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JP3545668B2 - 加熱装置及びその方法 - Google Patents
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JP3545668B2 - 加熱装置及びその方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば半導体ウエハや液晶ディスプレイ用のガラス基板(LCD基板)などの基板に対してレジスト液の塗布、現像の前処理や後処理に利用される加熱装置及びその方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
半導体デバイスやLCDの製造プロセスにおいては、フォトリソグラフィと呼ばれる技術により被処理基板へのレジスト処理が行われている。この技術は、例えば半導体ウエハ(以下ウエハという)にレジスト液を塗布して当該表面に液膜を形成し、フォトマスクを用いて当該レジスト膜を露光した後、現像処理を行うことにより所望のパターンを得る、一連の工程により行われる。
【0003】
上述の工程におけるレジスト液の塗布工程はいわゆるスピンコーティング法により行なわれている。この方法はスピンチャックでウエハを水平に吸着保持し、ウエハ中央部上方のノズルからレジスト液をウエハに供給すると共に該ウエハを回転させるもので、遠心力によりレジスト液が拡散しウエハ全体に液膜が形成される。このためウエハ表面に形成されるレジスト液の液膜は中央から外方側に向かうにつれて膜厚が厚くなり、その断面は二次放物面をなしている。
【0004】
このレジスト液の塗布工程の後には、レジスト液中の溶剤を除去するためにベーク処理と呼ばれるウエハの加熱処理が行われている。このベーク処理は、例えば図9に示すように載置台11の表面近傍に例えば抵抗加熱体からなるリング状のヒータ12(12a、12b、12c)を内側から順に同心円上に配置し、当該載置台11に載置されたウエハWを裏面側から加熱するようにして行う。ここでヒータ12をリング状に複数設けているのは、上述したようにレジスト膜の膜厚が径方向の各部位ごとに異なるので、当該部位に適した温度制御を独立して行うためである。
【0005】
しかしこのままウエハWの加熱を行うとウエハW上方に自然対流が生じ、ウエハW表面に温度分布が生じてしまう。また各ヒータ12(12a、12b、12c)による発熱制御だけではウエハWの表面温度をコントロールし難いということもあり、図10及び図11に示すようにパージガスを流してウエハW表面近傍に気流を形成して放熱を行うと共に温度分布の発生を抑えるような装置構成としている。
【0006】
この装置はウエハWを囲む蓋体13の天井部の外縁に周方向に亘って形成された複数の給気口14から、例えばN2ガス(パージガス)を対向するウエハW外縁に供給すると共に蓋体13の天井部中央の排気口15を介して排気管16から該N2ガスを排気するように構成したものであり、このようにすることで矢印で示すようにウエハW表面近傍で外縁側から中心方向へと気流が形成される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上述の装置ではパージガスがウエハW外縁側から中心側に向けて流れるため、各ヒータ12により独立してウエハWの加熱制御を行うにあたり、ウエハWの中心部に近くなる加熱領域ほど、それより外側のヒータ12による加熱制御の影響を受けやすくなる。例えば一番外側のヒータ12cが受け持つウエハWの加熱領域の温度が設定温度から外れていると、その誤差分がパージガスに乗って内側に流れるため、その内側のヒータ12bの加熱制御に影響を与え、更にこのヒータ12bが受け持つウエハW加熱領域の温度が設定温度から外れると、この誤差分も加わって一番内側のヒータ12aの加熱制御に影響を与えることになる。このためウエハWの温度について面内均一性が悪くなる上、温度が不安定になり、結局精度の良い温度コントロールが困難になり、このことがベーク処理に反映されてしまうことになる。
【0008】
本発明はこのような事情に基づきなされたものであり、その目的は、複数に分割された加熱手段による基板の加熱制御が互に干渉することを抑え、精度よく基板を加熱することのできる加熱装置及びその方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明の加熱装置は、基板を載置するための基板載置部と、
