JP3545129B2 - 電子機器の電源制御回路 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電池を動作電源として使用する電子機器に関し、特に電源制御回路に係る。
【0002】
【従来の技術】
パーソナルコンピュータ等の電子機器が一般に普及しているが、斯かる電子機器の中には、携帯して使用するものが多く見られる。携帯して使用するパーソナルコンピータは、動作電源として電池が使用されるため、機器本体に電池を収納する電池収納部が設けられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
電池を動作電源として使用するパーソナルコンピュータでは、電池の寿命を長くし、動作時間を長くすることが要求されている。動作時間を長くするためには、消費電流を小さくすることや電池の容量を大きくすることが有効であり、パーソナルコンピュータの中には、個別に電源を供給する第1及び第2の2つの電池を設けたものがある。
【0004】
個別に電源供給動作を行う2つの電池が組み込まれているパーソナルコンピュータでは、動作電源は一方の電池より供給されるように構成されており、斯かる動作状態において、使用中の電池を取り外すと電池がなくなったことを検出してから他方の電池からの電源供給動作が開始されるように構成されている。
【0005】
斯かる構成では、電池の電源供給動作の交換動作が行われるときにパーソナルコンピュータへの電源供給動作が瞬間的に遮断されることになり、貴重な情報データが消失するという問題が発生している。
【0006】
本発明は、前述した問題を解決した電源制御回路を提供しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の電源制御回路は、第1充電式電池と負荷との間に直列接続されている第1スイッチ及び第2スイッチと、前記第2スイッチに並列接続されているとともにカソードが負荷側に接続されている第1逆流防止用ダイオードと、第2充電式電池と負荷との間に直列接続されている第3スイッチ及び第4スイッチと、前記第4スイッチに並列接続されているとともにカソードが負荷側に接続されている第2逆流防止用ダイオードと、第1充電式電池を電池収納部より取り外すとき操作されるロック機構の変位により切り換えられる第1ロック検出スイッチと、第2充電式電池を電池収納部より取り外すとき操作されるロック機構の変位により切り換えられる第2ロック検出スイッチと、前記第1スイッチ、第2スイッチ、第3スイッチ及び第4スイッチの開閉動作を制御する制御回路と、前記第1充電式電池及び第2充電式電池の充電電圧を検出する検出手段とより構成されている。
【0008】
【実施例】
図1に示した回路は、本発明の電源制御回路の一実施例である。同図において、1は電子機器の本体に形成されている第1電池収納部2に着脱自在に設けられている第1充電式電池、3は第1スイッチ回路4によって開閉動作が制御されるとともに前記第1充電式電池1の正側端子に接続されている第1端子3a及び第2端子3bを有する第1スイッチであり、前記第1スイッチ回路4に設けられている制御端子4cにH(高い)レベルの信号が印加された状態にあるとき閉成されるように構成されている。5は第2スイッチ回路6によって開閉動作が制御されるとともに前記第1スイッチ3の第2端子3bに接続されている第1端子5a及び第2端子5bを有する第2スイッチであり、前記第2スイッチ回路6に設けられている制御端子6cにHレベルの信号が印加された状態にあるとき閉成されるように構成されている。7は前記第1電池収納部2に設けられているロック機構(図示せず)を該第1電池収納部2に収納されている第1充電式電池1を取り外すために変位させたことを検出する第1ロック検出スイッチであり、ロック機構の変位が検出されると検出信号出力端子7sにHレベルの信号を出力するように構成されている。
【0009】
8はアノードが前記第1スイッチ3の第2端子3bに接続されているとともにカソードが第1端子3aに接続されている第1充電用ダイオード、9はアノードが前記第2スイッチ5の第1端子5aに接続されているとともにカソードが第2端子5bに接続されている第1逆流防止用ダイオードである。
【0010】
10は電子機器の本体に形成されている第2電池収納部11に着脱自在に設けられている第2充電式電池、12は第3スイッチ回路13によって開閉動作が制御されるとともに前記第2充電式電池10の正側端子に接続されている第1端子12a及び第2端子12bを有する第3スイッチであり、前記第3スイッチ回路13に設けられている制御端子13cにHレベルの信号が印加された状態にあるとき閉成されるように構成されている。14は第4スイッチ回路15によって開閉動作が制御されるとともに前記第3スイッチ12の第2端子12bに接続されている第1端子14a及び第2端子14bを有する第4スイッチであり、前記第4スイッチ回路15に設けられている制御端子15cにHレベルの信号が印加された状態にあるとき閉成されるように構成されている。16は前記第2電池収納部11に設けられているロック機構(図示せず)を該第2電池収納部11に収納されている第2充電式電池10を取り外すために変位させたことを検出する第2ロック検出スイッチであり、ロック機構の変位が検出されると検出信号出力端子16sにHレベルの信号を出力するように構成されている。
