JP3552186B2 - ディスク貼り合わせ方法およびその装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、下側ディスクと上側ディスクとによって液状の紫外線硬化型接着剤が挟まれている接着ディスクに紫外線を照射し、上記下側ディスクと上記上側ディスクとを互いに固着させて1枚の情報ディスクを作るディスク貼り合わせ方法およびその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
下側ディスクと上側ディスクとを互いに固着させて1枚の情報ディスクを作る一方法として、従来は、下側ディスクと上側ディスクとの間に液状の紫外線硬化型接着剤を充分行き渡らせ、その後に、液状の紫外線硬化型接着剤を介して密着した接着ディスクを紫外線照射装置へ送り、紫外線を照射して液状の紫外線硬化型接着剤を硬化させ、このようにして、2枚のディスクを1枚に貼り合わせて情報ディスクを完成させる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、液状の紫外線硬化型接着剤を挟んでいる接着ディスクに紫外線を照射する過程で接着ディスクの温度が次第に上昇して接着ディスクが一旦延び、この接着ディスクの温度と周囲温度との差に応じて、接着ディスクが冷える過程で再び収縮する。
【0004】
この場合、温度が低下する速度が、接着ディスクの全面にわたって均等ではあり得ないので、早く冷えた部分から早く縮み始める。したがって、接着ディスク面が自由に動ける状態にして冷却すると、収縮が不均一に発生し、接着ディスクに局部的な反りが生じるという問題がある。特に、TILT角不良が生じ易いという問題がある。
【0005】
本発明は、下側ディスクと上側ディスクとによって液状の紫外線硬化型接着剤が挟まれている接着ディスクに紫外線を照射し、その後、そのディスクの温度が低下する過程で、局部的な反りが生じにくいディスク貼り合わせ方法およびその装置を提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、下側ディスクと上側ディスクとによって液状の紫外線硬化型接着剤が挟まれている接着ディスクに紫外線を照射し、下側ディスクと上側ディスクとを互いに固着させて1枚の情報ディスクを作るディスク貼り合わせ工程において、接着ディスクを平坦なディスク載置面に載置した状態で紫外線を照射した後、温度上昇した接着ディスクの熱を、ディスク載置面へ放散させ、周囲温度と接着ディスクの温度とがほぼ同じになってから、接着ディスクをディスク載置面から取り出すものである。
【0007】
【発明の実施の形態および実施例】
図1は、本発明の一実施例であるディスク貼り合わせ装置10を示す平面図である。図2は、ディスク貼り合わせ装置10中の冷却チャンバーCCにおける冷風供給装置100を示す図である。
【0008】
図1において、ディスク貼り合わせ装置10は、基本的には、第1のスタッカST1、第2のスタッカST2から回転テーブルT3に向ってディスクが搬送される装置である。
【0009】
つまり、第1のスタッカST1に載置されている下側ディスクDS1が、吐出テーブルT1に送られ、液状の接着剤が塗布され、一方、第2のスタッカST2に載置されている上側ディスクDS2が、切り替えテーブルT2に送られた後に、吐出テーブルT1に載置されている下側ディスクDS1の上に、下側ディスクDS1と対向した状態で保持され、コータハウスCH1またはCH2に移載され、接着剤をディスクDS1とDS2との間に行き渡らせ接着ディスクDS3になる。すなわち、接着ディスクDS3は、下側ディスクDS1と上側ディスクDS2とによって液状の紫外線硬化型接着剤が挟まれ、これら全体で1枚のディスクを構成したものである。この接着ディスクDS3が端面処理ハウスEHに運ばれ、接着ディスクDS3の端面処理が済むと、回転テーブルT3に移載される。
【0010】
回転テーブルT3の回転部分に、石英で作られた台である石英台QS1、QS2、QS3、QS4、QS5、QS6、QS7、QS8が等間隔で固定され、これら8つの石英台QS1〜QS8の1つに1枚の接着ディスクDS3が載置され、この接着ディスクDS3の上に1つの石英板QBが載置され、つまり、石英台QSと石英板QBとの間に接着ディスクDS3が挟まれた状態で、紫外線照射装置UV1を通過する。接着ディスクDS3が紫外線照射されると、挟まれていた液状の接着剤が硬化し、下側ディスクDS1と上側ディスクDS2とが互いに固着される。
