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JP3547306B2 - 収穫機の穀粒排出装置 - Google Patents
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、コンバイン又はハーベスタ等の収穫機における穀粒排出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、コンバインの穀粒タンクは、その底樋部に通じ側壁に沿って立設した縦軸旋回可能な揚送筒と、該揚送筒の上部に継送部を介して上下傾動可能に設けた排出筒とから構成される穀粒排出装置を備え、穀粒タンク内に収容された穀粒を路上に待機するトラック等の荷台(穀粒容器)に排出する際に、格納姿勢にある排出筒を起立傾動させると共に揚送筒を介して旋回させ、排出姿勢に位置決めした状態で排出筒先端の排出口から穀粒を排出し、穀粒の排出作業を行うようにしている。
【0003】
そして、上記穀粒排出装置は、駆動モータによって旋回駆動される揚送筒の周面に格納触片と排出触片とを突設し、該揚送筒を排出姿勢側と格納姿勢側とに旋回させるとき、揚送筒を旋回可能に支持する支持ケースの周囲に個別に取付固定した揺動接触片型のリミットスイッチからなる格納スイッチと排出スイッチとを、上記格納触片と排出触片とに各別に接当させて押動することにより駆動モータを停止させ、揚送筒を格納姿勢と排出姿勢とに旋回停止させるように構成している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の構成による穀粒排出装置は、格納スイッチと排出スイッチとを、上記支持ケースに個別に対向するように離間させて取着した取付片にそれぞれ取付固定しているため、揚送筒周囲の小許間隙内での取付け構造が複雑になると共に、穀粒排出装置の側方に位置するカッター等排稈処理装置から飛散して侵入する塵埃や藁屑等がこの部に堆積した際に、この堆積物を除去したり、両スイッチの接触片と揚送筒側の各触片との位置決め調節を行う等メンテナンス作業を行う場合に、揚送筒周りの異なる方向の複数箇所において、清掃や位置決め調節等のメンテナンス作業をしなければならないので、作業が煩雑で行い難い等の問題がある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記従来の問題点を解決するために本発明の収穫機の穀粒排出装置は、第1に、穀粒タンクの一側で、格納触片と排出触片とを周面に突設した揚送筒を駆動モータによって旋回駆動可能に立設すると共に、該揚送筒を旋回させるとき、揚送筒を回動可能に支持する支持枠側に設けた揺動接触片型のリミットスイッチからなる格納スイッチと排出スイッチを、上記格納触片と排出触片とに各別に接当させることにより駆動モータを停止させ、揚送筒を格納姿勢と排出姿勢とに旋回停止させる収穫機において、前記支持枠に単板状の取付板を設けると共に、格納スイッチと排出スイッチとを、取付板に形成した取付片の上下面に各別に取付固定したことを特徴としている。
【0006】
第2に、格納スイッチのスイッチ本体を、接触片の先端が揚送筒の周面に近接し且つ回動支点が揚送筒から遠ざかる位置となるように、取付板に傾斜させて取付固定したことを特徴としている。
【0007】
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。図1においてAは収穫機の一例として示すコンバインであり、クローラ式の走行装置1aを有する機台(走行機体)1の前方に刈取部2を昇降可能に装架し、その後方の左側にカッター等の排稈処理装置3aを有する脱穀部3を搭載すると共に、右側に前方より運転席4及び穀粒タンク5を配設し、上記脱穀3によって脱穀された穀粒を穀粒タンク5に収容すると共に、収容された穀粒を穀粒タンク5の後部に後述する構成を以て設置した穀粒排出装置(排出オーガ)6によって、例えば路上に待機しているトラックの荷台(穀粒容器)等に取出し排出するように構成している。
【0009】
上記穀粒排出装置6は図1に示すように、穀粒タンク5の底樋50内に横設している横送ラセン51の終端部で、タンク後壁に沿わせて立設した支持筒(屈折伝動ケース)52と、該支持筒52内に形成した回動支持部53内に嵌挿すると共に、中途部を穀粒タンク5側から延設したホルダ55内に遊嵌支持した揚送筒60と、該揚送筒60の上端部に在来のものと同様に継送部61及び油圧シリンダ等による傾動機構61aによって、上下傾動操作可能に連結された排出筒62等からなり、両者は内部にオーガ(穀粒移送螺旋体)6aを上記継送部61を介して連携回転可能に内装軸支している。
