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JP3547291B2 - 作業用走行車 - Google Patents
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、作業機昇降用レバーを備えるトラクタ等の作業用走行車の技術分野に属するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、この種作業用走行車においては、ステアリングホイールの近傍に作業機昇降用レバーを配設したものが知られているが、従来では、作業機昇降用レバーのスイッチ部をメータパネル内に配設していたため、前記スイッチ部をメンテナンス(スイッチ交換等)する際に、わざわざメータパネルを取外す必要があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、メータパネルの外部に前記スイッチ部を配設すると共に、該スイッチ部を着脱自在なステアリングブーツで覆蓋することが提案される。つまり、ステアリングブーツの着脱のみでスイッチ部をメンテナンスすることが可能になるが、良好なメンテナンス性を実現するには、ステアリングブーツの着脱性にも配慮が必要であった。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記の如き実情に鑑みこれらの課題を解決することを目的として創作されたものであって、メータパネル配設部から突出するステアリングシャフトの近傍に、作業機昇降用レバーのスイッチ部を配設すると共に、該スイッチ部を、弾性変形自在なステアリングブーツで覆蓋する作業用走行車において、前記ステアリングブーツの縁部に、メータパネルの縁部に嵌合組付けされる嵌合溝を形成するにあたり、ステアリングブーツの縁部に、嵌合溝の無い非嵌合組付部を部分的に形成し、該非嵌合組付部からステアリングブーツの一部を捲って前記スイッチ部を露出可能に構成したものである。つまり、ステアリングブーツの縁部を全周に亘ってメータパネルに嵌合組付けしたものに比してステアリングブーツの着脱を容易に行うことができる許りでなく、ステアリングブーツの一部を捲るだけで作業機昇降用レバーのスイッチ部を露出させることができるため、前記スイッチ部をメンテナンスする際の作業性を向上させることができる。
【0005】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態の一つを図面に基づいて説明する。図面において、1はトラクタの走行機体であって、該走行機体1の後部には、昇降リンク機構2を介して作業機3が昇降自在に連結されている。そして、作業機3は、昇降リンク機構2を吊持するリフトアーム4の油圧作動に伴って昇降するが、これらの基本構成は何れも従来通りである。
【0006】
5は運転席6の前方に配設されるメータパネルであって、該メータパネル5は、前高後低状の傾斜面部に、タコメータ、水温計、燃料計、モニタランプ等が組込まれるメータ類配設部5aと、ライトスイッチ、ホーンスイッチ、スタータスイッチ等が組込まれる左右一対のスイッチ類配設部5bとを備えているが、左右のスイッチ類配設部5b間に突出形成される突出部5cには、後述するステアリングコラム7をメータパネル配設部から突出させるための凹部5dが切欠き状に形成されている。尚、5eはエンジンコントロールレバー8をメータパネル配設部から突出させるために凹部5d内に形成される切欠き溝である。
【0007】
前記ステアリングコラム7は、油圧ステアリングユニット9が取付けられるステアリングブラケット10に後傾状に突設されている。そして、前記油圧ステアリングユニット9は、ステアリングコラム7に内装されるステアリングシャフト11を介してステアリングホイール12に連動連結されているが、油圧ステアリングユニット9およびステアリングブラケット10の後方(運転席から見て手前側)および左右両側方は、前記メータパネル5の下側に配設されるステアリングカバー13によって覆蓋されている。
【0008】
14は前記ステアリングホイール12の近傍位置に配設される作業機昇降用レバーであって、該作業機昇降用レバー14の基端部には、レバー操作を検出するスイッチ部(中立復帰型3点スイッチ)14aが設けられている。そして、該スイッチ部14aは、メータパネル5側から後方に突設されるスイッチブラケット15の先端部(パイプ部)に取り付けられるが、このときスイッチ部14aは、ステアリングコラム7の後方近傍(運転席から見て手前側近傍)に位置するようになっている。尚、前記作業機昇降用レバー14の操作は、運転席6の側方に別途設けられるポジションレバー(作業機高さ設定レバー)16が最下げ位置(耕深自動制御位置)に操作された状態で有効となり、この状態では、作業機昇降用レバー14の上昇操作に基づいて作業機3が最上げ位置まで自己保持的に上昇する一方、作業機昇降用レバー14の下降操作に基づいて最上げ状態の作業機3がポジションレバー対応位置(耕深自動制御対応位置)まで自己保持的に下降するが、作業機昇降用レバー14の基本機能は従来と同様である。
【0009】
