JP3544808B2 - 画像形成装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、像担持体上に形成されたトナー像を転写装置により記録媒体に転写し、その記録媒体に対して除電装置による除電作用を及ぼして当該記録媒体を像担持体から分離する画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
複写機、プリンタ、ファクシミリ、或いはこれらの複合機などとして構成される上記形式の画像形成装置においては、例えば転写紙より成る記録媒体が、像担持体と転写装置との間の転写領域へ搬送され、このとき転写装置の作用により像担持体上のトナー像が記録媒体上に転写され、その記録媒体は除電装置による除電作用によって像担持体から分離される。
【0003】
転写装置は、例えば、像担持体に当接する転写ローラ、転写ブレード又は転写ブラシや、像担持体に対して非接触状態で対置されるコロナ放電器などから構成されるが、このような転写装置は、これを長期に亘って使用すると、その性能が劣化する。劣化した転写装置をそのまま使用し続ければ、異常画像が発生する。従って、転写装置を定期的、又は必要に応じて清掃、点検し、或いはこれが寿命となったときは、当該転写装置を新たなものと交換する必要がある。
【0004】
一方、除電装置も、これを長期に亘って使用するとその性能が劣化し、劣化した除電装置をそのまま使用し続ければ、やはり異常画像が発生する。従って、転写装置と同様に除電装置も定期的、又は必要に応じて清掃、点検し、或いはこれが寿命となったとき、その除電装置を新たなものと交換する必要がある。
【0005】
そこで、従来の画像形成装置においては、転写装置と除電装置を予め一体的に組付けておき、これらの補修時、又はその交換時に、転写装置と除電装置を共に画像形成装置本体から取り出せるように構成している。補修を終えた転写装置と除電装置、又は新たな転写装置と除電装置が、互いに一体となって画像形成装置本体にセットされる。
【0006】
このように、従来の画像形成装置においても、転写装置と除電装置が画像形成装置本体に対して着脱可能に装着されているので、これらを点検し、又は清掃し、或いはこれらが寿命となったとき、新たなものと交換することができる。ところが、転写装置と除電装置の清掃、点検及び交換サイクルは互いに相違することがあり、通常、除電装置の方が転写装置よりも寿命が短かいのが普通である。このような場合、或る時点で除電装置が寿命となり、これを交換する必要が生じたとき、転写装置の方は寿命となっておらず、その交換が不要であるという事態が発生する。
【0007】
このような場合、上述した従来の画像形成装置においては、転写装置と除電装置が一体的に組付けられ、これらが一緒に画像形成装置本体に対して着脱されるように構成されているので、除電装置だけを画像形成装置本体から外して、これを交換することはできない。
【0008】
また除電装置だけを清掃する必要が生じたようなときも、清掃する必要のない転写装置までも画像形成装置本体から外さなければならず、不要な作業を強いられることになる。
【0009】
一方、転写装置と除電装置を全く別々に画像形成装置本体に対してセットし、これらを全く別々に画像形成装置本体から外すことができるように構成された画像形成装置も公知である。かかる画像形成装置によれば、転写装置が未だ寿命となっておらず、除電装置だけが寿命となったようなとき、除電装置だけを画像形成装置から外し、これを新たなものと交換することができる。除電装置だけ、又は転写装置だけの交換や、その清掃、点検などの作業を遂行できるのである。
【0010】
ところが、この構成によると、常に転写装置と除電装置を別々に画像形成装置本体に対して着脱しなければならないので、両者を共に画像形成装置本体に対して着脱する必要のあるときは、その作業が徒らに複雑化し、作業能率が低下する。例えば、転写装置と除電装置が共に寿命となり、或いはこれらを共に清掃したり点検する必要のあるときも、これらを別々に画像形成装置本体から取り外し、又は装着しなければならないため、その作業が大変煩しいものとなるのである。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、上記従来の欠点を簡単な構成によって除去した冒頭に記載した形式の画像形成装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記目的を達成するため、冒頭に記載した形式の画像形成装置において、転写装置を保持する保持体が、画像形成装置本体に対して移動可能に支持された第1保持部材と、転写装置が取付けられていて、前記第1保持部材に着脱可能に連結された第2保持部材とを有し、該第2保持部材に前記除電装置が着脱可能に装着されていて、該除電装置が第2保持部材に対して正しく装着されていないとき、第1保持部材の作動に伴って、当該除電装置に当接して、該除電装置を第2保持部材に対する正規の位置に押圧する押圧手段を有することを特徴とする画像形成装置を提案する(請求項1)。
【0014】
また、上記請求項1に記載の画像形成装置において、転写装置が第2保持部材に着脱可能に取付けられていると特に有利である(請求項2)。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態例を図面に従って詳細に説明する。
【0016】
図1は本発明一実施形態例の画像形成装置の内部を正面側から示した概略断面図であり、その画像形成装置本体1には作像ユニット2が着脱可能に装着されている。ここに示した画像形成装置は複写機として構成され、この複写機にプリンタやファクシミリなどの機能をもたせることもできる。画像形成装置、ないしはその本体1の正面側とは、通常オペレータがその画像形成装置を操作するとき位置する側であり、その反対側が画像形成装置又はその本体1の奥側である。正面側を手前側と称することもある。作像ユニット2は画像形成装置本体1の手前側から画像形成装置本体に対して着脱される。
【0017】
図2は作像ユニット2と転写ユニット3とを正面側から見たときの拡大断面図である。図1及び図2に示すように、作像ユニット2はユニットケース4を有し、このケース4の内部には像担持体の一例であるドラム状の感光体5と、帯電装置の一例である帯電ローラ6がそれぞれ回転自在に組付けられている。
【0018】
画像形成動作時に感光体5は図示していない駆動装置によって図2における時計方向に回転駆動され、このとき除電光L1によって感光体表面が基準電位に除電される。帯電ローラ6は感光体5の表面に圧接しながら従動回転し、感光体表面を所定の極性に一様に帯電する。このように帯電された感光体5の表面部分には、原稿からの光像又は光変調されたレーザL2が照射され、これによって感光体5上に所定の静電潜像が形成される。
【0019】
一方、ユニットケース4には、図2に示すように現像装置7の現像ローラ8が回転自在に支持され、ユニットケース4の一部によって構成された現像ケース9には、現像剤Dが収容され、この現像剤Dは、反時計方向に回転駆動される現像ローラ8上に担持されて搬送される。かかる搬送現像剤が感光体5と現像ローラ8との間に至ったとき、現像剤中のトナーが感光体5に形成された静電潜像に静電的に移行し、その潜像がトナー像として可視像化される。
【0020】
転写ユニット3は、転写装置の一構成例である転写ローラ11と、除電装置12と、これらを後述する態様で保持する保持体13とを有し、転写ローラ11は感光体5に対して平行に延びている。図に一例として示した除電装置12は、感光体5に対して平行に延びる除電針14と、これを保持するホルダ15とを有している。画像形成動作時に転写ユニット3は感光体5に対して図2に示す姿勢をとり、このとき転写ローラ11は感光体5の表面に対向して圧接した作動位置を占め、反時計方向に回転駆動される。
【0021】
一方、図1に示した複数の給紙装置16,17,18,19のうちの選択された給紙装置から、記録媒体の一例である転写紙Pが感光体5と転写ローラ11の間の転写領域20へ矢印Aで示すように搬送される。そして、転写紙Pが転写領域20を通過するとき、転写ローラ11に印加された転写電圧の作用によって、感光体5の表面に形成されたトナー像が転写紙P上に転写される。転写ローラ11には、感光体5の表面のトナーの帯電極性と逆極性の電圧が印加される。