【0010】
そして、この穀粒排出装置6は、穀粒の排出を行わせないで刈取作業を行う等の非作業姿勢においては、上記傾動機構61aと図2〜図3で述べる旋回機構7を運転席4側に設置した操作レバー8を操作することによって、揚送筒60と排出筒62を格納姿勢に切り換えて、排出筒62を機体に立設した受具80内に安定載置することができるようにしている。
また穀粒排出作業を行う際には、上記操作レバー8を上下左右に適宜操作することにより、傾動機構61aを介し排出筒62を受具80から上昇離間させた状態から、旋回機構7を介して揚送筒60を図1の点線で示すような位置に旋回停止させたのち、横送ラセン
51及びオーガ6aを回転させると、穀粒タンク5内の穀粒を排出筒62の排出口65から機外に排出することができる。
【0011】
次に上記旋回機構7の構成について説明する。この旋回機構7は、前記支持筒52とホルダ55との間において、揚送筒60を機台1から支柱7aを介して固定支持した合わせ型の支持ケース7b(支持枠)で回動可能に遊嵌支持すると共に、該支持ケース7bに一体的に立設した取付台70に、減速機構を介してピニオンギヤ71を回転駆動する駆動モータMと、揚送筒60の旋回位置検出を行って駆動モータMの駆動を停止させる位置検出装置9を取付固定し、上記駆動モータMのピニオンギヤ71を揚送筒60の周囲に固着形成した径大で円盤状の旋回ギヤ72に噛合させて、揚送筒60の格納姿勢と排出姿勢との切換駆動を行い、該旋回ギヤ72には過旋回防止機構75を設けて構成している。
尚、過旋回防止機構75は、旋回ギヤ72の下面に突設したストッパ76を、取付台70側に固着したホルダネジ77に長さ調節可能に螺挿したストッパねじ78の端部を接当させることにより、揚送筒60の格納姿勢側への過旋回を補助的に規制するようにしている。また、上記旋回機構7部分は穀粒タンク5側から設けたカバー56によって周囲を覆っている。
【0012】
次に、同図を参照し位置検出装置9について説明する。この位置検出装置9は、揚送筒60の格納姿勢位置を検出して駆動モータMの作動を停止する格納スイッチ90と、揚送筒60の排出姿勢を検出して駆動モータMの作動を停止する排出スイッチ91を、後述する取付手段によって支持ケース7bの背後の一側に纏めて一体的に取付固定していると共に、上記格納スイッチ90と排出スイッチ91とに各別に接触して作動させる作動部材としての、格納位置停止作動用の触片(格納触片)92と排出位置停止作動用の触片(排出触片)93とを、揚送筒60の周面で格納位置と排出位置間隔を設けながら、且つ上下の位置を異ならせて突出形成することによって構成している。
【0013】
尚、図示例において格納スイッチ90と排出スイッチ91とは、一般に廉価な価格を以て市販されている、スイッチ本体に対し弾性を有する接触片9aの押動によっONする揺動接触片型のリミットスイッチを用いている。
そして、触片92と触片93とは、山形状のアングル部材を揚送筒60の周面から滑らかな中高状に突出形成させることにより、上記接触片9aに接当した際に、これを滑らかに押動させると共に復帰動作を円滑に行うことができるようにしている。
【0014】
上記格納スイッチ90と排出スイッチ91の取付構造について説明する。両スイッチ90,91の取付け用の取付板95は、支持ケース7bの背後に対し取付ネジNによって着脱可能に取着すると共に、側面視形状を内向きL字状に屈曲形成した一枚状の単板となし、格納スイッチ90と排出スイッチ91とを、内向きの取付片95aに揚送筒60の周方向に沿って離間させながら、その上下面に位置決め調節可能に取付固定している。
そして、この位置決め調節によって格納スイッチ90と排出スイッチ91の各接触片9aの先端は、それぞれ触片92と触片93との回動軌跡内で適正位置に突出させて臨ませることができ、揚送筒60が旋回した際に触片93が排出スイッチ91の接触片9aを押動すると、駆動モータMの作動を停止して揚送筒60を排出姿勢位置に的確に停止させ、また触片92が格納スイッチ90の接触片9aを押動すると、駆動モータMの作動を停止して揚送筒60を格納姿勢位置に的確に位置決め停止することができる。
【0015】
