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JP3540414B2 - Icカードリーダライタ - Google Patents
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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、プロトコルがそれぞれ異なるICカードに対し情報の読出し、書込みを行うICカードリーダライタに関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、金融機関等で用いられる現金処理装置に組み込まれるICカードリーダライタでは、利用客により挿入されたICカードに記憶された各種情報を読取ると、そのリーダライタに上位装置として接続されている現金処理装置本体に読取った情報を送り、ここで各種処理が施され、また、装置本体からの情報をICカードリーダライタにおいて、ICカードに書込みを行うようになっている。
ICカードとICカードリーダライタとの間で通信を行うためのプロトコルは、現在、日本国内ではT=14プロトコルに対応したICカードが主流で、従ってICカードリーダライタもT=14プロトコルのICカードに対応するものがほとんどである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
一方、国際的にはICカードのプロトコルはT=1またはT=0が標準化され、日本国内においても今後主流となると思われるが、直ちに、T=14からT=1またはT=0のプロトコルに切り替わるとは考えられず、その過渡期には複数のプロトコルのICカードが出まわることとなる。従って、ICカードリーダライタも複数のプロトコルに対応しないと、プロトコル毎のICカードリーダライタが必要となり、利便性に欠けるという問題点があった。
【0004】
そこで、本発明は、複数のプロトコルのICカードに対応でき、また、各プロトコルに特有な機能に対応して利便性が大幅に向上できるICカードリーダライタを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この発明のICカードリーダライタは、上位装置に接続されて上位装置からの指示に基づきICカードを動作するものであって、上記ICカードの挿入を判断する判断手段と、この判断手段によりICカードの挿入を判断した際、ICカードに電源の供給、第1の周波数の動作クロックの供給、リセット信号の供給によりICカードの活性化を行う活性化手段と、この活性化手段による活性化によりICカードから供給される初期情報を受信する受信手段と、この受信した初期情報に基づいて動作クロックの変更が必要であるか否かを判断する判断手段と、この判断手段により動作クロックの変更が必要であると判断された際、第1の周波数と異なる第2の周波数の動作クロックに変更する変更手段とから構成されている。
【0006】
この発明のICカードリーダライタは、上位装置に接続されて上位装置からの指示に基づきICカードを動作するであって、上記ICカードの挿入を判断する判断手段と、この判断手段によりICカードの挿入を判断した際、ICカードに電源の供給、第1の周波数のクロックの供給、リセット信号の供給によりICカードの活性化を行う活性化手段と、この活性化手段による活性化によりICカードから供給される1番目の初期情報を受信する第1の受信手段と、この1番目の初期情報の受信後、再度、リセット信号をICカードに供給する供給手段と、このリセット信号に応答して得られる2番目の初期情報を受信する第2の受信手段と、上記第1、第2の受信手段の初期情報が一致するか否かを判断する判断手段と、この判断手段により初期情報が一致した際、第1の周波数で動作する動作モードに設定され、上記判断手段により初期情報が不一致した際、第1の周波数よりも高い第2の周波数で動作する動作モードに設定する設定手段とから構成されている。
【0010】
【作用】
ICカードが複数の動作クロックを有する場合に、ICカードリーダライタに挿入されたICカードを活性化した際に送信される初期情報をもとに、動作クロックの変更が必要であると判断したときに動作クロックの変更を行うことにより、複数の動作クロックを有するICカードに対しても、容易にしかも確実に対応することが可能となる。
