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JP3544374B2 - 収納家具 - Google Patents
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JP3544374B2 - 収納家具 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は回転式の扉及び収納棚を備えた収納家具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
収納棚を有した収納家具、例えば、本棚などにおいて収納効率を高めるため収納部を前後の2重構造としたものは公知である。従来技術として2重構造のものは前方の棚を開口幅の半分とし、幅方向にスライド可能としたものが提案されている。この2重構造の本棚では前側の半分幅の棚を適宜にスライドさせることにより、後ろ側の棚の所望部分を開口させ、開口部より収納若しくは取り出しするようにしていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来の幅方向にスライドさせる収納家具では奥側の棚に対する本などの物品の収納・取り出しは半分の幅の前側の棚を適宜移動させて奥側の棚へのアクセスを可能とする開口部を形成するようにしていた。そのため、前側の棚は収納家具の幅の半分の部分しか使用できず、収納効率はよくなく、また、前側の棚を移動させたときの開口部により後ろ側の棚に対する物品の収納・取り出しを行うものであるため、操作性は必ずしもよくない部分もあった。
【0004】
この発明は以上の問題点に鑑みてなされたものであり、収納棚の幅の活用効率を高めつつ物品の収納や引出しを行う際の操作性にも優れた収納家具を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明によれば、前面に天板と底板との間を延びる蝶番軸に蝶番にて回転自在な回転扉を備えた収納家具において、収納家具は扉の奥にスライド式の収納部を備え、回転扉の開閉に連動して、スライド式の収納部を前後に摺動せしめる連動機構を備え、前記連動機構は回転扉の開放時にスライド式収納部を前進させ、回転扉の閉鎖時にスライド式収納部を後退させ、前記連動機構は一端が回転扉に枢着され、他端がスライド式収納部に枢着されるクランク状連動レバーを備え、前記枢着部の一方にロストモーション機構が構成され、前記ロストモーション機構は前記クランク状連動レバーに形成されるスロットと前記スロットに挿入されるピンとから構成されたことを特徴とする収納家具が提供される。
【0006】
請求項1の発明の作用・効果を説明すると、扉の奥には前後スライド式の収納部が設けられ、連動機構は扉の開放時にスライド式収納部を前進させ、扉の閉鎖時にスライド式収納部を後退させる。扉の開閉に連動して扉の奥のスライド式収納部が前後するため扉の奥の収納部に対する物品の収納時若しくは取り出しを簡便にかつ快適に行うことができる。
【0007】
請求項2に記載の発明によれば、前面に天板と底板との間を延びる蝶番軸に蝶番にて回転自在な回転扉を備えた収納家具において、前記蝶番軸は両側板間の中間に設けられると共に天板と底板との間を延び、前記蝶番軸の一端は、天板に埋設された金属製スリーブにねじ止めされた金属製の第1の蝶番取付座を介して天板に固定され、前記蝶番軸の他端は、底板に埋設された金属製スリーブにねじ止めされた金属製の第2の蝶番取付座を介して底板に固定され、回転扉の蝶番の筒状部は前記一本の蝶番軸に一連に挿入され、蝶番軸に挿入される蝶番の筒状部は天板と底板との間を延びる一連の端部接合構造の少なくとも一部をなし、前記端部接合構造は下端側では第2の蝶番取付座に直接若しくはワッシャを介して受け止められ、収納家具は扉の奥にスライド式の収納部を備え、回転扉の開閉に連動して、スライド式の収納部を前後に摺動せしめる連動機構を備え、前記連動機構は回転扉の開放時にスライド式収納部を前進させ、回転扉の閉鎖時にスライド式収納部を後退させることを特徴とする収納家具が提供される。
【0008】