また、上記取付構成において格納スイッチ90と排出スイッチ91は、排出スイッチ91と格納スイッチ90とを取付板95を共通の取付部材として、図3で示す揚送筒60の排出姿勢旋回方向(矢印)に対して上手側と下手側とに離間して設けており、また取付片95aの上下面に位相を異ならせて位置決め調節可能に取付固定していることにより、両スイッチ90,91を揚送筒60の背後側の一側面に簡潔で廉価な構成を以てコンパクトに纏めて設置することができ、またその周囲を広く構成してスイッチ90,91の位置決め調節や交換、並びに排稈処理装置3a部分から侵入して堆積した塵埃等の堆積物の除去清掃等のメンテナンス作業を、簡単且つ適切に行うことができるようにしている。
【0016】
尚、この際排出スイッチ91は、該排出スイッチ91を補助取付板96に取付固定した状態で、該補助取付板96を取付板95の上面に対し調節ネジ9Tを介して、前後左右に位置決め調節代を大きくして取着するようにしている。
また、格納スイッチ90は、そのスイッチ本体に形成された長孔90a内に調節ネジ9Tを挿通して、取付片95aの下面に排出スイッチ91と離間変位させて取着することにより、両スイッチ90,91を共に単一の取付板95に取付固定して、揚送筒60の背後位置させている。
【0017】
また、取付板95は、両スイッチ90,91を取付固定した状態で排出スイッチ91側の一側下方を切欠することにより広い空間部Hを形成しているので、この空間部Hを介して、侵入する塵埃や藁屑等の下方への落下を促進させると共に、侵入堆積した塵埃や藁屑等の除去や、スイッチ調節等のメンテナンス作業を簡単に行うことができるものである。
従って、上記の構成によって取付固定された両スイッチ90,91は、メンテナンス作業を行いたい場合にカバー56を外すと、揚送筒60の背後で同一箇所に一挙に露出させることができるから、後方の広い空間から同方向においてメンテナンス作業を簡単に行うことができるものである。
【0018】
また、格納スイッチ90は、排出スイッチ91と逆向きで、その接触片9aの揺動側先端を揚送筒60の回転方向に沿った方向に取着し、触片92が接触片9aに接当して押動することにより作動するようにしており、該接触片9aの先端には滑動用のローラ9bを有する揺動触片型のリミットスイッチを採用していると共に、その取付姿勢を該ローラ9bが揚送筒60の軸芯に近接指向する位置で揚送筒60の周面に近接させ、且つ接触片9aの回動支点9cが軸芯と遠ざかる位置で、スイッチ本体を調節孔90a及び調節ネジ9Tを介して取付板95に平面視で傾斜させて取付固定することにより、接触片9aの揺動代が予め大きくなるようにして、格納スイッチ90の位置決め調節を無理なく容易に行わせると共に、接触片9aの動作を良好に行うことができるようにしている。
【0019】
従って、揚送筒60が図3の実線で示す位置から点線の矢印方向に回動されるとき、触片92が接触片9aを押動すると、該接触片9aは押動方向への移動代に余裕を有しているので、格納スイッチ90及びその接触片9aに無理を生じさせることなく位置検出を的確に精度よく行うことができると共に、格納スイッチ90の取付けにあたり調節代が大きいので、取付板95と揚送筒60間等に加工や組付け誤差等があっても、格納スイッチ90のスイッチ調節を簡単且つ適切に行うことができる等の利点がある。
【0020】
以上のように構成した穀粒排出装置を備えたコンバインによる穀粒排出作業は、先ずコンバインAを路上に待機しているトラック迄走行させて、穀粒タンク5側を所定距離を隔て横付け状態で停止させ、次いで操作レバー8を操作して傾動機構61a及び駆動モータMを作動させ、穀粒排出装置6の排出筒62及び揚送筒60を格納姿勢から起立旋回させて、排出姿勢に位置決め停止したのちオーガ6aを回転させると、穀粒タンク5内の穀粒を横送ラセン51及び揚送筒60並びに排出筒62を介し、その排出口65からトラックの穀粒容器内に向けて排出し収容させることができる。
【0021】
上記穀粒排出作業において、操作レバー8の排出側操作に基づいて、駆動モータMが正転すると、ピニオンギヤ71が旋回ギヤ72を駆動し揚送筒60が格納姿勢から排出姿勢側に旋回(実線矢印方向)し、触片93は実線から点線で示すように回動移動して、排出スイッチ91の接触片9aを押動してONさせる。
これにより駆動モータMは停止されて、揚送筒60は排出姿勢適正位置でその場停止し、穀粒の排出を排出筒62から良好に行うことができる。
次いで、穀粒排出作業が完了し操作レバー8を格納側操作し駆動モータMを逆転させると揚送筒60は逆旋回し、触片92が格納スイッチ90の接触片9aを押動するので、駆動モータMの逆転が停止される結果揚送筒60は格納姿勢適正位置でその場停止し、排出筒62の格納を良好に行うことができる。
【0022】
