JP3547713B2 - 孔版印刷装置および該装置の孔版原紙搬送方法 - Google Patents
孔版印刷装置および該装置の孔版原紙搬送方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP3547713B2 JP3547713B2 JP2001037101A JP2001037101A JP3547713B2 JP 3547713 B2 JP3547713 B2 JP 3547713B2 JP 2001037101 A JP2001037101 A JP 2001037101A JP 2001037101 A JP2001037101 A JP 2001037101A JP 3547713 B2 JP3547713 B2 JP 3547713B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- stencil
- stencil sheet
- drum
- transport path
- guide plate
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Handling Of Sheets (AREA)
- Manufacture Or Reproduction Of Printing Formes (AREA)
- Delivering By Means Of Belts And Rollers (AREA)
- Separation, Sorting, Adjustment, Or Bending Of Sheets To Be Conveyed (AREA)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、孔版原紙に所望画像を感熱製版し、この感熱製版された孔版原紙の製版領域の穿孔部分から印刷用紙にインクを転移させて孔版印刷を行う孔版印刷装置に関する。特に、多色による所望画像の孔版印刷を行う場合に適した孔版印刷装置および該装置の原紙搬送制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
所望画像が感熱穿孔された孔版原紙を円筒状のドラムに装着し、ドラムの内部から供給されるインクを孔版原紙の穿孔部分から通過させて印刷用紙に転移させることにより所望の印刷を行う孔版印刷装置は既に知られている。
【0003】
この種の孔版印刷装置では、ロール状に巻装された孔版原紙が製版部としてのサーマルヘッドとプラテンローラとの間に搬送される。孔版原紙はプラテンローラを駆動するプラテンモータにより搬送される。そして、サーマルヘッドにより感熱穿孔されて製版される。この製版された孔版原紙は、搬送ローラ等による孔版原紙送り部によりドラムへ向けて搬送される。そして、ドラムの周壁に巻き付けられて着版される。ドラムの周壁に製版済みの孔版原紙が着版されると、ドラムの回転とともにドラムの内部から周壁表面にインクが供給される。そして、製版済みの孔版原紙の穿孔部分からインクが押し出される。
【0004】
上記動作に同期して、給紙台から給紙された印刷用紙がドラムの周壁と一定の圧力が付与されたプレスローラとの間を通過すると、インクが製版済みの孔版原紙の穿孔部分を通過して印刷用紙に転移される。これにより、印刷用紙に所望の画像による印刷が施され、印刷済用紙が排紙台へと排紙される。
【0005】
ところで、上記孔版印刷装置において、孔版原紙をドラムまで搬送させる際、製版部の製版駆動速度と孔版原紙送り部の搬送速度は孔版原紙の斜行などを防止するため、速度に差をつける技術を採用している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
一般に、孔版印刷装置では、製版部の製版駆動速度より孔版原紙送り部の搬送速度の方が速く設定されている。よって、孔版原紙送り部により孔版原紙に対して適度な張力を与えつつ製版部での製版動作を行っている。そして、このときの製版部における孔版原紙の実際の製版速度は、プラテンモータ駆動回路により設定された製版駆動速度とほぼ同一となっている。
【0007】
しかしながら、製版部からドラムまでの孔版原紙の搬送距離が長い場合、孔版原紙の張力が増す。そして、孔版原紙の実際の製版速度が孔版原紙送り部の搬送速度に近づく。これにより、製版時に孔版原紙が引きずられ、画像伸びが発生する。
【0008】
また、複数のドラムを有し孔版原紙の搬送距離がそれぞれで異なる場合、製版速度が搬送距離に応じて差が出たりして、画像伸縮の原因になる。そして、複数のドラムを用いて多色多版印刷をしたときにそれぞれの版で異なる度合いの画像伸縮が生じると、全ての版をズレなく重ねて印刷することが不可能になる。
【0009】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、孔版原紙の通過点をセンサで検出して、製版時の製版駆動速度の最適化を図ることを目的とする。またこれにより、孔版原紙の画像伸縮の低減化を図り、再現性の良い孔版印刷を行うことを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明の第1の態様の孔版印刷装置は、
サーマルヘッド31と、該サーマルヘッド31と対向する位置に設けられたプラテンローラ32とからなり、該プラテンローラ32を回転駆動させることにより孔版原紙2を搬送しながら所望画像を穿孔製版する製版部4と、
該製版部4により製版された前記孔版原紙2が巻装可能な複数の円筒状のドラム5A,5Bと、
前記製版された前記孔版原紙2をいずれか一つのドラムまで搬送して巻装するときに全てのドラム5A,5Bに共通して使用される共通搬送経路49と、該共通搬送経路49に連通する非共通搬送経路56と、からなる搬送経路と、
製版された前記孔版原紙2を前記搬送経路上で所定速度で搬送する搬送部と、 前記搬送経路の所定位置での前記孔版原紙2の通過を検出する検出手段44,48,52,55と、
前記検出手段44,48,52,55の検出信号より前記孔版原紙2が前記共通搬送経路49と前記非共通搬送経路56の境目に搬送されたと判別したときに前記製版部4における前記プラテンローラ32の駆動速度を低速制御する制御手段61とを備えたことを特徴とする。
【0012】
本発明の第2の態様の孔版印刷装置は、第1の態様の孔版印刷装置において、 前記共通搬送経路49は、
一端側が製版部4に連通して前記孔版原紙2が通過可能な間隔をおいて対向配置された上流側固定ガイド板41と、
一端側が前記上流側固定ガイド板41の他端側に連通し、他端側が前記非共通搬送経路56又は前記ドラム5Bのクランプ機構7に連通されるように前記孔版原紙2が通過可能な間隔をおいて対向配置された上流側可動ガイド板46と、
からなり、
前記非共通搬送経路56は、
一端側が前記共通搬送経路49に連通して前記孔版原紙2が通過可能な間隔をおいて 対向配置された下流側固定ガイド板50と、
一端側が前記下流側固定ガイド板53に連通され、他端側が前記ドラム5Aのクラン プ機構7と連通可能に前記孔版原紙2が通過可能な間隔をおいて対向配置された下流側 可動ガイド板53と、
からなることを特徴とする。
【0014】
本発明の第3の態様の孔版印刷装置の孔版原紙搬送方法は、
孔版原紙2を搬送しながら所望画像を穿孔製版し、
製版された前記孔版原紙2を複数の円筒状のドラム5A,5Bのいずれか一つまで搬送して巻装するときに全てのドラム5に共通して使用される共通搬送経路49と、該共通搬送経路49に連通する非共通搬送経路56と、からなる前記孔版原紙2の搬送経路上で、製版された前記孔版原紙2を所定速度で搬送し、
前記共通搬送経路49及び前記非共通搬送経路56における前記孔版原紙2の通過を検出し、該孔版原紙2が前記共通搬送経路49と前記非共通搬送経路56の境目に搬送されたと判別したときに、該孔版原紙2の搬送速度を減速し、
該孔版原紙2を円筒状のドラム5に巻装することを特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】
図1は本発明による孔版印刷装置の概略構成を示す図である。
【0016】
以下、図1に基づいて孔版印刷装置の全体構成について説明する。孔版印刷装置1は、所望画像を孔版原紙2に感熱穿孔する製版機能と、製版した孔版原紙2を用いて印刷用紙3に孔版印刷を行う印刷機能とを兼備している。記録体としての孔版原紙2には、感熱フィルムの上に多孔性支持体を貼り合わせたシートが用いられる。
【0017】
図1に示すように、孔版印刷装置1は、後述する単一の製版部4と、自身の中心軸線の回りに回転可能に支持された円筒状の2つのドラム5(第一ドラム5A、第二ドラム5B)とを備えている。孔版印刷装置1は、2色の印刷インクを用いた1回の印刷動作で所望画像の孔版印刷を行う。ここで、図中左側で製版部4から離れているほうが第一ドラム5Aで、図中右側で製版部4と近接しているほうが第二ドラム5Bである。
【0018】
各ドラム5A,5Bの周壁6は、略円筒形の多孔構造に構成されている。各周壁6は、外周部に孔版原紙2の一端を係止するクランプ機構7を有している。各ドラム5A,5Bは、不図示の版胴駆動モータの動力により、図1の反時計廻り方向に間欠的、又は連続的に回転駆動される。
【0019】
図1に示すように、各ドラム5A,5Bの周壁6の内部には、印刷インク供給手段8が設けられている。印刷インク供給手段8は、外周面が周壁6の内周面に接触するように配設されている。印刷インク供給手段8は、自身の中心軸の回りに回転可能なスキージローラ9と、一対のドクターローラ10a,10bとを有している。ドクターローラ10a,10bは、スキージローラ9の外周面に対し、所定の間隔をもってスキージローラ9の母線方向に沿って延在している。印刷インク供給手段8は、スキージローラ9がドラム5A(又はドラム5B)の回転に同期してドラム5A(又はドラム5B)と同方向に回転駆動されることにより、インク溜まり11の印刷インク12を周壁6の内周面に供給している。スキージローラ9は、図示しない機構部により、印刷時に周壁6を内側から径方向外方に向けて膨出させるように移動する。
【0020】
なお、図1に示す孔版印刷装置1では、2色による多色印刷を行うため、第一ドラム5Aと第二ドラム5Bの印刷インク12には異なる色のインクが用いられる。
【0021】
