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JP3545559B2 - 処理液供給装置 - Google Patents
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JP3545559B2 - 処理液供給装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は,被処理基板に処理液を供給して所定の処理を施す装置に,当該処理液を供給するための処理液供給装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば,半導体製造プロセスおけるいわゆる現像処理工程においては,通常,次のプロセスが行われている。まず,所定のパターンが露光されたレジスト膜を有する被処理基板,例えば半導体ウェハ(以下,「ウェハ」と称する。)を,スピンチャックと呼ばれる回転載置台の上に保持させる。次いで,スピンチャックを回転させると共に,ウェハの中心上方の位置にて,適宜の吐出部材,例えばノズルから現像液を吐出させる。その結果,該現像液が遠心力によりウェハの表面上で均一に拡散し,塗布されることにより所望の現像処理が行われている。
【0003】
現像処理装置に現像液を供給する現像液供給装置は,例えば現像液を蓄えているメインタンク,メインタンクから供給される現像液を貯留する中間タンク,現像液を所定の流量に調整する流量調節器,現像液中の不純物を除去するフィルタ,現像液を所定の温度に調整する温度調節手段等が,パイプ等の移送経路を通じて順次接続される構成となっている。そして,処理時には,中間タンク内に所定のガスを導入し,該タンク内の圧力雰囲気を所定の圧力に加圧することにより,現像液をノズルから吐出させる構成となっている。
【0004】
中間タンク内の現像液が,所定の下限レベルにまで達した時には,中間タンク内へのガスの導入を停止すると共に,例えば液面上方に備えられている排気口から排気管を介して真空引きし,所定の減圧雰囲気の下で,メインタンクから現像液を供給して,所定の上限レベルにまで補充している。そして,補充終了後も,処理が開始されるまでの所定の時間は,そのまま真空引きが継続され,現像液中に溶け込んでいるガス,例えばO,N等を脱気している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら,液面上方から真空引きし,脱気する場合には,脱気量はタンクの断面積,すなわち液面の表面積の広狭によって左右されてしまう。例えば,効率よく脱気するためには,高さに対して径をできる限り大きくすればよいが,この場合には,当該装置の大型化を招くと共に,現像液の安定供給を図ることが困難となる等の問題が生じてしまう。従って,従来の現像液供給装置では,効率の良い脱気に限界がある。
【0006】
本発明は,従来の処理液供給装置が有する上記のような問題点に鑑みてなされたものであり,処理液中に脱気部材を浸漬し,この脱気部材を介して脱気することにより,効率の良い脱気が可能な,新規かつ改良された処理液供給装置を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため,まず本発明は,被処理基板に処理液を供給して所定の処理を施す装置に処理液を供給するための装置であって,処理液を貯留するタンクと,タンク内に設けられてこのタンク内の処理液に浸漬する脱気部材とを有し,この脱気部材の本体は,液体は通過させず気体のみを通過させる気液分離材からなり,さらに脱気部材は,本体内に中空部を形成して中空構造を維持する中空維持部材を備え,当該中空部は,タンク外に設けられた排気手段に排気経路を通じて接続されている。
【0008】
かかる構成によれば,処理液の脱気は,処理液中に浸漬された脱気部材によって行うため,脱気面積が拡大すると共に,脱気部材の浸漬量を増やすことにより,容易に脱気効率を向上させることができる。また,脱気部材の本体は,液体を通さないで通気性のみを有する材料,例えばPTFE(ポリテトラフルオロエチレン),PFA(ポリフルオロアルコキシ),FEP(4フッ化エチレン・6フッ化プロピレン)等に所定の加工を施した材料から成ると共に,その内部に中空部を形成した構成であるため,脱気部材本体の全表面から均一に,かつ効率よく脱気を行うことができる。さらに,脱気部材の本体内には,例えば螺旋状の線材や合成樹脂性のスペーサ等から成る中空維持部材が備えられているため,中空部内を所定の減圧雰囲気にまで真空引きしても,中空部が潰れることがなく,効率の良い脱気を行うことができる。
【0009】
