JP3539717B2 - 表示撮影装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は表示撮影装置に関し、例えば遠隔対話装置などに適用して有用なものである。
【0002】
【従来の技術】
図10は従来の表示撮影装置の構成図である。同図に示す表示撮影装置では、画像表示と被写体の撮影とを同時に行う際、画像は液晶プロジェクタ1によりスクリーン2に投射表示する一方、被写体である人間4はスクリーン2以外の場所、例えば図示のようにスクリーン2の上方からビデオカメラ3によって撮影する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記従来の表示撮影装置では、スクリーン2に表示された画像を見ている人間4をビデオカメラ3によって撮影する際、スクリーン2以外の場所(スクリーン2の上方等)からしか撮影できないため、人間4を真正面から撮影することができない。このため、上記従来の表示撮影装置を用いて遠隔対話装置を構成した場合には、対話者同士の視線が一致した遠隔対話装置を実現することができない。
【0004】
そこで、本出願人は先に上記課題を解決することのできる表示撮影装置を提案した(特願平10−241221号)。図示は省略するが、この表示撮影装置は、液晶プロジュクタ及び同液晶プロジェクタにより映像を投射表示するスクリーンである偏光散乱板とからなる表示装置と、液晶プロジェクタの近傍に設けられスクリーン越しの被写体(人間)を撮影するカメラと、このカメラの前面に設置した偏光板とから構成したものであり、対話者同士の視線が一致した遠隔対話装置を実現することができるものである。
【0005】
しかしながら、この表示撮影装置では液晶プロジェクタを用いているため、スクリーンの前方又は後方に液晶プロジェクタを配置するための距離が必要である。このため装置の薄型化を図ることができない。
【0006】
従って本発明はこのような問題点等に鑑み、人間等の被写体を真正面から撮影することができて、対話者同士の視線が一致した遠隔対話装置を実現することができ、しかも、液晶プロジェクタを要せず、装置の薄型化を図ること等が可能な表示撮影装置を提供することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、特定の偏光成分については電界により散乱・透過を制御することができ、他の偏光成分については常に透過状態であるような、高分子液晶中に低分子液晶を分散させることにより実現されるリバースモード高分子分散液晶を用い、これを複数の電極で駆動することより画像を表示する表示装置を利用したものであり、具体的には次のような構成を有する。
【0008】
即ち、上記課題を解決する第1発明の表示撮影装置は、特定の偏光成分については電界により散乱・透過、または回折・透過を制御することができ、他の偏光成分については常に透過状態であるようなリバースモード高分子分散液晶を複数の電極で駆動することにより画像を表示する表示装置と、
前記リバースモード高分子分散液晶が常に透過する偏光成分のみを透過する偏光板を具備した撮影装置とを備えて構成したことを特徴とする。
また、第2発明の表示撮影装置は、特定の偏光成分については電界により散乱・透過、または回折・透過を制御することができ、他の偏光成分については常に透過状態であるような、高分子複屈折媒体中に複屈折性の低分子液晶を分散させることにより実現されるリバースモード高分子分散液晶を複数の電極で駆動することにより画像を表示する表示装置と、
前記リバースモード高分子分散液晶が常に透過する偏光成分のみを透過する偏光板を具備した撮影装置とを備えて構成したことを特徴とする。
【0009】
また、第3発明の表示撮影装置は、第1又は2発明の表示撮影装置において、前記表示装置は前記リバースモード高分子分散液晶パネルに密着して導光板を設けた構成とするとともに、この導光板の側部に光源を設け、同光源から発した光線を導光板により前記リバースモード高分子分散液晶へと導くように構成したことを特徴とする。
【0010】
また、第4発明の表示装置は、第3発明の表示撮影装置において、
前記表示装置は前記リバースモード高分子分散液晶パネルの両面に前記導光板を設けた構成としたことを特徴とする。
【0011】
また、第5発明の表示撮影装置は、第1,第2,第3又は第4発明の表示撮影装置において、
前記表示装置の被写体側の面に波長板を設けたことを特徴とする。
【0012】
また、第6発明の表示撮影装置は、第1,第2,第3,第4又は第5発明の表示撮影装置において、
