JP3540276B2 - Cdmaシステムに対するコード・ブランチの割当て - Google Patents
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Description
【発明の分野】
本発明は、CDMA(Code Division Multiple Access:符号分割多元接続)システムのアップリンクおよびダウンリンクにおけるコード・ブランチの割当てに関し、特にUMTS(Universal Mobile Telecommunication System:汎用移動通信システム)に関するが、それだけに限定されるものではない。
【0002】
【発明の背景】
UMTS(汎用移動通信システム)においては、チャネル化コードが特定のサービスに対して割り当てられる帯域幅を規定する。アップリンクにおいては、各移動局はそれ自身のチャネル化コード(またはスクランブリング・コード)ツリーを有する。何故なら、異なるアップリンク・スクランブリング・コードが異なる移動局に対して割り当てられるからである。特定の移動局に対して割り当てられたコード・ツリーは、その移動局の異なる無線アクセス・ベアラ(すなわち、基地局)の間で共有される。しかし、サービスの多重化(転送チャネルの多重化)においては、単一チャネル化コード(拡散係数が4より小さい場合)が使用されるか、あるいは多重チャネル化コード(高データ・レートに対する多重コードとしても知られている)が使用されるかのいずれかである。アップリンクのチャネル化コードは、あらかじめ定義された順序で割り当てられる。移動局およびネットワーク(すなわち、基地局)は、そのコードのコード番号(あらかじめ定義することができる)および拡散について同意する必要があるだけである。拡散係数は専用物理制御チャネル(Dedicated Physical Control CHannel:DPCCH)上で転送フォーマット組合せインジケータ(Transport Format Combination Indicator:TFCI)の中に暗黙のうちに与えられる。使用されるべき正確なコードはこのように暗黙のうちに与えられる。したがって、TFCIが正しくデコードされる限り、高速シンボル・レート変更(10msの無線フレームの持続時間の分解能において)がアップリンク上で可能である。したがって、無線アクセス・ベアラ(Radio Access Bearer:RAB)の修正は不要である。しかし、あらかじめ定義されたチャネル化コードを使用するために、移動局間の相互相関が劣化し、したがって、干渉レベルが増加する可能性がある。
【0003】
ダウンリンクにおいては、1つのセルの内部の異なる移動局間でチャネル化コード・ツリーが共有される。この結果、ダウンリンクのコードが不足する問題が発生する。ダウンリンクのチャネル化コードはその特定のコードからツリーのルートに至るまでの径路上に他のコードがない場合、あるいは同じセルの内部でその特定のコードの下のサブツリーが使用されている他のコードがない場合にのみ、そしてその場合に限り、割り当てることができる。チャネル化コードの割当てについてのこの制限は、アップリンクに対しても同様に適用される。ただし、セルに対してではなく移動局に対して適用される。さらに、アップリンクのチャネル化コードの割当ては、その制限が違反されないことを確実にするような方法で簡単にあらかじめ定義することができる。ダウンリンクの場合のように、チャネル化割当ては、異なる移動局間でチャネル化コード・ツリーを共有しなければならないので、かなり複雑になる可能性がある。ダウンリンクにおける拡散係数の変更はRABの修正手順を実行する必要がある。これはDPCCHおよび専用物理データ・チャネル(Dedicated Physical Data CHannel:DPDCH)が時間的に多重化されており、したがって、同じチャネル化コードを使用するからである。DPCCHの中でTFCIを復号するには、その拡散係数を前もって知っている必要がある。したがって、10msのシンボル・レート分解能の変化は不可能である。10msのシンボル・レート変化は、動的レート・マッチングによって依然として可能であるが、その拡散係数は一定である(すなわち、その物理チャネルに対して要求される係数より小さい拡散係数に設定されている)。この問題は次のように要約される。アップリンクにおいては、移動局間であらかじめ定義されているチャネル化コードが使用されるために干渉レベルにおける増加がある。
【0004】
ダウンリンクにおいては、チャネル化コード・ツリーの使用を最適化するためにコード割当てアルゴリズムが複雑になること、DPCCHおよびDPDCHの時間的多重化のために拡散係数の変更が遅いこと、および1つのセルの内部の異なる移動局間で単一コード・ツリーを使用するためにコードが不足することなどの問題がある。
【0005】
したがって、本発明の1つの目的は、スペクトル拡散CDMAシステムのアップリンクまたはダウンリンクにおけるコード・ブランチの割当てのために、システム性能を改善する結果となる方法を提供することである。