脱気部材の本体は,可撓性を有するチューブ形状であってもよい。脱気部材の本体を,適宜,任意の形態にすることができるため,脱気部材の本体を容易にタンク内に設置することができると共に,脱気面積の拡大も容易に行うことができるからである
【0010】
脱気部材は,螺旋状に成形されていてもよい。脱気部材の中心,すなわち例えばタンクの中心に適宜空間を創出することができるため,例えばフロートセンサ等の液面レベルセンサの設置が容易となるからである
【0011】
脱気部材は,液体は通過させず気体のみを通過させる気液分離材によって内部に中空部を形成した略シート状の本体を,所定の間隔を維持しつつ曲げて成形され,さらに脱気部材は,中空部を確保する中空維持部材と,間隔を維持する間隔維持部材とを備え,中空部は,タンク外に設けられた排気手段に排気経路を通じて接続されていてもよい
【0012】
かかる構成によれば,脱気部材は,略シート状の本体を所定の間隔を維持しつつ,例えば螺旋状に巻くことにより形成しているため,脱気面積の拡大を極めて容易に行うことができる。また,このように脱気部材の本体を,螺旋状に巻くことにより,適宜空間を創出することができるため,例えばフロートセンサ等の液面レベルセンサの設置が容易となる。さらに,中空部内には,中空維持部材,例えばメッシュ状の線材が備えられているため,真空引きによっても中空部が潰れることがない。また,脱気部材の本体を,例えば所定の間隔を維持しながら略つづら折り状に曲げて成形しても良く,この場合にも脱気面積を容易に拡大することができる。なお,当該脱気部材を形成する略シート状の本体は,先に説明した,例えばPTFE,PFA,FEP等に所定の加工を施した材料から成形することができる。
【0013】
そして請求項1に記載の発明によれば,被処理基板に処理液を供給して所定の処理を施す装置に処理液を供給するための装置であって,処理液を貯留するタンクと,タンク内に設けられてこのタンク内の処理液に浸漬する複数の脱気部材を有し,各脱気部材の本体は,液体は通過させず気体のみを通過させる気液分離材からなり,さらに各脱気部材は,各々本体内に中空部を形成して中空構造を維持する中空維持部材を備え,当該中空部は,タンク外に設けられた排気手段に排気経路を通じて接続されており,各脱気部材は,その頂上部が各々タンク内で異なった高さとなるように,タンク内に配置されていることを特徴としている。
【0014】
かかる構成によれば,各脱気部材は,その頂上部が各々タンク内で異なった高さとなるように取り付けられているため,液面レベルが変化した場合,例えばタンク内に処理液を補充後,未使用時のように,処理液が例えば所定の上限レベルにまで満たされている場合だけでなく,処理液を吐出し液面レベルが下がった場合でも,常時液中から効率の良い脱気を行うことができる。なお,当該発明においては,各脱気部材の頂上部の高さのみが異なる構成であればよく,例えば一の脱気部材の頂上部よりも下方の部分が,他の脱気部材の頂上部よりも下方に位置するように,重複して配置される構成であっても良い。また,各脱気部材は,請求項1〜4に記載の発明で説明したように,例えばチューブ状の脱気部材や,螺旋状の脱気部材,またはこれらの組み合わせとすることができる。
【0015】
そして,請求項に記載の発明によれば,タンク内の処理液の液面レベルを検出する液面センサと,この液面センサによって得られる液面レベルに基づいて,各脱気部材の中空部と排気手段との間の排気経路の開閉を制御する制御装置とを備えたことを特徴としている。従って,処理液を吐出し,所定の上限レベルよりも液面レベルが下がった場合でも,例えばフロートセンサなどの液面センサにより処理液の液面を測定し,その液面に応じて各脱気部材からの排気を制御しているため,常時,自動的に液中にある脱気部材のみから効率的な脱気を行うことができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下に添付図面を参照しながら,本発明にかかる処理液供給装置を現像液供給装置に適用した,実施の形態について詳細に説明する。なお,以下の説明において,略同一の機能及び構成を有する構成要素については,同一番号を付することにより,重複説明を省略することにする。
【0017】
まず,基本となる現像液供給装置を,現像処理装置に適用した例を挙げて説明する。図1は,例えばウェハWに対して洗浄処理,レジストの定着性を高めるアドヒージョン処理,レジスト液の塗布処理,これらの処理後に実施される適宜の加熱処理,および該加熱処理後にウェハWを所定温度にまで冷ます冷却処理,および露光後の現像処理や加熱処理などの処理を個別に行う各種処理装置を1つのシステムとしてまとめた塗布現像処理システム100の概観を示している。そして,本実施の形態にかかる現像液供給装置は,現像処理装置128,129としてこの塗布現像処理システム100にユニットとして組み込まれている。