前記表示装置の一方側の面に鏡を設け、前記表示装置の他方側の面に被写体と前記撮影装置とを配したことを特徴とする。
【0013】
また、第7発明の表示撮影装置は、第6発明の表示撮影装置において、
前記鏡としてホログラムミラーを設けたことを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき詳細に説明する。
【0015】
[実施の形態1]
図1は本発明の実施の形態1に係る表示撮影装置の構成図、図2は前記表示撮影装置を用いた遠隔対話装置の構成図、図3は前記表示撮影装置に備えた表示装置の構成図、図4は前記表示装置のリバースモード高分子分散液晶をTFT方式により駆動する場合の説明図、図5は前記リバースモード高分子分散液晶の作用を示す説明図である。
【0016】
<構成>
図1に示すように、表示撮影装置10は、特定の偏光成分15を表示光として出射する表示装置11(詳細後述)の一方側に撮影装置であるビデオカメラ等のカメラ12を配設し、表示装置11の他方側から人間13が表示装置11に表示された画像を見る構成となっている。
【0017】
また、カメラ12の前面には偏光板14が具備されている。この偏光板14は表示装置11のリバースモード高分子分散液晶25(図3参照)が常に透過する偏光成分16のみを透過するものである。表示装置11の発する偏光成分15は図1の紙面に平行であり、カメラ12に設けられた偏光板14は表示装置11の発する偏光成分15を吸収する方向に設けられている。従って、カメラ12では、偏光板15を介することにより、被写体である人間13が発する光のうち、図1の紙面に対して垂直な偏光成分16のみを受光して人間13を撮影する。
【0018】
なお、本実施の形態1では表示装置11の偏光方向を図1の紙面に平行としたが、これに限らず、偏光板14の吸収方向が表示装置11の表示光の偏光と一致していれば表示装置11の絶対的な偏光方向は任意である。また、図1では偏光板14をカメラ12の直前に設けたが、これに限らず、表示装置11のカメラ12側の面に設けてもよい。
【0019】
また、上記構成の表示撮影装置10を用いた遠隔対話装置の構成は、例えば図2に示すようになる。図2に示す遠隔対話装置は、上記構成の2台の表示撮影装置10A,10Bを遠隔の2地点にそれぞれ配置し、表示撮影装置10Aのカメラ12Aと表示撮影装置10Bの表示装置11Bとをコード17で電気的に接続するとともに、表示撮影装置10Bのカメラ12Bと表示撮影装置10Aの表示装置11Aとをコード17で電気的に接続して、人間13Aと人間13Bとが互いに表示装置11A,11Bに表示される相手の画像を見ながら対話する構成となっている。
【0020】
ここで、図3〜図5に基づき、表示装置11について詳述する。図3に示すように、表示装置11は、リバースモード高分子分散液晶25を、透明電極21を具備した透明な基板23と、透明電極22を具備した透明な基板24とで挟んだ構造を有する。そして、一方の透明基板23を導光板として用い、この導光板23の側部にリバースモード高分子分散液晶25を照らす光源として、カバー32で囲んだ冷陰極管28を設け、この冷陰極管28から発した光線(照明光)28を、導光板23によってリバースモード高分子分散液晶25へと導くように構成している。
【0021】
図3中に実線の矢印で示すように、冷陰極管28から出た光線29は導光板23内を全反射しながら伝播する。そして、リバースモード高分子分散液晶25のうち、透明電極21,22に電気的に接続された電源30により電界が加えられて散乱状態となった場所(図示例ではA部)にたまたま光線29がぶつかると、当該光線29が散乱されて図3中に点線の矢印で示すような出射光(表示光)31が得られる。
【0022】
この表示装置11は次のようにして容易に作製することができる。即ち、通常の液晶パネルと同様に、透明な基板23,24上にTFT方式などのマトリクス駆動可能なように加工した透明電極21,22を作製し、その上に配向膜26,27を塗布しラビリング等の配向処理を行う。次に、これらの基板23,24を配向膜26,27が向かい合うように配し、その配向膜26,27の隙間に、例えばUCL−002(大日本インキ化学工業)の様な光重合性液晶とE−7(メルクジャパン)の様な非重合性液晶の混合物を封入し、これに紫外線を照射することにより、リバースモード高分子分散液晶25を作製する。そして、導光板である基板23の側部に光源として冷陰極管28を取り付ける。かくして、表示装置11を作製することができる。
【0023】
