JP3551186B2 - 伸縮式の排出オ−ガ - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、コンバイン等に設ける伸縮式の排出オ−ガに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来公知の、特開昭63−279719号公報、実開平1−121340号公報および実開平1−121339号公報には、排出オーガを伸縮可能に構成する技術が開示されている。
【0003】
例えば、特開昭63−279719号公報には、基部側の固定筒に対して排出口を有する先端側の移動筒を長手方向摺動自在に嵌合し、前記固定筒内に螺旋翼を備えた回転軸筒を軸装し、前記移動筒内に移動回転軸を軸装して該移動回転軸の先端部を移動筒内の先端部に設けた軸受に軸受すると共に該移動回転軸に線状部材を空隙を有して螺旋状に巻き掛けて設け、前記回転軸筒の先端側に移動回転軸の基部側を螺合させて構成した伸縮式の排出オ−ガが記載されている。
【0004】
また、実開平1−121340号公報には、基部側の固定筒に対して排出口を有する先端側の移動筒を長手方向摺動自在に嵌合し、前記固定筒内に螺旋翼を備えた回転軸筒を軸装し、前記移動筒内に移動回転軸を軸装して該移動回転軸の先端部を移動筒内の先端部に設けた軸受に軸受すると共に該移動回転軸に螺旋翼を空隙を有して巻き掛けて設け、前記回転軸筒の先端側に移動回転軸の基部側を軸心方向摺動自在且つ相対回転不能に嵌合させて構成した伸縮式の排出オ−ガが記載されている。
【0005】
また、実開平1−121339号公報には、基部側の固定筒に対して排出口を有する先端側の移動筒を長手方向摺動自在に上下段違い状に支持し、前記固定筒内に螺旋翼を備えた回転軸を軸装して該回転軸の先端部を固定筒内の先端部に設けた軸受に軸受し、前記移動筒内に螺旋翼を備えた移動回転軸を軸装して該移動回転軸の先端部を移動筒内の後端部と先端部とに設けた軸受に軸受し、前記回転軸の基部側と移動回転軸の基部側とを軸心方向摺動自在且つ相対回転不能に連動連結した伸縮式の排出オ−ガが記載されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上述の特開昭63−279719号公報に記載された伸縮式の排出オ−ガは、先端側の移動筒内に軸装される移動回転軸に巻き掛けた螺旋状の線状部材が、固定筒内に軸装される回転軸筒に設けた螺旋翼の螺旋ピッチ間に侵入することによって、排出オ−ガを伸縮可能としたものである。このため、この排出オ−ガを伸長させた状態において、先端側の移動筒内における搬送作用は該移動筒内に軸装される移動回転軸に巻き掛けた螺旋状の線状部材の送り作用のみに頼ることとなる。そして、このような螺旋状の線状部材は、移動筒内に占める搬送作用面積が小さいため、螺旋翼に比較して搬送能力が低く、排出オ−ガを伸長させて排出作業を行う場合、筒内において被搬送物の詰まりを生じ易い欠点がある。また、固定筒内に軸装される回転軸筒の先端部が軸受されていないため、特に排出オ−ガを伸長させて排出作業を行う場合に、回転軸筒と移動回転軸との回転軸心のブレが大きくなり、螺旋翼や螺旋状の線状部材が各筒の内面に干渉し易く、円滑な排出作業を行うことができない欠点がある。
【0007】
また、上述の実開平1−121340号公報に記載された伸縮式の排出オ−ガは、先端側の移動筒内に軸装される移動回転軸に巻き掛けた螺旋翼を、固定筒内に軸装される回転軸筒に設けた螺旋翼の螺旋ピッチ間にこの螺旋翼どうしが重合するように侵入させるために、移動回転軸とこの移動回転軸に巻き掛ける螺旋翼との間に空隙が設けられている。従って、排出オ−ガの伸長時において、この先端側の移動筒内に設けられる螺旋翼は、その先端部のみが移動回転軸に固着支持され、その後端部側は自由端であって、回転軸筒に設けられる螺旋翼に重合支持されるだけである。このため、排出作業時において移動回転軸が回転軸筒と共に駆動回転した際に、先端側の移動筒内に設けられる螺旋翼は、この移動回転軸に固着された先端部から駆動力の供給を受けるだけであって、この先端部以外の螺旋翼は、移動回転軸から駆動力の供給を受けることができない。従って、被搬送物を搬送する際に受ける反力によって、この移動筒内に設けられる螺旋翼が変形して螺旋ピッチが変化したり移動回転軸の軸心に対する螺旋翼の外周円の中心位置がずれたりして、円滑な排出作業を行うことができない欠点がある。また、固定筒内に軸装される回転軸筒の先端部が軸受されていないため、特に排出オ−ガを伸長させて排出作業を行う場合に、回転軸筒と移動回転軸との回転軸心のブレが大きくなり、各螺旋翼が各筒の内面に干渉し易く、円滑な排出作業を行うことができない欠点がある。
【0008】
また、上述の実開平1−121339号公報に記載された伸縮式の排出オ−ガは、基部側の固定筒に対して排出口を有する先端側の移動筒が上下段違い状に支持されているため、この排出オ−ガが全体的に大きな構造物となって、例えばこの排出オ−ガをコンバインに搭載した際には、このコンバインの車高が高くなって小型特殊自動車としての法規制に適合させにくくなるような欠点がある。また、固定筒に軸装される回転軸の基部側と移動筒に軸装される移動回転軸の基部側とを連動連結する伝動機構が複雑となって安価に提供できない欠点がある。更に、固定筒及び回転軸に対して、移動筒及び移動回転軸が上下段違い状に配置されるために、排出作業において、被搬送物が固定筒内先端部から移動筒内に流れ込む際に、この移動筒内で回転している移動回転軸の螺旋翼に衝突して被搬送物が損傷し易くなる欠点がある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