【0011】
なお、上記実施例においては、8つの石英台QS1〜QS8が設けられているが、これら石英台QS1〜QS8は、回転によってその存在位置が変化するので、説明上、石英台QS1〜QS8のいずれにも該当する場合等には、石英台QS1〜QS8を代表して「石英台QS」と表現する。石英板についても同様であり、回転テーブルT3上の複数の石英板QB1、QB2、QB3、QB4、QB5、QB6、QB7、QB8のいずれにも該当する場合等には、複数の石英板QB1〜QB8を代表して「石英板QB」と表現する。ここで、石英台QSおよび石英板QBは、1、2mm程度の厚みの接着ディスクDS3に比べてかなり厚く、熱容量が十分に大きいことが好ましい。
【0012】
紫外線照射装置UV1を通過中に、輻射熱の吸収と、接着剤硬化時の重合熱とによって、接着ディスクDS3の温度が一旦上昇するが、紫外線照射装置UV1を出てからは接着ディスクDS3の温度が次第に低下し、接着ディスクDS3の上に載置されていた石英板QBが除去され、接着ディスクDS3が排出用スタッカST3に1枚1枚積み上げられる。なお、排出用スタッカST3に積み上げられた接着ディスクDS3は、完成されたものであり、これを情報ディスクDS4と呼ぶ。
【0013】
その後、冷却チャンバーCCを、石英台QSと石英板QBとが通過し、この冷却チャンバーCC内で、石英台QSと石英板QBとが冷却されるとともに、その表面に付着している塵埃が吹き飛ばされ、除去される。冷却チャンバーCCは、上述する図2に示す構造を有する。
【0014】
次に、図2に示す冷風供給装置100について説明する。
【0015】
冷風供給装置100は、熱電素子110と、吸熱フィン113と、ダクト120と、ファン121によって構成されている。
【0016】
熱電素子110は、電気エネルギを熱エネルギに変換する素子であり、これに電流を流せば、この表面を低温にすることができる。上記実施例においては、素子表面温度は、−20〜10°C程度の範囲で使用される。また素子表面には吸熱フィン113が密着設置されており、ここでの熱交換効率を充分高いものにしている。なお、吸熱フィン113の表面が低温になるので、ここで結露が生じるが、結露で生じた水は図示のドレイン口から排出される。
【0017】
熱電素子110には、電源回路112が接続され、冷却水供給パイプ111が接触している。熱電素子110で吸収した熱量の一部を、冷却水供給パイプ111中の冷却水が取り去ることによって、熱電素子110が効率よく稼働する助けとなる。また、ダクト120内部には冷風の温度を測る温度センサ124が設置され、その温度測定値が温度表示計125によって信号化され、電源回路112にフィードバックされ、熱電素子110の電流制御が行われることによって、冷風温度を精密に制御できる。
【0018】
熱電素子110の前面には、吸入口114とファン121とが設置されている。ファン121によって、吸入口114から吸熱フィン113を通してダクト120へ風が送られ、送風口123から冷風を吹き出す。風量調整ダンパ122は冷風の流路を絞ることによって、冷風の風量を調整する。上記実施例において、得られる冷風の温度範囲は、0〜15°C程度である。
【0019】
送風口123は、位置P20における石英台QSの上面に近接した部位に設置されている。冷却チャンバーCCには、石英板QBを冷却するファン121も設置されるが、石英台QSの場合と異なり、風の温度は冷却チャンバーCC内温度と同じとなる。また、石英板QBの風は、下方から吹き付けられる。
【0020】
上記のように、石英台QSと石英板QBとでは風の吹き付け方向が互いに逆であるが、双方ともディスクに接触する面に吹き付けるものであり、冷却効果とともに、表面に付着した塵埃を風によって除去する効果をも有する。
【0021】
ところで、上記構造によれば、石英台QSの方が石英板QBよりも低温になるので、UV照射時の熱を石英台QS側へ多く放熱させることになる。このようにすれば、接着ディスクDS3は、UV照射後に石英台QSの方へ縮もうとし、石英台QSの表面に密着して、それに倣った形状に仕上がる傾向になる。石英台QSは非常に平坦に作られているので、接着ディスクDS3は平坦に仕上がりやすい。ただし、多大なUV照射量が接着剤硬化に必要な場合には、接着ディスクDS3の収縮量も大きくなり、石英台QS上でもディスク中心部が上に持ち上がりやすい。そこで石英板QBによって、この持ち上がろうとする部分を石英台QSに押しつけ、これによって、平坦に仕上がった接着ディスクDS3を得ることができる。