このとき、格納スイッチ90は、接触片9aの先端を揚送筒60の軸芯に可及的に近接させていると共に、接触片9aの回動支点9cを軸芯から遠ざかる位置にいて、スイッチ本体を取付板95に後退方向に傾斜させて設けているので、接触片9aを触片92に充分な接当代を有して的確に押動作動させることができると共に、接触片9aの押動方向への移動代に余裕を持たせることができて、接触片9aに無理を生じさせることなく検出を精度よく行うことができる。
また、格納スイッチ90はその取付けにあたり調節代が大きくなるので、取付板95と揚送筒60間等に加工や組付け誤差等があっても、格納スイッチ90のスイッチ調節を簡単且つ適切に行うことができる等の利点がある。
【0023】
【発明の効果】
以上のように構成した本発明は次のような効果を奏することができる。
請求項1の発明により、揚送筒が駆動モータによって旋回されると、格納スイッチと排出スイッチとが支持枠側から突設させた取付板に共に取付固定されていることにより、揚送筒の周面に突設された格納触片と排出触片とに的確に各接当して押動されるので、揚送筒を駆動モータの停止で格納姿勢と排出姿勢とに的確に位置決め停止することができて、穀粒排出装置の排出作業と格納作業とを良好に行うことができる。
また、上記のように単一の取付板に取付固定された格納スイッチと排出スイッチは、揚送筒の例えば背後の一側に簡潔な構成を以てコンパクトに纏めて設置することができると共に、これによってそのメンテナンス作業を従来のもののように別箇所で個別に行うことなく、揚送筒の一側から一挙に簡単に行うことができる等の利点がある。
【0024】
また、格納スイッチと排出スイッチとは、取付板に形成した取付片の上下面に各別に取付固定することにより、取付板を共通の取付部材として、格納スイッチと排出スイッチとを近接させながら互いの接触片の干渉を防止して、揚送筒の一側にコンパクトに纏めて設置することができると共に、各スイッチの周囲を広く形成することができ、塵埃等の除去或いはスイッチの位置決め調節等のメンテナンス作業を容易に行うことができる。
【0025】
請求項の発明により、格納スイッチのスイッチ本体を、接触片の先端が揚送筒の周面に近接し且つ回動支点が揚送筒から遠ざかる位置となるように、取付板に傾斜させて取付固定したことにより、接触片を触片に充分な接当代を有して的確に作動させることができると共に、接触片の押動方向への移動代に余裕を持たせることができるので、接触片に無理を生じさせることなく検出を精度よく行うことができる。
また、格納スイッチの調節代を大きくとることができるので、取付板と揚送筒等に加工や組付け誤差等があっても、格納スイッチの取付固定調節を簡単且つ適切に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の穀粒排出装置を備えたコンバインの側面図。
【図2】(A)は位置検出装置の構成を一部破断して示す側面図。(B)は(A)の背面図。
【図3】図2の平面図。
【符号の説明】
1 機台
3 脱穀部
5 穀粒タンク
6 穀粒排出装置
6a 穀粒オーガ
7 旋回機構
7a 支柱
7b 支持ケース(支持枠)
8 操作レバー
9 位置検出装置
9a 接触片
9T 調節ネジ
52 支持筒
60 揚送筒
62 排出筒
65 排出口
70 取付台
71 ピニオンギヤ
72 旋回ギヤ
90 格納スイッチ
91 排出スイッチ
92 触片(格納触片)
93 触片(排出触片)
95 取付板
95a 取付片
96 補助取付板
A コンバイン(収穫機)

Claims (2)

  1. 穀粒タンクの一側で、格納触片と排出触片とを周面に突設した揚送筒を駆動モータによって旋回駆動可能に立設すると共に、該揚送筒を旋回させるとき、揚送筒を回動可能に支持する支持枠側に設けた揺動接触片型のリミットスイッチからなる格納スイッチと排出スイッチを、上記格納触片と排出触片とに各別に接当させることにより駆動モータを停止させ、揚送筒を格納姿勢と排出姿勢とに旋回停止させる収穫機において、前記支持枠に単板状の取付板を設けると共に、格納スイッチと排出スイッチとを、取付板に形成した取付片の上下面に各別に取付固定したことを特徴とする収穫機の穀粒排出装置。
  2. 格納スイッチのスイッチ本体を、接触片の先端が揚送筒の周面に近接し且つ回動支点が揚送筒から遠ざかる位置となるように、取付板に傾斜させて取付固定したことを特徴とする請求項1記載の収穫機の穀粒排出装置。
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