【0006】
【発明の概要】
本発明によれば、チャネル化コードの割当て方法が提供され、その方法は、各ユーザに対して、必要な範囲の拡散係数に基づいてコード・ツリーの中の径路を定義し、現在必要とされている拡散係数に依存してその径路の1つのノードを選択するステップと、その選択されたノードから上方および下方にあるそのコード・ツリー上のすべてのノードを確保するステップとを含み、任意のユーザに対して選択されたノードが任意の他のユーザによって確保されたノードと一致してはならない。
【0007】
選択されたノードが他のユーザによって確保されているノードと一致する場合、新しい径路をそのユーザに対して定義することができる。
【0008】
任意のユーザに対して選択されたノードは、そのユーザおよび任意の他のユーザが同時に動作可能である場合にのみ、任意の他のユーザによって確保されたノードと一致しない可能性がある。
【0009】
その方法は任意のユーザに対するコード・ツリーの中で少なくとも2つの径路を定義するステップをさらに含むことができる。
【0010】
コード・ツリーの中で1つの径路を定義するステップは、各ユーザに対して1つの原点ノードを定義するステップと、必要な範囲の拡散係数に基づいてその原点ノードから1つの径路を定義するステップとを含むことができる。
【0011】
各ユーザに対して定義された径路は、RABの確立時にダウンリンクにおいてそのユーザに対して通信される。各ユーザに対して選択されたノードは、データ・パケットにおいてそのユーザに対して通信される。
【0012】
本発明を、添付の図面を参照しながら以下に記述するが、これは単なる例示としてのものにすぎない。
【0013】
【発明の詳細な記述】
ここで説明するチャネル化コードを割り当てるための新しい方法はアップリンクおよびダウンリンクにおけるチャネル化コードの割当てに対して等しく適用される。次の説明においては、チャネル化コードの概念に対する一般的な紹介が与えられ、次にチャネル化コードを割り当てるための1つの現在の方法の概要が与えられる。その後、チャネル化コードの割当ての新しい方法を説明する。
【0014】
アップリンクに対するUMTSのためのチャネル化コードは、ダウンリンクに対するものと同様に1つの基地局の異なる物理チャネル(ダウンリンク)または1つの移動局(アップリンク)のそれぞれの間の直交性を維持する直交変数拡散係数(OVSF)コードである。OVSFコードは図1のコード・ツリーを使用して記述することができる。
【0015】
OVSFシーケンスは、Cx,y(y=1,...,x;x=2k−1,k=1,...,9)によって示される。コード・ツリーの中の各レベルは、SF=xの拡散係数に対応しているチャネル化コードを定義する。上方のブランチのC2x,2y−1のコードは、前のノードからの2つのコードCx,yの連結によって作られる。したがって、例えば、ノードC4x,4y−3はノードC2x,2y−1の二度の連結であり、それはさらにノードCx,yの二度の連結である。下側のブランチからのC2x,2yは1つのコードCx,yと、その負のコード−Cx,yとの連結によって決定される。したがって、例えば、ノードC4x,4yは、C2x,2yと、その負のコードとの連結であり、それはさらにコードCx,yと、その負のコードとの連結である。ノードの連結が図1に示されている。
【0016】
コード・ツリーの内部のすべてのコードは以下に説明されるように、同時に使用することはできない。既知のコード割当て方式(以下にさらに詳しく説明する)においては、1つのコードは、その特定のコードからそのツリーのルートに至るまでの径路上、あるいはその特定のコード以下のサブツリーの中にある他のコードが別の物理チャネルによって使用されていない場合、そしてその場合に限り、1つの物理チャネルに対して使用することができる。この概念を、特定の例を参照して以下にさらに詳しく説明する。
【0017】
ダウンリンクにおけるチャネル化コードの割当てのための既知の方法において取られるべき一般的なステップを以下に説明する。この方法をアップリンクにおいて利用することができる方法は当業者なら理解することができるだろう。
【0018】
ダウンリンクにおいては、コード・ツリーがすべてのユーザによって共有され、そのコード・ツリーの1つのブランチが各ユーザに対して割り当てられ、各ユーザがユニークなチャネル化コードを有している。この割当ては実質的に2つのステップを含み、それらは以下にさらに詳しく説明される。それらはそのツリー上の原点ノードを定義するステップと、そのツリー上の原点ノードからの径路を定義するステップである。
【0019】
チャネル化コードは、通常は、いくつかの期待されるシンボル・レートに対して割り当てられ、そのシンボル・レートはさらにその拡散係数を決定する。すなわち、特定のユーザに対して割り当てられるダウンリンクのチャネル化コードは、そのユーザが特定の範囲内のシンボル・レートを必要とすることが分かっているという事実に基づいている。したがって、この範囲内でのチャネル化コードが割り当てられなければならない。無線資源の割当ておよび割当て解除のために、最高のシンボル・レート、すなわち、最小の拡散係数が先ず最初に決定される必要がある。次に、これがその最小拡散係数に対するチャネル化コードを与え、そしてそのコード・ツリーの中の原点ノード、または初期ノードを定義する。