請求項2の発明の作用・効果を説明すると、回転扉の蝶番の筒状部は天板と底板との間を延びる蝶番軸に挿入され、蝶番軸に挿入される蝶番の筒状部は天板と底板との間を延びる一連の端部接合構造の少なくとも一部をなしており、この端部接合構造は天板から底板間を延びる擬似的な1本のパイプのように挙動し、極めて剛性の高い蝶番構造が得られる。そのため、回転扉の回動によるスライド式収納部の前後スライド運動を長期に渡って確実に得ることができる。
【0009】
請求項3に記載の発明によれば、回転自在な左右の回転扉を備えた収納家具において、収納家具の左右の中間において1本設けられ、天板と底板との間を延び、左右の回転扉で共通な蝶番軸を備え、前記蝶番軸の一端は、天板に埋設された金属製スリーブにねじ止めされた金属製の第1の蝶番取付座を介して天板に固定され、前記蝶番軸の他端は、底板に埋設された金属製スリーブにねじ止めされた金属製の第2の蝶番取付座を介して底板に固定され、前記共通蝶番軸にはそれぞれの回転扉のための蝶番の筒状部が挿入され、蝶番軸に挿入される蝶番の筒状部は天板と底板との間を延びる一連の端部接合構造の少なくとも一部をなし、前記端部接合構造は下端側では第2の蝶番取付座に直接若しくはワッシャを介して受け止められ、更に、収納家具は回転扉の奥にスライド式の収納部を備え、扉の回転による扉の開閉に連動して、スライド式の収納部を前後に摺動せしめる連動機構を備え、前記連動機構は回転扉の開放時にスライド式収納部を前進させ、回転扉の閉鎖時にスライド式収納部を後退させることを特徴とする収納家具が提供される。
【0010】
請求項3の発明の作用・効果を説明すると、蝶番軸は上端及び下端で天板に埋設された金属製スリーブ(鬼目など)にねじ止めされる金属製の蝶番取付座を介して天板に固定され、かつ著番軸に挿入される一連の蝶番の筒状部により構成され、天板から底板まで延びている端部接合構造は下端側では直接若しくは樹脂製の無給油型ワッシャを介して受け止められる。そのため、蝶番の剛性はより高められ長期に渡って安定した動作を確保することができる。
【0011】
請求項4に記載の発明によれば、請求項2若しくは3に記載の発明において、前記連動機構は一端が回転扉に枢着され、他端がスライド式収納部に枢着されるレバーを備え、前記枢着部の一方にロストモーション機構が構成されたことを特徴とする特徴とする収納家具が提供される。
【0012】
請求項4の発明の作用・効果を説明すると、回転扉とスライド式収納部の連動機構にロストモーションを設けることにより回転扉を開けたときのスライド式収納部の移動開始角度を丁度良い角度に設定することができる。
【0013】
請求項5に記載の発明によれば、請求項1から4のいずれか一項に記載の発明において、前記扉の裏面には収納部が一体に設けられることを特徴とする特徴とする収納家具が提供される。
【0014】
請求項5の発明の作用・効果を説明すると、回転扉の背面の空間を収納部として有効利用できると共に、天板と底板との間を延びる蝶番軸を設けていることで、蝶番機構の高い剛性が得られ長期に渡って安定な回転動作を得ることができる。
【0015】
請求項6に記載の発明によれば、請求項1若しくは4に記載の発明において、前記ロストモーション機構を構成するレバーにおけるスロットは中間部に側方に開口する切欠部を有したことを特徴とする収納家具が提供される。
【0016】
請求項6の発明の作用・効果を説明すると、レバーにおけるスロットは中間部に切欠部を有するためスライド式収納棚との連結用のピンをこの切欠を介して側方よりスロットに入れ込むことができ、収納家具の組み付け工程の簡略化を実現することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
図1〜図7において、この発明の収納家具は本体10と、右、左の回転扉12A,12Bと、回転扉12A,12Bの奥に位置すスライド式収納部13A, 13Bとから構成される。本体10は天板14と、底板16と、側板18と、背板20とを備えており、前面では開放されており、この開放部が回転扉12A,12Bにより開閉される。
【0018】
回転扉12A,12Bはその裏面側に一体の収納棚22A, 22Bを備えており、回転扉12A,12Bの閉鎖時は収納棚22A, 22Bは本体10内に隠れているが、図1に示すように回転扉12A,12B(図1では右側の回転扉12Aが180度近く開かれた状態が図示されている)を開くことにより収納棚22A, 22Bにアクセス可能となる。
【0019】