インク溜まり11の印刷インク12は、スキージローラ9の回転に伴い、このスキージローラ9とドクターローラ10aとの間隙を通過し、スキージローラ9の外周面に一様な厚さの印刷インク層を形成する。印刷インク層は、スキージローラ9の回転に伴って周壁6の内周面に供給されて印刷に供される。
なお、ドクターローラ10bは、ドラム5Bにおける長時間放置したとき、自身とスキージローラ9との間隙からのインク漏れを防止する。
【0022】
各ドラム5A,5Bの外側位置には、ローラ部材としての単一の裏押しローラ13が設けられている。裏押しローラ13は、外周面が各ドラム5A,5Bの周壁6のスキージローラ9と対向する外周面と、近接して配置されている。裏押しローラ13は、金属等の非弾性材料で形成されている。裏押しローラ13は、各ドラム5A,5Bの周壁6と略同一外形に構成されている。この裏押しローラ13は、中心軸により周壁に対して所定間隔をおいて各ドラム5A,5Bの周壁6と平行に設けられている。また、裏押しローラ13は、各ドラム5A,5Bの周壁6におけるクランプ機構(クランプ板やクランプベース板等)との干渉を回避するための凹み部14を有している。各ドラム5A,5Bと裏押しローラ13とは、印刷時に上記したスキージローラ9の移動に伴い互いの外周面が圧接されるよう構成されている。
【0023】
裏押しローラ13には、用紙クランプ部材15が設けられている。用紙クランプ部材15は、枢軸(不図示)によって裏押しローラ13に揺動自在に装着されている。用紙クランプ部材15の一端には、裏押しローラ13の外周面と共働して印刷用紙3を係脱可能にクランプするクランプ片16が設けられている。
【0024】
なお、図示はしないが、裏押しローラ13には、印刷用紙3をクランプし、又はその解除を行うためのカム機構が設けられている。
【0025】
図1において、裏押しローラ13の左斜め下方には給紙部21が設けられている。給紙部21は、印刷用紙3を積載するための給紙台22を有している。給紙台22は、セットされた印刷用紙3の積載量に対応して不図示の駆動装置により上下動される。
【0026】
給紙台22の近傍には給紙機構23が設けられている。給紙機構23は、ゴム等からなる給紙ローラ24と、複数組の搬送ローラ25を備えて構成される。給紙ローラ24は、給紙台22上に積載された印刷用紙3の最上のものから一枚づつピックアップして搬送ローラ25側に搬送している。搬送ローラ25は、給紙ローラ24から送られた印刷用紙3を適当なタイミングで第一ドラム5Aの周壁6と裏押しローラ13との間に送り出している。
【0027】
図1において、第二ドラム5Bの下方で裏押しローラ13の外周面近傍には印刷用紙分離爪26が設けられている。印刷用紙分離爪26は、印刷が終了した印刷済の印刷用紙3を裏押しローラ13上から取外すためのものである。印刷用紙分離爪26により剥がされた印刷済の印刷用紙3は、例えば図示のローラ対やベルトコンベア装置等から構成される排紙装置27によって排紙部28側に搬送される。排紙部28は、排紙装置27によって搬送されてくる印刷済の印刷用紙3を積載収容する排紙台29を有している。
【0028】
図1において、排紙部28の右斜め上方には、ロール状に巻成された連続シート状の孔版原紙2が貯容部30に貯容されている。孔版原紙2は、貯容部30にセットされた状態で巻芯に制動力(ブレーキ)がかかるように、不図示の張力付与装置により所定の張力が付与される。
【0029】
図1において、製版部4は、孔版原紙2を貯容した貯容部30の近傍下流側に設けられている。製版部4は、サーマルヘッド31と、サーマルヘッド31に対向するプラテンローラ32とを有している。プラテンローラ32は、後述する制御手段61からの指令によりプラテンモータ駆動回路67を介して駆動されるプラテンモータ66により、孔版原紙2を搬送させている。そして、製版部4は、プラテンローラ32の回転により貯容部30から搬送される孔版原紙2の製版をサーマルヘッド31により感熱式に行っている。
【0030】
サーマルヘッド31は、不図示の原稿読取部で読み取られた画像データ、あるいは外部装置から転送される画像データの画像信号に応じて選択的に発熱する発熱素子が横一列、即ち主走査方向に一定間隔で多数配置されたものである。サーマルヘッド31は、細長い板状であり、搬送される孔版原紙2の上面に接して孔版原紙2の幅方向(主走査方向)と平行に設置されている。サーマルヘッド31は、プラテンローラ32に対して接近又は離隔する方向に移動可能とされている。すなわち、サーマルヘッド31は、孔版原紙2の穿孔時にプラテンローラ32に接触し、非穿孔時にプラテンローラ32から離間するようになっている。
【0031】
図1において、貯容部30から見て製版部4の下流側には上流側固定ガイド板41が配設されている。上流側固定ガイド板41は、孔版原紙2の搬送が可能な程度の間隔をおいて配置された水平な上ガイド板41aと、コ字状の下ガイド板41bと、から構成される。下ガイド板41bのコ字状の空間部分は、第二ドラム5Bに孔版原紙2を着版する際、孔版原紙2を弛ませて溜め込むための溜め込み部42を形成している。
【0032】
上流側固定ガイド板41の両端部には、搬送ローラ43A,43Bが配設されている。搬送ローラ43A,43Bは、孔版原紙2をドラム5側に搬送するための主動ローラ43aと従動ローラ43bとからなる。図1において、上流側固定ガイド板41の左側の搬送ローラ43Bの上流側近傍には、搬送される孔版原紙2の通過を検出する検出手段としての上流側孔版原紙待機センサ44が配置されている。上流側孔版原紙待機センサ44と溜め込み部42との間には、所望画像の製版を終えた孔版原紙2を切断するためのカッター装置45が配設されている。
【0033】
上流側固定ガイド板41の下流側には、上流側固定ガイド板41と連通して接続するように上流側可動ガイド板46が配設されている。上流側可動ガイド板46は、孔版原紙2の搬送が可能な程度の間隔をおいて配置された2枚の水平なガイド板から構成される。上流側可動ガイド板46は、後述する制御手段61からの指令により上流側可動ガイドモータ駆動回路71を介して駆動される上流側可動ガイドモータ70により、上流側固定ガイド板41と連通して接続する側を支点として、第二ドラム5Bのクランプ機構7に向かって所定角度傾斜可能とされている。上流側可動ガイド板46の両端部には、孔版原紙2を搬送するための主動ローラ47aと従動ローラ47bからなる搬送ローラ47が配設されている。図1において、上流側可動ガイド板46の左側の搬送ローラ47の下流側近傍には、搬送される孔版原紙2の通過を検出する検出手段としての上流側孔版原紙送りセンサ48が配置されている。
【0034】
そして、上記上流側固定ガイド板41と上流側可動ガイド板46は、孔版原紙2を各ドラム5A,5Bに向けて搬送するための第一ドラム5A及び第二ドラム5Bに共通して使用される共通搬送経路49を形成している。
【0035】
図1において、共通搬送経路49の一部を構成する上流側可動ガイド板46の下流側には、上流側可動ガイド板46と連通して接続するように下流側固定ガイド板50が配設されている。下流側固定ガイド板50は、孔版原紙2の搬送が可能な程度の間隔をおいて配置された2枚の水平なガイド板から構成される。
【0036】
下流側固定ガイド板50の近傍には、搬送ローラ51が配設されている。搬送ローラ51は、孔版原紙2を第一ドラム5A側に搬送するための主動ローラ51aと従動ローラ51bとからなる。図1において、下流側固定ガイド板50の左側の搬送ローラ51の上流側近傍には、搬送される孔版原紙2の通過を検出する検出手段としての下流側孔版原紙待機センサ52が配置されている。
【0037】
下流側固定ガイド板50の下流側には、下流側固定ガイド板50と連通して接続するように下流側可動ガイド板53が配設されている。下流側可動ガイド板53は、孔版原紙2の搬送が可能な程度の間隔をおいて配置された2枚の水平なガイド板から構成される。下流側可動ガイド板53は、後述する制御手段61からの指令により下流側可動ガイドモータ駆動回路73を介して駆動される下流側可動ガイドモータ72により、下流側固定ガイド板50と連通して接続する側を支点として、第一ドラム5Aのクランプ機構7に向かって所定角度傾斜可能とされている。下流側可動ガイド板53の両端部には、孔版原紙2を第一ドラム5Aのクランプ機構7に向かって搬送するための主動ローラ54aと従動ローラ54bからなる搬送ローラ54が配設されている。図1において、下流側可動ガイド板53の左側の搬送ローラ54の下流側近傍には、搬送される孔版原紙2の通過を検出する検出手段としての下流側孔版原紙送りセンサ55が配置されている。
【0038】
そして、上記下流側固定ガイド板50と下流側可動ガイド板53は、孔版原紙2を第一ドラム5Aに向けて搬送するための第一ドラム5Aのみに使用される非共通搬送経路56を形成している。なお、孔版原紙2への製版を開始する直前では、図1の実線で示すように、共通搬送経路49及び非共通搬送経路56が水平状態となっている。
【0039】
図1において、貯容部30と製版部4との間には、孔版原紙2を搬送するための一対のローラからなる搬送ローラ57が設けられている。図示はしないが、この搬送ローラ57を含め、共通搬送経路49および非共通搬送経路56における各搬送ローラ43A,43B,47,51,54の主動ローラ43a,47a,51a,54aは、無端ベルトを介して後述する送りモータ66に接続されている。そして、搬送ローラ43,47,51,54,57、無端ベルト、後述する送りモータ68及び送りモータ駆動回路69により、搬送駆動部を構成している。
【0040】
ここで、図2は孔版原紙2に製版を施し、この製版済の孔版原紙2を各ドラムに着版するための構成のみを抽出したブロック図である。
【0041】
図2における各構成について説明すると、上流側孔版原紙待機センサ44は、感熱製版された孔版原紙2を第一ドラム5A又は第二ドラム5B側に搬送する際、孔版原紙2の先端が通過したときに、孔版原紙2が共通搬送経路49の上流側固定ガイド板41内を通過した旨の検出信号を制御手段61に入力している。
【0042】
上流側孔版原紙送りセンサ48は、感熱製版された孔版原紙2を第二ドラム5Bに着版する際、孔版原紙2の先端が通過したときに、孔版原紙2が共通搬送経路49の上流側可動ガイド板46内を通過した旨の検出信号を制御手段61に入力している。
【0043】
下流側孔版原紙待機センサ52は、感熱製版された孔版原紙2を第一ドラム5A側に搬送する際、孔版原紙2の先端が通過したときに、孔版原紙2が非共通搬送経路56の下流側固定ガイド板50内を通過した旨の検出信号を制御手段61に入力している。
