JP3552774B2 - メモリ試験装置及びメモリ試験装置用アダプタ及びメモリ試験方法 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、被験メモリに試験データを書き込み、書き込んだ試験データを読み出すのに必要な信号を出力し、書き込んだ試験データと読み出した試験データが一致するかを照合するメモリ試験装置、そのための試験装置用アダプタ及びメモリ試験方法に関し、特にデータ幅は被験メモリのデータ幅に対して十分な余裕があるが、動作速度が遅く被験メモリの動作速度での試験ができないメモリテスタに関する。
【0002】
【従来の技術】
半導体メモリの製造工程においては、半導体メモリが正常に動作するかを確認する動作試験が複数の工程で行われる。例えば、ウエハ上に形成された多数のメモリ素子をプローバに保持し、テスタで各メモリ素子の動作を試験し、不良のメモリ素子については後工程から除くことで製造コストを低減することが行われている。また、最終工程では半導体メモリの完成品に対して最終的な試験が行われるが、この工程でも当然動作試験が行われる。更に、半導体メモリはプリント基板等に組み込まれたメモリボードとしても使用されるが、そのような場合にはメモリボード自体を1個の大容量のメモリと考えることができ、メモリボードに対する動作試験も行われる。本発明は以上のようなメモリ試験のすべてに適用可能である。
【0003】
メモリ試験においては、メモリテスタと呼ばれる試験装置が使用される。図8はメモリテスタを使用した従来のメモリ試験装置の構成を示す図である。
図8において、参照番号1はメモリテスタであり、内部に制御プロセッサ11、マイクロプログラム格納メモリ12、テストパターン発生器13及びタイミング発生器14を有している。2は試験される被試験体であり、半導体メモリ素子やメモリボードである。31は被試験体を物理的に保持すると共に被試験体2とメモリテスタ1を電気的に接続するテストアダプタであり、メモリテスタ1の入出力コネクタと被試験体の入出力コネクタを適合させるために使用され、被試験体の入出力コネクタに合わせて製作される。
【0004】
メモリテスタ1の制御プロセッサ11はメモリテスタ1全体を制御する。マイクロプログラム格納メモリ12はテストパターン発生方法を記述したマイクロプログラムを記憶する。タイミング発生器14は制御プロセッサ11からの指令に基づきテストサイクルタイムやRAS、CAS等のメモリ制御信号のタイミング及びメモリからのリードデータのチェックタイミング等を決定するタイミング信号を発生し、テストパターン発生器13に送る。テストパターン発生器13はタイミング発生器14からのタイミング信号に同期して、マイクロプログラム格納メモリ12カラプログラムを読み出しては解読しながら、アドレス信号群、書き込みデータ信号群、制御信号群を発生し、それらの信号を被試験体に印加し、被試験体からの読み出しデータを内部で保持している書き込みデータに対応する期待データと比較照合し、一致するかを判定する。一致していれば正常に動作しているが、不一致の場合には不良になる。このようなサイクルを繰り返しながら被試験メモリの全記憶領域について書き込み読み出し機能及び性能を試験していく。
【0005】
上記のようなメモリ試験装置の構成で被験メモリを試験する場合の書き込み動作(ライトサイクル)と読み出し動作(リードサイクル)を図9に示す。
図9でも明らかなように、このライトサイクルとリードサイクルは通常のメモリに対する書き込み及び読み出し動作である。メモリテスタ1では、このようなサイクルによって被験メモリにデータを書き込み、それを読み出して書き込んだデータと一致するか照合する。
【0006】
