JP3547792B2 - 画像データ記録装置 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、所定の画像サイズの画像データから階層的画像データを作製して、情報記録媒体に記録する画像データ記録装置に係り、とくに、規定の画像サイズに満たないサイズの画像データを処理する画像データ記録装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
階層的符号化方法の典型的な一例として、P.J Burt 他による”The LaplacianPyramid as a Compact Image Code”, IEEE Trans. Commun., COM−31, 第 4号、第532 〜540 頁(1983年 4月)に記載のように、ラプラシアンピラミッド符号化方式が知られている。これは、フィリップス・コダック社によるフォトCD規格等の画像データのファイルにおいて行なわれているように、階層状のファイル構造において縮小または拡大画像を生成し、記録するものである。これは、たとえば米国特許第4,969,204 (特表平4−503295に対応)および特表平4−504039号公報などに開示されている。
【0003】
このフォトCD規格では、たとえば撮影後の写真フィルムから高解像度にて読み取られた3072×2048画素で構成される原画像の三原色画像データを処理して第0階層の3072×2048画素の16Baseの画像データを作製する。この16Base画像データは、順次縮小処理されて、第1階層では1024×1535画素の4Base 画像データ、第2階層では 512×768 画素Baseの画像データ、第3階層では 256×384 画素のBase/4画像データおよび第4階層では 128×192 画素のBase/16 画像データの4階層の縮小画像データが作製される。このようにして作製された縮小画像データと16Base画像データとは、補間処理、演算処理および符号化処理などの処理を経て、書き込み可能なコンパクトディスク(CD−R;Compact Disc−Recordable)であるフォトCDに書き込まれる。
【0004】
これら解像度別の階層にて作製された画像データは、それぞれの階層別に画像データの再生画像の用途がおおむね決まっている。たとえば、16Base画像データは、フォトCDから読み出されて所定の信号処理の後プリンタなどの印刷装置に出力されて記録紙に3072×2048画素の16Base画像が形成され、また、たとえばBase画像データは、フォトCDから読み出されて所定の信号処理の後テレビモニタ装置に出力されて 512×768 画素のBase画像がその画面に表示される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上述のフォトCD規格において、入力画像データの画素数が規定の画素数3072×2048画素に満たない場合には、その不足した画素部分を補って作製された3072×2048画素の画像データを符号化することが考えられる。この画素を補う方法として画像の周辺を枠組みする方法がある。
【0006】
しかしながら、上述のように枠付き画像を作製する場合、枠の色や柄などの仕様をどうするかという問題があった。たとえば枠付きの画像がテレビモニタ装置に出力されるならば枠の色は青あるいは黒が適当と思われる。記録紙に印刷出力される場合には枠の色は白が適当と思われる。また、感光紙に出力する場合には模様付きの枠が好まれるかもしれない。しかしこの付加枠は、所望の枠を表わす枠データを入力画像データに加えることにより作製されるので、それぞれの解像度に応じた再生に適するように、色や模様の枠をそれぞれ付加することができないという問題があった。この結果、テレビモニタ装置に出力される画像や記録紙に印刷出力される画像に付加される枠の種類をそれぞれ変えて、フォトCDなどの情報記録媒体に記録することができなかった。
【0007】
本発明は、入力画像の画像サイズが規定のサイズに満たないときでも、それぞれの階層の画像を再生する場合に適切な画像となるように不足分の画像データを補うことのできる画像データ記録装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は上述の課題を解決するために、所定の画像サイズを有する原画像を処理して複数の画像サイズからなる階層的画像データを作製し、この作製された画像データを情報記録媒体に記録する画像データ記録装置において、この装置は、原画像を表わす第1の画像データを処理して複数の階層からなる階層的画像データの第2の画像データを作製する階層化処理手段と、第2の画像データを選択