なお、配向方向はアンチパラレルとするとよい。アンチパラレル配向とは、ラビング方向が反平行(アンチパラレル)である基板に挟むことにより実現される配向状態であり、液晶分子と基板表面とが成す傾斜角度が場所によらず一様であるため、欠陥のない配向を得やすいことが知られている。
【0024】
また、透明電極21,22には上記のようにリバースモード高分子分散液晶25に対してTFT方式などのマトリクス駆動が可能なように加工を施すが、以下では、TFT方式により駆動する場合について図4に基づき具体的に説明する。なお、図4では、画素電極側の構成のみを図示し、対向する電極は一様であるため図示を省略している。
【0025】
図4に示すように、TFT方式とは、各画素電極41毎に薄膜ランジスタ(TFT)からなるスイッチング素子42を設けた第1基板45と、図示しない全面に一様な電極を設けた第2基板とで高分子分散液晶を挟み、アドレス線43で画素電極41を行毎に選択し、データ線44の電位を記憶することにより、線順次的に画像情報を画素電極41の電位として書き込み、第1基板45の画素電極41と第2基板の一様な電極との電位差により表示を行う方式である。
【0026】
なお、図3では、透明電極22が上記の画素電極41、基板24が上記の第1基板45、透明電極21が上記の一様な電極、導光板23が上記の第2基板にそれぞれ相当する。
【0027】
また、リバースモード高分子分散液晶25は電界印加時に一つの偏光成分について散乱状態となるので、マトリクス駆動により電界がかかった領域だけ、その偏光成分を散乱する状態となって発光するが、このとき、リバースモード高分子分散液晶25を照らす光源が単色の場合には散乱状態(白)と透明状態(黒)のモノクロ表示となる。また、表示画像に同期して光源を3原色に切り替えることによりフルカラー表示も行える。
【0028】
リバースモード高分子分散液晶25のように複屈折媒体中に複屈折性の粒子が分散したフィルムの散乱特性は、以下のように説明できる。なお、以下では、リバースモード高分子分散液晶25の作用について、図5を参照して説明する。また、簡便のため、分散した粒子は複屈折性粒子であり、その個数が一個であるとして説明する。
【0029】
電界をかけない状態では、リバースモード高分子分散液晶25は、光学軸が一方向にそろった一様な複屈折性薄膜なので、散乱は起こらず透明である。一方、電界を印加した状態では、図5に示すように一様に配向した複屈折性薄膜中に光学軸方向が異なる複屈折性粒体52が存在した状態となる。
【0030】
図5に示すように、一般に光は透明物体である複屈折性媒体51に入射すると、その電界によって振動双極子53を誘起するが、一様な複屈折性媒体51中では振動双極子53は一様に誘起されるため、個々の振動双極子53による散乱は発生しない。
【0031】
次に、図5に示すように複屈折性粒体52が一個存在する場合、例えば、複屈折性媒体51の常屈折率と複屈折性粒体52の常屈折率とが等しい場合は、屈折率差が、複屈折性媒体51と複屈折性粒体52との間で図5の紙面内方向に生じ、同紙面と垂直な方向には生じない。
【0032】
ここで、同様に誘起される振動双極子53を考えると、複屈折性粒体52の部分だけ、内部に誘起された振動双極子53a(細線矢印)は図示したように周囲と大きさが異なる。即ち、相対的に見れば粒子の存在する場所に屈折率差に対応する振動双極子54(破線の太線矢印)が存在するのと等価である。この相対的に誘起される振動双極子54の散乱断面積は、図5の紙面内方向の偏光に対してのみ存在し、散乱光は主に光学軸と電界がなす面内方向に発生する。従って、図5の紙面内方向の偏光を選択的に散乱させることができる散乱部材が実現できる。また、散乱光の偏光は図5の紙面内方向に平行となり、同紙面と垂直な成分は発生しない。
【0033】
なお、リバースモード高分子分散液晶として、低分子液晶が周期的に分布したリバースモードホログラフィック高分子分散液晶を用いてもよい。この場合、表示装置11は、図3において、リバースモード高分子分散液晶25の代わりにリバースモードホログラフィック高分子分散液晶を設けた構成となる。リバースモードホログラフィック高分子分散液晶は、下記のように論文等のかたちで一般に発表しているものである。
【0034】
『K.Kato,T.Hisaki,M.Date,"Alignment-Controlled Holographic Polymer
Dispersed Liquid Crystal for Reflective Diplay Devices",Jpn.J. of Appl.