半導体メモリの動作速度には改良が加え続けられており、一貫して動作速度が向上している。そのため動作速度の速い被試験体については、速い動作速度で試験を行う必要がある。例えば、動作速度を2倍にして試験するためには、図9のサイクルタイムを2倍にする必要がある。このためにはメモリテスタ1が出力するアドレス信号群A0〜A(n−1)やデータ信号群WD0〜WD(m−1)等の発生サイクルを2倍にする必要があり、またテストアダプタ31から出力されるデータを2倍の速度で読み取れることが必要である。従って、メモリテスタ1内の制御プロセッサ11、マイクロプログラム格納メモリ12、テストパターン発生器13及びタイミング発生器14等がすべて2倍の速度で動作する必要がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、メモリテスタは高速の動作が可能なほど高価であり、通常は速度の増加率以上に価格が増加するのが一般的である。しかも、メモリテスタは設備として導入されるのが一般的であり、導入された後はかなりの期間使用されるものであるが、半導体メモリの動作速度の向上はめざましく次々に高速の半導体メモリが開発されるため、たとえある時点で最高速のメモリテスタであっても、短期間に試験できない動作速度の半導体メモリが出現するのが現状である。その度に新しいメモリテスタを導入していては設備費が増大し、試験コストの増大を招くという問題がある。そのため、簡単な装置でメモリテスタの動作速度より速い被試験体を試験できることが望まれている。
【0008】
通常、メモリテスタは複数の被試験体を同時に試験できるように、被試験体のデータ幅より大きなデータ幅を有するのが一般的である。本発明はこの点に着目して、データ幅に余裕のあるが動作速度が不十分なメモリテスタを使用して、高速の被試験体を試験できるようにすることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明のメモリ試験装置は、被験メモリに試験データを書き込み、書き込んだ試験データを読み出すのに必要な信号を出力し、書き込んだ試験データと読み出した試験データが一致するかを照合するメモリテスタと、被験メモリを保持すると共にメモリテスタと被験メモリを電気的に接続するアダプタとを備えるメモリ試験装置において、上記目的を達成するため、メモリテスタは、被験メモリの連続した複数のメモリアドレスに入出力する試験データを、被験メモリの入出力動作周期の前記複数倍の周期で同時に入出力するのに必要な信号を出力するようにし、メモリテスタとアダプタの間に、メモリテスタからの信号を受けて、試験データを連続した複数のメモリアドレスに1アドレスずつ順に入出力されるように変換する倍速回路を備えることを特徴とする。
【0010】
上記の倍速回路は、被験メモリの入出力動作周期に対応したメモリクロック信号を発生するクロック信号発生回路と、メモリクロック信号を受けて被験メモリに試験データを入出力するのに必要な信号を発生するタイミング信号発生回路と、メモリテスタからテスタアドレス信号を受けて、テスタアドレス信号に対応する連続した複数のメモリアドレス信号を被験メモリの入出力動作周期で順次出力するアドレス変換回路と、メモリテスタから書き込みデータ信号を受けて複数の試験データに分割し、被験メモリの入出力動作周期で順次出力する書き込みデータ変換回路と、被験メモリから被験メモリの入出力動作周期で試験データを順次読み出し、複数のデータにまとめて出力する読み出しデータ変換回路とを備えることで実現できる。
【0011】
上記のクロック信号発生回路は、メモリテスタからメモリテスタの入出力動作周期に対応したテスタクロック信号を受け、テスタクロック信号の周波数の複数倍の周波数のメモリクロック信号を発生させる周波数逓倍回路で実現でき、更にこの周波数逓倍回路はPLL回路で実現できる。
メモリテスタが、それ自体の入出力動作周期に対応したテスタクロック信号を外部から受ける外部同期式であれば、上記クロック信号発生回路は、メモリクロック信号を発生される発振回路と、メモリクロック信号を分周してテスタクロック信号を発生する分周回路とを備えることで実現でき、分周回路で発生されたテスタクロック信号をメモリテスタに供給するようにすればよい。
【0012】
メモリテスタが、上記の被験メモリの複数のアドレスに対応して、複数分ずつ変化するテスタアドレス信号を出力するならば、アドレス変換回路は、テスタアドレス信号と、テスタアドレス信号を1ずつこの複数分より1少ない値まで増加又は減少させたアドレス信号とをメモリアドレス信号として出力するようにすることで、メモリテスタのアドレスと被験メモリのアドレスが対応するようになる。
【0013】
上記のアドレス変換回路は、例えば、プリセット付きアップダウンカウンタで実現できる。
