JP3548848B2 - Icカード処理装置およびその製造方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、ICカードの情報を処理するICカード処理装置に関し、さらに詳しくはICカードと電気的に接触対応するコネクタの取付け性能を高めたICカード処理装置およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、この種のICカード処理装置は、図7に示すように、装置本体71にICカード接触対応用の多数のコネクタ72…を組込んで設けており、これらの接触対応位置73に挿入されたICカード74の接触部を対応させることで電気的に接続してカード情報をデータ処理している。
【0003】
このようなICカード処理装置に多数のコネクタを組込む場合は、図8〜図9に示すように、ハウジング81の左右位置に多数の平行するコネクタ圧入溝82…を樹脂成形して設け、これらの溝82…に長尺の各コネクタ83…を圧入して取付けている。
【0004】
しかし、ハウジングの片面側に一定間隔毎に形成された多数の平行するコネクタ圧入溝82…に、多数のコネクタ83…が圧入されると、この圧入された各コネクタ83…が隣設する各コネクタ圧入溝82…を同方向に押し広げるため、図10に想像線で示すように、凹形溝の開口方向に向けてハウジング81の全体に反り85が発生し、この発生した反りのために圧入溝82が広がり、この広がった圧入溝82よりコネクタ83が外れる恐れがあり、またこの不具合な反り85が発生するためにハウジングの薄型化に限界が生じていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
そこでこの発明は、ハウジングにコネクタを圧入して取付ける際、ハウジングの反りを解消してコネクタを圧入固定することができるICカード処理装置およびその製造方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、ICカード接触対応用のコネクタをハウジングに圧入して取付けるICカード処理装置であって、上記ハウジングにコネクタ圧入用の凹形溝をコネクタ取付け方向の前後位置に離して設けると共に、この離した両凹形溝の開口方向をコネクタを挟んで相互に対向する内向きに設定した第1圧入溝と第2圧入溝を備え、上記第1圧入溝と上記第2圧入溝の間にコネクタを挿通許容するコネクタ挿通孔を備えたことを特徴とする。
【0007】
請求項2記載の発明は、第1圧入溝および第2圧入溝はコネクタ幅より小さく設定すると共に、コネクタもしくはハウジングの持つ弾力性にてコネクタを支持することを特徴とする。
【0008】
請求項3記載の発明は、ICカード接触対応用のコネクタをハウジングに圧入して取付けるICカード処理装置の製造方法であって、上記コネクタをハウジングに圧入固定する凹形溝をコネクタ取付け方向の前後位置に離して設けると共に、この離した凹形溝の両開口方向をコネクタを挟んで相互に対向する内向きに設定した第1圧入溝と第2圧入溝を設け、上記第1圧入溝と上記第2圧入溝の間にコネクタを挿通許容するコネクタ挿通孔を設け、上記コネクタ挿通孔にコネクタを挿通させた後、コネクタを傾動させて上記第1圧入溝と第2圧入溝に圧入固定することを特徴とする。
【0009】
【作用】
この発明によれば、ハウジングにコネクタを取付ける際、コネクタ取付け方向の前後位置に離した両凹形溝の開口方向をコネクタを挟んで相互に対向する内向きに設定してハウジングに形成した第1圧入溝と第2圧入溝にコネクタを圧入して取付ける。
【0010】
また、ハウジングにコネクタを圧入して取付ける際、コネクタ幅より小さく設定した第1圧入溝と第2圧入溝にコネクタを圧入し、かつコネクタもしくはハウジングの持つ弾力性によってコネクタを支持する。
【0011】
さらに、ハウジングにコネクタを圧入して取付ける際、ハウジングのコネクタ取付け方向の前後位置に離した両凹形溝の開口方向をコネクタを挟んで相互に対向する内向きに設定した第1圧入溝と第2圧入溝の間のコネクタ挿通孔にコネクタを挿通させた後、このコネクタを傾動させて上記第1圧入溝と第2圧入溝に圧入して取付ける。
【0012】
【発明の効果】