【0011】
ICカードが複数の動作モードを有する場合に、ICカードリーダライタがICカードの動作モードを選択する際、ICカードリーダライタからICカードに対し、2度リセット信号を投入し、最初のリセット信号投入時にICカードから送信された初期情報と、再度リセット信号を投入したときにICカードから送信された初期情報の内容を比較して、異なるとき、そのICカードは複数の動作モードで動作するICカードであると判断し、ICカードリーダライタはいずれか1の動作モードを設定することにより、複数の動作モードを有するICカードに対しても、容易にしかも確実に対応することが可能となる。
【0014】
【実施例】
以下、本発明の実施例について図面を参照して説明する。
図1は、本実施例に係るICカードリーダライタの外観を示したものである。
図1において、ICカードリーダライタ(以下、簡単にリーダライタと呼ぶ。)1の前面にはICカードを挿入する挿入口2が設けられ、挿入口2に挿入されたICカードと通信を行うための通信ポート(コンタクト)がリーダライタ1の内部に設けられている(図2参照)。また、背面には、上位装置が接続されて通信を行うための所定のコネクタ等で構成される通信ポート3が設けられ、さらにオプションとしてのキーパットを接続するための所定のコネクタ等で構成される通信ポート4が設けられている。
【0015】
図2は、リーダライタ1の構成を概略的に示したものである。図2において、リーダライタ1全体を制御を司るCPU10に、バス16を介して、ROM11、RAM12、通信インタフェ−ス13〜15が接続されている。
【0016】
ROM11には、リーダライタ1の動作制御プログラム等が記憶されていて、CPU10は、このプログラムに従って動作するようになっている。
RAM12には、CPU10による制御に必要な各種データ等が一時的に記憶されるようになっている。
【0017】
通信インタフェース13は、通信ポート3を介して上位装置と通信を行う際のインタフェースを司るもので、上位装置からのデータに対し所定の変換処理を行ってCPU10に送り、また、CPU10からのデータに所定の変換処理を行って通信ポート3を介して上位装置に送るようになっている。
【0018】
通信インタフェース14は、通信ポート5を介してICカードと通信を行う際のインタフェースを司るもので、ICカードからのデータ等に対し所定の変換処理を行ってCPU10に送り、また、CPU10からのデータ等に所定の変換処理を行って通信ポート5を介してICカードに送るようになっている。
【0019】
通信インタフェース15は、通信ポート4を介してキーパットと通信を行う際のインタフェースを司るもので、キーパットからのデータ等に対し所定の変換処理を行ってCPU10に送るようになっている。
【0020】
図3は、リーダライタ1に上位装置を接続して利用する場合の利用形態の一例を示したものである。図3において、リーダライタ1には、通信ポート3に、例えば、RS232Cインタフェースケーブルを接続して上位装置20が接続される。また、必要に応じてキーパット21が通信ポート4に接続される。このキーパットは利用者により、リーダライタ利用の際、暗証番号等を入力するためのものである。このリーダライタ1は、以下の説明において、簡単のため、特に、T=14プロトコル(ブロック転送プロトコル日本案)とT=1プロトコル(ブロック転送プロトコル)に対応するものとして説明する。なお、プロトコルについては、この2つに限るものではない。
【0021】
まず、第1の実施例について、図4を参照して説明する。この第1の実施例は、図3に示したような利用形態において、リーダライタ1が上位装置20から送信されるデータ(コマンド)により、あらかじめ対応するプロトコルを選択することを特徴とするものである。
【0022】
図4は、全体の動作処理を説明するための図で、まず、ステップS1に上位装置20からカード挿入要求コマンドがリーダライタ1に送信される。
このカード挿入要求コマンドの内容には、ICカードの挿入を要求するための各種データの他に、各プロトコルを設定するためのデータも含まれていて、リーダライタ1ではそのコマンドを解析することにより、プロトコルを決定することができ、また、ICカードの挿入待ち状態となる(ステップS2)。ここでは、コマンドを解析したことによりT=1プロトコルが設定されたとする(ステップS3)。
