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JP3550102B2 - ロータリーフィーダ - Google Patents
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、低圧側ホッパーから高圧側ホッパーあるいは高圧の空気輸送ラインへ粉粒体を供給する場合に用いるローターの両端に仕切用の側板を有するロータリーフィーダにおいて、漏洩空気により搬送される粉体が、ローター側板と筒状ケーシングのサイドカバーの間に形成される空間に滞積するのを防止し得るロータリーフィーダに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えば、圧送式空気輸送において、粉粒体を輸送管に供給する装置としては、ロータリーフィーダが使用されている。このロータリーフィーダは、複数枚の回転羽根を放射状に設け、両側面に側板を設けたローターが、両端をサイドカバーによって密閉されている筒状ケーシング内で回転する際、ホッパーなどの供給装置から供給口へ落下する粉粒体を隣設する羽根間にためて回転し、下側の排出口から輸送管へ落下するように構成されている。
【0003】
上記ロータリーフィーダを圧送式空気輸送装置の混入機として使用する場合には、粉粒体はホッパーなどの供給装置からロータリーフィーダの供給口へ落として供給され、ローターの隣設する羽根間にたまった粉粒体を輸送管側へ落下させるため、ローターの円滑な回転を確保する必要がある。そのため、筒状ケーシングと羽根及びローターの側板の間に一定の隙間が設けられている。
【0004】
従って、ロータリーフィーダを挟んで高圧の輸送管側から低圧のホッパーなどの供給側への漏洩空気の発生を完全には防止できない。すなわち、輸送管側の高圧空気は、ケーシングと羽根との隙間、及び筒状ケーシングとローター側板との隙間を通して、ホッパーなどの供給装置の低圧側へ漏洩空気として流れていく。特に、ロータリーフィーダの運転中に、高圧の輸送管側と低圧の供給側との間の圧力差が大きくて、ローターに過剰な押上げ力が作用した場合には、筒状ケーシングとローターの側板との隙間は、低圧側の上部半周が狭く、高圧側の下部半周が広くなる。
【0005】
ロータリーフィーダの運転により、粒子径が筒状ケーシングとローターの側板との隙間より小さい粉体が、漏洩空気に同伴してロータリーフィーダの下部から、筒状ケーシングとローター側板との隙間を通って、ローター側板と筒状ケーシングのサイドカバーの間に形成された空間(以下ローター側板とサイドカバーとの空間と略記する)に運ばれる。上記粉体とは、綿などの繊維状物やフィルム状の薄いチップなどの筒状ケーシングとローター側板との隙間を通ってローター側板とサイドカバーとの空間に侵入し得る粒子を指す。
【0006】
微粉の場合、凝集作用により複数個の粒子が一つの集団となることがあるので、侵入した粉体は上部半周の隙間から排出されにくくなり、ローター側板とサイドカバーとの間の空間に滞積することがある。特に、高圧の輸送管側と低圧の供給側との間の圧力差が大きくて、ローターが押上げられている場合には、筒状ケーシングとローター側板との隙間は、低圧側の上部半周が狭く、高圧側の下部半周が広くなり、空間に侵入する粉体には粒子径が上部半周隙間より大きいものも含まれるので、滞積する可能性は高くなる。滞積した粉体が圧密されると、ロータリーフィーダから異音が発生したり、発熱したりする。また、粉体の物性によっては、回転の負荷が大きくなり、駆動装置に異常を来たす原因ともなる。
【0007】
従来、漏洩空気により運ばれる粉体の滞積に伴う問題を解決するため、筒状ケーシングのサイドカバーに設けた吹き込み孔から高圧ガスを吹き込み、侵入する粉体の量を減らすと同時に、上部半周隙間からの粉体排出を促進し、ローター側板とサイドカバーが形成する空間での粉体滞積を防止する方法が用いられている。
【0008】
しかし、上記従来の粉体滞積防止方法では、パージ用の高圧ガス源が必要な上、吹き込まれる高圧ガスによって、ホッパーなどの供給側からの粉体落下が阻害される。また、吹き込む高圧ガスの量と圧力を、必要な量に保つため、高価な設備が必要となる。
【0009】
また、図3に示すように、複数枚の回転羽根4を放射状に設け、両側面に側板12を設けたローター2が、両側端をサイドカバー3によって密閉されている筒状ケーシング5内で回転する際、ホッパーなどの供給装置から供給口9へ落下する粉粒体14を隣設する羽根間にためて回転し、下側の排出口10から輸送管へ落下するように構成したロータリーフィーダ16において、排出口10とローター2の側板との隙間下部6bを拡げたものがある。更に、サイドカバー3から高圧ガスを吹き込む方法を併用して、侵入する粉体の量を低減するものも用いられている。
【0010】