【0011】
17はアノードが前記第3スイッチ12の第2端子12bに接続されているとともにカソードが第1端子12aに接続されている第2充電用ダイオード、18はアノードが前記第4スイッチ14の第1端子14aに接続されているとともにカソードが第2端子14bに接続されている第2逆流防止用ダイオードである。
【0012】
19は前記第1充電式電池1又は第2充電式電池10より出力される直流電圧が入力されるDC−DCコンバータであり、入力される直流電圧を所定の電圧に昇圧し負荷20に供給する作用を有している。21は前記第1スイッチ回路4、第2スイッチ回路6、第3スイッチ回路13及び第4スイッチ回路15のスイッチ開閉動作を制御する制御回路であり、第1スイッチ回路4に設けられている制御端子4cに接続されている第1制御信号出力端子22、第2スイッチ回路6に設けられている制御端子6cに接続されている第2制御信号出力端子23、第3スイッチ回路13に設けられている制御端子13cに接続されている第3制御信号出力端子24及び第4スイッチ回路15に設けられている制御端子15cに接続されている第4制御信号出力端子25が設けられている。
【0013】
26は前記制御回路21に設けられている第1検出信号入力端子であり、前記第1ロック検出スイッチ7に設けられている検出信号出力端子7sに接続されている。27は前記制御回路21に設けられている第2検出信号入力端子であり、前記第2ロック検出スイッチ16に設けられている検出信号出力端子16sに接続されている。
【0014】
28は前記制御回路21に設けられている第1充電電圧検出用端子であり、前記第1充電式電池1の正側端子に接続されている。29は前記制御回路21に設けられている第2充電電圧検出用端子であり、前記第2充電式電池10の正側端子に接続されている。30は前記第1ロック検出スイッチ7の検出信号出力端子7sから出力されるHレベルの検出信号が第1検出信号入力端子26に入力された場合に、第2充電式電池10の充電電圧を検出し、その電圧が所定の電圧より低いとき、警報音を発生する警報装置である。また、同様に前記警報装置30は、前記第2ロック検出スイッチ16の検出信号出力端子16sから出力されるHレベルの検出信号が第2検出信号入力端子29に入力された場合に、第1充電式電池1の充電電圧を検出し、その電圧が所定の電圧より低いとき、警報音を発生するように構成されている。
【0015】
以上に説明したように本発明の電源制御回路は構成されており、次に動作について説明する。まず、第1充電式電池1及び第2充電式電池10が各々電子機器の本体に設けられている第1電池収納部2及び第2電池収納部11に収納された状態にあり、前記第1充電式電池1を動作電源として使用する場合について説明する。
【0016】
斯かる動作を行う場合には、制御回路21に設けられている第1制御信号出力端子22及び第2制御信号出力端子23にHレベルの信号が出力され、第3制御信号出力端子24及び第4制御信号出力端子25にL(低い)レベルの信号が出力された状態になる。従って、斯かる状態にあるとき、第1スイッチ回路4及び第2スイッチ回路6の働きによって第1スイッチ3及び第2スイッチ5が閉成されるが、第3スイッチ12及び第4スイッチ14は開放された状態になる。
【0017】
斯かる状態にあるとき、第1充電式電池1より出力される直流電圧は、前記第1スイッチ3及び第2スイッチ5を通してDC−DCコンバータ19に印加される。該DC−DCコンバータ19に印加された直流電圧は、該DC−DCコンバータ19の昇圧動作によって所定の直流電圧に昇圧された後負荷20に供給される。従って、前記負荷20は前記第1充電式電池1より得られる直流電源によって所定の動作を行うことが出来る。
【0018】
前述したように第1充電式電池1を動作電源として使用する場合の電源供給動作は行われるが、次に第2充電式電池10を動作電源として使用する場合の動作について説明する。
【0019】
斯かる動作を行う場合には、制御回路21に設けられている第1制御信号出力端子22及び第2制御信号出力端子23にLレベルの信号が出力され、第3制御信号出力端子24及び第4制御信号出力端子25にHレベルの信号が出力された状態になる。従って、斯かる状態にあるとき、第3スイッチ回路13及び第4スイッチ回路15の働きによって第3スイッチ12及び第4スイッチ14が閉成されるが、第1スイッチ3及び第2スイッチ5は開放された状態になる。