回転扉12A,12Bを回転せしめる蝶番軸24(図5)は両側板18の中間を本体10の前面において天板14と底板16との間を延び、蝶番軸24の上下両端は後述のように天板14と底板16に対して取り付けられる。図1において右側の回転扉12Aに上、中、下と3個の蝶番26Aが取り付けられた状態が図示される。左側の回転扉12Bについても上、中、下と3個の蝶番26B(図2参照)が同様に取り付けられる。図1に示すように右側の回転扉12Aの蝶番26Aはその板状部において木ネジ28によって回転扉12Aの裏面と一体の収納棚22Aの側板に締結されている。そして、蝶番26Aはその板状部と一体の筒状部30Aを備える。左側の回転扉12Bについても、同様に、蝶番26Bがその板状部にて回転扉12Bの裏面の収納棚22Bの側板において木ネジにより取り付けられる。左側の回転扉12Bの蝶番26Bも一体の筒状部30Bを有しており、これは図1には図示されている。これらの相互に一体の筒状部30A, 30Bを備えた蝶番26A, 26Bはアルミニュームの押出し成形などにより成形することが可能である。
【0020】
回転扉12A,12Bの蝶番26A, 26Bの筒状部30A, 30Bは蝶番軸24に一連に挿入される。図1においては、右側の回転扉12Aの最下部の蝶番26Aの筒状部30A、次いで、左側の回転扉12Bの最下部の蝶番26Bの筒状部30B、次いで、筒状部30A, 30Bと同一内外径の補助スリーブ32、右側の回転扉12Aの中間部の蝶番26Aの筒状部30A、次いで、左側の回転扉12Bの中間部の蝶番26Bの筒状部30B、次いで、再び補助スリーブ32、そして、右側の回転扉12Aの最上部の蝶番26Aの筒状部30A、最後に、左側の回転扉12Bの最上部の蝶番26Bの筒状部30Bが挿入される。蝶番軸24へ一連に挿入される筒状部30A, 30B及び補助スリーブ32は図5に示すように隣接端面が相互に当接されるようにされ、この端部当接構造は天板14と底板16との間を延び、擬似的に1本のパイプをなし、以下説明する蝶番軸24の上下端の取付け構造とも相俟って蝶番構造の高い剛性が得られる。即ち、図5において、天板14及び底板16に蝶番取付座36, 38が固定される。蝶番取付座36, 38を固定するためのビス40は蝶番取付座36, 38に木ネジ式の埋め込み構造の金属内ねじスリーブ(鬼目とも称される)44にねじ込まれる構造となっている。また、蝶番軸24の上下の端部は上下の蝶番取付座36, 38の孔36−2, 38−2を貫通され、 天板14及び底板16も貫通され、上側及び下側よりフランジ付ストッパボルト46, 48が蝶番軸24の上下端のねじ孔に螺合される構造となっている。
【0021】
筒状部30A, 30B及び補助スリーブ32からなる一連の端部当接構造は樹脂製の無給油型ワッシャ42(例えばオイレス工業株式会社製のオイレスタイプの♯80若しくは♯83ワッシャ)を介して下側の蝶番取付座38上に載置される。必要あればそれぞれの蝶番26A, 26Bの筒状部30A, 30B間の当接面にもワッシャ42と同様な樹脂製の無給油型ワッシャを介在させることができる。擬似的な1本のパイプを構成するように天板14と底板16との間を延びる、筒状部30A, 30B及び補助スリーブ32からなる一連の端部当接構造は、蝶番軸24の上下両端を天板14及び底板16に固定される金属製蝶番取付座36, 38にて回転自在に支持し、かつ筒状部30A, 30B及び補助スリーブ32からなる一連の端部当接構造を下端で樹脂製の無給油型ワッシャ42で蝶番取付座38で受けることと相俟って、極めて剛性の高い蝶番機構を構成し、回転扉12A, 12Bの背面の棚部12A, 12Bに載置される物品の相当な重量に係らず、回転扉12A, 12Bの長期にわたる安定な回転動作を補償しうる。尚、鬼目44を挿通せしめる蝶番取付座36, 38の開口36A, 36Bの内外側の開口36Bは図6に示すように一端が開口したスロット状をなしており、これにより、回転扉12A, 12Bに背面側の収納部22A, 22Bを取付けかつ蝶番26A, 26Bを取付けた半組立体を取付座36, 38とともに本体10に取付けることができ、本発明の収納棚の組立効率を著しく高めることができる。
【0022】
