JP3535637B2 - シス−3,3,5−トリメチルシクロヘキサノールの製造方法 - Google Patents
シス−3,3,5−トリメチルシクロヘキサノールの製造方法Info
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- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
- Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
Description
−トリメチルシクロヘキサノールの製造方法に関する。
さらに詳しくは、3,3,5−トリメチルシクロヘキサ
ノン(別名、ジヒドロイソホロン)または3,3,5−
トリメチルシクロヘキセノン(別名、イソホロン)を接
触水添反応し、ついで酸の存在下に3,3,5−トリメ
チルシクロヘキサノールのトランス体を選択的に除去
し、シス体の存在比をさらに高めるシス−3,3,5−
トリメチルシクロヘキサノールの製造方法に関する。
キサノールは、原料物質として、例えば医薬品等の合成
中間体として有用な物質である。近年3,3,5−トリ
メチルシクロヘキサノールのシス体およびトランス体の
中でもシス体に対する要望が強い。イソホロンを接触水
添して3,3,5−トリメチルシクロヘキサノールを得
る方法は従来から知られている。例えば、特公昭47−
41347号公報等に開示されている。得られた生成物
はシス体とトランス体との混合物である。また、トラン
ス体からシス体への異性化反応については、ナトリウム
金属と加熱する方法(Chem,Ber,92,1130■1134(195
9))、アルミニウムイソプロボキシド触媒を用いる方法
(J.Org.Chem,26,3504■3506(1061))、アルカリ金属水酸
化物およびラネー系触媒の存在下に3,3,5−トリメ
チルシクロヘキサノールを生成させ、そのまま反応条件
を保持してトランス体からシス体への異性化反応を進め
る方法(特開昭62−111940号公報)等が報告さ
れている。
方法は一般的にシス選択性が低く、あるいは操作が繁雑
であり、好ましい方法とは言えないものであった。本発
明は、シス選択性が高く、好収率、好純度にシス−3,
3,5−トリメチルシクロヘキサノールを得る方法の提
供を目的とする。
bの工程からなることを特徴とするシス−3,3,5−
トリメチルシクロヘキサノールの製造方法を提供する。 a. 3,3,5−トリメチルシクロヘキサノンまたは
3,3,5−トリメチルシクロヘキセノンを接触還元用
触媒の存在下に接触水添反応させて得られた反応混合物
を、同条件下に反応を継続してシス体リッチの3,3,
5−トリメチルシクロヘキサノールを得る工程、 b. 酸触媒の存在下に、3,3,5−トリメチルシク
ロヘキサノールのトランス体を選択的に除去し、シス体
の存在比をさらに高める工程。
ヒドロイソホロンの接触水添反応に引き続き同条件下で
トランス体からシス体への異性化反応を進めてシス体リ
ッチの3,3,5−トリメチルシクロヘキサノールを得
(a工程)、ついで酸触媒の存在下にトランス体を選択
的に除去し、シス体の存在比を高める(b工程)もので
ある。接触水添反応の終了有無は、水素の吸収有無で判
断される。本発明で使用される接触還元用触媒として
は、ルテニウム−カーボン、ルテニウム−アルミナ等の
ルテニウム系触媒が好適である。触媒使用量は、イソホ
ロンあるいはジヒドロイソホロンに対し一般に1〜5重
量%が好適である。接触水添反応時における水素分圧
は、5〜100kg/cm2、好ましくは5〜30kg
/cm2である。水素分圧の大小は、接触水添反応ある
いは引き続く異性化反応の遅速に影響するので上記範囲
から適宜選択することが必要である。反応温度は0〜3
00℃、好ましくは80〜180℃である。上記範囲よ
りも低い温度では反応速度が遅く、高い温度では脱離反
応等の副反応が生ずる等の理由により好ましくない。
においては、溶媒の使用を特に必要とはしない。しかし
ながら、反応容器からの反応生成物の取り出し、あるい
は触媒の濾別を実施するためには、溶媒を使用すること
が好ましい。溶媒としては、トルエン、キシレン等が好
ましく例示される。その使用量は、出発原料に対し20
〜200重量%の範囲が好ましい。本発明においては、
上記接触水添反応、引き続く異性化反応(a工程)に加
えて、酸触媒の存在下に、3,3,5−トリメチルシク
ロヘキサノールのトランス体からシス体への選択除去反
応(b工程)を実施する。接触水添反応と引き続く異性
化反応を行うa工程のみでは、トランス体に対するシス
体の比率は、特開昭62−11940号公報に報告され
ている方法の場合には、最高87重量%程度である。こ
のため精密蒸留等の複雑な精製操作を実施する必要があ
る。しかし3,3,5−トリメチルシクロヘキサノール
は固体であり、蒸留中に固化するなどの問題が発生し易
い。本発明は選択除去反応(b)工程を実施することに
より、シス体比率を高め、精製操作を容易簡便ならしめ
ると共に、出発原料からの収率を高めようとするもので
ある。本発明においては、a工程で使用する触媒の種類
を選択することにより、a工程終了後のシス体比率をよ
り一層高めることもできる。
酸、硫酸、リン酸、p−トルエンスルホン酸およびカチ
オン交換樹脂等が例示される。酸触媒使用量はイソホロ
ンあるいはジヒドロイソホロンに対し1〜100重量
%、好ましくは2〜20重量%である。この使用量は、
用いる酸触媒の種類により適宜選択される。弱酸の場合
使用量が少ないと反応が遅く、強酸の場合使用量が多い
と脱水反応のトランス選択性が悪くなり好ましくない。
反応溶媒としては、ベンゼン、トルエン、キシレン、シ
クロヘキサン等の炭化水素系溶媒が好ましく、使用量は
原料に対して20〜200重量%が好適である。反応温
度は50〜150℃、特に溶媒の還流温度が好ましく、
さらには反応で生成する水を共沸しながら行うと反応速
度が向上するので好ましい。得られた生成物は、従来周
知の分離、精製手段を用いることにより、純品を得るこ
とができる。例えば、濾過、蒸留、再結晶等である。
明する。