この基板載置部により載置された基板を裏面側から加熱し、複数に分割されて各々独立に発熱制御される加熱手段と、
少なくとも前記加熱手段による基板の加熱時に、該基板及び前記基板載置部の周囲を囲う処理容器と、
前記基板と対向するように、かつ複数に分割された各加熱手段に対応して夫々設けられた複数の気流形成手段と、を備え、
前記複数の気流形成手段の各々は、給気口及び排気口を有し、給気口から基板に向かって気体を供給し、その気体を排気口から排気して、対応する加熱手段により加熱される基板上の領域に沿って気流を形成するように構成されたことを特徴とする。
【0010】
加熱手段は例えば帯状の抵抗発熱体であり、例えば同心円状に分割される。この場合各気流形成手段は、抵抗発熱体に対向する帯状領域の一縁側及び他縁側のうちの一方側に沿って複数の給気口が配列されると共に、他方側に沿って複数の排気口が配列される構成とすることができる。
【0011】
このような構成によれば、各加熱手段が受け持つ基板の加熱領域上に独立して気流が形成されるため、各加熱領域間で加熱制御の干渉を避けることができ、また各加熱手段における温度制御の独立性がよいので基板に対して高精度で安定した加熱制御を行うことができる。
【0012】
この発明では、抵抗発熱体に対向する帯状領域の幅方向に並ぶ複数の気流形成手段において、互いに隣接する気流形成手段の給気口及び排気口の配置は逆になっていることが好ましい。このような構成にすれば、一の気流形成手段の給気口から給気された気体は隣りの気流形成手段の気流の影響をほとんど受けずに該気流形成手段の排気口に戻るので気流溜まりも少なく、各気流形成手段の気流の独立性がよい。
【0013】
本発明の加熱方法は、処理容器内の基板載置部に載置された基板を、複数に分割されて各々独立に発熱制御される加熱手段により裏面側から加熱し、前記複数の加熱手段により加熱される基板上の夫々の領域に沿って、互いに独立した気流を形成することを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】
図1は本発明に係る加熱装置の実施の形態を示す断面図である。2は被処理基板であるウエハWを載置するための例えばアルミニウムよりなる載置台(基板支持部)である。この載置台2の表面の周縁には例えば0.1mm程度の突起(図示せず)が設けられており、ウエハWは載置台2の表面から微小な隙間を介して浮いた状態で支持されている。載置台2の外縁部には全周に亘って凹部21が形成され、また下方側は脚部22により支持されている。この載置台2の表面近傍には加熱手段である例えば帯状にかつリング状に形成された抵抗発熱体からなる3つのヒータ23(内側から順に23a、23b、23c)が同心円をなすように埋設されており、各ヒータ23a、23b、23cにより生じる熱は載置台2の表面部を介してウエハW全体へ伝熱される構成となっている。各ヒータ23(23a、23b、23c)は、電力制御部83(83a、83b、83c)を介して電力供給源84と接続されており、該電力制御部83(83a、83b、83c)にてヒータ23(23a、23b、23c)への電力供給量を調節することで独立した加熱制御が可能となっている。ウエハW表面にスピンコーティングにより形成されたレジスト膜は、外側ほど膜厚が高くなっているため、ヒータ23(23a、23b、23c)の温度はこれに対応するように例えば外側ほど高くしている。
【0015】
また載置台2には当該載置台2を上下方向に貫通する孔部24を介して複数の支持ピン25が突没自在に設けられている。これらの支持ピン25は支持プレート26を介して昇降機構27により昇降できるように構成されており、この支持ピン25の昇降により図示しない搬送アームと載置台2との間でウエハWの受け渡しが行なわれる。
【0016】
載置台2の側方両端には、給気機構28aと排気機構28bとが設けられている。この給気機構28a及び排気機構28bは、載置台2から脚部22に跨るレベルにおいて一端側から他端側へ送風を行い、前記ヒータ23(23a、23b、23c)の発熱時に当該載置台2下部側の放熱を行うものである。
【0017】
次に載置台2の上部側について説明を行う。載置台2の上部側には下方側が開口し、天井部31及び側壁部32からなる円筒状の蓋体3が駆動機構4により昇降自在に設けられている。蓋体3の側壁部32の外面には一対の棒状部材41と嵌合する図示しない溝が形成されており、蓋体3はこの溝を介して該棒状部材41に保持されて昇降する。この蓋体3はヒータ23(23a、23b、23c)によるウエハWの加熱時(ベーク処理時)に下降し、側壁部32の下端が載置台2の凹部21と嵌合して該載置台2に載置されたウエハWの周囲を囲い、処理容器をなす構成となっている。
