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JP3537896B2 - プリプラ式射出成形機用加熱シリンダ - Google Patents
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JP3537896B2 - プリプラ式射出成形機用加熱シリンダ - Google Patents

プリプラ式射出成形機用加熱シリンダ

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JP3537896B2
JP3537896B2 JP33679994A JP33679994A JP3537896B2 JP 3537896 B2 JP3537896 B2 JP 3537896B2 JP 33679994 A JP33679994 A JP 33679994A JP 33679994 A JP33679994 A JP 33679994A JP 3537896 B2 JP3537896 B2 JP 3537896B2
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    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/17Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
    • B29C45/46Means for plasticising or homogenising the moulding material or forcing it into the mould
    • B29C45/53Means for plasticising or homogenising the moulding material or forcing it into the mould using injection ram or piston
    • B29C45/54Means for plasticising or homogenising the moulding material or forcing it into the mould using injection ram or piston and plasticising screw

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  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、可塑化部で溶融した樹
脂材料を射出部で蓄積・計量した後射出するようにした
プリプラ式射出成形機に係り、より詳しくは、可塑化部
側の加熱シリンダと射出部側の射出シリンダとを連通路
を有する第1連結ブロック及び第2連結ブロックとで連
結して、V字状に形成する加熱シリンダ側の第1連結ブ
ロックの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、スクリュプリプラ式射出成形機
は、スクリュを有する可塑化部と、射出プランジャを有
する射出部とを備えており、可塑化部で可塑化された溶
融樹脂が連通路を通って射出室に送られ、更に該射出室
の樹脂を射出プランジャによりノズルを通して金型のキ
ャビテイ内に射出している。そして、従来、前記連通路
内に逆止ボール弁が設けられており、射出プランジャに
よる射出時に、射出室内の樹脂が可塑化部に逆流するこ
とを防止している。該プリプラ式射出成形機は、独立し
た可塑化部を有する関係上、インライン式射出成形機に
比して可塑化能力が大きく、特にハイサイクル成形に効
果を発揮するが上記ボール弁にて、溶融樹脂の滞留が主
じ易く、熱分解を起こし易い材料に対しては問題を生ず
る虞れがある。
【0003】上記のような問題に対して、本出願人は特
公平5−37810号公報で提案しているように(図6
参照)、可塑化部側10と射出部側20とを、第1連結
ブロック5及び第2連結ブロック9を介して加熱シリン
ダ11と射出シリンダ23とを連結し、第2連結ブロッ
ク9の通路9gとノズルアダプタ22の通路30とをブ
シュ21で連通させ、加熱シリンダ11に回転及び前後