この発明は、上述の如き課題を解決するために、以下のような技術的手段を講じる。
即ち、基部側の固定筒21に対して排出口32を有する先端側の移動筒22を長手方向摺動自在に嵌合し、前記固定筒21内に螺旋翼24を備えた回転軸筒23を軸装して該回転軸筒23の先端部を固定筒21内の先端部に設けた軸受25に軸受し、前記移動筒22内に移動回転軸27を軸装して該移動回転軸27の先端部を移動筒22内の先端部に設けた軸受28に軸受すると共に該移動回転軸27に弾性部材より形成した螺旋翼31を備えた複数のボス29を軸心方向摺動自在に設け、該複数のボス29は移動回転軸27と共に回転可能に構成し、前記回転軸筒23の先端側に移動回転軸27の基部側を軸心方向摺動自在に設け、該移動回転軸27は回転軸筒23と共に回転可能に構成し、前記ボス29の軸心方向の長さは前記螺旋翼31の1ピッチの長さよりも短く構成し、さらに、前記移動筒22が長手方向に伸長するほど移動筒22内の搬送能力が向上するように構成したことを特徴とする伸縮式の排出オ−ガの構成としたものである。
【0010】
これにより、基部側の固定筒21内に軸装された回転軸筒23を駆動回転させると、先端側の移動筒22内に軸装された移動回転軸27が該回転軸筒23と一体回転し、該回転軸筒23の螺旋翼24と移動回転軸27上の複数のボス29に備えた螺旋翼31とが回転して被搬送物の搬送が行なわれ、この被搬送物は基部側の固定筒21内から先端側の移動筒22内を経て該移動筒22の排出口32から外部へ排出される。
【0011】
このような排出作業に際し、基部側の固定筒21に対して先端側の移動筒22を長手方向に摺動させて排出オ−ガを伸縮させ、該移動筒22の排出口32の位置を変更することができる。
そして、例えば、排出オ−ガを伸長させる場合、固定筒21に対して移動筒22を遠ざかる方向に摺動させると、移動筒22内に軸装された移動回転軸27の基部側が、固定筒21内に軸装された回転軸筒23の先端側から抜け出す方向へ摺動する。
【0012】
この際、移動回転軸27の基部側と回転軸筒23の先端側とは相対回転不能の状態を維持するため、回転軸筒23を駆動回転させることによって移動回転軸27も一体回転する。
また、移動回転軸27上に嵌合した複数のボス29は、この排出オ−ガの伸長に際して移動回転軸27上を摺動することとなるが、これら複数のボス29は移動回転軸27に対して相対回転不能の状態を維持するため、移動回転軸27の回転によってこれら複数のボス29も一体回転する。
【0013】
また、このように排出オ−ガを伸長させた状態においても、移動回転軸27の先端部が移動筒22内の先端部に設けた軸受28に軸受され、且つ、回転軸筒23の先端部が固定筒21内の先端部に設けた軸受25に軸受されているため、これら移動回転軸27および回転軸筒23の回転軸心のブレが少なくなる。
【0014】
また、弾性部材より形成した螺旋翼31は、移動筒22が縮少している状態であっても、伸長している状態であっても、継ぎ目の無い連続螺旋からなっているので、穀粒は安定して連続的に搬送されていく。そして、移動筒22が伸長すると、弾性部材より形成した螺旋翼31の螺旋ピッチが長くなることで穀粒の搬送能力が上昇する。
【0015】
【発明の効果】
この発明によると、排出オ−ガを伸縮させて排出作業位置を該排出オ−ガの長手方向に調節することができるものでありながら、この排出オ−ガを伸長させた状態においても、移動回転軸27の先端部を移動筒22内の先端部に設けた軸受28に軸受し且つ回転軸筒23の先端部を固定筒21内の先端部に設けた軸受25に軸受することによって、これら移動回転軸27および回転軸筒23の回転軸心のブレを少なくしてこれら移動回転軸27および回転軸筒23に備える螺旋翼31,24による被搬送物の搬送を円滑に行うことができ、排出作業の能率を向上させることができる。
【0016】
また、先端側の移動筒22内に設ける螺旋翼31は、移動回転軸27から該移動回転軸27に軸心方向摺動自在且つ相対回転不能に嵌合した複数のボス29を介して駆動されるため、被搬送物を搬送する際に受ける反力によって、この螺旋翼31が変形して螺旋ピッチが変化したり移動回転軸27の軸心に対する螺旋翼31の外周円の中心位置がずれたりしにくく、該螺旋翼31による被搬送物の搬送を円滑に行うことができ、排出作業の能率を向上させることができる。
【0017】
また、基部側の固定筒21及び回転軸筒23に対して、先端側の移動筒22及び移動回転軸27を同一軸心上で摺動させることによって排出オ−ガを伸縮させるものであるため、上述の従来技術のように基部側の固定筒に対して先端側の移動筒を上下段違い状に支持する構成に比較して、この排出オ−ガを全体的にコンパクトに構成できるうえに、基部側の固定筒21内に軸装される回転軸筒23の螺旋翼24から先端側の移動筒22内に軸装される移動回転軸27の螺旋翼31への被搬送物の引継ぎを円滑に行うことができ、この被搬送物の損傷を少なくすることができる。
【0018】
また、弾性部材より形成した螺旋翼31は、移動筒22が縮少している状態であっても、伸長している状態であっても、継ぎ目の無い連続螺旋からなっているので、穀粒は安定して連続的に搬送されていく。従って、穀粒の脱っぷが少なくなり、回収した穀粒の品質低下を防止できるようになる。
【0019】
また、移動筒22が伸長すると、弾性部材より形成した螺旋翼31の螺旋ピッチが長くなることで穀粒の搬送能力が上昇する。従って、コンバインから遠い場所への排出時において、詰まり等を防止できるようになる。
【0020】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を図面により説明すると、1は機体フレ−ム、2は機体フレ−ム1の下部位置に設けた走行装置、3は前記機体フレ−ム1の上方位置に設けた脱穀装置、4は機体フレ−ム1の前方位置に設けた刈取部である。