【0020】
斯かる状態にあるとき、第2充電式電池10より出力される直流電圧は、前記第3スイッチ12及び第4スイッチ14を通してDC−DCコンバータ19に印加される。該DC−DCコンバータ19に印加された直流電圧は、該DC−DCコンバータ19の昇圧動作によって所定の直流電圧に昇圧された後負荷20に供給される。従って、前記負荷20は前記第2充電式電池10より得られる直流電源によって所定の動作を行うことが出来る。
【0021】
以上に説明したように第1充電式電池1又は第2充電式電池10より得られる電源による動作は行われるが、次に電池の交換動作を電子機器の動作中に行う場合の動作について説明する。
【0022】
前記制御回路21の制御動作によって第1スイッチ3及び第2スイッチ5が閉成状態にあるとき、即ち第1充電式電池1を動作電源として使用しているときに、該第1充電式電池1を取り外す場合の動作について説明する。
【0023】
電源供給状態にある第1充電式電池1を取り外すためにロック機構を操作変位させると、その変位を第1ロック検出スイッチ7が検出し、該第1ロック検出スイッチ7に設けられている検出信号出力端子7sにHレベルの検出信号が出力される。前記検出信号出力端子7sに出力されたHレベルの検出信号は、制御回路21に設けられている第1検出信号入力端子26に入力される。
【0024】
斯かる信号が第1検出信号入力端子26に入力されると、第2制御信号出力端子23の出力信号がHレベルよりLレベルに反転するとともに第3制御信号出力端子24の出力信号がLレベルよりHレベルに反転する。斯かる信号が出力されると、閉成状態にあった第2スイッチ5が開放状態になるとともに開放状態にあった第3スイッチ12が閉成状態になる。
【0025】
斯かる切り換え動作が行われると、第1充電式電池1より出力される直流電圧が第1スイッチ3及び第1逆流防止用ダイオード9を通してDC−DCコンバータ19に供給されるとともに第2充電式電池10より出力される直流電圧が第3スイッチ12及び第2逆流防止用ダイオード18を通してDC−DCコンバータ19に供給される状態になる。斯かる状態において、第1充電式電池1の電圧に対して第2充電式電池10の電圧が高い場合には、前記第1逆流防止用ダイオード9が逆バイアスされた状態になり、反対に第1充電式電池1の電圧に対して第2充電式電池10の電圧が低い場合には、前記第2逆流防止用ダイオード18が逆バイアスされた状態になる。
【0026】
従って、斯かる状態にあるとき、電圧の高い方の充電式電池から出力される電圧が動作電源としてDC−DCコンバータ19に供給される状態になり、負荷20の動作を支障なく行うことが出来る。また、斯かる状態にあるとき、電池電圧の低い方の電池に対しては、逆流防止用のダイオードによって充電電流の供給が阻止されるため、電源供給動作を行う方の充電式電池の電池容量の低下を防ぐことが出来るとともに電池の発熱等の問題の発生を防ぐことが出来る。
【0027】
斯かる状態において、第1充電式電池1を第1電池収納部2より取り外すと、第1充電電圧検出用端子28に入力されていた電圧が無くなるため、制御回路21は、第1充電式電池1が第1電池収納部2より取り外されたことを認識する。斯かる認識動作が行われると、制御回路21に設けられている第1制御信号出力端子22の出力信号がHレベルよりLレベルに反転するとともに第4制御信号出力端子25の出力信号がLレベルよりHレベルに反転する。斯かる信号が出力されると、閉成状態にあった第1スイッチ3が開放状態になるとともに開放状態にあった第4スイッチ14が閉成状態になる。
【0028】
斯かる切り換え動作が行われると、第3スイッチ12及び第2逆流防止用ダイオード18を通してDC−DCコンバータ19に供給されていた第2充電式電池10からの電源が、第3スイッチ12及び第4スイッチ14を通して該DC−DCコンバータ19に供給される状態になる。従って、第1充電式電池1を取り外した後は、第2充電式電池10からの電源がDC−DCコンバータ19を介して負荷20へ供給されることになるので、動作電源として使用された状態にある第1充電式電池1を第1電池収納部2より取り外しても負荷20の動作を正常に続けることが出来る。
【0029】
動作電源として使用された状態にある第1充電式電池1を取り外した場合の動作は、前述したように行われるが、斯かる動作を行うとき、第2充電式電池10の充電電圧が、負荷20の動作を正常に行うことが出来る所定の電圧より低い状態にある場合の動作について説明する。
【0030】
電源供給状態にある第1充電式電池1を取り外すためにロック機構を操作変位させると、前述したようにその変位動作を第1ロック検出スイッチ7が検出し、該第1ロック検出スイッチ7に設けられている検出信号出力端子7sにHレベルの検出信号が出力される。前記検出信号出力端子7sに出力されたHレベルの検出信号は、制御回路21に設けられている第1検出信号入力端子26に入力される。