【0022】
一方、除電装置は転写紙Pの搬送方向に関して転写ローラ11よりも下流側に位置し、かかる除電装置12の除電針14から感光体5の表面に向けて発生する放電の作用によって、転写紙Pは感光体5から分離される。感光体5を離れて矢印B方向に搬送される転写紙Pは定着装置21を通り、このとき転写紙上のトナー像が熱と圧力の作用によって転写紙上に定着される。次いで、この転写紙Pはトナー像より成る記録画像の形成されたコピー紙として画像形成装置本体外に排出され、排紙トレイ22上にスタックされる。
【0023】
トナー像転写後に感光体5上に残留しているトナーは、クリーニング装置23のクリーニング部材24によって感光体表面から除去され、ユニットケース4の一部によって構成されたクリーニングケース25内に落下する。
【0024】
以上のように、図示した画像形成装置は、像担持体の一例である感光体5上に形成されたトナー像を、転写装置の一例である転写ローラ11により、記録媒体の一例である転写紙Pに転写し、その記録媒体に対して除電装置12による除電作用を及ぼして当該記録媒体を感光体5より成る像担持体から分離して記録画像を得るように構成されている。
【0025】
ここで、転写紙Pは感光体5と転写ローラ11の間の転写領域20へ搬送され、引き続きこの領域20から定着装置21へ向けて搬送されるが、この搬送中にジャム、すなわち紙詰まりを起こすことがあり、このように詰まった転写紙はその搬送経路から除去する必要がある。このような転写紙の除去作業がジャム処理作業であるが、この作業を容易に行えるようにするには、転写ローラ11を感光体5から離間させ、両者間にジャム処理空間を確保する必要がある。このとき、大きなジャム処理空間を確保できれば、ジャム処理作業を容易に行うことができ有利である。
【0026】
そこで、本例の画像形成装置においては、その転写ユニット3、とりわけ、その保持体13が以下に説明するように構成されている。
【0027】
図5は転写ユニット3の斜視図であり、図6はその分解斜視図である。これらの図と図2に示すように、転写装置の一例である転写ローラ11を保持する保持体13は、第1保持部材26と第2保持部材27とを有し、第1保持部材26は画像形成装置本体1に対して移動可能に支持され、本例では当該第1保持部材26は、その基端部側が画像形成装置本体1に対して回動可能に枢着されている。すなわち、第1保持部材26の基端部側には、その手前側と奥側の部位に同心状の支持孔28,29が形成され、その各支持孔28,29に、画像形成装置本体1のフレームを構成する手前側の前側板30と奥側の後側板31とに突設された支持ピン32,33がそれぞれ相対回転自在に嵌合し、第1保持部材26がこれらの支持ピン32,33の中心軸線のまわりに回動可能に支持されている。
【0028】
画像形成装置本体1に対する第1保持部材26の枢着部、すなわちピン32,33は、転写領域20よりも転写紙Pの搬送方向下流側に位置し、両ピン32,33の中心軸線、すなわち第1保持部材26の回動中心は感光体5の中心軸線とほぼ平行に延びている。第1及び第2保持部材26,27は、例えば硬質の合成樹脂により構成されている。
【0029】
一方、第2保持部材27は、第1保持部材26の自由端側に連結手段を介して回動可能に枢着されている。この連結手段は、図6に明示するように、第1保持部材26の自由端側の手前側と奥側の部位に一体に突設されたほぼ円弧状の受け部34,35と、第2保持部材27の基端側の手前側と奥側に一体に突設された連結ピン36,37とから成り、各連結ピン36,37が各受け部34,35にそれぞれ回転可能に嵌合している。第1保持部材26に対する第2保持部材27の回動中心、すなわち両連結ピン36,37の共通の中心軸線も、感光体5の中心軸線と平行となっている。
【0030】
図2及び図6に示すように、転写ローラ11は導電性材料、例えば金属より成る中心軸38と、そのまわりに固設された円筒状の弾性体39を有し、その中心軸38の手前側と奥側の部位が、軸受40,41にそれぞれ回転自在に支持されている。各軸受40,41は第2保持部材27にそれぞれ一体に形成された軸受保持部42,43に、感光体5に対して接近又は離間する方向に可動に保持され、各軸受40,41と第2保持部材27との間には、それぞれ圧縮ばね44,45が圧装されている。
【0031】
また図6に示すように、転写ローラ11の中心軸手前側にはギア46が当該中心軸38に対して相対回転不能に嵌合し、中心軸38の前後の端部には突き当てローラ47,48がそれぞれ回転自在に嵌合している。このように、転写ローラ11より成る転写装置は、保持体13の第2保持部材27に取付けられている。
【0032】
また図6に示すように、第2保持部材27の除電装置取付部57に、除電装置12のホルダ15が後述するように装着されている。
【0033】
図2及び図7に示すように、保持体13の下方には保持体支持部材49が配置され、この支持部材49は、その基端部の手前側と奥側の部位が、それぞれ軸受50,51を介して前側板30と奥側板31とに回動可能に支持され、当該支持部材49はその基端部を中心として、図2に示した起立位置と、図7及び図4に示した横倒位置との間を回動することができる。かかる保持体支持部材49の手前側の部分には、つまみ52が一体に付設されている。
【0034】
前述のように画像形成動作が行われる通常時には、転写ローラ11は、図2に示すように感光体5の表面に対向して当接した作動位置を占め、第1及び第2保持部材26,27も、図2に示した第1の位置を占めている。このとき、保持体支持部材49は、図2に示した起立位置にあり、転写ローラ11を作動位置に保持すべく、保持体13を下から支持する。すなわち、第1保持部材26の手前側と奥側の部位には、図2に示すように板ばね53の基端部が固定され、その自由端部側に保持体支持部材49の先端部54が圧接して第1保持部材26を支持する。
【0035】
このとき、図2に示すように、第1保持部材26と第2保持部材27の互いに対向する面55,56(図6)が当接する。これにより、第2保持部材27は、第1保持部材26に対して、連結ピン36,37のまわりに図2における時計方向(感光体5から離間する向き)に回動することが阻止される。
【0036】
このように、第1及び第2保持部材26,27の互いに対向した面55,56は、転写ローラ11より成る転写装置が作動位置を占めた状態で、第2保持部材27が、第1保持部材26に対して、感光体5より成る像担持体から離間する向きに回動することを禁止する回動規制手段の一例を構成している。かかる規制手段を設けることにより、保持体支持部材49が第1保持部材26だけを下から支えるという簡単な支持構造で、両保持部材26,27を第1の位置に確実に支持し、かつ転写ローラ11を作動位置に確実に保持することができる。
【0037】
転写ローラ11が上述のように作動位置を占めたとき、転写ローラ11の中心軸38に嵌合した前後の突き当てローラ47,48は、作像ユニット2のユニットケース4に組付けられた感光体5の軸方向各端部に突き当り、感光体5に対する転写ローラ11の位置が決められる。このとき、転写ローラ11の弾性体39が感光体5の表面に圧接し、圧縮変形した圧縮ばね44,45が軸受40,41と共に転写ローラ11を感光体5に対して加圧し、その弾性体39が感光体表面に圧接して弾性変形する。
【0038】
さらに、転写ローラ11の中心軸38に嵌合したギア46が、図8から判るように、感光体5の端部に設けられたギア58に噛み合い、画像形成動作時に前述のように感光体5が回転すると、その回転がギア58,46を介して転写ローラ11に伝えられ、これが回転駆動される。
【0039】
また図6に示すように、第2保持部材27には電極59が固定され、第2保持部材27が第1の位置を占めたとき、この電極59が画像形成装置本体側の図示していない電極に接触する。電極59は前述の奥側の圧縮ばね45に接触し、しかも、このばねと45と転写ローラ11の中心軸38とに接触した軸受41は導電性材料より成る。これにより、画像形成動作時に、電極59、ばね45及び軸受41を介して、転写ローラ11に所定の電圧が印加される。