【0021】
5は前記刈取部4の最先端位置に設けた分草体、6は分草体5の上方に設けた掻込リール、7は掻込リール6の下方に設けた刈刃、8は刈取られた穀稈を集束するオーガ、9は前記刈取部4の後部に設けた搬送エレベータである。
前記脱穀装置3内の上部には脱穀室10が形成される。11は脱穀室10内に軸装される扱胴、12は前記扱胴11の主として下方を包囲する扱網、13は前記脱穀室10の下方に形成した風選室、14は前記風選室13内に設けた揺動選別装置、15は前記風選室13に送風する送風ファン、16は1番コンベア、17は2番コンベアである。
【0022】
前記脱穀装置3の側部には、前記1番コンベア16により取出された穀物を一時貯留するグレンタンク18を設ける。
グレンタンク18には該グレンタンク18内の穀物を揚穀する揚穀機構19の下部を取付け、揚穀機構19の上部には揚穀された穀物を排出する排出オーガ20の一端(基部)を取付ける。排出オーガ20は、図示は省略するが、排出オーガ20の他端(先端)が、シリンダ等の旋回機構により前記揚穀機構19の軸心を中心に水平回転自在であって、かつ、オーガ上下シリンダ等の上下動機構により上下動自在に前記揚穀機構19に取付けられる。
【0023】
しかして、前記排出オーガ20は、一端側(基部側)の固定筒21と他端側(先端側)の移動筒22とに分割形成し、移動筒22の基端部を固定筒21の先端部外周に嵌合させ、移動筒22は固定筒21に対して搬送方向に移動可能に構成して排出オーガ20全体長を伸縮させるように形成する。
【0024】
図2において、23は前記固定筒内に軸装した回転軸筒、24は該回転軸筒23の外周に位置不動に固定した固定螺旋翼(螺旋翼)である。前記回転軸筒23の先端部は前記固定筒内の先端部に設けた軸受25により支持される。
前記回転軸筒23内の先端部には、スプラインボス26を固定する。該スプラインボス26には移動回転軸27の基端部を挿入係合させる。移動回転軸27の先端部は前記移動筒22内の先端部に設けた軸受28に軸支する。
【0025】
前記移動回転軸27の外周には、該移動回転軸27の軸心方向に摺動のみ自在にボス29を複数嵌合させる。ボス29は移動回転軸27の外周に形成したスプライン突条30に係合させる。スプライン突条30は前記スプラインボス26に係合させ、前記移動回転軸27およびボス29を回転軸筒23と共に回転させる。 前記ボス29には弾性部材により形成した伸縮螺旋翼(螺旋翼)31を固定する。32は移動筒22の先端部下面に形成した排出口、33は排出口32の上部の移動回転軸27に固定した排出体である。
【0026】
34は移動筒22を伸縮させる伸縮装置であり、本実施例では伸縮用シリンダにより構成され、該伸縮用シリンダ34の基部は前記固定筒21の外面に固定し、伸縮用シリンダ34のロッド35の先端を移動筒22の基端部外面に取付ける。 図1において、36は脱穀装置3の前側側部に設けた運転席、37は運転席36に設けた手動伸縮スイッチ(手動伸縮操作具)である。該手動伸縮スイッチ37は前記伸縮用シリンダ34のソレノイドバルブ38を、「伸長」、「停止」、「短縮」、に切替える(図4)。39は伸長ソレノイド、40は短縮ソレノイドである。
【0027】
前記伸縮用シリンダ34には排出オーガ20の長さを検知する検知手段43を設け、検知手段43は伸縮用シリンダ34のロッド35によりオン・オフされる最伸長位置検知スイッチ44と最短縮位置検知スイッチ45とにより構成される。 しかして、運転席36の側部には、排出オーガ20の移動筒22の途中部分を支持する格納支持装置41が設けられており、前記格納支持装置41の近傍には格納スイッチ42を設ける。該格納スイッチ42と検知手段43と伸縮用シリンダ34とを接続し、格納スイッチ42は、移動筒22が伸長状態で格納支持装置41に支持されると、自動的にソレノイドバルブ38の短縮ソレノイド40をオンにして、伸縮用シリンダ34を自動的に短縮させる。
【0028】
即ち、排出オーガ20が伸長状態では最短縮位置検知スイッチ45がオフになっており、この移動筒22が伸長状態で格納支持装置41に支持されると、格納スイッチ42はオンになり伸縮用シリンダ34を自動的に短縮させる。
なお、前記手動伸縮スイッチ37は前記格納スイッチ42に優先させる。
【0029】
図5は、第2実施例であり、運転席36には排出オーガ20のクラッチを入切させる排出オーガクラッチ操作レバー47を設け、排出オーガクラッチ操作レバー47の近傍にクラッチ入感知スイッチ46を設ける。
クラッチ入感知スイッチ46は、排出オーガクラッチ操作レバー47を切操作するとオンになり、伸縮用シリンダ34を短縮させて、移動筒22を短縮させる。 図6は排出オーガ20の他の実施例であり、伸縮螺旋翼31を伸縮螺旋翼31aおよび伸縮螺旋翼31bの二条螺旋に形成し、伸縮螺旋翼31aおよび伸縮螺旋翼31bは、それぞれ形状記憶合金により形成する。伸縮螺旋翼31aは、成形時には、大ピッチに形成し、伸縮螺旋翼31bは、成形時小ピッチに形成される。
【0030】
そして、伸縮螺旋翼31aに通電すると、伸縮螺旋翼31aが元の大ピッチに復元して移動筒22を伸長させ、伸縮螺旋翼31bに通電すると、伸縮螺旋翼31bが元の小ピッチに復元して移動筒22を短縮させる。したがって、伸縮螺旋翼31aおよび伸縮螺旋翼31bの基端部を固定してあるボス29は移動回転軸27に固定されている。
【0031】
次に作用を述べる。