次に、回転扉12A, 12Bの回転に連動して、スライド式収納部13A, 13Bを前後させる構造について説明すると、底板16の上面にはスライド式収納部13A, 13Bの前後移動方向(図3の紙面に直交する方向)に延びる一対の溝60を有し、この溝にステンレスなどの金属製のレール62が装着される。他方、スライド棚13A,13Bは下面にそれぞれのレール62に対向して、紙面に直交方向に離間した一対のベアリングローラ64を備える。ベアリングローラ64はスライド棚13A, 13Bの下面に形成される溝に嵌着されると金属製ブラケット66に回転自在に設けられる。他方、天板14の下面にはスライド式収納部13A, 13Bの前後移動方向(図3の紙面に直交する方向)に延びる一本の溝68を有する。この溝68は底板16上の溝60の中間に位置する。溝68にステンレスなどの金属製のガイドレール70が装着される。そして、スライド棚13A, 13Bは上面にガイドレール70に対向して、紙面に直交方向に離間した一対のベアリングローラ72を備える。ベアリングローラ72はその軸部がスライド棚13A, 13Bの上面に木ネジ式に固定される鬼目(金属スリーブ)73に螺合される。以上述べたようにスライド棚13A,13Bは底部においてはレール62上をベアリングローラ64が転動し、上部においてはベアリングローラ72によってレール70に案内されている。そのため、スライド棚13A, 13Bをスライド式に前後させることができる。
【0023】
次に、回転扉12A, 12Bの回転に連動して、スライド式収納部13A, 13Bを前後させる連動機構について説明すると、クランク状の連動レバー74は、一端にロストモーションを構成するためのスロット74Aを備え、図4に示すように、スロット74Aにはピン76が挿入され、ピン76の先端はスライド棚13A, 13B の底板78に木ネジ式に固定される金属スリーブ80(鬼目)に螺合される。レバー74の他端にはピン82が回転可能に連結され、ピン82の先端は回転扉12A,12Bの裏面に一体の収納棚22A, 22Bの底板84の低板の下面に固定される金属製ブラケット86まで延びている。そのため、レバー74は一端でスライド式収納部13A, 13B に対する回転可能連結(枢着)され、他端で回転扉12A, 12Bに回転可能連結(枢着)され、回転扉12A, 12Bの回転に連動して、スライド式収納部13A, 13Bを前後させることができる。即ち、図2(イ)は回転扉12A, 12Bの閉鎖状態であり、このとき回動レバー74はそのピン76がスロット74Aの内端に当接した状態にある。回転扉12A, 12B、例えば、右側の回転扉12Aを矢印Aの方向に開くと、回転扉12Aは蝶番軸24の回りで時計方向に回動される。そして、最初はピン76がスロット74A内を移動するためスライド棚13Aは(イ)に示すように最奥に位置した収納状態を維持する。
【0024】
回転扉12A, 12B、例えば、右側の回転扉12Aが(ロ)の角度位置まで開放されるとピン76は反対側の端部においてスロット74Aに当接するに至る。すると、回転扉12Aの更なる開放に対してピン76はもはやスロット74Aに対して摺動しえず、回転扉12Aの開放に従ってスライド式収納部13Aはレール60, 68(図3)上を矢印B方向に前進する。そして、回転扉12Aの最大開放位置(図の実施例では想像線22A’にて示す180度開放位置)においてスライド式収納部は想像線13A’にて示すように本体10の前面開口と面一となるように引き出される。
【0025】
図7及び図8には回転扉12Aのフリー端面に設けた取手構造を示す。尚、取手構造は回転扉12Bについても対称になるだけで同様であるため説明は省略する。この実施形態において、回転扉12Aのフリー端面にはアルミニュームなどの軽金属製の型材よりなる取手90(図2も参照)が取付けられる。即ち、取手90は図8に示す断面形状の押出し成形などにより得られるがアルミニューム製型材を回転扉12Aの高さで切断して構成される。即ち、アルミニューム型材はその横断面において底壁部92(ハンドリング向上のため端部92Aは丸みを帯びている)と底壁部92の中央よりやや左側から直交して直立する直立壁部94とを備え、直立壁部94は自由端94´では半円形状に曲折される。半円形断面の曲折部94´から離間側における底壁部92と直立壁部94とのコーナーに回転扉12A, 12Bのフリー縁部が当てられ、図示しない木ネジなどにより取手90は回転扉12A, 12Bが行われる。そして、取手90の半円形断面の曲折部94´に指をかけ、引き出すことにより回転扉12A, 12Bの開放を行うことができる。