メモリテスタが、1ずつ変化するテスタアドレス信号を出力するならば、アドレス変換回路は、テスタアドレス信号を前記複数倍した倍アドレス信号と、倍テスタアドレス信号を1ずつ上記の複数分より1少ない値まで増加又は減少させたアドレス信号とをメモリアドレス信号として出力するようにする。ここで、アドレス変換回路がプリセット付きアップダウンカウンタであり、メモリテスタが1回の書き込み動作で出力する試験データが書き込まれる被験メモリの連続したメモリアドレスの個数が2の上記の複数の階乗であれば、メモリテスタのアドレスと被験メモリのアドレスが対応するようするには、メモリテスタの出力するテスタアドレス信号をビット位置が上記の複数分シフトされてプリセット付きアップダウンカウンタに入力すればよい。
【0014】
上記の書き込みデータ変換回路は、例えば、マルチプレクサで実現される。
上記の読み出しデータ変換回路は、例えば、ラッチ機能付きレジスタで実現される。
倍速回路は、アダプタに内蔵されていることが望ましい。
【0015】
【作用】
本発明によれば、メモリテスタは、データ幅に余裕があるので、被験メモリの連続した複数のメモリアドレスに入出力する試験データを、被験メモリの入出力動作周期の複数倍の周期で同時に入出力するのに必要な信号を出力する。倍速回路は、メモリテスタとアダプタの間で、メモリテスタからの信号を受けて、試験データを連続した複数のメモリアドレスに1アドレスずつ順に被験メモリの入出力動作周期で入出力されるように変換する。従って、被験メモリの入出力動作は被験メモリの入出力動作周期で行われ、メモリテスタの入出力動作は被験メモリの入出力動作周期の複数倍の周期で行われる。
【0016】
このように、メモリテスタを改造すること無しに、単に倍速回路を付加するだけでメモリテスタの動作速度を実質的に増加させ、高速の被験メモリも試験可能になる。
【0017】
【実施例】
図1は本発明の第1実施例のメモリ試験装置の構成を示す図である。
図1と図8を比べて明らかなように、第1実施例のメモリ試験装置では倍速回路4が設けられている点が従来のメモリ試験装置と異なる。図1では、倍速回路4はテストアダプタ筐体3内に設けられおり、実用上はこの方が望ましく被試験メモリ毎に最適の倍速回路を構成することが可能であるが、テストアダプタ筐体3の外部に設けることも可能である。
【0018】
図2は被試験メモリの入出力速度がメモリテスタの入出力速度の2倍である時の倍速回路4の構成を示す図であり、図3は倍速回路4内の周波数逓倍回路の構成を示す図である。図4は更にアドレスが増加するように変化させる場合の書き込み動作を示すタイムチャートであり、図5は読み出し動作を示すタイムチャートである。2倍以上の時には回路規模が大きくなるが、動作原理は同じであり、ここでは2倍の時を例として説明する。
【0019】
第1実施例においては、メモリテスタ1が、被験メモリの2つアドレスに書き込む試験データを同時に出力し、倍速回路4から被験メモリの2つアドレスに記憶された2つの試験データを同時に読み取る。この時の動作速度は、被験メモリに対する動作速度の1/2であり、メモリテスタ1はこの動作速度に対応するテストサイクル同期信号SYNCを倍速回路4に出力する。このテストサイクル同期信号SYNCをテスタクロック信号と呼ぶことにする。
【0020】
倍速回路4は、周波数逓倍回路41、タイミング発生回路43、プリセット付きアップダウンカウンタ45、マルチプレクサ46、第1及び第2レジスタ47と48を有する。
周波数逓倍回路41は、メモリテスタ1からのテスタクロック信号を受けて、その2倍の周波数の同期信号SYNC2を発生させる。周波数逓倍回路41は図3に示すようなPLL回路によって実現される。図3に示すように、PLL回路は、電圧制御発振器(VCO)411と、位相比較器412と、ローパスフィルタで構成されるループ・フィルタ413と、1/N分周器414とで構成され、1/N分周器414を1/2分周器とすれば、fINとしてテスタクロック信号を入力することによりその2倍の周波数の同期信号SYNC2が出力される。
【0021】