しかし、この場合には供給口9とローターの側板12との隙間上部6aが狭いので、ローターの側板12とサイドカバー3との空間7に侵入した粉体は、運転を停止したとき、下方の隙間下部6bから排出口10側へ落下・排出されるが、運転中は、空間7の上部に滞積する。また、サイドカバー3から高圧ガスを吹き込む方法を併用している場合でも、ガス吹込孔より上方で、隙間上部6aに近い部分では、粉体が滞積する。ローターの回転により、それらの粉体が圧密されると、発熱や駆動装置の異常が発生する。
【0011】
更に、サイドカバーに気体排出孔を設け、ガスに同伴して侵入した粉体を排出するロータリーフィーダ(実公昭59−11944号公報)もある。
【0012】
しかし、上記ロータリーフィーダを使用する場合、サイドカバーの気体排出孔から排出される気体と粉体を処理するための装置を個別に設ける必要がある。また、運転条件の変化に伴い、漏洩空気の量も変動するので、粉体の気体排出孔から気体と粉体を処理装置まで輸送する配管において、風量不足のため、粉体滞積による閉塞が発生する恐れがある。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
上記のごとく、従来の圧送式空気輸送に用いるロータリーフィーダにおける粉体滞積防止方法では、パージ用高圧ガスを一定の量と圧力で吹き込むため高価な設備が必要である。また、排出口10とローター2の側板との隙間下部6bを拡げたロータリーフィーダ16においても、ローターの側板とサイドカバーとの空間7に侵入した粉体の一部は、空間7内に残存して円滑な運転を維持することが困難である。更に、サイドカバーに気体排出孔を設けるロータリーフィーダにおいても気体と粉体を処理するための装置が必要な上、運転中、粉体の気体排出孔から気体と粉体を処理装置まで輸送する配管において、粉体滞積による閉塞が発生する恐れがある。
【0014】
本発明は、上記従来の粉体滞積防止方法などに見られる問題点を解決するため、簡単かつ安価な機構により、ローター側板とサイドカバーとの空間における粉体滞積を確実に防止し得る機構を備えたロータリーフィーダを提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、圧送式空気輸送に用いるロータリーフィーダにおいて、ローターの側板とサイドカバーとの間の空間に侵入した粉体を、滞積させることなく排出させるには、粉体が排出できる通路を確保すれば、機構上大きな変更を加えることなく、簡単に粉体滞積を排除できることに気づき、本発明を完成するに至った。
【0016】
すなわち、本発明のロータリーフィーダは、ホッパーなどの供給装置による低圧供給側から圧送式空気輸送の高圧側へ粉粒体を供給するロータリーフィーダにおいて、筒状ケーシングの上部に設けた粉粒体の供給口の内周壁から、ローター側板とサイドカバーとの空間まで貫通する粉体排出溝を設けたことを特徴とする。
【0017】
また、上記ロータリーフィーダにおける粉体排出溝が、粉体排出溝の最も狭い部分が、ローターの側板とサイドカバーとの空間に侵入する粉体の粒子径より大きいことを特徴とする。
【0018】
【発明の実施の形態】
本発明は、ホッパーなどの低圧供給側から圧送式空気輸送の高圧側へ粉粒体を供給するロータリーフィーダにおいて、筒状ケーシングの上部に設けた粉粒体の供給口の内周壁から、ローター側板とサイドカバーとの空間まで貫通する粉体排出溝を設けているため、筒状ケーシングとローター側板との隙間から入る漏洩空気に伴って侵入する粉体は、上記粉体排出溝を通して供給口付近を落下しつつある粉粒体中に排出される。
【0019】
上記粉体排出溝は、筒状ケーシングの上部に設けた粉粒体の供給口の内周壁から、ローター側板とサイドカバーとの空間まで貫通すれば、その断面形状及び入口と出口の開口形状は問わない。例えば、図1、図2に示すものは、筒状ケーシング5の供給口9の内周壁の一部を切り取って粉体排出溝8を形成し、該溝がローター側板12とサイドカバー3との空間7に対し、開口13により連通したものである。
【0020】
上記のごとく、粉体排出溝を設けることにより、ローターの側板とサイドカバーとの空間に侵入する粉体は、排出されやすくなるので、滞積現象は発生しにくなる。それに起因する装置の発熱や駆動装置の異常発生などの運転上の障害を低減する効果がある。
【0021】
また、上記ロータリーフィーダにおいて、粉体排出溝の最も狭い部分を、侵入した粉体の粒子径より大きくすると、高圧側の高圧側の下部半周が広く、低圧側の上部半周が狭く、粒子径より小さく組付けられたロータリーフィーダにおいて、粒子径の大きい粉体が侵入した場合でも、下部半周の隙間から侵入した粉体を粉体排出溝からスムーズに排出できるので、確実に粉体滞積を防止できる。すなわち、いかなる条件で運転されていても、ローター側板とサイドカバーが形成した空間に侵入する粉体は、滞積することなく確実に排出できるから、侵入粉体の滞積に原因する装置の発熱や駆動装置の異常発生などの運転上の障害を排除できる。
