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JP3535458B2 - 熱交換器 - Google Patents
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JP3535458B2 - 熱交換器 - Google Patents

熱交換器

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JP3535458B2
JP3535458B2 JP2000355578A JP2000355578A JP3535458B2 JP 3535458 B2 JP3535458 B2 JP 3535458B2 JP 2000355578 A JP2000355578 A JP 2000355578A JP 2000355578 A JP2000355578 A JP 2000355578A JP 3535458 B2 JP3535458 B2 JP 3535458B2
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heat exchanger
cord
dust
receiver
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秀俊 望月
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばゴミ焼却時
等に生じる排ガス等から熱エネルギを回収しうる熱交換
器に関する。
【0002】
【従来の技術】ゴミ焼却ないし化学プラント等において
は、熱交換器を用いて高温の排ガスなどから熱エネルギ
を回収することが行われている。このような熱交換器と
しては、例えば図14に示すように、高温の排ガスが流
れる通路内に、この排ガスと熱交換される例えば低温の
ガス等からなる熱媒が流れる中空の複数個のエレメント
bを間隙sを隔てて配置したいわゆるプレート式熱交換
器が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、熱交換され
る高温ガスが、ゴミ焼却時の排ガス等である場合、ガス
中にダストが含まれることがある。そして、この高温の
排ガスが前記エレメントbを介して熱媒と熱交換されて
冷却されることにより、該エレメントbの表面に排ガス
中に含まれていたダストが生成付着ないし堆積し、該ダ
ストによってエレメントb、b間の間隙sを塞いでしま
うことがあり、連続運転ができなくなるなどの不具合が
あった。
【0004】従来、このような問題点を解決するため
に、例えば実公平8−629号公報では、板状材料から
なりかつエレメントbの間隙sを前後に移動することに
より、エレメント表面のダストを擦り取るダストスクレ
ーパ等を設けることが提案されている。しかしながら、
前記排ガスが通る通路内は、非常に高温(例えば300
℃以上)となるため、ダストスクレーパを前後に移動さ
せるためのリンク部材の熱膨張ないし伸びによりリンク
が円滑に作動しえず、動作が不安定になるという問題が
ある。また、ダストスクレーパも熱によって膨張するほ
か、エレメントも熱膨張することによって前記間隙sの
寸法も小となる。このため、両者の間でこじれが生じる
など、従来の構造ではエレメント表面にダストスクレー
パを接触させつつ円滑に前後動させるのには非常に困難
であった。
【0005】本発明は、以上のような問題点に鑑み案出
なされたもので、エレメント間の各間隙に屈曲自在な紐
状体を垂れ下げ、この紐状体を間隙でエレメントの長さ
方向に沿って前後動させることを基本として、円滑なダ
スト除去動作を実現させるとともに、前記間隙へのダス
トの堆積を防止し装置の連続運転などを可能とする熱交
換器を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明のうち請求項1記
載の発明は、高温ガスが流れる垂直な筒体の内部に、前
記高温ガスと熱交換される熱媒が流れる中空の複数個の
エレメントを間隙を隔ててかつ長さ方向を揃えて平行に
配置した1以上の熱交換ユニットを設けた熱交換器であ
って、前記各間隙でそれぞれ垂れ下がる屈曲自在な紐状