する切替手段と、この切替手段の接続動作を制御する制御手段とを有し、この制御手段は、第1の画像データに基づいてこの第1の画像データの画像サイズを判定するデータ判定手段と、このデータ判定手段にて判定された画像サイズに応じて、切替手段における第2の画像データの選択を制御する切替制御手段とを有し、階層化処理手段は、さらにデータ判定手段にて判定された第1の画像データの画像サイズが所定の画像サイズに満たない場合、少なくとも所定の画像サイズを満たすための画像を表わす第3の画像データを生成するデータ生成手段を備え、切替手段は、切替制御手段の制御に基づいて、複数の階層からなる第2の画像データと、第3の画像データとを選択して切り替えることを特徴とする。
【0009】
この場合、データ生成手段は、第1の画像データの画像サイズが所定の画像サイズに満たない場合、少なくとも所定の画像サイズを満たす枠画像用の第3の画像データを生成するとよい。
【0010】
また、データ生成手段は、第1の画像データの画像サイズが所定の画像サイズに満たない場合、少なくとも所定の画像サイズを満たす任意の色の枠画像を表わす第3の画像データを生成するとよい。
【0011】
また、データ生成手段は、所定の絵柄を有した枠画像を表わす第3の画像データを生成するとよい。
【0012】
また、階層化処理手段は、原画像を表わす第1の画像データを解像度の階層に応じて順次、縮小する複数の縮小処理手段と、この縮小処理手段にて縮小された縮小画像データを処理して第2の画像データを生成する演算手段とを備え、データ生成手段は、データ判定手段にて判定された画像サイズが所定の画像サイズに満たない場合に、少なくとも所定の画像サイズを満たす枠画像用の第3の画像データを生成するとよい。
【0013】
また、この装置は、前記切替手段にて選択されたデータを符号化する符号化手段を備えるとよい。
【0014】
また、所定の画像サイズの画像データが記録される情報記録媒体は、光ディスクであるとよい。
【0015】
【作用】
本発明の画像データ記録装置によれば、原画像を表わす第1の画像データが階層化処理手段にて処理されて複数の階層からなる階層的画像データの第2の画像データが作製される。一方、データ判定手段にて判定された第1の画像データの画像サイズに応じて、所定の画像サイズに満たない第1の画像データに対して、少なくとも所定の画像サイズを満たすための第3の画像データが階層化処理手段のデータ生成手段にて生成される。
【0016】
これら作製および生成された第2の画像データと、第3の画像データとは、切替制御手段の制御に基づいた切替手段の動作により選択されて切り替えられる。これにより、所定の画像サイズに満たない第1の画像データが入力された場合、その不足分の画像データを、データ生成手段にて生成された第3の画像データで補うことができ、この不足した画素が補われた画像データを情報記録媒体に記録し得る。
【0017】
【実施例】
次に添付図面を参照して、本発明による画像データ記録装置の実施例を詳細に説明する。図1を参照すると、本発明が適用される画像データ記録装置の一実施例が示されている。同図を参照すると、画像データ記録装置10は、入力される画像データを解像度ごとの複数の階層(第0階層〜第4階層)からなる階層的画像データ構造に変換して、入力画像データの画像サイズが所定の画像サイズに満たない場合に、それぞれの解像度の画像データに枠画像を表わす枠データを付加して圧縮符号化し、符号化処理された画像データをたとえば書き込み可能なコンパクトディスク(CD−R)などの情報記録媒体に記録する画像データ記録装置である。なお、同図において画像データ記録装置10は、本発明を説明するための一例に過ぎず、また同図には説明の便宜上、必要な部分のみを示し、本発明に直接関係のない他の部分はその図示を省略してある。
【0018】
この画像データ記録装置10は、入力画像データを階層的画像データに変換して枠データを付加する階層化処理回路12と、階層化処理回路12にて処理されたデータを符号化する符号化回路14と、画像データ記録装置10に入力される画像データに応じた制御を行なう制御回路16とを備えている。詳しくは、階層化処理回路12は、入力画像データG0を順次縮小処理して、階層的画像データ(ガウシアンプレーン)G0〜GM−1を作製する画像縮小処理部1m(11 〜1M−1)と、画像縮小処理部1m にて作成された階層的画像データG1〜GM−1を拡大処理する補間処理部2m(21 〜2M−1)と、画像縮小処理部1m および補間処理部2m にてそれぞれ作製された2つの画像データ間の差分データ(ラプラシアンプレーン)L0〜LM−2を算出する演算器3m(30 〜3M−2)と、各階層毎の枠のデータを生成する枠データ生成部4m(40 〜4M−1)と、各階層毎の画像領域のデータと枠領域のデータとを択一的に選択する切替器5m(50 〜5M−1)とを備えている。なお、この明細書において大文字の記号「M」は、階層的画像データ構造の階層数を表わすものとする。