【0018】
この塗布現像処理システム100は,1ロット分のウェハW,例えば25枚のウェハWを収納する収納体であるカセットCを整列して複数載置する載置部102と,この載置部102に載置されたカセットC内のウェハWを取り出して,メイン搬送アーム104へと搬送する搬送機構106とを備えている。また,搬送機構106は、カセットCの整列方向に沿って設けられている搬送路108上を移動自在になっている。そして,ウェハWに対して所定の処理を行う各種の処理装置は,2つのメイン搬送アーム104,110の各搬送路112,114を挟んだ両側に配置されている。
【0019】
さらに,カセットCから取り出されたウェハWの表面を洗浄するため,ウェハWを回転させながらブラシ洗浄するブラシ洗浄装置116,ウェハWに対して高圧ジェット洗浄する水洗洗浄装置118,ウェハWの表面を疎水化処理してレジストの定着性を向上させるアドヒージョン処理装置120,ウェハWを所定温度に冷却する冷却処理装置122,回転するウェハWの表面にレジスト液を塗布するレジスト液塗布装置124,レジスト液塗布後のウェハWを加熱したり,露光後のウェハWを加熱する加熱処理装置126,露光後のウェハWを回転させながらその表面に現像液を供給して現像処理する現像処理装置128,129が配置されている。そして,これら各処理装置は,ある程度集約化されており,適当な処理装置群にまとめることで,設置スペースの縮小,並びに処理効率の向上が図られている。また,これら各種処理装置に対するウェハWの搬入出は,2つのメイン搬送アーム104,110によって行われている。また,これら各処理装置等は,ケーシング130内に配置されている。そして,本実施の形態にかかる現像液供給装置は,現像処理装置128,129に適用されている。
【0020】
次に,現像処理装置128,129について説明する。ただし,現像処理装置128と129は同一の構成のため,以下では現像処理装置128を主として説明する。図2に示したように,現像処理装置128のケーシング128a内のウェハWを収容する処理容器132の中には,ウェハWを真空によって水平状態に吸着保持するスピンチャック134が備えられており,このスピンチャック134は,処理容器132の下方に装備されているパルスモータなどの駆動機構136によって回転自在である。また,駆動機構136は,制御器138(図3を参照。)により制御されると共に,この制御器138は,駆動機構136内に設けられている不図示のエンコーダから発振されるパルスの波形を一周期分ごとにカウントする。従って,制御器138に所定の数値を設定することによって,スピンチャック134の回転数を任意に制御することができる。
【0021】
また,処理容器132内の雰囲気は、処理容器132の底部中心から、外部に設置されている真空ポンプなどの排気手段(図示せず。)によって排気される。さらに,処理液となる現像液やリンス液となる純水は,スピンチャック134の外方から,処理容器132の底部に設けられた排液管140を通じて,処理容器132の下方に設置されているドレインタンク142へと排出される。
【0022】
また,現像処理装置128においては,ウェハWに吐出される現像液は現像液吐出ノズルN1から,またリンス液はリンス液吐出ノズルN2から、それぞれ別々に吐出される構成となっている。さらに,現像液吐出ノズルN1及びリンス液吐出ノズルN2は,それぞれに対応するノズルホルダ144,146によって保持されていると共に,これらノズルホルダ144,146は,ケーシング128a側壁の一対のレール148に水平移動自在なように取り付けられている。そして,ノズルホルダ144,146内には,不図示の駆動機構が設けられており,この駆動機構は制御器138(図3を参照。)によって制御されている。従って,制御器138からの制御信号によって駆動機構が所定の回転をすることにより,ノズルホルダ144,146はレール148に沿って所定の平行移動を行う構成となっている。なお,図2に示した現像液吐出ノズルN1は,ウェハWの中心上方に位置する所定の吐出位置に配置され,またリンス液吐出ノズルN2は,ケーシング128aの側壁付近の所定の待機位置に配置されている場合を表したものである。
【0023】
次に,現像処理装置128の現像液吐出ノズルN1への現像液の供給構成について説明する。現像液吐出ノズルN1には,現像液を現像液吐出ノズルにN1に供給する移送管150が接続されている。さらに,この移送管150には,図3に示したように,現像液の供給及び停止を行うバルブ152,現像液を所定の温度,例えば23℃に調整する熱交換器154,現像液中に混入した不純物を除去するフィルタ156,現像液の流量を調整する流量調節器158が介挿されている。そして,流量調節器158を介した移送管150は,分岐管160,162に接続されていると共に,この分岐管160,162は,それぞれに対応するバルブ164,166を介して,各々に対応する現像液を蓄えるための中間タンク168,170に接続されている。また,バルブ152,164,166は,制御器138からの制御信号により,その開閉が制御される構成となっている。