タイミング発生回路43は、同期信号SYNC2を基準にして倍速回路4内で使用するタイミング信号TC1〜TCn及び被試験メモリの制御信号(WE等)を発生させる。被試験メモリの制御信号と同期信号SYNC2は同一の周波数を有するため、被試験メモリへの入出力動作は同期信号SYNC2の周期で行われるといえる。そのため、ここでは同期信号SYNC2をメモリクロック信号と呼ぶことにする。
【0022】
アクセスして試験データの書き込み及び読み出しを行う被試験メモリのアドレスは、メモリテスタ1から出力されるアドレス信号に従って決定される。倍速回路4は、メモリテスタ1から出力されるアドレスに続いてそこから連続するアドレス信号を発生させる。ここでは被試験メモリの動作速度がメモリテスタ1の2倍であるから、プリセット付きアップダウンカウンタ45は、メモリテスタ1からのアドレス信号A0〜A(n−1)をラッチして、その値そのものを被試験メモリのアドレス信号とするか、そのアドレス値に+1又は−1してアドレス信号とする。そしてこの2つのアドレス信号をメモリクロック信号の周期、すなわちテスタクロック信号の1/2のサイクルで出力する。カウントアップして+1するか、カウントダウンして−1するかは、メモリテスタ1内のマイクロプログラムがアドレス増加方向の処理をしているかアドレス減少方向の処理をしているかの識別をする信号MODEにより切り換えている。以下においては、アドレスを増加させる方向に変化させるものとする。また、4倍速時は+3カウントアップ又は−3カウントダウンする。8倍速時には+7又は−7となる。
【0023】
マルチプレクサ46は、ライトサイクル時に、メモリテスタ1で発生された被試験メモリのデータビット幅の2倍のビット数のライトデータを上位と下位の半分ずつに分割し、タイミング発生回路43からのタイミングにより時分割で被試験メモリへ出力する。従って、4倍速時と8倍速時には、それぞれ4個と8個のデータに分割して、時分割で出力する。
【0024】
第1及び第2レジスタ47と48は、リードサイクル時に、被試験メモリからの出力される2個のリードデータを一時的に保持し、2個のリードデータを同時にメモリテスタ1に出力する。メモリテスタ1は2個のリードデータが出力された時点でこれをラッチして読み取る。従って、メモリテスタ1がデータをラッチした後は第1及び第2レジスタ47と48が出力するデータが変化してもよい。なお、図2では第2レジスタ48を設けてあるが、駆動能力に問題がなければ、第2レジスタ48は省くことが可能である。4倍速時と8倍速時には、レジスタをそれぞれ4個と8個を設ける。もし、上記と同様に、駆動能力に問題がなければ、最後に読み出したデータを保持するレジスタは省くことが可能であり、レジスタ数をそれぞれ3個と7個にできる。
【0025】
図4は被試験メモリに試験データを書き込むライトサイクル時の動作を示すタイムチャートであり、図5は被試験メモリから書き込んだ試験データを読み出すードトサイクル時の動作を示すタイムチャートであり、これらを参照して、第1実施例の装置の動作を説明する。
被試験メモリに試験データを書き込むライトサイクル時には、メモリテスタ1はマイクロプログラムに従って、テストサイクルの開始のタイミングを示す同期信号SYNCを出力する。これと同時に、試験データを書き込むアドレスを示すアドレス信号群A0〜A(n−1)と、試験データ群WD0〜WD(2m−1)を発生させる。アドレス信号は+2ずつ増加するようにマイクロプログラムが書かれている。従って、MAkの次はMA(k+2)が出力される。試験データは、被試験メモリのデータビット幅がmビットであるとすると、2倍の2mビットのライトデータが出力される。上位半分のmビットのデータはアドレス信号が示すメモリアドレスに書き込まれる試験データであり、下位半分のデータはアドレス信号が示すメモリアドレスを+1又は−1したアドレスに書き込まれるデータである。従って、アドレス信号MAkが出力された時に、試験データMWDkとMWD(k+1)が出力された時には、試験データMWDkはメモリアドレスMAkに、試験データMWD(k+1)はメモリアドレスMA(k+1)に書き込まれる必要がある。
【0026】
周波数逓倍回路41では、同期信号SYNCの2倍の周波数の同期信号SYNC2が発生される。