【0020】
この既知の方法においては、ノード(およびそのサブツリー)は、その特定のノードからそのツリーのルートに至るまでの径路上、あるいはその特定のノード以下のサブツリーの中に、同じ基地局(ダウンリンク)からの別の物理チャネルによって使用されていない場合、そしてその場合に限り、1つの物理チャネルに対して割り当てることができる。したがって、そのコード・ツリーは初期ノードから両方向に調べられなければならない。図1のコード・ツリーの観察から、この要求条件は次のような2つの規則によって定義することができる。
1. コードがCx,y(x=2k−1,y<x)である原点ノードが使用される場合、それ以降のすべてのノードでコードがCv.x,vv(y−1)+μ(v=2n,n≧0およびμ=1,...,v)であるすべてのノード(下方向における)が確保され、すなわち、占有され、別の物理チャネルが使用することはできない。
2. Cx,y(x=2k−1,y<x)から、上方向に、コードがCv.x,[v.y],(v=2n,n≦0)であるすべてのコードが確保され、すなわち、占有され、別の物理チャネルが使用することはできない。[v.y]の項は、(v.y)の次に値が最も大きい整数を示す。
【0021】
規則1は問題の拡散係数がSF≧xであるシーケンスの割当てに対して考慮されなければならない。規則2は、問題の拡散係数がSF≦xであるシーケンスの割当てに対するものである。
【0022】
既知の方法によるダウンリンクにおけるチャネル化コードの割当てが図2のフローチャートを参照して、そして図3によって示されているような特定の例によって以下に説明される。
【0023】
この例においては、3人のユーザがあると仮定されている。第1のユーザは拡散係数が4〜8の範囲内にあるチャネル化コードを必要とし、第2のユーザは、拡散係数が4〜8の範囲内にあるチャネル化コードを必要とし、そして第3のユーザは拡散係数が2〜8の範囲内にあるチャネル化コードを必要とする。
【0024】
第1のステップ202において、ダウンリンクに対して1つのコード・ツリーが割り当てられ、そのコード・ツリーは一般的に図3に示されている。第2のステップ204においては、ユーザの数が決定され、そしてパラメータMがユーザの数に等しいように設定される。この例においては、Mは3に等しく設定される。この段階で、もう1つのパラメータNが1の値に設定される。
【0025】
ステップ206において、ユーザN、すなわち、第1のユーザに対する原点ノードが決定される。各ユーザに対する原点ノードは、各ユーザに対する必要な最低の拡散係数に基づいて決定される。原点ノードを決定するための各種の方法が知られている。この例においては、原点ノードはそのツリーの中で利用できる第1のノードに基づいて割り当てられる。第1のユーザの場合、必要な最小の拡散係数は4である。図3の中でU10において指定されているC4,1が第1のユーザに対する原点ノードとして割り当てられる。
【0026】
ステップ208において、上記の規則1および2がその決定された原点ノードに基づいて第1のユーザ(ユーザN)に対して適用される。したがって、ツリーの上方向および下方向におけるノードC4,1からのすべてのノードが第1のユーザ1に対して確保される。その確保されたノードは図3においてRU1(およびU1)とマークされているノードによって示される。
【0027】
次のステップ210において、原点ノードが第2のユーザ(すなわち、ユーザN+1)に対して定義される。第2のユーザに対する必要な最小の拡散係数は4であり、したがって、拡散係数が4である原点ノードが選択される。ノードC4,1がその原点ノードとして割り当てられ、それは拡散係数が4である第1のノードである。
【0028】
ステップ212において、第2のユーザに対して割り当てられたノードが以前のどれかのユーザに対する原点ノードに基づいて確保されたブランチと衝突するかどうかが判定される。この場合、以前のユーザは第1のユーザだけである。ノードC4,1が第1のユーザによって確保されており(そして実際にその第1のユーザの原点ノードである)、第2のユーザに対して割り当てられたノードが衝突する。したがって、ステップ216においては、第2のユーザに対する原点ノードが再定義される。拡散係数が4である次の連続したノードが第2のユーザに対して割り当てられ、そしてステップ212において衝突に対して再びチェックされる。
【0029】
この場合は、衝突はなく、したがって、このノードが第2のユーザに対してU2Oとして名付けられた原点ノードである。このコード割当て方法はステップ214へ進行する。ステップ214において、規則1および2が第2のユーザに対する原点ノードに基づいて適用される。ノードC4,2から上方向および下方向にあるすべてのノードが、図3においてRU2(およびU2)としてマークされているノードの指定によって示されているように、ユーザ2によって確保される。