本発明は前記の構成であり、運転席36の側部の格納支持装置41に短縮状態の排出オーガ20の移動筒22の途中部分を支持させて走行し、圃場に到着すると、機体を前進させ、分草体5で分草し、掻込リール6により穀稈を掻込み、刈刃7の摺動で穀稈を刈取りい、脱穀装置3に穀稈を供給し、脱穀装置3内で脱穀して、刈取脱穀作業を行ない、グレンタンク18内に一定量の穀物が脱穀されると、機体を圃場近傍に待機中の軽トラックまで移動させる。
【0032】
次に、排出オーガ20をオーガ上下シリンダにより上動させ、その後回動シリンダにより揚穀機構19を中心に固定筒21の取付部を回転させると、移動筒22の排出口32は任意の位置に位置する。次に、手動伸縮スイッチ37を操作してソレノイドバルブ38の伸長ソレノイド39をオンにすると、伸縮用シリンダ34のロッド35が伸長し、移動筒22が固定筒21に対して伸長して、移動筒22の排出口32を軽トラックのタンク上方位置に位置させる。
【0033】
この状態で、揚穀機構19および排出オーガ20を作動させると、揚穀機構19がグレンタンク18内の穀物を揚穀し、揚穀された穀物は回転する回転軸筒23の固定螺旋翼24により搬送される。
回転軸筒23の回転により移動筒22内の移動回転軸27が回転し、ボス29を回転させ、各ボス29に固定されている伸縮螺旋翼31が回転するので、固定筒21から移動筒22を通って伸縮螺旋翼31により搬送され、排出口32より軽トラックのタンクに排出する。
【0034】
しかして、前記作業が終了してグレンタンク18内が空になると、排出オーガ20の移動筒22の途中部分を格納支持装置41に支持させて格納し、次の脱穀作業に備えるが、このとき、移動筒22の短縮を忘れることがある。
そこで、伸縮用シリンダ34には検知手段43を設け、伸縮用シリンダ34内には、最伸長位置検知スイッチ44と最短縮位置検知スイッチ45とが設けられ、格納支持装置41の近傍には格納スイッチ42が設けられているから、排出作業終了後、排出オーガ20が伸長状態で格納支持装置41に格納すると、最短縮位置検知スイッチ45がオフのままであるので、格納スイッチ42はオンになり伸縮用シリンダ34を自動的に短縮させ、最短縮位置検知スイッチ45がオンになると、伸縮用シリンダ34の短縮を自動的に停止させる。
【0035】
しかして、排出オーガ20を格納させて刈取作業穀物の排出作業が終了すると、前記のように刈取脱穀作業および排出作業を反復する。
図5の第2実施例では、運転席36にクラッチ入感知スイッチ46が設けられ、クラッチ入感知スイッチ46は排出オーガクラッチ操作レバー47を切操作するとオンになって、自動的にソレノイドバルブ38の短縮ソレノイド40をオンにし、自動的に伸縮用シリンダ34を短縮させて移動筒22を短縮させ、移動筒22が最短縮位置に至ると、最短縮位置検知スイッチ45が伸縮用シリンダ34の短縮を停止させ、移動筒22の短縮させることの忘れを防止する。
【0036】
なお、排出オーガクラッチ操作レバー47を切操作したときクラッチ入感知スイッチはオンになるが、手動伸縮スイッチ37とクラッチ入感知スイッチ46との関係は手動伸縮スイッチ37が優先しており、手動伸縮スイッチ37による移動筒22の位置合せ中は、排出オーガクラッチ操作レバー47を切にしていても手動伸縮スイッチ37により移動筒22を伸縮可能であるから、支障はない。
【0037】
また、排出作業中はクラッチ入感知スイッチがオフであり、排出作業が終了して、次の脱穀作業を行なうときに、排出オーガクラッチ操作レバー47を切操作するとクラッチ入感知スイッチがオンになるから、自動的に移動筒22を短縮させる。それゆえ、安全かつ円滑に排出オーガ20を格納できる。
【0038】
図6の実施例では、伸縮螺旋翼31を伸縮螺旋翼31aおよび伸縮螺旋翼31bの二条螺旋に形成し、伸縮螺旋翼31aおよび伸縮螺旋翼31bは、それぞれ形状記憶合金により形成し、伸縮螺旋翼31aは成形時大ピッチに形成し、伸縮螺旋翼31bは成形時小ピッチに形成してあるから、伸縮螺旋翼31aに通電して加熱すると、伸縮螺旋翼31aは元の大ピッチに復元して移動筒22を伸長させ、伸縮螺旋翼31bに通電して加熱すると、伸縮螺旋翼31bが元の小ピッチに復元して移動筒22を短縮させ、伸縮螺旋翼31aおよび伸縮螺旋翼31bのいずれか一方に通電することにより移動筒22を伸縮させて位置合わせを行なう。 そして、前記格納スイッチ42がオンになると、伸縮螺旋翼31bに通電させて自動的に移動筒22を短縮させる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態におけるコンバインの全体側面図である。
【図2】この発明の実施の形態における伸長状態の要部の縦断側面図である。
【図3】この発明の実施の形態における短縮状態の要部の縦断側面図である。
【図4】この発明の実施の形態における回路図である。
【図5】この発明の実施の形態における第2実施例のコンバインの全体側面図である。
【図6】この発明の実施の形態における第3実施例の要部の縦断側面図である。
【図7】この発明の実施の形態における説明図である。
【図8】この発明に実施の形態における説明図である。
【符号の説明】
21 固定筒
22 移動筒
23 回転軸筒
24 固定螺旋翼(螺旋翼)
25 軸受
27 移動回転軸
28 軸受
29 ボス
31 伸縮螺旋翼(螺旋翼)
32 排出口
【発明の属する技術分野】
この発明は、コンバイン等に設ける伸縮式の排出オ−ガに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来公知の、特開昭63−279719号公報、実開平1−121340号公報および実開平1−121339号公報には、排出オーガを伸縮可能に構成する技術が開示されている。
【0003】