【0040】
除電装置12の除電針14は、その長手方向に配列されて、感光体5に向けて突出した多数の尖った針状突起を有し、そのホルダ15を取付部57に装着したとき、図14にも示すように第2保持部材27に固定された電極60に、ホルダ15から露出した除電針部分が接触する。そして、第2保持部材27が第1の位置を占めたとき、その電極60が画像形成装置本体側に設けられた図示していない電極に接触し、これによって除電針14に所定の電圧が印加される。
【0041】
前述のように、転写紙Pが転写領域20又はその前後の領域でジャムを起こしたときは、次に説明するように、転写ローラ11を感光体5の表面から大きく離間した図4に示した退避位置に移動させる。
【0042】
ジャムが発生すると画像形成動作が停止するが、この状態で作業者が画像形成装置本体1の図示していない前ドアを開き、図2に示した保持体支持部材49を外部に露出させる。次いで、つまみ52を掴んで保持体支持部材49をその基端部の側を中心として図2における反時計方向(矢印C方向)に回動させ、これを、図3に示すように倒しながら、図4に示した横倒位置にもたらす。これにより、第1保持部材26は自重によって支持ピン32,33のまわりを回動し、これに伴って第2保持部材27も作動し、これに取付けられた転写ローラ11が感光体5の表面から離間し、図4に示した退避位置を占める。
【0043】
このようにして、第1及び第2保持部材26,27は図4に示した第2の位置を占めるが、その際、第2保持部材27は第1保持部材26に対して回動可能に枢着されているので、これらが第2の位置を占めたとき、第2保持部材27は第1保持部材26に対して図4に示すように屈曲する。このため、画像形成装置本体の内部スペースを特に大型化しなくとも、転写ローラ11が退避位置を占めたとき、感光体5の下方に大きなジャム処理空間Sができる。よって、作業者は楽にこの空間に手を入れて詰まった転写紙を除去することができ、しかも手や衣服を転写ローラ11や感光体5に触れる不具合も抑制でき、手や衣服をトナーで汚したり、感光体5に異物が付着することを防止することができる。
【0044】
ジャム処理を終えたならば、作業者はつまみ52を掴んで、保持体支持部材49を図4における時計方向に回動させ、これによって第1及び第2保持部材26,27を図2に示した第1の位置へ持ち上げ、転写ローラ11を感光体5に対向した作動位置にもたらせばよい。このようにして、画像形成動作を再開させることができる。
【0045】
上述のように、本例の画像形成装置においては、転写ローラ11より成る転写装置が、感光体5より成る像担持体の表面に対向した作動位置(図2)と、その作動位置にあるときよりも、感光体5の表面に対して大きく離間した退避位置(図4)との間を移動できるように、転写ローラ11を保持する保持体13が、基端部側を画像形成装置本体1に対して回動可能に枢着された第1保持部材26と、その第1保持部材26の自由端側に回動可能に枢着された第2保持部材27とを有しており、これによって、転写ローラ11を退避位置にもたらしたとき、感光体5と転写ローラ11との間に大きなジャム処理空間Sを確保できるのである。
【0046】
また、保持体支持部材49は、転写ローラ11より成る転写装置を作動位置(図2)に保持すべく保持体13を支持し、転写ローラ11を退避位置(図4)にもたらすときは、保持体13の回動を許容する位置、すなわち図4に示した横倒位置に退避するので、転写ローラ11を確実に作動位置に保持できると共に、その転写ローラ11を支障なく退避位置にもたらすことができる。
【0047】
さらに、転写ローラ11より成る転写装置が、保持体13の自由端側に位置する第2保持部材27に取付けられているので、第1及び第2保持部材26,27を図4に示した第2の位置に回動させたとき、転写ローラ11は感光体5から大きく離れ、両者の間に、確実に大きなジャム処理空間Sを形成することができる。
【0048】
また、図2及び図4に示すように感光体1の下方には、画像形成装置本体の前後の側板30,31(図7)に固着されたベース板61が位置しており、転写ローラ11が図4に示したように退避位置を占めたとき、第2保持部材27が、感光体5よりも下方に位置する画像形成装置本体のベース板61に支持される。図4の例では、実際には、横倒位置を占めた保持体支持部材49がベース板61に支持され、その上に第2保持部材27が載り、第2保持部材27は保持体支持部材49を介してベース板61に支持されるが、第2保持部材27を直にベース板61によって支持するようにしてもよい。
【0049】
いずれにせよ、第2保持部材27がベース板61に支持されるので、第1及び第2保持部材26,27の感光体5を向いた側の各面のなす角度θが狭まる向きに、第2保持部材27が第1保持部材26に対して確実に屈曲した状態に回動する。転写ローラ11を退避位置にもたらしたとき、第2保持部材27を第1保持部材26に対して積極的に屈曲させることができるのである。これにより、画像形成装置が小型であって、感光体5とベース板61との間隔を比較的狭くしなければならないときも、転写ローラ11と感光体5との間に大きなジャム処理空間Sを確保できる。
【0050】
しかも、転写ローラ11が図4に示したように退避位置を占めたとき、第2保持部材27がベース板61に対してほぼ平行な姿勢、図の例ではほぼ水平な姿勢をとるように、第2保持部材27とベース板61との相対位置が設定されている。このため、第2保持部材27は第1保持部材26に対して、両者がほぼL字形をなすように屈曲し、退避位置を占めた転写ローラ11と感光体5との間に最大限のジャム処理空間Sを確保することができる。
【0051】
図4に破線で示す如く、転写ローラ110を支持した保持体130が2つに分割されておらず、1つの部片によって構成されていると、これを図4のように感光体5から退避した第2の位置に回動させても、転写ローラ110と感光体5との間に大きなジャム処理空間を確保できず、従って詰まった転写紙を取り出し難く、しかも作業者が手や衣服を転写ローラ110や感光体5に触れてしまうおそれがある。これに対し、本例の画像形成装置では、前述のように大きなジャム処理空間Sを確保できるのである。
【0052】
転写装置として、本例の画像形成装置のように転写ローラ11を用いるほか、感光体に当接した転写紙に対して接触する転写ブラシや転写ブレードを用いることもでき、かかる転写装置も、転写ローラ11と同様に、所定の電圧を印加されて、感光体上のトナー像を転写紙に転写する。また転写装置として、感光体5に向けてコロナ放電を行い、これによって感光体5に密着した転写紙Pを分離するコロナ放電器などを用いることもできる。かかるコロナ放電器は、これが作動位置にあるとき、感光体5の表面に非接触状態で対向する。
【0053】
これに対し、本例のように転写ローラ11より成る転写装置は、トナー像の転写動作を行うとき、図2に示したように転写紙Pを介して感光体5の表面に接触して回転する。すなわち、転写ローラ5は転写紙Pを介し、又は直に感光体5の表面に接触する接触型転写装置であるが、このような転写装置の表面に何らの原因で油などの異物が付着していると、これが感光体5の方に移行し、これによって感光体上に形成されるトナー像の画質が劣化する。すなわち、転写ローラ11を用いたときは、これに対して可能な限り、油などの異物が付着しないようにすることが肝要である。これは、転写装置として、トナー像の転写動作を行うとき、記録媒体を介して像担持体に接触する転写ブラシや転写ブレードなどの接触型転写装置を用いたときも同様である。
【0054】
しかるに、本例の画像形成装置においては、前述の如く転写ローラ11を退避位置にもたらしたとき、転写ローラ11と感光体5との間に大きなジャム処理空間を確保できるので、作業者が転写ローラ11に触れることを効果的に防止でき、転写ローラ11上に油などが付着することを抑制でき、結局、感光体上に異物が付着することを防止してトナー像の画質劣化を阻止できる。これは、転写ブラシや転写ブレードなどの接触型転写装置を用いたときも同様である。このように、第1及び第2保持部材26,27を有する保持体13の構成は、転写装置が例えば転写ローラなどから成る接触型転写装置を用いたときに、特に有利に採用することができるのである。