【0022】
ここで、ディスクが紫外線を透過しやすいものである場合、すなわち紫外線照射量が少なくても接着剤が充分硬化する場合、石英台QS8と石英板QB8との温度が周囲温度とあまり変わらないので、強制空冷用の風を冷却せずに周囲温度と同じ温度の風を吹き付けるだけで温度上昇を抑制できる。この場合には、図10に示すような冷却装置を使用すれば、装置構成が簡単になり、好ましい。
【0023】
また、冷却チャンバーCC内では、石英台QSに対して上方から冷風を吹き付けている。これは、冷却チャンバーCCでは接着ディスクDS3が既に取り出された後であるから可能になる。なぜなら、石英台QS上に接着ディスクDS3を載置した状態で、上方から冷風を吹き付ければ、そこの接着ディスクDS3は、その上面側に縮んでしまい、上記のような平坦性を得るための効果が失われてしまうからである。したがって、接着ディスクDS3を石英台QS上に載置している部分の冷却では、冷風を石英台QSの下方から吹き付ける必要がある。これを示しとのが図3である。これは、図1における石英台QS5、QS6の位置に相当する。
【0024】
図3に示す冷風供給装置100は、図2にお示す冷風供給装置100と同様である。ただし、石英台QSの上方に、ディスク温度測定用の放射温度計212、213を設置できるので、そこからのディスク温度信号をフィードバックすることによって、さらに高精度の冷風温度制御が可能となる。もちろん、それほど、高精度制御が不要である場合には、放射温度計212、213とフィードバック系とを設置する必要がない。
【0025】
石英台QSと回転テーブルT3との間には、ゴムGが介在している。これは異なる材質間における熱膨張の大きさの違いによって生じる応力を吸収する緩衝部材である。熱膨張の大きい金属製部材と、熱膨張の極く小さい石英製部材とが混在する上記実施例において、金属製部材の熱による変形をゴムGが変形することによって吸収し、石英製部材が過大な応力を受けて破損することを防止している。上記実施例は、加熱と冷却とを繰り返し受ける構造物であるので、この作用は重要である。なお、ゴムGの代わりにスプリングを使用してもよい。
【0026】
なお、送風口124は必ずしも1個である必要はなく、冷却能力を高めるためにダクトで接続された複数の送風口を設け、任意の複数の石英台を冷却してもよい。この場合、冷却チャンバーCCを省略することもできる。また、たとえば紫外線を接着ディスクDS3の上方からだけ照射する場合には、紫外線照射装置UV1の下側にも送風口を設け、石英台をさらに冷却することが可能である。
【0027】
回転テーブルT3には、8つの石英台QS1〜QS8が、45度間隔で設置され、これら8つの石英台QS1〜QS8のそれぞれに、端面処理ハウスEHから運ばれた接着ディスクDS3が載置される。
【0028】
なお、図1においては、回転テーブルT3に設けられている石英台QS1〜QS8が円形で表示され、接着ディスクDS3の上に載置されるべき、または接着ディスクDS3の上に載置されている石英板QBを四角形で表示してある。実際には、接着ディスクDS3の上に載置されるべき、または接着ディスクDS3の上に載置されている石英板QBの形状を、接着ディスクDS3よりもやや大きくし、しかも円板状に設定してある。石英板QBの形状をこのような形成にすれば、石英板QBを透過して接着ディスクDS3に均一の紫外線を照射することができ、また、石英板QBの面積を最小にすることができる。しかし、図を見やすくするために、図1では、便宜上、石英板QBを四角形で表示してある。
【0029】
図4は、上記実施例における冷却水供給装置100を示す図である。
【0030】
冷却水供給装置200は、水冷によって回転テーブルT3を冷却するものである。
【0031】
冷却水供給装置200は、冷却水発生装置210と、冷却水の温度を制御する温度制御装置210と、紫外線照射装置UV1を通過した接着ディスクDS3の温度を検出する放射温度計212、213と、設定すべき温度(たとえば周囲温度)と放射温度計212、213が測定した温度との差を求める温度比較装置214と、冷却水を回転テーブルT3に送る冷却水送りパイプ220と、回転テーブルT3内の冷却水流路240と冷却水送りパイプ220とを連結するロータリジョイント(回転式配管継手)230と、回転テーブルT3から排出された冷却水を温度制御装置210に戻す冷却水戻りパイプ250とを有する。
【0032】
