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JP3554891B2 - 商品情報の磁石式表示具 - Google Patents
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、陳列棚等に陳列した商品の商品情報、或は売り場情報、催事情報などを表示する表示パネル(所謂ポップ)を、掲示するための磁石式表示具に関する。
【0002】
【従来の技術】
スーパーマーケットや大型量販店等において、陳列棚に陳列された商品の情報、或は売り場情報、催事情報などを表示した表示パネルを掲示する表示具として、従来、基台の底部に磁石を設け、基台上に表示パネルを挟持する挟持部材或は基台上に表示ポール(上部にクリップを設けた金属棒)を設けた構造の磁石式表示具が使用されている。
【0003】
この種の磁石式表示具は、金属製の陳列棚等の上にその基台を磁石により吸着させ、任意の位置に表示具を保持させて使用するものであるが、基台の磁石には、非常に強力な磁力を発生する複数の永久磁石が使用されるため、一旦、基台が陳列棚上等の被着面に吸着されると、その表示具の位置を変えたりする際に、基台の吸着面を陳列棚等の被着面から外すことが非常に難しいという問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、従来、特開平11−219109号公報などにおいて、被着面上に強固に吸着した基台を、被着面から外し易くした磁石式表示具が提案されている。この従来の磁石式表示具は、基台の側部にてこ部材を枢軸を介して傾動可能に取り付け、てこ部材の上部の力点を内側に押すことにより、てこ部材の下端部の作用点を被着面に押し付けて基台の吸着面を被着面から離し、これによって基台を被着面から外す構造を採用している。
【0005】
しかしながら、この従来の磁石式表示具は、基台の側部に設けたてこ部材が、基台の前後方向に配置される水平な枢軸を軸にして、てこ部材の上端の力点を左右方向に動かすことにより、てこ部材の下端の作用点を被着面に押し付ける構造であるため、枢軸から力点までの距離が比較的短く、てこ部材の先端の力点を押して基台を外す場合、強く押さないと、基台を外すことができない課題があった。
【0006】
本発明は、上記の点に鑑みてなされたもので、基台底部の磁石による吸着面が強力に被着面に吸着した状態でも、被着面から基台を簡単に離脱させることができる商品情報の磁石式表示具を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の商品情報の磁石式表示具は、基台の上部に表示パネルを保持する表示パネル保持手段が設けられ、基台の底部に磁石による吸着面が形成されてなる商品情報の磁石式表示具において、基台の上にカバー体が回動可能に配設され、カバー体には水平板部の両側に側板部が垂直に形成されると共に、水平板部の前部に把持部が延設され、両側の側板部は基台の側部に水平に配置された回動軸により軸支され、両側の側板部の後下端部に作用点部が形成され、把持部を持ち上げるようにカバー体を回動軸の回りで回動させたとき、作用点部が被着面を押し下げて、基台の吸着面を被着面から離脱させるように構成される。
【0008】
ここで、把持部には基台の側面から側方に突出した突出縁部を設けることができる。また、表示パネル保持手段としては、表示パネルを挟持する挟持部材、或は表示パネルを保持するクリップを上部に設けた金属棒製の表示ポールを取り付けることができる。
【0009】
【作用】
このような構成の磁石式表示具は、基台の上部に設けられた挟持部材や表示ポールのクリップに、商品情報などを記載した表示パネルを保持させ、陳列棚などの磁性体金属板上に基台を載置する。基台の底部には磁石による吸着面が形成されているから、基台は陳列棚などの被着面上に強力に吸着され、保持される。
【0010】
磁石式表示具の位置を変えるような場合、基台を被着面から外す際には、基台上のカバー体の前部の把持部を持って、それを持ち上げるようにカバー体を操作する。このとき、カバー体は、その両側の側板部の回動軸を軸にして、把持部を上方に、その側板部の後下端部の作用点部を被着面側に押し下げるように、回動し、これにより、基台が側板部の作用点部を介して押し下げの反力を受け、基台底部が被着面から離脱する。
【0011】