【0031】
斯かる信号が第1検出信号入力端子26に入力されると、第2制御信号出力端子23の出力信号がHレベルよりLレベルに反転するとともに第3制御信号出力端子24の出力信号がLレベルよりHレベルに反転するが、このとき第2充電式電池10の充電電圧が所定の電圧値よりも低い状態にあると判定されるため、警報装置30に対して駆動信号が制御回路21より出力される。その結果、警報装置30が動作状態になり、警報信号をスピーカ等より放音するため、使用者は第1充電式電池1の取り外しを行ってはならない状態にあることを認知することが出来る。従って、動作中に電池の取り外しを行って、貴重なデータを消去してしまうというような誤操作を防止することが出来る。
【0032】
斯かる警報音により第1充電式電池1の取り外しを行うことが出来ない状態にあることを認識した場合には、使用者はロック機構を元の状態に戻した後、動作状態にある電子機器を不動作状態に切り換えた後第1充電式電池1取り外し動作を行うことになる。即ち、前記ロック機構を元に戻すと、第1ロック検出スイッチ7の検出信号出力端子7sに出力されていたHレベルの信号がLレベルに反転し、制御回路21の第1検出信号入力端子26の入力信号がLレベルになる。斯かるLレベルの信号が第1検出信号入力端子26に入力されると、第2制御信号出力端子23の出力信号がHレベルに反転するとともに第3制御信号出力端子24の出力信号がLレベルに反転する。従って、第1充電式電池1からの動作電源が第1スイッチ3及び第2スイッチ5を通してDC−DCコンバータ19に供給される元の状態に復帰することになり、電子機器を不動作状態にするための所定の動作を行うことが出来る。
【0033】
動作電源として第1充電式電池1を使用している状態において、電源供給動作状態にある第1充電式電池1を取り外す場合の動作は以上の如く行われるが、第2充電式電池10を動作電源として使用している場合に該第2充電式電池10を取り外す場合の動作は同様に行うことが出来るため、その説明は省略する。
【0034】
また、本実施例において、第1充電用ダイオード8及び第2充電用ダイオード17は、商用電源等より得られる充電用の電流を各々第2スイッチ5及び第4スイッチ14を通して第1充電式電池1及び第2充電式電池10に供給する場合に使用されるものである。そして、本実施例において、スイッチとダイオードとして、寄生ダイオードが内蔵されているパワーMOSFETを使用することによって構成を簡潔にすることが出来る。
【0036】
【発明の効果】
本発明は、負荷に対して個別に動作電源を供給する第1充電式電池及び第2充電式電池が収納される電池収納部が本体に設けられている電子機器において、電子機器の動作中に動作電源を供給している方の充電式電池を取り外すための操作を行うと、その取り外しのための操作が行われたことを検出し、非使用状態にある方の充電式電池からの電源を負荷に供給するようにしたので、動作中に負荷への電源遮断動作が行われることはなく、電子機器の動作に悪影響を与えることはない。更に、本発明は、動作電源を供給している方の充電式電池を取り外すための操作を行ったとき、他方の充電式電池の充電電圧を検出し、その検出された電圧が所定値より低い場合には警報信号を発生させるようにしたので、間違った充電式電池の取り外し操作を防止することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電源制御回路を示す実施例である。
【符号の説明】
1 第1充電式電池
3 第1スイッチ
5 第2スイッチ
7 第1ロック検出スイッチ
9 第1逆流防止用ダイオード
10 第2充電式電池
12 第3スイッチ
14 第4スイッチ
16 第2ロック検出スイッチ
20 負荷
21 制御回路
30 警報装置
【発明の属する技術分野】
本発明は、電池を動作電源として使用する電子機器に関し、特に電源制御回路に係る。
【0002】
【従来の技術】
パーソナルコンピュータ等の電子機器が一般に普及しているが、斯かる電子機器の中には、携帯して使用するものが多く見られる。携帯して使用するパーソナルコンピータは、動作電源として電池が使用されるため、機器本体に電池を収納する電池収納部が設けられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
電池を動作電源として使用するパーソナルコンピュータでは、電池の寿命を長くし、動作時間を長くすることが要求されている。動作時間を長くするためには、消費電流を小さくすることや電池の容量を大きくすることが有効であり、パーソナルコンピュータの中には、個別に電源を供給する第1及び第2の2つの電池を設けたものがある。
【0004】
