比
較して無視しうるほど小さくなり、実質的には、R1 と
R2 によって、リーク電流が決定される。(図5
(A))
アス電圧を印加すると、接合が増える分、直列に挿入さ
れる抵抗も増える。すなわち、第2のゲイト電極1つに
つき、2つの接合による抵抗が生じる。図5(B)で
は、この2つの抵抗を1つのものとして、R4 〜R6 と
表現する。すなわち、第2のゲイト電極は3つあるの
で、抵抗も3つ生じる。これ以外にも薄膜半導体固有の
抵抗があるのだが、ここでは表示していない。(図5
(B))
様子を示す。第2のゲイト電極の存在する部分には反転
層11が生じ、それ以外の部分がベース領域12とな
る。リーク電流の経路としてはx−x’の線に沿ったも
の以外に、図に矢印に示すように、ベース領域に沿った
ものも生じる。ベース領域に沿った電流の抵抗をR7 〜
R9 とすると、図5(C)に示すような回路が得られ
る。(図5(C))
はるかに大きいので、リーク電流は主としてR7 〜R9
(すなわち、ベース領域)を流れ、実質的な回路図は図
5(D)で表される。(図5(D)) ここで問題となるのは、R3 と(R7 +R8 +R9 )の
大小の比較である。図2(A)と(B)の対比から明ら
かなように、R3 (薄膜半導体4)は、(R7+R8 +
R9 )(ベース領域12)よりも幅が広く、かつ、短い
ので、前者の抵抗が後者よりも小さいことは明白であ
る。これは、本発明の第3および第4と同じである。す
なわち、第2のゲイト電極を適切に配置し、これに順バ
イアス電圧を印加することにより、非選択時の抵抗を高
め、リーク電流を低減できる。
る薄膜半導体装置についても当てはまる。図から明らか
に、ベース領域の平均的な幅は、薄膜半導体自体の幅よ
り狭い。このようにして、本発明では、非選択状態のリ
ーク電流を低減させる一方で、選択状態のドレイン電流
はそのままとし、結果的にON/OFF比を増大させる
ことが可能となる。また、このことは、本発明が、選択
状態と非選択状態で電流(それぞれ、ドレイン電流とリ
ーク電流)の経路が異なるという特徴を有することとも
同じである。
り長くするには、第2のゲイト電極の数を2以上、好ま
しくは、3以上とするとよい。同様にベース領域の幅を
より狭くするには、第2のゲイト電極の間隔を可能な限
り狭めるとよい。また、幅(選択状態でのチャネルの
幅)が広く、かつ、長さ(ソース−ドレイン間の距離)
の短い薄膜半導体を用いると、より、ON/OFF比を
増大せしめることができる。かくすることにより、非選
択状態における実質的なチャネル長を選択状態における
ものの5〜50倍に、非選択状態における実質的なチャ
ネル幅を選択状態におけるものの1/2〜1/20倍に
することも可能であり、この結果、ON/OFF比を、
100倍にまで拡大できる。
の断面図(図3)および上面図(図7)を示す。本実施
例では、第1のゲイト電極2を実質的にベース領域(薄
膜半導体のうち、第2のゲイト電極と重ならない部分)
と同じ形状とするものである。すなわち、第1のゲイト
電極と第2のゲイト電極の重なりを可能な限り小さくし
たものである。番号は図1のものと同じものを指す。
(図3)
イト電極の形状自体の重なりを小さくしたものである
が、仮に形状的には重なりが多くとも電気的に考えた場
合の重なりが小さい場合も本実施例と同じ思想である。
第1のゲイト電極2は、図3では複数あるように見える
が、図7(A)に示すようにひとつの連続したものであ
る。図7(B)は、第1のゲイト電極2に、薄膜半導体
4、ソース領域5、ドレイン領域6、第2のゲイト電極
8a〜8cを重ねたものである。(図7)
状態では、図1の半導体装置と同じ動作である。すなわ
ち、非選択状態であるので、第1のゲイト電極には逆バ
イアス電圧が印加され、第2のゲイト電極には、順バイ
アス電圧が印加される。そして、少数キャリヤは、図2
に示したものと同じように、ベース領域を迂回して流れ
る。
にソース領域と同じ電圧を印加しても、同様な効果が得