【0055】
ところで、図7は、図2に示した作像ユニット2を画像形成装置本体1からその手前側に引き出してこれを取り外し、しかも第2の位置を占めた第1保持部材26から第2保持部材27を取り外したときの様子を示す斜視図であるが、この図に示すように、画像形成装置本体1の手前側の前側板30は、作業者の保護や、美観向上のために、例えば合成樹脂より成るインナカバー62によって覆われている。すなわち、インナカバー62は、画像形成装置本体の前側板30に形成された開口63を区画する前側板30の下部を覆っているのである。
【0056】
図4には、このインナカバー62の上部62aを二点鎖線で簡略化して示してあるが、これから判るように、転写ローラ11より成る転写装置が退避位置を占めたとき、この転写ローラ11の上部11aが、インナカバー62の上部62aとほぼ同一高さレベルに位置するように、第2保持部材27とインナカバー62の相対位置が設定されている。ここで、ほぼ同一高さレベルとは、転写ローラ11の上部11aが、インナカバー62の上部62aに対して、上下に最大で5mmの範囲内に位置していることである。転写ローラ11の上部11aが、インナカバー62の上部62aに対して、上下方向に±5mmの範囲内に位置しているのである。
【0057】
退避位置を占めた転写ローラ11の上部11aがインナカバー62の上部62aに対して上述のように位置していれば、転写ローラ11がインナカバー62よりも上方に大きく突出することはない。転写ローラ11をインナカバー62の後方に隠した状態にすることができるのである。このため、作業者が画像形成装置本体の前側の開口63を通してジャム処理空間Sに手を入れたとき、手や衣服が転写ローラ11の表面に触れることをより確実に防止することができる。これにより、作業者が転写ローラ11に付着したトナーで手や衣服を汚したり、逆に転写ローラ11の表面に作業者の手に付いた油やごみが付着することを抑制することができる。
【0058】
ところで、図2乃至図4に示すように、画像形成装置本体1のベース板61には、上方に立上った突起64が設けられている(図7も参照)。ベース板61自体を切り起こすことにより、或いは板状舌片などをベース板61に固着することによって突起64を形成することができる。かかる突起64を設けることによって、第1及び第2保持部材26,27を、図2に示した第1の位置から図4に示した第2の位置へ回動させるとき、これらの保持部材26,27を円滑かつ確実に図4に示す如く屈曲させることができる。
【0059】
図9は、ベース板61に突起を設けない画像形成装置において、転写ローラ11を作動位置から退避位置へ移動させるときの途中の様子を示している。この図に示すように転写ローラ11が退避位置の近傍の位置まで移動したとき、第2保持部材27の先端部が大きな面積でベース板61の上面に接触する。このとき、第2保持部材27は、ベース板61から受ける反力によって、第1保持部材26に対して、連結ピン36,37のまわりを、図9における反時計方向に回動しようとするが、第2保持部材27の先端部は大きな面積でベース板61の上面に当接しているので、第2保持部材27は、ベース板61から大きな摩擦力を受ける。このため、第2保持部材27が第1保持部材26に対して回動せずに図9に示した位置で停止してしまうことがある。この場合には、作業者が第1及び第2保持部材26,27を上から押下してこれを図4に示した第2の位置まで回動させる必要があり、作業がやや面倒なものとなる。
【0060】
これに対し、図2乃至図4に示したように、ベース板61に突起64を設けると、図3に示したように転写ローラ11が作動位置から退避位置の近傍の位置まで移動したとき、先ず第2保持部材27の底部、この例では底部に設けられた薄板より成るリブ65が突起64の先端に当接する。このとき両者の接触面積は非常に小さくなるので、第2保持部材27に作用する摩擦力も小さくなる。画像形成装置本体側から第2保持部材27に対して作用する摩擦力が軽減されるのである。このため、第2保持部材27は、突起64から受ける反力によって効果的に第1保持部材26に対して屈曲する。すなわち、第1保持部材26と第2保持部材27の感光体5を向いた側の各面のなす角度θが狭まる向きに第2保持部材27が第1保持部材26に対して回動することが促進され、作業者がこれらを手で押下せずとも、迅速に両保持部材26,27が図4に示した第2の位置へ移動することができるのである。
【0061】
上述のように、本例の画像形成装置には、転写ローラ11より成る転写装置が作動位置から退避位置の近傍の位置まで移動したとき、第1保持部材26と第2保持部材27の感光体5を向いた側の各面のなす角度θが狭まる向きに第2保持部材27が第1保持部材26に対して回動することを促進すべく、画像形成装置本体側から第2保持部材27に対して作用する摩擦力を軽減する摩擦力軽減手段が設けられ、図示した例では、ベース板61に設けられた突起64がその摩擦力軽減手段を構成している。
【0062】
第2保持部材27の先端部にローラ(図示せず)を回転自在に設け、転写ローラ11が図3に示したように退避位置の近傍位置まで移動したとき、上記ローラをベース板61に接触させて転動させることにより、第2保持部材27がベース板61から受ける摩擦力を軽減するように構成してもよい。この場合には、そのローラが摩擦力軽減手段を構成する。
【0063】
ところで、第1及び第2保持部材26,27が第1の位置を占め、従って転写ローラ11が作動位置を占めているとき、図8を参照して先に説明したように、転写ローラ11に装着されたギア46が感光体5に一体に設けられたギア58に噛み合い、感光体5の回転が転写ローラ11に伝えられる。一方、第1保持部材26は画像形成装置本体に対して回動可能に枢着され、かつ第2保持部材27と第1保持部材26は互いに回動可能に枢着されているので、第2保持部材27は、画像形成装置本体の前後方向、すなわち転写ローラ11の軸線方向にガタ付きやすくなる。このため、感光体5が回転したとき、上述のギア46,58の噛み合いが不安定となり、第2保持部材27と転写ローラ11が感光体1に対してその軸線方向がガタ付き、これによって感光体5上のトナー像の一部が転写紙に転写されない所謂転写抜け現象が発生し、転写紙上のトナー像の画質が劣化するおそれがある。
【0064】
そこで、本例の画像形成装置においては、図8に示すように、第2保持部材27に位置決め孔66が形成され、作像ユニット2のユニットケース4には位置決めピン67が突設され、転写ローラ11を作動位置にもたらして第1及び第2保持部材26,27を第1の位置に保持したとき、位置決め孔66と位置決めピン67が互いに嵌合し、これによって第2保持部材27を転写ローラ11と共に、その軸線方向にガタ付くことを阻止している。これにより転写抜けの発生を阻止でき、転写紙に転写されたトナー像の画質を向上させることができる。
【0065】
このように本例の画像形成装置は、転写ローラ11より成る転写装置が作動位置を占めたとき、第2保持部材27を画像形成装置本体に対して位置決めする手段を有しており、図示した例では、位置決め孔66と位置決めピン67が、その位置決め手段を構成している。この例では、位置決め孔66を第2保持部材27に設けると共に、これに嵌合する位置決めピン67を作像ユニット2に設け、第2保持部材27を作像ユニット2に対して位置決めすることにより、当該第2保持部材27を画像形成装置本体に対して位置決めしたが、第2保持部材27を直に画像形成装置本体に対して位置決めするように構成してもよい。
【0066】
ところで、図2を参照して先に説明した画像形成動作が行われるとき、第1及び第2保持部材26,27は図2に示した第1の位置を占めるのであるが、その際、第2保持部材27の上面は、転写ローラ11と感光体5との間の転写領域20に搬送されてくる転写紙Pを案内する用をなす。すなわち、第2保持部材27が、転写ローラ11より成る転写装置と感光体5より成る像担持体との間の転写領域20に搬送される転写紙Pを案内する第1ガイド面68を構成しているのである。
