JP3538183B2 - パルスレーダ装置 - Google Patents
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Description
その送信した電波が物体に反射した反射波を受信するこ
とによって物体の有無を検出し、検出された物体までの
距離を計測するパルスレーダ装置に関するものである。
参照しながら説明する。図21は、例えば特開平7−7
2237号公報に示された従来のパルスレーダ装置の構
成を示す図である。
うに、パルス信号送出手段901によってパルス状の信
号を周期的に出力する。そして、物体からの反射パルス
を反射パルス信号受信手段903によって連続的に受信
し、2値化手段(図示せず)によって2値化する。そし
て、サンプリング手段904が、送出手段901の送出
タイミング後、一定の1つ又は複数のサンプリング点毎
に2値化信号をサンプリングして0又は1のサンプリン
グ値を得て、これをサンプリング点それぞれの点に対応
する加算・記憶手段905に与える。
901による信号の所定の送出回数分ずつ0又は1のサ
ンプリング値を加算する。所定回数分の加算処理が終了
すると、判定手段906が加算・記憶手段905毎の加
算値を加算回数で除算して得られる正規化加算値を所定
の閾値と比較し、その大小に基づいて外部の物体からの
反射信号が存在するか否かを判定し、これに基づいて外
部の物体の有無を判定する。
受信のアイソレーションが悪く、いわゆる漏れ波形が存
在する場合、あるいはレドームがある場合、次のような
理由により、上記の装置を用いて10m未満の距離に存
在する物体の検出、およびその物体までの距離の測定を
行うことは困難である。
パルス幅が距離にして10mに相当する66.7nsで
あるので、図22に示すように、10mよりも近い距離
に物体が存在する場合、漏れ波形あるいは2次レドーム
による反射波と物体による反射波の波形が重なり合った
波形が検出される。そのため、非送信中の受信レベル、
いわゆるノイズレベルをもとに閾値を設定したのでは、
漏れ波形の立ち上がりしか検出できず、本当に検出した
い反射波の立ち上がりを検出することができないという
問題点があった。
Weidmann and D.Steinbuc
h, “High Resolution Radar
for Short Range Automoti
ve Applications”, 28th Eu
ropean Microwave Conferen
ce Amsterdam, 1998』に記載のよう
に、パルス幅を350psといった非常に短いものにす
る方法や、特開平10−62518号公報に記載のよう
に送信波形を利用して漏れ波形を打ち消してしまう方法
が提案されている。
ように、送信パルス幅を350psまで短くすると、物
体までの距離が約5cm以下の場合しか漏れ波形と反射
波の波形が重ならないので上述の問題点は解決されるも
のの、その占有帯域幅が非常に広くなるので、現行の電
波法の範囲では使用できないという問題点があった。
うに、送信波形を利用して漏れ波形を打ち消す方法の場
合、個体差あるいは使用条件の違いによる送信と漏れ波
形の受信までの時間間隔の違い、漏れ波形の大きさの違
いなどに対応することが難しく状況に合わせて調整しな
ければならないという問題点があった。
めになされたもので、図1に示すように、送受間の漏れ
信号あるいはレドームなどレーダに対して固定されたタ
ーゲットからの反射信号と、移動しているターゲットか
らの反射信号との位相差が変化すると受信信号が変化す
ることを利用して、送受間の漏れ信号あるいはレドーム
などレーダに対して固定されたターゲットからの反射信
号が存在しても、現行の電波法の範囲内で正しく物体を
検出できるパルスレーダ装置を得ることを目的とする。
ーダ装置は、パルス状の電波を送信する送信手段と、前
記送信手段によって送信した電波が物体に反射した反射
波を受信する受信手段と、前記受信手段からの受信信号
をあらかじめ設定した所定のレベルと比較して2値化す
るコンパレータ手段と、前記コンパレータ手段の出力を
送信からの所定の時間間隔でサンプリングし、そのサン
プリング結果をサンプリングタイミング毎に所定回数分
積算する第1の積算手段と、各サンプリングタイミング
における前記第1の積算手段の積算結果を所定時間毎に
読み出し、積算結果のサンプリング方向の微分を演算す
る微分演算手段と、前記微分演算手段の出力の絶対値を