られる。この場合には、バンドギャップに由来する図5
の抵抗R4 〜R6 は小さくなるが、第2のゲイト電極8
a〜8cによって誘起されるキャリヤはほとんどないの
で、この部分の抵抗は極めて高い。したがって、第2の
ゲイト電極8a〜8cにソース領域と同じ電圧を印加し
ても、ほとんどのリーク電流はベース領域を流れる。す
なわち、本実施例での半導体装置では、非選択状態にお
いては、第2のゲイト電極に印加される電圧は逆バイア
スの電圧以外の電圧であり、第2のゲイト電極によっ
て、少数キャリヤが誘起されない電圧であればよい。
装置では、第2のゲイト電極に順バイアス電圧を印加し
ても、あるいはソース領域と同じ電圧を印加してもドレ
イン電流の流れには大きな変動はなかった。しかしなが
ら、本実施例の半導体装置では、第2のゲイト電極には
順バイアス電圧が印加されることが要求される。もし、
そうでなければドレイン電流は非選択状態と同じように
ベース領域を中心に流れるため、選択状態と非選択状態
によって電流の経路を変え、よって、ON/OFF比を
向上させるという本発明の目的が達成できないからであ
る。
おいては、一番容易な駆動方法は、非選択状態、選択状
態に関わらず、常に第2のゲイト電極8a〜8cに順バ
イアス電圧を印加する方法である。しかしながら、第1
のゲイト電極の電圧に合わせて、第2のゲイト電極に印
加する電圧を変動させる方法も有効である。例えば、選
択状態では、第2のゲイト電極には第1のゲイト電極と
0.5〜2倍の電圧を印加し、非選択状態では、印加す
る電圧をソース領域と同じとする、という方法が有効で
ある。
置の作製工程を示す。本実施例の半導体装置の構造は、
実施例1のものと同様に、第1のゲイト電極とベース領
域が実質的に同じ形状となるようにしたものである。そ
のため、本実施例では、自己整合的なパターン形成法を
用いる。以下ではその概略を説明する。詳細な条件・材
料・大きさ等については、公知の方法・技術に示されて
いるものを用いればよい。
透明な材料(例えば、タンタル、アルミニウム、モリブ
テン、タングステン、クロム等)で第1のゲイト電極1
02を形成する。ここで、「透明」というのは、後の自
己整合的なパターン形成工程において、フォトリソグラ
フィー法で用いる光が透過するという意味である。第1
のゲイト電極102の形状は図7(A)に示すものと同
様である。さらに、第1のゲイト絶縁膜103を堆積す
る。(図8(A)) そして、薄膜半導体104と第2のゲイト絶縁膜107
を形成する。(図8(B))
は可能な限り厚く、かつ、誘電率の小さいものが好まし
い。かくすることにより、上に導電体が存在しても、そ
の下の薄膜半導体に及ぼす電気的な影響は極めて小さく
なる。しかしながら、絶縁物層があまり厚いと装置の凹
凸を増すことになり、断線の危険が増加する。また、誘
電率も材料によって、制約される。この絶縁物層の材料
としては、第2のゲイト絶縁物と異なることが望まし
く、後の第2のゲイト絶縁膜のエッチング工程で、エッ
チングされず、マスクとして使用できるようなものが好
ましい。例えば、第2のゲイト絶縁物として窒化珪素を
用いると、本絶縁物層は酸化珪素とすると、誘電率の点
でもエッチング特性の点でも好ましい。
平5−275452)を用いて、裏面より光を照射す
る。このときには、フォトレジストとして、光の照射さ
れた部分が剥離されるものを用いる。かくすると、ゲイ
ト電極102の上に存在するフォトレジストには光が照
射されないので、その部分のフォトレジストは残り、他
の部分は剥離される。こうして得られたフォトレジスト
のパターンを用いて、絶縁物層をエッチングし、絶縁物
パターン113を得る。上記の議論から明らかなよう
に、絶縁物パターンは第1のゲイト電極102の上にの
み形成されるので、第1のゲイト電極と同じ形状をして
いる。(図8(C))
切な材料(例えば、アルミニウムやタンタル等)の被膜
を形成し、これを公知のフォトリソグラフィー法および