【0044】
下流側孔版原紙送りセンサ55は、感熱製版された孔版原紙2を第一ドラム5Aに着版する際、孔版原紙2の先端が通過したときに、孔版原紙2が非共通搬送経路56の下流側可動ガイド板53内を通過した旨の検出信号を制御手段61に入力している。
【0045】
ここで、上流側可動ガイド板46が上流側固定ガイド板41と下流側固定ガイド板50に連通して接続する水平状態の位置を上限位置とする。上流側可動ガイド板上限センサ62は、上流側可動ガイド板46がこの上限位置に位置しているか否かを検出する。そして、そのときの検出信号を制御手段61に入力している。
【0046】
またここで、感熱製版された孔版原紙2を第二ドラム5Bのクランプ機構7のクランプ位置に導く所定角度傾斜した状態の位置を下限位置とする。上流側可動ガイド板下限センサ63は、上流側可動ガイド板46がこの下限位置に位置しているか否かを検出する。そして、そのときの検出信号を制御手段61に入力している。
【0047】
またここで、下流側可動ガイド板53が下流側固定ガイド板50と連通して接続する水平状態の位置を上限位置とする。下流側可動ガイド板上限センサ64は、上流側可動ガイド板53がこの上限位置に位置しているか否かを検出する。そして、そのときの検出信号を制御手段61に入力している。
【0048】
またここで、感熱製版された孔版原紙2を第一ドラム5Aのクランプ機構7のクランプ位置に導く所定角度傾斜した状態の位置を下限位置とする。下流側可動ガイド板下限センサ65は、下流側可動ガイド板53が下限位置に位置しているか否かを検出する。そして、そのときの検出信号を制御手段61に入力している。
【0049】
プラテンモータ66は、例えばステッピングモータからなる。プラテンモータ66は、孔版原紙2に所望画像を感熱製版するときに、孔版原紙2を搬送するプラテンローラ32を回転駆動している。
【0050】
プラテンモータ駆動回路67は、制御手段61からの指令によりプラテンモータ66を所定の製版駆動速度で回転駆動させる。孔版原紙2が共通搬送経路49と非共通搬送経路56の境目に来ると、この製版駆動速度を低速にしている。
【0051】
送りモータ68は、例えばステッピングモータからなる。送りモータ68は、孔版原紙2を搬送経路49,56内で所定速度で搬送させるため、各搬送ローラ43A,43B,47,51,54,57を不図示の無端ベルトを介して回転駆動している。
【0052】
送りモータ駆動回路69は、制御手段61からの指令により送りモータ68を所定速度で回転駆動している。
【0053】
上流側可動ガイドモータ70は、上流側可動ガイド板46を水平状態(上限位置)と傾斜状態(下限位置)との間で移動させている。
【0054】
上流側可動ガイドモータ駆動回路71は、制御手段61からの指令により上流側可動ガイドモータ70を正転又は逆転駆動している。
【0055】
下流側可動ガイドモータ72は、下流側可動ガイド板53を水平状態(上限位置)と傾斜状態(下限位置)との間で移動させている。
【0056】
下流側可動ガイドモータ駆動回路73は、制御手段61からの指令により下流側可動ガイドモータ72を正転又は逆転駆動している。
【0057】
記憶手段としてのROM74には、後に説明する図3〜図5に示すフローチャトの動作を制御するための制御プログラムが記憶されている。また、記憶手段としてのRAM75は、制御手段61の作業変数の記憶などに使用される。
【0058】
制御手段(CPU)61は、所望画像による孔版原紙2への感熱製版、製版された孔版原紙2の着版、2色による印刷を含む一連の孔版印刷動作を統括している。制御手段61は、孔版原紙待機センサ44,52、孔版原紙送りセンサ48,55、可動ガイド板上限センサ62,64、可動ガイド板下限センサ63,65からの信号を入力とし、ROM74の制御プログラムに従って以下に説明する図3〜図5に示すフローチャートの動作を制御している。
【0059】
制御手段61は、孔版原紙待機センサ(44又は52)がオンしてからの所定時間、孔版原紙送りセンサ(48又は55)がオンしてからの所定時間、さらにはプラテンモータ66の動作時間を計測するためのタイマー61aを備えている。
【0060】
次に、上記構成による孔版印刷装置1の動作を図3〜図8を参照しながら説明する。ここでは、本例の要部である孔版原紙2に所望画像の製版を施して各ドラム5A,5Bに着版するまでの動作について説明する。
【0061】
図3は製版動作に関するメインフローチャート、図4は第一ドラム5Aの製版動作に関するフローチャート、図5は第二ドラム5Bの製版動作に関するフローチャート、図6,図7は製版動作時のタイミングチャート、図8は第一ドラム5A及び第二ドラム5Bでの製版時のプラテンモータの動作を示す模式図である。
【0062】
孔版原紙2に所望画像の感熱製版を行う前の初期状態では、上流側可動ガイド板上限センサ62及び下流側可動ガイド板上限センサ64がONとされている。このため、図1の実線で示すように、両可動ガイド板46,53が両固定ガイド板41,50と一直線をなすように水平に位置している。
【0063】
この状態で、制御手段61は、第一ドラム5A、第二ドラム5Bそれぞれの製版要求コマンドを監視している。そして、製版要求コマンドが来た場合、そのドラム5に対する製版動作を行う。
【0064】
すなわち、第一ドラム5A側の製版動作を行う製版要求コマンドが送られて来ると(ST1−Yes)、第一ドラム5A側の製版動作を実行する(ST2)。第二ドラム5B側の製版動作を行う製版要求コマンドが送られて来ると(ST1−No)、第二ドラム側の製版動作を実行する(ST3)。
【0065】
(第一ドラム5A側製版動作…図4の動作フローチャート)
図6に示すように、同期信号としてVSYNC信号がONすると(ST11−Yes)、プラテンモータ66及び送りモータ68がONして駆動する(ST12)。これにより、孔版原紙2への所望画像の書き込み(感熱製版)が開始される。この状態からプラテンモータ66は図6及び図8に示すようにγ秒連続で駆動する。その間、図6に示すように、上流側孔版原紙待機センサ44がONすると(ST13−Yes)、タイマー61aが時間計測を開始する。
【0066】
そして、タイマー61aがα秒経過すると(ST14)、孔版原紙2が非共通搬送経路56(第一ドラム5A側)に入る。この状態で図8の破線で示すようにプラテンモータ66の製版駆動速度を低速に制御し(ST15)、実際の製版速度が一定になるようにする。具体的に、孔版原紙2が共通搬送経路49内を搬送しているときのプラテンモータ66の製版駆動速度を100%とすると、それよりも数%程度製版駆動速度を低速化して制御している。
【0067】
プラテンモータ66が低速化された後、図6に示すように、下流側孔版原紙待機センサ52がONすると(ST16−Yes)、タイマー61aが時間計測を開始する。そして、タイマー61aがβ秒経過すると(ST17)、送りモータ68をOFFして停止する。そして、下流側可動ガイドモータ72を駆動して下流側可動ガイド板53を図1の点線で示す下限位置まで移動する(ST18)。
【0068】
下流側可動ガイド板53が下限位置まで移動し、下流側可動ガイド板下限センサ65がONすると(ST19−Yes)、送りモータ68をONして再駆動する(ST20)。続いて、下流側孔版原紙送りセンサ55がONすると(ST21−Yes)、タイマー61aが時間計測を開始する。タイマー61aがδ秒経過すると(ST22)、送りモータ68をOFFして停止する(ST23)。そして、タイマー61aの時間計測によりプラテンモータ動作時間がγ秒を経過すると(ST24−Yes)、プラテンモータ66をOFFして停止する(ST25)。その後、着版動作に移行する(ST26)。
【0069】
着版動作では、上記製版動作により搬送される製版済の孔版原紙2の一端を第一ドラム5Aのクランプ機構7にクランプする。続いて、クランプされた孔版原紙2の終端をカッタ装置45により切断する。そして、ドラム5Aを図1の反時計回り方向に回転させ、製版済の孔版原紙2を第一ドラム5Aの周壁6に巻き付ける。
【0070】
(第二ドラム5B側製版動作…図5の動作フローチャート)
図7に示すように、同期信号としてVSYNC信号がONすると(ST31−Yes)、プラテンモータ66及び送りモータ68がONして駆動する(ST32)。これにより、孔版原紙2への所望画像の書き込みが開始される。この状態からプラテンモータ66は図7及び図8に示すようにγ秒連続で駆動する。その間、図7に示すように、上流側孔版原紙待機センサ44がONすると(ST33−Yes)、タイマー61aが時間計測を開始する。
【0071】
そして、タイマー61aがα秒経過すると(ST34)、送りモータ59をOFFして停止する。そして、上流側可動ガイドモータ70を駆動して上流側可動ガイド板46を図1の点線で示す下限位置まで移動する(ST35)。
【0072】
上流側可動ガイド板46が下限位置まで移動し、上流側可動ガイド板下限センサ65がONすると(ST36−Yes)、送りモータ68をONして再駆動する(ST37)。続いて、上流側孔版原紙送りセンサ48がONすると(ST38−Yes)、タイマー61aが時間計測を開始する。タイマー61aがδ秒経過すると(ST39)、送りモータ68をOFFして停止する(ST40)。そして、タイマー61aの時間計測によりプラテンモータ動作時間がγ秒を経過すると(ST41−Yes)、プラテンモータ66をOFFして停止する(ST42)。その後、着版動作に移行する(ST43)。
【0073】
着版動作では、上記製版動作により搬送される製版済の孔版原紙2の一端を第二ドラム5Bのクランプ機構7にクランプする。そして、ドラム5Bを図1の反時計回り方向に所定量回転させ、孔版原紙2の終端をカッタ装置45により切断する。その後、更にドラム5Bを図1の反時計回り方向に回転させ、製版済の孔版原紙2を第二ドラム5Bの周壁6に巻き付ける。
【0074】
そして、上記製版動作並びに孔版原紙2の着版動作を終えると、印刷動作に移行する。この印刷動作では、不図示の操作パネルのテンキー操作により印刷枚数を入力し、その後スタートキーを押下すると、第一ドラム5A及び第二ドラム5Bの周壁6が図1の反時計廻り方向に同期回転駆動される。これと同時に、裏押しローラ13も自身の中心軸線周りに同期回転駆動される。
【0075】