【0023】
次に、リーダライタ1のカード挿入口2に設けられたセンサにより、挿入口2にICカードが挿入されたことが判断されると(ステップS4)、通信インタフェース14から通信ポート5を介してICカードに電源の供給、クロックの供給、リセットの投入(カード活性化)を行う(ステップS5)。このとき、供給するクロックは、プロトコルにより異なるもので、T=1プロトコルの場合には3.5MHzのクロックを供給し、T=14プロトコルの場合は4.9MHzのクロックを供給する。ここでは、T=1プロトコルが設定されているので、3.5MHzのクロックを供給する。
【0024】
T=1プロトコルに対応したICカードは3.5MHzのクロックが供給されると、初期情報をリーダライタ1に送信するようになっている(ステップS6)。なお、T=14プロトコルに対応したICカードの場合は、4.9MHzのクロックが供給されたとき、初期情報をリーダライタ1に送信するようになっている。
【0025】
さて、ICカードからの初期情報を受信したリーダライタ1は、その初期情報の内容を解析して、例えば、初期情報内のそのICカードのプロトコルを判断できるデータをもとに、そのICカードがステップS3で設定されたプロトコル(ここではT=1プロトコル)と一致するか否かをチェックする(ステップS7)。リーダライタ1に設定されたプロトコルと異なるプロトコルのICカードが挿入された場合は、ステップS7でチェックされると、以後、異常カードとして処理される。一方、ステップS7で、ICカードからの初期情報をもとに、プロトコルの一致が確認されたときは、その初期情報を通信インタフェース13、通信ポート3を介して上位装置20に送信する(ステップS8)。
【0026】
ところで、リーダライタ1は、上位装置20からリーダライタ初期化要求コマンドが送信されるまで通信プロトコルの変更は行わないようになっている。従ってプロトコルが設定された後、リーダライタ初期化要求コマンドによりリーダライタが初期化されるまで、上位装置20から他方のプロトコル用のコマンドが送信されてきても、リーダライタでは、異常コマンドとして処理される。なお、このリーダライタ初期化要求コマンドにの内容には、リーダライタを初期化するための各種データが含まれている。
【0027】
上位装置20からリーダライタ初期化コマンドが送信されると(ステップS10)、リーダライタ1はコマンドを解析し(ステップS11)、リーダライタ1の初期化を行う(ステップS12)。すなわち、リーダライタ1の通信プロトコルも初期化される(ステップS13)。ここでは、例えば、T=1プロトコルが初期設定のプロトコルとする。リーダライタ1は初期化が終了すると、その結果としての状態情報(ステータス)を上位装置20に送信する(ステップS14)。
【0028】
次に、第2の実施例について、図5を参照して説明する。この第2の実施例は、図3に示したような利用形態において、リーダライタ1がICカードから送信される初期情報によりICカードと通信するプロトコルを選択することを特徴とするものである。
【0029】
図4は、全体の動作処理を説明するための図で、まず、ステップS1に上位装置20からカード挿入要求コマンドがリーダライタ1に送信されると(ステップS1)、リーダライタ1はそのコマンドを解析して、ICカードの挿入待ち状態となる(ステップS2)。
【0030】
次に、リーダライタ1のカード挿入口2に設けられたセンサにより、挿入口2にICカードが挿入されたことが判断されると(ステップS4)、通信インタフェース14から通信ポート5を介してICカードに電源の供給、クロックの供給、リセットの投入(カード活性化)を行う(ステップS5)。このとき、供給するクロックは、前述したように、プロトコルにより異なるため、ここではまず、3.5MHzのクロックを供給し、ICカードからの初期情報を待つ。
【0031】