【0030】
ステップ220において、現在のN+1の値がMに等しいかどうかが判定される。この点においてN+1は2に対応し、したがって、M(3)には等しくない。ステップ218において、N+1の値がインクリメントされ(3)、そして次にステップ210が第3のユーザに対して繰り返される。第3のユーザの最小拡散係数は2である。ステップ210において、ノードC2,1が第3のユーザに対する原点ノードとして定義される。ステップ212において、この原点ノードが第1および第2のユーザの両方に対する確保されたブランチと衝突することが判定される。ステップ216において、ノードC2,2が第3のユーザに対して割り当てられる。ステップ212において、これは確保されているどのブランチとも衝突しないことが判定され、したがって、このモードは第3のユーザに対して指定された原点ノードU30である。次に、ステップ214において、ノードC2,2からの上方向および下方向のすべてのノードが図3においてRU3(およびU3)としてマークされているノードによって指定されているように確保される。
【0031】
ステップ220において、N+1がMに等しいことが判定され、このコード割当て方法はステップ222へ進む。
【0032】
現在のすべてのユーザに対して原点ノードが定義されたところで、すべてのユーザに対する径路が定義されなければならない。その径路の長さはサポートされるべき必要な拡散係数によって決定される。
【0033】
上記のように、上側のブランチのコードは、前のノードからの直接連結のコードであり、一方、コード・ツリーの下側のブランチのコードは、前のノードからのそれぞれの負のコードとの連結である。理論的な観点からは、両方の方法が等価であると仮定する。しかし、この実装の観点からは、上側のブランチが好ましい。拡散係数のすべての変化において下側のブランチを使用する場合、そのチャネル化コードに対する変調シーケンスは、負のコードの挿入または削除によって変更されなければならない。対照的に上側のブランチを使用することによって、その変調シーケンスは拡散係数の変化時には変化しない。何故なら、以降のノードのすべてのコードが前のノードからのコードの連結から構成されているからである。したがって、拡散係数を変更することによって、相関周期だけを変更すればよく、変調シーケンスを変更する必要はない。OVSFシーケンスの表記を使用して、SFの最も小さいノードから出発してコード・ツリーの上側のブランチを選択する規則は次のように書くことができ、それは規則3として定義される。 3. 最小のSFmin=xのノードがCx,y(x=2k−1)によって与えられる場合、v=2n,n≧0(SFactual=v・x)でのノードCv.x,v.(y−1)+1の連結コードを常に使用する。
【0034】
この規則は理想的なケースにおいては、移動局と基地局との間でコード・ブランチ全体に関する情報を交換する必要がないことを意味する。最小の拡散係数に対するチャネル化コードおよび実際に使用されている拡散係数だけが知られていなければならない(アップリンクおよびダウンリンクの両方において)。
【0035】
しかし実際には、いくつかのノードは、例えば、干渉のために選定することができない。これらのノードは好ましくないノードとしてマークすることができる。代わりに下側のブランチの次のノードCv.x,v.(y−1)を選定すべきである。すべてのそれ以降のノードは、ノードCv.x,v.(y−1)から出発してこの径路における1つのノードが好ましくないとしてマークされるまで規則3によって取られる。
【0036】
ステップ222において、各ユーザに対する径路が定義される。第1のユーザは8までの拡散係数を必要とする。図3において、ノードC8,1を使用することは望ましくないことが仮定されており、したがって、その径路はC4,1からC8,2まで定義される。第1のユーザに対して定義されている径路が原点ノードU10からU1と指定されているノードまで示されている。
【0037】
同様に、第2および第3のユーザに対してそれぞれの必要な拡散係数に対して上記の径路が定義される。第2のユーザに対して、径路はU2Oによって示されている原点ノードからそれぞれU2によって示されているノードC8,3およびC16,5まで伸びる。第3のユーザの場合、その径路はU3Oによって示されている原点ノードからそれぞれU3によって示されているノードC4,3およびC8,5まで伸びる。
【0038】
次にステップ224において、定義された径路の特定のノードが各ユーザによって使用されるべく選択される。これは与えられた必要な拡散係数、および各ユーザに関連するダウンリンクにおいて送信されるべきデータの量に基づいている。現在の例の目的に対しては、第1のユーザの必要な拡散係数は8であり、第2のユーザの必要な拡散係数は16であり、そして第3のユーザの必要な拡散係数は8であると仮定されている。
【0039】