進可能としたスクリュ12を挿嵌し、該スクリュ12の
回転によって後退して(実線位置から細線の2点鎖線位
置へ)可塑化室14を形成するとともに、第1連結ブロ
ック5の開口(通路)5aから通路9g、30を通して
射出室25側の開口31へと溶融した樹脂を流通するよ
うにして、該射出シリンダ23に挿嵌したプランジャ2
4を後退させて、射出室25内に蓄積した樹脂を計量す
る。そして、計量が一定量になると、スクリュ12は回
転を停止させられた状態で前進させられて、第1連結ブ
ロック5に形成した接触面5m(図7参照)に押し付け
られ、停止し、開口5aが閉塞され、プランジャ24の
前進によって射出室25内の樹脂が開口31側からその
通路30、9gを逆流しないように、逆止弁がなくとも
射出を可能としている。なお、図6において、4は加熱
シリンダ11と第1連結ブロック5及び第2連結ブロッ
ク9との位置関係を決めるためのキー、6、7、8はセ
ットボルト、13はヒータ、26はノズルアダプタ22
とその連結部27に取り付けるノズルと連通するノズル
孔、28は樹脂溜りとなり易い開口31の反対側に位置
する射出副路である。
【0004】第2連結ブロック9は、取付斜板9aと内
側で射出シリンダ23及びノズルアダプタ22の外形に
沿うように円弧状とした取付板9bと、該取付斜板9a
及び取付板9bの中央で支承板9cを一体にして側面視
で略三角形状に形成されている。取付斜板9aの中心部
で該取付斜板9aに対して直角方向に、また取付板9b
の所定位置から該取付板9bに直角方向に、前記支承板
9c内で連通する通路9gが一定の直径で滑らかに穿孔
されている。そして支承板9cの適所にはヒータ用の孔
9d(本図では4箇所)及び熱電対用の座と孔9eが穿
孔され、前記取付斜板9aには後述するキー溝を削設す
るとともにセットホルト7用のタップ孔と、取付板9b
にはセットボルト8用の孔と、射出シリンダ23側に固
定するための孔9fが夫々穿設されている。また、取付
斜板9a中央部の通路9gを中心として、第1連結ブロ
ック5の凸部5e(図7、図8参照)と嵌合わされるイ
ンロー9hが設けられている。この第2連結ブロック9
は、加熱シリンダ11や射出シリンダ23及びノズルア
ダプタ22等と同しように、樹脂から発生する腐食性ガ
スによって腐食や摩耗が発生するので、例えばSKD材
のような合金工具鋼または、構造用合金鋼を使用して、
焼入れあるいは窒化などの表面処理が施される(平成2
年11月5日第三版発行、株式会社三光出版社、著者:
廣惠 章利・飯田 惇「やさしい射出成形機」−基本・
応用から最近技術まで−第26〜第30頁参照)。
【0005】また、第1連結ブロック5も前記のような
鋼材を使用して製作されるが、形状としては図7で断面
図、図8で平面図で図示しているように、円柱状の鋼材
を所定厚さに切断して後切削・穿孔して、外形状では四
角形状に製作される。各部は、開口(通路)5a、加熱
シリンダ11と直径Dを同一とした孔5b、該加熱シ
リンダ11の先端との当接面5cと、端面11aと嵌合
わされる直径Dとしたインロー5dを深さHとし、
前記した第2連結ブロックのインロー9hと嵌合わされ
る凸部5eを直径dで、高さをHに突出形成し、中
央表面側(図7では上方、スクリュ12の接触側)に
は、スクリュ12の先端角度Sと同一角度とした接触面
5mを前記開口5a周に形成し、遊び角度Rによって遊
び面5nを形成してスクリュ12との全面接触を避ける
ようにしている。この接触面5mを全面接触としてもよ
いが、射出室25から押し戻されようとする樹脂圧力は
通路5aの面積に比例するから、小さい面積の接触面5
mとしてある。そして、第1連結ブロック5の外周側の
一辺の中央に、加熱シリンダ11と第2連結ブロック9
の取付斜板9aとの位置合せのためのキー溝5kを形成
して、図8に示すように、加熱シリンダ11と連結用の
取付ボルト孔5f、取付斜板9aとの連結用の取付ボル
ト孔5gを夫々位置関係をずらして形成している。
【0006】ところで、前述したように、通路5aを閉
塞するときは、スクリュ12の回転を停止して前進させ
るが、そのスクリュ12の移動距離が短いので、接触面
5mと接触してしまうまで、スクリュ12は僅かに回転
した状態にある。そしてまた、スクリュ12を回転して