【0067】
同様に、図2に示した第1の位置を占めた第1保持部材26の上面は、転写領域20を通過した転写紙Pを案内する用をなす。すなわち、第1保持部材26が、転写ローラ11より成る転写装置と、感光体5より成る像担持体との間の転写領域20を出た転写紙Pを案内する第2のガイド面69を構成しているのである。
【0068】
上述のように、転写ローラ11を支持する保持体13を構成する第1及び第2保持部材26,27が転写紙Pを案内するガイド部材を兼用しているので、画像形成装置の部品点数を減少し、その構成を簡素化してコストの低減を達成することができる。
【0069】
ところで、本例では転写装置が転写ローラ11より成り、第1保持部材26の上面が第2ガイド面69を構成しているのであるが、その際、図2に示すように、転写ローラ11と感光体5とが接触する転写領域20において、これらに接する共通の接線Tが、第1保持部材26の第2ガイド面69と交差している。そして、その交点Qよりも転写紙搬送方向上流側の第2ガイド面部分69aは、上記接線Tと転写領域20よりも下方に位置し、かつ上記交点Qよりも転写紙搬送方向下流側の第2ガイド面部分69bは、接線Tよりも上方に位置している。
【0070】
上記構成によれば、転写領域20を出た転写紙Pの先端は、上記交点Qないしはその極く近傍の部分において第2ガイド面69に当り、これによって転写紙Pの搬送方向が規制され、引き続きこの転写紙は交点Qよりも下流側の第2ガイド面部分69bに密着するようにその面に沿って移動する。このように、転写領域20を出た転写紙を滑らかに第2ガイド面69に導くと共に、そのガイド面69を円滑に移動させることができるので、転写紙Pのジャム発生を抑えることができる。
【0071】
ここで、本例の画像形成装置は、図2を参照して先に説明したように、感光体5として構成された像担持体上に形成されたトナー像を、転写装置の一例である転写ローラ11によって、転写紙Pより成る記録媒体に転写し、その転写紙Pに対して除電装置12による除電作用を及ぼして当該転写紙Pを感光体5から分離するように構成されているが、この除電装置12の構成要素である除電針14や、転写装置は、これらを長期にわたって使用すると、その性能が劣化し、これらをそのまま使用し続けたとすると、異常画像が発生する。従って、転写装置及び除電装置は、これらを定期的、又は必要に応じて清掃、点検し、或いはこれらを新たなものと交換する必要がある。
【0072】
このような要求を満たすため、先にも説明したように従来の画像形成装置においては、転写装置と除電装置とを一体的に組付け、これを画像形成装置本体に対して自由に着脱できるように構成されていた。ところが、この構成によると、転写装置と除電装置の清掃、点検又は交換サイクルの相違に対処できない。すなわち、除電装置12の除電針14と、転写ローラ11の清掃、点検及び交換サイクルは一般に相違していて、除電針14の方がそのサイクルが短かいのが普通である。転写ローラ11の交換サイクルを、例えばコピー10万枚としたとき、除電針14を含む除電装置12の交換サイクルは、例えば5万枚となる。従って、このような場合には、5万枚のコピー終了時には除電装置12だけを交換する必要があるが、従来の画像形成装置のように、転写装置と除電装置を画像形成装置本体に対して一体に着脱されるように構成されていると、除電装置だけを画像形成装置本体から外して、これを交換することはできない。また除電針14の針状突起先端にトナーや紙粉が付着すると、その除電機能が著しく低下するので、この場合には、除電装置12だけを取り出してその除電針14を清掃する必要があるが、従来の画像形成装置では、このような作業を行うこともできない。
【0073】
また、先に説明したように、転写装置と除電装置を全く別々に画像形成装置本体に対して着脱できる画像形成装置も公知であり、この構成によると、除電装置だけを画像形成装置本体から外すことが可能である。ところが、この構成では、除電装置と転写装置を一体に画像形成装置本体に対して着脱できないため、転写装置と除電装置を同時に交換する必要のあるときなどは、その作業が煩雑なものとなる。上の例で説明すると、10万枚のコピー終了時には、除電装置と転写装置が共に寿命となるので、これを共に交換する必要があるが、このような場合にも、転写装置と除電装置を別々に着脱しなければならないので、作業が大変面倒なものとなってしまうのである。
【0074】
このように、転写ローラ11と除電装置12を同時に交換すべく、これらを共に取り外す場合と、除電装置12だけを取り外す場合とがあるが、従来の画像形成装置では、その両者の要求を共に満足させることができなかったのである。
【0075】
そこで、本例の画像形成装置においては、転写ローラ11より成る転写装置を保持する保持体13が、画像形成装置本体1に対して移動可能に支持された第1保持部材26と、転写ローラ11より成る転写装置が取付けられていて、第1保持部材26に着脱可能に連結された第2保持部材27とを有していると共に、第2保持部材27の除電装置取付部57に、除電装置12が着脱可能に装着されている。
【0076】
上記構成によれば、転写ローラ11と除電装置12を共に交換するときは、第2保持部材27を第1保持部材26から外すだけで、転写ローラ11と除電装置12を共に画像形成装置本体1から外し、また新たな転写ローラ11と除電装置を装着した第2保持部材27を第1保持部材26にセットするだけで、転写ローラ11と除電装置12を共に画像形成装置本体1に対して装着することができ、能率よく楽に転写装置11と除電装置を着脱することができる。
【0077】
また除電装置12だけを取り外すときは、これを第2保持部材27から外し、また新たな除電装置12を第2保持部材27にセットすることができる。転写ローラ11を着脱することなく、除電装置12だけを着脱できるのである。
【0078】
また、後述するように、本例の画像形成装置においては、転写ローラ11より成る転写装置が第2保持部材27に着脱可能に取り付けられており、これによって転写ローラだけを第2保持部材27に対して着脱することもできる。除電装置12を第2保持部材27に取り付けたまま、転写ローラ11だけを第2保持部材27から着脱でき、転写ローラだけの交換も可能となる。
【0079】
次に、第2保持部材27を第1保持部材26に対して着脱可能に連結するための具体的構成と、除電装置12を第2保持部材27に単独で着脱可能とするための具体的構成、並びにこれらに関連する構成を順次明らかにする。
【0080】
第1保持部材26に対する第2保持部材27の連結方法は各種の形態を採用でき、例えば、第2保持部材27を第1保持部材26に対して、画像形成装置本体1の前後方向にスライド可能に連結して、第2保持部材27を図5に矢印Rで示すように画像形成装置本体の手前側に引いてこれを第1保持部材26から離脱できるように構成し、或いは第1及び第2保持部材26,27を図示していない磁石などの連結手段によって着脱可能に連結し、第2保持部材27を第1保持部材26から離脱できるように構成することもできる。
【0081】
ところが、磁石より成る連結手段を用いると、磁石を設けただけそのコストが上昇し、しかも第2保持部材27を第1保持部材26に対して着脱する操作も煩雑となる。また第2保持部材27を第1保持部材26に対してスライド可能に組付けると、第2保持部材27を手前側に引き出すとき、これが画像形成装置本体の前側板30(図7)に干渉し、その操作がやりづらくなるおそれもある。
【0082】
そこで本例では、保持体13を構成する第1保持部材26と第2保持部材27が互いに回動可能に枢着されていることに着目し、これらを連結する連結手段を利用して、第2保持部材27を第1保持部材26に対して着脱できるように構成した。
【0083】