ところで、この放射温度計212、213と温度比較装置214とを、図3における冷風供給装置のフィードバック系としても使用できることは、上記の通りである。
【0033】
図5は、回転テーブルT3内に冷却水を流す冷却水流路240を示す回転テーブルT3の平面図である。
【0034】
図6は、回転テーブルT3とロータリジョイント230との関係を示す回転テーブルT3の正面図である。
【0035】
次に上記実施例の動作について説明する。
【0036】
回転テーブルT3は、たとえば、4秒間で45度だけ回動し、1秒間だけ回動を停止しというようなサイクルを繰り返す。回転テーブルT3の回動停止時に、位置P15に存在する接着ディスクDS3を、移載アームA1がテーブルT3の位置P21に載置する。また、他の移載アームA2、A3、A4が、上記停止1秒間に、それぞれの移載を実行する。なお、回転テーブルT3が45度を回動する時間や、45度の回動毎に停止する時間を必要に応じて適宜定めればよい。また、45度以外の角度毎に回動するようにしてもよい。
【0037】
位置P21に存在していた接着ディスクDS3は、回転テーブルT3が45度回動すると、位置P23に移動し、この位置P23に存在する接着ディスクDS3に、移載アームA2が、位置P22に存在する石英板QBを載置する。このようにすることによって、位置P23に存在する接着ディスクDS3は、石英台QSと石英板QBとによって挟まれる。このように挟まれた状態で、回転テーブルT3が再び45度回動すると、紫外線照射装置UV1に入り、2つのUVランプL1によって、接着ディスクDS3が位置P24でその上下から紫外線照射され、2つのUVランプL2によって、接着ディスクDS3が位置P25でその上下から紫外線照射される。
【0038】
UVランプL1を構成する2つの紫外線放射ランプの間や、UVランプL2を構成する2つの紫外線放射ランプの間を、石英台QSと接着ディスクDS3と石英板QBとが通過する過程で、石英台QSと石英板QBと下側のディスクDS1と上側のディスクDS2とが透明であることから、これらを紫外線が透過し、液状の接着剤に到達し、接着剤を硬化させる。
【0039】
そして、接着ディスクDS3と石英板QBとが回転テーブルT3の位置P26に到達し、回転テーブルT3が停止すると、この停止期間に、移載アームA3が石英板QBを位置P27に移載する。その後、接着ディスクDS3が位置P28に到達すると、接着ディスクDS3は周囲温度とほぼ同じ温度まで低下し、移載アームA4がその接着ディスクDS3を排出用スタッカST3に移載する。
【0040】
そして、石英台QSが位置P20に到達すると、図2に示す冷風供給装置100によって石英台QSが冷却され、周囲温度と同じか、それ以下の温度に冷やされる。なお、石英台QSの冷却を、QS5、QS6の一方の位置またはその両方の位置において、実行してもよい。その場合には、図3に示す装置によって冷却を行う。冷却装置または冷却位置の選定は、必要なUV照射量やディスク温度上昇に応じてなされる。
【0041】
上記実施例においては、接着ディスクDS3が平坦なディスク載置面に密着された状態で、その載置面側に放熱されるので、接着ディスクDS3のうちで、載置面に密着している側から先に冷えて収縮するが、平坦な面によって矯正され、反りが生じ難い。接着ディスクDS3の自重によって接着ディスクDS3の面は載置平面に押し付けられている。平坦な状態を保ったまま、接着ディスクDS3の温度を周囲温度まで下げることができる。そして、接着ディスクDS3の温度が周囲温度と同じ温度になれば、収縮が停止し、ディスク載置面から取り出し可能になる。
【0042】
また、石英板QBが所定の重量を有するので、紫外線照射によって、下側のディスクDS1と上側のディスクDS2とが温度上昇することによる変形、または接着剤が硬化収縮することによる変形が阻止される。
【0043】
なお、上記実施例において、紫外線を照射する紫外線照射装置UV1内の領域から接着ディスクDS3を搬出し、搬送する過程で、紫外線照射中に接着ディスクDS3が受けた熱をディスク載置面へ放熱させているが、接着ディスクDS3を搬出し、搬送する過程で、その搬出、搬送動作は、上記のように断続的行われてもよく、また、連続的に行われていてもよい。
【0044】
上記実施例において、液状の紫外線硬化型接着剤を挟んでいる接着ディスクDS3を、石英台QSで構成されている平坦なディスク載置面に載置するようにしているが、ディスク載置面として、石英台QS以外に、アルミニウム、銅、または半田のような熱伝導率の大きい材質とする平坦な面を使用するようにしてもよい。ただし、この場合は、ディスク載置面が不透明になるので、少なくとも上側ディスクが紫外線を透過しやすいものである必要がある。このような例を、図7、図8に示してある。