樹脂を溶融し始めるときは、該スクリュ12の先端は接
触面5mと接触状態から回転し始め、樹脂材料が溶融し
た圧力で該スクリュ12を後退させている(スクリュ1
2の前進・後退量は同一で、約1mm程度)。従って、
接触面5mは、スクリュ12の先端によって過擦される
ので、摩耗による交換を余儀なくしている。加えて、合
金工具鋼または構造用合金鋼を焼入れまたは窒化処理し
ているため、例えば焼入れのように高温で熱処理される
ので、孔の多い第1連結ブロック5は焼割れあるいは歪
みが発生し、使用し始めたときから該第1連結ブロック
5が割れる虞れが潜在する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】特開平3−97518
号(特公平5−37810号)公報で開示したプリプラ
式射出成形機を実用化するうえで、加熱シリンダ11の
先端側で蓋のように取付ける第1連結ブロック5は、
摩耗を考慮して、定期または不定期に交換することが望
ましい。取付ボルト孔5f、5gのように多数の孔が
あるので、焼歪みや焼割れを誘起し易い。外形を取付
斜板9aの形状に合わせているので、丸鋼から四角形状
に削り取るため、その加工時間が長くなり、コストアッ
プになる。等に問題があることがわかった。
【0008】すなわち、開口5aを閉塞するためにスク
リュ12と接触面5mとは、該スクリュ12を押し戻そ
うとする樹脂圧力よりも強い押圧力で接触されており、
また、スクリュ12が前進して完全停止するまでと、該
スクリュ12が回転し始めて溶融樹脂の圧力が上昇する
までの瞬時、該スクリュ12によって過擦されるから摩
耗し易い。他方、第1連結ブロック5は、スクリュ12
の硬さと同一か、またはそれよりも僅かに低い硬さとさ
れているので、接触面5mが摩耗することにより、定期
または不定期に交換する必要性が発生する。そして、取
付ボルト孔5f、5gが多数あるため、焼入れのときに
焼割れが発生したり、焼歪みを生じ、例えば焼歪みの場
合は、第1連結ブロック5を加熱シリンダ11に取付け
たとき、またはその後第2連結ブロック9に取付けたと
きに第1連結ブロック5にクラックあるいは、取付けた
密着部分に隙間をつくってしまうことがある。該クラッ
クや密着部分に隙間ができると、樹脂の圧力で該隙間に
溶融樹脂が入り込み、やがては第1連結ブロック5を割
ってしまうことがあり、そこから樹脂が漏れ出すこと
や、密着部分に樹脂が進入してくると、取付ボルト6、
7を破断してしまうような事故発生の虞れがある。
【0009】上記のような部分的な摩耗のための第1連
結ブロック5の交換、焼入れまたは窒化処理が原因とさ
れる割れ、外形状による加工時間ロスはコスト的に重大
な影響を与えることとなる。そして、第1連結ブロック
5は加熱シリンダ11の先端側にあって、樹脂の通路と
しても該加熱シリンダ11には欠かせない重要な構成部
品の一つでもある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述事情に鑑
みてなされたもので、図1ないし図5を参照しながら述
べるに、加熱シリンダ(11)内にてスクリュ(12)
を回転して合成樹脂材料を可塑化する可塑化部(10)
と、射出シリンダ(23)内に射出プランジャ(24)
を進退して前記可塑化した材料をノズルから射出する射
出部(20)と、を備え、前記可塑化部(10)側で第
1連結ブロック(3)を有する前記加熱シリンダ(1
1)と、前記射出部(20)側で第2連結ブロック
(9)を有する射出シリンダ(23)とを、相互に該両
連結ブロック(3、9)を連結することにより連通路
(1a、9g、30)を形成するとともに、前記可塑化
部(10)から前記射出部(20)へと溶融材料を流通
させ、射出時、前記スクリュ(12)を前進させて前記
第1連結ブロック(3)に該スクリュ(12)先端を接
触させて該通路(1a)を閉塞するようにしたプリプラ
式射出成形機用加熱シリンダにおいて、前記第1連結ブ
ロック(3)は連結フランジ(2)とスクリュタッチブ
シュ(1)とで構成し、該連結フランジ(2)は平板状
の円盤で形成するとともに、該連結フランジ(2)の中
央には前記加熱シリンダ(11)の内径(D)よりも
大きい直径(d)とした上部インロー(2j)を設