そして、各ドラム5A,5Bの周壁6と裏押しローラ13の回転開始とともに、給紙ローラ24により給紙台22から印刷用紙3が一枚ずつ搬送ローラ25を介して所定タイミングで裏押しローラ13のクランプ片16に送り込まれる。この裏押しローラ13のクランプ片16にクランプされた印刷用紙3は、第一ドラム5Aの版胴外周面に巻装されている孔版原紙2とともに、裏押しローラ13との間に所定の押圧力で挟持される。
【0076】
そして、印刷用紙3には、第一ドラム5Aに巻装された孔版原紙2による所望画像の印刷が施される。その後、印刷用紙3は、第二ドラム5Bに巻装されている孔版原紙2とともに、裏押しローラ13との間に所定の押圧力で挟持される。
【0077】
そして、印刷用紙3には、第二ドラム5Bに巻装された孔版原紙2による所望画像の印刷が施される。各ドラム5A,5Bに巻装された孔版原紙2による所望画像の印刷が施された印刷用紙3は、印刷用紙分離爪26によって裏押しローラ13から引き離される。そして、排紙装置27を介して排紙台29に排紙される。
【0078】
ここで、図9は上記孔版印刷装置1において、改善前の第一ドラム側製版時の製版速度を示す図、図10は改善前後における孔版原紙2の1版分の搬送量の比較図である。なお、図9における孔版原紙の搬送速度は図1の搬送ローラ57の位置で測定して得られたものであり、実際の製版速度に等しいと考えられる。また、図10に示す孔版原紙の搬送量は、6回の製版を行ったときの平均値である。
【0079】
図1に示す構成の孔版印刷装置1を構築した場合、非共通搬送経路56の駆動源である送りモータ68の方がプラテンモータ66よりも速くなるように設定してある。しかも、第一ドラム5A側の孔版原紙2の非共通搬送経路56が第二ドラム5B側の孔版原紙2の共通搬送経路49より長くなっている。そのため、孔版原紙2が第一ドラム5A側の非共通搬送経路56を搬送されているとき、孔版原紙2の製版速度が速くなり、製版部4の孔版原紙2が引きずられることになる。実際に、図9からも判るように、孔版原紙2が共通搬送経路49を搬送されているとき(図9の区間A)の孔版原紙2の製版速度に比べ、孔版原紙2が非共通搬送経路56を搬送されているとき(図9の区間B)の方が孔版原紙2の製版速度が速くなっている。その結果、第一ドラム5Aに製版する方が第二ドラム5Bに製版する時よりも大きな画像伸びが発生する。
【0080】
そこで、本実施の形態では、第一ドラム5A側に製版する際、孔版原紙2が非共通搬送経路56を通過していることを検出し、このときのプラテンモータ66の製版駆動速度を低速化させる。これにより、第一ドラム5A製版時の画像伸びを防いでいる。なお、第二ドラム5B側の製版ではプラテンモータ66の製版駆動速度は変えていない。
【0081】
また、改善前における孔版原紙2の搬送量は、第一ドラム5A側と第二ドラム5B側で差があり、第一ドラム5A側で画像伸びが発生している。これに対し、改善後の本実施の形態によれば、第一ドラム5A及び第二ドラム5Bそれぞれの孔版原紙2の搬送量の差が少なく、第一ドラム5A側の画像伸びを抑制することができた。図10に示すように、改善前では、第一ドラム5A側と第二ドラム5B側の孔版原紙2の搬送量に大きな差があるが、改善後の本実施の形態では、その差が少なくなっており、製版速度が一定になり画像伸びが抑えられていることが分かる。
【0082】
このように、本実施の形態によれば、孔版原紙2の搬送経路(共通搬送経路49、非共通搬送経路56)毎に最適な製版駆動速度を設定し、孔版原紙2の通過点をセンサ(孔版原紙待機センサ44,52、孔版原紙送りセンサ48,55)で検出しながらプラテンモータ66の実際の製版速度を一定に制御することができる。これにより、孔版原紙を斜行させず、画像伸びをなくし、製版時間を長引かせることのない孔版印刷装置を提供することができる。また、多色多版印刷時においても、位置ズレの生じない印刷物が得られる。
【0083】
ところで、上記実施の形態は、2つのドラム5A,5Bに共通して使用される裏押しローラを装備した構成の孔版印刷装置に限られない。例えば、図11に示すような孔版印刷装置にも適用できる。この孔版印刷装置では、各ドラム5A,5Bの周壁6に押圧接触するように、上下動可能なローラ部材としてのプレスローラ81,81が、各ドラム5A,5Bの中心軸方向と平行に配置されている。そして、給紙部21から給紙される印刷用紙3をプレスローラ81,81にて周壁6に圧接することにより孔版印刷を行う。その際、第一ドラム5Aから第2ドラム5Bへの印刷用紙3の受け渡しは、図11に示すように、第一ドラム5Aと第二ドラム5Bの間に設けられた複数のローラ対82aとガイド板82bを備えた搬送機構82を介して行われる。
【0084】
上記実施の形態は、2色の孔版印刷を1回で行う場合に適用した例について説明したが、さらに複数のドラムを装備し、多色の孔版印刷を1回で行う構成の孔版印刷装置にも適用することが可能である。また、ドラムまでの孔版原紙の搬送経路が長く、画像伸縮が生ずる単色の孔版印刷を行う孔版印刷装置にも適用可能である。この場合、第1ドラム5Aを取り除き、第2ドラム5Bのみの構成となる。したがって、搬送経路は、非共通搬送経路56のみとなる。また、検出手段は、上流側孔版原紙待機センサ44と、上流側孔版原紙送りセンサ48と、で構成される。
【0085】
また、上記実施の形態では、搬送経路(共通搬送経路49、非共通搬送経路56)上を搬送される孔版原紙2の通過を複数のセンサ(孔版原紙待機センサ、孔版原紙送りセンサ)で検出する構成としたが、送りモータ68に接続されるエンコーダの出力に基づいて所定位置からの孔版原紙送り量として検出するようにしてもよい。
【0086】
【発明の効果】
以上の説明で明らかなように、本発明によれば、孔版原紙の搬送経路(共通搬送経路、非共通搬送経路)毎に最適な製版速度を設定し、孔版原紙の通過点を検出しながらプラテンモータの実際の製版速度を一定に制御することができる。これにより、孔版原紙を斜行させず、画像伸びをなくし、製版時間を長引かせることのない孔版印刷装置を提供することができる。また、多色多版印刷時においても、位置ズレの生じない印刷物が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による孔版印刷装置の概略構成を示す図
【図2】本発明による孔版印刷装置の原紙搬送制御に関わるブロック構成図
【図3】本発明による孔版印刷装置の製版動作に関するメインフローチャート
【図4】本発明による孔版印刷装置の第一ドラムの製版動作に関するフローチャート
【図5】本発明による孔版印刷装置の第二ドラムの製版動作に関するフローチャート
【図6】本発明による孔版印刷装置の第1ドラム5A側製版動作時のタイミングチャート
【図7】本発明による孔版印刷装置の第2ドラム5B側製版動作時のタイミングチャート
【図8】本発明による孔版印刷装置の第一ドラムおよび第二ドラムでの製版時のプラテンモータの動作を示す模式図
【図9】図1の孔版印刷装置において、改善前の第一ドラム側製版時の製版速度を示す図
【図10】改善前後における孔版原紙の1版分の搬送量の比較図
【図11】本発明による孔版印刷装置の他の実施の形態を示す図
【符号の説明】
31…サーマルヘッド、32…プラテンローラ、2…孔版原紙、4…製版部、
49…搬送経路(共通搬送経路)、61…制御手段、5(5A,5B)…円筒状のドラム、56…非共通搬送経路、44,48,52,55…検出手段、
41…上流側固定ガイド板、7…クランプ機構、46…上流側可動ガイド板、
50…下流側固定ガイド板、53…下流側可動ガイド板
【発明の属する技術分野】
本発明は、孔版原紙に所望画像を感熱製版し、この感熱製版された孔版原紙の製版領域の穿孔部分から印刷用紙にインクを転移させて孔版印刷を行う孔版印刷装置に関する。特に、多色による所望画像の孔版印刷を行う場合に適した孔版印刷装置および該装置の原紙搬送制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
所望画像が感熱穿孔された孔版原紙を円筒状のドラムに装着し、ドラムの内部から供給されるインクを孔版原紙の穿孔部分から通過させて印刷用紙に転移させることにより所望の印刷を行う孔版印刷装置は既に知られている。
【0003】
この種の孔版印刷装置では、ロール状に巻装された孔版原紙が製版部としてのサーマルヘッドとプラテンローラとの間に搬送される。孔版原紙はプラテンローラを駆動するプラテンモータにより搬送される。そして、サーマルヘッドにより感熱穿孔されて製版される。この製版された孔版原紙は、搬送ローラ等による孔版原紙送り部によりドラムへ向けて搬送される。そして、ドラムの周壁に巻き付けられて着版される。ドラムの周壁に製版済みの孔版原紙が着版されると、ドラムの回転とともにドラムの内部から周壁表面にインクが供給される。そして、製版済みの孔版原紙の穿孔部分からインクが押し出される。
【0004】
上記動作に同期して、給紙台から給紙された印刷用紙がドラムの周壁と一定の圧力が付与されたプレスローラとの間を通過すると、インクが製版済みの孔版原紙の穿孔部分を通過して印刷用紙に転移される。これにより、印刷用紙に所望の画像による印刷が施され、印刷済用紙が排紙台へと排紙される。
【0005】
ところで、上記孔版印刷装置において、孔版原紙をドラムまで搬送させる際、製版部の製版駆動速度と孔版原紙送り部の搬送速度は孔版原紙の斜行などを防止するため、速度に差をつける技術を採用している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
一般に、孔版印刷装置では、製版部の製版駆動速度より孔版原紙送り部の搬送速度の方が速く設定されている。よって、孔版原紙送り部により孔版原紙に対して適度な張力を与えつつ製版部での製版動作を行っている。そして、このときの製版部における孔版原紙の実際の製版速度は、プラテンモータ駆動回路により設定された製版駆動速度とほぼ同一となっている。
【0007】
しかしながら、製版部からドラムまでの孔版原紙の搬送距離が長い場合、孔版原紙の張力が増す。そして、孔版原紙の実際の製版速度が孔版原紙送り部の搬送速度に近づく。これにより、製版時に孔版原紙が引きずられ、画像伸びが発生する。
【0008】
また、複数のドラムを有し孔版原紙の搬送距離がそれぞれで異なる場合、製版速度が搬送距離に応じて差が出たりして、画像伸縮の原因になる。そして、複数のドラムを用いて多色多版印刷をしたときにそれぞれの版で異なる度合いの画像伸縮が生じると、全ての版をズレなく重ねて印刷することが不可能になる。