【0019】
画像縮小処理部1m は、入力画像データG0を帯域制限する低域通過フィルタリング機能を有し、また、画像縮小処理部1m は、サブサンプリングによるn×n画素(nは自然数)からなるブロックを単位とする画像データを1画素の画像データに変換する処理部である。この画像縮小処理部1m は、入力100 に入力された入力画像データを縦横とも1/n の画像サイズに縮小する。それぞれの階層の画像縮小処理部1m(11 〜1M−1)は、順次複数の階層的画像データGm(G1 〜GM−1) を作製する。それぞれの階層の画像縮小処理部1m にて作製された階層的画像データGm(G1 〜GM−1) は、画像データG0とともに概念的なガウシアンピラミッドを構成する。
【0020】
補間処理部2m は、画像縮小処理部1m にて縮小処理された画像データGmの補間処理を行なう処理部である。たとえば補間処理部2m は、ある階層の画像データGmの各画素にn×n個の「0」データを付加して補間しn×n倍の画像へ拡大する。補間された画像データは、それぞれ1段下位の階層の画像Gm−1と同じ画像サイズとなり、これら画像データは、1段下位の階層の演算器3m−1 に入力される。この補間処理は1段下位の階層の画像データとの差分データを求めるために行なわれ、画像縮小処理部1m にて縮小処理された画像データは、それぞれ1段下位の階層の画像と同一の画像サイズに変換される。補間で付加する数値は記録データ量が少なくなりしかも復号が簡単に行える数値が好ましく、この実施例では「0」が用いられる。
【0021】
演算器3m は、2個の画素のデータ値の差を算出する処理部である。実施例のm階層目の演算器3m に基づいて説明すると、演算器3m は画像データGmと、そのm階層より1段上層の補間処理部2m+1 にて補間処理された画像データGm+1 とのそれぞれ同一アドレス上の2個の画素データ値の差を算出する。この演算器3m によって得られたラプラシアンピラミッドを構成する差分データLm(ラプラシアンプレーンLm)は、好ましくはラプラシアンプレーンのデータを保持する記憶回路(図示せず)にて保持された後、切替器5m(50 〜5M−2)のそれぞれ一方の入力端子18に入力される。また縮小処理部1M−1 にて縮小処理された画像データLM−1は切替器5M−1 の一方の入力端子19に入力される。
【0022】
枠データ生成部4m(40 〜4M−1)は、各階層毎の枠領域のデータを生成するデータ生成処理部である。詳しくは枠データ生成部4m は、それぞれ各階層の枠を表わすデータと、その階層より1段上位の階層の枠を表わすデータとの差に相当する枠データを生成する。たとえば枠データ生成部40 は、第0階層の枠画像を表わすデータとその階層より1段上位の第1階層の枠画像を表わすデータとの差分データに相当する枠データを生成する。また枠データ生成部4M−1 は、最上位の階層における枠を表わす枠データを生成する。枠データ生成部4m にて生成される枠データの構成は、それぞれガウシアンピラミッドを構成する画像データとほぼ同様の構成でよい。
【0023】
枠データ生成部4m(40 〜4M−1)にて生成される枠データは、たとえば図2に示す構成にて生成される。同図において、ガウシアンピラミッドの階層画像記憶部Gb0 〜GbM−1 に、直接各階層毎の画像データに付加したい所望の色の枠画像を表わす枠画像データを複数の解像度ごとにそれぞれ設定する。最上位段の第(M−1)段目を除く各階層では、それぞれ補間処理部2m にて補間された上位の階層の枠画像データと各階層の枠画像データとの差分データが演算器3m にてそれぞれ算出され、算出されたデータが枠データとなる。この枠データは、画像データと同一手順によって得ているため、画像データの余白部分へこの枠データを挿入した場合、画像データと同一の手順により元の画像が復元される。
【0024】
このような枠データを生成する図2に示す構成は枠データ生成部4m にそのまま備えられてもよいが、この実施例では、このようにして生成された枠データをたとえばROM(Read Only Memory) などの記憶素子に書き込む。枠データ生成部4m にはその枠データが書き込まれたROM (図示せず)が備えられている。
【0025】