け、該インロー(2j)に前記スクリュ(12)先端の
一部が接触する接触面(1m)を形成した前記スクリュ
タッチブシュ(1)を挿嵌し、前記連結フランジ(2)
を前記加熱シリンダ(11)の端面(11a)と上部周
縁(1q)を当接しながら締め付け固定することによ
り、該上部周縁(1q)は該端面(11a)と密着当接
して固着され、前記スクリュタッチブシュ(1)の下部
嵌込み部(1h)が前記連結フランジ(2)の下部イン
ロー(2h)から突出して、前記第2連結ブロック
(9)との連結を可能としている。
【0011】そして、前記スクリュタッチブシュ(1)
は中央に樹脂通路(1a)を貫通し、該通路(1a)孔
周には前記スクリュ(12)先端の一部が接触する接触
面(1m)と、その外周には該スクリュ(12)先端よ
り大きい角度(R)とした遊び面(1n)とを形成する
とともに、前記加熱シリンダ(11)の内径(D)よ
りも大きい直径(d)とした前記上部周縁(1q)を
平面に、かつ前記下部嵌込み部(1h)を形成して、側
面視で略凸字形に一体形成している。
【0012】また、前記円盤状の連結フランジ(2)
は、該円盤の中央で下部インロー(2h)を貫通し、順
次上部インロー(2j)及び加熱シリンダ(11)の端
面(11a)との嵌合い位置決めするインロー(2d)
が段状に形成され、かつ該加熱シリンダ(11)及び前
記第2連結ブロック(9)との連結用取付ボルト孔(2
f、2g)が穿孔されるとともに、キー溝(2k)が前
記円盤状の連結フランジ(2)の外周に1個所形成され
ている。
【0013】さらには、前記スクリュタッチブシュ
(1)は、合金工具鋼または構造用合金鋼を焼入れもし
くは窒化処理して前記スクリュ(12)と同等硬さと
し、前記連結フランジ(2)は耐熱及び耐腐食性を有す
る特殊目的用合金鋼で形成するようにしたしたことを特
徴としている。
【0014】
【作用】連結フランジ(2)とスクリュタッチブシュ
(1)との嵌合い部である上部インロー(2j)と上部
嵌込み部(1j)の直径(d)は、JIS(日本工業
規格)B0401「寸法公差及びはめあい」に規定され
る「しまりばめ」により固くはめあいされるようになっ
ているが、該上部インロー(2j)に上部嵌込み部(1
j)を合わせて、加熱シリンダ(11)の端面(11
a)に上部周縁(1q)を当接し、その周りの取付ボル
ト孔(2g)にセットボルト(6)を挿入して順次締付
け、完全に締付けられると上部インロー(2j)と上部
嵌込み部(1j)とは固く嵌合わされて組立てられ、当
接面(1i、2i)が密着状態になり、かつ端面(11
a)と上部周縁(1q)とも密着されて一体化して、ス
クリュタッチブシュ(1)は連結フランジ(2)を固着
することにより固定されることとなり、密着状態が端面
(11a)と当接面(2i)とに挟持されるように密な
固着となるから、両接合面から樹脂を漏洩させるような
虞れは全くなく、固く嵌め合わされた上部インロー(2
j)と上部嵌込み部(1j)はしまりばめされているの
で、溶融樹脂が該部分へ流入するようなことを防上す
る。そして、連結フランジ(2)とスクリュタッチブシ
ュ(1)は、手作業ではあるが、連結フランジ(2)を
加熱シリンダ(11)に固定することによって、機械的
でなくとも固い嵌合いがされている。スクリュ(12)
が前進または回転開始時において、瞬時回転して接触ま
たは後退することがあっても、スクリュタッチブシュ
(1)の固着手段にボルトや回り止めを使用していない
が、該スクリュタッチブシュ(1)を回転させるような
ことはない。
【0015】また、溶融樹脂と直接接触するのはスクリ
ュタッチブシュ(1)であり、樹脂が溶融するときに発
生するガスの影響を受易いとされるスクリュタッチブシ
ュ(1)を小形化して、互換性の向上に寄与する。
【0016】そして、溶融樹脂と直接接触しないように
した連結フランジ(2)は、円柱状の丸鋼を切断して切
削仕上げするから、従来例のように四角形に外形を切削
しないので仕上げ加工工程は短縮され、コスト低減に大
きく寄与する。
【0017】さらには、スクリュタッチブシュ(1)
は、耐熱、耐摩耗及び耐腐食性を有する合金工具鋼また
は構造用合金鋼を焼入れまたは窒化処理し、連結フラン
ジ(2)は耐熱、耐腐食性に優れた特殊目的合金鋼を選