所定回数分だけサンプリングタイミング毎に積算する第
2の積算手段と、前記第2の積算手段の出力に基づいて
ピークを検出するピーク検出手段と、前記ピーク検出手
段の出力に基づいて前記物体までの距離を算出し、前記
物体の有無を判断する測距・検出手段と、前記電波の送
信、受信、及び信号処理のタイミング制御を行うタイミ
ング制御手段とを備えたものである。
は、前記微分演算手段が、注目するサンプリングタイミ
ングにおける前記第1の積算手段の出力と、その隣のサ
ンプリングタイミングにおける前記第1の積算手段の出
力との差を求めるものである。
は、前記微分演算手段が、注目するサンプリングタイミ
ングにおける前記第1の積算手段の出力と、その隣のサ
ンプリングタイミング及びその隣々のサンプリングタイ
ミングにおける前記第1の積算手段の出力との差をそれ
ぞれ求め、それらの和を求めるものである。
は、前記ピーク検出手段が、各サンプリングタイミング
における前記第2の積算手段の積算結果において、極大
となるサンプリングタイミングのうち、あらかじめ設定
した値を超えるサンプリングタイミングを出力するもの
である。
は、前記第2の積算手段の積算結果に基づいて検出しき
い値を設定する検出しきい値設定手段をさらに備え、前
記ピーク検出手段は、各サンプリングタイミングにおけ
る前記第2の積算手段の積算結果において、極大となる
サンプリングタイミングのうち、前記検出しきい値設定
手段により設定された検出しきい値を超えるサンプリン
グタイミングを出力するものである。
は、前記検出しきい値設定手段が、ある特定のサンプリ
ングタイミング範囲においては、過去の所定回数分の前
記第2の積算手段による積算結果について、サンプリン
グタイミング毎に平均値を求め、その平均値をノイズレ
ベルとし、それ以外のサンプリングタイミングにおいて
は、1つあるいは複数のサンプリングタイミングにおけ
る前記第2の積算手段による積算結果の平均値を求め、
その平均値をノイズレベルとし、前記ノイズレベルに基
づいて検出しきい値を算出するものである。
は、前記測距・検出手段が、前記ピーク検出手段が出力
するサンプリングタイミングでの前記第2の積算手段に
よる積算結果と、その前後のサンプリングタイミングで
の前記第2の積算手段による積算結果に基づいて距離を
算出する距離算出手段と、前記距離算出手段の算出結果
に基づいて物体が存在するか否かを判定する検出判定手
段とを有するものである。
は、前記第1の積算手段の積算結果に基づいて前記受信
手段からの受信信号のグランドレベルを変更するグラン
ドレベル変更手段をさらに備えたものである。
は、前記第1の積算手段によるサンプリングタイミング
毎の積算結果の平均値を求め、この平均値が所定の範囲
を超えている場合、グランドレベルを変更する信号を前
記グランドレベル変更手段へ出力するグランドレベル制
御手段をさらに備えたものである。
形態1に係るパルスレーダ装置について図面を参照しな
がら説明する。図2は、この発明の実施の形態1に係る
パルスレーダ装置の構成を示す図である。なお、各図
中、同一符号は同一又は相当部分を示す。
ルスレーダ装置は、大きく5つの部分から構成される。
すなわち、RFモジュール100と、加算器回路200
と、コンパレータ回路300と、FPGA(field prog
rammable gate array:フィールドプログラマブルゲー
トアレイ)400と、CPU500とである。
0は、所定幅(例えば96ns)のパルス状の電磁波
(中心周波数24.125GHz)を一定の周期(例え
ば1024ns)で送信する送信手段110と、その電
磁波の周辺対象物による反射波を受信する受信手段12
0とから構成される。
は、受信手段120により受信した信号が飽和しないよ
うに、後述のCPU500による指示に基づきグランド
レベルを変更するためのグランドレベル変更手段210
を有する。
00は、グランドレベル変更手段210の出力を2値化
するためのコンパレータ手段310を有する。
タイミング制御手段410と、第1の積算手段420と
から構成される。
微分演算手段510と、第2の積算手段520と、ピー
ク検出手段530と、距離算出手段550及び検出判定
手段560を有する測距・検出手段540と、グランド
レベル制御手段570とを実現する。
の構成を示すブロック図である。
送信する送信手段、120は送信手段110によって送
信した電波が複数の物体に反射した反射波を受信しその