【0024】
そして,中間タンク168,170には,それぞれに対応する分岐管172,174が接続されていると共に,これら分岐管172,174は,各々に対応するバルブ176,178を介して供給管180に接続されている。さらに,この供給管180には,中間タンク168,170に現像液を補充する,当該装置外部に備えられた処理液供給源182が接続されている。また,中間タンク168,170には,それぞれに対応する分岐管184,186が接続されていると共に,この分岐管184,186には,各々に対応するバルブ188,190を介してガス供給管200が接続されている。そして,このガス供給管200には,タンク168,170内を所定の圧力雰囲気にまで加圧するするための不活性ガス,例えばN2を供給するガス供給源186が接続されている。なお,バルブ176,178,188,190は,制御器138からの制御信号によって,それぞれの開閉が調整される構成となっている。
【0025】
また,中間タンク168,170の略中心には,それぞれに対応する略棒状の液面レベルセンサ204,206が縦方向に配置されている。この液面レベルセンサ204,206は,例えばフロートセンサや光学センサなどから構成されており,それぞれに対応する中間タンク168,170内に蓄えられている現像液の液面を検出し,その測定結果を常時,制御器138に伝達している。さらに,中間タンク168,170内の上壁面には,それぞれに対応する圧力センサ208,210が配置されている。この圧力センサ208,210は,それぞれに対応する中間タンク168,170内の圧力を検出して,その測定結果を常時,制御器138に伝達している。また,中間タンク168,170には,それぞれに対応する上限レベルHと下限レベルLとが設定されている。この上限レベルHと下限レベルLとの間は,例えば中間タンク168から現像液の吐出が行われている間に,中間タンク170において現像液の補充が可能であると共に,現像液の補充後,所定の脱気を行い,かつ中間タンク170内を所定の圧力雰囲気にまで加圧して,現像液の吐出準備を行うことができる範囲で設定されている。さらに,下限レベルLは,例えば中間タンク168から中間タンク170への切り替えが何らかの原因により行えなかった場合でも,少なくとも1ロット分以上のウェハWの処理を行うことができように設定されている。
【0026】
また,中間タンク168,170内には,それぞれに対応する,本実施の形態を構成する脱気部材212,214が設けられている。なお,脱気部材212,214は,略同一の構成であるため,ここでは脱気部材212についてのみ説明する。この脱気部材212は,図4に示したように,液体を通さないで通気性のみを有する材料,例えばPTFE,PFA,FEP等に所定の加工を施した材料から成ると共に,その内部に中空部216を形成した可撓性を有するチューブ形状となっている。また,中空部216内には,脱気の際の真空引きによって脱気部材212が潰れることを防止すると共に,脱気部材212を所定の形状に維持するための,螺旋状の線材218が設けられている。
【0027】
さらに,脱気部材212は,中間タンク168に収容された場合には,図5に示したように,例えば液面レベルセンサ204を中心として,螺旋状に配置されている。さらにまた,脱気部材212は,図3に示したように,脱気部材212の頂上部が上限レベルHよりも下方に配置されていると共に,脱気部材212の下部が中間タンク168の底部付近に位置するように設置されている。従って,後述するように,特に上限レベルHにまで現像液を補充した場合には,現像液中における脱気部材212の表面積,すなわち脱気面積が非常に大きくなるため,現像液中から非常に効率的に脱気することが可能となる。さらに,脱気部材212の中心には,所定の空間が創出されるため,容易に液面レベルセンサ204を配置することができる。
【0028】
そして,脱気部材212には,分岐管220が接続されていると共に,この分岐管220は,バルブ222を介して排気管224に接続されている。また,中間タンク170内に設けられている脱気部材214には,分岐管226が接続されていると共に,この分岐管226は,バルブ228を介して排気管224に接続されている。そして,分岐管220,226が接続されている排気管224は,真空ポンプなどから成る真空引き機構230に接続されている。また,バルブ222,228は,制御器138からの制御信号により,各々開閉が制御される構成となっている。