【0009】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、孔版原紙の通過点をセンサで検出して、製版時の製版駆動速度の最適化を図ることを目的とする。またこれにより、孔版原紙の画像伸縮の低減化を図り、再現性の良い孔版印刷を行うことを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明の第1の態様の孔版印刷装置は、
サーマルヘッド31と、該サーマルヘッド31と対向する位置に設けられたプラテンローラ32とからなり、該プラテンローラ32を回転駆動させることにより孔版原紙2を搬送しながら所望画像を穿孔製版する製版部4と、
該製版部4により製版された前記孔版原紙2が巻装可能な複数の円筒状のドラム5A,5Bと、
前記製版された前記孔版原紙2をいずれか一つのドラムまで搬送して巻装するときに全てのドラム5A,5Bに共通して使用される共通搬送経路49と、該共通搬送経路49に連通する非共通搬送経路56と、からなる搬送経路と、
製版された前記孔版原紙2を前記搬送経路上で所定速度で搬送する搬送部と、 前記搬送経路の所定位置での前記孔版原紙2の通過を検出する検出手段44,48,52,55と、
前記検出手段44,48,52,55の検出信号より前記孔版原紙2が前記共通搬送経路49と前記非共通搬送経路56の境目に搬送されたと判別したときに前記製版部4における前記プラテンローラ32の駆動速度を低速制御する制御手段61とを備えたことを特徴とする。
【0012】
本発明の第2の態様の孔版印刷装置は、第1の態様の孔版印刷装置において、 前記共通搬送経路49は、
一端側が製版部4に連通して前記孔版原紙2が通過可能な間隔をおいて対向配置された上流側固定ガイド板41と、
一端側が前記上流側固定ガイド板41の他端側に連通し、他端側が前記非共通搬送経路56又は前記ドラム5Bのクランプ機構7に連通されるように前記孔版原紙2が通過可能な間隔をおいて対向配置された上流側可動ガイド板46と、
からなり、
前記非共通搬送経路56は、
一端側が前記共通搬送経路49に連通して前記孔版原紙2が通過可能な間隔をおいて 対向配置された下流側固定ガイド板50と、
一端側が前記下流側固定ガイド板53に連通され、他端側が前記ドラム5Aのクラン プ機構7と連通可能に前記孔版原紙2が通過可能な間隔をおいて対向配置された下流側 可動ガイド板53と、
からなることを特徴とする。
【0014】
本発明の第3の態様の孔版印刷装置の孔版原紙搬送方法は、
孔版原紙2を搬送しながら所望画像を穿孔製版し、
製版された前記孔版原紙2を複数の円筒状のドラム5A,5Bのいずれか一つまで搬送して巻装するときに全てのドラム5に共通して使用される共通搬送経路49と、該共通搬送経路49に連通する非共通搬送経路56と、からなる前記孔版原紙2の搬送経路上で、製版された前記孔版原紙2を所定速度で搬送し、
前記共通搬送経路49及び前記非共通搬送経路56における前記孔版原紙2の通過を検出し、該孔版原紙2が前記共通搬送経路49と前記非共通搬送経路56の境目に搬送されたと判別したときに、該孔版原紙2の搬送速度を減速し、
該孔版原紙2を円筒状のドラム5に巻装することを特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】
図1は本発明による孔版印刷装置の概略構成を示す図である。
【0016】
以下、図1に基づいて孔版印刷装置の全体構成について説明する。孔版印刷装置1は、所望画像を孔版原紙2に感熱穿孔する製版機能と、製版した孔版原紙2を用いて印刷用紙3に孔版印刷を行う印刷機能とを兼備している。記録体としての孔版原紙2には、感熱フィルムの上に多孔性支持体を貼り合わせたシートが用いられる。
【0017】
図1に示すように、孔版印刷装置1は、後述する単一の製版部4と、自身の中心軸線の回りに回転可能に支持された円筒状の2つのドラム5(第一ドラム5A、第二ドラム5B)とを備えている。孔版印刷装置1は、2色の印刷インクを用いた1回の印刷動作で所望画像の孔版印刷を行う。ここで、図中左側で製版部4から離れているほうが第一ドラム5Aで、図中右側で製版部4と近接しているほうが第二ドラム5Bである。
【0018】
各ドラム5A,5Bの周壁6は、略円筒形の多孔構造に構成されている。各周壁6は、外周部に孔版原紙2の一端を係止するクランプ機構7を有している。各ドラム5A,5Bは、不図示の版胴駆動モータの動力により、図1の反時計廻り方向に間欠的、又は連続的に回転駆動される。
【0019】
図1に示すように、各ドラム5A,5Bの周壁6の内部には、印刷インク供給手段8が設けられている。印刷インク供給手段8は、外周面が周壁6の内周面に接触するように配設されている。印刷インク供給手段8は、自身の中心軸の回りに回転可能なスキージローラ9と、一対のドクターローラ10a,10bとを有している。ドクターローラ10a,10bは、スキージローラ9の外周面に対し、所定の間隔をもってスキージローラ9の母線方向に沿って延在している。印刷インク供給手段8は、スキージローラ9がドラム5A(又はドラム5B)の回転に同期してドラム5A(又はドラム5B)と同方向に回転駆動されることにより、インク溜まり11の印刷インク12を周壁6の内周面に供給している。スキージローラ9は、図示しない機構部により、印刷時に周壁6を内側から径方向外方に向けて膨出させるように移動する。
【0020】
なお、図1に示す孔版印刷装置1では、2色による多色印刷を行うため、第一ドラム5Aと第二ドラム5Bの印刷インク12には異なる色のインクが用いられる。
【0021】
インク溜まり11の印刷インク12は、スキージローラ9の回転に伴い、このスキージローラ9とドクターローラ10aとの間隙を通過し、スキージローラ9の外周面に一様な厚さの印刷インク層を形成する。印刷インク層は、スキージローラ9の回転に伴って周壁6の内周面に供給されて印刷に供される。
なお、ドクターローラ10bは、ドラム5Bにおける長時間放置したとき、自身とスキージローラ9との間隙からのインク漏れを防止する。
【0022】
各ドラム5A,5Bの外側位置には、ローラ部材としての単一の裏押しローラ13が設けられている。裏押しローラ13は、外周面が各ドラム5A,5Bの周壁6のスキージローラ9と対向する外周面と、近接して配置されている。裏押しローラ13は、金属等の非弾性材料で形成されている。裏押しローラ13は、各ドラム5A,5Bの周壁6と略同一外形に構成されている。この裏押しローラ13は、中心軸により周壁に対して所定間隔をおいて各ドラム5A,5Bの周壁6と平行に設けられている。また、裏押しローラ13は、各ドラム5A,5Bの周壁6におけるクランプ機構(クランプ板やクランプベース板等)との干渉を回避するための凹み部14を有している。各ドラム5A,5Bと裏押しローラ13とは、印刷時に上記したスキージローラ9の移動に伴い互いの外周面が圧接されるよう構成されている。
【0023】
裏押しローラ13には、用紙クランプ部材15が設けられている。用紙クランプ部材15は、枢軸(不図示)によって裏押しローラ13に揺動自在に装着されている。用紙クランプ部材15の一端には、裏押しローラ13の外周面と共働して印刷用紙3を係脱可能にクランプするクランプ片16が設けられている。
【0024】
なお、図示はしないが、裏押しローラ13には、印刷用紙3をクランプし、又はその解除を行うためのカム機構が設けられている。
【0025】
図1において、裏押しローラ13の左斜め下方には給紙部21が設けられている。給紙部21は、印刷用紙3を積載するための給紙台22を有している。給紙台22は、セットされた印刷用紙3の積載量に対応して不図示の駆動装置により上下動される。
【0026】
給紙台22の近傍には給紙機構23が設けられている。給紙機構23は、ゴム等からなる給紙ローラ24と、複数組の搬送ローラ25を備えて構成される。給紙ローラ24は、給紙台22上に積載された印刷用紙3の最上のものから一枚づつピックアップして搬送ローラ25側に搬送している。搬送ローラ25は、給紙ローラ24から送られた印刷用紙3を適当なタイミングで第一ドラム5Aの周壁6と裏押しローラ13との間に送り出している。
【0027】
図1において、第二ドラム5Bの下方で裏押しローラ13の外周面近傍には印刷用紙分離爪26が設けられている。印刷用紙分離爪26は、印刷が終了した印刷済の印刷用紙3を裏押しローラ13上から取外すためのものである。印刷用紙分離爪26により剥がされた印刷済の印刷用紙3は、例えば図示のローラ対やベルトコンベア装置等から構成される排紙装置27によって排紙部28側に搬送される。排紙部28は、排紙装置27によって搬送されてくる印刷済の印刷用紙3を積載収容する排紙台29を有している。
【0028】
図1において、排紙部28の右斜め上方には、ロール状に巻成された連続シート状の孔版原紙2が貯容部30に貯容されている。孔版原紙2は、貯容部30にセットされた状態で巻芯に制動力(ブレーキ)がかかるように、不図示の張力付与装置により所定の張力が付与される。
【0029】
図1において、製版部4は、孔版原紙2を貯容した貯容部30の近傍下流側に設けられている。製版部4は、サーマルヘッド31と、サーマルヘッド31に対向するプラテンローラ32とを有している。プラテンローラ32は、後述する制御手段61からの指令によりプラテンモータ駆動回路67を介して駆動されるプラテンモータ66により、孔版原紙2を搬送させている。そして、製版部4は、プラテンローラ32の回転により貯容部30から搬送される孔版原紙2の製版をサーマルヘッド31により感熱式に行っている。
【0030】
サーマルヘッド31は、不図示の原稿読取部で読み取られた画像データ、あるいは外部装置から転送される画像データの画像信号に応じて選択的に発熱する発熱素子が横一列、即ち主走査方向に一定間隔で多数配置されたものである。サーマルヘッド31は、細長い板状であり、搬送される孔版原紙2の上面に接して孔版原紙2の幅方向(主走査方向)と平行に設置されている。サーマルヘッド31は、プラテンローラ32に対して接近又は離隔する方向に移動可能とされている。すなわち、サーマルヘッド31は、孔版原紙2の穿孔時にプラテンローラ32に接触し、非穿孔時にプラテンローラ32から離間するようになっている。
【0031】