挿入口2に挿入されたICカードがT=1プロトコルの場合は、3.5MHzのクロックが供給されると、初期情報をリーダライタ1に送信するが、一方、例えば、挿入口2に挿入されたICカードがT=14プロトコルの場合は、3.5MHzのクロックが供給されても初期情報は送信しない。したがって、リーダライタ1では、活性化を行ってから所定時間ICカードから応答が返ってこないときは、そのICカードはT=1プロトコルではなく、例えば、T=14プロトコルであると判断し、再び、4.9MHzのクロックを供給する。T=14プロトコルのICカードは、4.9MHzのクロックが供給されると、初期情報をリーダライタに送信する。ここでは、挿入口2に挿入されたICカードはT=1プロトコルであるものとして、以下説明を続ける。すなわち、ICカードは3.5MHzのクロックが供給されて、初期情報をリーダライタ1に送信する(ステップS6)。
【0032】
リーダライタ1は、受信した初期情報の内容を解析して(ステップS7)、例えば、初期情報内のそのICカードのプロトコルを判断できるデータをもとに、そのICカードがT=1プロトコルに対応したICカードであると判断され、以後、リーダライタ1はT=1プロトコル対応として動作する(ステップS19)。また、リーダライタ1はICカードからの初期情報を上位装置20に送信する(ステップS8)。
【0033】
このように、ステップS20で設定されたリーダライタのプロトコルは、挿入されたICカードに依存するため、そのICカードが排出されるまで変更されることはない。また、変更する必要もない。
【0034】
上位装置20からカード排出要求コマンドが送信され、リーダライタ1にICカードの排出が要求されると(ステップS20)、リーダライタ1は、そのコマンドを解析して(ステップS21)、ICカードへの電源、クロック等の供給を中止し(カード非活性化)を行う(ステップS22)。ICカードが挿入口2から正常に排出されると(ステップS23)、リーダライタ1は、プロトコルを初期値、例えばT=1プロトコルに設定し(ステップS24)、さらに、リーダライタ1の状態情報(ステータス)を上位装置20に送信する(ステップS25)。
【0035】
以上説明した第2の実施例では、上位装置20からリーダライタ1に送信されるコマンドは、プロトコルにより異なることはないため、上位装置20における処理の軽減が図れる。
【0036】
次に、第3実施例について、図6参照して説明する。この第3実施例は、図3に示したような利用形態において、ICカード自体が複数の動作クロックを有する場合、上位装置20から送信されるデータ(コマンド)により、リーダライタ1がICカードの動作クロックを選択することを特徴とするものである。
【0037】
ここでICカードの動作クロックとはリーダライタ1から供給されるクロックを指定するものである。例えば、T=1プロトコルのICカードの場合、初期情報をリーダライタ1に送信する際、および、その後のリーダライタ1とのデータの送受信の際のいずれにおいても3.5MHzで動作するもの(Aタイプ)、初期情報をリーダライタ1に送信する際には3.5MHzで、その後のリーダライタ1とのデータの送受信の際には4.9MHzで動作するもの(Bタイプ)、このAタイプとBタイプの両方を有し、リーダライタ1から送信されるリセット信号により、そのいずれかに切り替えることが可能なもの(Cタイプ)とがある。このようなICカードに対応するためのリーダライタ1の動作について、以下、図6を参照して説明する。
【0038】
まず、ステップS1に上位装置20からカード挿入要求コマンドがリーダライタ1に送信される。リーダライタ1ではそのコマンドを解析することにより、ICカードの挿入待ち状態となる(ステップS2)。
【0039】
リーダライタ1のカード挿入口2に設けられたセンサにより、挿入口2にICカードが挿入されたことが判断されると(ステップS4)、通信インタフェース14から通信ポート5を介してICカードに電源の供給、クロックの供給、リセットの投入(カード活性化)を行う(ステップS5)。このとき、3.5MHzのクロックを供給する。
【0040】
T=1プロトコル対応のICカードは、3.5MHzのクロックが供給されると、初期情報をリーダライタ1に送信する(ステップS6)。
リーダライタ1は、受信した初期情報を内容を解析して、例えば、初期情報内の動作クロックを判断できるデータをもとに、そのICカードの動作クロックを確認する(ステップS30)。その後、ICカードからの初期情報を上位装置20に送信する(ステップS31)。
【0041】