1回目のSYNC2が出力されると、タイミング発生回路43では、SYNC2を基準にして生成されたタイミング信号TC1とTC2により、アドレス信号線A0〜A(n−1)の内容MAkをアップダウンカウンタ45にプリセットすると同時に被試験メモリのアドレス信号線MA0〜MA(n−1)に出力する。同時に、マルチプレクサ46ではタイミング信号TC3に同期してライトデータ信号MWDk+MWD(k+1)の内のMWDkが選択され、被試験メモリのライトデータ線MWD0〜MWD(m−1)に出力される。被試験メモリにアドレス信号MAkとライトデータ信号MWDkが印加されたところで、ライトイネーブル信号WEが印加され、書き込みが行われる。これで前半のライトサイクルが完了する。
【0027】
1回目のSYNC2が出力されると、タイミング信号TC1によりアップダウンカウンタ45が+1カウントアップされ、メモリアドレスがMA(k+1)になり、マルチプレクサ46ではMWD(k+1)が選択され、被試験メモリに印加される。そして、WEが印加されて書き込みが行われ、後半のライトサイクルが完了する。
【0028】
以上のように、メモリテスタ1が1回のライトサイクルをおこなっている間に、被試験メモリに対しては2回のメモリライトサイクルが実行される。
被試験メモリから試験データを書き込むライトサイクル時におけるメモリアドレス発生はライトサイクル時と同じ手順である。メモリテスタ内には、書き込んだデータに対応するリードデータ期待値EX0〜EX(2m−1)を、ライトデータと同様に1サイクルで2アドレス分用意しておく。被試験メモリからのデータの読み出しはSYNC2のサイクルに従って通常通り行われる。被試験メモリからのリードデータは2アドレス分を倍速回路4内で溜めてからメモリテスタ1に送出する必要があるので、タイミング信号TC4とTC5で第1及び第2レジスタ47、48に取り込んだ後出力している。従って、TC4とTC5が被試験メモリのリードデータに対する実質的なストローブ信号になる。第1及び第2レジスタ47、48から出力されるリードデータが2アドレス分揃った時点で、メモリテスタ1はこれらのデータをラッチして取り込み、上記の期待値EX0〜EX(2m−1)と比較する。すなわち、2アドレス分が同時に判定される。
【0029】
以上2倍速時を例として説明したが、他の場合も同様である。また、説明では、スタティックRAMの試験を例として説明したが、アドレス分割入力型のダイナミックRAMについても、RAS、CAS等のタイミング信号が増加することや、アドレス信号を2分割して被試験メモリに印加することが異なるが、基本的には同様な試験が可能である。
【0030】
第1実施例では、メモリテスタが出力するアドレス信号を+nずつ変化させることが可能であり、メモリテスタが出力するアドレスと被試験メモリのアドレスが直接対応しており、不良等が発見された時にはその位置を特定することが容易に行えた。もちろん、メモリテスタのアドレスと被試験メモリのアドレスが直接対応していなくてもアドレスの換算を行えばメモリテスタのアドレスから被試験メモリのアドレスを特定することは可能である。従って、メモリテスタはアドレス信号を+1ずつ変化させてもよい。その場合も、メモリテスタが出力するアドレス信号が+1ずつ変化する点を除けば、試験装置の構成は第1実施例と同じである。
【0031】
しかし、メモリテスタのアドレスと被試験メモリのアドレスが直接対応している方が作業としては望ましい。そこで、メモリテスタは出力するアドレス信号を+1ずつのみ変化させられる場合にも、メモリテスタのアドレスと被試験メモリのアドレスが直接対応するようにした実施例を次に示す。
図6は第2実施例におけるプリセット付きアップダウンカウンタの部分の構成を示す図であり、他の部分は図1、図2等に示した第1実施例と同じである。但し、第1実施例では被試験メモリの動作速度を整数倍にすることが可能であるが、第2実施例では2倍、4倍、8倍という具合に2の階乗であることが必要である。第2実施例も第1実施例と同様に、被試験メモリの動作速度がメモリテスタの動作速度の2倍である場合を例として示す。
【0032】