Phys.,38,pp.805-808(1999) 』
『加藤、久木、伊達、「配向を制御したホログラフィック高分子分散液晶 (HPDLC) 」、電子情報通信学会電子ディスプレイ研究会(EID)、1999年1 月22日(信学技報EID98-139,pp.171-176)』
なお、当該文献では「配向制御形HPDLC 」(Alignment-Controlled HPDLC)と呼んでいる。
【0035】
<作用・効果>
本実施の形態1に係る表示撮影装置10によれば、リバースモード高分子分散液晶25を複数の電極で駆動することにより画像を表示する表示装置11と、リバースモード高分子分散液晶25が常に透過する偏光成分のみを透過する偏光板14を具備したカメラ24とを備えて構成したため、画像表示と被写体の撮影とを同時に行うことができることは勿論、人間13等の被写体を真正面から撮影することができる。
【0036】
即ち、表示装置11の画像表示は、表示装置11と人間13との間に特に遮るものがないため、通常通り人間13に達して、人間13により観測される。一方、カメラ12側では、人間13と表示装置11とがその視野に入るが、偏光板14によって表示光が遮断され、表示装置11を常に透過する偏光成分のみが偏光板14を透過してカメラ12に受光されるため、あたかも表示装置11がないのと同じように表示装置11越しに人間13を撮影することができる。このため、人間13を真正面から撮影することができる。
【0037】
従って、この表示撮影装置10を用いて図2に例示するような遠隔対話装置を構成すれば、対話者同士の視線が一致した遠隔対話装置を実現することができる。
【0038】
しかも、液晶プロジェクタを要しないため、液晶プロジェクタを用いた表示撮影装置に比べて、装置の薄型化を図ることができる。特に、本表示撮影装置10では、表示装置11はリバースモード高分子分散液晶パネルに密着して導光板23を設けた構成とするとともに、この導光板23の側部に光源である冷陰極管28を設けてこの冷陰極管28から発した光線29を導光板23によりリバースモード高分子分散液晶25へと導くように構成したため、表示装置11の前方等に光源を設ける場合に比べて大幅な薄型化を図ることができ、また、高効率化を図ることができる。
【0039】
なお、本表示撮影装置10では表示装置11の後ろにカメラ12を配置しているが、表示装置11とカメラ12との距離は任意であるため、カメラ12を表示装置11に密着させて表示撮影装置10の奥行きを短縮することできる。従って、表示装置11の後ろにカメラ12を配置する構成としても、装置の薄型化の妨げとはならない。
【0040】
また、表示画像の観察者である人間13側から、カメラ12などの表示装置11の裏側(人間13と反対側)の物が見えることによって、表示画像が劣化するのを防ぐため、表示装置11の裏側を表示装置11の人間13側に比べて暗くするとともにカメラ13等の物体を黒色に塗装することが望ましい。この場合、図1のようにカメラ12の直近に偏光板14を設けるのではなく、表示装置11の表示領域全体に対応するような大面積の偏光板を表示装置11の裏面の直近に設けることによって容易に表示装置11の裏側を暗くすることができる。
【0041】
また、表示装置11のリバースモード高分子分散液晶として、リバースモードホログラフィック高分子分散液晶を用いた場合の作用・効果は次のとおりである。
【0042】リバースモードホログラフィック高分子分散液晶(R−HPDLC)は、無電界状態では透明であり、電界印加時に一つの偏光成分に対して回折状態となるので、回折状態にすることにより、導光板23を伝播する光の一偏光成分を出射させることができ、マトリクス駆動をすることにより画像表示を実現できる。R−HPDLCで構成した表示装置11も、表示光と直交した偏光を妨げないので、表示装置11越しに人間13を撮影することができ、人間13を真正面から撮影することができる。