上位装置20では、受信した初期情報を解析して(ステップS32)、そのデータ内容からICカードの動作クロックを確認する(ステップS33)。動作クロックの変更が必要であると判断した場合は、クロック変更要求コマンドをリーダライタ1に送信する(ステップS34)。リーダライタ1では、受信したコマンドを解析すると、ステップS7で初期情報を解析した結果をもとに、そのICカードが動作クロック変更可能なICカードかどうかの判断を行い(ステップS36)、変更可能なタイプであれば、クロック信号の切り替えを行う(ステップS37)。クロックの変更ができないタイプであれば、その旨をステータスとして上位装置20に通知する。このように、ステップS30ではリーダライタ1において、動作クロックの確認を行っているので、ステップS36では、上位装置20からの動作クロックの変更要求に対するチェックを行っていることになる。
【0042】
ステップS37でクロックの切り替えを行ったときも、そのステータスを上位装置20に送信する(ステップS38)。
上位装置20では、ステータスを受信すると解析を行い、リーダライタ1が供給するクロックは何であるかを確認する(ステップS39)。
【0043】
次に、第4の実施例について、図7を参照して説明する。この第4の実施例は、図3に示したような利用形態において、ICカード自体が複数の動作クロックを有する場合、リーダライタ1がICカードからの初期情報により、動作クロックを選択することを特徴とするものである。
【0044】
尚、この第4の実施例で用いられるICカードは第3の実施例で用いられたICカードを対象としている。
図4は、全体の動作処理を説明するための図で、まず、ステップS1に上位装置20からカード挿入要求コマンドがリーダライタ1に送信される。リーダライタ1ではそのコマンドを解析することにより、ICカードの挿入待ち状態となる(ステップS2)。
【0045】
リーダライタ1のカード挿入口2に設けられたセンサにより、挿入口2にICカードが挿入されたことが判断されると(ステップS4)、通信インタフェース14から通信ポート5を介してICカードに電源の供給、クロックの供給、リセットの投入(カード活性化)を行う(ステップS5)。このとき、3.5MHzのクロックを供給する。
【0046】
T=1プロトコル対応のICカードは、3.5MHzのクロックが供給されると、初期情報をリーダライタ1に送信する(ステップS6)。
リーダライタ1は、受信した初期情報を内容を解析して、例えば、初期情報内の動作クロックを判断できるデータをもとに、そのICカードの動作クロックを確認する(ステップS40)。
【0047】
リーダライタ1は動作クロックの変更が必要であると判断した場合(ステップS41)、動作クロックの変更を行う(ステップS42)。ステップS41で動作クロックの変更が必要ないときは、その旨をステータスとして上位装置20に通知する。
【0048】
さて、ステップS42で動作クロックの変更を行った後、ICカードの初期情報を上位装置20に送信する(ステップS43)。上位装置20では、初期情報を受信し、解析を行う(ステップS44)。
【0049】
以上説明した第4の実施例では、ICカードに供給するクロックの切り替え制御はリーダライタ1の判断で行われるため、上位装置20ではICカードへの供給するクロックについては制御する必要がなく、上位装置20における処理の軽減が図れる。
【0050】
次に、第5実施例について、図8参照して説明する。この第5の実施例は、図3に示したような利用形態において、ICカードが複数の動作モードを有する場合に、ICカードの動作モードを選択することが可能なリーダライタであって、ICカードからの初期情報を受信後、ICカードにリセット信号のみを再投入し、再び初期情報を受信して、2つの初期情報を比較することによりICカードの動作モードを選択することを特徴とするものである。
【0051】