【0045】
図7は、ディスク載置面部分を上方から見た図であり、図8は、図7に示すディスク載置面を垂直な面で切断した場合の断面図である。
【0046】
ディスク載置面301は、冷却水流路302を形成している金属製台303上に密着されている。ディスク載置面301と金属製台303とは、大きな熱伝導率を持つ材質で作られ、金属製台303は、台枠304にはめ込まれている。ディスク載置面301と金属製台303との間と、金属製台303と台枠304との間とは、Oリング305によってシーリングされ、冷却水の漏れを防止している。
【0047】
ディスク載置面301が、常時かつ直接、冷却水によって温度調節されているので、高精度のディスク載置面温度制御が可能となる。また、ディスク載置面の熱伝導率が大きいので、接着ディスクDS3から受ける熱を短時間で冷却水へ放出でき、接着ディスクの冷却効率が極めてよい。
【0048】
なお、図7、図8に示す例では、熱伝導率の大きいディスク載置面上に載せた状態で、接着ディスクDS3にUV照射を施すことになるが、それ以外に、石英台QS上に接着ディスクDS3を載置した状態でUV照射を施した後に、図7、図8に示すような構造のディスク載置面に、接着ディスクDS3を移載する方法を採用してもよい。
【0049】
ところで、上記実施例では、ディスク載置面の材質が透明か不透明かによって、冷却水流路の形状が変わる。つまり、透明のディスク載置面である場合、内部をUV光線が透過するので、内部に冷却水流路を形成すると、流路壁での光の屈折によって、接着硬化時のディスク表面に筋が発生して好ましくないので、冷却水流路はディスク載置面の周囲をめぐるしかない。
【0050】
そこで、今までは、基本的構造を変えずにそれら全てに対応するようにするために、図7に示す台枠304を使用したものを実施例として示した。すなわち、台枠304を一括して変更すれば、金属製のディスク載置面でも石英台でも、回転テーブルT3自体の変更なしに使用可能である。しかし、必ずディスクの上下両面からUV照射を必要とする場合は、ディスク載置面も透明であることが必須になるので、透明のディスク載置面、すなわち石英台を使用することになる。このように石英台を専用に使用する回転テーブルの例を、図9に示す。
【0051】
図9は、冷却水流路240を示す平面図であり、冷却水流路240は、各石英台QSの周りを巡ることによって石英台QSを冷却する構造を有する。
【0052】
上記実施例においては、回転テーブルT3に設けられているディスク載置面の下面に冷却された空気を吹き付けているが、空気の代わりに他の気体を使用し、この気体を冷却し、この冷却気体を吹きつけるようにしてもよい。
【0053】
また、上記実施例における情報ディスクDS4は、DVDと言われるものであり、ROM型のDVD、追記型のDVD、書き込み型のDVDのいずれにも適用できるものである。
【0054】
【発明の効果】
本発明によれば、下側ディスクと上側ディスクとによって液状の紫外線硬化型接着剤が挟まれている接着ディスクに紫外線を照射し、その後、そのディスクの温度が低下する過程で、局部的な反りが生じにくいという効果を奏する。
【0055】
また、本発明によれば、ディスク接触面に冷却風を吹き付けているので、ディスク接触面に塵等の汚れが付き難く、このために、ディスクが塵等によって傷付くことがなく、ディスク接触面が常に清浄に保たれるという効果も奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例であるディスク貼り合わせ装置10を示す平面図である。
【図2】ディスク貼り合わせ装置10における冷却チャンバーCCの構造を示す図である。
【図3】上記実施例における冷風供給装置100の一例を示す図である。
【図4】上記実施例における冷却水供給装置200を示す図である。
【図5】回転テーブルT3内に冷却水を流す冷却水流路240を示す回転テーブルT3の平面図である。
【図6】回転テーブルT3とロータリジョイント230との関係を示す回転テーブルT3の正面図である。
【図7】熱伝導率の大きい材質でディスク載置面を作る場合の、ディスク載置部分の平面図である。
【図8】上記でき載置部分を垂直面で切断した断面図である。