受信信号を出力する受信手段、310は受信手段120
からの信号をあらかじめ設定した所定レベルとの比較に
より2値化するコンパレータ手段、420は送信からの
所定の時間間隔でコンパレータ手段310の出力をサン
プリングし、そのサンプリング結果をサンプリングタイ
ミング毎に所定回数分積算する第1の積算手段、510
は各サンプリングタイミングにおける第1の積算手段4
20の積算結果を所定時間毎に読み出し、積算結果のサ
ンプリング方向の微分を演算する微分演算手段、520
は微分演算手段510の出力の絶対値を所定回数分だけ
サンプリングタイミング毎に積算する第2の積算手段、
530は第2の積算手段520からの出力をもとにピー
クを検出するピーク検出手段、540はピーク検出手段
530からの出力をもとにターゲットまでの距離を算出
し、ターゲットの有無を判断する測距・検出手段、41
0は電波の送信、受信、信号処理のタイミング制御を行
うタイミング制御手段である。
ーダ装置のRFモジュールの構成を示す図である。
GHzの信号は、Mixer1(112)でTxLO
(111)による1.225GHzの信号とミキシング
され、その後Modulator(113)により送信
信号に基づいてパルス状の信号となる。次のDoubl
er(114)で2逓倍され、続くFilter1(1
15)により24.125GHzの信号となり、Txア
ンテナ(130)より電波として外部に放射される。
アンテナ(140)より受信され、RxRFAmp(1
21)により増幅された後、Mixer2(122)に
より、RxLO(150)からの信号とミキシングされ
中間周波数まで落とされる。その後、RxIFAmp1
(123)、Filter2(124)、RxIFAm
p2(125)を経由し、Detector(126)
で包絡線検波され受信信号となる。
ーダ装置のFPGAの構成を示す図である。
イミング制御回路411と、シフトレジスタ421と、
シフトレジスタ421の各ビットに対応した加算器42
2〜425と、積算用レジスタ426〜429とから構
成される。
00外部に接続した発振器によるクロック信号(例えば
125MHz=8ns周期)に基づき、送信手段110
が電磁波放射をOn/Offするための送信信号(例え
ば、幅96ns、周期1024ns)、後述のシフトレ
ジスタ421に対してビットシフトするタイミングを伝
えるシフト信号、加算器422〜425に対して加算タ
イミングを伝える加算信号、積算用レジスタ426〜4
29に対して加算器422〜425の出力を保持するタ
イミングを伝える積算信号、および積算処理終了をCP
U500に対して伝える積算処理終了信号を生成する。
回路411のシフト信号に基づき1ビットずつシフトし
ながら、コンパレータ回路300の出力する2値化デー
タを記憶していく。加算器422〜425は、タイミン
グ制御回路411からの加算信号に従って各ビットの2
値化データ(0又は1)と積算用レジスタ426〜42
9の内容を加算する。積算用レジスタ426〜429
は、加算器422〜425による出力を積算データとし
て保持し、CPU500からの要求があるときには、レ
ジスタの内容を出力する。
参照しながら説明する。図6は、この実施の形態1に係
るパルスレーダ装置のFPGAの動作を示すタイミング
チャートである。
に基づき、(b)に示す送信信号を立ち上げ10クロッ
ク後に立ち下げる。送信信号の立ち上げと同時にクロッ
ク信号に同期した(d)に示すシフト信号をシフトレジ
スタ421のビット数だけ出力する。このシフト信号に
基づき、シフトレジスタ421はコンパレータ回路30
0の出力する2値化データを各ビットに保持していく。
分のシフト信号を出力した後、(e)に示す加算/積算
信号を出力する。この信号に基づいて、加算器422〜
425、積算用レジスタ426〜429はそれぞれ加
算、積算データの保持を行う。そして、所定回数(例え
ば1000回)この動作を繰り返した後、CPU500
に対して(f)に示す積算処理終了信号を出力する。こ
の積算処理終了信号を受信すると、CPU500は各積
算用レジスタ426〜429の内容を読み出す。
ーダ装置のCPUの処理を示すフローチャートである。
は、図7に示すように、CPU内部の初期化を行う。
て、データの初期化を行った後、FPGA400からの
積算処理終了信号を待つ。
400からの積算処理終了信号を受信すると、各サンプ
リングタイミングでの積算結果をFPGA[i][j]