詳しくはこの実施例では、第0および第1階層における枠データ生成部40 および41 は、白色の枠画像を表わす枠データであって、それぞれ1段階上位の階層の枠を表わす画像データとの差に対応する枠データを生成する。また、第2階層における枠データ生成部42 は青色の枠画像を表わす枠データであって、1段階上位の階層の枠を表わす画像データとの差に対応する枠データを生成する。したがって、第1階層の枠データ生成部41 は、1段上位の階層の第2階層における青色の枠画像を表わすデータと、第1階層の青色の枠画像を表わすデータとの差に対応する枠データを生成する。
【0026】
枠データ生成部4m は、入力22に現れる基準信号に基づいて枠データをそれぞれ生成し、生成した枠データを出力19に出力する。したがって枠データ生成部4m より出力される枠データの出力タイミングは、入力22に現れる基準信号に基づいて規定される。枠データ生成部4m の出力19は切替器5m の他方の入力端子19にそれぞれ接続されている。
【0027】
ここで、縮小処理部1m 、補間処理部2m 、演算器3m および枠データ生成部4m にてそれぞれ処理された第1階層および第2階層のデータが表わす画像の概略を図3に示す。同図には縮小処理部11 〜13 にてそれぞれ縮小処理された縮小画像データG1〜GM−1と、補間処理部22 および23 にてそれぞれ補間された画像データ300 および302 と、演算器31 および32 にて算出された差分データL1およびL2と、枠データ生成部41 および42 にて生成された枠データ304 および306 とが示されている。この図において、一点鎖線にて示した部分は、その階層における規定の画素数の画像サイズを表わす枠である。
【0028】
この規定の画像サイズは、たとえば縮小画像データG1の第1階層では、4Base 画像を表わす1024×1536画素であり、縮小画像データG2の第2階層では、Base画像を表わす 512×768 画素である。また、枠データ304 は、1段階上位の階層の枠を表わす画像データとの差に対応する枠データであり、枠データ304 は、1段上位の階層の第2階層における青色の枠画像を表わすデータと、第1階層の青色の枠画像を表わすデータとの差に対応する枠データである。この実施例では、切替器5にて、差分データと、枠データとを切り替えることにより、規定された画像サイズを満たさない部分に枠画像を補う処理を行なう。
【0029】
図1に戻って、切替器5m(50 〜5M−1)は、各階層毎の画像領域のデータと枠領域のデータとを択一的に選択する切替器である。詳しくは切替器5m(50 〜5M−1)は、それぞれ制御入力24に現れる切替制御信号に応動して、それぞれの階層にて作成された画像データが現れる入力端子18と、それぞれの階層の枠データ生成部4m にて生成された枠データが現れる入力端子19とを択一的に選択し、選択した入力端子に現れたデータをその出力30に接続する。この切替動作は制御回路16の制御に基づいて行なわれる。したがって、入力した画像データの画像サイズが規定の3072×2048画素の16Base画像であって、この画像サイズを満たしている場合には、枠データの取り込みが行われず入力端子18を選択した切替器5m の接続状態が図示のように保持される。切替器5m(50 〜5M−1)のそれぞれの出力30は、階層化処理回路12の出力を構成し、この出力30は符号化回路14に接続されている。
【0030】
符号化回路14は、階層化処理回路12にて作成された階層的な画像データをそれぞれ符号化する符号化処理回路である。詳しくは符号化回路14は、切替器5m(50 〜5M−1)より出力されたデータをそれぞれ符号化する符号器6m(60 〜6M−1)を備えている。符号器6m(60 〜6M−1)にて符号化されたデータは、本実施例では光ディスクなどの記録媒体に記録される。
【0031】
制御回路16は、入力した画像データに応じて階層化処理回路12を制御する制御回路である。詳しくは制御回路16は、入力した画像データG0の画像サイズを判別するデータ判別部7と、データ判別部7における判別結果に基づいて階層化処理回路12の切替器5m を制御する切替制御部8とを備えている。詳しくはデータ判別部7は、入力画像データG0の画素数を表わす画像サイズを判定する機能を有し、入力100 に現れる画像データG0が規定の画像サイズであるか否かを判定する。この実施例ではデータ判別部7は、入力画像データG0のアドレスに基づいてその画像データG0の画像サイズを判定し、とくに3072×2048画素の16Base画像よりも少ない画素にて構成された画像サイズの画像データが入力100 に現れたことを認識すると、この認識結果に対応する判定結果信号を出力20に出力する。データ判別部7の出力20は切替制御部8に接続されている。またデータ判別部7は、枠データ生成部4m にて生成される枠データの生成タイミングを規定する基準信号を生成する機能を有している。データ判別部7は生成した基準信号22をそれぞれ枠データ生成部4m(40 〜4M−1)に出力する。