体と、この紐状体を支持しかつ前記筒体に取り付けられ
る移動可能な上、下の受け具とからなる間隙維持手段、
及び前記受け具を移動させ、前記紐状体を前記間隙で前
記長さ方向に前後動させることにより該紐状体によって
間隙へのダストの堆積を防止し前記間隙を維持させる加
振手段からなるダスト除去装置を具え、かつ前記加振手
段は、移動端を前後動できかつ前記筒体の外部に配した
アクチュエータと、この移動端に結合され前記受け具に
継ぎ手を介して接続される継ぎ軸とからなるとともに、
前記継ぎ手は、弾性体を介在させることなく遊びを有し
て前記受け具と継ぎ軸とを接続することを特徴としてい
る。
【0007】また請求項2記載の発明は、前記紐状体
は、少なくともチェーン又はワイヤーを含むことを特徴
とする請求項1記載の熱交換器である。
【0008】また請求項3記載の発明は、前記間隙保持
手段は、前記紐状体に、前記熱交換ユニットのエレメン
ト上端に沿って移動することにより前記エレメント上端
のダストを落とすスライド板を設けたことを特徴とする
請求項1又は2記載の熱交換器である。
【0009】また請求項4記載の発明は、少なくとも前
記上の受け具は、前記筒体内に配されたレールに沿って
略水平に移動することを特徴とする請求項1記載の熱交
換器である。
【0010】また請求項5記載の発明は、前記継ぎ軸
は、前記筒体の内部に設けた上下のローラにより軸受け
されてなる請求項1記載の熱交換器である。
【0011】
【0012】
【0013】
【0014】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の一形態を図面
に基づき説明する。図1〜図3に示す如く、本実施形態
の熱交換器1は、高温ガスが流れる垂直な筒体2の内部
に熱交換ユニット3が設けられている。
【0015】前記筒体2は、例えば上下を開口2A、2
Bとした矩形の筒状をなし、本例ではゴミ等を燃焼した
際に生じる高温の排ガスが、下方側の開口2Bから流入
しかつ上方側の開口2Aから排出されるように構成され
たものを例示している。但し、排ガスの流れ方向などは
必要に応じて適宜変更しうる。なおこの筒体2には、必
要な箇所にメンテナンス用のマンホール蓋等(図示せ
ず)が適宜付設される。また前記熱交換ユニット3は、
本例では高温ガスと熱交換される熱媒、例えば低温ガス
が流れる中空の複数個のエレメント4を、間隙を隔てて
平行に配置することにより構成される。
【0016】本例の熱交換ユニット3は、上側の熱交換
ユニット3Aと、下側の熱交換ユニット3Bとを含んで
構成される。各熱交換ユニット3は、本例では間隙Sを
隔てて水平方向にのびかつ互いに平行に並ぶ1列のエレ
メント4を上下2段に配してユニット化されているが、
これらは適宜変更できる。そしてエレメント4の内部を
通る熱媒は、例えば下側の熱交換ユニット3Bを経由し
た後、図示しないターンダクト等によって上の熱交換ユ
ニット3Aへと送給しうる。
【0017】またエレメント4は、図1、図3に示すよ
うに、扁平かつ縦長の中空部4iを有しており、この中
空部4iを熱媒が通過することにより、エレメント4を
介して高温の排ガスと熱交換しうる。本例のエレメント
4は、その横断面において上端および下端が、略半円状
に形成されたものが例示されているが、形状は特に限定
されるものではない。またエレメント4は、図1に示す
如くその長さ方向の両端を支持板5に挿入保持されるこ
とによって、この支持板5により長さ方向を揃えて配置
される。
【0018】また本実施形態の熱交換器1は、エレメン
ト4の表面に付着生成しがちなダストを除去するための
ダスト除去装置6を具える。このダスト除去装置6は、
例えば間隙維持手段7と加振手段9とから構成される。
【0019】前記間隙維持手段7は、図1に示す如く、
エレメント4、4の各間隙Sでそれぞれ垂れ下がる屈曲
自在な紐状体10と、この紐状体10を支持しかつ前記
筒体2に取り付けられる移動可能な上の受け具11、下
の受け具12とを含んで構成される。また加振手段9
は、本例では前記紐状体10をエレメント4の長さ方向
に沿って前後動させるものを例示している。
【0020】前記上の受け具11は、例えば板材乃至型
鋼材を矩形に枠組した枠体状をなすとともに、本例では