という2次元配列に格納していく。ここで、i(=0〜
N;Nはシフトレジスタ421のビット数)はサンプリ
ングタイミングを、j(=0〜59;第2の積算手段5
20での積算回数を60回とした場合)は格納の順番を
示す。
FPGA400からの積算処理終了信号の受信回数が所
定回数(ここでは、60回)に達すると、グランドレベ
ル制御処理(ステップ706)、微分演算処理(ステッ
プ707)、第2の積算処理(ステップ708)、ピー
ク検出処理(ステップ709)、距離算出処理(ステッ
プ710)、検出判定処理(ステップ711)を行う。
期である50msが経過したか否かを確認し、もし経過
していれば、ステップ702に戻って同じ動作を繰り返
す。
細に説明する。
するための図である。また、図9は、この実施の形態1
に係るパルスレーダ装置のCPUにおけるグランドレベ
ル制御処理の動作を示すフローチャートである。
値を設定して2値化した場合、周辺物体の有無に関わら
ず常時1となり物体を検出できない。グランドレベル制
御処理は、受信信号のグランドレベルを調整すること
で、受信信号全体を上下させ、しきい値が図中Bの位置
に来るようにするための処理である。
プリングタイミングにおける60回分の積算値の和Su
m[i]を求める。
プリングタイミングにおける積算値の和Sum[i]の
平均値SumMeanを算出する。
SumMeanとあらかじめ設定した値SUMMEAN
1を比較し、SUMMEAN1のほうが小さい場合、ス
テップ912でグランドレベル変更手段210である加
算器回路200への指示値(制御値)を減らす。一方、
SUMMEAN1のほうが大きい場合、ステップ911
でSumMean2とSUMMEAN2(ただしSUM
MEAN1>SUMMEAN2)とを比較し、SUMM
EAN2のほうが大きい場合、ステップ914でグラン
ドレベル変更手段210である加算器回路200への指
示値(制御値)を増やす。また、SUMMEAN2のほ
うが小さい場合は、ステップ913で前回の指示値(制
御値)をそのまま保持する。
(制御値)をD/A変換してCPU500から出力し、
加算器回路200で受信信号と加算することで、受信信
号のグランドレベルを調整する。なお、本実施の形態1
では、受信信号のグランドレベルを変更することで、し
きい値の位置を調整しているが、しきい値自体を制御し
てもかまわない。
及び第2の積算処理(ステップ708)について詳細に
説明する。
パルスレーダ装置のCPUにおける微分演算処理を説明
するための図である。また、図12は、この実施の形態
1にパルスレーダ装置のCPUにおける第2の積算処理
を説明するための図である。
ダ装置のCPUにおける微分演算処理の動作を示すフロ
ーチャートである。また、図14は、この実施の形態1
にパルスレーダ装置のCPUにおける第2の積算処理の
動作を示すフローチャートである。
している場合、図1に示すように、漏れ込み信号成分と
周辺物体からの反射信号成分が重畳されている部分に相
当するサンプリングタイミングでは、信号の大きさが変
化する。よって、FPGA400からの積算データ(第
1の積算処理)に対して、サンプリング方向に微分をと
る。
における積算データとその隣のサンプリングタイミング
における積算データとの差を求めると、漏れ込み信号成
分と周辺物体からの反射信号成分が強めあう場合には、
図10のようになる。
反射信号成分が弱めあう場合には、図11のようにな
る。よって、周辺物体とレーダとの相対的な距離が変化
している場合には、微分値はプラスからマイナス、マイ
ナスからプラスへ変化することになる。
けば、図12のようになるので、これからピークを求
め、あらかじめ設定したしきい値と比較することで周辺
物体を検出する。
がりによるものであるが、この立ち上がりが影響する近
距離範囲においては、しきい値をそれより高く設定する
ことで、立ち上がりが影響する近距離範囲についても周
辺物体を検出することができる。
プ707の微分演算処理では、図13のフローチャート
に示すように処理を行い、各サンプリングタイミングに
おける微分値を算出する。
は、図14のフローチャートに示すような処理を行い、
各サンプリングタイミングにおける微分値の絶対値を積
算する。
は、図15のフローチャートに示すような処理を行い、
上記の第2の積算処理の出力を用い、極大となるサンプ
リングタイミングを求める。そのうち、あらかじめ設定