【0032】
切替制御部8は、入力20に現れた判定結果信号に基づいて切替器5m(50 〜5M−1)の切り替えを制御する切替信号を生成する切替制御部である。詳しくは、切替制御部8は、各階層の画像縮小処理部1m 、補間処理部2m および演算器3m により作製されたラプラシアンピラミッドを構成するデータL0〜LM−1(ラプラシアンプレーン)と、枠データ生成部4m(40 〜4M−1)にてそれぞれ生成された枠データとのいずれかを、枠画像の付加位置に応じて選択するための切替信号を生成する。このとき切替制御部8は、入力画像データのアドレスに対応した判別結果信号に基づいて、切替器5m(50 〜5M−1)のそれぞれを制御する切替信号を出力24にそれぞれ出力する。また、切替制御部8は、画像データG0の入力に際して、判定結果信号がデータ判別部7より通知されない場合には、それぞれ図示のような接続状態にて切替器5m を保持するように制御する。切替制御部8の出力24は切替器5m(50 〜5M−1)にそれぞれ接続されている。
【0033】
上記の各機能部によって実施例の画像データ記録装置10は構成される。この画像データ記録装置10に入力される原画像データG0の画像サイズが規定の画像サイズである2048×3072画素に満たない場合の画像データ記録装置10の動作を以下に説明する。まず、ラプラシアンピラミッドを構成する差分データLm(L0〜LM−1) の作製方法について説明すると、原画像データG0の入力が行なわれ、入力された画像データG0は、縮小処理部1m(10 〜1M−1)にてそれぞれ順次1/n の画素数に縮小され、縮小された縮小画像データG1〜GM−1が作製される。これにより縮小画像データG1〜GM−1のおよび原画像データG0それぞれのガウシアンプレーンにて構成された第0層〜第4層のM段のガウシアンピラミッドが作製される。
【0034】
次に、ガウシアンピラミッドの最上位の階層の縮小画像データGM−1(LM−1)は、第4階層のラプラシアンプレーンLM−1を構成し、この縮小画像データGM−1は切替器5M−1 の入力端子18に入力される。一方、この縮小画像データGM−1は、補間処理部2M−1 に入力されて補間される。補間処理を受けた画像データは、演算器3M−1 のマイナス側の入力に入力され、そのプラス側の入力に入力される1段下位の階層の縮小画像データGM−2との差分が算出される。算出された差分データLM−2は、ラプラシアンピラミッドの第3階層の差分データLM−2(ラプラシアンプレーン)を構成する。以下同様の処理が補間処理部21 〜23 および演算器30 〜32 にてそれぞれ行なわれて、第2階層の差分データL2、第1階層の差分データL1および第0階層の差分データL0がそれぞれ作製される。
【0035】
次に、枠データ生成部4m(40 〜4M−1)における枠データの作製について説明する。まず、制御回路16のデータ判別部7に原画像データG0が入力されると、このデータG0が3072×2048画素の規定の画像サイズであるか否かが判定される。この場合、規定の画像サイズに満たない画像データG0の入力が検出されると、この検出結果を表わす判定結果信号がデータ判別部7の出力20に出力されるとともに、枠データが生成されるタイミングを規定する基準信号が出力22に出力される。
【0036】
データ判別部7の出力22に出力された基準信号に基づいて、それぞれの階層の枠データ生成部4m にて枠データが生成され、生成された枠データは、それぞれ切替器5m の入力端子19に入力される。このとき一方では、データ判別部7の出力20に出力された判定結果信号が切替制御部8に入力される。この判定結果信号に基づいて、画像データと枠データとを択一的に選択する切替信号が切替制御部8からそれぞれの切替器5m に出力され、この切替信号に応じて選択されたデータが出力される。
【0037】
このようにして、2048×3072画素の規定の画像サイズに満たない画像データG0が画像データ記録装置10に入力された場合、その不足した画素分の画像サイズに対応する枠画像を表わす枠データが入力画像データに付加される。この切替器5m にて選択された、枠データおよび画像データは、その階層の符号器60 〜6M−1 に入力される。符号器60 〜6M−1 にそれぞれ入力されたデータは、たとえばハフマン符号化などの符号化処理を受ける。符号化されたそれぞれの階層の符号化データは、最終的にはそれぞれの階層ごとの所定の記録形式にて、たとえばフォトCDのような書き込み可能なコンパクトディスク(CD−R)などの情報記録媒体に記録される。また情報記録媒体としては、半導体メモリ素子を利用したICメモリカードなども有利に利用できる。