【0043】
そして、回折を用いているため、R−HPDLCには波長選択性があるので、白色光源を用いた場合でも、カラー表示を実現することができる。なお、R−HPDLCを用いた場合、散乱状態が発光状態になるため、人間13側から表示装置11を照明すると、その照明光により発光してしまい色純度が低下してしまうが、R−HPDLCには角度があるので、人間13側から照明しても、表示には影響せず色純度の高い表示が実現できる。
【0044】
[実施の形態2]
図6は本発明の実施の形態2に係る表示撮影装置の表示装置の構成図である。
【0045】
<構成>
上記実施の形態1の表示装置11ではリバースモード高分子分散液晶パネル(配向膜26,27とリバースモード高分子分散液晶25とからなるパネル)の片面にのみ導光板23を密着させた構成としているが(図3参照)、これに限らず、リバースモード高分子分散液晶パネルの両面に導光板を設けるようにしてもよい。
【0046】
即ち、図6に示すように、本実施の形態2に係る表示撮影装置の表示装置111では、両方の透明基板23,24を導光板として用いてリバースモード高分子分散液晶パネルの両面にそれぞれ密着し、これらの導光板23,24の側部に光源である冷陰極管28をそれぞれ設けた構成としている。
【0047】
なお、表示装置111のその他の構成及び表示撮影装置の全体的な構成については、上記実施の形態1と同様であるため、ここでの説明及び図示は省略する(上記の説明及び図1〜図5参照)。
【0048】
<作用・効果>
本実施の形態2の表示撮影装置によれば、表示装置111はリバースモード高分子分散液晶パネルの両面に導光板23,24を設けた構成としたことにより、両方の導光板23,24によって冷陰極管28から出た光線をリバースモード高分子分散液晶25へと導くことができるため、リバースモード高分子分散液晶25からの出射光の光量が増加して、表示画像がより鮮明になる。
【0049】
[実施の形態3]
図7は本発明の実施の形態3に係る表示撮影装置の表示装置の構成図である。
【0050】
<構成>
上記実施の形態1の表示装置11では大幅な薄型化や高効率化のために導光板23の側部に光源である冷陰極管28を設けた構成としているが(図3参照)、これに限らず、前面等から周囲光によってリバースモード高分子分散液晶を照らす構成としてもよい。
【0051】
即ち、図7に示すように、本実施の形態3に係る表示撮影装置の表示装置211では、導光板は用いず、両側とも単に透明な基板23,24を設けた構成としている。そして、光源212を表示装置211の周囲(図示例では表示装置211の斜め前方)に設けている。但し、このような専用の光源を設けなくても、表示装置211の周りに充分な周囲光(自然光等)が存在するような場合には、必ずしも専用の光源を設けなくてもよい。
【0052】
なお、表示撮影装置211のその他の構成及び表示撮影装置の全体的な構成については、上記実施の形態1と同様であるため、ここでの説明及び図示は省略する(上記の説明及び図1〜図5参照)。
【0053】
<作用・効果>
従って、本実施の形態3の表示撮影装置によっても、上記実施の形態1と同様に、画像表示と被写体の撮影とを同時に行うことができることは勿論、人間等の被写体を真正面から撮影することができる。即ち、この表示撮影装置を用いて遠隔対話装置を構成した場合にも、対話者同士の視線が一致した遠隔対話装置を実現することができる。しかも、液晶プロジェクタを要しないため、液晶プロジェクタを用いた表示撮影装置に比べて、装置の薄型化を図ることができる。
【0054】
なお、特に光源212によってリバースモード高分子分散液晶25の表示面を照明することにより、高コントラスト化することが可能となる。
【0055】
[実施の形態4]
図8は本発明の実施の形態4に係る表示撮影装置の構成図である。
【0056】