第2実施例では、メモリテスタはアドレス信号を+1ずつの変化させて出力する。メモリテスタからのアドレス信号は、1ビットだけMSB(最上位ビット)方向に全体をシフトしてプリセット付きアップダウンカウンタに入力する。そして、アドレスを増加させるか減少させるかを指示する信号MODEに従って、タイミング信号TC1の変化に応じて+1又は−1させる。この場合、メモリテスタのマイクロプログラムにおける最大テストアドレスを本来の値の1/2とする。
図6において、4倍速時には、メモリテスタからのアドレス信号を、2ビットだけMSB方向に全体をシフトしてプリセット付きアップダウンカウンタに入力し、8倍速時には、メモリテスタからのアドレス信号を、3ビットだけMSB方向に全体をシフトしてプリセット付きアップダウンカウンタに入力する。
【0033】
上記の第1及び第2実施例では、メモリテスタがテスタクロック信号を発生し、倍速回路の周波数逓減回路でテスタクロック信号の整数倍の周波数の信号を発生させていた。このためには、PLL回路が使用されるが、PLL回路はかなり複雑な回路である。そこで、メモリテスタが外部から供給するクロック信号に従って動作するタイプのものであれば、より簡単な回路での動作が可能である。第3実施例は、外部同期式のメモリテスタを使用した場合の実施例である。
【0034】
図7は第3実施例の構成を示す図である。
図4に示すように、第3実施例の倍速回路4は、発振回路42とタイミング発生回路43と、分周回路44とを有するが、プリセット付きアップダウンカウンタと、マルチプレクサ46と、第1及び第2レジスタ47と48は図2と同様である。発振回路42では、第1実施例の周波数逓倍回路41が発生する同期信号SYNC2と等しい周波数のクロック信号が発生される。このクロック信号はタイミング発生回路43に供給されると共に、分周回路44に供給される。分周回路44では、このクロック信号を分周して、メモリテスタ1のテスタクロック信号に相当する周波数の信号が生成されメモリテスタ1に供給される。メモリテスタ1はこの信号に従って動作する。
【0035】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、データ幅に余裕はあるが動作速度が不十分なメモリテスタを使用して、高速の被試験体を試験できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例のメモリ試験装置の構成を示す図である。
【図2】第1実施例の倍速回路の構成を示す図である。
【図3】第1実施例の周波数逓倍回路の構成を示すブロック図である。
【図4】第1実施例の書き込み動作を示すタイムチャートである。
【図5】第1実施例の読み出し動作を示すタイムチャートである。
【図6】第2実施例の倍速回路のアドレスカウンタを示す図である。
【図7】第3実施例の同期信号発生部の構成を示す図である。
【図8】メモリテスタを有する従来の試験装置の構成を示す図である。
【図9】従来の試験方法における動作を示すタイムチャートである。
【符号の説明】
1…メモリテスタ
2…被試験体(メモリ)
3…テストアダプタ筐体
4…倍速回路
11…制御プロセッサ
12…マイクロプログラム格納メモリ
13…テストパターン発生器
14…タイミング発生器
31…テストアダプタ
Claims (26)
- 被験メモリに試験データを書き込み、書き込んだ試験データを読み出すのに必要な信号を出力し、書き込んだ試験データと読み出した試験データが一致するかを照合するメモリテスタと、
前記被験メモリを保持すると共に、前記メモリテスタと前記被験メモリを電気的に接続するアダプタとを備えるメモリ試験装置において、
前記メモリテスタは、前記被験メモリの連続した複数のメモリアドレスに入出力する試験データを、前記被験メモリの入出力動作周期の前記複数倍の周期で同時に入出力するのに必要な信号を出力し、
当該メモリ試験装置は、前記メモリテスタと前記アダプタの間に、前記メモリテスタからの信号を受けて、前記試験データを前記連続した複数のメモリアドレスに1アドレスずつ順に入出力されるように変換する倍速回路を備えることを特徴とするメモリ試験装置。 - 前記倍速回路は、
前記被験メモリの入出力動作周期に対応したメモリクロック信号を発生するクロック信号発生回路と、
該メモリクロック信号を受けて前記被験メモリに前記試験データを入出力するのに必要な信号を発生するタイミング信号発生回路と、