その4隅を筒体2の内部に固着した吊りプレート20に
チェーン21を介して略水平状態かつ揺動自在に吊り下
げられている。また上の受け具11は、本例では枠組の
内部に前記エレメント4と直交する向きに配された一対
の桟材22を設けるとともに、この桟材22に、前記そ
れぞれの紐状体10の上端を連結している。なお桟材2
2と紐状体10との連結には、例えばシャックルなどの
金具を介することにより、間隙を維持しつつ熱膨張によ
る各部材の伸び差が発生した場合であってもそのズレを
吸収しうるように構成するのが好ましい。
【0021】前記紐状体10は、屈曲自在かつ高温の排
ガスが通過する雰囲気下でも実用に耐え得る機械的物性
を有するものであれば、特に限定されることなく種々の
ものが採用でき、とりわけ鎖を含むチェーン、鋼索など
のワイヤーを用いるのが特に好ましい。またチェーンと
しては、例えば金属製の環又は板リンクを連ねたショー
トリングチェーンの他、一般の伝動用のローラーチェー
ン、搬送用チェーンなど種々のものを適用することが可
能である。また紐状体10を構成する材料としては、金
属以外にも、高温環境下でも物性の変化が少なくかつ耐
摩耗性にも優れたエンジニアリングセラミックス等を用
いるのも良い。
【0022】またエレメント4の間隙Sは、熱交換器の
仕様等によって種々設定されるが、紐状体10も、この
間隙Sの寸法W(図3に示す)に応じて適したものを選
択するのが望ましい。例えばエレメント4の間隙Sに対
して、紐状体10の長手方向と直角な断面において測定
される最大径(非円形の場合にはその断面形状を囲む外
接円の径)が極端に小さすぎると、該紐状体10がエレ
メント4の表面と接触する機会が減じ、逆に大きすぎる
と間隙S内で円滑な揺動が行えないなどの不具合があ
る。このような観点より、紐状体10の前記最大径は、
例えばエレメント4の間隙寸法Wの0.7倍以下、より
好ましくは0.6倍以下、さらに好ましくは0.2〜
0.5倍程度とするのが特に望ましい。なお本例では、
間隙寸法30mmに対し、紐状体10に最大径を10〜1
5mm程度としたリングチェーンを用いている。
【0023】また紐状体10は、上の受け具11から下
方へと垂下し、本例ではエレメント4の各間隙Sに、そ
れぞれ2本が垂れ下がるよう構成される。また紐状体1
0の下端には、下の受け具12が連結されている。下の
受け具12は、上の受け具11と同様に板材を矩形に枠
組した枠体状をなし、本例では桟材23に前記多数の紐
状体10の下端を上の受け具11と略等ピッチで連結す
ることにより吊り下げ保持されている。なお、上、下の
受け具11、12の形成などは、例示のものに限られず
種々変更しうるのは言うまでもない。
【0024】また下の受け具12の4隅には、一端が筒
体2の内部に固着された吊りプレート24に連結された
落下防止用のチェーン25の他端が連結されている。こ
の落下防止用のチェーン25は、十分な弛みをもって下
の受け具12と連結されているため、紐状体10の伸び
や下の受け具12が揺動等してもその動きを拘束せず、
下の受け具12の自由な運動を確保している。そして、
落下防止用のチェーン25は、紐状体10の全破断時等
において張りつめ下の受け具12を保持することによ
り、該下の受け具12などが筒体2の下方へ落下するの
を効果的に防止しうる。また落下防止用のチェーン25
は、ダスト除去装置6の設置時や、紐状体10の点検、
交換時において、下の受け具12を筒体2に仮保持しう
る点でも好ましい。また、このようなチエーン25は、
例えば紐状体10などに比して剛性の大なるチェーン等
を用いるのが良い。
【0025】また前記加振手段9は、例えば図1、図4
に示すように、上、下の受け具11、12にそれぞれ連
係して設けられるアクチュエータ15と、継ぎ軸16と
により構成したものを例示する。
【0026】前記アクチュエータ15は、本例では空気
圧を利用したエアシリンダであって、ケース本体15a
に対して前後に往復動可能なロッド15bを具える。ま
たアクチュエータ15は、本例では筒体2の内部の熱の
影響を避けるべく、筒体2の外側に例えば受け台D(図
1に示す)を介して取り付けされる。またアクチュエー
タ15は、前記ロッド15bの先端部がなす移動端15