ここで、ICカードの動作モードについて説明する。T=1プロトコルには、前述したように、A、B、Cの3つのタイプがあるが、この第5の実施例では、AタイプとBタイプの両方の動作モードを有し、例えば、リーダライタ1から送信されるリセット信号により、そのいずれかに切り替えることが可能なCタイプを対象とするものである。このCタイプの場合、動作クロックが3.5MHzで動作するモードと4.9MHzで動作するモードを有し、例えば、リセット信号がリーダライタ1から送信されたとき、そのいずれか一方のモードで動作するが、そのときの動作モードにより初期情報の内容が異なる。すなわち、3.5MHzの動作モードで動作しているときはAタイプの場合と同一の初期情報を送信する。従って、リーダライタ1では、最初の初期情報だけではそのICカードがAタイプかCタイプかを判断することはできない。そこで、CタイプのICカードはリーダライタ1から送信されるリセット信号により動作モードを切り替えるようにして、ICカードのタイプを判断するようにしたのが、この第5の実施例である。
【0052】
まず、ステップS1に上位装置20からカード挿入要求コマンドがリーダライタ1に送信される。リーダライタ1ではそのコマンドを解析することにより、ICカードの挿入待ち状態となる(ステップS2)。
【0053】
リーダライタ1のカード挿入口2に設けられたセンサにより、挿入口2にICカードが挿入されたことが判断されると(ステップS4)、通信インタフェース14から通信ポート5を介してICカードに電源の供給、クロックの供給、リセットの投入(カード活性化)を行う(ステップS5)。このとき、3.5MHzのクロックを供給する。
【0054】
T=1プロトコル対応のICカードは、3.5MHzのクロックが供給されると、初期情報をリーダライタ1に送信する(ステップS50)。
リーダライタ1は、受信した初期情報を内容を解析して(ステップS51)、例えば、初期情報内の動作モードが判断できるデータをもとに、そのICカードの動作モードを確認する(ステップS52)。ここで、前述したようにCタイプのICカードはリセット信号の投入により動作モードを切り替えるため、リーダライタ1は再びリセット信号をICカードに送信する(ステップS53)。これにより、ICカードは再び初期情報をリーダライタ1に送信し(ステップS54)、リーダライタ1では、受信した2番目の初期情報の内容を解析して(ステップS55)、最初に受信した初期情報の内容と比較する(ステップS56)。最初に受信した初期情報のデータと2番目に受信した初期情報のデータが一致したときは、動作モードは固定、すなわち、例えばAタイプのICカードであると判断されて、2番目に受信した初期情報を上位装置20に送信する(ステップS57)。一方、2つの初期情報が不一致の場合は動作クロックの早い方の動作モードにICカードの動作モードを設定する(ステップS58)。
【0055】
以後、ステップS58で設定された動作モードに対応する初期情報が送信されてきたら(ステップS59)、リーダライタ1は、受信した初期情報を内容を解析して(ステップS60)、上位装置20に送信する(ステップS61)。
【0056】
次に、第6実施例について、図9参照して説明する。この第6実施例は、図3に示したような利用形態において、リーダライタ1がICカードから初期情報受信後、ICカードのノードアドレスを設定することを特徴とするものである。
【0057】
まず、ステップS1に上位装置20からカード挿入要求コマンドがリーダライタ1に送信される。リーダライタ1ではそのコマンドを解析することにより、ICカードの挿入待ち状態となる(ステップS2)。
【0058】
リーダライタ1のカード挿入口2に設けられたセンサにより、挿入口2にICカードが挿入されたことが判断されると(ステップS4)、通信インタフェース14から通信ポート5を介してICカードに電源の供給、クロックの供給、リセットの投入(カード活性化)を行う(ステップS5)。ICカードが活性化されると初期情報をリーダライタ1に送信する(ステップS6)。リーダライタ1は、受信した初期情報を内容を解析して(ステップS7)、そのICカードの動作クロックを確認する(ステップS65)。動作クロックの切り替えが必要か否かは初期情報より判断し、切換えが必要であればICカードに供給するクロックを切替える(ステップS66)。
【0059】
次に、リーダライタ1は、上位装置20によりあらかじめ指定されたICカードのノードアドレスがあるかどうかを判断し、あればその指定されたノードアドレスを獲得する。指定されていなければ、リーダライタ1が固定で指定するICカードのノードアドレスを獲得する(ステップS67)。獲得したノードアドレスを用いて、ICカードに対し、ノードアドレス設定のためのコマンドを送信する(ステップS68)。