前記メモリテスタからテスタアドレス信号を受けて、該テスタアドレス信号に対応する連続した複数のメモリアドレス信号を前記被験メモリの入出力動作周期で順次出力するアドレス変換回路と、
前記メモリテスタから書き込みデータ信号を受けて複数の試験データに分割し、前記被験メモリの入出力動作周期で順次出力する書き込みデータ変換回路と、
前記被験メモリから前記被験メモリの入出力動作周期で試験データを順次読み出し、複数のデータにまとめて出力する読み出しデータ変換回路とを備えることを特徴とする請求項1に記載のメモリ試験装置。 - 前記クロック信号発生回路は、前記メモリテスタから該メモリテスタの入出力動作周期に対応したテスタクロック信号を受け、該テスタクロック信号の周波数の前記複数倍の周波数のメモリクロック信号を発生させる周波数逓倍回路であることを特徴とする請求項2に記載のメモリ試験装置。
- 前記周波数逓倍回路はPLL回路であることを特徴とする請求項3に記載のメモリ試験装置。
- 前記メモリテスタは、該メモリテスタの入出力動作周期を外部クロック信号に同期させることができる外部同期式であり、
前記クロック信号発生回路は、前記メモリクロック信号を発生させる発振回路と、前記メモリクロック信号を分周して前記外部クロック信号を発生する分周回路とを備え、該分周回路で発生された前記外部クロック信号が前記メモリテスタに供給されることを特徴とする請求項2に記載のメモリ試験装置。 - 前記メモリテスタは、前記複数分ずつ変化するテスタアドレス信号を出力し、
前記アドレス変換回路は、前記テスタアドレス信号と、該テスタアドレス信号を1ずつ前記複数より1少ない値まで増加又は減少させたアドレス信号とをメモリアドレス信号として出力することを特徴とする請求項2に記載のメモリ試験装置。 - 前記アドレス変換回路は、プリセット付きアップダウンカウンタであることを特徴とする請求項2又は6に記載のメモリ試験装置。
- 前記メモリテスタは、1ずつ変化するテスタアドレス信号を出力し、
前記アドレス変換回路は、前記テスタアドレス信号を前記複数倍した倍アドレス信号と、該倍テスタアドレス信号を1ずつ前記複数より1少ない値まで増加又は減少させたアドレス信号とをメモリアドレス信号として出力することを特徴とする請求項2に記載のメモリ試験装置。 - 前記アドレス変換回路は、プリセット付きアップダウンカウンタであることを特徴とする請求項8に記載のメモリ試験装置。
- 前記メモリテスタが1回の書き込み動作で出力する試験データが書き込まれる前記被験メモリの連続したメモリアドレスの個数は2の前記複数の階乗であり、
前記メモリテスタの出力するテスタアドレス信号は、ビット位置が前記複数分シフトされて前記プリセット付きアップダウンカウンタに入力されることを特徴とする請求項9に記載のメモリ試験装置。 - 前記書き込みデータ変換回路は、マルチプレクサであることを特徴とする請求項2から10のいずれか1項に記載のメモリ試験装置。
- 前記読み出しデータ変換回路は、ラッチ機能付きレジスタであることを特徴とする請求項2から11のいずれか1項に記載のメモリ試験装置。
- 前記倍速回路は、前記アダプタに内蔵されていることを特徴とする請求項1から12のいずれか1項に記載のメモリ試験装置。
- 被験メモリに試験データを書き込み、書き込んだ試験データを読み出すのに必要な信号を出力し、書き込んだ試験データと読み出した試験データが一致するかを照合するメモリテスタと組み合わされて使用され、前記被験メモリを保持すると共に、前記メモリテスタと前記被験メモリを電気的に接続するアダプタであって、
前記被験メモリの連続した複数のメモリアドレスに入出力する試験データを、前記被験メモリの入出力動作周期の前記複数倍の周期で同時に入出力するのに必要な信号を出力するメモリテスタと組み合わされて使用されるアダプタにおいて、
前記メモリテスタからの信号を受けて、前記試験データを前記連続した複数のメモリアドレスに1アドレスずつ順に入出力されるように変換する倍速回路を備えることを特徴とするメモリ試験装置用アダプタ。 - 前記倍速回路は、
前記被験メモリの入出力動作周期に対応したメモリクロック信号を発生するクロック信号発生回路と、
該メモリクロック信号を受けて前記被験メモリに前記試験データを入出力するのに必要な信号を発生するタイミング信号発生回路と、