【0029】
現像処理装置128,129の主要部は,以上のように構成されている。次に,図2,3を参照しながら,現像処理装置128,129への現像液の供給構成及び現像液の供給制御について説明する。なお,以下の説明では,現像処理装置128を主として説明する。まず,図3に示した,例えば中間タンク168への現像液の補充及び現像液の吐出準備について説明すると,真空引き機構230を作動させると共に,バルブ222を開放し,脱気部材212により中間タンク168内を所定の圧力雰囲気にまで減圧する。なお,バルブ164は,現像液吐出時まで閉じられている。
【0030】
次いで,脱気部材212による中間タンク168内の真空引きを継続したまま,バルブ176を開放し,現像液供給源182から中間タンク168内に現像液を補充する。そして,現像液を所定の上限レベルHにまで補充した後,バルブ176を閉じて現像液の補充を停止すると共に,さらに所定時間,現像液中に浸漬した脱気部材212によって,現像液中のから直接脱気を行う。なお,この脱気時間,すなわち脱気量は,本実施の形態を実施する装置や現像液の種類に応じてあらかじめ実験的に求めておき,その結果に基づいて設定されることが望ましい。
【0031】
そして,所定の現像液の脱気を行った後,バルブ222を閉じると共に,バルブ188を開放してガス供給源202から所定の不活性ガス,例えばNを中間タンク168内に供給する。しかる後,中間タンク168内が所定の圧力雰囲気にまで加圧され,現像液の吐出準備が完了する。なお,中間タンク168内の圧力雰囲気は,圧力センサ208によって常時検出されている。従って,圧力センサ208から制御器138へ伝達される測定値に基づいて,バルブ176,188,222の開閉が調整されているため,中間タンク168内は常時所望の圧力雰囲気に制御されている。
【0032】
また,中間タンク170においても中間タンク168と同様の構成で,現像液の補充及び吐出準備が行われている。すなわち,真空引き機構230を作動させると共に,バルブ228を開放し,脱気部材214により中間タンク170内を所定の圧力雰囲気にまで減圧する。そして,中間タンク170内の真空引きを継続したまま,バルブ178を開放し,現像液供給源182から中間タンク170内に現像液を補充する。所定の上限レベルHにまで現像液を補充した後,バルブ178を閉じて現像液の補充を停止すると共に,さらに所定時間,現像液中に配置されている脱気部材214によって真空引きを継続し,現像液の脱気を行う。
【0033】
そして,所定の脱気を行った後,バルブ228を閉じると共に,バルブ190を開放してガス供給源202から所定の不活性ガス,例えばNを中間タンク170内に供給し,中間タンク170内を所定の圧力雰囲気にまで加圧し,現像液の吐出準備が完了する。なお,中間タンク170内の圧力雰囲気は,中間タンク168と同様に,圧力センサ210によって常時検出しており,この測定値に基づいて制御器138がバルブ178,190,228の開閉を制御している。従って,中間タンク170内は,常時所望の圧力雰囲気に制御されている。なお,バルブ166は,現像液吐出時まで閉じられている。
【0034】
次に,現像液の吐出構成について説明する。まず,図2に示した現像処理装置128の処理容器132内のスピンチャック134上にウェハWが載置されると,真空によって吸着保持される。次いで,スピンチャック134が回転し,所定の回転数に維持されると共に,所定の現像液を供給する現像液吐出ノズルN1がノズルホルダ144と共にウェハW上の所定の吐出位置に移動する。
【0035】
そして,例えば現像液の吐出準備が完了した中間タンク168から現像液を吐出する場合には,まずバルブ164が開放される。そして,ウェハW上に現像液を吐出する現像処理時には,バルブ152を開放することにより,中間タンク168内に蓄えられている現像液が,分岐管160及びバルブ164を通過して移送管150内に導かれ,さらに移送管150に介在している流量調節器158,フィルタ156,熱交換器154を通過して所望の状態に整えられた後,バルブ152を介して現像液吐出ノズルN1に供給される。そして,現像液は,この現像液吐出ノズルN1よりウェハW上に吐出される。また,ウェハW上に所定量の現像液が吐出された後は,バルブ152が閉じられる。
【0036】