個別に電源供給動作を行う2つの電池が組み込まれているパーソナルコンピュータでは、動作電源は一方の電池より供給されるように構成されており、斯かる動作状態において、使用中の電池を取り外すと電池がなくなったことを検出してから他方の電池からの電源供給動作が開始されるように構成されている。
【0005】
斯かる構成では、電池の電源供給動作の交換動作が行われるときにパーソナルコンピュータへの電源供給動作が瞬間的に遮断されることになり、貴重な情報データが消失するという問題が発生している。
【0006】
本発明は、前述した問題を解決した電源制御回路を提供しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の電源制御回路は、第1充電式電池と負荷との間に直列接続されている第1スイッチ及び第2スイッチと、前記第2スイッチに並列接続されているとともにカソードが負荷側に接続されている第1逆流防止用ダイオードと、第2充電式電池と負荷との間に直列接続されている第3スイッチ及び第4スイッチと、前記第4スイッチに並列接続されているとともにカソードが負荷側に接続されている第2逆流防止用ダイオードと、第1充電式電池を電池収納部より取り外すとき操作されるロック機構の変位により切り換えられる第1ロック検出スイッチと、第2充電式電池を電池収納部より取り外すとき操作されるロック機構の変位により切り換えられる第2ロック検出スイッチと、前記第1スイッチ、第2スイッチ、第3スイッチ及び第4スイッチの開閉動作を制御する制御回路と、前記第1充電式電池及び第2充電式電池の充電電圧を検出する検出手段とより構成されている。
【0008】
【実施例】
図1に示した回路は、本発明の電源制御回路の一実施例である。同図において、1は電子機器の本体に形成されている第1電池収納部2に着脱自在に設けられている第1充電式電池、3は第1スイッチ回路4によって開閉動作が制御されるとともに前記第1充電式電池1の正側端子に接続されている第1端子3a及び第2端子3bを有する第1スイッチであり、前記第1スイッチ回路4に設けられている制御端子4cにH(高い)レベルの信号が印加された状態にあるとき閉成されるように構成されている。5は第2スイッチ回路6によって開閉動作が制御されるとともに前記第1スイッチ3の第2端子3bに接続されている第1端子5a及び第2端子5bを有する第2スイッチであり、前記第2スイッチ回路6に設けられている制御端子6cにHレベルの信号が印加された状態にあるとき閉成されるように構成されている。7は前記第1電池収納部2に設けられているロック機構(図示せず)を該第1電池収納部2に収納されている第1充電式電池1を取り外すために変位させたことを検出する第1ロック検出スイッチであり、ロック機構の変位が検出されると検出信号出力端子7sにHレベルの信号を出力するように構成されている。
【0009】
8はアノードが前記第1スイッチ3の第2端子3bに接続されているとともにカソードが第1端子3aに接続されている第1充電用ダイオード、9はアノードが前記第2スイッチ5の第1端子5aに接続されているとともにカソードが第2端子5bに接続されている第1逆流防止用ダイオードである。
【0010】
10は電子機器の本体に形成されている第2電池収納部11に着脱自在に設けられている第2充電式電池、12は第3スイッチ回路13によって開閉動作が制御されるとともに前記第2充電式電池10の正側端子に接続されている第1端子12a及び第2端子12bを有する第3スイッチであり、前記第3スイッチ回路13に設けられている制御端子13cにHレベルの信号が印加された状態にあるとき閉成されるように構成されている。14は第4スイッチ回路15によって開閉動作が制御されるとともに前記第3スイッチ12の第2端子12bに接続されている第1端子14a及び第2端子14bを有する第4スイッチであり、前記第4スイッチ回路15に設けられている制御端子15cにHレベルの信号が印加された状態にあるとき閉成されるように構成されている。16は前記第2電池収納部11に設けられているロック機構(図示せず)を該第2電池収納部11に収納されている第2充電式電池10を取り外すために変位させたことを検出する第2ロック検出スイッチであり、ロック機構の変位が検出されると検出信号出力端子16sにHレベルの信号を出力するように構成されている。
【0011】
17はアノードが前記第3スイッチ12の第2端子12bに接続されているとともにカソードが第1端子12aに接続されている第2充電用ダイオード、18はアノードが前記第4スイッチ14の第1端子14aに接続されているとともにカソードが第2端子14bに接続されている第2逆流防止用ダイオードである。
【0012】