前記メモリテスタからテスタアドレス信号を受けて、該テスタアドレス信号に対応する連続した複数のメモリアドレス信号を前記被験メモリの入出力動作周期で順次出力するアドレス変換回路と、
前記メモリテスタから書き込みデータ信号を受けて複数の試験データに分割し、前記被験メモリの入出力動作周期で順次出力する書き込みデータ変換回路と、
前記被験メモリから前記被験メモリの入出力動作周期で試験データを順次読み出し、複数のデータにまとめて出力する読み出しデータ変換回路とを備えることを特徴とする請求項14に記載のメモリ試験装置用アダプタ。 - 前記クロック信号発生回路は、前記メモリテスタから該メモリテスタの入出力動作周期に対応したテスタクロック信号を受け、該テスタクロック信号の周波数の前記複数倍の周波数のメモリクロック信号を発生させる周波数逓倍回路であることを特徴とする請求項15に記載のメモリ試験装置用アダプタ。
- 前記周波数逓倍回路はPLL回路であることを特徴とする請求項16に記載のメモリ試験装置用アダプタ。
- 前記メモリテスタは、該メモリテスタの入出力動作周期に対応したテスタクロック信号を外部から受ける外部同期式であり、
前記クロック信号発生回路は、前記メモリクロック信号を発生される発振回路と、前記メモリクロック信号を分周して前記テスタクロック信号を発生する分周回路とを備え、該分周回路で発生された前記テスタクロック信号が前記メモリテスタに供給されることを特徴とする請求項15に記載のメモリ試験装置用アダプタ。 - 前記メモリテスタは、前記複数分ずつ変化するテスタアドレス信号を出力し、
前記アドレス変換回路は、前記テスタアドレス信号と、該テスタアドレス信号を1ずつ前記複数より1少ない値まで増加又は減少させたアドレス信号とをメモリアドレス信号として出力することを特徴とする請求項15に記載のメモリ試験装置用アダプタ。 - 前記アドレス変換回路は、プリセット付きアップダウンカウンタであることを特徴とする請求項15又は19に記載のメモリ試験装置用アダプタ。
- 前記メモリテスタは、1ずつ変化するテスタアドレス信号を出力し、
前記アドレス変換回路は、前記テスタアドレス信号を前記複数倍した倍アドレス信号と、該倍テスタアドレス信号を1ずつ前記複数より1少ない値まで増加又は減少させたアドレス信号とをメモリアドレス信号として出力することを特徴とする請求項15に記載のメモリ試験装置用アダプタ。 - 前記アドレス変換回路は、プリセット付きアップダウンカウンタであることを特徴とする請求項21に記載のメモリ試験装置用アダプタ。
- 前記メモリテスタが1回の書き込み動作で出力する試験データが書き込まれる前記被験メモリの連続したメモリアドレスの個数は2の前記複数の階乗であり、
前記メモリテスタの出力するテスタアドレス信号は、ビット位置が前記複数分シフトされて前記プリセット付きアップダウンカウンタに入力されることを特徴とする請求項22に記載のメモリ試験装置用アダプタ。 - 前記書き込みデータ変換回路は、マルチプレクサであることを特徴とする請求項15から23のいずれか1項に記載のメモリ試験装置。
- 前記読み出しデータ変換回路は、ラッチ機能付きレジスタであることを特徴とする請求項15から24のいずれか1項に記載のメモリ試験装置用アダプタ。
- 被験メモリに試験データを書き込み、書き込んだ試験データを読み出すのに必要な信号を出力し、書き込んだ試験データと読み出した試験データが一致するかを照合するメモリ試験方法であって、
試験データの書き込み時には、
前記被験メモリの連続した複数のメモリアドレスに書き込む試験データを、前記被験メモリの入出力動作周期の前記複数倍の周期で同時に書き込むのに必要な信号を出力する工程と、
前記試験データを前記連続した複数のメモリアドレスに1アドレスずつ順に書き込む工程とを備え、
試験データの読み出し時には、
前記試験データを前記連続した複数のメモリアドレスから1アドレスずつ順に読み出す工程と、
読み出した複数の試験データを1つの試験データにまとめる工程とを備え、複数のアドレス分の試験データをまとめて照合することを特徴とするメモリ試験方法。
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