した各サンプリングタイミング毎の検出しきい値ThS
um[i]を超えるサンプリングタイミングPeak
[PeakNo]を出力する。
図16のフローチャートに示すような処理を行い、距離
を算出する。
て、ピーク検出処理で演算したPeakNoが0か否か
を判定する。このPeakNoが0の場合は、あらかじ
め設定した値を超えるピークが存在しなかったというこ
となので、ステップ1612で検出距離DetDist
[0]、DetDist[1]を最大距離DETDIS
T_MAXとする。
は、ステップ1602において、1つ目のピークPea
k[0]の両隣のサンプリングタイミングにおける第2
積算値を比較し、左隣のサンプリングタイミングにおけ
る第2積算値が、右隣の第2積算値よりも大きい場合に
は、ステップ1603へ進む。
[0]の他、Peak[0]−2、Peak[0]−
1、Peak[0]+1のサンプリングタイミングにお
ける第2積算値を使用し、加重平均をとる。
ける第2積算値が、右隣の第2積算値よりも小さい場合
には、ステップ1604へ進み、Peak[0]の他、
Peak[0]−1、Peak[0]+1、Peak
[0]+2のサンプリングタイミングにおける第2積算
値を使用し、加重平均をとる。
プリングに相当する距離DIST_UNITを乗じ、単
位を[m/256]とするために、256を乗ずる。
つピークが存在するかを否かを判定し、存在する場合に
は、ステップ1607へ進み、上記同様の処理を行う。
2つ目のピークが存在しない場合には、DetDist
[1]を最大距離DETDIST_MAXとする。な
お、ここでは、2つまでのピークを求める場合について
示したが、それ以上を求める場合でも処理は同様であ
る。
は、図17のフローチャートに示すようなカウンタ処理
を行うことで、ある程度安定して検出距離が算出された
場合のみ、検出フラグを設定することで、何らかのノイ
ズによる誤検出を防止している。
込み信号成分と反射信号成分の位相差によって発生す
る、各サンプリングタイミングにおける信号の大きさの
変化開始点について微分をとることにより検出し、その
絶対値を積算し検出することで周辺物体までの距離を算
出するので、送受間の漏れ信号あるいはレドームなどレ
ーダに対して固定されたターゲットからの反射信号とい
った、いわゆる漏れ込み信号成分が存在しても、正しく
物体を検出できる。
グにおける第2の積算値およびその前後のサンプリング
タイミングにおける第2の積算値を用いて(加重平均)
補間し、距離を算出するので、粗いサンプリング間隔で
も、距離計測の分解能を向上させることができる。
応じてそのグランドレベルを調整することで2値化する
際のしきい値が自動的に適正なところに設定されるの
で、取付け状態が異なり漏れ込み信号成分が異なる場合
でも、レーダに対して特別な調整あるいは変更をするこ
となく使用することができる。
係るパルスレーダ装置について図面を参照しながら説明
する。図18は、この発明の実施の形態2に係るパルス
レーダ装置のCPUの処理を示すフローチャートであ
る。
けるCPU500内の処理を変更したものであり、その
他の部分、すなわちRFモジュール100、加算器回路
200、コンパレータ回路300、及びFPGA400
の内容は上記実施の形態1と同様のものである。その処
理の概要は、図18に示す。
01において、CPU500内部の初期化を行う。
タの初期化を行った後、ステップ1803でFPGA4
00からの積算処理終了信号を待つ。
受信すると、ステップ1804において、各サンプリン
グタイミングでの積算結果をFPGA[i][j]とい
う2次元配列に格納していく。ここで、i(=0〜N;
Nはシフトレジスタ421のビット数)はサンプリング
タイミングを、j(=0〜59;第2の積算手段520
での積算回数を60回とした場合)は格納の順番を示
す。
0からの積算処理終了信号の受信回数が所定回数(ここ
では、60回)に達すると、ステップ1806以降の処
理、すなわち、グランドレベル制御処理(ステップ18
06)、微分演算処理(ステップ1807)、第2の積
算処理(ステップ1808)、検出しきい値設定処理
(ステップ1809)、ピーク検出処理(ステップ18
10)、距離算出処理(ステップ1811)、及び検出
判定処理(ステップ1812)を行う。
周期である50msが経過したか否かを確認し、もし経
過していれば、ステップ1802に戻って同じ動作を繰
り返す。
る、微分演算処理(ステップ1807)について説明す