【0026】
図9はこの発明の第2の実施形態の収納家具を示している。この実施形態においても回転扉12Aの開閉に連動してスライド式収納部13Aが前後に移動されるのは同様である。簡明のため回転扉及びスライド式収納部は右側12A, 13Aのみ図示され、左側の回転扉及びスライド式収納部は図示を省略している。この実施形態は収納棚22Aを蝶番軸に対して回動自在とする蝶番26A及び回転扉をスライド収納部13Aに連結する連動レバー74の構造が第1の実施形態と幾分相違する。先ず、蝶番26Aの相違点について説明すると、蝶番26Aは図10及び図11に示すようにアルミニューム若しくはアルミニューム合金の押出し品である。ビス28の挿入のため第1の実施形態における単純な孔の代りに一対の離間した一端開放スロット26−1を備えている。26−2は蝶番軸の挿通孔である。スロット26−1は入口では巾が幾分テーパ状に拡開されている。図9に示す蝶番軸への組み付け状態ではスロット26−1は上端が開放しており、他方、ビス28は収納棚22Aの側壁に装着されている。図12に示すようにビス28の頭部28−1は幾分隙間を持たせられており、換言すれば、ビス28の頭部28−1は浮いた状態となっている。この状態において隙間の部分におけるビス28の軸部分を蝶番26Aの上端開放スロット26−1に導くことにより、収納棚22Aを落とし込むように組み立てることができる。その後、ビス28を締結することにより収納棚(換言すれば回転扉)の蝶番式の取り付けが完了する。このように蝶番におけるビス孔26−1を一端開放スロット状に構成することにより収納棚の組み立て工程の単純化を図ることができる。
【0027】
次に第2の相違点である連動レバー74の構成について説明すると、この第2の実施形態でも図13に示すようにブーメラン形状をなし、一端にピン82の挿通用の円形開口74Bを備えている。第1の実施形態と相違しピン76の挿通用のスロットは74A, 74A’のように二つ設けられている。この実施形態では奥行きの異なる収納棚について同一形状の連動レバー74を使用することを意図しており、この場合においてはスライド収納棚13A, 13Bの移動量(換言すればロストモーションの大きさ)が大小変化するため、いずれの奥行きの収納棚であっても連動レバー74を共用できるように2種類のスロット74A, 74A’を設けている。そして、スロット74A, 74A’は第1の実施形態のスロットとの相違点として切欠部74−1, 74−1’を中間部に設けており、その結果スロット74A, 74A’は片側縁において外部開放構造を呈している。スロット74A, 74A’がその中間部において切欠部74−1, 74−1’により外部開放構造となっている結果、収納棚の組み立て時にスライド式収納棚13A, 13Bに対するレバー74の装着が簡単となる。即ち、スライド式収納棚13A, 13B(図4参照)の底面に対してピン76を予め取り付けておき、図12と同様にピン76の頭部の部位に形成する隙間の部位において切欠部74−1, 74−1’を介してピン76をスロット74A, 74A’に横方向より入れ込むことができる。このような側縁開放構造のスロット74A, 74A’によってスライド式収納棚13A, 13Bに対する連動レバー74の組み付け工程を簡略化することができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1はこの発明の収納家具の斜視図である。
【図2】図2は図1の実施形態の収納家具の水平断面図であり、(イ)は回転扉の閉鎖状態を示し、(ロ)はスライド式収納棚が手前に向けての移動を開始する位置まで回転扉が開かれた状態を示す。
【図3】図3は図1の収納家具における収納家具の直立状態での模式的断面図である。
【図4】図4は図2のIV−IV線に沿って表され、連動機構を構成するクランクレバーの枢着構造を示す断面図である。
【図5】図5は図1の実施形態の収納家具において蝶番軸の直立断面図を示し、蝶番軸の上下端の蝶番取付座による回転支持構造を示している。
【図6】図6は蝶番取付座の平面図である。
【図7】図7は回転扉の部分正面図である。
【図8】図8は図7のXIII−XIII線に沿って表される矢視断面図である。