エッチング法によって、パターン形成とエッチングをお
こない、第2のゲイト電極108、ソース電極・配線1
09、ドレイン電極・配線110を形成する。このと
き、第2のゲイト電極は薄膜半導体104のほとんどを
覆うような形状である。(図8(D))
る。この際、第2のゲイト電極108、ソース電極・配
線109、ドレイン電極・配線110、絶縁物パターン
113がエッチングされない条件を選択すると、これら
に覆われていない部分のみが選択的にエッチングされ、
ソース領域用の開孔部114、ドレイン領域用の開孔部
115が形成される。もし、そのようなエッチング条件
がなくとも、再度、裏面露光をおこなえばよい。今回の
露光では、第1のゲイト電極102に加えて、第2のゲ
イト電極108、ソース電極・配線109、ドレイン電
極・配線110もマスクとなり、結果的に、開孔部11
4、115に相当する部分のパターンを得ることができ
る。(図8(E))
N型もしくはP型にドーピングされた薄膜半導体を形成
し、これをエッチングして、ソース領域105、ドレイ
ン領域106を得る。これらは開孔部114、115を
通して、薄膜半導体104に接続すると同時、それぞ
れ、ソース電極・配線109、ドレイン電極・配線11
0に接続する。(図8(F))
ドレイン電極・配線110のパターン形成 ソース領域105、ドレイン領域106のパターン形
成 の4回であり、他のフォトリソグラフィー工程では、マ
スク合わせは不要で、全て自己整合的にパターン形成で
きる。
TFTでも、裏面露光技術を用いた場合のマスク合わせ
の回数は4回であり、本実施例では、第2のゲイト電極
を有するにも関わらず、従来のものと同じ回数である。
このように、本実施例では、従来と比べて、特に作業工
程が増大するということはない。
(B)に示されるような微細なパターンを有する形状で
はない。しかしながら、電気的には、図7(B)に示さ
れる第2のゲイト電極と同じである。なぜならば、絶縁
物パターン113が存在するために、第2のゲイト電極
のうち、絶縁物パターン113の上に存在する部分は、
薄膜半導体に電気的な作用を及ぼしえないからである。
そして、絶縁物層113は第1のゲイト電極102によ
って、自己整合的にパターン形成されるので、ベース領
域と第1のゲイト電極102は実質的に同じ形状であ
る。もし、非自己整合的なパターン形成であれば、マス
ク合わせのズレにより、何らかの重なりを生じる。
択時のリーク電流を低減させることが可能となった。し
かし、選択時のドレイン電流は従来のものと遜色ない程
度であり、結果として、ON/OFF比を向上させるこ
とができる。本発明の薄膜半導体装置は、特に、ソース
領域−ドレイン領域間のリーク電流が低いことの要求さ
れる液晶ディスプレーのアクティブマトリクス回路にお
ける画素制御用のトランジスタのようにON/OFF比
が高く、ダイナミックな動きの要求される用途に好まし
い。このように本発明は工業上、有益な発明である。
す。
す。
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(断面図)
Claims (13)
- 【請求項1】 ソース領域、ドレイン領域及び前記ソー
ス領域と前記ドレイン領域との間に第1の領域を有し、
第1および第2の主面を有する薄膜半導体と、 前記第1の領域の第1の主面に対向して設けられ、正又
は負の電圧を印加することにより選択状態、非選択状態
を制御する第1のゲイト電極と、 前記薄膜半導体と前記第1のゲイト電極との間に設けら
れた第1のゲイト絶縁膜と、 前記第1の領域の第2の主面に対向して設けられ、選択
状態のときに前記第1のゲイト電極と極性が同じ電圧又
は前記ソース領域の電位と同じ電位となるような電圧が
印加され、非選択状態のときに前記第1のゲイト電極と
極性が逆の電圧が印加される複数の第2のゲイト電極
と、 前記薄膜半導体と前記複数の第2のゲイト電極との間に