る。
は、FPGA400からの積算データ(第1の積算処
理)に対して、サンプリング方向に微分をとる。
における積算データとその隣のサンプリングタイミング
における積算データとの差、および注目するサンプリン
グタイミングにおける積算データとその隣々のサンプリ
ングタイミングにおける積算データとの差を求め、それ
ぞれの和を算出する。このようにすることで、ノイズレ
ベルに対する信号レベル、すなわちS/Nを向上でき
る。上記演算を実現するために、微分演算処理では、図
19のフローチャートに示すように処理を行い、各サン
プリングタイミングにおける微分値を算出する。
809)およびピーク検出処理(ステップ1810)に
ついて説明する。
出処理は、上記実施の形態1におけるピーク検出処理に
相当するものであり、レーダの使用環境が変化してノイ
ズレベルが変化しても自動的にそれを学習し、特別な変
更なく使用できるようにするためのものである。
本処理では、図20に示すように、まずステップ200
1において、微分積算値(第2の積算処理出力)Sum
[i](ただし、i=M1〜M2)の平均値AveSu
mを求める。M1、M2については、受信信号の立ち上
がりの影響を受けない範囲(極近距離)および通常物体
が存在しない範囲を選択する。また、M1=M2として
どれか1つのサンプリングタイミングにおける変化積算
値をそのままAveSumとしても良い。
AveSumに所定値を加え、検出しきい値ThSum
Val[i]とする(i=0〜M)。この加算する量
は、ノイズレベルのばらつきからあらかじめ設定してお
いても良いし、平均値AveSumと微分積算値Sum
[i]とのばらつきの最大値を算出しその値を用いて設
定しても良い。
号の立ち上がりの影響を受ける範囲M3〜M4におい
て、過去Z回分のサンプリングタイミング毎の平均値を
算出し、AveSum2[i]とする。
AveSum2[i]に所定値を加え、検出しきい値T
hSumVal[i]とする(i=M3〜M4)。
理は、図15のステップ1508においてThSum
[i]をThSumVal[i]に変更した処理を行
う。
するサンプリングタイミングの隣および隣々のサンプリ
ングタイミングでの積算値との差をとり、その和を微分
値とすることにより、ノイズレベルに対する信号レベ
ル、すなわちS/Nを向上できる。
算値に対するしきい値を変更するので、同一レーダであ
っても使用場所の移動などにより使用条件が異なってノ
イズレベルが増減した場合でも、レーダに対して特別な
調整あるいは変更をすることなく使用することができ
る。
上説明したとおり、パルス状の電波を送信する送信手段
と、前記送信手段によって送信した電波が物体に反射し
た反射波を受信する受信手段と、前記受信手段からの受
信信号をあらかじめ設定した所定のレベルと比較して2
値化するコンパレータ手段と、前記コンパレータ手段の
出力を送信からの所定の時間間隔でサンプリングし、そ
のサンプリング結果をサンプリングタイミング毎に所定
回数分積算する第1の積算手段と、各サンプリングタイ
ミングにおける前記第1の積算手段の積算結果を所定時
間毎に読み出し、積算結果のサンプリング方向の微分を
演算する微分演算手段と、前記微分演算手段の出力の絶
対値を所定回数分だけサンプリングタイミング毎に積算
する第2の積算手段と、前記第2の積算手段の出力に基
づいてピークを検出するピーク検出手段と、前記ピーク
検出手段の出力に基づいて前記物体までの距離を算出
し、前記物体の有無を判断する測距・検出手段と、前記
電波の送信、受信、及び信号処理のタイミング制御を行
うタイミング制御手段とを備えたので、いわゆる漏れ込
み信号成分が存在しても、正しく物体を検出できるとい
う効果を奏する。
は、以上説明したとおり、前記微分演算手段が、注目す
るサンプリングタイミングにおける前記第1の積算手段
の出力と、その隣のサンプリングタイミングにおける前
記第1の積算手段の出力との差を求めるので、いわゆる
漏れ込み信号成分が存在しても、正しく物体を検出でき
るという効果を奏する。
は、以上説明したとおり、前記微分演算手段が、注目す
るサンプリングタイミングにおける前記第1の積算手段
の出力と、その隣のサンプリングタイミング及びその隣
々のサンプリングタイミングにおける前記第1の積算手
段の出力との差をそれぞれ求め、それらの和を求めるの
で、S/Nを向上できるという効果を奏する。
は、以上説明したとおり、前記ピーク検出手段が、各サ