【0018】
前記ヒータ23(23a、23b、23c)と対向する蓋体3の天井部31には、図1及び図2に示すように径の異なるリング状の給気管51及び排気管52が夫々三本ずつ計六本設けられている。これら給気管51及び排気管52は全周に亘って夫々多数の給気口53及び排気口54がウエハWと対向するように穿設されている。
【0019】
互いに隣接する一の給気管51と一の排気管52とは組になって3つの気流形成手段5(5a、5b、5c)を形成し、各気流形成手段5(5a、5b、5c)は、対向する載置台2内に埋設されているヒータ23(23a、23b、23c)と一定の関係を持って位置決めされており、図2に示すように気流形成手段5(5a、5b、5c)を形成する一組の給気管51、排気管52が一のヒータ23(23a、23b、23c)と対向するリングをなす帯状領域を挟むようにして設けられる。ここで、一の気流形成手段5における給気管51と排気管52との位置は、詳細な理由は後述するが、各気流形成手段5の形成する気流が干渉しないように気流形成手段5同士が隣接する箇所で同じ種類の管が並ぶように選択され、例えば図示するように内側から気流形成手段5a(給気管51a、排気管52a)、同5b(排気管52b、給気管51b)、同5c(給気管51c、排気管52c)の順で設けられる。
【0020】
各給気管51a、51b、51cには、図2に示すように該給気管51へ気体を送る配管61の一端が例えば2本ずつ対向する位置にて接続され、また同様に排気管52a、52b、52cには該排気管52から気体の排出を行う配管62の一端が2本ずつ接続されており、こうして給気管51、排気管52は各々がウエハW表面全体に万遍なく気体の給気、排気を行うことができる構成となっている。
【0021】
ところで排気管52(52a、52b、52c)には例えば単管が用いられるが、給気管51(51a、51b、51c)には例えば図3及び図4に示す二重管を用いることが好ましい。外管をQ1、内管をQ2とすると該給気管51へ気体を供給する配管61は外管Q1を貫通して内管Q2側面に接続されている。内管Q2の下方側は、全周に亘って多数の孔部55が形成されており、前記配管61から流入した気体が該孔部55を介して外管Q1の内部側へと流れる構成となっている。
【0022】
外管Q1に形成される給気口53の列は、既述のようにウエハWと対向する方向(下方)に向けて設けられているが、内側の孔部55の列については例えば下方鉛直方向よりも幾分内側に傾いた位置に形成し、内管Q2から外管Q1側へと流れる気体が一旦外管Q1の内壁面Q1´に当るような構成とする。この給気口53の列と孔部55の列との位置関係は、例えば外管Q1(給気管51)を下方側から見たときに、図4に示すように給気口53と孔部55とが互違いに位置する千鳥状となるようにする。
【0023】
ここで説明を図1に戻し、各気流形成手段5(5a、5b、5c)と接続する給気用の配管61及び排気用の配管62の他端側を説明する。図2に記載した各気流形成手段5毎に接続される2本の給気用の配管61は合流して1本化され、これら一本化された各気流形成手段5の給気用の配管61は夫々流量計71(便宜上同じ符号を符してある)を介して気体導入手段81と接続されている。また同様にして各気流形成手段5に接続される2本の排気用の配管62も合流して1本化され、これら1本化された各気流形成手段5の排気用の配管62は夫々バルブ72を介して排気ポンプ82と接続されており、例えば各々の流量計71の値に応じたバルブ72の開度の調節を行うことで各気流形成手段5(5a、5b、5c)ごとに気流を独立して制御できる構成となっている。気体導入手段81より導入され、気流形成手段5(5a、5b、5c)により気流を形成する気体(パージガス)には例えば空気、窒素ガスなどが用いられる。なお図1では各気流形成手段5の給気管51(排気管52)に接続する2本の配管61(配管62)について、作図の都合上1本で表している。
【0024】
次に上述実施の形態の作用について説明を行う。先ず、駆動機構4により蓋体3を持ち上げた状態で、ウエハWが蓋体3と載置台2との隙間から図示しないウエハWの搬送アームによって載置台2の上方へと搬入され、下方側から突出する支持ピン25により水平に支持された後、該支持ピン25が下降してウエハWは所定の位置へ載置される。そして蓋体3を下降させて蓋体3及び載置台2により囲まれるウエハWの処理空間を形成し、ヒータ23(23a、23b、23c)による加熱を開始する。