次に、ステップ226において通信が普通の方法で進行する。
【0040】
この新しいコード割当て方法は、チャネル化コードを再使用することができるようにすることによって、上記方法を改善する。再び、ここではダウンリンクに関して特定の例が与えられるが、その方法をアップリンクに対して拡張する方法は容易に理解することができるだろう。図4は、その新しい方法の一般的な原理を示している流れ図であり、図5はその新しい方法を示すための特定の例を示している。
【0041】
この新しい方法においては、ダウンリンクにおいて使用するためのコード・ツリーが前と同様にステップ402において割り当てられる。その割り当てられたコード・ツリーが図5(a)および5(b)に示されており、図3のコード・ツリーに対応する。
【0042】
本発明によるこの例の目的に対して、再び同じ3人のユーザがあると見なす。ステップ204に対応しているステップ404において、パラメータMがユーザの数(3)に設定され、そのパラメータNが1に設定される。
【0043】
ステップ406において、原点ノードが各ユーザに対して割り当てられる。その原点ノードは、各ユーザに対して他のユーザに割り当てられている原点ノードとは無関係に割り当てることができる。この例においては、図5(a)によって示されているように、ノードC4,1が第1および第2のユーザの両方に対する原点ノードとして割り当てられ、ノードC2,2が第3のユーザに対する原点ノードとして割り当てられる。
【0044】
しかし、原点ノードを割り当てるための方法は変わる可能性があり、実装に依存することになることを理解されたい。最小の拡散係数がそれぞれ2である3人のユーザがいた場合、ノードC2,1とノードC2,2とのうちの1つが二度割り当てられることになることを理解されたい。上記の以前の方法においては、最小の拡散係数がそれぞれ2である3人のユーザがいた場合、割り当てるために十分なコードがないことになる。明らかに、この概念はより現実的な例に拡張される。それぞれの最小拡散係数が16である17人のユーザがいた場合、従来の方法においては、割り当てるべき十分なチャネル化コードがないことになる。本発明においては、ノードC16,1...C16,16が二度割り当てられることになる。
【0045】
原点ノードが任意に割り当てられるのではなく、コード・ツリーの内部の異なるチャネル化コードに関連する原点ノードを配置するために1つの方法が一般的に提供されなければならない。RRA(Radio Resource Allocation:無線資源割当て)アルゴリズムがコード空間に対して割り当てられた資源を正しくチェックしたこと(すなわち、RRAのアルゴリズムがユーザに対して資源を割り当てるための十分なコード空間があることをチェックした)と仮定する。原点ノードの配置のためのいくつかの方法が可能である。2つの特に有利な実際的解決策を以下に説明する。
【0046】
第1の解決策においては、RRAのアルゴリズムを実行するたびに、すべての物理チャネルが必要な拡散係数に従ってソートされる。そのシーケンスはそれぞれの拡散係数の順に割り当てられることになる。例えば、先ず最初に拡散係数が最高であるチャネルが最小のxおよびyでのコードCx,yに対して割り当てられ、次にSFの値が次に小さいチャネルがより高いxおよびyのノードCx,yに対して割り当てられる。以下同様に割り当てられる。この手順は繰返し行われなければならない。何故なら、チャネルに対してノードを割り当てるたびに、それ以降およびそれ以前のノードが利用できないことを示す指示が規則1および2に従ってなされなければならないからである。このノードの割当て/割当て解除の方法は単純である。何故なら、すべての接続が新しい接続と同様に等しく扱われるからである。少なくとも1つのチャネル化コードが変更されるたびに、そのコード・ツリーの完全な再組み替えが行われる。
【0047】
第2の解決策においては、チャネル化コードはRRC(Radio Resource Control:無線資源制御)接続要求の到着の時間に従って割り当てられる。その割当ては次のように行うことができる。最小のxおよびyでの第1の利用可能なコードCx,yが、最初に到来した要求に対して与えられ、次に利用できるコードが次の要求に対して割り当てられる。以下同様に行われる。したがって、チャネル化コードの変更によるコードの組み替えは異なる径路上のより高位の拡散係数のノードから開始してコード・ブランチがコード空間の浪費を避けるために組み合わされる可能性がある場合にのみ行われる(デフラグメンテーションに似ている)。ノードの割当ておよび割当て解除は連続したステップにおいて行われなければならない。何故なら、現在その接続は3種類、すなわち、「解放されている」、「変更されている」、および「新しいもの」の3種類だからである。
【0048】
原点ノードを割り当てるための上記の2つの代わりの方法の他に、不良干渉の状況のノードを好ましくないものとしてみなることができる。利用できるコード空間が十分ある場合、そのようなノードのコード・シーケンスは使用されるべきでない。