ンプリングタイミングにおける前記第2の積算手段の積
算結果において、極大となるサンプリングタイミングの
うち、あらかじめ設定した値を超えるサンプリングタイ
ミングを出力するので、いわゆる漏れ込み信号成分が存
在しても、正しく物体を検出できるという効果を奏す
る。
は、以上説明したとおり、前記第2の積算手段の積算結
果に基づいて検出しきい値を設定する検出しきい値設定
手段をさらに備え、前記ピーク検出手段は、各サンプリ
ングタイミングにおける前記第2の積算手段の積算結果
において、極大となるサンプリングタイミングのうち、
前記検出しきい値設定手段により設定された検出しきい
値を超えるサンプリングタイミングを出力するので、同
一レーダであっても使用場所の移動などにより使用条件
が異なってノイズレベルが増減した場合でも、レーダに
対して特別な調整あるいは変更をすることなく使用する
ことができるという効果を奏する。
は、以上説明したとおり、前記検出しきい値設定手段
が、ある特定のサンプリングタイミング範囲において
は、過去の所定回数分の前記第2の積算手段による積算
結果について、サンプリングタイミング毎に平均値を求
め、その平均値をノイズレベルとし、それ以外のサンプ
リングタイミングにおいては、1つあるいは複数のサン
プリングタイミングにおける前記第2の積算手段による
積算結果の平均値を求め、その平均値をノイズレベルと
し、前記ノイズレベルに基づいて検出しきい値を算出す
るので、同一レーダであっても使用場所の移動などによ
り使用条件が異なってノイズレベルが増減した場合で
も、レーダに対して特別な調整あるいは変更をすること
なく使用することができるという効果を奏する。
は、以上説明したとおり、前記測距・検出手段が、前記
ピーク検出手段が出力するサンプリングタイミングでの
前記第2の積算手段による積算結果と、その前後のサン
プリングタイミングでの前記第2の積算手段による積算
結果に基づいて距離を算出する距離算出手段と、前記距
離算出手段の算出結果に基づいて物体が存在するか否か
を判定する検出判定手段とを有するので、粗いサンプリ
ング間隔でも、距離計測の分解能を向上させることがで
きるという効果を奏する。
は、以上説明したとおり、前記第1の積算手段の積算結
果に基づいて前記受信手段からの受信信号のグランドレ
ベルを変更するグランドレベル変更手段をさらに備えた
ので、取付け状態が異なり漏れ込み信号成分が異なる場
合でも、レーダに対して特別な調整あるいは変更をする
ことなく使用することができるという効果を奏する。
は、以上説明したとおり、前記第1の積算手段によるサ
ンプリングタイミング毎の積算結果の平均値を求め、こ
の平均値が所定の範囲を超えている場合、グランドレベ
ルを変更する信号を前記グランドレベル変更手段へ出力
するグランドレベル制御手段をさらに備えたので、取付
け状態が異なり漏れ込み信号成分が異なる場合でも、レ
ーダに対して特別な調整あるいは変更をすることなく使
用することができるという効果を奏する。
変化により受信信号が変化することを説明するための図
である。
装置の構成を示す図である。
装置の構成を示すブロック図である。
装置のRFモジュールの構成を示す図である。
装置のFPGAの構成を示す図である。
装置のFPGAの動作を示すフローチャートである。
装置のCPUの動作を示すフローチャートである。
装置のCPUのグランドレベル制御動作を示す図であ
る。
装置のグランドレベル制御処理を示すフローチャートで
ある。
ダ装置の微分演算処理を説明するための図である。
ダ装置の微分演算処理を説明するための図である。
ダ装置の第2の積算処理を説明するための図である。
ダ装置の微分演算処理を示すフローチャートである。
ダ装置の第2の積算処理を示すフローチャートである。
ダ装置のピーク検出処理を示すフローチャートである。
ダ装置の距離算出処理を示すフローチャートである。
ダ装置の検出判定処理を示すフローチャートである。
ダ装置のCPUの動作を示すフローチャートである。
ダ装置の微分演算処理を示すフローチャートである。
ダ装置の検出しきい値設定処理を示すフローチャートで
ある。
ック図である。
について説明するための図である。
受信手段、200 加算器回路、210 グランドレベ
ル変更手段、300 コンパレータ回路、310 コン
パレータ手段、400 FPGA、410 タイミング
制御手段、420 第1の積算手段、500 CPU、