図1において、貯容部30から見て製版部4の下流側には上流側固定ガイド板41が配設されている。上流側固定ガイド板41は、孔版原紙2の搬送が可能な程度の間隔をおいて配置された水平な上ガイド板41aと、コ字状の下ガイド板41bと、から構成される。下ガイド板41bのコ字状の空間部分は、第二ドラム5Bに孔版原紙2を着版する際、孔版原紙2を弛ませて溜め込むための溜め込み部42を形成している。
【0032】
上流側固定ガイド板41の両端部には、搬送ローラ43A,43Bが配設されている。搬送ローラ43A,43Bは、孔版原紙2をドラム5側に搬送するための主動ローラ43aと従動ローラ43bとからなる。図1において、上流側固定ガイド板41の左側の搬送ローラ43Bの上流側近傍には、搬送される孔版原紙2の通過を検出する検出手段としての上流側孔版原紙待機センサ44が配置されている。上流側孔版原紙待機センサ44と溜め込み部42との間には、所望画像の製版を終えた孔版原紙2を切断するためのカッター装置45が配設されている。
【0033】
上流側固定ガイド板41の下流側には、上流側固定ガイド板41と連通して接続するように上流側可動ガイド板46が配設されている。上流側可動ガイド板46は、孔版原紙2の搬送が可能な程度の間隔をおいて配置された2枚の水平なガイド板から構成される。上流側可動ガイド板46は、後述する制御手段61からの指令により上流側可動ガイドモータ駆動回路71を介して駆動される上流側可動ガイドモータ70により、上流側固定ガイド板41と連通して接続する側を支点として、第二ドラム5Bのクランプ機構7に向かって所定角度傾斜可能とされている。上流側可動ガイド板46の両端部には、孔版原紙2を搬送するための主動ローラ47aと従動ローラ47bからなる搬送ローラ47が配設されている。図1において、上流側可動ガイド板46の左側の搬送ローラ47の下流側近傍には、搬送される孔版原紙2の通過を検出する検出手段としての上流側孔版原紙送りセンサ48が配置されている。
【0034】
そして、上記上流側固定ガイド板41と上流側可動ガイド板46は、孔版原紙2を各ドラム5A,5Bに向けて搬送するための第一ドラム5A及び第二ドラム5Bに共通して使用される共通搬送経路49を形成している。
【0035】
図1において、共通搬送経路49の一部を構成する上流側可動ガイド板46の下流側には、上流側可動ガイド板46と連通して接続するように下流側固定ガイド板50が配設されている。下流側固定ガイド板50は、孔版原紙2の搬送が可能な程度の間隔をおいて配置された2枚の水平なガイド板から構成される。
【0036】
下流側固定ガイド板50の近傍には、搬送ローラ51が配設されている。搬送ローラ51は、孔版原紙2を第一ドラム5A側に搬送するための主動ローラ51aと従動ローラ51bとからなる。図1において、下流側固定ガイド板50の左側の搬送ローラ51の上流側近傍には、搬送される孔版原紙2の通過を検出する検出手段としての下流側孔版原紙待機センサ52が配置されている。
【0037】
下流側固定ガイド板50の下流側には、下流側固定ガイド板50と連通して接続するように下流側可動ガイド板53が配設されている。下流側可動ガイド板53は、孔版原紙2の搬送が可能な程度の間隔をおいて配置された2枚の水平なガイド板から構成される。下流側可動ガイド板53は、後述する制御手段61からの指令により下流側可動ガイドモータ駆動回路73を介して駆動される下流側可動ガイドモータ72により、下流側固定ガイド板50と連通して接続する側を支点として、第一ドラム5Aのクランプ機構7に向かって所定角度傾斜可能とされている。下流側可動ガイド板53の両端部には、孔版原紙2を第一ドラム5Aのクランプ機構7に向かって搬送するための主動ローラ54aと従動ローラ54bからなる搬送ローラ54が配設されている。図1において、下流側可動ガイド板53の左側の搬送ローラ54の下流側近傍には、搬送される孔版原紙2の通過を検出する検出手段としての下流側孔版原紙送りセンサ55が配置されている。
【0038】
そして、上記下流側固定ガイド板50と下流側可動ガイド板53は、孔版原紙2を第一ドラム5Aに向けて搬送するための第一ドラム5Aのみに使用される非共通搬送経路56を形成している。なお、孔版原紙2への製版を開始する直前では、図1の実線で示すように、共通搬送経路49及び非共通搬送経路56が水平状態となっている。
【0039】
図1において、貯容部30と製版部4との間には、孔版原紙2を搬送するための一対のローラからなる搬送ローラ57が設けられている。図示はしないが、この搬送ローラ57を含め、共通搬送経路49および非共通搬送経路56における各搬送ローラ43A,43B,47,51,54の主動ローラ43a,47a,51a,54aは、無端ベルトを介して後述する送りモータ66に接続されている。そして、搬送ローラ43,47,51,54,57、無端ベルト、後述する送りモータ68及び送りモータ駆動回路69により、搬送駆動部を構成している。
【0040】
ここで、図2は孔版原紙2に製版を施し、この製版済の孔版原紙2を各ドラムに着版するための構成のみを抽出したブロック図である。
【0041】
図2における各構成について説明すると、上流側孔版原紙待機センサ44は、感熱製版された孔版原紙2を第一ドラム5A又は第二ドラム5B側に搬送する際、孔版原紙2の先端が通過したときに、孔版原紙2が共通搬送経路49の上流側固定ガイド板41内を通過した旨の検出信号を制御手段61に入力している。
【0042】
上流側孔版原紙送りセンサ48は、感熱製版された孔版原紙2を第二ドラム5Bに着版する際、孔版原紙2の先端が通過したときに、孔版原紙2が共通搬送経路49の上流側可動ガイド板46内を通過した旨の検出信号を制御手段61に入力している。
【0043】
下流側孔版原紙待機センサ52は、感熱製版された孔版原紙2を第一ドラム5A側に搬送する際、孔版原紙2の先端が通過したときに、孔版原紙2が非共通搬送経路56の下流側固定ガイド板50内を通過した旨の検出信号を制御手段61に入力している。
【0044】
下流側孔版原紙送りセンサ55は、感熱製版された孔版原紙2を第一ドラム5Aに着版する際、孔版原紙2の先端が通過したときに、孔版原紙2が非共通搬送経路56の下流側可動ガイド板53内を通過した旨の検出信号を制御手段61に入力している。
【0045】
ここで、上流側可動ガイド板46が上流側固定ガイド板41と下流側固定ガイド板50に連通して接続する水平状態の位置を上限位置とする。上流側可動ガイド板上限センサ62は、上流側可動ガイド板46がこの上限位置に位置しているか否かを検出する。そして、そのときの検出信号を制御手段61に入力している。
【0046】
またここで、感熱製版された孔版原紙2を第二ドラム5Bのクランプ機構7のクランプ位置に導く所定角度傾斜した状態の位置を下限位置とする。上流側可動ガイド板下限センサ63は、上流側可動ガイド板46がこの下限位置に位置しているか否かを検出する。そして、そのときの検出信号を制御手段61に入力している。
【0047】
またここで、下流側可動ガイド板53が下流側固定ガイド板50と連通して接続する水平状態の位置を上限位置とする。下流側可動ガイド板上限センサ64は、上流側可動ガイド板53がこの上限位置に位置しているか否かを検出する。そして、そのときの検出信号を制御手段61に入力している。
【0048】
またここで、感熱製版された孔版原紙2を第一ドラム5Aのクランプ機構7のクランプ位置に導く所定角度傾斜した状態の位置を下限位置とする。下流側可動ガイド板下限センサ65は、下流側可動ガイド板53が下限位置に位置しているか否かを検出する。そして、そのときの検出信号を制御手段61に入力している。
【0049】
プラテンモータ66は、例えばステッピングモータからなる。プラテンモータ66は、孔版原紙2に所望画像を感熱製版するときに、孔版原紙2を搬送するプラテンローラ32を回転駆動している。
【0050】
プラテンモータ駆動回路67は、制御手段61からの指令によりプラテンモータ66を所定の製版駆動速度で回転駆動させる。孔版原紙2が共通搬送経路49と非共通搬送経路56の境目に来ると、この製版駆動速度を低速にしている。
【0051】
送りモータ68は、例えばステッピングモータからなる。送りモータ68は、孔版原紙2を搬送経路49,56内で所定速度で搬送させるため、各搬送ローラ43A,43B,47,51,54,57を不図示の無端ベルトを介して回転駆動している。
【0052】
送りモータ駆動回路69は、制御手段61からの指令により送りモータ68を所定速度で回転駆動している。
【0053】
上流側可動ガイドモータ70は、上流側可動ガイド板46を水平状態(上限位置)と傾斜状態(下限位置)との間で移動させている。
【0054】
上流側可動ガイドモータ駆動回路71は、制御手段61からの指令により上流側可動ガイドモータ70を正転又は逆転駆動している。
【0055】
下流側可動ガイドモータ72は、下流側可動ガイド板53を水平状態(上限位置)と傾斜状態(下限位置)との間で移動させている。
【0056】
下流側可動ガイドモータ駆動回路73は、制御手段61からの指令により下流側可動ガイドモータ72を正転又は逆転駆動している。
【0057】
記憶手段としてのROM74には、後に説明する図3〜図5に示すフローチャトの動作を制御するための制御プログラムが記憶されている。また、記憶手段としてのRAM75は、制御手段61の作業変数の記憶などに使用される。
【0058】
制御手段(CPU)61は、所望画像による孔版原紙2への感熱製版、製版された孔版原紙2の着版、2色による印刷を含む一連の孔版印刷動作を統括している。制御手段61は、孔版原紙待機センサ44,52、孔版原紙送りセンサ48,55、可動ガイド板上限センサ62,64、可動ガイド板下限センサ63,65からの信号を入力とし、ROM74の制御プログラムに従って以下に説明する図3〜図5に示すフローチャートの動作を制御している。
【0059】
制御手段61は、孔版原紙待機センサ(44又は52)がオンしてからの所定時間、孔版原紙送りセンサ(48又は55)がオンしてからの所定時間、さらにはプラテンモータ66の動作時間を計測するためのタイマー61aを備えている。
【0060】
次に、上記構成による孔版印刷装置1の動作を図3〜図8を参照しながら説明する。ここでは、本例の要部である孔版原紙2に所望画像の製版を施して各ドラム5A,5Bに着版するまでの動作について説明する。
【0061】