設けられた第2のゲイト絶縁膜とを有する半導体装置で
あって、前記薄膜半導体の前記第1の領域は、前記複数の第2の
ゲイト電極と重ならないベース領域を有し、 前記ベース領域のみを経由して前記ソース領域から前記
ドレイン領域へ至る最短距離は、前記第1の領域を経由
して前記ソース領域から前記ドレイン領域へ至る最短距
離よりも大きい ことを特徴とする半導体装置。 - 【請求項2】 ソース領域、ドレイン領域及び前記ソー
ス領域と前記ドレイン領域との間に第1の領域を有する
薄膜半導体と、 前記薄膜半導体下に第1のゲイト絶縁膜を介して設けら
れ、正又は負の電圧を印加することにより選択状態、非
選択状態を制御する第1のゲイト電極と、 前記薄膜半導体上に第2のゲイト絶縁膜を介して設けら
れ、選択状態のときに前記第1のゲイト電極と極性が同
じ電圧又は前記ソース領域の電位と同じ電位となるよう
な電圧が印加され、非選択状態のときに前記第1のゲイ
ト電極と極性が逆の電圧が印加される複数の第2のゲイ
ト電極とを有する半導体装置であって、前記薄膜半導体の前記第1の領域は、前記複数の第2の
ゲイト電極と重ならないベース領域を有し、 前記ベース領域のみを経由して前記ソース領域から前記
ドレイン領域へ至る最短距離は、前記第1の領域を経由
して前記ソース領域から前記ドレイン領域へ至る最短距
離よりも大きい ことを特徴とする半導体装置。 - 【請求項3】 ソース領域、ドレイン領域及び前記ソー
ス領域と前記ドレイン領域との間に第1の領域を有し、
第1および第2の主面を有する薄膜半導体と、 前記第1の領域の第1の主面に対向して設けられ、正又
は負の電圧を印加することにより選択状態、非選択状態
を制御する第1のゲイト電極と、 前記薄膜半導体と前記第1のゲイト電極との間に設けら
れた第1のゲイト絶縁膜と、 前記第1の領域の第2の面に対向して設けられ、選択状
態のときに前記第1のゲイト電極と極性が同じ電圧が印
加され、非選択状態のときに前記第1のゲイト電極と極
性が逆の電圧又は前記ソース領域の電位と同じ電位とな
るような電圧が印加される複数の第2のゲイト電極と、 前記薄膜半導体と前記複数の第2のゲイト電極との間に
設けられた第2のゲイト絶縁膜とを有する半導体装置で
あって、前記薄膜半導体の前記第1の領域は、前記複数の第2の
ゲイト電極と重ならないベース領域を有し、 前記第1のゲイト電極は、前記ベース領域と同じ形状を
有し、 前記ベース領域のみを経由して前記ソース領域から前記
ドレイン領域へ至る最短距離は、前記第1の領域を経由
して前記ソース領域から前記ドレイン領域へ至る最短距
離よりも大きい ことを特徴とする半導体装置。 - 【請求項4】 ソース領域、ドレイン領域及び前記ソー
ス領域と前記ドレイン領域との間に第1の領域を有する
薄膜半導体と、 前記薄膜半導体下に第1のゲイト絶縁膜を介して設けら
れ、正又は負の電圧を印加するこ とにより選択状態、非
選択状態を制御する第1のゲイト電極と、 前記薄膜半導体上に第2のゲイト絶縁膜を介して設けら
れ、選択状態のときに前記第1のゲイト電極と極性が同
じ電圧が印加され、非選択状態のときに前記第1のゲイ
ト電極と極性が逆の電圧又は前記ソース領域の電位と同
じ電位となるような電圧が印加される複数の第2のゲイ
ト電極とを有する半導体装置であって、前記薄膜半導体の前記第1の領域は、前記複数の第2の
ゲイト電極と重ならないベース領域を有し、 前記第1のゲイト電極は、前記ベース領域と同じ形状を
有し、 前記ベース領域のみを経由して前記ソース領域から前記
ドレイン領域へ至る最短距離は、前記第1の領域を経由
して前記ソース領域から前記ドレイン領域へ至る最短距
離よりも大きい ことを特徴とする半導体装置。 - 【請求項5】 請求項3又は請求項4において、前記第
2のゲイト電極に非選択状態のときに印加する電圧を前
記ソース領域の電位と同じ電位となるような電圧にした
ときに、前記第2のゲイト電極に選択状態のときに印加
する電圧を前記第1のゲイト電極に印加する電圧の0.