例えば、特開昭63−279719号公報には、基部側の固定筒に対して排出口を有する先端側の移動筒を長手方向摺動自在に嵌合し、前記固定筒内に螺旋翼を備えた回転軸筒を軸装し、前記移動筒内に移動回転軸を軸装して該移動回転軸の先端部を移動筒内の先端部に設けた軸受に軸受すると共に該移動回転軸に線状部材を空隙を有して螺旋状に巻き掛けて設け、前記回転軸筒の先端側に移動回転軸の基部側を螺合させて構成した伸縮式の排出オ−ガが記載されている。
【0004】
また、実開平1−121340号公報には、基部側の固定筒に対して排出口を有する先端側の移動筒を長手方向摺動自在に嵌合し、前記固定筒内に螺旋翼を備えた回転軸筒を軸装し、前記移動筒内に移動回転軸を軸装して該移動回転軸の先端部を移動筒内の先端部に設けた軸受に軸受すると共に該移動回転軸に螺旋翼を空隙を有して巻き掛けて設け、前記回転軸筒の先端側に移動回転軸の基部側を軸心方向摺動自在且つ相対回転不能に嵌合させて構成した伸縮式の排出オ−ガが記載されている。
【0005】
また、実開平1−121339号公報には、基部側の固定筒に対して排出口を有する先端側の移動筒を長手方向摺動自在に上下段違い状に支持し、前記固定筒内に螺旋翼を備えた回転軸を軸装して該回転軸の先端部を固定筒内の先端部に設けた軸受に軸受し、前記移動筒内に螺旋翼を備えた移動回転軸を軸装して該移動回転軸の先端部を移動筒内の後端部と先端部とに設けた軸受に軸受し、前記回転軸の基部側と移動回転軸の基部側とを軸心方向摺動自在且つ相対回転不能に連動連結した伸縮式の排出オ−ガが記載されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上述の特開昭63−279719号公報に記載された伸縮式の排出オ−ガは、先端側の移動筒内に軸装される移動回転軸に巻き掛けた螺旋状の線状部材が、固定筒内に軸装される回転軸筒に設けた螺旋翼の螺旋ピッチ間に侵入することによって、排出オ−ガを伸縮可能としたものである。このため、この排出オ−ガを伸長させた状態において、先端側の移動筒内における搬送作用は該移動筒内に軸装される移動回転軸に巻き掛けた螺旋状の線状部材の送り作用のみに頼ることとなる。そして、このような螺旋状の線状部材は、移動筒内に占める搬送作用面積が小さいため、螺旋翼に比較して搬送能力が低く、排出オ−ガを伸長させて排出作業を行う場合、筒内において被搬送物の詰まりを生じ易い欠点がある。また、固定筒内に軸装される回転軸筒の先端部が軸受されていないため、特に排出オ−ガを伸長させて排出作業を行う場合に、回転軸筒と移動回転軸との回転軸心のブレが大きくなり、螺旋翼や螺旋状の線状部材が各筒の内面に干渉し易く、円滑な排出作業を行うことができない欠点がある。
【0007】
また、上述の実開平1−121340号公報に記載された伸縮式の排出オ−ガは、先端側の移動筒内に軸装される移動回転軸に巻き掛けた螺旋翼を、固定筒内に軸装される回転軸筒に設けた螺旋翼の螺旋ピッチ間にこの螺旋翼どうしが重合するように侵入させるために、移動回転軸とこの移動回転軸に巻き掛ける螺旋翼との間に空隙が設けられている。従って、排出オ−ガの伸長時において、この先端側の移動筒内に設けられる螺旋翼は、その先端部のみが移動回転軸に固着支持され、その後端部側は自由端であって、回転軸筒に設けられる螺旋翼に重合支持されるだけである。このため、排出作業時において移動回転軸が回転軸筒と共に駆動回転した際に、先端側の移動筒内に設けられる螺旋翼は、この移動回転軸に固着された先端部から駆動力の供給を受けるだけであって、この先端部以外の螺旋翼は、移動回転軸から駆動力の供給を受けることができない。従って、被搬送物を搬送する際に受ける反力によって、この移動筒内に設けられる螺旋翼が変形して螺旋ピッチが変化したり移動回転軸の軸心に対する螺旋翼の外周円の中心位置がずれたりして、円滑な排出作業を行うことができない欠点がある。また、固定筒内に軸装される回転軸筒の先端部が軸受されていないため、特に排出オ−ガを伸長させて排出作業を行う場合に、回転軸筒と移動回転軸との回転軸心のブレが大きくなり、各螺旋翼が各筒の内面に干渉し易く、円滑な排出作業を行うことができない欠点がある。
【0008】
また、上述の実開平1−121339号公報に記載された伸縮式の排出オ−ガは、基部側の固定筒に対して排出口を有する先端側の移動筒が上下段違い状に支持されているため、この排出オ−ガが全体的に大きな構造物となって、例えばこの排出オ−ガをコンバインに搭載した際には、このコンバインの車高が高くなって小型特殊自動車としての法規制に適合させにくくなるような欠点がある。また、固定筒に軸装される回転軸の基部側と移動筒に軸装される移動回転軸の基部側とを連動連結する伝動機構が複雑となって安価に提供できない欠点がある。更に、固定筒及び回転軸に対して、移動筒及び移動回転軸が上下段違い状に配置されるために、排出作業において、被搬送物が固定筒内先端部から移動筒内に流れ込む際に、この移動筒内で回転している移動回転軸の螺旋翼に衝突して被搬送物が損傷し易くなる欠点がある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
この発明は、上述の如き課題を解決するために、以下のような技術的手段を講じる。
即ち、基部側の固定筒21に対して排出口32を有する先端側の移動筒22を長手方向摺動自在に嵌合し、前記固定筒21内に螺旋翼24を備えた回転軸筒23を軸装して該回転軸筒23の先端部を固定筒21内の先端部に設けた軸受25に軸受し、前記移動筒22内に移動回転軸27を軸装して該移動回転軸27の先端部を移動筒22内の先端部に設けた軸受28に軸受すると共に該移動回転軸27に弾性部材より形成した螺旋翼31を備えた複数のボス29を軸心方向摺動自在に設け、該複数のボス29は移動回転軸27と共に回転可能に構成し、前記回転軸筒23の先端側に移動回転軸27の基部側を軸心方向摺動自在に設け、該移動回転軸27は回転軸筒23と共に回転可能に構成し、前記ボス29の軸心方向の長さは前記螺旋翼31の1ピッチの長さよりも短く構成し、さらに、前記移動筒22が長手方向に伸長するほど移動筒22内の搬送能力が向上するように構成したことを特徴とする伸縮式の排出オ−ガの構成としたものである。