【0060】
ICカードは、初期情報送信後、最初にきたコマンドのノードアドレスを自らのノードアドレスとするため、コマンドを送信することによりICカードのノードアドレスを設定することができる。
【0061】
ICカードはリーダライタ1からコマンドを受信すると、ノードアドレスを取得し(ステップS69)、コマンドの解析とその処理を行い(ステップS70)、その結果としてのICカードの状態情報(ステータス)をリーダライタ1に送信する(ステップS71)。
【0062】
リーダライタ1は、ステータスを受信すると(ステップS72)、上位装置20に対してICカードから受信した初期情報を送信する(ステップS73)。上位装置20は初期情報を受信し、解析する(ステップS74)。この時点でICカードのノードアドレスは決定されており、以後、上位装置20は決定されたノードアドレスを用いてICカードと通信を行うこととなる。
【0063】
以上の説明では、ICカードのノードアドレスの設定は、リーダライタ1から送信されるコマンドにより行えることとしたが、これに限らず、上位装置20からICカードのノードアドレスの設定のためのコマンドを送信するようにしてもよい。すなわち、ICカードのノードアドレスの設定は、リーダライタ1がステップS7で初期情報を受信後、上位装置20のその初期情報を送信して、初期情報を受信いた上位装置20がICカードに対してコマンドを送信し、ICカードのノードアドレスを設定するためのコマンドを送信しても上記と同様の結果を得ることが可能である。
【0064】
以上説明したように、上記第1の実施例によれば、上位装置20からリーダライタ1へ送信されるコマンドにより、あらかじめ対応するプロトコルを設定することにより、リーダライタ1は異なる複数のプロトコルのICカードに対応することが可能となる。
【0065】
また、上記第2の実施例によれば、リーダライタ1に挿入されたICカードから送信される初期情報をもとに、そのICカードのプロトコルを判断して、リーダライタ1のプロトコルを設定することにより、リーダライタ1は異なるプロトコルのICカードに対応することが可能となり、また、上位装置20における処理の軽減が図れる。
【0066】
また、上記第3の実施例によれば、複数の動作クロックを有するICカードに対し、リーダライタ1から供給する動作クロックを変更する際、リーダライタ1に挿入されたICカードから送信される初期情報をもとに、リーダライタ1でその動作クロックを確認するとともに、上位装置20においても、ICカードからの初期情報をもとにその動作クロックを確認し、変更が必要であると判断したときにリーダライタ1で再度確認を行って動作クロックの変更を行うことにより、複数の動作クロックを有するICカードに対しても、容易にしかも確実に対応することが可能となる。
【0067】
また、上記第4の実施例によれば、複数の動作クロックを有するICカードに対し、リーダライタ1から供給する動作クロックを変更する際、リーダライタ1に挿入されたICカードから送信される初期情報をもとに、リーダライタ1でその動作クロックを確認し、て判断するとともに、変更が必要であると判断したときに動作クロックの変更を行うことにより、複数の動作クロックを有するICカードに対しても、容易にしかも確実に対応することが可能となり、また、上位装置20における処理の軽減が図れる。
【0068】
また、上記第5の実施例によれば、ICカードが複数の動作モードを有する場合に、リーダライタ1がICカードの動作モードを選択する際、リーダライタ1からICカードに対し、2度リセット信号を投入し、最初のリセット信号投入時にICカードから送信された初期情報と、再度リセット信号を投入したときにICカードから送信された初期情報の内容を比較して、異なるとき、そのICカードは複数の動作モードで動作するICカードであると判断し、リーダライタ1はいずれか1の動作モードを設定することにより、複数の動作モードを有するICカードに対しても、容易にしかも確実に対応することが可能となる。
【0069】