5〜2倍にすることを特徴とする半導体装置。 - 【請求項6】 請求項1乃至5のいずれか一において、
前記複数の第2のゲイト電極の数は3以上であることを
特徴とする半導体装置。 - 【請求項7】 ソース領域、ドレイン領域及び前記ソー
ス領域と前記ドレイン領域との間に第1の領域を有し、
第1および第2の主面を有する薄膜半導体と、 前記第1の領域の第1の主面に対向して設けられ、正又
は負の電圧を印加することにより選択状態、非選択状態
を制御する第1のゲイト電極と、 前記薄膜半導体と前記第1のゲイト電極との間に設けら
れた第1のゲイト絶縁膜と、 前記第1の領域の第2の主面に対向して設けられ、選択
状態のときに前記第1のゲイト電極と極性が同じ電圧が
印加され、非選択状態のときに前記第1のゲイト電極と
極性が逆の電圧又は前記ソース領域の電位と同じ電位と
なるような電圧が印加される第2のゲイト電極と、 前記薄膜半導体と前記第2のゲイト電極との間に設けら
れた第2のゲイト絶縁膜及び絶縁物パターンを有する半
導体装置であって、前記絶縁物パターンは、前記第1のゲイト電極と同じ形
状を有し、 前記薄膜半導体の前記第1の領域は、前記絶縁物パター
ンが存在するため前記第2のゲイト電極による電気的な
作用が及ばないベース領域を有し、 前記ベース領域のみを経由して前記ソース領域から前記
ドレイン領域へ至る最短距離は、前記第1の領域を経由
して前記ソース領域から前記ドレイン領域へ至る最短距
離よりも大きく、 前記絶縁物パターンは、前記第2の絶縁膜と異なる材料
でなることを特徴とする半導体装置。 - 【請求項8】 ソース領域、ドレイン領域及び前記ソー
ス領域と前記ドレイン領域との間に第1の領域を有する
薄膜半導体と、 前記薄膜半導体下に第1のゲイト絶縁膜を介して設けら
れ、正又は負の電圧を印加することにより選択状態、非
選択状態を制御する第1のゲイト電極と、 前記薄膜半導体上に設けられた第2のゲイト絶縁膜と、 前記第2のゲイト絶縁膜上に設けられた絶縁物パターン
と、 前記第2のゲイト絶縁膜及び前記絶縁物パターン上に設
けられ、選択状態のときに前記第1のゲイト電極と極性
が同じ電圧が印加され、非選択状態のときに前記第1の
ゲイト電極と極性が逆の電圧又は前記ソース領域の電位
と同じ電位となるような電圧が印加される第2のゲイト
電極とを有する半導体装置であって、前記絶縁物パターンは、前記第1のゲイト電極と同じ形
状を有し、 前記薄膜半導体の前記第1の領域は、前記絶縁物パター
ンが存在するため前記第2のゲイト電極による電気的な
作用が及ばないベース領域を有し、 前記ベース領域のみを経由して前記ソース領域から前記
ドレイン領域へ至る最短距離は、 前記第1の領域を経由
して前記ソース領域から前記ドレイン領域へ至る最短距
離よりも大きく、 前記絶縁物パターンは、前記第2のゲイト絶縁膜と異な
る材料でなることを特徴とする半導体装置。 - 【請求項9】 請求項1乃至8のいずれか一において、
前記ベース領域の面積を当該ベース領域のみを経由して
前記ソース領域から前記ドレイン領域へ至る最短経路長
により除した値は、前記第1の領域の面積を前記ソース
領域から前記ドレイン領域へ至る最短経路長により除し
た値よりも小さいことを特徴とする半導体装置。 - 【請求項10】 請求項1乃至9のいずれか一におい
て、さらに、前記ソース領域又は前記ドレイン領域のい
ずれか一方に接続する配線を有し、前記配線は、前記第
2のゲイト電極と同じ被膜より形成されることを特徴と
する半導体装置。 - 【請求項11】 請求項1乃至10のいずれか一におい
て、前記第2のゲイト電極は、前記ソース領域及び前記
ドレイン領域と重ならないように設けられていることを
特徴とする半導体装置。 - 【請求項12】 請求項1乃至11のいずれか一におい
て、前記薄膜半導体は絶縁表面を有する基板上に設けら
れていることを特徴とする半導体装置。 - 【請求項13】 請求項1乃至12のいずれか一におけ
る前記半導体装置を用いたアクティブマトリクス型表示
装置。
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