次いで,現像液が吐出されたウェハWは,そのまま回転が継続され,現像液がウェハWの全表面に均一に塗布された段階で,その回転が停止される。そして,このウェハWは,そのまま所定時間,静止したまま放置され,現像が行われる。次いで,再びスピンチャック134が回転を開始されると共に,リンス液吐出ノズルN2が,ノズルホルダ146と共にウェハW上の所定の吐出位置に移動する。そして,制御器138の制御により,ウェハWに塗布された現像液を洗い流す,例えば超純水から成るリンス液が,不図示のリンス液供給源からリンス液吐出ノズルN2に供給され,このリンス液供給ノズルN2から所定時間または所定量のリンス液が,ウェハW上に吐出され,現像液が洗い流される。また,スピンチャック134の回転は,リンス液の吐出終了後も継続して行われ,その遠心力によりウェハW上に残留したリンス液が弾きとばされると共に,ウェハWの乾燥が行われる。
【0037】
次いで,所定時間経過後,制御器138の制御信号によりスピンチャック134の回転,すなわちウェハWの回転が停止され,ウェハWは次の処理工程のため搬送される。そして再び,現像処理装置128内へ未処理のウェハWが搬送され,上記と同様の現像処理が行われる。
【0038】
このように,現像処理装置128においては,ウェハWの処理が順次行われていくため,この現像処理に伴って,例えば中間タンク168内に蓄えられていた現像液は,次第に減少していく。そして,液面レベルセンサ204により,中間タンク168内の現像液の液面が下限レベルLに近づいた場合には,ウェハWへの現像液の吐出を行っていない時間内に,制御器138の制御によりバルブ164を閉じる。次いで,所定の間隔をおいて制御器138の制御によりバルブ166を開放し,現像液の吐出準備の整っている中間タンク170に切り替える構成となっている。従って,現像処理の中断を伴うことなく,中間タンク168から中間タンク170への切り替え,またはこの逆の切り替えを行うことができる。
【0039】
そして,現像処理装置128への現像液の吐出は,以後,上記のごとく切り替えられた中間タンク170により行われる。また,この中間タンク170から現像液を吐出している間に,例えば現像液が下限レベルLとなった中間タンク168に対して,前述した構成で現像液が上限レベルHまで補充されると共に,現像液の脱気が行われる。さらに,現像液の脱気を行った後,中間タンク168内に不活性ガスを導入して,中間タンク168内を所定の圧力雰囲気にまで加圧し,現像液の吐出準備が完了する。そして,中間タンク170内の現像液が,例えば下限レベルL付近に達した場合には,上記のごとく中間タンク168への切り替えが行われる。
【0040】
以上説明したように,現像処理装置128においては,中間タンク168,170に蓄えられている現像液中に浸漬するように,それぞれに対応する脱気部材212,214が配置される構成であるため,現像液の液中から効率よく脱気を行うことができる。また,脱気部材212,214は,可撓性を有するチューブ形状であるため,各種形状に成形することができ,例えば上記のように螺旋状に成形することにより,液面レベルセンサ204,206の設置が容易である。さらに,脱気部材212,214の中空部には,中空維持部材が設けられているため,脱気に伴う真空引きによっても脱気部材212,214が潰れることがない。
【0041】
次に,他の現像液供給装置について説明する。なお,以下の説明において,中間タンク168,170は,略同一の構成であるため,ここでは中間タンク168を例に挙げて説明する。中間タンク168内には,図6に示した脱気部材300が設置されている。この脱気部材300は,図7に示したように,先の現像液供給装置において説明した,液体を通さないで通気性のみを有する材料,例えばPTFE,PFA,FEP等に所定の加工を施した可撓性を有する略シート状の材料から成ると共に,このシート状の材料をお互いに張り合わせて形成した本体部302内に,中空部304を形成している。また,中空部304内には,真空引きによって中空部304が潰れることを防止すると共に,脱気部材300を所定の形状に維持するための,略メッシュ状の線材306が設けられている。さらに,本体部302の所定の端部には,分岐管202が接続されていると共に,この分岐管202は,中空部304と連通している。そして,この本体部302を,所定の間隔を維持しながら螺旋状に巻くことにより,脱気部材300が形成される。また,本体部302を螺旋状に巻いた際には,所定の間隔を維持するためのスペーサ308が所定の間隔をもって介挿される。
【0042】
そして,上記のようにして形成された脱気部材300を,中間タンク168内に設置する場合には,脱気部材300の頂上部が,上限レベルHよりも下方に位置するとと共に,脱気部材300の底辺部は,中間タンク168の底面部付近に位置するように配置されている。従って,中間タンク168内に現像液が上限レベルHにまで補充された後,現像液の脱気を行う場合には,脱気部材300全体が現像液中に浸漬されることとなり,現像液中のみから効率良く脱気することができる。
【0043】