tに、継ぎ軸16を結合するとともに、高温となる筒体
2の内部には、ロッド15bの伸張によってこの継ぎ軸
16だけを挿入して前後動させうる。
【0027】前記継ぎ軸16は、例えば耐熱性、耐腐食
性などを有する金属材料等で構成するのが望ましい。ま
た筒体2には、この継ぎ軸16を通す案内筒部2aが外
部に向けて突設されるとともに、この案内筒部2aには
耐熱性材料からなるパッキン等を利用したシール機構、
或いは機械的シール機構などにより継ぎ軸16の前後動
に伴う筒体2からの排ガス漏洩を軽減乃至防止してい
る。また継ぎ軸16の先端には、本例では縦長の押板2
7が固着されており、前記各受け具11、12とは直接
連結されてはいない。この押板27は、縦長をなすた
め、例えば紐状体10が膨張等によって伸びた場合で
も、垂直方向に広範囲で受け具11、12の端面と当接
し受け具11、12を押進しうる。また押板27は、
上、下の受け具11、12側に設けても良い。
【0028】そして、例えば図5に示すように、アクチ
ュエータ15のロッド15b(移動端15t)を前進さ
せる。ロッド15bは、筒体2の内部には挿入せず、移
動端15tに結合した継ぎ軸16だけが筒体2の内部に
位置する。また継ぎ軸16は、筒体2の内部で前進し、
上の受け具11、下の受け具12の端面をそれぞれ押進
できる。なお本例では、上、下のアクチュエータ15の
移動端15tを同期して伸張させることにより、上、下
の受け具11、12を同時に押進している。これによ
り、上の受け具11、下の受け具12は、本例では平行
リンクのごとく略水平を保って移動し位置エネルギーを
持つ。またこのとき、受け具11、12が上方向に上昇
するが、前記押板27を設けているため、受け具11、
12との当接を維持しつつ大きな水平距離を押進しう
る。
【0029】またアクチュエータ15は、例えば上、下
の受け具11、12の位置エネルギーに基づく自由戻り
に先立って移動端15tを急速に後退させることによ
り、図6に示すように、間隙維持手段7、ひいては紐状
体10に例えば二重振子のような自由揺動を生じさせる
こともできる。このような自由揺動に際して、紐状体1
0は、現実にはエレメント4の間隙方向にも振れを伴っ
て前後動しうる結果、該紐状体10の両側にあるエレメ
ント4の表面ともほぼ万遍なく接触できる。これによ
り、紐状体10はエレメント4の表面に付着し始めたダ
スト等を効果的に掻き取り或いは払い落とすことができ
る。これにより、エレメント4の表面へのダストの堆
積、付着生成が抑制され、エレメント4の間隙を連続運
転が可能な程度に維持しうる。なお一つのエレメント4
の間隙S当たりに垂れ下げる紐状体10の本数やピッ
チ、受け具への配設位置等は、エレメント4の長さのほ
ぼ全域を前後動しうるように種々設定しうるのは言うま
でもない。
【0030】また紐状体10は、屈曲自在に構成される
結果、板状部材などからなるスクレーパに比してエレメ
ント4の間隙内でこじれなどが生じにくく、かつ受け具
11、12の揺動を利用してエレメント4の長さ方向を
前後に移動しうる結果、リンク機構などを用いて作動さ
せるものに比して簡易な構成でかつ円滑な動作が実現で
き、ひいては装置の連続運転などを可能とする。
【0031】このような紐状体10の自由揺動は、時間
の経過とともに減衰するが、例えばアクチュエータ15
の移動端15tが後進し終えた直後からの時間を計測す
るとともに、紐状体10の揺動が小さくなった状態を見
計らって、再びアクチュエータ15の移動端15tを前
進させることにより、紐状体10に繰り返して自由揺動
を与えうる。アクチュエータ15のこのような間欠動作
は、アクチュエータ15を駆動する駆動回路等にタイマ
ー等を連係させて制御することにより容易に実現でき、
またタイマーには予め紐状体10の自由揺動が減衰する
までの時間を記憶させれば良い。また、アクチュエータ
15の移動端15tの前後動の移動量の調節、あるいは
移動量の確認等についてはロッド15bの移動で作動す
るリミットスイッチ等を設けて適宜なしうる。
【0032】また本実施形態では、間隙保持手段7は、
図1、図3に示すように、前記紐状体10に、例えば最
上位置の前記熱交換ユニット3Aのエレメント4の上端
に沿って移動することにより前記円弧状をなすエレメン