このように、カバー体の把持部を持ち上げることにより、カバー体の側板部の後下端部の作用点部を被着面に押し下げるようにして、その反力で、吸着面を被着面より離す力を生じさせるため、把持部を把持する位置の力点から回動軸までの距離を、回動軸から作用点部までの距離より長くとることができるから、比較的軽い力で、基台を被着面から離脱させることができる。また、基台を被着面から持ち上げる力、つまり被着面に垂直な上方への力を把持部にそのまま作用させて、カバー体を回動させ、作用点部を押し下げる力を生じさせているため、比較的軽い力で基台を被着面から離脱させることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は磁石式表示具の正面図を、図2はその左側面図を、図3はその平面図を示している。1は表示具の基台であって、平面視で略方形の高さの低い直方体の箱形に形成される。
【0013】
基台1の上部には挟持部材用の軸支部2が突設され、その軸支部2間に挟持部材4の元部が挿入され、そこに軸3が水平に挿通されて、挟持部材4は回動可能に軸支される。挟持部材4の回動摩擦抵抗は、軸3のねじによる締め付け力により、調整することができ、図6のように、挟持部材4は基台1上で約180°の範囲で回動させ、静止させることができる。挟持部材4は、例えば透明プラスチックにより、2枚の挟持板の間に表示パネルPを挟持するように成形されている。
【0014】
一方、図4の底面図に示すように、基台1の内部には複数の永久磁石7がコア(鋼板)8を介装した状態で収納され、基台1の底部にはコア8の端部が露出し、コア8の端部に強力な磁力が発生し、底部に吸着面9を形成している。このため、基台1を陳列棚などの磁性体金属板の被着面20上に載置した際、その磁力により吸着面9を金属板上に強力に吸着することができる。
【0015】
更に、基台1の上部に、カバー体10がその前面を除く上面と側面を覆うように配設される。カバー体10は、平坦な水平板部11の両側に側板部12を直角に下方に形成し、水平板部11の前方両側に把持部13を延設して形成され、両側の側板部が回動軸15を介して回動可能に軸支される。回動軸15は基台1の両側部に水平横方向につまりカバー体10の正面視で左右方向に配設される。また、基台1上の両側の把持部13は、側板部12の前部に側板凹部12aを設けることにより、基台1の上面から側方に突出した突出縁部13aを形成し、操作時には、手の指で両側の突出縁部13aを把持してカバー体10を、回動軸15を軸にして容易に回動することができる。
【0016】
このように、カバー体10は、その両側の側板部12を回動軸15を介して基台1の両側部に軸支され、この図2の状態から把持部13を持ち上げる方向に、回動軸15を軸にして所定の角度範囲で回動することができる。なお、図2に示すように、カバー体10の側板部12の内側にはガイド凸部17が突設され、そのガイド凸部17が、基台1の側部に設けたガイド孔16に嵌合することにより、カバー体10の回動角度範囲が所定の範囲に制限され、力のかかるカバー体10の回動を円滑に行うようにしている。
【0017】
また、側板部12における回動軸15の位置は、図2に示すように、側板部12の作用点部となる後下端部14までの距離Bが基台1の吸着面9までの距離Aより長くなるように設定される。この回動軸15の位置のA<Bの条件により、カバー体10を回動軸15を軸にして把持部13を持ち上げるように回動させた時、カバー体10の両側板部12の後下端部14が基台1の吸着面9より下に突出する。
【0018】
このような構成の磁石式表示具は、陳列棚などの上(鋼板や磁性体金属板の上)に商品情報などの表示パネルPを掲示する際に使用され、基台1の上部に設けられた挟持部材4には、商品情報、売り場情報、催事情報などを表示する表示パネルPを保持させ、陳列棚の磁性体金属板上に基台1を載置する。基台1の底部には永久磁石7による吸着面9が形成されているから、図5に示すように、基台1は陳列棚の鋼板上の被着面20上に強力に吸着され、保持される。
【0019】
磁石式表示具の位置を変えるような場合、基台1を被着面20から外す際には、基台1上のカバー体10の前部両側の把持部13を、例えば手の親指と人差し指で持って、それを持ち上げるようにカバー体10を操作する。両側の把持部13には突出縁部13aが設けれるから、この突出縁部13aに親指と人差し指をかけ把持部13を容易に持ち上げることができる。
【0020】