【0038】
また、2048×3072画素の規定の画像サイズの画像データが階層化処理回路12に入力した場合には、制御回路16のデータ判別部7にて判定結果信号が生成されず、切替制御部8には判定結果信号が通知されない。したがって、切替器5m のそれぞれの接続状態は図示のような状態のままとなる。これにより階層化処理回路12にて生成されたそれぞれの階層のラプアシアンプレーン(L0 〜LM−1) がそのまま符号化回路14にて符号化される。
【0039】
以上説明したように、入力画像データの画像サイズが規定された画像サイズに満たない場合であっても、最終的には、規定の画像サイズの画像データを切替器5m より出力し、符号化回路14にて符号化することができる。符号化された符号化データは、たとえば光ディスクなどの情報記録媒体に記録される。このようにして情報記録媒体に記録された符号化データを再生すると、それぞれの階層ごとの異なる色を有した枠が補われた再生画像を得ることができる。したがって、再生画像を形成する媒体や再生装置に適した色や絵柄の枠画像が付与された画像を得ることができる。
【0040】
なお、上述の実施例は本発明の好適な実施の一例ではあるがこれに限定されるものではなく本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々変形実施可能である。たとえば、実施例では枠のデータを階層毎に準備しておくこととしたが、階層にこだわらず複数の枠データを準備しておき、準備された枠データの中から選択的に用いる方法でもよい。さらに枠データ生成処理部4m にて生成される枠データは、階層ごとに異なる色の枠を表わすだけではなく、枠そのものに絵柄を有するものであってもよい。
【0041】
また、図2に示した枠データを生成する構成は、図1に示した同一の参照符号で示す補間処理部2m および演算器3m そのものでよく、この場合、階層化処理回路12は、各階層の解像度に対応した枠画像を表わすガウシアンプレーンを用意する構成を備え、補間処理部2m および演算器3m にて生成された枠データを、たとえば切り替えにより各階層の枠データ生成部4m にそれぞれ入力させる構成としてもよい。この場合、各階層の枠データ生成部4m は、入力された枠データを保持する機能を有し、この保持した枠データをデータ判別部7より通知される基準信号に基づいた出力タイミングにて切替器5m に出力するように構成されていてよいことは言うまでもない。
【0042】
【発明の効果】
このように本発明によれば、原画像を表わす第1の画像データが階層化処理手段にて処理されて複数の階層からなる階層的画像データの第2の画像データが作製され、一方、データ判定手段にて判定された第1の画像データの画像サイズに応じて、所定の画像サイズに満たない第1の画像データに対して、少なくとも所定の画像サイズを満たすための第3の画像データが階層化処理手段のデータ生成手段にて生成される。これら作製および生成された第2の画像データと、第3の画像データとは、切替制御手段の制御に基づいた切替手段の動作により選択されて切り替えられる。
【0043】
これにより、所定の画像サイズに満たない第1の画像データが入力された場合、その不足分の画像データをデータ生成手段にて生成された第3の画像データで補うことができ、この不足分が補われた画像データを情報記録媒体に記録することができる。さらにこの場合、第3の画像データの元となる画像は、所望の色にて構成された画像とすることができるので、それぞれの階層ごとに所望の色の画像にて第1の画像データが表わす画像を補うことができる。
【0044】
このようにして得られたデータは、最終的には情報記録媒体に記録される。この情報記録媒体に記録されたデータを再生する場合、各階層ごとに所望の色の画像が補われた再生画像を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像データ記録装置の一実施例を示すブロック図である。
【図2】図1に示した実施例の枠データ生成部における枠データの生成を行なうための構成の一例を示すブロック図である。
【図3】図1に示した実施例における階層化処理回路にて作製されるデータの概要を示した概念図である。
【符号の説明】
11 〜1M−1 画像縮小処理部
21 〜2M−1 補間処理部
30 〜3M−2 演算器
40 〜4M−1 枠データ生成部
50 〜5M−1 切替器
60 〜6M−1 符号器
7 データ判別部
8 切替制御部
14 符号化回路
16 制御回路
Claims (5)