ト4の上端に堆積しがちなダストを落とすスライド板1
7を設けたものを例示している。このスライド板17
は、本例では前記エレメントの長さ方向と直角の向きに
のびる板状の基部17aと、その両端に筒体2に設けた
溝状のレール部29に嵌まり合う係合部17bとを具え
る。またレール部29の上部には、スライド板17の両
端を覆うことによりその脱落を防止しうる覆い板40が
設けられる。この覆い板40は、例えば筒部2に対して
脱着自在としている。また、スライド板17は、前記基
部17aに、紐状体10がそれぞれ通る孔部30を有し
ている。
【0033】このため、前記紐状体10が前後動するこ
とにより、このスライド板17は、エレメント4の上端
に沿って該エレメント4の長さ方向に前後動を繰り返し
うる。また本例では前記孔部30の径を紐状体10の最
大径よりも大とし紐状体10を遊嵌状態で挿通してい
る。このため、スライド板17は、前記レール部29に
沿って同一水平面内を前後動しうる。なお、スライド板
17の下面が、直接、エレメント4の上端と接触して摺
接すると、エレメント4の摩耗や騒音等を招くおそれが
あるため、スライド板17の下面とエレメント4の上端
とはダストが堆積しても熱交換に影響の少ない程度の小
隙間、例えば1〜5mm程度の小隙間tを隔てておくのが
好ましい。このように本実施形態の熱交換器1では、エ
レメント4の間隙Sのダストを除去し得るほか、熱交換
ユニット3Aのエレメント4の上端に堆積するダストを
も好適に除去することができる点で好ましい。なお本例
では最上位置の熱交換ユニット3Aにスライド板17を
設けたものを例示したが、これに限定されることなく下
段位置の熱交換ユニットにもスライド板17を設けても
良い。
【0034】図7には、他の実施形態を例示している。
本例では、アクチュエータ15の前記継ぎ軸16と、前
記受け具11、12とをそれぞれ継ぎ手Cを介して接続
している。このため、例えば紐状体10がエレメント4
の表面で固化したダスト等に引っ掛かって動作が停止す
るなどの事態を防止でき、さらにダスト除去動作の確実
性を高めうる点で好ましいものとなる。
【0035】前記継ぎ手Cは、本例では図7、図8に示
すように、背面が受け具11、12に固着されたケース
体31と、このケース体31に抜け止めされつつケース
体31と遊びを有する遊嵌状態で挿入された移動子32
とから構成される。前記ケース体31は、本例では上板
31a、下板31b、及び4隅に配されこれらの間を継
ぐ側板31cとから構成されている。また移動子32
は、ケース体31の内部にて水平方向及び垂直方向に前
記遊びを有して挿入された板状の垂直片32aと、この
垂直片32aと継ぎ軸16とを連結する連結片32bと
を具える。また連結片32bには、ピン34により前記
継ぎ軸16を枢着している。また本例では前記ケース体
31の側板31cと、前記移動子32の垂直片32aと
は、弾性体、本例ではコイルバネによって連結してい
る。
【0036】そして、アクチュエータ15を駆動し継ぎ
軸16を前進又は後進させると、移動子32は、コイル
バネを圧縮ないし引張変形させながら受け具11、12
を前後に移動させうる。これにより、紐状体10は、ア
クチュエータ15の前後動に従いエレメント4の間隙内
で強制的に前後移動しうる。また継ぎ手Cは、弾性体を
介在させているため、紐状体10を強制的に揺動させつ
つも、弾性体の弾性変形範囲内で受け具11、12に自
由な揺動幅を確保しうる結果、紐状体10によりランダ
ムな揺れないし前後動などを与えることができ、動作の
確実性を高めつつダスト除去効果を高めうる。なおアク
チュエータ15の移動端15tの動きに、紐状体10が
自由揺動するような移動パターンを設定することもでき
る。
【0037】また、本例では上の受け具11は、図7に
示した如く、筒部2に設けた2つの吊りプレート20、
20(図7では重なる)によって吊り下げられたものが
例示されており、受け具11を揺動できるものであれ
ば、これ以外にも種々の態様で受け具11を吊り下げし
うる。また吊りプレート20と受け具11との間は、チ
ェーン21に変えて、リンク、板材等を用いることもで
きる。
【0038】図9、図10には他の継ぎ手Cの形態を示
している。本例の継ぎ手Cは、弾性体を介在させること