択的に選び、その目的に応じた部品としての性能を付与
できるので、機械の保守点検並びに整備等の維持管理が
向上する。
【0018】
【実施例】以下、図1で部分組立図、図2でスクリュタ
ッチブシュ1の実施例1を、同様に図3でスクリュタッ
チブシュ1の実施例2を、図4、図5で連結フランジ2
を説明する。なお、本発明にかかるスクリュタッチブシ
ュ1と連結フランジ2並びにその両者を組み合わせた第
1連結ブロック3以外は図6で用いた同一符号を同一部
品に付し、かつ図2、3と図4、5との対象とする部分
には図7、8で用いた補助符号(a、b、c……)を付
して説明する。また、第1連結ブロック3は、従来の第
2連結ブロック9及び加熱シリンダ11を使用すること
を前提としているので厚さT、高さTは固執するも
のとする。
【0019】まず、スクリュタッチブシュ1の実施例を
図2、図3に沿って述べるに、外形を上部嵌込み部1j
の直径dよりやや大きい素材丸鋼を高さTよりやや
幅広に切断し、中央には通路1aを貫通、該通路1aを
中心として一面側には上部周縁1qから角度Sとした接
触面1mと、その接触面1mの所定位置から角度Rとし
た遊び面1n及びスクリュ12の直径よりも僅かに大き
く、加熱シリンダ11の内径Dと同一とした孔1bを
形成し、上部嵌込み部1j及び下部嵌込み部1hを形成
することにより、当接面1i及び凸部1eを全体として
側面視で凸字形に仕上げる。上部嵌込み部1jの直径d
は、後述する連結フランジ2の上部インロー2jとし
まりばめされ、下部嵌込み部1hの直径dは、連結フ
ランジ2の貫通した下部インロー2hにすきまばめされ
るとともに、当接面1iは、当接面2iに密着するよう
に嵌合わされる。
【0020】図3で示す実施例2は、上述実施例1と比
較すると、接触面1mより小さい角度Pで、遊び面1r
を通路1a寄りに設けたもので、接触面1mにへたりが
発生しても、通路1a側にバリのように、貫通した開口
1aの孔を塞ぐのを防止するためには有効である。この
遊び面1r、接触面1m、遊び面1nを三つの角度P、
S、Rで結合したが、これを一連の円弧で形成しても同
じような成果は得られる。
【0021】このスクリュタッチブシュ1は、一般的に
は合金工具鋼または構造用合金鋼で、ときには炭素鋼で
作られることもあるが、製鋼業者によって、ニッケル、
クロム、ニッケル−クロム、クロム−モリブデン、クロ
ム−バナジウム、ケイ素−マンガン鋼など、添加元素を
加減されていて、炭素量は普通の0.2〜0.5%で、
浸炭法(cementation)または表面硬化法
(case hardening)あるいはサブゼロ処
理(subzero treatment)を行なった
り、表面窒化処理して、耐熱、耐摩耗性及び耐腐食性を
向上させている。
【0022】さらには、スクリュタッチブシュ1を例え
ばクロム−モリブデン鋼を選択して、浸炭拡散処理に代
わってクロム拡散処理すると、その表面にはFe−Cr
層のフェライトの層が形成され、その層中にCr−Cの
炭化物が散在するので、表面は耐腐食性と耐摩耗性が向
上し、該フェライト層は樹脂が溶融する250℃〜30
0℃程度では層変化はなく、耐熱性をも有する表面層が
形成できる。従って、スクリュ12と接触する部分を別
個のスクリュタッチブシュ1とすることにより、入れ駒
のように小さくした該スクリュタッチブシュ1を熱処理
する炉も小さくできるので、その処理方法が使用目的に
応じた耐熱、耐摩耗性、及び耐腐食性の向上に適する処
理と、その鋼材の選択の幅を大きく拡げることができ
る。
【0023】ついで、連結フランジ2は、その外径(外
形)を円柱状の素材丸鋼を、厚さT+深さH分を厚
さより切削代を含んで厚く切断し、その中央に凸部1e
(軸)と下部インロー2h(孔)の直径dとの関係を
すきまばめとした該下部インロー2hを貫通し、また、
上部嵌込み部1j(軸)と嵌り合う上部インロー2j
(孔)の直径dとの関係をしまりばめとする該インロ
ー2jを、加熱シリンダ11の端面11a(軸)と嵌り
合うインロー2dを直径D(孔)に、該インロー2d
の深さHは端面11aの高さHより僅かに深く(こ
こでは、0.05〜0.1mm程度深く)して、上部イ
ンロー2jの深さTはスクリュタッチブシュ1の上部
嵌込み部1jの高さTと同一深さ(但し、ここでは前