- 所定の画像サイズを有する原画像を処理して複数の画像サイズの階層画像データを所定解像度ごとの階層にて作製し、該作製された画像データを情報記録媒体に記録する画像データ記録装置において、該装置は、
前記原画像を表わす第1の画像データを処理して複数の画像サイズの階層からなる階層的画像データの第2の画像データを前記それぞれの階層にて作製する階層化処理手段と、
前記第2の画像データを選択する切替手段と、
該切替手段の接続動作を制御する制御手段とを有し、
該制御手段は、前記第1の画像データに基づいて該第1の画像データの画像サイズを判定するデータ判定手段と、
該データ判定手段にて判定された前記第1の画像データの画像サイズが前記所定の画像サイズに満たない場合、前記切替手段における第2の画像データの選択を制御する切替制御手段とを有し、
前記階層化処理手段は、前記原画像を表わす第1の画像データを解像度の階層に応じて順次、縮小する複数の縮小処理手段と、
該縮小処理手段にて縮小された縮小画像データを処理して第2の画像データを生成する演算手段と、
前記各階層における画像がそれぞれの階層の画像サイズを満たすように前記各階層の画像の周囲に付与する枠画像を表す枠データであって、それぞれ現階層の枠画像を表すデータと前記現階層よりも1段上位の階層の枠画像を表すデータとの差分に相当する枠データを第3の画像データとして生成するデータ生成手段とを含み、
前記切替手段は、前記データ判定手段にて判定された前記第1の画像データの画像サイズが前記所定の画像サイズに満たない場合、前記切替制御手段の制御に基づいて、前記各階層の第2の画像データから前記第3の画像データに前記選択を切り替えて出力することを特徴とする画像データ記録装置。 - 請求項1に記載の画像データ記録装置において、前記データ生成手段は、前記第1の画像データの画像サイズが前記所定の画像サイズに満たない場合、少なくとも前記所定の画像サイズを満し、各階層別に任意の色の枠画像を表わす第3の画像データを生成することを特徴とする画像データ記録装置。
- 請求項1に記載の画像データ記録装置において、前記データ生成手段は、各階層別に所定の絵柄を有した枠画像を表わす第3の画像データを生成することを特徴とする画像データ記録装置。
- 請求項1に記載の画像データ記録装置において、該装置は、前記切替手段にて選択されたデータを符号化する符号化手段を備えることを特徴とする画像データ記録装置。
- 請求項1に記載の画像データ記録装置において、前記所定の画像サイズの画像データが記録される情報記録媒体は、光ディスクであることを特徴とする画像データ記録装置。
Priority Applications (1)
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|---|---|---|---|
| JP11550394A JP3547792B2 (ja) | 1994-05-27 | 1994-05-27 | 画像データ記録装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11550394A JP3547792B2 (ja) | 1994-05-27 | 1994-05-27 | 画像データ記録装置 |
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| JPH07322188A JPH07322188A (ja) | 1995-12-08 |
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Family Applications (1)
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|---|---|---|---|
| JP11550394A Expired - Fee Related JP3547792B2 (ja) | 1994-05-27 | 1994-05-27 | 画像データ記録装置 |
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| JP (1) | JP3547792B2 (ja) |
-
1994
- 1994-05-27 JP JP11550394A patent/JP3547792B2/ja not_active Expired - Fee Related
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| JPH07322188A (ja) | 1995-12-08 |
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