なく遊びを有して前記受け具11、12と継ぎ軸16と
を接続する。前記継ぎ手Cは、本例では図10に下の受
け具12側を示す如く、受け具12に金具44等で固着
されたケース体41と、このケース体41に抜け止めさ
れつつケース体41と遊びを有する遊嵌状態で挿入され
た移動子42とから構成され、前記弾性体は設けていな
い。前記ケース体41は、本例では上面41a及び下面
41bが貫通した筒状体からなり、かつ下方に向けて広
がる向き合ったテーパ面43a、43bを具えている。
またケース体41は、一方のテーパ面43b側に、前記
移動子42を前後に移動させる継ぎ軸16を通すために
上下に切り欠いたスリット41cを形成している。
【0039】前記移動子42は、本例では鉄製の環状体
Rからなり、前記継ぎ軸16の先端部に固着された該継
ぎ軸16と直交してのびる支え軸45の両側に小隙間を
有して挿入されている。すなわち、環状体Rの内径が、
前記支え軸45の外形よりも僅かに大として形成され
る。また支え軸45には、前記環状体Rの軸方向の移動
を一定巾に規制しうる止め具46が固着されている。
【0040】このような継ぎ手Cは、アクチュエータ1
5の移動端を例えば前(筒体2側)に移動させることに
より、移動子42の環状体Rの外周面が前記ケース体4
1の一方のテーパ面43aに衝合するとともに、さらな
る押進によりこの継ぎ手Cを介して受け具11、12を
水平方向に押し移動させることができる。逆にアクチュ
エータ15の移動端を例えば後退させることにより、移
動子42が前記ケース体の他方のテーパ面43bに衝合
して後退によりこの継ぎ手Cを介して受け具11、12
を水平方向に引き移動させることができる。また移動子
42とケース体41とは遊びを有するため、受け具1
1、12の揺動に伴う上下、左右、前後のぶれを許容し
うる結果、紐状体10を確実に揺動させつつ効率よくエ
レメント4の表面に接触させることができる。
【0041】なお前記継ぎ軸16は、比較的長尺になる
と、前記受け具、とりわけ上の受け具11の揺動に伴う
上下方向の力によって大きな曲げモーメントを受けやす
くなり、円滑な前後動を妨げられるおそれがある。この
ため、図9に略示する如く、前記継ぎ軸16を、前記筒
体2の内部に設けた上下のローラ50、51により軸受
けすることが望ましい。これにより、継ぎ軸16、ひい
てはアクチュエータ15の負荷を減じ、耐久性を向上す
るのに役立つ。
【0042】図11〜13には、さらに本発明の他の実
施形態として、上の受け具11の平面図、その側面図、
その全体略図を夫々例示している。この例では、少なく
とも前記上の受け具11は、前記筒体2内に配されたレ
ール53に沿って略水平に移動するものが例示される。
前記レール53は、前記エレメントの長手方向にに沿っ
て略水平にのび、取付具54を介して前記筒体2の向き
合う内面に一対(図11では一方のみ図示)で配された
ものを例示する。また前記上の受け具11は、本例では
枠材11aを矩形に枠組みして形成されたものを示し、
かつ前記レール53の上面を転動しうる車輪56を具え
ている。前記車輪56は、本例では上の受け具11に固
着されて突設された突軸57に回動自在に枢着されてい
る。この車輪には、一方ないし両方にフランジ等を設け
たフランジ付き車輪とし、レール53からの離脱等を防
止することが望ましい。ただし、この態様に限定される
ものではなく各種の車輪を用いうる。
【0043】また本実施形態では、前記上の受け具11
に、前記レール53の上面に堆積ないし付着したダスト
を除去しうるダスト除去片59を設けたものを例示して
いる。該ダスト除去片59は、図11、図12に示す如
く、本例では、前記突軸57の先端部に固着された基部
59aと、この基部59aの両端部で前記レール53の
上方に向かって折れ曲がる折れ曲がり部59bとからな
るものを例示している。また前記折れ曲がり部59b
は、その下面が前記レール53の上面と接し或いは小隙
間(例えば1〜5mm)を隔てて位置している。従って、
前記上の受け具11の前記レール53に沿った水平移動
の際、該折れ曲がり部59bにより、レール53の上面
のダストを除去し、前記上の受け具11の円滑な水平移
動を長期に亘って確保するのに役立つ。
【0044】また本実施形態では、前記上の受け具11