記のように0.05〜0.1mm程度深くしたので、そ
の分浅い深さ)として加工される。さらに、加熱シリン
ダ11との当接面2c、端面11aとの当接面2q、ス
クリュタッチブシュ1の当接面1iとの当接面2i、及
び第2連結ブロック9における取付斜板9aとの当接面
2pを平面状に形成することにより、下部インロー2
h、上部インロー2j及びインロー2dは階段状に当接
面2i、2q、2cが形成される。このインロー2h、
2j及び2dのいずれかを中心として取付ボルト孔2
f、2g及びキー溝2kを所定位置に穿孔または削設し
て連結フランジ2は加工を完了する。
【0024】該連結フランジ2は、溶融樹脂と直接接触
することはなく、加熱シリンダ11に対して前述スクリ
ュタッチブシュ1を上部インロー2jに嵌込まれた状態
で蓋をするように取り付けられ、かつ、該連結フランジ
2を介して第2連結ブロック9と取付連結されることに
なるので、一般的な機械的性質のほかに、耐熱性と耐腐
食性を有する鋼でよいことになる。従って、例えば、ス
テンレス鋼のように特殊目的用合金鋼を用いて加工さ
れ、場合によっては、耐腐食性の向上を目的として焼入
れして、その耐久性をも改善することができる。
【0025】以上、スクリュタッチブシュ1と連結フラ
ンジ2について述べたが、さらに作用について詳述す
る。
【0026】スクリュタッチブシュ1は、連結フランジ
2に組立てることにより、従来の第1連結ブロック5と
同様の機能を有する第1連結ブロック3となるが、この
組立ては、プレス嵌込みによって一体的に組立てること
も可能である。しかしながら、本発明では、該第1連結
ブロック3のスクリュタッチブシュ1が摩耗して交換の
必要のあるのは、射出成形機が置かれている現場での組
立て作業となるので、その組立て方法を述べる。
【0027】すなわち、スクリュタッチブシュ1の上部
嵌込み部1jを第1連結フランジ2の上部インロー2j
に合わせるようにして挿入しながら、加熱シリンダ11
にネジによって止着されたキー4とキー溝2kとを位置
合せして、取付ボルト孔2gにセットボルト6(ここで
は4個所)を挿入して順次、徐々に平均して締付けてい
き、加熱シリンダ11の端面11aの外周と当接面2c
とが隙間なく締付けることによって完了する。この締付
けのとき、上部インロー2jの上方当接面2qよりスク
リュタッチブシュ1の上部周縁1qはインロー2dの深
さHを、端面11aの高さHよりも0.05〜0.
1mm深くしているから、その分当接面2qよりも突出
していることになり、端面11aと上部周縁1qとが強
く接触する。該当接面2qは実際上では無接触で、かつ
当接面1i、2iとが相互に面接触して、上部インロー
2jと上部嵌込み部1jとのしまりばめによって強い摩
擦接触が得られる。該締付け状態を確認するには、凸部
1eが下部インロー2hからスクリュタッチブシュ1の
総高さT−嵌込み長さT=突出量Hだけ突出する
ので、この突出量Hを測定することでも十分に嵌合い
されたかを確認できる。
【0028】更には、前記凸部1eと取付斜板9aのイ
ンロー9hと、他方、加熱シリンダ11に止着したキー
溝9kとを位置合わせしながら、取付ボルト孔2gにセ
ットボルト7(ここでは4個所)を挿入して順次締付け
ることによって、連結は完了する。
【0029】分解に当たっては、セットボルト7を緩め
て第2連結ブロック9から分離し、ついで、セットボル
ト6を緩めることにより、加熱シリンダ11と第1連結
ブロック3は分離される。そして、当接面2c側に上部
インロー2jの直径dよりも大きな穴とした工具台を
置き、その穴にスクリュタッチブシュ1が落ち込むこと
ができるように当接面2cを下向きに載置して、上部側
となった凸部1eをハンマのような工具で叩くことによ
り押し出すことができ、交換することができる。
【0030】また、組み付け使用時においては、スクリ
ュ12が前進して通路1aを閉塞するとき、スクリュタ
ッチブシュ1の表面に形成した狭い面積での接触面1m
でスクリュ12が接触するから、小さい圧力で閉塞がで
きる。そして、加熱シリンダ11の端面11aが上部周
縁1qと面接触し、当接面1i、2iとが互いに押し合
うように当接され、加えて締代を充分とした上部インロ
ー2jと上部嵌込み部1jとで固くしまりばめされてい