510 微分演算手段、520 第2の積算手段、53
0 ピーク検出手段、540 測距・検出手段、550
距離算出手段、560 検出判定手段、570 グラ
ンドレベル制御手段。
Claims (9)
- 【請求項1】 パルス状の電波を送信する送信手段と、 前記送信手段によって送信した電波が物体に反射した反
射波を受信する受信手段と、 前記受信手段からの受信信号をあらかじめ設定した所定
のレベルと比較して2値化するコンパレータ手段と、 前記コンパレータ手段の出力を送信からの所定の時間間
隔でサンプリングし、そのサンプリング結果をサンプリ
ングタイミング毎に所定回数分積算する第1の積算手段
と、 各サンプリングタイミングにおける前記第1の積算手段
の積算結果を所定時間毎に読み出し、積算結果のサンプ
リング方向の微分を演算する微分演算手段と、 前記微分演算手段の出力の絶対値を所定回数分だけサン
プリングタイミング毎に積算する第2の積算手段と、 前記第2の積算手段の出力に基づいてピークを検出する
ピーク検出手段と、 前記ピーク検出手段の出力に基づいて前記物体までの距
離を算出し、前記物体の有無を判断する測距・検出手段
と、 前記電波の送信、受信、及び信号処理のタイミング制御
を行うタイミング制御手段とを備えたことを特徴とする
パルスレーダ装置。 - 【請求項2】 前記微分演算手段は、注目するサンプリ
ングタイミングにおける前記第1の積算手段の出力と、
その隣のサンプリングタイミングにおける前記第1の積
算手段の出力との差を求めることを特徴とする請求項1
記載のパルスレーダ装置。 - 【請求項3】 前記微分演算手段は、注目するサンプリ
ングタイミングにおける前記第1の積算手段の出力と、
その隣のサンプリングタイミング及びその隣々のサンプ
リングタイミングにおける前記第1の積算手段の出力と
の差をそれぞれ求め、それらの和を求めることを特徴と
する請求項1記載のパルスレーダ装置。 - 【請求項4】 前記ピーク検出手段は、各サンプリング
タイミングにおける前記第2の積算手段の積算結果にお
いて、極大となるサンプリングタイミングのうち、あら
かじめ設定した値を超えるサンプリングタイミングを出
力することを特徴とする請求項1、2又は3記載のパル
スレーダ装置。 - 【請求項5】 前記第2の積算手段の積算結果に基づい
て検出しきい値を設定する検出しきい値設定手段をさら
に備え、 前記ピーク検出手段は、各サンプリングタイミングにお
ける前記第2の積算手段の積算結果において、極大とな
るサンプリングタイミングのうち、前記検出しきい値設
定手段により設定された検出しきい値を超えるサンプリ
ングタイミングを出力することを特徴とする請求項1、
2又は3記載のパルスレーダ装置。 - 【請求項6】 前記検出しきい値設定手段は、ある特定
のサンプリングタイミング範囲においては、過去の所定
回数分の前記第2の積算手段による積算結果について、
サンプリングタイミング毎に平均値を求め、その平均値
をノイズレベルとし、それ以外のサンプリングタイミン
グにおいては、1つあるいは複数のサンプリングタイミ
ングにおける前記第2の積算手段による積算結果の平均
値を求め、その平均値をノイズレベルとし、前記ノイズ
レベルに基づいて検出しきい値を算出することを特徴と
する請求項5記載のパルスレーダ装置。 - 【請求項7】 前記測距・検出手段は、 前記ピーク検出手段が出力するサンプリングタイミング
での前記第2の積算手段による積算結果と、その前後の
サンプリングタイミングでの前記第2の積算手段による
積算結果に基づいて距離を算出する距離算出手段と、 前記距離算出手段の算出結果に基づいて物体が存在する
か否かを判定する検出判定手段とを有することを特徴と
する請求項4、5又は6パルスレーダ装置。 - 【請求項8】 前記第1の積算手段の積算結果に基づい
て前記受信手段からの受信信号のグランドレベルを変更
するグランドレベル変更手段をさらに備えたことを特徴
とする請求項1から請求項7までのいずれかに記載のパ
ルスレーダ装置。 - 【請求項9】 前記第1の積算手段によるサンプリング
タイミング毎の積算結果の平均値を求め、この平均値が
所定の範囲を超えている場合、グランドレベルを変更す
る信号を前記グランドレベル変更手段へ出力するグラン
ドレベル制御手段をさらに備えたことを特徴とする請求
項8記載のパルスレーダ装置。
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