<構成>
上記実施の形態1の表示撮影装置10では、カメラ12は特定の直線偏光成分のみを撮影することになるため(図1参照)、ガラス面の反射等が肉眼で直接見た反射と異なってしまうという欠点があった。
【0057】
そこで、図8に示すように、本実施の形態4の表示撮影装置310では、表示装置11の人間13等の被写体側の面に波長板311を設け、この波長板311を介して、人間13等の被写体をカメラ12で撮影する構成となっている。
【0058】
波長板311としては四分の一波長板を用い、この波長板311の軸を表示装置11の偏光方向と45度異なった方向にすることにより、表示像を直線偏光から円偏光に変換するようにしている。即ち、カメラ12では一つの円偏光成分を撮影することになる。また、波長板311に高次波長板を用いるようにしてもよい。
【0059】
なお、表示撮影装置310のその他の構成については、上記実施の形態1と同様であるため、ここでの説明及び図示は省略する(上記の説明及び図1〜図5参照)。
【0060】
<作用・効果>
本実施の形態4の表示撮影装置310によれば、表示装置11の被写体側の面に波長板311を設けた構成としたことによって、カメラ12では全ての偏光成分を撮影することができるようになり、より自然な画像を撮影することができる。なお、表示画像については、波長板311は表示像を直線偏光から円偏光に変換するだけなので、人間13が見る上で影響はない。
【0061】
また、波長板311に高次波長板を用いることにより、カメラ12では波長によって異なった偏光成分を撮影することになるので、例えば液晶温度計のように円偏光を発する特殊な物体も違和感なく撮影することができる。
【0062】
[実施の形態5]
図9は本発明の実施の形態5に係る表示撮影装置の構成図である。
【0063】
<構成>
上記実施の形態1の表示撮影装置10ではカメラ12と人間13等の被写体とを表示装置11の両側にそれぞれ配した構成となっているが、表示装置の一方側の面に鏡を設ければ、表示装置の他方側の面にカメラと被写体とを配することができる。
【0064】
即ち、図9に示すように、本実施の形態5の表示撮影装置410では、表示装置11の一方側の面に鏡としてホログラムミラー411を設け、表示装置11の他方側に人間13等の被写体とカメラ12とを配する構成としている。つまり、人間13等の被写体が発する光のうち、所定の偏光成分(例えば図9の紙面に対して垂直な偏光成分)が、表示撮影装置11を透過した後、ホログラムミラー411に反射して再び表示撮影装置11を透過することにより、被写体側に配置したカメラ12に受光(撮影)されるように構成している。
【0065】
なお、ホログラムミラー411は、別名ホログラムスクリーンとも呼ばれ、富士サポート&サービス株式会社製の「Fsasグラスビジョン」等でも使用されている一般的技術である。ホログラムミラー411は一種のホログラムであり、鏡の像をホログラムとして記録することにより作製される。ホログラムミラー411は一般の鏡として動作する他、傾斜した鏡の像を記録したことにより、入射光と反射光のなす角の2等分線がホログラムミラー411の垂線に対し傾斜した鏡を構成することができる。
【0066】
観測者である人間13は、表示装置11を直接目視することにより画像表示を見ることできる。また、カメラ12の位置からは、表示装置11の表示像と、ホログラムミラー411に反射された観測者(被写体)の像とが見えるが、表示装置11に起因する像は一方向に偏光しているため、カメラ12の前面に当該偏光を妨げる偏光板14を設けることにより、観測者(被写体)の像のみを撮影することができるようになっている。更に、表示装置11とホログラムミラー411との間に、表示装置11が発する偏光を吸収する偏光板14を設けることにより、コントラストを向上することができるようになっている。
【0067】