【0010】
これにより、基部側の固定筒21内に軸装された回転軸筒23を駆動回転させると、先端側の移動筒22内に軸装された移動回転軸27が該回転軸筒23と一体回転し、該回転軸筒23の螺旋翼24と移動回転軸27上の複数のボス29に備えた螺旋翼31とが回転して被搬送物の搬送が行なわれ、この被搬送物は基部側の固定筒21内から先端側の移動筒22内を経て該移動筒22の排出口32から外部へ排出される。
【0011】
このような排出作業に際し、基部側の固定筒21に対して先端側の移動筒22を長手方向に摺動させて排出オ−ガを伸縮させ、該移動筒22の排出口32の位置を変更することができる。
そして、例えば、排出オ−ガを伸長させる場合、固定筒21に対して移動筒22を遠ざかる方向に摺動させると、移動筒22内に軸装された移動回転軸27の基部側が、固定筒21内に軸装された回転軸筒23の先端側から抜け出す方向へ摺動する。
【0012】
この際、移動回転軸27の基部側と回転軸筒23の先端側とは相対回転不能の状態を維持するため、回転軸筒23を駆動回転させることによって移動回転軸27も一体回転する。
また、移動回転軸27上に嵌合した複数のボス29は、この排出オ−ガの伸長に際して移動回転軸27上を摺動することとなるが、これら複数のボス29は移動回転軸27に対して相対回転不能の状態を維持するため、移動回転軸27の回転によってこれら複数のボス29も一体回転する。
【0013】
また、このように排出オ−ガを伸長させた状態においても、移動回転軸27の先端部が移動筒22内の先端部に設けた軸受28に軸受され、且つ、回転軸筒23の先端部が固定筒21内の先端部に設けた軸受25に軸受されているため、これら移動回転軸27および回転軸筒23の回転軸心のブレが少なくなる。
【0014】
また、弾性部材より形成した螺旋翼31は、移動筒22が縮少している状態であっても、伸長している状態であっても、継ぎ目の無い連続螺旋からなっているので、穀粒は安定して連続的に搬送されていく。そして、移動筒22が伸長すると、弾性部材より形成した螺旋翼31の螺旋ピッチが長くなることで穀粒の搬送能力が上昇する。
【0015】
【発明の効果】
この発明によると、排出オ−ガを伸縮させて排出作業位置を該排出オ−ガの長手方向に調節することができるものでありながら、この排出オ−ガを伸長させた状態においても、移動回転軸27の先端部を移動筒22内の先端部に設けた軸受28に軸受し且つ回転軸筒23の先端部を固定筒21内の先端部に設けた軸受25に軸受することによって、これら移動回転軸27および回転軸筒23の回転軸心のブレを少なくしてこれら移動回転軸27および回転軸筒23に備える螺旋翼31,24による被搬送物の搬送を円滑に行うことができ、排出作業の能率を向上させることができる。
【0016】
また、先端側の移動筒22内に設ける螺旋翼31は、移動回転軸27から該移動回転軸27に軸心方向摺動自在且つ相対回転不能に嵌合した複数のボス29を介して駆動されるため、被搬送物を搬送する際に受ける反力によって、この螺旋翼31が変形して螺旋ピッチが変化したり移動回転軸27の軸心に対する螺旋翼31の外周円の中心位置がずれたりしにくく、該螺旋翼31による被搬送物の搬送を円滑に行うことができ、排出作業の能率を向上させることができる。
【0017】
また、基部側の固定筒21及び回転軸筒23に対して、先端側の移動筒22及び移動回転軸27を同一軸心上で摺動させることによって排出オ−ガを伸縮させるものであるため、上述の従来技術のように基部側の固定筒に対して先端側の移動筒を上下段違い状に支持する構成に比較して、この排出オ−ガを全体的にコンパクトに構成できるうえに、基部側の固定筒21内に軸装される回転軸筒23の螺旋翼24から先端側の移動筒22内に軸装される移動回転軸27の螺旋翼31への被搬送物の引継ぎを円滑に行うことができ、この被搬送物の損傷を少なくすることができる。
【0018】
また、弾性部材より形成した螺旋翼31は、移動筒22が縮少している状態であっても、伸長している状態であっても、継ぎ目の無い連続螺旋からなっているので、穀粒は安定して連続的に搬送されていく。従って、穀粒の脱っぷが少なくなり、回収した穀粒の品質低下を防止できるようになる。
【0019】
また、移動筒22が伸長すると、弾性部材より形成した螺旋翼31の螺旋ピッチが長くなることで穀粒の搬送能力が上昇する。従って、コンバインから遠い場所への排出時において、詰まり等を防止できるようになる。
【0020】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を図面により説明すると、1は機体フレ−ム、2は機体フレ−ム1の下部位置に設けた走行装置、3は前記機体フレ−ム1の上方位置に設けた脱穀装置、4は機体フレ−ム1の前方位置に設けた刈取部である。
【0021】
5は前記刈取部4の最先端位置に設けた分草体、6は分草体5の上方に設けた掻込リール、7は掻込リール6の下方に設けた刈刃、8は刈取られた穀稈を集束するオーガ、9は前記刈取部4の後部に設けた搬送エレベータである。
前記脱穀装置3内の上部には脱穀室10が形成される。11は脱穀室10内に軸装される扱胴、12は前記扱胴11の主として下方を包囲する扱網、13は前記脱穀室10の下方に形成した風選室、14は前記風選室13内に設けた揺動選別装置、15は前記風選室13に送風する送風ファン、16は1番コンベア、17は2番コンベアである。