図3は製版動作に関するメインフローチャート、図4は第一ドラム5Aの製版動作に関するフローチャート、図5は第二ドラム5Bの製版動作に関するフローチャート、図6,図7は製版動作時のタイミングチャート、図8は第一ドラム5A及び第二ドラム5Bでの製版時のプラテンモータの動作を示す模式図である。
【0062】
孔版原紙2に所望画像の感熱製版を行う前の初期状態では、上流側可動ガイド板上限センサ62及び下流側可動ガイド板上限センサ64がONとされている。このため、図1の実線で示すように、両可動ガイド板46,53が両固定ガイド板41,50と一直線をなすように水平に位置している。
【0063】
この状態で、制御手段61は、第一ドラム5A、第二ドラム5Bそれぞれの製版要求コマンドを監視している。そして、製版要求コマンドが来た場合、そのドラム5に対する製版動作を行う。
【0064】
すなわち、第一ドラム5A側の製版動作を行う製版要求コマンドが送られて来ると(ST1−Yes)、第一ドラム5A側の製版動作を実行する(ST2)。第二ドラム5B側の製版動作を行う製版要求コマンドが送られて来ると(ST1−No)、第二ドラム側の製版動作を実行する(ST3)。
【0065】
(第一ドラム5A側製版動作…図4の動作フローチャート)
図6に示すように、同期信号としてVSYNC信号がONすると(ST11−Yes)、プラテンモータ66及び送りモータ68がONして駆動する(ST12)。これにより、孔版原紙2への所望画像の書き込み(感熱製版)が開始される。この状態からプラテンモータ66は図6及び図8に示すようにγ秒連続で駆動する。その間、図6に示すように、上流側孔版原紙待機センサ44がONすると(ST13−Yes)、タイマー61aが時間計測を開始する。
【0066】
そして、タイマー61aがα秒経過すると(ST14)、孔版原紙2が非共通搬送経路56(第一ドラム5A側)に入る。この状態で図8の破線で示すようにプラテンモータ66の製版駆動速度を低速に制御し(ST15)、実際の製版速度が一定になるようにする。具体的に、孔版原紙2が共通搬送経路49内を搬送しているときのプラテンモータ66の製版駆動速度を100%とすると、それよりも数%程度製版駆動速度を低速化して制御している。
【0067】
プラテンモータ66が低速化された後、図6に示すように、下流側孔版原紙待機センサ52がONすると(ST16−Yes)、タイマー61aが時間計測を開始する。そして、タイマー61aがβ秒経過すると(ST17)、送りモータ68をOFFして停止する。そして、下流側可動ガイドモータ72を駆動して下流側可動ガイド板53を図1の点線で示す下限位置まで移動する(ST18)。
【0068】
下流側可動ガイド板53が下限位置まで移動し、下流側可動ガイド板下限センサ65がONすると(ST19−Yes)、送りモータ68をONして再駆動する(ST20)。続いて、下流側孔版原紙送りセンサ55がONすると(ST21−Yes)、タイマー61aが時間計測を開始する。タイマー61aがδ秒経過すると(ST22)、送りモータ68をOFFして停止する(ST23)。そして、タイマー61aの時間計測によりプラテンモータ動作時間がγ秒を経過すると(ST24−Yes)、プラテンモータ66をOFFして停止する(ST25)。その後、着版動作に移行する(ST26)。
【0069】
着版動作では、上記製版動作により搬送される製版済の孔版原紙2の一端を第一ドラム5Aのクランプ機構7にクランプする。続いて、クランプされた孔版原紙2の終端をカッタ装置45により切断する。そして、ドラム5Aを図1の反時計回り方向に回転させ、製版済の孔版原紙2を第一ドラム5Aの周壁6に巻き付ける。
【0070】
(第二ドラム5B側製版動作…図5の動作フローチャート)
図7に示すように、同期信号としてVSYNC信号がONすると(ST31−Yes)、プラテンモータ66及び送りモータ68がONして駆動する(ST32)。これにより、孔版原紙2への所望画像の書き込みが開始される。この状態からプラテンモータ66は図7及び図8に示すようにγ秒連続で駆動する。その間、図7に示すように、上流側孔版原紙待機センサ44がONすると(ST33−Yes)、タイマー61aが時間計測を開始する。
【0071】
そして、タイマー61aがα秒経過すると(ST34)、送りモータ59をOFFして停止する。そして、上流側可動ガイドモータ70を駆動して上流側可動ガイド板46を図1の点線で示す下限位置まで移動する(ST35)。
【0072】
上流側可動ガイド板46が下限位置まで移動し、上流側可動ガイド板下限センサ65がONすると(ST36−Yes)、送りモータ68をONして再駆動する(ST37)。続いて、上流側孔版原紙送りセンサ48がONすると(ST38−Yes)、タイマー61aが時間計測を開始する。タイマー61aがδ秒経過すると(ST39)、送りモータ68をOFFして停止する(ST40)。そして、タイマー61aの時間計測によりプラテンモータ動作時間がγ秒を経過すると(ST41−Yes)、プラテンモータ66をOFFして停止する(ST42)。その後、着版動作に移行する(ST43)。
【0073】
着版動作では、上記製版動作により搬送される製版済の孔版原紙2の一端を第二ドラム5Bのクランプ機構7にクランプする。そして、ドラム5Bを図1の反時計回り方向に所定量回転させ、孔版原紙2の終端をカッタ装置45により切断する。その後、更にドラム5Bを図1の反時計回り方向に回転させ、製版済の孔版原紙2を第二ドラム5Bの周壁6に巻き付ける。
【0074】
そして、上記製版動作並びに孔版原紙2の着版動作を終えると、印刷動作に移行する。この印刷動作では、不図示の操作パネルのテンキー操作により印刷枚数を入力し、その後スタートキーを押下すると、第一ドラム5A及び第二ドラム5Bの周壁6が図1の反時計廻り方向に同期回転駆動される。これと同時に、裏押しローラ13も自身の中心軸線周りに同期回転駆動される。
【0075】
そして、各ドラム5A,5Bの周壁6と裏押しローラ13の回転開始とともに、給紙ローラ24により給紙台22から印刷用紙3が一枚ずつ搬送ローラ25を介して所定タイミングで裏押しローラ13のクランプ片16に送り込まれる。この裏押しローラ13のクランプ片16にクランプされた印刷用紙3は、第一ドラム5Aの版胴外周面に巻装されている孔版原紙2とともに、裏押しローラ13との間に所定の押圧力で挟持される。
【0076】
そして、印刷用紙3には、第一ドラム5Aに巻装された孔版原紙2による所望画像の印刷が施される。その後、印刷用紙3は、第二ドラム5Bに巻装されている孔版原紙2とともに、裏押しローラ13との間に所定の押圧力で挟持される。
【0077】
そして、印刷用紙3には、第二ドラム5Bに巻装された孔版原紙2による所望画像の印刷が施される。各ドラム5A,5Bに巻装された孔版原紙2による所望画像の印刷が施された印刷用紙3は、印刷用紙分離爪26によって裏押しローラ13から引き離される。そして、排紙装置27を介して排紙台29に排紙される。
【0078】
ここで、図9は上記孔版印刷装置1において、改善前の第一ドラム側製版時の製版速度を示す図、図10は改善前後における孔版原紙2の1版分の搬送量の比較図である。なお、図9における孔版原紙の搬送速度は図1の搬送ローラ57の位置で測定して得られたものであり、実際の製版速度に等しいと考えられる。また、図10に示す孔版原紙の搬送量は、6回の製版を行ったときの平均値である。
【0079】
図1に示す構成の孔版印刷装置1を構築した場合、非共通搬送経路56の駆動源である送りモータ68の方がプラテンモータ66よりも速くなるように設定してある。しかも、第一ドラム5A側の孔版原紙2の非共通搬送経路56が第二ドラム5B側の孔版原紙2の共通搬送経路49より長くなっている。そのため、孔版原紙2が第一ドラム5A側の非共通搬送経路56を搬送されているとき、孔版原紙2の製版速度が速くなり、製版部4の孔版原紙2が引きずられることになる。実際に、図9からも判るように、孔版原紙2が共通搬送経路49を搬送されているとき(図9の区間A)の孔版原紙2の製版速度に比べ、孔版原紙2が非共通搬送経路56を搬送されているとき(図9の区間B)の方が孔版原紙2の製版速度が速くなっている。その結果、第一ドラム5Aに製版する方が第二ドラム5Bに製版する時よりも大きな画像伸びが発生する。
【0080】
そこで、本実施の形態では、第一ドラム5A側に製版する際、孔版原紙2が非共通搬送経路56を通過していることを検出し、このときのプラテンモータ66の製版駆動速度を低速化させる。これにより、第一ドラム5A製版時の画像伸びを防いでいる。なお、第二ドラム5B側の製版ではプラテンモータ66の製版駆動速度は変えていない。
【0081】
また、改善前における孔版原紙2の搬送量は、第一ドラム5A側と第二ドラム5B側で差があり、第一ドラム5A側で画像伸びが発生している。これに対し、改善後の本実施の形態によれば、第一ドラム5A及び第二ドラム5Bそれぞれの孔版原紙2の搬送量の差が少なく、第一ドラム5A側の画像伸びを抑制することができた。図10に示すように、改善前では、第一ドラム5A側と第二ドラム5B側の孔版原紙2の搬送量に大きな差があるが、改善後の本実施の形態では、その差が少なくなっており、製版速度が一定になり画像伸びが抑えられていることが分かる。
【0082】
このように、本実施の形態によれば、孔版原紙2の搬送経路(共通搬送経路49、非共通搬送経路56)毎に最適な製版駆動速度を設定し、孔版原紙2の通過点をセンサ(孔版原紙待機センサ44,52、孔版原紙送りセンサ48,55)で検出しながらプラテンモータ66の実際の製版速度を一定に制御することができる。これにより、孔版原紙を斜行させず、画像伸びをなくし、製版時間を長引かせることのない孔版印刷装置を提供することができる。また、多色多版印刷時においても、位置ズレの生じない印刷物が得られる。
【0083】
ところで、上記実施の形態は、2つのドラム5A,5Bに共通して使用される裏押しローラを装備した構成の孔版印刷装置に限られない。例えば、図11に示すような孔版印刷装置にも適用できる。この孔版印刷装置では、各ドラム5A,5Bの周壁6に押圧接触するように、上下動可能なローラ部材としてのプレスローラ81,81が、各ドラム5A,5Bの中心軸方向と平行に配置されている。そして、給紙部21から給紙される印刷用紙3をプレスローラ81,81にて周壁6に圧接することにより孔版印刷を行う。その際、第一ドラム5Aから第2ドラム5Bへの印刷用紙3の受け渡しは、図11に示すように、第一ドラム5Aと第二ドラム5Bの間に設けられた複数のローラ対82aとガイド板82bを備えた搬送機構82を介して行われる。