なお、表示撮影装置410のその他の構成については、上記実施の形態1と同様であるため、ここでの説明及び図示は省略する(上記の説明及び図1〜図5参照)。
【0068】
<作用・効果>
本実施の形態5の表示撮影装置410によれば、表示装置11の一方側の面に鏡としてホログラムミラー411を設け、表示装置11の他方側に人間13等の被写体と撮影装置11とを配する構成としたため、上記実施の形態1の構成に比べて(図1参照)、カメラ12の厚さ分さらに奥行きを低減することができる。
【0069】
しかも、鏡としてホログラムミラー411を用いているため、ホログラムの構造を変えることにより、カメラ12の設置位置を自由に変えることが可能となる。
【0070】
なお、本実施の形態5の場合には、カメラ12が強く照明される環境下では、観測者である人間13からカメラ12の像が見えることになる。しかし、このことは、被写体である人間13等に限定的に照明をあてることには技術的な困難はないことから、使用時の照明環境に制限はつくものの、本発明の技術的実現性を損なうものではない。
【0071】
【発明の効果】
以上、実施の形態とともに具体的に説明にたように、第1又は第2発明の表示撮影装置によれば、特定の偏光成分については電界により散乱・透過、または回折・透過を制御することができ、他の偏光成分については常に透過状態であるようなリバースモード高分子分散液晶を複数の電極で駆動することにより画像を表示する表示装置と、前記リバースモード高分子分散液晶が常に透過する偏光成分のみを透過する偏光板を具備した撮影装置とを備えて構成したため、又は、特定の偏光成分については電界により散乱・透過、または回折・透過を制御することができ、他の偏光成分については常に透過状態であるような、高分子複屈折媒体中に複屈折性の低分子液晶を分散させることにより実現されるリバースモード高分子分散液晶を複数の電極で駆動することにより画像を表示する表示装置と、前記リバースモード高分子分散液晶が常に透過する偏光成分のみを透過する偏光板を具備した撮影装置とを備えて構成したため、画像表示と被写体の撮影とを同時に行うことができることは勿論、人間等の被写体を真正面から撮影することができる。従って、この表示撮影装置を用いて遠隔対話装置を構成すれば、対話者同士の視線が一致した遠隔対話装置を実現することができる。
【0072】
しかも、液晶プロジェクタを要しないため、液晶プロジェクタを用いた表示撮影装置に比べて、装置の薄型化を図ることができる。
【0073】
また、第3発明の表示撮影装置によれば、第1又は2発明の表示撮影装置において、前記表示装置は前記リバースモード高分子分散液晶パネルに密着して導光板を設けた構成とするとともに、この導光板の側部に光源を設け、同光源から発した光線を導光板により前記リバースモード高分子分散液晶へと導くように構成したため、表示装置の前方等に光源を設ける場合に比べて大幅な薄型化を図ることができ、また、高効率化を図ることができる。
【0074】
また、第4発明の表示撮影装置によれば、第3発明の表示撮影装置において、前記表示装置は前記リバースモード高分子分散液晶パネルの両面に前記導光板を設けた構成としたことにより、両方の導光板によって光源から出た光線をリバースモード高分子分散液晶へと導くことができるため、リバースモード高分子分散液晶からの出射光の光量が増加して、表示画像がより鮮明になる。
【0075】
また、第5発明の表示撮影装置によれば、第1,第2,第3又は第4発明の表示撮影装置において、前記表示装置の被写体側の面に波長板を設けた構成としたことによって、撮影装置では全ての偏光成分を撮影することができるようになり、より自然な画像を撮影することができる。
【0076】
また、第6発明の表示撮影装置は、第1,第2,第3,第4又は第5発明の表示撮影装置において、前記表示装置の一方側の面に鏡を設け、前記表示装置の他方側の面に被写体と前記撮影装置とを配する構成としたため、表示装置の両側に被写体と撮影装置とをそれぞれ配する構成に比べて、撮影装置の厚さ分さらに奥行きを低減することができる。