【0022】
前記脱穀装置3の側部には、前記1番コンベア16により取出された穀物を一時貯留するグレンタンク18を設ける。
グレンタンク18には該グレンタンク18内の穀物を揚穀する揚穀機構19の下部を取付け、揚穀機構19の上部には揚穀された穀物を排出する排出オーガ20の一端(基部)を取付ける。排出オーガ20は、図示は省略するが、排出オーガ20の他端(先端)が、シリンダ等の旋回機構により前記揚穀機構19の軸心を中心に水平回転自在であって、かつ、オーガ上下シリンダ等の上下動機構により上下動自在に前記揚穀機構19に取付けられる。
【0023】
しかして、前記排出オーガ20は、一端側(基部側)の固定筒21と他端側(先端側)の移動筒22とに分割形成し、移動筒22の基端部を固定筒21の先端部外周に嵌合させ、移動筒22は固定筒21に対して搬送方向に移動可能に構成して排出オーガ20全体長を伸縮させるように形成する。
【0024】
図2において、23は前記固定筒内に軸装した回転軸筒、24は該回転軸筒23の外周に位置不動に固定した固定螺旋翼(螺旋翼)である。前記回転軸筒23の先端部は前記固定筒内の先端部に設けた軸受25により支持される。
前記回転軸筒23内の先端部には、スプラインボス26を固定する。該スプラインボス26には移動回転軸27の基端部を挿入係合させる。移動回転軸27の先端部は前記移動筒22内の先端部に設けた軸受28に軸支する。
【0025】
前記移動回転軸27の外周には、該移動回転軸27の軸心方向に摺動のみ自在にボス29を複数嵌合させる。ボス29は移動回転軸27の外周に形成したスプライン突条30に係合させる。スプライン突条30は前記スプラインボス26に係合させ、前記移動回転軸27およびボス29を回転軸筒23と共に回転させる。 前記ボス29には弾性部材により形成した伸縮螺旋翼(螺旋翼)31を固定する。32は移動筒22の先端部下面に形成した排出口、33は排出口32の上部の移動回転軸27に固定した排出体である。
【0026】
34は移動筒22を伸縮させる伸縮装置であり、本実施例では伸縮用シリンダにより構成され、該伸縮用シリンダ34の基部は前記固定筒21の外面に固定し、伸縮用シリンダ34のロッド35の先端を移動筒22の基端部外面に取付ける。 図1において、36は脱穀装置3の前側側部に設けた運転席、37は運転席36に設けた手動伸縮スイッチ(手動伸縮操作具)である。該手動伸縮スイッチ37は前記伸縮用シリンダ34のソレノイドバルブ38を、「伸長」、「停止」、「短縮」、に切替える(図4)。39は伸長ソレノイド、40は短縮ソレノイドである。
【0027】
前記伸縮用シリンダ34には排出オーガ20の長さを検知する検知手段43を設け、検知手段43は伸縮用シリンダ34のロッド35によりオン・オフされる最伸長位置検知スイッチ44と最短縮位置検知スイッチ45とにより構成される。 しかして、運転席36の側部には、排出オーガ20の移動筒22の途中部分を支持する格納支持装置41が設けられており、前記格納支持装置41の近傍には格納スイッチ42を設ける。該格納スイッチ42と検知手段43と伸縮用シリンダ34とを接続し、格納スイッチ42は、移動筒22が伸長状態で格納支持装置41に支持されると、自動的にソレノイドバルブ38の短縮ソレノイド40をオンにして、伸縮用シリンダ34を自動的に短縮させる。
【0028】
即ち、排出オーガ20が伸長状態では最短縮位置検知スイッチ45がオフになっており、この移動筒22が伸長状態で格納支持装置41に支持されると、格納スイッチ42はオンになり伸縮用シリンダ34を自動的に短縮させる。
なお、前記手動伸縮スイッチ37は前記格納スイッチ42に優先させる。
【0029】
図5は、第2実施例であり、運転席36には排出オーガ20のクラッチを入切させる排出オーガクラッチ操作レバー47を設け、排出オーガクラッチ操作レバー47の近傍にクラッチ入感知スイッチ46を設ける。
クラッチ入感知スイッチ46は、排出オーガクラッチ操作レバー47を切操作するとオンになり、伸縮用シリンダ34を短縮させて、移動筒22を短縮させる。 図6は排出オーガ20の他の実施例であり、伸縮螺旋翼31を伸縮螺旋翼31aおよび伸縮螺旋翼31bの二条螺旋に形成し、伸縮螺旋翼31aおよび伸縮螺旋翼31bは、それぞれ形状記憶合金により形成する。伸縮螺旋翼31aは、成形時には、大ピッチに形成し、伸縮螺旋翼31bは、成形時小ピッチに形成される。
【0030】
そして、伸縮螺旋翼31aに通電すると、伸縮螺旋翼31aが元の大ピッチに復元して移動筒22を伸長させ、伸縮螺旋翼31bに通電すると、伸縮螺旋翼31bが元の小ピッチに復元して移動筒22を短縮させる。したがって、伸縮螺旋翼31aおよび伸縮螺旋翼31bの基端部を固定してあるボス29は移動回転軸27に固定されている。
【0031】
次に作用を述べる。
本発明は前記の構成であり、運転席36の側部の格納支持装置41に短縮状態の排出オーガ20の移動筒22の途中部分を支持させて走行し、圃場に到着すると、機体を前進させ、分草体5で分草し、掻込リール6により穀稈を掻込み、刈刃7の摺動で穀稈を刈取りい、脱穀装置3に穀稈を供給し、脱穀装置3内で脱穀して、刈取脱穀作業を行ない、グレンタンク18内に一定量の穀物が脱穀されると、機体を圃場近傍に待機中の軽トラックまで移動させる。
【0032】
次に、排出オーガ20をオーガ上下シリンダにより上動させ、その後回動シリンダにより揚穀機構19を中心に固定筒21の取付部を回転させると、移動筒22の排出口32は任意の位置に位置する。次に、手動伸縮スイッチ37を操作してソレノイドバルブ38の伸長ソレノイド39をオンにすると、伸縮用シリンダ34のロッド35が伸長し、移動筒22が固定筒21に対して伸長して、移動筒22の排出口32を軽トラックのタンク上方位置に位置させる。