19は前記第1充電式電池1又は第2充電式電池10より出力される直流電圧が入力されるDC−DCコンバータであり、入力される直流電圧を所定の電圧に昇圧し負荷20に供給する作用を有している。21は前記第1スイッチ回路4、第2スイッチ回路6、第3スイッチ回路13及び第4スイッチ回路15のスイッチ開閉動作を制御する制御回路であり、第1スイッチ回路4に設けられている制御端子4cに接続されている第1制御信号出力端子22、第2スイッチ回路6に設けられている制御端子6cに接続されている第2制御信号出力端子23、第3スイッチ回路13に設けられている制御端子13cに接続されている第3制御信号出力端子24及び第4スイッチ回路15に設けられている制御端子15cに接続されている第4制御信号出力端子25が設けられている。
【0013】
26は前記制御回路21に設けられている第1検出信号入力端子であり、前記第1ロック検出スイッチ7に設けられている検出信号出力端子7sに接続されている。27は前記制御回路21に設けられている第2検出信号入力端子であり、前記第2ロック検出スイッチ16に設けられている検出信号出力端子16sに接続されている。
【0014】
28は前記制御回路21に設けられている第1充電電圧検出用端子であり、前記第1充電式電池1の正側端子に接続されている。29は前記制御回路21に設けられている第2充電電圧検出用端子であり、前記第2充電式電池10の正側端子に接続されている。30は前記第1ロック検出スイッチ7の検出信号出力端子7sから出力されるHレベルの検出信号が第1検出信号入力端子26に入力された場合に、第2充電式電池10の充電電圧を検出し、その電圧が所定の電圧より低いとき、警報音を発生する警報装置である。また、同様に前記警報装置30は、前記第2ロック検出スイッチ16の検出信号出力端子16sから出力されるHレベルの検出信号が第2検出信号入力端子29に入力された場合に、第1充電式電池1の充電電圧を検出し、その電圧が所定の電圧より低いとき、警報音を発生するように構成されている。
【0015】
以上に説明したように本発明の電源制御回路は構成されており、次に動作について説明する。まず、第1充電式電池1及び第2充電式電池10が各々電子機器の本体に設けられている第1電池収納部2及び第2電池収納部11に収納された状態にあり、前記第1充電式電池1を動作電源として使用する場合について説明する。
【0016】
斯かる動作を行う場合には、制御回路21に設けられている第1制御信号出力端子22及び第2制御信号出力端子23にHレベルの信号が出力され、第3制御信号出力端子24及び第4制御信号出力端子25にL(低い)レベルの信号が出力された状態になる。従って、斯かる状態にあるとき、第1スイッチ回路4及び第2スイッチ回路6の働きによって第1スイッチ3及び第2スイッチ5が閉成されるが、第3スイッチ12及び第4スイッチ14は開放された状態になる。
【0017】
斯かる状態にあるとき、第1充電式電池1より出力される直流電圧は、前記第1スイッチ3及び第2スイッチ5を通してDC−DCコンバータ19に印加される。該DC−DCコンバータ19に印加された直流電圧は、該DC−DCコンバータ19の昇圧動作によって所定の直流電圧に昇圧された後負荷20に供給される。従って、前記負荷20は前記第1充電式電池1より得られる直流電源によって所定の動作を行うことが出来る。
【0018】
前述したように第1充電式電池1を動作電源として使用する場合の電源供給動作は行われるが、次に第2充電式電池10を動作電源として使用する場合の動作について説明する。
【0019】
斯かる動作を行う場合には、制御回路21に設けられている第1制御信号出力端子22及び第2制御信号出力端子23にLレベルの信号が出力され、第3制御信号出力端子24及び第4制御信号出力端子25にHレベルの信号が出力された状態になる。従って、斯かる状態にあるとき、第3スイッチ回路13及び第4スイッチ回路15の働きによって第3スイッチ12及び第4スイッチ14が閉成されるが、第1スイッチ3及び第2スイッチ5は開放された状態になる。
【0020】
斯かる状態にあるとき、第2充電式電池10より出力される直流電圧は、前記第3スイッチ12及び第4スイッチ14を通してDC−DCコンバータ19に印加される。該DC−DCコンバータ19に印加された直流電圧は、該DC−DCコンバータ19の昇圧動作によって所定の直流電圧に昇圧された後負荷20に供給される。従って、前記負荷20は前記第2充電式電池10より得られる直流電源によって所定の動作を行うことが出来る。
【0021】
以上に説明したように第1充電式電池1又は第2充電式電池10より得られる電源による動作は行われるが、次に電池の交換動作を電子機器の動作中に行う場合の動作について説明する。
【0022】
前記制御回路21の制御動作によって第1スイッチ3及び第2スイッチ5が閉成状態にあるとき、即ち第1充電式電池1を動作電源として使用しているときに、該第1充電式電池1を取り外す場合の動作について説明する。
【0023】