【0025】
ここでウエハWの表面には、従来の技術で述べたようにレジスト液の液膜が例えば中央から外縁側に向かって高くなるように形成されており、各ヒータ23(23a、23b、23c)により例えばウエハWの中央制御よりも外周側の方が温度が高くなるように別個の加熱制御を行う。
【0026】
このとき上述したように各ヒータ23(23a、23b、23c)に対応して設けられている気流形成手段5(5a、5b、5c)により気流形成が開始される。この気流形成の様子について図5を参照しながら説明を行う。図中BはウエハW及び蓋体3の天井部31を通る中心線を示したものである。
【0027】
例えばヒータ23aと対応する気流形成手段5aでは、ヒータ23に対応するリング状の帯状領域の内側位置において給気管51aの給気口53から下降流が形成される。この下降流はウエハW表面に沿って内側と外側とに(X方向左右に)分かれて流れるが、この気流(下降流)は外側に隣接して形成される、当該気流形成手段5aの排気管52aによる上昇気流に引き寄せられるため、一部は内側へも流れるものの、大半はヒータ23aの上方を幅方向に横断して結果的にU字型の気流を形成する。
【0028】
同様にして最も外側の気流形成手段5cもヒータ23cの上方にてU型の気流を形成し、そしてこれら気流形成手段5a、5cに挟まれる気流形成手段5bについてもU字型気流を形成する。即ち気流形成手段5bについては、給気管51bから供給されるパージガスはウエハW表面に沿って内方側と外方側とに分かれて流れるが、給気管51bの外方側(図中右隣り)には気流形成手段5bとは逆の配列で設けられている気流形成手段5c(給気管51c)による下降流が形成されており、該下降流もまたウエハW表面にぶつかって分かれて流れる。従って給気管51bの形成する下降流の外側への流れC1と給気管51cの形成する内側への流れC2とが衝突するため、給気管51bの下降流は流れやすい内方側、即ち排気管52bの形成する上昇流側へと引き寄せられ、結果としてU字型の気流を形成するのである。
【0029】
また給気管51cの下降流C2についても同様に排気管52cの形成する上昇流側へと引き寄せられ、気流形成手段5b、5cの気流が独立することになる。更に給気管51bにより形成された下降流がウエハW表面に沿って内側へ向かった流れD1は、隣りの給気管51aにより形成された下降流がウエハW表面に沿って外側へ向かった流れD2と衝突し、これら流れD1、D2は排気管52b、52aに引かれて上昇流となり、気流形成手段5a、5bの気流が独立することになる。なおここでいう気流が独立するとは、例えば給気管51bから供給されたガスが概ね排気管52bにより排気されるということである。
【0030】
そして所定時間のベーク処理終了の後、蓋体3が上昇し、ウエハWは上述の搬入と逆の工程で図示しない搬送アームへと受け渡され、該加熱装置(処理容器)から搬出される。
【0031】
このように本実施の形態によれば、互いに独立に制御される複数のヒータ23(23a、23b、23c)の各々と対向するように複数の気流形成手段5(5a、5b、5c)を設け、各ヒータ23が受け持つ(ヒータ23により加熱される)ウエハWの加熱領域上に独立して気流を形成しているため、各加熱領域間で加熱制御の干渉を避けることができる。即ち、一のヒータ23に対応する加熱領域の温度が設定温度から外れていた場合、その誤差分がパージガスに乗って他の加熱領域の制御に影響を及ぼす程度が小さく、従って各ヒータ23(23a、23b、23c)における温度制御の独立性がよく、その結果ウエハWに対して高精度で安定した加熱制御を行うことができ、全面に亘って均一なベーク処理を行うことができ、面内均一性の高いレジスト膜が得られる。
【0032】
また、気流形成手段5における給気管51及び排気管52については、例えば上述した実施の形態において内側から順に給気管51a、排気管52a、排気管51b、給気管52bとしたように、互に隣接する気流形成手段5の間では、給気管51同士あるいは排気管52同士が隣り合うような配置としているので、一の気流形成手段5の給気口53から給気された気体は既述のように隣りの気流形成手段5の気流の影響をほとんど受けずに当該一の気流形成手段5の排気口54に戻るので、気流溜まりも少なく、また各気流形成手段5の気流の独立性が良い。
【0033】