【0033】
この状態で、揚穀機構19および排出オーガ20を作動させると、揚穀機構19がグレンタンク18内の穀物を揚穀し、揚穀された穀物は回転する回転軸筒23の固定螺旋翼24により搬送される。
回転軸筒23の回転により移動筒22内の移動回転軸27が回転し、ボス29を回転させ、各ボス29に固定されている伸縮螺旋翼31が回転するので、固定筒21から移動筒22を通って伸縮螺旋翼31により搬送され、排出口32より軽トラックのタンクに排出する。
【0034】
しかして、前記作業が終了してグレンタンク18内が空になると、排出オーガ20の移動筒22の途中部分を格納支持装置41に支持させて格納し、次の脱穀作業に備えるが、このとき、移動筒22の短縮を忘れることがある。
そこで、伸縮用シリンダ34には検知手段43を設け、伸縮用シリンダ34内には、最伸長位置検知スイッチ44と最短縮位置検知スイッチ45とが設けられ、格納支持装置41の近傍には格納スイッチ42が設けられているから、排出作業終了後、排出オーガ20が伸長状態で格納支持装置41に格納すると、最短縮位置検知スイッチ45がオフのままであるので、格納スイッチ42はオンになり伸縮用シリンダ34を自動的に短縮させ、最短縮位置検知スイッチ45がオンになると、伸縮用シリンダ34の短縮を自動的に停止させる。
【0035】
しかして、排出オーガ20を格納させて刈取作業穀物の排出作業が終了すると、前記のように刈取脱穀作業および排出作業を反復する。
図5の第2実施例では、運転席36にクラッチ入感知スイッチ46が設けられ、クラッチ入感知スイッチ46は排出オーガクラッチ操作レバー47を切操作するとオンになって、自動的にソレノイドバルブ38の短縮ソレノイド40をオンにし、自動的に伸縮用シリンダ34を短縮させて移動筒22を短縮させ、移動筒22が最短縮位置に至ると、最短縮位置検知スイッチ45が伸縮用シリンダ34の短縮を停止させ、移動筒22の短縮させることの忘れを防止する。
【0036】
なお、排出オーガクラッチ操作レバー47を切操作したときクラッチ入感知スイッチはオンになるが、手動伸縮スイッチ37とクラッチ入感知スイッチ46との関係は手動伸縮スイッチ37が優先しており、手動伸縮スイッチ37による移動筒22の位置合せ中は、排出オーガクラッチ操作レバー47を切にしていても手動伸縮スイッチ37により移動筒22を伸縮可能であるから、支障はない。
【0037】
また、排出作業中はクラッチ入感知スイッチがオフであり、排出作業が終了して、次の脱穀作業を行なうときに、排出オーガクラッチ操作レバー47を切操作するとクラッチ入感知スイッチがオンになるから、自動的に移動筒22を短縮させる。それゆえ、安全かつ円滑に排出オーガ20を格納できる。
【0038】
図6の実施例では、伸縮螺旋翼31を伸縮螺旋翼31aおよび伸縮螺旋翼31bの二条螺旋に形成し、伸縮螺旋翼31aおよび伸縮螺旋翼31bは、それぞれ形状記憶合金により形成し、伸縮螺旋翼31aは成形時大ピッチに形成し、伸縮螺旋翼31bは成形時小ピッチに形成してあるから、伸縮螺旋翼31aに通電して加熱すると、伸縮螺旋翼31aは元の大ピッチに復元して移動筒22を伸長させ、伸縮螺旋翼31bに通電して加熱すると、伸縮螺旋翼31bが元の小ピッチに復元して移動筒22を短縮させ、伸縮螺旋翼31aおよび伸縮螺旋翼31bのいずれか一方に通電することにより移動筒22を伸縮させて位置合わせを行なう。 そして、前記格納スイッチ42がオンになると、伸縮螺旋翼31bに通電させて自動的に移動筒22を短縮させる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態におけるコンバインの全体側面図である。
【図2】この発明の実施の形態における伸長状態の要部の縦断側面図である。
【図3】この発明の実施の形態における短縮状態の要部の縦断側面図である。
【図4】この発明の実施の形態における回路図である。
【図5】この発明の実施の形態における第2実施例のコンバインの全体側面図である。
【図6】この発明の実施の形態における第3実施例の要部の縦断側面図である。
【図7】この発明の実施の形態における説明図である。
【図8】この発明に実施の形態における説明図である。
【符号の説明】
21 固定筒
22 移動筒
23 回転軸筒
24 固定螺旋翼(螺旋翼)
25 軸受
27 移動回転軸
28 軸受
29 ボス
31 伸縮螺旋翼(螺旋翼)
32 排出口
Claims (1)
- 基部側の固定筒21に対して排出口32を有する先端側の移動筒22を長手方向摺動自在に嵌合し、前記固定筒21内に螺旋翼24を備えた回転軸筒23を軸装して該回転軸筒23の先端部を固定筒21内の先端部に設けた軸受25に軸受し、前記移動筒22内に移動回転軸27を軸装して該移動回転軸27の先端部を移動筒22内の先端部に設けた軸受28に軸受すると共に該移動回転軸27に弾性部材より形成した螺旋翼31を備えた複数のボス29を軸心方向摺動自在に設け、該複数のボス29は移動回転軸27と共に回転可能に構成し、前記回転軸筒23の先端側に移動回転軸27の基部側を軸心方向摺動自在に設け、該移動回転軸27は回転軸筒23と共に回転可能に構成し、前記ボス29の軸心方向の長さは前記螺旋翼31の1ピッチの長さよりも短く構成し、さらに、前記移動筒22が長手方向に伸長するほど移動筒22内の搬送能力が向上するように構成したことを特徴とする伸縮式の排出オ−ガ。
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