すなわち、図2乃至図4に示すように、第1及び第2保持部材26,27は、転写ローラ11より成る転写装置が作動位置を占めたときの第1の位置と、転写ローラ11が退避位置を占めたときの第2の位置を占め得るように、その第1保持部材26の基端部側が画像形成装置本体1に対して回動可能に枢着され、その自由端側に第2保持部材27が回動可能に枢着され、第1及び第2保持部材26,27が、第1の位置を占めたときよりも、感光体5より成る像担持体から大きく離間した第2の位置を占めたとき、両保持部材26,27の感光体5を向いた側の各面のなす角度θが、第1の位置を占めたときよりも小さくなる向きに、第2保持部材27が第1保持部材26に対して回動し、これによって大きなジャム処理空間Sを確保できるのであるが、本例では、この構成をさらに発展させ、第2保持部材27を第1保持部材26に着脱可能に連結する連結手段を、第1及び第2保持部材26,27が第2の位置を占めたときの両者の面のなす角度θよりも、さらに両者の面のなす角度が小さくなったときにのみ、第1及び第2保持部材の着脱を可能とする枢着装置によって構成した。
【0084】
より具体的に示すと、図6を参照して先に説明したように、第1保持部材26と第2保持部材27とを連結する連結手段は、第1保持部材26に付設された円弧状の受け部34,35と、第2保持部材27に一体に突設された連結ピン36,37を有しているが、これらの連結ピン36,37は、図10の(a),(b)にも示すように、幅dを有する細長状の小判形に形成されている。第1及び第2保持部材26,27が図2に示した第1の位置と、図4に示した第2の位置との間の位置に存するとき、図10の(a)にも示すように、各連結ピン36,37は、その長手方向の端部70が円弧状の受け部34,35の内側面にそれぞれ摺動可能に嵌合している。このため、連結ピン36,37は受け部34,35に対して回転自在ではあるが、両者が離脱することはなく、よって第2保持部材27は第1保持部材26に対して外れることなく自由に回動することができる。
【0085】
ここで、第1及び第2保持部材26,27を図4に示した第2の位置にもたらした後、第1保持部材26を停止させたまま、第2保持部材27を第1保持部材26に対して図4における反時計方向に回動させる。第1及び第2保持部材26,27が第2の位置を占めたときの両者の面のなす角度θよりも、さらに両者の面のなす角度が小さくなる向きに第2保持部材27を回動させるのである。そして、第2保持部材27が図11に示した位置に回動したとき、図10の(b)にも示すように、両連結ピン36,37の幅dと、受け部34,35の上部開口とが合致する。
【0086】
そこで、第2保持部材27を図11に矢印Eで示すように上方に持ち上げれば、その保持部材27を第1保持部材26から外すことができる。このように、第1保持部材26から外した第2保持部材27を、図7に示した画像形成装置本体前側板30の開口63を通して手前側に取り出し、これを画像形成装置本体1から完全に離脱することができる。逆の操作によって、第2保持部材27を第1保持部材26に組付けることができる。
【0087】
このように、連結ピン36,37と受け部34,35より成る枢着装置は、第1及び第2保持部材26,27が第2の位置を占めたときの両者の面のなす角度θよりも、さらに両者の面のなす角度が小さくなったときにのみ、両保持部材26,27の着脱を可能とする。通常の画像形成動作時や、ジャム処理時に、第2保持部材27が図11に示した位置にくることはあり得ないので、誤って第2保持部材27を第1保持部材26から外してしまうおそれはない。
【0088】
上記構成によれば、第2保持部材27を画像形成装置本体の手前側にスライドさせて、これを第1保持部材26から離脱させるのではないため、画像形成装置本体1の前側板30に何ら邪魔されることなく、第2保持部材27を第1保持部材26から外し、又はこれを組付けることができる。しかも、第1及び第2保持部材26,27を回動可能に枢着する枢着装置を利用して、両者を着脱可能に連結する連結手段を構成しているので、磁石などの他の部材を設ける必要がなく、その構造の簡素化と、コストの低減を達成でき、しかもその着脱操作を楽に行うことができる。
【0089】
また、第2保持部材27を感光体5から大きく離間した第2の位置にもたらして、これを第1保持部材26に対して着脱できるので、その着脱作業を楽に行うことができる。
【0090】
第2保持部材27を画像形成装置本体1に対して前述のように離脱した後、転写ローラ11を図2及び図6に示した軸受40,41に対して上方に持ち上げれば、各軸受保持部42,43を構成する一対の爪部が互いに開拡するので、簡単に転写ローラ11を各軸受40,41から外し、これを第2保持部材27から離脱することができる。このようにして、転写ローラ11に対する清掃や点検、又はその交換を容易に行うことができる。逆の操作によって、転写ローラ11を楽に軸受40,41に係合させることができる。
【0091】
このように、転写ローラ11より成る転写装置は第2保持部材27に対して着脱可能に装着されているので、先にも説明したように、第2保持部材27を前述のように第1保持部材26から外した後、転写ローラ11を第2保持部材27から離脱して、これに対する清掃や点検を行い、或いはその転写ローラ11だけを新たなものと交換することができる。或いは、転写ローラ11が取り付いたままの第2保持部材27の全体を新たなものと交換することも可能である。
【0092】
先にも説明したように、図7は第2保持部材27を第1保持部材26から外し、その第2保持部材27を開口63を通して画像形成装置本体外に取り出し、かつ作像ユニットを画像形成装置本体1から手前側に引き出して取り外したときの状態を示しているが、この図から判るように、第2保持部材27を画像形成装置本体外に取り出すと、画像形成装置本体内に大きな空間ができ、画像形成装置本体1の後側板31に装着されている各種の部品、例えば図7に示すように、感光体を回転駆動するためのギア71や、図2に示した帯電ローラ6を感光体5に対して接離させるためのレバー72や、これを駆動するソレノイド73などを容易に修理点検したり、これを交換することができる。画像形成装置本体1の奥側の要素に対するメインテナンス性を高めることができるのである。
【0093】
第1保持部材26から外した第2保持部材27は、第1保持部材26にセットされて使用される。このセット時には、第2保持部材27を画像形成装置本体1の手前側の開口63(図7)から本体1内に挿入し、第1保持部材26に対する第2保持部材27の姿勢を図11の状態にして、図6に示した画像形成装置本体奥側の連結ピン37を同じく奥側の受け部35に係合させ、しかも画像形成装置本体手前側の連結ピン36を同じく手前側の受け部34に係合させるのであるが、作業者は画像形成装置本体1の手前側に位置し、その画像形成装置本体内の奥側をのぞき込みながら、奥側の連結ピン37と受け部35を係合させるので、これらが大変見にくく、その係合作業はやりづらいものとなる。
【0094】
そこで、本例の画像形成装置においては、第2保持部材27を第1保持部材26に連結するとき、第2保持部材27を案内するガイド部材が画像形成装置本体側に設けられている。図示した例では、図7及び図12に示すように、画像形成装置本体1の奥側の後側板31にガイド部材74が固着されている。図12に示すように、奥側の連結ピン37を受け部35に嵌合させるとき、その連結ピン37を、第1保持部材26に対向したガイド部材74のガイド面に沿わせ、これを矢印F方向に下降させて受け部35に係合させる。このように、奥側の見難い連結ピン37も、楽に受け部34に係合させて両者を組付けることができる。第2保持部材27を、第1保持部材26に対して容易かつ正確に組付けることができるのである。
【0095】
手前側の連結ピン36は、作業者がこれを直に目視できるので本例の画像形成装置には手前側の連結ピン36を案内するガイド部材は設けられていないが、手前側にもガイド部材を設けることは可能である。
【0096】
また、図13に示すように転写ローラ11の組付けられた第2保持部材27をユーザの下に納入するとき、その転写ローラ11を保護すべく、これを覆う転写装置保護カバー75を第2保持部材27に着脱可能に取付けておくと都合がよい。ここに例示した保護カバー75は、これに突設された係止ピン76が第2保持部材27に形成された係止孔に係合することによって、当該カバー76が第2保持部材27から容易に離脱できるように軽く係止されている。