また,脱気部材300は,本体部302が略シート状であると共に,螺旋状に形成されているため,極めて容易に脱気部材300の表面積を広げることができ,均一で効率のよい脱気が可能となる。さらに,脱気部材300を螺旋状に成形することにより,脱気部材300の中心に所定の空間を創出することができるため,中間タンク168内に脱気部材300を設置した場合でも,液面レベルセンサ204の設置が容易である。
【0044】
次に,実施の形態にかかる現像液供給装置について説明する。なお,以下の説明において,中間タンク168,170は,略同一の構成であるため,ここでは中間タンク168を例に挙げて説明する。中間タンク168には,前述したように所定の上限レベルH及び下限レベルLが設定されていると共に,さらに上限レベルHと下限レベルLとの間の所定の位置には,図8に示したように中間レベルMが設定されている。
【0045】
そして,中間タンク168内の上限レベルHと中間レベルMとの間,中間レベルMと下限レベルLとの間,および下限レベルLと中間タンク168の底部との間には,それぞれに対応する上部脱気部材400a,中部脱気部材400b及び下部脱気部材400cが,お互いに独立して設置されている。従って,これら上部脱気部材400a,中部脱気部材400b及び下部脱気部材400cは,お互いに高さが重ならないように配置されている。
【0046】
また,上部脱気部材400a,中部脱気部材400b及び下部脱気部材400cは,第1の実施の形態において説明した脱気部材212と,略同一に構成したものが使用されている。従って,上部脱気部材400a,中部脱気部材400b及び下部脱気部材400cの中心に空間を創出することができるため,液面レベルセンサ204の設置が容易である。
【0047】
また,上部脱気部材400a,中部脱気部材400b及び下部脱気部材400cには,それぞれに対応する分岐管402,404,406が接続されている。さらに,これら分岐管402,404,406は,それぞれに対応するバルブ408,410,412を介して,排気管224に接続されていると共に,排気管224は真空引き機構230に接続されている。また,バルブ408,410,412は,制御器138の制御により各々独立して開閉が制御されると共に,この制御は,液面レベルセンサ204によって検出される現像液の液面レベルに基づいて自動的に行われる構成となっている。
【0048】
そして,中間タンク168内に,例えば上限レベルHにまで現像液が補充された後,現像液の脱気を行う場合には,バルブ408,410,412が全て開放され,上部脱気部材400a,中部脱気部材400b及び下部脱気部材400cの全てから脱気が行われる。また,中間タンク168から現像液の吐出が行われた後,現像処理工程間の現像液の吐出が行われていない時に,現像液の脱気を行う場合には,以下のようにバルブ408,410,412の開閉が制御される。すなわち,液面レベルセンサ204により,例えば現像液の液面レベルが上限レベルHと中間レベルMとの間にあることを検知した場合には,この液面レベルセンサ204の検出信号を基づいて,制御器138の制御によりバルブ408が閉じられたまま,バルブ410,412が開放される。従って,現像液の脱気は,現像液中に完全に浸漬している中部脱気部材400b及び下部脱気部材400cのみによって行われ,上部脱気部材400aからは行われない。また,例えば現像液の液面レベルが中間レベルMと下限レベルLとの間にある場合には,制御器138によりバルブ412のみが開放され,下部脱気部材400cのみから脱気が行われる。このように,当該実施の形態にかかる現像液供給装置における現像液の脱気は,常に現像液中のみから行われる構成であるため,現像液の脱気を非常に効率よく脱気を行うことができる。
【0049】
以上,本発明の好適な実施の形態について,添付図面を参照しながら説明したが,本発明はかかる構成に限定されない。特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇において,当業者であれば,各種の変更例及び修正例に想到し得るものであり,それら変更例及び修正例についても本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
【0050】
先に示した例において,脱気部材212,214及び300の形状を螺旋状に成形した例を挙げて説明したが,本発明はかかる構成に限定されるものではなく,本発明を適用する装置に応じて,または処理液の種類に応じて,いかなる形状に成形した場合でも効率的な脱気が可能である。また,脱気部材212,214及び300のように,脱気部材を,例えば螺旋状に巻く際には,必要とされる脱気量やタンクの形状等を勘案して,適宜任意の巻き数を設定することができる。