には、継ぎ手Cを介して、前記加振手段9が連係してい
る。該継ぎ手Cは、溝部を向き合わせた一対の溝型鋼6
1、61からなり、取付片63を介して前記上の受け具
11に固着される。また加振手段9は、前記実施形態と
同様に、前記アクチュエータ15と、前記継ぎ軸16と
から構成されたものを例示している。前記継ぎ軸16の
先端には一対の環状体Rが設けられ、前記継ぎ手Cの溝
内部に遊びを有して接続されている。
【0045】また本例の上の受け具11は、図12に示
すように、前記紐状体10の上端を、第2の受け具67
を介して支持するものを例示しているが、該上の受け具
11に、直接、紐状体10の上端を支持させることも勿
論可能である。前記第2の受け具67は、例えば板材を
矩形に枠組みすることにより形成されるとともに、チェ
ーン、ワイーヤ、或いはリンク等の継ぎ材65を介して
前記上の受け具11に支持されたものを示している。ま
た第2の受け具67には、前記の通り紐状体10の上端
を支持させる。このように、第2の受け具67を用いた
ときには、上の受け具11が略水平な移動をしながら
も、紐状体10を2重振り子の如く自由揺動させること
が可能となる点で好ましい。
【0046】このような実施形態の熱交換器にあって
は、加振手段のアクチュエータ15によって押し軸16
を前に伸張させると、上の受け具11は前記レール53
に案内されて略水平に前移動し、かつ前記押し軸16を
引き込めることにより、略水平に後移動しうる。このた
め、押し軸16には、上下方向の大きな曲げモーメント
が作用せず、アクチュエータ15のこじれ等による動作
不良を効果的に防止でき、円滑な動作が長期に亘って維
持されうる。なおこのような実施形態においても、さら
に押し軸16の移動を円滑化するため、図13に示す如
く、押し軸16を、上下一対のローラ50、51により
軸受けすることもできる。
【0047】なお、下の受け具12は、前記紐状体10
が比較的長尺をなすため、自由揺動に伴う上下方向の振
れ巾が上の受け具11に比して比較的小さいため、レー
ルを用いて受け具を略水平に移動させる態様を必ずしも
必要とはしないが、上の受け具11と同様な構成をとる
ことは勿論可能である。
【0048】以上本発明の実施形態について詳述した
が、本発明は種々変形でき、例えばアクチュエータには
例示のエアシリンダ以外にも種々のもの、例えば油圧シ
リンダや電動シリンダ、リンクモーションなどが採用で
きる。さらには、図7に示す如く、エレメント4の各間
隙内に複数本の紐状体10を配したときには、これらを
互いに連結する連結具40を設けて縄梯子状に形成する
こともできる。この場合、連結具40は、紐状体と同様
な材料で構成でき、またエレメント4の間隙S内に配す
ることによって、さらにダスト除去効果を高めうる。ま
た、本実施形態では上、下の受け具11、12を同時に
押進するものを示したが、個別に押進させることもでき
るなど本発明は種々の態様で実施しうる。
【0049】
【発明の効果】上述したように、本発明の熱交換器は、
加振手段を用いて屈曲自在な紐状体をエレメントの間隙
で該エレメントの長さ方向に前後動させることにより、
該紐状体とエレメントの表面とを接触させることがで
き、紐状体がエレメントの表面へのダストの付着を妨
げ、また付着したダストを払い落とし或いは掻き取りし
うる。これにより、エレメント表面へのダストの堆積、
付着生成が抑制され、エレメントの間隙を連続運転が可
能な程度に維持でき、また熱交換ユニットの熱交換性能
が劣化するのを抑制しうる。また紐状体が、屈曲自在に
構成される結果、熱による伸びないし膨張等によっても
エレメントの間隙内でこじれなどが生じにくく、また受
け具の揺動を利用して前後動させているため、リンク機
構などを用いたものに比して、簡易な構造で高温環境化
であっても円滑な動作を実現しうる。
【0050】また、アクチュエータと受け具とを継ぎ手
を介して接続しているため、紐状体を強制的に前後動さ
せることができ、例えば紐状体がエレメント表面で固化
したダスト等に引っ掛かかって動作が停止するなどの事
態をより確実に防止しうる。また継ぎ手は、前記受け具
と継ぎ軸とを遊びを伴って接続することにより、受け
具、ひいては紐状体を強制的に揺動させつつ自由な揺動