この結果、第1圧入溝と第2圧入溝との2か所の離れた位置でコネクタを支持するようにし、しかも両圧入溝の開口方向をコネクタを挟んで相互に対向する内向きに設定しているため、コネクタは両圧入溝間で両側から抱えられた状態でハウジングに取付けられる。特に、両圧入溝は互いに内向きに対向しているため、溝開口方向に発生する相反する反りが互いに相殺されてハウジング全体の反りが解消されると共に、コネクタ圧入後の凹形溝が変形せず、コネクタの支持に適した一定の溝間隔を維持する。このため、圧入されたコネクタは弛みによる離脱の恐れがなくなり、また反りの解消に伴ってハウジングの薄型化を図ることができる。さらに、コネクタの取付け時にはコネクタを傾動させるだけで、双方の圧入溝にコネクタが同時に圧入対応して簡単に取付けることができる。
【0013】
【実施例】
この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳述する。
図1はICカード処理装置に組込まれるコネクタ11の平面形状を示し、このコネクタ11は導電性の金属板から複数の細長いICカード接触対応用に一括して打抜き形成され、先端部には屈曲形成して弾性機能を持たせた接点部11aを有し、中間部には圧入用の幅広支持部11bを有して基端部を基板フレーム11cに切離し容易に接続している。
【0014】
このコネクタ11の取付けに際しては、一括打抜き形成された複数のコネクタ11…をハウジングに一括して圧入し、その後、図2に示すように、基端部を基板フレーム11cより切離し、かつ基端部を図2に想像線で示すように、配線接続用に水平方向から垂直方向に立上らせて設ける。
【0015】
図3および図4はハウジング12を示し、このハウジング12は略長方形の平板形状を有する左右位置に多数の平行するコネクタ取付け部13…を樹脂成形しており、このコネクタ取付け部13は、コネクタ収納部14と、第1圧入溝15と、第2圧入溝16と、コネクタ挿通孔17とから構成される。
【0016】
上述のコネクタ収納部14は、図5および図6にも示すように、コネクタ11を収納許容する細長い空間部をコネクタ11の配設方向に沿って形成しており、この収納空間に沿って第1圧入溝15と第2圧入溝16とコネクタ挿通孔17とを形成している。
【0017】
第1圧入溝15は、上向きに開口したコネクタ圧入用の凹形溝をコネクタ取付け方向の前部位置に設け、ここにコネクタ11の幅広支持部11bの一部を上方から圧入して取付ける。
【0018】
また、第2圧入溝16は下向きに開口したコネクタ圧入用の逆凹形溝をコネクタ取付け方向の第1圧入溝15の後部位置に離して設け、ここにコネクタ11の幅広支持部11bの一部を下方から圧入して取付ける。
【0019】
したがって、ハウジング12の収納空間の上側に形成された第1圧入溝15と収納空間の下側に形成された第2圧入溝16との一対でコネクタ11を上下より圧入してコネクタ11を抱えた状態で固定支持する。さらに、両圧入溝15,16はコネクタ11の圧入幅より僅かに小さく設定して、コネクタ11の圧入固定に適した寸法に設けている。さらに、コネクタ11もしくはハウジング12の一方、あるいは双方に弾力性を持たせて形成しており、この弾力性によって圧入後に確実に固定され、コネクタ11がハウジング12より容易に外れないように構成している。
【0020】
また、両圧入溝15,16間には上下方向に貫通するコネクタ挿通孔17を開口しており、このコネクタ挿通孔17の斜め上方よりコネクタ11を挿通して内方の圧入位置に導くようにしている。また、このコネクタ11の圧入動作に際しては、コネクタ挿通孔17にコネクタ11を挿通させた後、コネクタ11を圧入対応方向に傾動させると、このコネクタ11の上側が第1圧入溝15と対応して圧入動作し、これと同時に下側が第2圧入溝16と対応して同様に圧入動作して上下の両溝15,16に同時に圧入動作する。このため、コネクタ11を挿通後に傾動させるだけで、両圧入溝15,16に簡単に取付けることができる。
【0021】
このコネクタの圧入完了後は、コネクタ11の基端部を基板フレーム11cより切離すと共に、基端部を配線接続用に立上らせてコネクタ11の取付けが完了する。
【0022】
このように、コネクタ11を第1圧入溝15と第2圧入溝16との2か所の離れた位置で支持するようにし、しかも両圧入溝15,16の開口方向をコネクタ11を挟んで上下に対向する内向きに設定しているため、コネクタ11は両圧入溝15,16間で上下から抱えられた状態でハウジング12に取付けられる。特に、両圧入溝15,16は互いに対向しているため、溝開口方向に発生する互いの反りが相殺されてハウジング12には反りが発生せず、この結果、コネクタ圧入後の溝が広がらず、コネクタの圧入支持に適した一定の溝間隔を維持する。このため、圧入されたコネクタは弛みによる離脱の恐れがなくなり、また反りの解消に伴ってハウジングの薄型化を図ることができ、ICカード処理装置を軽量化、小型化および低コスト化できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のICカード処理装置の一括して打抜き形成されたコネクタの拡大平面図。