更にまた、本実施の形態によれば、気流形成手段5(5a、5b、5c)に用いられる給気管51について二重管構造とし、気体導入手段81から該供給管51の内管Q2へと送られてくるパージガスを一旦外管Q1の内壁面Q1’に当て、しかる後に外管Q1全周に設けられた給気口53からウエハWに向けて該パージガスを流す構成としているので、管径の小さな給気管51を用いながら小さな流速で気流を吹き出させることができる。更に以上の効果に加え、ウエハWの上方からパージガスを供給し、ウエハWの上方から排気しているので、処理容器内の汚れが少ないという利点もある。
【0034】
また本発明に係る加熱装置は、図6に示すように例えば角形のLCD基板を加熱するために直線的に帯状に伸びる形状に形成したヒータ23(23a、23b、23c)を用いるようにすると共に、上述した実施の形態と同様に天井部31における該ヒータ23(23a、23b、23c)と対向する部位を挟む位置に直線状の給気管51及び排気管52からなる気流形成手段5(5a、5b、5c)を設けるようにしてもよい。このとき給気管51及び排気管52の配列は、気流形成手段5aが設けられる図中X方向左側から順に、例えば給気管51a、排気管52a、排気管52b、給気管51b、給気管51c、排気管52cと並ぶように構成され、このようにしても前述実施の形態と同様の効果が得られる。
【0035】
なお上述実施の形態では気流形成手段5について多数の給気口53及び排気口54が穿設された2つの管(給気管51、排気管52)により構成されるものとしたが、これは管に限定されるものではなく、例えば蓋体3の天井部31内に周状の溝を形成し、該天井部31の内壁面に多数の供給口(排気口)を開口させる構成としてもよい。また各気流形成手段5の間で流速をかえるようにしてもよい。更にまた加熱手段としては、例えば同心円に沿って配置した多数の加熱ランプであってもよい。
【0036】
次に上述の加熱装置を例えば加熱ユニットに組み込んだ塗布・現像装置の一例について図7及び図8を参照しながら説明する。図7及び図8中、91は例えば25枚のウエハWが収納されたカセットCを搬入出するためのカセットステーションであり、このカセットステーション91には前記カセットCを載置する載置部91aと、カセットCからウエハWを取り出すための受け渡し手段92とが設けられている。カセットステーション91の奥側には、例えばカセットステーション91から奥を見て例えば右側には塗布・現像系のユニットU1が、左側、手前側、奥側には加熱・冷却系のユニット等を多段に積み重ねた棚ユニットU2,U3,U4が夫々配置されていると共に、塗布・現像系ユニットU1と棚ユニットU2,U3,U4との間でウエハWの受け渡しを行うための搬送アームMAが設けられている。但し図7では便宜上受け渡し手段92、ユニットU2及び搬送アームMAは描いていない。
【0037】
塗布・現像系のユニットU1においては、例えば上段には2個の上述の現像装置を備えた現像ユニット93が、下段には2個の塗布装置を備えた塗布ユニット94が設けられている。棚ユニットU2,U3,U4においては、加熱ユニットや冷却ユニットのほか、ウエハの受け渡しユニットや疎水化処理ユニット等が上下に割り当てされている。
【0038】
この搬送アームMAや塗布・現像系ユニットU1等が設けられている部分を処理ブロックと呼ぶことにすると、当該処理ブロックはインタ−フェイスユニット95を介して露光ブロック96と接続されている。インタ−フェイスユニット95は例えば昇降自在、左右、前後に移動自在かつ鉛直軸まわりに回転自在に構成されたウエハWの受け渡し手段97により前記処理ブロックと露光ブロック96との間でウエハWの受け渡しを行うものである。
【0039】
この装置のウエハの流れについて説明すると、先ず外部からウエハWが収納されたウエハカセットCが載置部91aに載置され、受け渡し手段92によりカセットC内からウエハWが取り出され、既述の加熱・冷却ユニットU3の棚の一つである受け渡し台を介して搬送アームMAに受け渡される。次いでユニットU3の一の棚の処理部内にて疎水化処理が行われた後、塗布ユニット94にてレジスト液が塗布され、レジスト膜が形成される。レジスト膜が塗布されたウエハWは加熱ユニットで加熱された後、ユニットU4のインターフェースユニット95の受け渡し手段97と受渡し可能な冷却ユニットに搬送され、処理後にインタ−フェイスユニット95,受け渡し手段97を介して露光装置96に送られ、ここでパタ−ンに対応するマスクを介して露光が行われる。露光処理後のウエハを受け渡し手段97で受け取り、ユニットU4の受け渡しユニットを介して処理ブロックのウエハ搬送アームMAに渡す。
【0040】