【0022】
【実施例】
本発明を図1及び図2に基づいて説明する。ロータリーフィーダ1は筒状ケーシング5にローター2を回転自在に組み合せてなる。上記筒状ケーシング5は、筒状体の両端にサイドカバー3を有する筒状体からなり、上部にホッパーなどの供給装置から粉粒体14を落下供給する供給口9が設けられ、下部に圧送式輸送装置の高圧輸送管側へ粉粒体15を落下供給する排出口10が設けられている。一方、ローター2は、複数枚の回転羽根4を放射状に配設し、両側側面に側板12を設けてなる。そして、ローター2は、その中心を貫いた回転軸11の両端を筒状ケーシング5のサイドカバー3に軸支して回転自在に組合せ、図示しない駆動モータにより駆動するように構成する。
【0023】
上記ロータリーフィーダ1において、筒状ケーシング5の供給口9とローター2の両側の側板12の外周との間に粉体排出溝8を設ける。この粉体排出溝8は、ローター2の側板12と筒状ケーシング5のサイドカバー3との空間7側に開口13が形成され、空間7側と供給口9側とが連通している。そして、該溝8の最も狭い部分でも、粉体の粒子径より大きく形成されている。従って、粒子径の大きな粉体の排出が、いかなる条件下でも円滑にできるように構成されている。
【0024】
上記ロータリーフィーダ1を、例えば供給口9をホッパーに対向し、排出口10を圧送式輸送装置の高圧輸送管へ接合して装置を組立てる。そして、駆動モータを介してローターの運転を開始し、大気圧のホッパーから粉粒体14を供給口9へ落下・供給し、隣設する回転羽根4により形成される各ローターポケットにためた粉粒体をローター2の回転により順次排出口10から高圧輸送管へ落下供給する。
【0025】
上記運転中に、高圧輸送管側の高圧空気の一部が排出口10へ流れ、筒状ケーシング5の排出口10とローター2の側板12との隙間下部6bから漏洩空気となってローター2の側板12と筒状ケーシング5のサイドカバー3との間の空間7に侵入する。侵入した漏洩空気は筒状ケーシング5の供給口10とローター2の側板12との隙間上部6aから供給口10内へ排出する。この漏洩空気に搬送されて粉体が上記空間7に侵入する。侵入した粉体は漏洩空気に伴われて隙間上部6aから供給口10内へ排出されるが、上記隙間上部6aの隙間より粒子径の大きな粉体は、開口13より粉体排出溝8を通り供給口10内へ排出される。
【0026】
また、低圧の供給口側の圧力と高圧輸送管側の圧力との差が大きく、ローター2が供給口9側へ押し上げられると、筒状ケーシング5とローター2の側板12との隙間は、供給口9側の隙間上部6aが狭く、高圧輸送管側の隙間下部6bが広くなり、広くなった隙間下部6bから粒径の大きなものも混ざって多くの粉体が、ローター2の側板12と筒状ケーシング5のサイドカバー3との間の空間7に侵入する。このとき、供給口9側の隙間上部6aは狭くなっているが、粉体排出溝8が存在するため、開口13から粉体排出溝8を通って粒径の大きな粉体も楽に供給口9内へ排出することができる。従って、いかなる運転状態においても、空間7に侵入した粉体は漏洩空気と共に確実に排出することができ、空間7に侵入する粉体の滞積による運転障害を排除できる。
【0027】
【発明の効果】
本発明のロータリーフィーダによれば、いかなる運転状態においても、ローターの側板と筒状ケーシングのサイドカバーとの間の空間に、漏洩空気に伴って搬送される粉体を滞積させることなく粉粒体の供給口側へ排出できるため、圧送式空気輸送装置への粉粒体の供給を常に効率よくできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例におけるロータリーフィーダの縦断面を示す説明図である。
【図2】図1の縦断側面図である。
【図3】従来のロータリーフィーダの一例を縦断面で示す説明図である。
【符号の説明】
1、16 ロータリーフィーダ
2 ローター
3 サイドカバー
4 回転羽根
5 筒状ケーシング
6a 隙間上部
6b 隙間下部
7 空間
8 粉体排出溝
9 供給口
10 排出口
11 回転軸
12 側板
13 開口
14、15 粉粒体

Claims (2)

  1. ローターの両端に仕切用の側板を有するロータリーフィーダにおいて、筒状ケーシングの上部に設けた粉粒体の供給口の内周壁からローター側板と筒状ケーシングのサイドカバーの間に形成される空間まで貫通する粉体排出溝を設けたことを特徴とするロータリーフィーダ。
  2. 粉体排出溝の最も狭い部分が、ローター側板と筒状ケーシングのサイドカバーとの空間に侵入する粉体の粒子径より大きいことを特徴とする請求項1記載のロータリーフィーダ。
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