【図2】この発明のICカード処理装置のコネクタの接点形状を示す拡大側面図。
【図3】この発明のコネクタの組込み状態を示すハウジングの拡大縦断側面図。
【図4】この発明のICカード処理装置のハウジングを示す拡大平面図。
【図5】この発明のコネクタの組込み完了状態を示すハウジングの拡大縦断側面図。
【図6】この発明のコネクタの組込み完了状態を示すハウジングの拡大縦断正面図。
【図7】従来のICカード処理装置の使用状態を示す要部概略平面図。
【図8】従来のICカード処理装置のハウジングを示す拡大平面図。
【図9】従来のICカード処理装置のコネクタの組込み完了状態を示す拡大縦断側面図。
【図10】従来のハウジングの反り発生状態を示す拡大縦断正面図。
【符号の説明】
11…コネクタ
12…ハウジング
13…コネクタ取付け部
14…コネクタ収納部
15…第1圧入溝
16…第2圧入溝
17…コネクタ挿通孔
Claims (3)
- ICカード接触対応用のコネクタをハウジングに圧入して取付けるICカード処理装置であって、
上記ハウジングにコネクタ圧入用の凹形溝をコネクタ取付け方向の前後位置に離して設けると共に、この離した両凹形溝の開口方向をコネクタを挟んで相互に対向する内向きに設定した第1圧入溝と第2圧入溝を備え、
上記第1圧入溝と上記第2圧入溝の間にコネクタを挿通許容するコネクタ挿通孔を備えた
ICカード処理装置。 - 第1圧入溝および第2圧入溝はコネクタ幅より小さく設定すると共に、コネクタもしくはハウジングの持つ弾力性にてコネクタを支持する
請求項1記載のICカード処理装置。 - ICカード接触対応用のコネクタをハウジングに圧入して取付けるICカード処理装置の製造方法であって、
上記コネクタをハウジングに圧入固定する凹形溝をコネクタ取付け方向の前後位置に離して設けると共に、この離した凹形溝の両開口方向をコネクタを挟んで相互に対向する内向きに設定した第1圧入溝と第2圧入溝を設け、上記第1圧入溝と上記第2圧入溝の間にコネクタを挿通許容するコネクタ挿通孔を設け、上記コネクタ挿通孔にコネクタを挿通させた後、コネクタを傾動させて上記第1圧入溝と第2圧入溝に圧入固定する
ICカード処理装置の製造方法。
Priority Applications (1)
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|---|---|---|---|
| JP03297197A JP3548848B2 (ja) | 1997-01-30 | 1997-01-30 | Icカード処理装置およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP03297197A JP3548848B2 (ja) | 1997-01-30 | 1997-01-30 | Icカード処理装置およびその製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10214316A JPH10214316A (ja) | 1998-08-11 |
| JP3548848B2 true JP3548848B2 (ja) | 2004-07-28 |
Family
ID=12373794
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP03297197A Expired - Fee Related JP3548848B2 (ja) | 1997-01-30 | 1997-01-30 | Icカード処理装置およびその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3548848B2 (ja) |
-
1997
- 1997-01-30 JP JP03297197A patent/JP3548848B2/ja not_active Expired - Fee Related
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| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH10214316A (ja) | 1998-08-11 |
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