【図9】石英台を専用に使用する回転テーブルの平面図である。
【図10】冷却チャンバーの一例を示す図である。
【符号の説明】
10…ディスク貼り合わせ装置、
DS1…下側のディスク、
DS2…上側のディスク、
DS3…接着ディスク、
DS4…情報ディスク、
T3…回転テーブル、
A1、A2、A3、A4…移載アーム、
QS、QS1〜QS8…石英台、
QB、QB1〜QB8…石英板、
UV1…紫外線照射装置、
CC…冷却チャンバー、
100…冷風供給装置、
200…冷却水供給装置。
Claims (10)
- 下側ディスクと上側ディスクとによって液状の紫外線硬化型接着剤が挟まれている接着ディスクに紫外線を照射し、上記下側ディスクと上記上側ディスクとを互いに固着させて1枚の情報ディスクを作るディスク貼り合わせ方法において、
上記接着ディスクを載置する平坦なディスク載置面または上記ディスク載置面の周囲を周囲温度以下に保つ冷却手段を有し、紫外線照射を受けても上記ディスク載置面の温度上昇を制限することを特徴とするディスク貼り合わせ方法。 - 下側ディスクと上側ディスクとによって液状の紫外線硬化型接着剤が挟まれている接着ディスクに紫外線を照射し、上記下側ディスクと上記上側ディスクとを互いに固着させて1枚の情報ディスクを作るディスク貼り合わせ方法において、
上記接着ディスクを平坦なディスク載置面に載置するディスク載置段階と;
このディスク載置段階の前に、上記ディスク載置面をその周囲温度以下に冷却しておく冷却段階と;
上記接着ディスクを上記ディスク載置面に載置した状態で、紫外線を照射することによって上記液状の紫外線硬化型接着剤を硬化する紫外線照射段階と;
上記紫外線を照射する領域から上記接着ディスクを搬出し、搬送する過程で、上記紫外線照射中に上記接着ディスクが受けた熱を、上記ディスク載置面へ放熱させる放熱段階と;
を有することを特徴とするディスク貼り合わせ方法。 - 請求項1または請求項2において、
上記放熱によって、上記接着ディスクの温度が周囲温度とほぼ同じになった後に、上記接着ディスクを上記ディスク載置面から取り出すことを特徴とするディスク貼り合わせ方法。 - 請求項1または請求項2において、
上記ディスク載置面は、アルミニウム、銅、または半田等の熱伝導率の大きい材質で作られていることを特徴とするディスク貼り合わせ方法。 - 下側ディスクと上側ディスクとによって液状の紫外線硬化型接着剤が挟まれている接着ディスクに紫外線を照射し、上記下側ディスクと上記上側ディスクとを互いに固着させて1枚の情報ディスクを作るディスク貼り合わせ装置において、
上記接着ディスクを載置するディスク載置面であって、紫外線透過材料で構成されている平坦なディスク載置面を複数箇所に備える回転テーブルと;
上記接着ディスクを上記ディスク載置面に移載する第1の移載手段と;
上記接着ディスクを上記ディスク載置面に移載する前に上記ディスク載置面または上記ディスク載置面の周囲をその周囲温度以下まで冷却する冷却手段と;
上記接着ディスクを上記ディスク載置面に載置した状態で、紫外線を照射することによって上記液状の紫外線硬化型接着剤を硬化する紫外線照射手段と;
上記紫外線照射された上記接着ディスクが冷却された後に、上記ディスク載置面から上記接着ディスクを取り出す第2の移載手段と;
を有することを特徴とするディスク貼り合わせ装置。 - 請求項5において、
上記冷却手段は、上記回転テーブルに設けられているディスク載置面の下面に冷却気体を吹きつける冷風吹き付け手段であることを特徴とするディスク貼り合わせ装置。 - 請求項5において、
上記冷却手段は、上記回転テーブルを冷却する水冷手段であることを特徴とするディスク貼り合わせ装置。 - 請求項5において、
上記紫外線照射後の放熱時に、上記接着ディスクの上に載置するおもりを有することを特徴とするディスク貼り合わせ装置。 - 請求項5において、
上記冷却手段は、紫外線照射後に上記接着ディスクが上記回転テーブルから取り出される位置の後段に設置され、上記ディスク載置平面の上面を強制冷却する手段であることを特徴とするディスク貼り合わせ装置。 - 請求項8において、
上記冷却手段は、紫外線照射後に上記接着ディスクが上記回転テーブルから取り出される位置の後段に設置され、上記ディスク載置平面の上面を強制冷却するとともに、上記接着ディスクと接触すべき上記おもりの下面をも強制冷却する手段であることを特徴とするディスク貼り合わせ装置。
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