3,5−トリメチルシクロヘキサノン300g(2.1
4モル)と5%ルテニウム−カーボン(Ru−C)3g
を入れ、水素分圧10kg/cm2、5℃/minで昇
温を開始し、150℃に到達した時点から5時間で水素
の吸収は止まった。引き続き3時間同条件で保持し、異
性化を行った。約40℃に冷却後、オートクレーブ内に
トルエン100gを入れ、反応生成物のオートクレーブ
からの取り出し、触媒の濾別を実施し、濾液400gを
得た。反応生成物をガスクロマトグラフで測定したとこ
ろシス体/トランス体の比率は91.7/8.3であっ
た。次に上記の濾液400gにp−トルエンスルホン酸
15gを加え、共沸条件下に5時間加熱還流を行った。
トランス体の3,3,5−トリメチルシクロヘキサノー
ルは、シス体とトランス体の合計量に対し0.6重量%
であった。ついで反応液を濃度5重量%のソーダ灰水溶
液200g中に注入した。分液操作の後、有機層を濃度
10重量%の塩水で洗浄し、エバポレーターで濃縮し
た。得られた濃縮液(290g)を減圧蒸留して、シス
−3,3,5−トリメチルシクロヘキサノール200g
(収率67重量%)を得た。
3,5−トリメチルシクロヘキセノン300g(2.1
7モル)と5%ルテニウム−カーボン(Ru−C)3g
を入れ、水素分圧10kg/cm2、5℃/minで昇
温を開始し、150℃に到達した時点から5時間で水素
の吸収は止まった。引き続き3時間同条件で保持し、異
性化を行った。約40℃に冷却後、オートクレーブ内に
トルエン100gを入れ、反応生成物のオートクレーブ
からの取り出し、触媒の濾別を実施し、濾液400gを
得た。反応生成物をガスクロマトグラフで測定したとこ
ろシス体/トランス体の比率は92.3/7.7であっ
た。次に上記の濾液400gに濃硫酸10gを加え、共
沸条件下に3時間加熱還流を行った。トランス体の3,
3,5−トリメチルシクロヘキサノールは、シス体とト
ランス体の合計量に対し0.7重量%であった。ついで
反応液をソーダ灰水溶液200g中に注入した。分液操
作の後、有機層を濃度10重量%の塩水で洗浄し、エバ
ポレーターで濃縮した。得られた濃縮液(285g)を
減圧蒸留して、シス−3,3,5−トリメチルシクロヘ
キサノール180g(収率60重量%)を得た。
3,5−トリメチルシクロヘキサノールを容易に得るこ
とができる製造方法が提供される。本発明の方法によれ
ば、簡便な精製操作により、シス−3,3,5−トリメ
チルシクロヘキサノールを好収率で得ることのできる製
造方法が提供される。
Claims (3)
- 【請求項1】 下記aおよびbの工程からなることを特
徴とするシス−3,3,5−トリメチルシクロヘキサノ
ールの製造方法、 a. 3,3,5−トリメチルシクロヘキサノンまたは
3,3,5−トリメチルシクロヘキセノンを接触還元用
触媒の存在下に接触水添反応させて得られた反応混合物
を、同条件下に反応を継続してシス体リッチの3,3,
5−トリメチルシクロヘキサノールを得る工程、 b. 酸触媒の存在下に、3,3,5−トリメチルシク
ロヘキサノールのトランス体を選択的に除去し、シス体
の存在比をさらに高める工程。 - 【請求項2】 接触還元用触媒が、ルテニウム系触媒で
ある請求項1記載のシス−3,3,5−トリメチルシク
ロヘキサノールの製造方法。 - 【請求項3】 酸触媒が、塩酸、硫酸、リン酸、p−ト
ルエンスルホン酸およびカチオン交換樹脂から選ばれた
少なくとも一種である請求項1記載のシス−3,3,5
−トリメチルシクロヘキサノールの製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP31163795A JP3535637B2 (ja) | 1995-11-06 | 1995-11-06 | シス−3,3,5−トリメチルシクロヘキサノールの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP31163795A JP3535637B2 (ja) | 1995-11-06 | 1995-11-06 | シス−3,3,5−トリメチルシクロヘキサノールの製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09124528A JPH09124528A (ja) | 1997-05-13 |
| JP3535637B2 true JP3535637B2 (ja) | 2004-06-07 |
Family
ID=18019671
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| JP31163795A Expired - Fee Related JP3535637B2 (ja) | 1995-11-06 | 1995-11-06 | シス−3,3,5−トリメチルシクロヘキサノールの製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
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|---|---|---|---|---|
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| HRP20150617T1 (hr) * | 2011-03-10 | 2015-07-03 | Zach System S.P.A. | Asimetriäśni postupak redukcije |
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-
1995
- 1995-11-06 JP JP31163795A patent/JP3535637B2/ja not_active Expired - Fee Related
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| JPH09124528A (ja) | 1997-05-13 |
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