【0097】
このような保護カバー75を前述のガイド部材74の代りに用いることもできる。すなわち、保護カバー75を装着したままの第2保持部材27を図13に示すように第1保持部材26に近づけ、その第1保持部材26に対向した保護カバー75の面78を、第1保持部材26に当接させ、これに沿わせて第2保持部材27を下降させ、その各連結ピン36,37を受け部34,35に係合させるのである。次いで、第2保持部材27を図4に示した第2の位置に回動させたとき、その第2保持部材27から保護カバー75を離脱する。
【0098】
このように、この実施形態例では、第2保持部材27に着脱可能に取付けられた転写装置保護カバー75が、第2保持部材27を第1保持部材26に連結するとき、第2保持部材27を案内するガイド部材を兼用している。かかる構成によっても、第2保持部材27を簡単に第1保持部材26に対して組付けてセットでき、しかも専用のガイド部材74が不要となり、構造の簡素化とコストの低減を達成できる。
【0099】
上述のように、図12に示したガイド部材74又は図13に示した転写装置保護カバー75などを利用して、第2保持部材27を第1保持部材26に組付けるのであるが、その際、万が一、第2保持部材27が第1保持部材26に正しく連結していない状態で、作業者が第2保持部材27を図4に示した第2の位置へ、さらに両保持部材26,27を図2に示した第1の位置へ回動させて画像形成動作を行ってしまったとすると、転写ローラ11が感光体5に正しく当接せず、その当接が不完全となって、異常画像やジャムが発生するおそれがある。特に、奥側の連結ピン37と受け部35は作業者から見難いので、これらを正しく係合させずに、両保持部材26,27を第1の位置に回動させてしまうことがあり得る。
【0100】
そこで、本例の画像形成装置においては、第2保持部材27が第1保持部材26に正しく連結されていないとき、第1保持部材26の回動を邪魔する邪魔部材が画像形成装置本体側に設けられている。例えば、この邪魔部材が第1保持部材26の第1の位置への回動を禁止するのである。
【0101】
図示した例では、第2保持部材27を第1保持部材26に連結するとき、第2保持部材27を案内する前述のガイド部材74が、上記邪魔部材を兼用している。すなわち、図12に示すように、奥側の連結ピン37が受け部35に正しく係合していない状態で、第1保持部材26を図2に示した第1の位置へ回動させようとすると、連結ピン37がガイド部材74に干渉し、第1保持部材26を第1の位置へ回動させることができない。よって、作業者は連結ピン37が受け部35に正しく係合していないことを即座に知ることができ、その係合作業をやり直すことになる。このように、第2保持部材27が第1保持部材26に正しく連結しないまま、画像形成動作を行ってしまうことを未然に防止でき、ジャムの発生と異常画像の発生を防止することができる。
【0102】
また本例では、ガイド部材74が邪魔部材を兼用しているので、構成を簡素化でき、コストの低減を達成できる。
【0103】
ここで、転写ローラ11と除電装置12を共に交換すべきときは、第1及び第2保持部材26,27を図4に示した第2の位置にもたらした後、第2保持部材27を図11に示したように回動し、前述のように、第2保持部材27を、転写ローラ11と除電装置12と共に、第1保持部材26から外す。そして、新たな転写ローラ11と新たな除電装置12を組付けた別の第2保持部材27を、前述のようにして第1保持部材26に組付けセットする。或いは、取り外した第2保持部材27から、寿命となった転写ローラ11と除電装置12を取り外し、その第2保持部材27に新たな転写ローラ11と除電装置12組付け、これを第1保持部材26に組付けセットしてもよい。
【0104】
一方、除電装置12だけを取り外すときは、第1及び第2保持部材26,27を図4に示す第2の位置にもたらし、第2保持部材27を第1保持部材26から外すことなく、その第2保持部材27から除電装置12だけを取り外すことができる。転写ローラ12は外すことなく、除電装置12だけを外すことができるのである。
【0105】
このように、除電装置12だけ、又はその除電装置12と転写ローラ11を共に画像形成装置本体に対して着脱できるので、その各要素の取り外しに対する要求に応じて、最も能率のよい態様でこれらを着脱することができ、その作業性を高めることができる。また、転写ローラ11を画像形成装置本体側に装着したまま、除電装置だけを支障なく交換することもできる。
【0106】
次に、第2保持部材27に対する除電装置12の組付けに関する構成と、その組立方法の一例を明らかにする。
【0107】
図6及び図14に示すように、第2保持部材27における除電装置取付部57の奥側の部位には、取付孔79が形成され、その手前側の壁部には、係止孔80が形成されている。また、除電装置12における合成樹脂製のホルダ15の手前側にはロック片81が一体に形成され、このロック片81は、ホルダ15に一体に連結され基端部側を中心として、その自由端側が図14に矢印Gで示した方向に弾性変形することができる。
【0108】
除電装置12が第2保持部材27に組付けられた状態では、そのホルダ15の奥側の端部が第2保持部材27の奥側の取付孔79に嵌合し、しかもホルダ15の手前側のロック片81に突設された係止爪82が第2保持部材27の手前側の係止孔80に係合している。これにより、除電装置12が第2保持部材27に組付けられる。
【0109】
除電装置12を第2保持部材27から取り外すときは、第1及び第2保持部材26,27を図4に示した第2の位置に保持し、図14に示すように、ロック片81の自由端部に付設されたつまみ83を指で矢印Gで示す奥側に押し込んでロック片81を弾性変形させ、係止爪82を係止孔80から外す。次いで、作業者はつまみ83に指をかけたまま、除電装置12をその奥側の端部を中心として、図14に符号Hで示すように回動させ、同図に鎖線で示した位置にもたらす。次いで、つまみ83を掴んで除電装置12を手前側へ引けば、除電装置12の奥側の端部が取付孔79から抜き出て、除電装置を第2保持部材27から取り外すことができる。
【0110】
除電装置12を第2保持部材27に組付けてセットするには、第1及び第2保持部材26,27を図4に示した第2の位置にもたらし、除電装置12のホルダ15の奥側の端部を図14に鎖線で示すように取付孔79に嵌め込み、そのホルダ15の手前側の端部を押下すればよい。これによって、ロック片81が第2保持部材27の手前側の壁部に押圧されて弾性変形し、その係止爪82が係止孔80に係止される。
【0111】
第2保持部材27を第1保持部材26から外してから、その第2保持部材27に対して除電装置12を上述した手順で着脱することもできる。
【0112】
上述のように、簡単な操作によって除電装置12を第2保持部材27に組付けることができるが、その際、作業者の不完全な操作に基因して、除電装置12の係止爪82を完全に係止孔80に係合させずに、第1及び第2保持部材26,27を図2に示した第1の位置に回動させてしまうことがあり得る。またジャム処理時に、第2保持部材27にセットされていた除電装置12に作業者の手が触れて、係止爪82が係止孔80から外れてしまい、この状態で第1及び第2保持部材26,27を第1の位置に回動させてしまうことも考えられる。
【0113】
ここで仮に、上述のように除電装置12が第2保持部材27に完全にセットされないまま画像形成動作が行われたとすれば、異常画像やジャムが発生する不具合を免れない。
【0114】
そこで、本例の画像形成装置においては、除電装置12が第2保持部材27に対して正しく装着されていないとき、第1保持部材26の作動に伴って、その除電装置12に当接して、除電装置12を第2保持部材27に対する正規の位置に押圧する押圧手段が設けられている。図示した例では、図8に示すように、作像ユニット2のユニットケース4に突設された突部84によってこの押圧手段が構成されている。
【0115】