【図9】図9はこの発明の第2の実施形態の収納家具の分解状態の斜視図である。
【図10】図10は図9の収納家具における蝶番の上面図である。
【図11】図11は図10の蝶番の側面図である。
【図12】図12は図9のXII−XII線に沿って表される断面図である。
【図13】図13は図9の収納家具における連動レバーの平面図である。
【符号の説明】
10…本体
12A,12B…回転扉
13A, 13B …スライド式収納部
22A, 22B…収納棚
24…蝶番軸
26A, 26B…蝶番
30A, 30B…筒状部
32…補助スリーブ
36, 38…蝶番取付座
42…ワッシャ
60, 68…スライド溝
62…レール
64, 72…ベアリングローラ
74…連動レバー
74A…スロット
90…アルミニューム製取手

Claims (6)

  1. 前面に天板と底板との間を延びる蝶番軸に蝶番にて回転自在な回転扉を備えた収納家具において、収納家具は扉の奥にスライド式の収納部を備え、回転扉の開閉に連動して、スライド式の収納部を前後に摺動せしめる連動機構を備え、前記連動機構は回転扉の開放時にスライド式収納部を前進させ、回転扉の閉鎖時にスライド式収納部を後退させ、前記連動機構は一端が回転扉に枢着され、他端がスライド式収納部に枢着されるクランク状連動レバーを備え、前記枢着部の一方にロストモーション機構が構成され、前記ロストモーション機構は前記クランク状連動レバーに形成されるスロットと前記スロットに挿入されるピンとから構成されたことを特徴とする収納家具。
  2. 前面に天板と底板との間を延びる蝶番軸に蝶番にて回転自在な回転扉を備えた収納家具において、前記蝶番軸は両側板間の中間に設けられると共に天板と底板との間を延び、前記蝶番軸の一端は、天板に埋設された金属製スリーブにねじ止めされた金属製の第1の蝶番取付座を介して天板に固定され、前記蝶番軸の他端は、底板に埋設された金属製スリーブにねじ止めされた金属製の第2の蝶番取付座を介して底板に固定され、回転扉の蝶番の筒状部は前記一本の蝶番軸に一連に挿入され、蝶番軸に挿入される蝶番の筒状部は天板と底板との間を延びる一連の端部接合構造の少なくとも一部をなし、前記端部接合構造は下端側では第2の蝶番取付座に直接若しくはワッシャを介して受け止められ、収納家具は扉の奥にスライド式の収納部を備え、回転扉の開閉に連動して、スライド式の収納部を前後に摺動せしめる連動機構を備え、前記連動機構は回転扉の開放時にスライド式収納部を前進させ、回転扉の閉鎖時にスライド式収納部を後退させることを特徴とする収納家具。
  3. 回転自在な左右の回転扉を備えた収納家具において、収納家具の左右の中間において1本設けられ、天板と底板との間を延び、左右の回転扉で共通な蝶番軸を備え、前記蝶番軸の一端は、天板に埋設された金属製スリーブにねじ止めされた金属製の第1の蝶番取付座を介して天板に固定され、前記蝶番軸の他端は、底板に埋設された金属製スリーブにねじ止めされた金属製の第2の蝶番取付座を介して底板に固定され、前記共通蝶番軸にはそれぞれの回転扉のための蝶番の筒状部が挿入され、蝶番軸に挿入される蝶番の筒状部は天板と底板との間を延びる一連の端部接合構造の少なくとも一部をなし、前記端部接合構造は下端側では第2の蝶番取付座に直接若しくはワッシャを介して受け止められ、更に、収納家具は回転扉の奥にスライド式の収納部を備え、扉の回転による扉の開閉に連動して、スライド式の収納部を前後に摺動せしめる連動機構を備え、前記連動機構は回転扉の開放時にスライド式収納部を前進させ、回転扉の閉鎖時にスライド式収納部を後退させることを特徴とする収納家具。
  4. 請求項2若しくは3に記載の発明において、前記連動機構は一端が回転扉に枢着され、他端がスライド式収納部に枢着されるレバーを備え、前記枢着部の一方にロストモーション機構が構成されたことを特徴とする特徴とする収納家具。
  5. 請求項1から4のいずれか一項に記載の発明において、前記扉の裏面には収納部が一体に設けられることを特徴とする特徴とする収納家具。
  6. 請求項若しくはに記載の発明において、前記ロストモーション機構を構成するレバーにおけるスロットは中間部に側方に開口する切欠部を有したことを特徴とする収納家具。
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