このとき、カバー体10は図7に示すように、その両側の側板部12の回動軸15を軸にして、把持部13を上方に上げ、その側板部12の後下端部14の作用点部を被着面20に押し付けるように回動する。これにより、基台1が側板部12の作用点部を介して押し下げの反力を上方の離脱方向に受け、基台1底部の吸着面9が被着面20から離脱し、磁石式表示具が被着面20から外される。
【0021】
このように、カバー体10の把持部13を持ち上げることにより、カバー体10の側板部12の後下端部14(作用点部)を被着面20に押し下げるようにして、その反力で、吸着面9を被着面20より離す力を生じさせるため、把持部13を把持する位置の力点から回動軸15までの距離を、回動軸15から作用点部(後下端部14)までの距離より充分に長くとることができるから、比較的軽い力でカバー体10の把持部13を操作して、基台1を被着面20から離脱させることができる。また、基台1を被着面20から持ち上げる力、つまり被着面20に垂直な上方への力を把持部13にそのまま作用させて、カバー体10を回動させ、作用点部の後下端部14を押し下げる力を生じさせているため、比較的軽い力で基台1を被着面20から離脱させることができる。
【0022】
なお、カバー体10は、回動軸15を軸にして回動可能であるため、少し回動した状態で、基台1が被着面20に吸着される場合があるが、その際にはカバー体10の両側の後下端部14が被着面20に当たって図2のような正常な位置にカバー体10は戻され、不具合は生じない。
【0023】
ところで、図8に示すように、基台1上には、上記実施例の挟持部材4に代えて、金属棒製の表示ポール5を装着することもできる。この金属棒製の表示ポール5は、一対の軸支部2の間に回動可能に元部を枢支し、この元部上に金属棒をはめ込んで構成することができる。表示ポール5の上部は直角に曲折され、その上部に一対のクリップ6が取り付けられ、そのクリップ6に表示パネルPが吊り下げるように保持される。
【0024】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の商品情報の磁石式表示具によれば、カバー体の把持部を持ち上げることにより、カバー体の側板部の後下端部の作用点部を被着面に押し下げるようにして、その反力で、基台底部の吸着面を被着面より離す力を生じさせるため、把持部を把持する位置の力点から回動軸までの距離を、回動軸から作用点部までの距離より充分に長くとることができるから、比較的軽い力で、基台を持ち上げて被着面から離脱させることができる。また、基台を被着面から持ち上げる力、つまり被着面に垂直な上方への力を把持部にそのまま作用させて、カバー体を回動させ、作用点部を押し下げる力を生じさせているため、比較的軽い力で基台を被着面から離脱させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す磁石式表示具の正面図である。
【図2】同磁石式表示具の左側面図である。
【図3】同磁石式表示具の平面図である。
【図4】同磁石式表示具の底面図である。
【図5】磁石式表示具の斜視図である。
【図6】挟持部材を回動した状態の左側面図である。
【図7】カバー体を回動した状態を示す左側面図である。
【図8】表示ポールを装着した磁石式表示具の左側面図である。
【符号の説明】
1−基台
4−挟持部材
7−永久磁石
9−吸着面
10−カバー体
11−水平板部
12−側板部
13−把持部
13a−突出縁部
14−後下端部
15−回動軸
20−被着面

Claims (2)

  1. 基台の上部に表示パネルを保持する表示パネル保持手段が設けられ、該基台の底部に磁石による吸着面が形成されてなる商品情報の磁石式表示具において、
    該基台の上にカバー体が回動可能に配設され、該カバー体には水平板部の両側に側板部が垂直に形成されると共に、該水平板部の前部に把持部が延設され、該両側の側板部は該基台の側部に水平に配置された回動軸により軸支され、該両側の側板部の後下端部に作用点部が形成され、該把持部を持ち上げるように該カバー体を該回動軸の回りで回動させたとき、該作用点部が被着面を押し下げて、該基台の吸着面を該被着面から離脱させることを特徴とする商品情報の磁石式表示具。
  2. 前記把持部には前記基台の側面から側方に突出した突出縁部が設けられたことを特徴とする請求項1記載の磁石式表示具。
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