除電装置12の係止爪82が第2保持部材27の係止孔80から外れた状態で、第1及び第2保持部材26,27を第2の位置から第1の位置へ向けて回動させると、これらがその第1の位置にセットされるとき、ユニットケース4の突部84が除電装置12のホルダ15を上から押圧し、これによって除電装置12は第2保持部材27の除電装置取付部57に押し付けられ、係止爪82が係止孔80に正しく係合して、除電装置12が第2保持部材27に対する正規の位置にセットされる。
【0116】
このように、除電装置12のセット状態が不完全であっても、第1及び第2保持部材26,27を第1の位置に戻すとき、自動的に除電装置12を第2保持部材27に対して正しくセットすることができ、異常画像やジャムの発生を未然に防止することができる。
【0117】
画像形成装置本体1の側に、上述した突部84の如き押圧手段を設けることもできる。
【0118】
また、図2及び図6に示したように、転写ローラ11用の軸受40,41を保持する軸受保持部42,43は、第2保持部材27に突設された一対ずつの保持爪より成り、その一方の保持爪は、感光体5が回転すると、これによって転写ローラ11を介して圧力を受けるので、これが図2に矢印Iで示した方向に倒れるように弾性変形し、これによって軸受40,41に対する保持機能が害されるおそれがある。
【0119】
そこで本例では、その軸受保持部42,43に隣接した位置に除電装置12がセットされるように構成されている。これにより、感光体5が回転して、各軸受保持部42,43を構成する一方の保持爪に外力が加えられても、これに隣接する除電装置12がこれを支え、当該保持爪が図2に矢印Iで示した方向に大きく変形することを阻止できる。このようにして、軸受保持部42,43によって軸受40,41を確実に保持することができるのである。
【0120】
また第1保持部材26は、画像形成装置本体1に対して移動可能に支持されているが、その際、第1保持部材26を、前述のように、転写ローラ11よりも転写紙搬送方向下流側の基端部側を中心として回動可能に画像形成装置本体1に枢着するほか、画像形成装置本体奥側の部位を基端部として第1保持部材を回動可能に画像形成装置本体に対して枢着し、或いは第1保持部材を感光体5に対して平行移動できるように画像形成装置本体側に支持するなどして、当該第1保持部材を画像形成装置本体に対して移動可能に支持することもできる。
【0121】
以上、本発明の好ましい実施形態例を説明したが、本発明はこれに限定されず、各種改変して構成できるものであり、また、図示した形式以外の各種形態の画像形成装置にも広く適用できるものである。
【0122】
例えば、黒画像などの単色画像を形成する画像形成装置に限らず、多色画像、特にフルカラー画像を形成するカラー画像形成装置にも適用できる。特にカラー画像形成装置のうち、例えば感光体より成る複数の像担持体を直線状に配列し、その各像担持体上にそれぞれ異なった色のトナー像を形成すると共に、例えば転写紙より成る記録媒体を、各像担持体の転写領域を順次通過させ、その通過時に、転写装置によって各像担持体上のトナー像を記録媒体に転写するカラー画像形成装置にも本発明を適用できる。
【0123】
さらに、例えば感光体より成る像担持体に順次、色の異なるトナー像を形成し、その各トナー像を、ベルト状又はドラム状の中間転写体に順次一次転写し、次いでその中間転写体に転写されたトナー像を、例えば転写紙から成る記録媒体に二次転写する画像形成装置にも本発明を適用できる。この場合には、本発明の転写装置とその関連構成を、感光体などの像担持体上のトナー像を中間転写体に一次転写するための構成に採用できるし、さらには中間転写体から記録媒体にトナー像を二次転写するための構成にも適用できる。前者の場合には、中間転写体より成る記録媒体に、感光体より成る像担持体上のトナー像が転写装置によって転写される。また、後者の場合には、本発明の像担持体は、中間転写体により構成されることになり、かかる像担持体上のトナー像が例えば転写紙より成る記録媒体に転写装置によって転写される。
【0124】
また、例えば転写紙より成る記録媒体を、例えば転写ドラムより成る記録媒体支持体に巻き付けるなどして支持し、例えば感光体より成る像担持体に形成したトナー像を、記録媒体支持体に支持した記録媒体に、転写装置によって転写する形式の画像形成装置にも本発明を有利に適用することができる。
【0125】
また画像形成装置は、電子複写機に限らず、プリンタ、ファクシミリ、或いはこれらの機能の1又は複数を適宜組合せた複合機などとしても構成され、また潜像が形成される像担持体はドラム状に限らず、ベルト状に形成されることもあり、さらには誘電体ドラム又は誘電体ベルトとして構成されることもある。
【0126】
転写装置としては、転写ローラのほかに、コロナ放電器や、転写ブラシや、転写ブレードなどを用いることもできることは先に説明したが、これらの転写装置を適宜組合せて1つの転写装置を構成することもできる。
【0127】
【発明の効果】
請求項1に記載の画像形成装置によれば、転写装置と除電装置を共に、画像形成装置本体に対して着脱できると共に、除電装置だけを画像形成装置本体に対して着脱できるので、転写装置と除電装置に対する着脱態様の要求に応じて、最も能率のよい態様でこれらを着脱することができ、その作業性を高めることができる。転写装置を画像形成装置本体側に残したまま除電装置だけの交換も可能となる。しかも、第2保持部材に対する除電装置のセットが不完全であっても、第1保持部材の作動によって、自動的に除電装置を第2保持部材に対して正しい位置にセットすることができる。
【0129】
請求項2に記載の画像形成装置によれば、転写装置だけを第2保持部材から取り外すこともでき、転写装置だけの交換も可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】画像形成装置の全体構成を示す概略断面図である。
【図2】作像ユニットと転写ユニットの断面図である。
【図3】第1及び第2保持部材が第1の位置から第2の位置へ向けて回動する途中の状態を示す正面図であって、作像ユニットについては、これを鎖線で簡略化して示した図である。
【図4】第1及び第2保持部材が第2の位置を占めたときの、図3と同様な正面図である。
【図5】第1及び第2保持部材が互いに組付いた状態の転写ユニットを示す斜視図である。
【図6】転写ユニットの分解斜視図である。
【図7】第2保持部材と作像ユニットを取り外したときの画像形成装置本体の内部の様子を示す斜視図である。
【図8】作像ユニットと転写ユニットの相対位置関係を示す斜視図である。
【図9】ベース板に突起が設けられていない画像形成装置の具体例を示す、図3と同様な正面図である。
【図10】連結ピンと受け部の係合状態を説明する図である。
【図11】第2保持部材を第1保持部材から取り外すときの様子を示す概略正面図である。
【図12】第2保持部材を第1保持部材に対して組付けてセットするときの様子を示す概略正面図である。
【図13】転写装置保護カバーをガイド部材として利用した具体例を示す概略正面図である。
【図14】除電装置と、これが組込まれる第2保持部材との関係を示す断面図である。
【符号の説明】
1 画像形成装置本体
12 除電装置
13 保持体
26 第1保持部材
27 第2保持部材
Claims (2)
- 像担持体上に形成されたトナー像を転写装置により記録媒体に転写し、その記録媒体に対して除電装置による除電作用を及ぼして当該記録媒体を像担持体から分離する画像形成装置において、転写装置を保持する保持体が、画像形成装置本体に対して移動可能に支持された第1保持部材と、転写装置が取付けられていて、前記第1保持部材に着脱可能に連結された第2保持部材とを有し、該第2保持部材に前記除電装置が着脱可能に装着されていて、該除電装置が第2保持部材に対して正しく装着されていないとき、第1保持部材の作動に伴って、当該除電装置に当接して、該除電装置を第2保持部材に対する正規の位置に押圧する押圧手段を有することを特徴とする画像形成装置。
- 転写装置が第2保持部材に着脱可能に取付けられている請求項1に記載の画像形成装置。
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