ることから摩擦接触面積が大きいので、前記スクリュ1
2の前進のとき、まだ完全停止していない該スクリュ1
2によって瞬時共回りすることなく、スクリュタッチブ
シュ1は安定して固定されている。さらには、スクリュ
12が通路1aを閉塞した状態から、回転を開始して樹
脂を溶融し始めようとするときは、瞬時接触面1mを過
擦するが、該スクリュ12の先端側のフライト、すなわ
ちメータリングゾーンにあった溶融樹脂に該回転に伴う
圧力発生により、接触面1mと接触していたスクリュ1
2の先端が該接触面1mから直ちに離反し、スクリュタ
ッチブシュ1を回転させることなく、安定した固着を維
持する。
【0031】そして、加工面から見て、第1連結ブロッ
ク3をスクリュタッチブシュ1と連結フランジ2とに分
割できるようにしたから、樹脂が溶融するときに発生す
る鋼に有害なガスの影響を受易い部分、該スクリュタッ
チブシュ1を耐腐食性は勿論のこと、耐熱性、耐摩耗性
を考慮して鋼の材質選定と、熱処理によって求めようと
する前記耐腐食性、耐熱性及び耐摩耗性の改善ができ
る。かつ、小さい入れ駒としたスクリュタッチブシュ1
は、加工形状を単純化されているので、製作も容易化さ
れ、本発明では、合金工具鋼または構造用合金鋼を用い
ているが、前記のような耐腐食性、耐熱性、耐摩耗性を
主体とした金属粉体からつくられるセラミック合金で形
成することにより、使用寿命に対する耐久性の向上を図
ることも可能である。
【0032】加えて、連結フランジ2は、その目的が加
熱シリンダ11の前方を蓋のように閉し、かつ第2連結
ブロック9を介して射出側20と連結して一体とするこ
とにあるから、耐熱性と耐腐食性を有する鋼材を選定し
て、その特性を活用することができ、外径(形)を四角
形状に削り取らないこととしたので、切削時間の短縮と
併せ、特に取付ボルト孔5fが外周でその辺と接近する
部分が解消されることとなり、該接近する部分から焼割
れが発生するような不安は皆無となる。
【0033】更に、スクリュタッチブシュ1は互換性を
向上し、上述したように使用する鋼の特性を活用できる
から、該スクリュタッチブシュ1の使用寿命をも延長さ
れることとなり、総合的には第1連結ブロック3をスク
リュタッチブシュ1と連結フランジ2とに分割すること
によるコスト的な低減は、かなり大きくなる。そして、
該スクリュタッチブシュ1の交換は、セットボルト6、
7を取り外すことにより交換可能であるから、保安上に
おいても問題を生ずることなく、各当接面すなわち凸部
11aと上部周縁1c、当接面1i、2i及び凸部1e
とインロー9hとは強い接触で密着状態に固着されてい
るので、該当接面に溶融した樹脂が入り込んでセットボ
ルト6、7を破断するような虞れも解消できる。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように、従来第1連結ブロ
ックを一個で全体を形成していたのに対し、スクリュタ
ッチブシュと連結フランジとに分割して、該連結フラン
ジを締付けることによって、スクリュタッチブシュを該
連結フランジに嵌合わされるようにしたから、該スクリ
ュタッチブシュの互換性は向上し、しかも、連結フラン
ジを締付けることによって、該スクリュタッチブシュは
該連結フランジ内で強く摩擦接触してボルトやキーのよ
うな固着具を用いることなく固着され、該スクリュタッ
チブシュを締付けによって割れを発生させるようなこと
もない。従って、機械を設置した現場での交換が容易に
行なえる。
【0035】そして、スクリュタッチブシュは小さい入
れ駒としたから、該スクリュタッチブシュの材質はその
用途に適した耐熱性、耐腐食性及び耐摩耗性に優れた鋼
を選定できるとともに、適当な熱処理を施すことにより
その特性を一層向上させることができ、他方、連結フラ
ンジに要求される耐熱性、耐腐食性を考慮した鋼の選定
と熱処理による特性の改善がともに行なえるので、プリ
プラ式射出成形機の加熱シリンダとしての性能が向上す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる部分組立平面図。
【図2】本発明にかかるスクリュタッチブシュの実施例
1の断面図。
【図3】本発明のスクリュタッチブシュの実施例2にか
かる断面図。
【図4】本発明の連結フランジを図5におけるX−O−