【0051】
また,上記の実施の形態において,上部脱気部材400a,中部脱気部材400b及び下部脱気部材400cを,脱気部材212,214と略同一の形状に成形した例を挙げて説明したが,本発明はかかる構成に限定されるものではない。例えば,先に説明した脱気部材300と略同一に成形した脱気部材を,上部脱気部材400a,中部脱気部材400b及び下部脱気部材400cに変えて配置した構成としても良く,またこれに限定されず,いかなる形状に成形された脱気部材を設置した構成としても実施可能である。さらに,脱気部材400は,上部脱気部材400a,中部脱気部材400b及び下部脱気部材400cから構成されている例を挙げて説明したが,少なくとも2つ以上の脱気部材から構成されていれば,本実施の形態は実施可能である。
【0052】
また,既述の実施の形態において,本発明を現像処理装置128,129に適用することにより,具体化した例について説明したが,本発明はかかる構成に限定されるものではなく,各種塗布装置に対しても適用が可能であると共に,また被処理基板としては,ウェハだけではなく,例えばLCD用ガラス基板であっても実施可能である。
【0053】
【発明の効果】
以上説明したように,本発明によれば,タンク内に蓄えられる処理液の液中に浸漬するようにして,脱気部材が設置される構成となっている。従って,処理液中から直接脱気が可能であると共に,容易に脱気面積の拡大ができるため,非常に効率的な脱気が可能となる。また,脱気部材を,例えば可撓性を有するチューブ形状とし,例えば螺旋状に成形してタンク内に設置することにより,脱気面積の拡大が容易となると共に,脱気部材の中心に空間が創出されるため,液面レベルセンサの設置を妨げることがない。さらに,脱気部材の本体を略シート状とすると共に,例えば螺旋状に巻くことにより,脱気面積の拡大を極めて容易に行うことができ,かつ脱気部材の中心に空間が創出されるため,液面レベルセンサの設置も容易となる。さらにまた,複数の脱気部材を,各々の頂上部が異なった高さとなるようにタンク内に設置することにより,常時処理液中に浸漬している脱気部材から効率の良い脱気が可能となる。この場合,各脱気部材による脱気の制御を,タンク内の液面レベルセンサによって検出される液面レベルに基づいて自動的に行う構成とすることで,円滑な脱気を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用可能な現像処理装置を組み込んだ塗布現像処理システムの概略的な斜視図である。
【図2】図1に示した塗布現像処理システムにおける現像処理装置の概略的な断面図である。
【図3】図1に示した塗布現像処理システムにおける現像処理装置に現像液を供給する現像液供給装置の概略的な説明図である。
【図4】図3に示した脱気部材の概略的な断面図である。
【図5】図3に示した脱気部材の概略的な斜視図である。
【図6】本発明に用いることができる他の脱気部材の概略的な斜視図である。
【図7】図6に示した脱気部材の構成を説明するための概略的な斜視図である。
【図8】本発明に用いることができる他の脱気部材の概略的な説明図である。
【符号の説明】
100 塗布現像処理システム
128,129 現像処理装置
132 処理容器
138 制御器
168,170 中間タンク
182 現像液供給源
202 ガス供給源
204,206 液面レベルセンサ
212,214,300,400 脱気部材
216,304 中空部
218,306 線材
220,226 分岐管
230 真空引き機構
302 本体部
308 スペーサ
N1 現像液吐出ノズル
W ウェハ

Claims (2)

  1. 被処理基板に処理液を供給して所定の処理を施す装置に前記処理液を供給するための装置であって,
    前記処理液を貯留するタンクと,
    前記タンク内に設けられてこのタンク内の処理液に浸漬する複数の脱気部材を有し,
    脱気部材の本体は,液体は通過させず気体のみを通過させる気液分離材からなり,
    さらに各脱気部材は,各々本体内に中空部を形成して中空構造を維持する中空維持部材を備え,当該中空部は,タンク外に設けられた排気手段に排気経路を通じて接続されており
    各脱気部材は,その頂上部が各々タンク内で異なった高さとなるように,タンク内に配置されていることを特徴とする,処理液供給装置。
  2. タンク内の処理液の液面レベルを検出する液面センサと,
    この液面センサによって得られる液面レベルに基づいて,各脱気部材の中空部と排気手段との間の排気経路の開閉を制御する制御装置とを備えたことを特徴とする,請求項1に記載の処理液供給装置。
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