電源供給状態にある第1充電式電池1を取り外すためにロック機構を操作変位させると、その変位を第1ロック検出スイッチ7が検出し、該第1ロック検出スイッチ7に設けられている検出信号出力端子7sにHレベルの検出信号が出力される。前記検出信号出力端子7sに出力されたHレベルの検出信号は、制御回路21に設けられている第1検出信号入力端子26に入力される。
【0024】
斯かる信号が第1検出信号入力端子26に入力されると、第2制御信号出力端子23の出力信号がHレベルよりLレベルに反転するとともに第3制御信号出力端子24の出力信号がLレベルよりHレベルに反転する。斯かる信号が出力されると、閉成状態にあった第2スイッチ5が開放状態になるとともに開放状態にあった第3スイッチ12が閉成状態になる。
【0025】
斯かる切り換え動作が行われると、第1充電式電池1より出力される直流電圧が第1スイッチ3及び第1逆流防止用ダイオード9を通してDC−DCコンバータ19に供給されるとともに第2充電式電池10より出力される直流電圧が第3スイッチ12及び第2逆流防止用ダイオード18を通してDC−DCコンバータ19に供給される状態になる。斯かる状態において、第1充電式電池1の電圧に対して第2充電式電池10の電圧が高い場合には、前記第1逆流防止用ダイオード9が逆バイアスされた状態になり、反対に第1充電式電池1の電圧に対して第2充電式電池10の電圧が低い場合には、前記第2逆流防止用ダイオード18が逆バイアスされた状態になる。
【0026】
従って、斯かる状態にあるとき、電圧の高い方の充電式電池から出力される電圧が動作電源としてDC−DCコンバータ19に供給される状態になり、負荷20の動作を支障なく行うことが出来る。また、斯かる状態にあるとき、電池電圧の低い方の電池に対しては、逆流防止用のダイオードによって充電電流の供給が阻止されるため、電源供給動作を行う方の充電式電池の電池容量の低下を防ぐことが出来るとともに電池の発熱等の問題の発生を防ぐことが出来る。
【0027】
斯かる状態において、第1充電式電池1を第1電池収納部2より取り外すと、第1充電電圧検出用端子28に入力されていた電圧が無くなるため、制御回路21は、第1充電式電池1が第1電池収納部2より取り外されたことを認識する。斯かる認識動作が行われると、制御回路21に設けられている第1制御信号出力端子22の出力信号がHレベルよりLレベルに反転するとともに第4制御信号出力端子25の出力信号がLレベルよりHレベルに反転する。斯かる信号が出力されると、閉成状態にあった第1スイッチ3が開放状態になるとともに開放状態にあった第4スイッチ14が閉成状態になる。
【0028】
斯かる切り換え動作が行われると、第3スイッチ12及び第2逆流防止用ダイオード18を通してDC−DCコンバータ19に供給されていた第2充電式電池10からの電源が、第3スイッチ12及び第4スイッチ14を通して該DC−DCコンバータ19に供給される状態になる。従って、第1充電式電池1を取り外した後は、第2充電式電池10からの電源がDC−DCコンバータ19を介して負荷20へ供給されることになるので、動作電源として使用された状態にある第1充電式電池1を第1電池収納部2より取り外しても負荷20の動作を正常に続けることが出来る。
【0029】
動作電源として使用された状態にある第1充電式電池1を取り外した場合の動作は、前述したように行われるが、斯かる動作を行うとき、第2充電式電池10の充電電圧が、負荷20の動作を正常に行うことが出来る所定の電圧より低い状態にある場合の動作について説明する。
【0030】
電源供給状態にある第1充電式電池1を取り外すためにロック機構を操作変位させると、前述したようにその変位動作を第1ロック検出スイッチ7が検出し、該第1ロック検出スイッチ7に設けられている検出信号出力端子7sにHレベルの検出信号が出力される。前記検出信号出力端子7sに出力されたHレベルの検出信号は、制御回路21に設けられている第1検出信号入力端子26に入力される。
【0031】
斯かる信号が第1検出信号入力端子26に入力されると、第2制御信号出力端子23の出力信号がHレベルよりLレベルに反転するとともに第3制御信号出力端子24の出力信号がLレベルよりHレベルに反転するが、このとき第2充電式電池10の充電電圧が所定の電圧値よりも低い状態にあると判定されるため、警報装置30に対して駆動信号が制御回路21より出力される。その結果、警報装置30が動作状態になり、警報信号をスピーカ等より放音するため、使用者は第1充電式電池1の取り外しを行ってはならない状態にあることを認知することが出来る。従って、動作中に電池の取り外しを行って、貴重なデータを消去してしまうというような誤操作を防止することが出来る。
【0032】