17はゴム質弾性部材で形成されるステアリングブーツであって、該ステアリングブーツ17は、ステアリングコラム7の上端部を覆うブーツ部17aと、メータパネル5aの凹部5dを上方から覆う天蓋部17bと、該天蓋部17bの後端部から垂下して凹部5dを後方(運転席から見て手前側)から覆う前蓋部17cとを一体的に有するが、前蓋部17cは、ステアリングコラム7の後方近傍に配設される前述のスイッチ部14aをも覆うべく後方膨出形状に形成されている。そして、スイッチ部14aから上方に突出する作業機昇降用レバー14は、天蓋部17bに形成されるレバー貫通孔17dを介して外部に突出するが、本実施形態では、ステアリングブーツ17にレバー貫通孔17dを予め形成することなく、必要に応じて切り取り形成するようになっている。つまり、作業機昇降用レバー14が有る仕様と無い仕様のステアリングブーツ17を共通化しているが、前記レバー貫通孔17dの形成部位を肉薄部17eとし、該肉薄部17eの内側面に予め切り取り溝を形成しているため、レバー貫通孔17dの切り取り作業も工具を使うことなく容易に行うことができるようになっている。
【0010】
17f〜17hは前記ステアリングブーツ17の縁部に形成される嵌合溝であって、該嵌合溝17f〜17hのうち、天蓋部17bの前端縁部に形成される嵌合溝17fは、凹部5dの前端縁部5fに嵌合組付けされ、また、天蓋部17bの左右両側縁部に形成される嵌合溝17gは、凹部5dの左右側縁部5gにそれぞれ嵌合組付けされ、さらに、前蓋部17cの左右両側縁部に形成される嵌合溝17hは、凹部5dの左右後端縁部5hにそれぞれ嵌合組付けされるが、前蓋部17cの下端縁部は、敢えて嵌合溝の無い非嵌合組付部17jに形成されている。つまり、ステアリングブーツ17の縁部に嵌合溝17f〜17hを形成し、該嵌合溝17f〜17hを、メータパネル5の縁部に嵌合組付けするにあたり、ステアリングブーツ17の縁部に、嵌合溝が無い非嵌合組付部17jを意識的に形成したため、この部分から手を入れて前蓋部17cを捲り上げるようにすれば、前蓋部17cの左右両側縁部に形成される嵌合溝17hと、凹部5dの左右後端縁部5hとの嵌合を容易に外すことができ、しかも、ステアリングコラム7および作業機昇降用レバー14が貫通する天蓋部17bの嵌合を外すことなく、前蓋部17cを捲るだけで作業機昇降用レバー14のスイッチ部14aを露出させることができるため、ステアリングブーツ17全体を外す場合に比して前記スイッチ部14aのメンテナンスを容易に行うことができるようになっている。
【0011】
さらに、17kは前記前蓋部17cの基端部(上端部)に形成される凹溝であって、該凹溝17kは、組付状態では前蓋部17cの変形を防止する補強リブとして機能するが、前蓋部17cを捲り上げる際には、前蓋部17cの基端部を積極的に折曲させて前蓋部17cの捲り上げを容易にすると共に、捲り上げ操作力を吸収して天蓋部17b側の嵌合が外れることを回避するようになっている。
【0012】
叙述の如く構成されたものにおいて、ステアリングブーツ17の縁部に嵌合溝17f〜17hを形成し、該嵌合溝17f〜17hを、メータパネル5の縁部に嵌合組付けするにあたり、ステアリングブーツ17の縁部に、嵌合溝が無い非嵌合組付部17jを意識的に形成したため、この部分から手を入れて前蓋部17cを捲り上げるようにすれば、ステアリングブーツ17とメータパネル5との嵌合を容易に外すことができ、その結果、ステアリングブーツ17の縁部を全周に亘ってメータパネル5の縁部に嵌合組付けする場合に比してステアリングブーツ17の着脱性を向上させることができる。
【0013】
しかも、ステアリングコラム7および作業機昇降用レバー14が貫通する天蓋部17bの嵌合を外すことなく、前蓋部17cを捲るだけで作業機昇降用レバー14のスイッチ部14aを露出させることができるため、ステアリングブーツ17全体を外す場合に比して前記スイッチ部14aのメンテナンスを容易に行うことができる。
【0014】
また、前記非嵌合組付部17jは、前蓋部17cの下端縁部に形成されるため、非嵌合組付部17jからメータパネル5内に水等が侵入する不都合も可及的に防止することができる。
【0015】
さらに、前記前蓋部17cの基端部に凹溝17kを形成したため、前蓋部17cを捲り上げる際に前蓋部17cの基端部を積極的に折曲させることができる許りか、捲り上げ操作力を吸収して天蓋部17b側の嵌合が外れることを回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】トラクタの側面図である。
【図2】ステアリングブーツの取付状態を示す同上要部側面図である。
【図3】同上要部平面図である。
【図4】作用を示す同上要部断面図である。
【図5】メータパネルの平面図である。
【図6】ステアリングブーツの正面図である。
【図7】同上背面図である。
【図8】同上平面図である。
【図9】同上底面図である。
【図10】同上側面図である。
【図11】同上断面図である。
【図12】マニュアルステアリング仕様車での実施例を示す要部断面図である。
【符号の説明】
1 走行機体
5 メータパネル
5b 凹部
7 ステアリングコラム
11 ステアリングシャフト
14 作業機昇降用レバー
14a スイッチ部
17 ステアリングブーツ
17a ブーツ部
17b 天蓋部
17c 前蓋部
17f〜17h 嵌合溝
17j 非嵌合組付部
17k 凹溝

Claims (1)

  1. メータパネル配設部から突出するステアリングシャフトの近傍に、作業機昇降用レバーのスイッチ部を配設すると共に、該スイッチ部を、弾性変形自在なステアリングブーツで覆蓋する作業用走行車において、前記ステアリングブーツの縁部に、メータパネルの縁部に嵌合組付けされる嵌合溝を形成するにあたり、ステアリングブーツの縁部に、嵌合溝の無い非嵌合組付部を部分的に形成し、該非嵌合組付部からステアリングブーツの一部を捲って前記スイッチ部を露出可能に構成した作業用走行車。
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