幅を確保でき、紐状体の前後動にランダムさを与えるな
ど動作の確実性を高めつつダストをより効果的に除去し
うる。
【0051】また請求項3記載の発明では、熱交換ユニ
ットのエレメント上端に堆積しがちなダストをも除去し
うる。
【0052】また請求項記載の発明では、上の受け具
は、レールに沿って略水平に移動しうる結果、上の受け
具が揺動する場合に比して、押し軸には上下方向の大き
な曲げモーメントが作用しない。そのため、アクチュエ
ータのこじれ等による動作不良を効果的に防止でき、円
滑なダスト除去動作を長期に亘って維持しうる。
【0053】また請求項記載の発明では、前記継ぎ軸
は、前記筒体の内部に設けた上下のローラにより軸受け
されることにより、受け具の移動に伴って生じがちな押
し軸の上下方向の曲げモーメントを緩和することがで
き、ひいては押し軸のこじれ等を抑制し、該押し軸の前
後方向の移動を円滑化しうる。
【0054】
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態を例示する斜視図である。
【図2】その断面図である
【図3】熱交換器の部分断面図である。
【図4】実施形態の作用を説明する略図である。
【図5】実施形態の作用を説明する略図である。
【図6】実施形態の作用を説明する略図である。
【図7】他の実施形態を示す略図である。
【図8】継ぎ手を例示する斜視図である。
【図9】本発明の実施形態を示す略図である。
【図10】その部分拡大斜視図である。
【図11】本発明の他の実施形態を示す平面略図であ
る。
【図12】本発明の他の実施形態を示す側面略図であ
る。
【図13】本発明の他の実施形態を示す略図である。
【図14】従来の技術を説明する斜視図である。
【符号の説明】
1 熱交換器 2 筒体 3 熱交換ユニット 4 エレメント 6 ダスト除去装置 7 間隙維持手段 9 加振手段 10 紐状体 11 上の受け具 12 下の受け具 15 アクチュエータ 15t 移動端 16 継ぎ軸 C 継ぎ手
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F28G 1/08

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】高温ガスが流れる垂直な筒体の内部に、前
    記高温ガスと熱交換される熱媒が流れる中空の複数個の
    エレメントを間隙を隔ててかつ長さ方向を揃えて平行に
    配置した1以上の熱交換ユニットを設けた熱交換器であ
    って、 前記各間隙でそれぞれ垂れ下がる屈曲自在な紐状体と、
    この紐状体を支持しかつ前記筒体に取り付けられる移動
    可能な上、下の受け具とからなる間隙維持手段、 及び前記受け具を移動させ、前記紐状体を前記間隙で前
    記長さ方向に前後動させることにより該紐状体によって
    間隙へのダストの堆積を防止し前記間隙を維持させる加
    振手段からなるダスト除去装置を具え かつ前記加振手段は、移動端を前後動できかつ前記筒体
    の外部に配したアクチュエータと、この移動端に結合さ
    れ前記受け具に継ぎ手を介して接続される継ぎ軸とから
    なるとともに、 前記継ぎ手は、弾性体を介在させることなく遊びを有し
    て前記受け具と継ぎ軸とを接続する ことを特徴とする熱
    交換器。
  2. 【請求項2】前記紐状体は、チェーン又はワイヤーを含
    むことを特徴とする請求項1記載の熱交換器。
  3. 【請求項3】前記間隙保持手段は、前記紐状体に、前記
    熱交換ユニットのエレメント上端に沿って移動すること
    により前記エレメント上端のダストを落とすスライド板
    を設けたことを特徴とする請求項1又は2記載の熱交換
    器。
  4. 【請求項4】少なくとも前記上の受け具は、前記筒体内
    に配されたレールに沿って略水平に移動することを特徴
    とする請求項1記載の熱交換器。
  5. 【請求項5】前記継ぎ軸は、前記筒体の内部に設けた上
    下のローラにより軸受けされてなる請求項1記載の熱交
    換器。
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