【0049】
原点ノードが割り当てられると、次に各ユーザに対する径路がステップ408において定義される。図5(a)の示された例においては、第1のユーザに対して原点ノードU10からの径路はノードC8,1および記号U1によって示されているノードC16,1を通って伸びる。第2のユーザの場合、径路は原点ノードU2Oから、U2によって示されているC8,2まで伸びる。第3のユーザの場合、径路は原点ノードU3OからU3によって示されているノードC4,3およびC8,5を通って伸びる。
【0050】
特定の通信において送信されるべきデータの量に基づいて、第1のユーザ(ユーザN)に対する拡散係数が次にステップ410において決定される。第1のユーザの場合、必要な拡散係数8が決定され(上記のように)、したがって、ノードC8,2が第1のユーザのダウンリンクにおいて使用するために選択される。この新しい方法によると、ステップ412において規則1および2が次に第1のユーザに対して選択されたノードに依存して適用される。図5(b)を参照すると、第1のユーザに対して選択されたノードはSU1によって示され、そしてそこから上方および下方のノードがRU1によって示されているように確保される。
【0051】
ステップ414において、第2のユーザ(N+1)に対して1つのノードが、使用されるべき決定された拡散係数に基づいて選択される。前と同様に、その決定された拡散係数は16であり、したがって、ノードC16,1が図5(b)の中のSU2によって示されているように選択される。
【0052】
ステップ416において、第2のユーザに対して選択されたノードが任意の以前のユーザに対して確保された(規則1および2に従って)ブランチと衝突するかどうかがチェックされる。この例の場合、衝突は発生しない。
【0053】
しかし、その選択されたノードが衝突した場合、ステップ418において第2の(N+1)ユーザに対する原点ノードが再定義され、そしてステップ420において第2のユーザに対する径路が再定義される。次にステップ414および416が繰り返される。
【0054】
選択されたノードが以前に選択されたノードに対して確保されたブランチと衝突しないことが判定された時、ステップ422において規則1および2が第2のユーザに対して適用されてその上方向および下方向におけるブランチが確保される。第2のユーザの場合、図5(b)に示されているように、第2のユーザに対して選択されたノードはSU2で示され、そしてそれから上方向および下方向のノードがRU2において示されている。
【0055】
ステップ424において、N+1の値がMに等しいかどうかが判定される。この段階においては、この例ではN+1の値は2であり、この方法はステップ426へ進み、そこでN+1の値が3へインクリメントされる。第3のユーザに対してノードがステップ414において必要な拡散係数8に基づいて選択される(前と同様に)。ステップ416において、図5(b)の中のSU3によって示されている選択されたノードは、別のユーザに対して選択されたノードに基づいて確保されたブランチとは衝突しないことが判定される。
【0056】
ステップ422において、規則1および2が適用されて第3のユーザに対して選択されたノードに基づいてブランチが確保され、そして図5(b)においてその上方向および下方向のノードが、RU3によって示されているように確保される。
【0057】
ステップ424において、N+1がMに等しいと判定され、そしてステップ428において通信が進められる。
【0058】
したがって、この新しい方法によってユーザに対するすべての可能なチャネル化コードに基づいて異なるユーザに対して定義された径路の交差が可能となり、それは原点ノードに基づいて規則1および2が適用されるために上記の既知の方法においては禁止されていたものである。この新しい方法によって、チャネル化コードの再使用が可能となり、それはさらにダウンリンクにおけるチャネル化コードの不足の問題を緩和する。
【0059】
1つの実施例においては、本発明は規則1および2の適用によってやはり割り当てることができる。すなわち、チャネル化コードは規則1および2に従って最初に割り当てられる。コードの不足が発生した時、すなわち、ユーザの数が規則1および2によって許される利用可能なコード空間を超過した時、本発明の再使用の方法を利用することができる。
【0060】
図2を参照して説明された前の方法に対するこの新しい方法の利点は、図5(b)を図3と比較することによって容易に理解することができるだろう。これらの2つの図は同じユーザに対するコード・ツリーの割り当てられたノードおよび確保されたノードを示している。図3の中で見ることができるように、3人のユーザに対するチャネル化コードが割り当てられると、そのコード・ツリーは満杯であり、それ以上使用できるコードはない。逆に、図5(b)を参照すると、同じ3人のユーザに基づいて大量のコード・ツリーがまだ使用できる。
【0061】