この後ウエハWは加熱ユニットで所定温度に加熱され、しかる後冷却ユニットで所定温度に冷却され、続いて現像ユニット93に送られて現像処理され、レジストマスクが形成される。しかる後ウエハWは載置部91a上のカセットC内に戻される。
【0041】
以上において塗布液としてはレジスト液に限らず層間絶縁材料、低誘電体材料、強誘電体材料、配線材料、有機金属材料、金属ペースト等を用いるようにしてもよい。
【0042】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、複数に分割された加熱手段による基板の加熱制御が互に干渉することを抑え、精度よく基板を加熱することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る加熱装置を示す縦断面図である。
【図2】前記実施の形態におけるヒータと気流形成手段との位置関係を説明するための分解斜視図である。
【図3】給気管の二重管構造を説明するための斜視図である。
【図4】給気管に形成される供給口と孔部との位置関係を示した説明図である。
【図5】本実施の形態の作用を説明するための説明図である。
【図6】本発明に係る加熱装置の他の実施の形態を示す概略斜視図である。
【図7】前記加熱装置を組み込んだ塗布・現像装置の一例を示す斜視図である。
【図8】前記加熱装置を組み込んだ塗布・現像装置の一例を示す平面図である。
【図9】従来発明に係る加熱装置を説明するための概略断面図である。
【図10】従来発明に係る加熱装置を説明するための概略断面図である。
【図11】従来発明に係る加熱装置における気流の流れを説明する説明図である。
【符号の説明】
W ウエハ
2 載置台
23 ヒータ
3 蓋体
4 駆動機構
5 気流形成手段
51 給気管
52 排気管
53 給気口
54 排気口
55 孔部
61,62 配管
71 流量計
72 バルブ
81 気体導入手段
82 排気ポンプ

Claims (10)

  1. 基板を載置するための基板載置部と、
    この基板載置部により載置された基板を裏面側から加熱し、複数に分割されて各々独立に発熱制御される加熱手段と、
    少なくとも前記加熱手段による基板の加熱時に、該基板及び前記基板載置部の周囲を囲う処理容器と、
    前記基板と対向するように、かつ複数に分割された各加熱手段に対応して夫々設けられた複数の気流形成手段と、を備え、
    前記複数の気流形成手段の各々は、給気口及び排気口を有し、給気口から基板に向かって気体を供給し、その気体を排気口から排気して、対応する加熱手段により加熱される基板上の領域に沿って気流を形成するように構成されたことを特徴とする加熱装置。
  2. 加熱手段は帯状の抵抗発熱体であることを特徴とする請求項1記載の加熱装置。
  3. 抵抗発熱体は同心円状に分割されていることを特徴とする請求項2記載の加熱装置。
  4. 各気流形成手段は、抵抗発熱体に対向する帯状領域の一縁側及び他縁側のうちの一方側に沿って複数の給気口が配列されると共に、他方側に沿って複数の排気口が配列されることを特徴とする請求項2または3記載の加熱装置。
  5. 抵抗発熱体に対向する帯状領域の幅方向に並ぶ複数の気流形成手段において、互いに隣接する気流形成手段の給気口及び排気口の配置はたがいに逆になっていることを特徴とする請求項4記載の加熱装置。
  6. 各気流形成手段は、その長さ方向に沿って複数の給気口が配列された給気用パイプと、その長さ方向に沿って複数の排気口が配列された排気用パイプと、を含むことを特徴とする請求項2ないし5のいずれかに記載の加熱装置。
  7. 処理容器内の基板載置部に載置された基板を、複数に分割されて各々独立に発熱制御される加熱手段により裏面側から加熱し、前記複数の加熱手段により加熱される基板上の夫々の領域に沿って、互いに独立した気流を形成することを特徴とする加熱方法。
  8. 加熱手段は帯状の抵抗発熱体であることを特徴とする請求項7記載の加熱方法。
  9. 互いに独立した気流は、前記基板と対向する給気口から基板に向かって気体を供給し、その気体を前記基板に対向する排気口から排気することにより形成されることを特徴とする請求項7または8記載の加熱方法
  10. 各気流は、抵抗発熱体に対向する帯状領域の幅方向に形成され、互いに隣接する複数の気流の流れは、前記帯状領域の幅方向で見たときに気流の流れが互いに逆向きであることを特徴とする請求項9記載の加熱方法。
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