斯かる警報音により第1充電式電池1の取り外しを行うことが出来ない状態にあることを認識した場合には、使用者はロック機構を元の状態に戻した後、動作状態にある電子機器を不動作状態に切り換えた後第1充電式電池1取り外し動作を行うことになる。即ち、前記ロック機構を元に戻すと、第1ロック検出スイッチ7の検出信号出力端子7sに出力されていたHレベルの信号がLレベルに反転し、制御回路21の第1検出信号入力端子26の入力信号がLレベルになる。斯かるLレベルの信号が第1検出信号入力端子26に入力されると、第2制御信号出力端子23の出力信号がHレベルに反転するとともに第3制御信号出力端子24の出力信号がLレベルに反転する。従って、第1充電式電池1からの動作電源が第1スイッチ3及び第2スイッチ5を通してDC−DCコンバータ19に供給される元の状態に復帰することになり、電子機器を不動作状態にするための所定の動作を行うことが出来る。
【0033】
動作電源として第1充電式電池1を使用している状態において、電源供給動作状態にある第1充電式電池1を取り外す場合の動作は以上の如く行われるが、第2充電式電池10を動作電源として使用している場合に該第2充電式電池10を取り外す場合の動作は同様に行うことが出来るため、その説明は省略する。
【0034】
また、本実施例において、第1充電用ダイオード8及び第2充電用ダイオード17は、商用電源等より得られる充電用の電流を各々第2スイッチ5及び第4スイッチ14を通して第1充電式電池1及び第2充電式電池10に供給する場合に使用されるものである。そして、本実施例において、スイッチとダイオードとして、寄生ダイオードが内蔵されているパワーMOSFETを使用することによって構成を簡潔にすることが出来る。
【0036】
【発明の効果】
本発明は、負荷に対して個別に動作電源を供給する第1充電式電池及び第2充電式電池が収納される電池収納部が本体に設けられている電子機器において、電子機器の動作中に動作電源を供給している方の充電式電池を取り外すための操作を行うと、その取り外しのための操作が行われたことを検出し、非使用状態にある方の充電式電池からの電源を負荷に供給するようにしたので、動作中に負荷への電源遮断動作が行われることはなく、電子機器の動作に悪影響を与えることはない。更に、本発明は、動作電源を供給している方の充電式電池を取り外すための操作を行ったとき、他方の充電式電池の充電電圧を検出し、その検出された電圧が所定値より低い場合には警報信号を発生させるようにしたので、間違った充電式電池の取り外し操作を防止することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電源制御回路を示す実施例である。
【符号の説明】
1 第1充電式電池
3 第1スイッチ
5 第2スイッチ
7 第1ロック検出スイッチ
9 第1逆流防止用ダイオード
10 第2充電式電池
12 第3スイッチ
14 第4スイッチ
16 第2ロック検出スイッチ
20 負荷
21 制御回路
30 警報装置
Claims (1)
- 第1充電式電池及び第2充電式電池が各々収納される電池収納部が本体に設けられている電子機器において、第1充電式電池と負荷との間に直列接続されている第1スイッチ及び第2スイッチと、前記第2スイッチに並列接続されているとともにカソードが負荷側に接続されている第1逆流防止用ダイオードと、第2充電式電池と負荷との間に直列接続されている第3スイッチ及び第4スイッチと、前記第4スイッチに並列接続されているとともにカソードが負荷側に接続されている第2逆流防止用ダイオードと、第1充電式電池を電池収納部より取り外すとき操作されるロック機構の変位により切り換えられる第1ロック検出スイッチと、第2充電式電池を電池収納部より取り外すとき操作されるロック機構の変位により切り換えられる第2ロック検出スイッチと、前記第1スイッチ、第2スイッチ、第3スイッチ及び第4スイッチの開閉動作を制御する制御回路と、前記第1充電式電池及び第2充電式電池の充電電圧を検出する検出手段とより成り、前記第1充電式電池より得られる電源を第1スイッチ及び第2スイッチの閉成により負荷へ供給する状態にあるとき、該第1充電式電池の取り外し操作が行われると第1ロック検出スイッチより得られる検出信号を前記制御回路に入力せしめ、以って前記第3スイッチの閉成動作により第2充電式電池からの電源を負荷へ供給する状態にし、前記第2充電式電池より得られる電源を第3スイッチ及び第4スイッチの閉成により負荷へ供給する状態にあるとき、該第2充電式電池の取り外し操作が行われると第2ロック検出スイッチより得られる検出信号を前記制御回路に入力せしめ、以って前記第1スイッチの閉成動作により第1充電式電池からの電源を負荷へ供給する状態にし、電子機器の動作電源として使用されていない方の充電式電池の充電電圧が所定値以下の場合に電源供給状態にある充電式電池の取り外し操作によるロック検出スイッチの切り換えが行われたとき、警報信号を発生させるようにしたことを特徴とする電子機器の電源制御回路。
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