また、図5(b)参照すると、特定のユーザに対する拡散係数が変化した場合、コード・ツリーを再定義する必要があり得ることが分かる。例えば、第1のユーザに対する拡散係数が4に変化した場合、第1のユーザに対する4の拡散係数のノード(C4,1)は第2のユーザによって確保されているノードに衝突することになる。両方のユーザが同時にサポートされる必要がある場合、そのコード・ツリーを再定義する必要がある。これを効率的に扱う1つの方法は、先ず最初に第1のユーザに対して2つの定義された径路を割り当てる方法である。拡散係数の変化に応答して定義された径路に沿って単に移動するのではなく、定義された径路間で移動することができる。
【0062】
また、特定のユーザに対する拡散係数の適応によって衝突が生じる時、衝突する2人のユーザのうちの1人が他のユーザより高い優先度を持つことができる。この場合、1人のユーザは他のユーザが進行している間、動作を停止させられる可能性がある。
【0063】
また、2人のユーザがどんな場合においても同時には動作していないこともあり得る。したがって、選択されたノードと確保されたノードとの間に衝突が存在する場合であっても、2人のユーザが同時には動作しない場合には性能の劣化はあり得ない。
【0064】
従来の技術による基地局といくつかのユーザ(移動局)との間のダウンリンクの接続を構成設定するための方法を以下に説明する。図6は従来の技術の一般的なステップを示している。ダウンリンクの通信が1人のユーザによって開始される場合、ステップ602において無線資源の割当ての確立が行われる。これはユーザが無線資源割当て要求を基地局に対して送信し、そして基地局が無線資源割当て許可信号をそのユーザに対して送り返すことから構成される。
【0065】
ステップ604において、無線資源制御(RRC)接続の確立が発生する。RRCの確立は制御情報を交換するためにそのユーザと基地局との間のシグナリング・リンクを確立する。例えば、そのユーザはデータのタイプなどのその通信セッションに対して必要なサービスの品質に関する制御情報を基地局に対して提供することができる。RRC接続の確立は、当業者であれば周知のことである。
【0066】
ステップ606において、無線アクセス・ベアラ(RAB)のセットアップ手順が開始されてユーザ・データに対する物理チャネルが確立される。再び、RAB確立のステップ606から612までは当業者であれば周知のことであり、したがって、以下にさらに説明されるダウンリンクにおけるチャネル化コードの通信のための新しい方法がどのように動作するかを理解できるようにするために必要な説明だけが与えられる。
【0067】
ステップ608において、そのユーザが使用するためのコードが、図2または4のいずれかの方法に従って決定され、そして次にステップ610において、そのユーザに対して割り当てられたコード径路の中だけの選択されたノードがそのユーザに対して通信される。したがって、この段階においては、その通信セッションに対する必要な拡散係数は現在の通信セッションに対して必要である定義されたブランチのノードのうちの1つだけが選択されてユーザに対して通信されるように決定される。
【0068】
ステップ612において、RABの手順が完了しており、そして次にステップ614において、ユーザと移動局との間のダウンリンクの通信が確立されたRABに基づいて進行する。
【0069】
ステップ616において、例えば、送信されるべきデータの量が変化したために、特定のユーザに対する拡散係数の変更が要求される。ステップ618において、RABの要求が開始され、ステップ620において、RABが実行され、そして次にそのブランチの新しい選択されたノードがユーザに対して通信される。ステップ622において、RABが完了しており、そして次にステップ624において、その新しく確立されたRABに基づいて通信が継続する。
【0070】
したがって、一度通信が確立されると、例えば、帯域幅における変更のためにチャネル化コードの拡散係数における変化が必要となるたびに、新しいRABの確立が行われなければならない。
【0071】
ダウンリンクを確立するための新しい有利な方法を、以下に図7を参照して説明する。前と同様に、ダウンリンクの通信がユーザによって開始される場合、ステップ702において無線資源割当て確立が発生する。これはユーザが無線資源割当て要求を基地局に対して送信し、その基地局が無線資源割当て許可信号をそのユーザに対して送り返すことから構成される。ステップ704において、無線資源制御(RRC)確立が発生する。ステップ706において、無線アクセス・ベアラ(RAB)のセットアップ手順が開始されて物理チャネルが確立される。
【0072】
ステップ708において、チャネル化コードがそのユーザに対して割り当てられる。これは図4の方法に従うのが好ましい。
【0073】
ステップ710において、特定のユーザに対して定義されたブランチがそのユーザに対して通信される。すなわち、その定義された径路のすべての可能なノードがそのユーザに対して通信される。
【0074】