【0077】
また、第7発明の表示撮影装置は、第6発明の表示撮影装置において、前記鏡としてホログラムミラーを用いているため、ホログラムの構造を変えることにより、撮影装置の設置位置を自由に変えることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係る表示撮影装置の構成図である。
【図2】前記表示撮影装置を用いた遠隔対話装置の構成図である。
【図3】前記表示装置のリバースモード高分子分散液晶をTFT方式により駆動する場合の説明図である。
【図4】前記表示装置のリバースモード高分子分散液晶をTFT方式により駆動する場合の説明図である。
【図5】前記リバースモード高分子分散液晶の作用を示す説明図である。
【図6】本発明の実施の形態2に係る表示撮影装置の表示装置の構成図である。
【図7】本発明の実施の形態3に係る表示撮影装置の表示装置の構成図である。
【図8】本発明の実施の形態4に係る表示撮影装置の構成図である。
【図9】本発明の実施の形態5に係る表示撮影装置の構成図である。
【図10】従来の表示撮影装置の構成図である。
【符号の説明】
10,10A,10B,310,410 表示撮影装置
11,11A,11B,111,211 表示装置
12,12A,12B カメラ
13,13A,13B 人間
14,14A,14B 偏光板
17 コード
21,22 透明電極
23,24 透明基板(導光板)
25 リバースモード高分子分散液晶
26,27 配向膜
28 冷陰極管
30 電源
32 カバー
212 光源
311 波長板
411 ホログラムミラー
Claims (7)
- 特定の偏光成分については電界により散乱・透過、または回折・透過を制御することができ、他の偏光成分については常に透過状態であるようなリバースモード高分子分散液晶を複数の電極で駆動することにより画像を表示する表示装置と、
前記リバースモード高分子分散液晶が常に透過する偏光成分のみを透過する偏光板を具備した撮影装置とを備えて構成したことを特徴とする表示撮影装置。 - 特定の偏光成分については電界により散乱・透過、または回折・透過を制御することができ、他の偏光成分については常に透過状態であるような、高分子複屈折媒体中に複屈折性の低分子液晶を分散させることにより実現されるリバースモード高分子分散液晶を複数の電極で駆動することにより画像を表示する表示装置と、
前記リバースモード高分子分散液晶が常に透過する偏光成分のみを透過する偏光板を具備した撮影装置とを備えて構成したことを特徴とする表示撮影装置。 - 請求項1又は2に記載する表示撮影装置において、
前記表示装置は前記リバースモード高分子分散液晶パネルに密着して導光板を設けた構成とするとともに、この導光板の側部に光源を設け、同光源から発した光線を導光板により前記リバースモード高分子分散液晶へと導くように構成したことを特徴とする表示撮影装置。 - 請求項3に記載する表示撮影装置において、
前記表示装置は前記リバースモード高分子分散液晶パネルの両面に前記導光板を設けた構成としたことを特徴とする表示撮影装置。 - 請求項1,2,3又は4に記載する表示撮影装置において、前記表示装置の被写体側の面に波長板を設けたことを特徴とする表示撮影装置。
- 請求項1,2,3,4又は5に記載する表示撮影装置において、
前記表示装置の一方側の面に鏡を設け、前記表示装置の他方側の面に被写体と前記撮影装置とを配したことを特徴とする表示撮影装置。 - 請求項6に記載する表示撮影装置において、
前記鏡としてホログラムミラーを設けたことを特徴とする表示撮影装置。
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