Y矢視断面図。
【図5】図4における連結フランジの底面図。
【図6】従来例における部分組立平面図。
【図7】従来例における第1連結ブロックの図8におけ
るX−X矢視断面図。
【図8】図7における第1連結ブロックの底面図。
【符号の説明】
1 スクリュタッチブシュ 1a 通路(開口) 1h 下部嵌込み部 1i 当接面 1j 上部嵌込み部 1m 接触面 1n 遊び面 1r 遊び面 1q 上部周縁 2 連結フランジ 2d インロー 2f 取付ボルト孔 2g 取付ボルト孔 2h 下部インロー 2i 当接面 2j 上部インロー 2k キー溝 3 第1連結ブロック 9 第2連結ブロック 9g 通路 10 可塑化部 11 加熱シリンダ 11a 端面 12 スクリュ 14 可塑化室 20 射出部 23 射出シリンダ 24 射出プランジャ 25 射出室 30 通路 R (遊び)角度 D (加熱シリンダ11の)内径(直径) d (上部インロー2jの)直径 (1a、9g、30 連通路)

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加熱シリンダ内にてスクリュを回転して
    合成樹脂材料を可塑化する可塑化部と、射出シリンダ内
    に射出プランジャを進退して前記可塑化した材料をノズ
    ルから射出する射出部と、を備え、 前記可塑化部側で第1連結ブロックを有する前記加熱シ
    リンダと、前記射出部側で第2連結ブロックを有する射
    出シリンダとを、相互に該両連結ブロックを連結するこ
    とにより連通路を形成するとともに、前記可塑化部から
    前記射出部へと溶融材料を流通させ、 射出時、前記スクリュを前進させて前記第1連結ブロッ
    クに該スクリュ先端を接触させて該通路を閉塞するよう
    にしたプリプラ式射出成形機用加熱シリンダにおいて、 前記第1連結ブロックは連結フランジとスクリュタッチ
    ブシュとで構成し、該連結フランジは平板状の円盤で形
    成するとともに、該連結フランジの中央には前記加熱シ
    リンダの内径よりも大きい直径とした上部インローを設
    け、該インローに前記スクリュ先端の一部が接触する接
    触面を形成した前記スクリュタッチブシユを挿嵌し、前
    記連結フランジを前記加熱シリンダの端面と上部周縁を
    当接しながら締め付け固定することにより、該上部周縁
    は該端面と密着当接して固着され、前記スクリュタッチ
    ブシュの下部嵌込み部が前記連結フランジの下部インロ
    ーから突出して、前記第2連結ブロックとの連結を可能
    としたこと、を特徴とするプリプラ式射出成形機用加熱
    シリンダ。
  2. 【請求項2】 前記スクリュタッチブシュは中央に樹脂
    通路を貫通し、該通路孔周には前記スクリュ先端の一部
    が接触する接触面と、その外周には該スクリュ先端より
    大きい角度とした遊び面とを形成するとともに、前記加
    熱シリンダの内径よりも大きい直径とした前記上部周縁
    を平面に、かつ前記下部嵌込み部を形成して、側面視で
    略凸字形に一体形成したこと、を特徴とする、 請求項1記載のプリプラ式射出成形機用加熱シリンダ。
  3. 【請求項3】 前記円盤状の連結フランジは、該円盤の
    中央で下部インローを貫通し、順次上部インロー及び加
    熱シリンダの端面との嵌合い位置決めするインローが段
    状に形成され、かつ該加熱シリンダ及び前記第2連結ブ
    ロックとの連結用取付ボルト孔が穿孔されるとともに、
    キー溝が前記円盤状の連結フランジの外周に1個所形成
    されていること、を特徴とする、 請求項1記載のプリプラ式射出成形機用加熱シリンダ。
  4. 【請求項4】 前記スクリュタッチブシュは、合金工具
    鋼または構造用合金鋼を焼入れもしくは窒化処理して前
    記スクリュと同等硬さとし、前記連結フランジは耐熱及
    び耐腐食性を有する特殊目的用合金鋼で形成したこと、
    を特徴とする請求項1又は若しくは3記載のプリプラ
    式射出成形機用加熱シリンダ。以上
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