さらに、上記第6の実施例によれば、リーダライタ1に挿入されたICカードを活性化した際、初期情報が送信された後、あらかじめ上位装置20等から指定されたICカードのノードアドレスをICカードにコマンドを送信することにより設定し、あるいは、リーダライタ1に挿入されたICカードから初期情報が送信された後、上位装置20からICカードのノードアドレスをICカードにコマンドを送信することにより設定することにより、ICカードに対して所望のノードアドレスが容易にしかも確実に設定することが可能となり、従って、ICカード、リーダライタ1、上位装置20の間の通信が設定されたノードアドレスにより、より確実に行え、しかも通信処理時間の短縮も図れる。
このように、上記第1〜第6の実施例によれば、様々なICカードに対応可能となり利便性が向上する。
【0070】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、複数のプロトコルのICカードに対応でき、また、各プロトコルに特有な機能に対応して利便性が大幅に向上できるICカードリーダライタを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係るICカードリーダライタの外観図。
【図2】図1のICカードリーダライタの構成を概略的に示したブロック図。
【図3】図1のICカードリーダライタに上位装置を接続して利用する場合の利用形態の一例を示した図。
【図4】第1の実施例に係る図3に示したような利用形態における全体の動作を説明するための図。
【図5】第2の実施例に係る図3に示したような利用形態における全体の動作を説明するための図。
【図6】第3の実施例に係る図3に示したような利用形態における全体の動作を説明するための図。
【図7】第4の実施例に係る図3に示したような利用形態における全体の動作を説明するための図。
【図8】第5の実施例に係る図3に示したような利用形態における全体の動作を説明するための図。
【図9】第6の実施例に係る図3に示したような利用形態における全体の動作を説明するための図。
【符号の説明】
1…ICカードリーダライタ、2…挿入口、3…(上位装置用)通信ポート、4…(キーパット用)通信ポート、5…(ICカード用)通信ポート、10…CPU、11…ROM、12…RAM、13〜15…通信インタフェース、20…上位装置。

Claims (2)

  1. 上位装置に接続されて上位装置からの指示に基づきICカードを動作するICカードリーダライタであって、
    上記ICカードの挿入を判断する判断手段と、
    この判断手段によりICカードの挿入を判断した際、ICカードに電源の供給、第1の周波数の動作クロックの供給、リセット信号の供給によりICカードの活性化を行う活性化手段と、
    この活性化手段による活性化によりICカードから供給される初期情報を受信する受信手段と、
    この受信した初期情報に基づいて動作クロックの変更が必要であるか否かを判断する判断手段と、
    この判断手段により動作クロックの変更が必要であると判断された際、第1の周波数と異なる第2の周波数の動作クロックに変更する変更手段と、
    を具備したことを特徴とするICカードリーダライタ
  2. 上位装置に接続されて上位装置からの指示に基づきICカードを動作するICカードリーダライタであって、
    上記ICカードの挿入を判断する判断手段と、
    この判断手段によりICカードの挿入を判断した際、ICカードに電源の供給、第1の周波数のクロックの供給、リセット信号の供給によりICカードの活性化を行う活性化手段と、
    この活性化手段による活性化によりICカードから供給される1番目の初期情報を受信する第1の受信手段と、
    この1番目の初期情報の受信後、再度、リセット信号をICカードに供給する供給手段と、
    このリセット信号に応答して得られる2番目の初期情報を受信する第2の受信手段と、
    上記第1、第2の受信手段の初期情報が一致するか否かを判断する判断手段と、
    この判断手段により初期情報が一致した際、第1の周波数で動作する動作モー ドに設定され、上記判断手段により初期情報が不一致した際、第1の周波数よりも高い第2の周波数で動作する動作モードに設定する設定手段と、
    を具備したことを特徴とするICカードリーダライタ
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