その割り当てられたコード径路、すなわち、定義された径路は転送フォーマット(TF)および転送フォーマット組合せセット(TFCS)がRRC接続を経由してユーザに対して送信される時にRABの確立時にユーザに対して通信される。その転送フォーマットは動的な部分と半静的な部分とから構成される。動的な部分はダウンリンクのチャネル化コードのラベル(xd,yd、例えば、Cxd,yd)を含めるために修正される。
【0075】
したがって、上記の図5(a)および図5(b)の例を参照して、ユーザ1に対してそのダウンリンクのチャネル化コード・ラベル[4,1;8,2]が送信され、図5(a)の中のU1を通してU1Oによって示されている径路を定義する。ユーザ2の場合、そのダウンリンクのチャネル化コード・ラベル[4,1;8,1;16,1]が送信され、図5(a)においてU2を通るU2Oによって示される径路を定義する。ユーザ3の場合、ダウンリンクのチャネル化コード・ラベル[2,2;4,3;8,5]が送信され、図5(a)の中のU3OからU3まで示される径路を定義する。
【0076】
半静的部分は前と同じである。ダウンリンクのチャネル化コードのラベルを追加する目的は、拡散係数およびその対応しているチャネル化コードの高速変更を可能にすることである。
【0077】
次にステップ712において、RABの確立が完了している。
【0078】
ステップ714において、確立されたRABに基づいて通信が発生する。その通信の間に送信される各データ・パケットは転送フォーマットの通信インジケータ(TFCI)を含み、そしてこの新しい方法に従って、ダウンリンクにおいて使用するために選択されるべきRABの確立時のTFSにおいてユーザに対して送信される一組のノードのうちの1つを識別する識別子を含めるために、TFCIが修正される。したがって、再び図5(a)および図5(b)の例を参照すると、ユーザ1に対してTFCIはRABの確立時に設定されたチャネル化コード・ラベルのうちの第2のものを識別する。
【0079】
ステップ716において、拡散係数における変更が要求される。したがって、ステップ718においてそのデータ・パケットのTFCIの中のラベルがその新しい拡散係数に対するブランチのノードで修正され、次にステップ720において、通信が元々確立されていたRABに基づいて継続する。
【0080】
したがって、RABの確立時にユーザに対して定義された径路のすべての可能なノードをそのユーザに対して通信することによって、従来の技術の場合のように、拡散係数の変更が必要である時、常にRABの確立を繰り返す必要はない。
【図面の簡単な説明】
【図1】コード・ツリーの基本原理を示す。
【図2】従来の技術によるチャネル化コードの割当ての一般的なステップを示す流れ図である。
【図3】図2の方法によるコード割当ての1つの特定の例を示す。
【図4】新しいチャネル化コード割当て方法の一般的なステップを示す流れ図である。
【図5(a)】図4の方法によるコード割当ての1つの特定の例を示す。
【図5(b)】図4の方法によるコード割当ての1つの特定の例を示す。
【図6】既知の方法によるダウンリンクに対するチャネル化コードの通信における一般的なステップを示す。
【図7】新しい方法によるダウンリンクに対するチャネル化コードの通信における一般的なステップを示す。
Claims (5)
- 符号分割多重接続システムにおけるチャネル化コードを割り当てる方法であって、各ユーザに対し、
現在要求されている拡散係数に依存して、コード・ツリーの中の径路のノードを選択する段階と、該選択されたノードから上方向および下方向のコード・ツリー上のすべてのノードを確保する段階とからなり、任意のユーザに対して選択された該ノードは、該ユーザおよび任意の他のユーザが同時に動作する場合にのみ、任意の他のユーザによって確保されたノードと一致してはならず、コード・ツリーの中の径路が拡散係数の必要な範囲に基づいて定義され、そして各ユーザに対し定義された径路が無線アクセスベアラ(RAB)の確立の間にダウンリンクにおいてユーザに対して通信されることを特徴とする方法。 - 請求項1に記載の方法において、選択されたノードが別のユーザによって確保されたノードと一致するときには、新しい径路が該ユーザに対して定義されることを特徴とする方法。
- 請求項1乃至2のいずれか1項に記載の方法において、任意のユーザに対してコード・ツリーの中に少なくとも2つの径路を定義する段階をさらに含むことを特徴とする方法。
- 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の方法において、該コード・ツリーの中の径路を定義する段階は、各ユーザに対して原点ノードを定義する段階と、拡散係数の要求された範囲に基づいて該原点ノードから径路を定義する段階とを含むことを特徴とする方法。
- 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の方法において、各ユーザに対して選択された該ノードが該ユーザに対してデータ・パケットで通信されることを特徴とする方法。
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