【0084】
上記実施の形態は、2色の孔版印刷を1回で行う場合に適用した例について説明したが、さらに複数のドラムを装備し、多色の孔版印刷を1回で行う構成の孔版印刷装置にも適用することが可能である。また、ドラムまでの孔版原紙の搬送経路が長く、画像伸縮が生ずる単色の孔版印刷を行う孔版印刷装置にも適用可能である。この場合、第1ドラム5Aを取り除き、第2ドラム5Bのみの構成となる。したがって、搬送経路は、非共通搬送経路56のみとなる。また、検出手段は、上流側孔版原紙待機センサ44と、上流側孔版原紙送りセンサ48と、で構成される。
【0085】
また、上記実施の形態では、搬送経路(共通搬送経路49、非共通搬送経路56)上を搬送される孔版原紙2の通過を複数のセンサ(孔版原紙待機センサ、孔版原紙送りセンサ)で検出する構成としたが、送りモータ68に接続されるエンコーダの出力に基づいて所定位置からの孔版原紙送り量として検出するようにしてもよい。
【0086】
【発明の効果】
以上の説明で明らかなように、本発明によれば、孔版原紙の搬送経路(共通搬送経路、非共通搬送経路)毎に最適な製版速度を設定し、孔版原紙の通過点を検出しながらプラテンモータの実際の製版速度を一定に制御することができる。これにより、孔版原紙を斜行させず、画像伸びをなくし、製版時間を長引かせることのない孔版印刷装置を提供することができる。また、多色多版印刷時においても、位置ズレの生じない印刷物が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による孔版印刷装置の概略構成を示す図
【図2】本発明による孔版印刷装置の原紙搬送制御に関わるブロック構成図
【図3】本発明による孔版印刷装置の製版動作に関するメインフローチャート
【図4】本発明による孔版印刷装置の第一ドラムの製版動作に関するフローチャート
【図5】本発明による孔版印刷装置の第二ドラムの製版動作に関するフローチャート
【図6】本発明による孔版印刷装置の第1ドラム5A側製版動作時のタイミングチャート
【図7】本発明による孔版印刷装置の第2ドラム5B側製版動作時のタイミングチャート
【図8】本発明による孔版印刷装置の第一ドラムおよび第二ドラムでの製版時のプラテンモータの動作を示す模式図
【図9】図1の孔版印刷装置において、改善前の第一ドラム側製版時の製版速度を示す図
【図10】改善前後における孔版原紙の1版分の搬送量の比較図
【図11】本発明による孔版印刷装置の他の実施の形態を示す図
【符号の説明】
31…サーマルヘッド、32…プラテンローラ、2…孔版原紙、4…製版部、
49…搬送経路(共通搬送経路)、61…制御手段、5(5A,5B)…円筒状のドラム、56…非共通搬送経路、44,48,52,55…検出手段、
41…上流側固定ガイド板、7…クランプ機構、46…上流側可動ガイド板、
50…下流側固定ガイド板、53…下流側可動ガイド板
Claims (3)
- サーマルヘッドと、該サーマルヘッドと対向する位置に設けられたプラテンローラとからなり、該プラテンローラを回転駆動させることにより孔版原紙を搬送しながら所望画像を穿孔製版する製版部と、
製版された前記孔版原紙が巻装可能な複数の円筒状のドラムと、
製版された前記孔版原紙をいずれか一つのドラムまで搬送して巻装するときに全てのドラムに共通して使用される共通搬送経路と、該共通搬送経路に連通する非共通搬送経路と、からなる搬送経路と、
製版された前記孔版原紙を前記搬送経路上で所定速度で搬送する搬送部と、
前記搬送経路の所定位置での前記孔版原紙の通過を検出する検出手段と、
前記検出手段の検出信号より前記孔版原紙が前記共通搬送経路と前記非共通搬送経路の境目に搬送されたと判別したときに前記製版部における前記プラテンローラの駆動速度を低速制御する制御手段と、
を備えたことを特徴とする孔版印刷装置。 - 前記共通搬送経路は、
一端側が製版部に連通して前記孔版原紙が通過可能な間隔をおいて対向配置された上流側固定ガイド板と、
一端側が前記上流側固定ガイド板の他端側に連通し、他端側が前記非共通搬送経路又は前記ドラムのクランプ機構に連通されるように前記孔版原紙が通過可能な間隔をおいて対向配置された上流側可動ガイド板と、
からなり、
前記非共通搬送経路は、
一端側が前記共通搬送経路に連通して前記孔版原紙が通過可能な間隔をおいて対向配置された下流側固定ガイド板と、
一端側が前記下流側固定ガイド板の他端側に連通され、他端側が前記ドラムのクランプ機構と連通可能に前記孔版原紙が通過可能な間隔をおいて対向配置された下流側可動ガイド板と、
からなることを特徴とする請求項1記載の孔版印刷装置。 - 孔版原紙を搬送しながら所望画像を穿孔製版し、
製版された前記孔版原紙を複数の円筒状のドラムのいずれか一つまで搬送して巻装するときに全てのドラムに共通して使用される共通搬送経路と、該共通搬送経路に連通する非共通搬送経路と、からなる前記孔版原紙の搬送経路上で、製版された前記孔版原紙を所定速度で搬送し、
前記共通搬送経路及び前記非共通搬送経路における前記孔版原紙の通過を検出し、該孔版原紙が前記共通搬送経路と前記非共通搬送経路の境目に搬送されたと判別したときに、該孔版原紙の搬送速度を減速し、
該孔版原紙を円筒状のドラムに巻装することを特徴とする孔版印刷装置の孔版原紙搬送方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001037101A JP3547713B2 (ja) | 2000-02-14 | 2001-02-14 | 孔版印刷装置および該装置の孔版原紙搬送方法 |
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000035421 | 2000-02-14 | ||
| JP2000-35421 | 2000-02-14 | ||
| JP2001037101A JP3547713B2 (ja) | 2000-02-14 | 2001-02-14 | 孔版印刷装置および該装置の孔版原紙搬送方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2001301298A JP2001301298A (ja) | 2001-10-30 |
| JP3547713B2 true JP3547713B2 (ja) | 2004-07-28 |
Family
ID=26585310
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2001037101A Expired - Fee Related JP3547713B2 (ja) | 2000-02-14 | 2001-02-14 | 孔版印刷装置および該装置の孔版原紙搬送方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3547713B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP4592886B2 (ja) * | 2000-08-07 | 2010-12-08 | 東北リコー株式会社 | 印刷装置 |
-
2001
- 2001-02-14 JP JP2001037101A patent/JP3547713B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2001301298A (ja) | 2001-10-30 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JP2828473B2 (ja) | 製版印刷装置 | |
| JP3547713B2 (ja) | 孔版印刷装置および該装置の孔版原紙搬送方法 | |
| EP1125756B1 (en) | Stencil printing machine and stencil sheet transfer method of the same | |
| US6520078B1 (en) | Stencil printing machine | |
| JP2001001485A (ja) | 孔版用製版装置及び孔版用製版方法 | |
| JP3827902B2 (ja) | 孔版印刷装置 | |
| US6739250B2 (en) | Device for controlling rotation of rotating drum | |
| JP3685963B2 (ja) | 印刷装置の製版着版方法 | |
| JP3577147B2 (ja) | 孔版印刷装置 | |
| JP3558707B2 (ja) | 製版印刷方法およびそれを用いた製版印刷装置 | |
| JP2002019250A (ja) | 多色刷り孔版印刷装置 | |
| JP4326204B2 (ja) | 孔版印刷装置 | |
| JP4254985B2 (ja) | 用紙送り装置 | |
| JPH1134470A (ja) | 孔版印刷機 | |
| JPH09193525A (ja) | 孔版印刷装置 | |
| JP2761345B2 (ja) | 感熱孔版製版装置および感熱孔版印刷装置 | |
| JP2004243738A (ja) | 孔版印刷装置 | |
| JPH115291A (ja) | 多色印刷装置および両面印刷方法 | |
| JP4059359B2 (ja) | 印刷方法、印刷装置 | |
| JP2001347742A (ja) | 孔版印刷装置 | |
| JPH06255224A (ja) | 孔版印刷装置の印刷用紙分離装置 | |
| JPH10129100A (ja) | 孔版印刷機および孔版による印刷方法 | |
| JPH08197827A (ja) | 多色印刷方法およびそれを用いた多色印刷装置 | |
| JPH0940232A (ja) | 用紙搬送装置 | |
| JP2010173096A (ja) | 両面孔版印刷装置 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20040316 |
|
| A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20040414 |
|
| R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |