JP3560802B2 - 干渉縞を呈する繊維製品 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は素材生地及び繊維製品に関し、干渉縞の発現によって深みのある幻想的な立体模様が見え、特に衣服や水着等の立体的な製品の素材として好適な素材生地及びその生地によって得られる繊維製品に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
従来から、ストライプ模様を有する上生地と下生地とを重ね合わせて、モアレ効果を発現させた繊維製品が知られている。例えば、特公昭54−24032号公報には、格子縞を有する表地と色列を並べた裏地とを重ね合わせて虹彩効果を発現させるようにした繊維製品が開示されている。この繊維製品は平行ストライプを有するシート状物を重ね合わせることにより光干渉による縞模様を生起させるというものである。
【0003】
また、ストライプ模様の上にモチーフを描いた下生地に、同じくストライプ模様を有する上生地を重ね合わせると、モチーフがモアレ縞の中に浮いたように見えることも知られている。
【0004】
このようなモアレ現象を活かした繊維製品は、身体を細く見せることができる衣服として、或いは、趣味性や意匠性に富んだ衣服として特に好適である。
【0005】
ところで、上述したように、モアレ像は光干渉によって生じる縞模様であり、下地のデザインを種々変化させることにより、単に一定幅且つ一定間隔のストライプ模様を用いたモアレ像に比べて更に趣味感にあふれたモアレ像を得ることができる。また、このモアレ像は見る角度によって種々変化して見え、看者が予期し得ない模様を呈することもある。
【0006】
本発明者らはより趣味感の増したモアレ像を得ることのできる下地模様について鋭意研究を重ねた結果本発明を完成させるに至ったものであり、本発明はモアレ現象を利用した、趣味感にあふれる独特の意匠感を生起せしめる繊維製品の提供を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するための本発明の請求項1に係る発明は、1/12〜1/5cmの間隔で設けられた遮光性の平行ストライプ部及び、該遮光性の平行ストライプ間の透過性部を有する可撓性の上生地と、平行ストライプ模様を有する可撓性の下生地とからなり、両生地が接触した接触部と両生地が間隔をもって配置された非接触部との両部位を含む繊維製品において、
前記下生地の平行ストライプ模様のストライプ幅を一定の幅に形成するとともに、全平行ストライプ模様中の少なくとも一部分に、隣り合う平行ストライプ間の間隔を不等間隔に形成した部分と、前記平行ストライプの間隔を前記上生地の遮光性平行ストライプ部のストライプ間隔に対して±6〜25%異ならせた部分とを設けて構成したことを特徴とするものである。
【0008】
また、請求項2に係る発明は、1/12〜1/5cmの間隔で設けられた遮光性の平行ストライプ部及び、該遮光性の平行ストライプ間の透過性部を有する可撓性の上生地と、平行ストライプ模様を有する可撓性の下生地とからなり、両生地が接触した接触部と両生地が間隔をもって配置された非接触部との両部位を含む繊維製品において、
前記下生地に設けた平行ストライプ模様の隣り合うストライプ間隔を前記上生地の遮光性平行ストライプ部のストライプ間隔に対して±6〜25%異ならせて等間隔に設けるとともに、前記下生地の全ストライプ模様中の少なくとも一部分に、ストライプ幅を不等幅に設けた部分と、ストライプ幅が地模様の30〜70%を占める部分とを設けて構成したことを特徴とするものである。
【0009】
また、請求項3に係る発明は、1/12〜1/5cmの間隔で設けられた遮光性の平行ストライプ部及び、該遮光性の平行ストライプ間の透過性部を有する可撓性の上生地と、平行ストライプ模様を有する可撓性の下生地とからなり、両生地が接触した接触部と両生地が間隔をもって配置された非接触部との両部位を含む繊維製品において、
前記下生地の全ストライプ模様中の少なくとも一部分に、隣り合う平行ストライプ間の間隔を不等間隔に形成した部分と、前記平行ストライプの間隔を前記上生地の遮光性平行ストライプ部のストライプ間隔に対して±6〜25%異ならせた部分と、ストライプ幅を不等幅に設けた部分と、ストライプ幅が地模様の30〜70%を占める部分とを設けて構成したことを特徴とするものである。
【0010】
また、請求項4に係る発明は上記請求項1または請求項3の発明における前記ストライプ間隔をストライプの隣接方向に沿って漸次変化させたことを特徴とするものであり、請求項5に係る発明は上記請求項2または請求項3の発明における前記ストライプ幅をストライプの隣接方向に沿って漸次変化させたことを特徴とするものであり、請求項6に係る発明は上記請求項3の発明における前記ストライプ間隔及びストライプ幅をストライプの隣接方向に沿って漸次変化させたことを特徴とするものである。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の具体的な実施形態について説明する。
【0012】
図1に示すように、本実施形態にかかる繊維製品10は、遮光性の平行ストライプ部31及び各ストライプ間の透過性部32を有する可撓性の上生地30と、同じく平行ストライプ模様21を有する可撓性の下生地20とからなり、両生地20,30が接触した接触部と両生地20,30が間隔をもって配置された非接触部との両部位を含むものである。
【0013】
前記上生地30及び下生地20は、天然繊維や合成繊維等からなる生地の他、紙やフィルムシート等の素材からなる生地等、可撓性を有するものであればどのような生地であっても良い。特に、正確なストライプ関係が要求される本発明においては寸法安定性に優れた素材が有効であり、ポリエステル繊維を含有する繊維の編物を用いることが好ましい。
【0014】
上述したように、上生地30は遮光性の平行ストライプ部31と各ストライプ間の透過性部32とからなる半透過性のシート状物であり、具体的には低密度の平織物、搦み編、ラッセル編メッシュ編物、トリコット編メッシュ編物等を挙げることができる。そして、織物の場合には、経糸または緯糸が遮光性の平行ストライプ部31に、各経糸または緯糸間の空隙が透過性部32に相当し、編物の場合には、縦または横方向に配置された糸が遮光性の平行ストライプ部31に、かかる糸間の空隙が透過性部32に相当する。
【0015】
また、遮光作用を有する糸は風合いを阻害しない限り太いものとするのが好ましく、具体的には150〜500デニール程度とするのが好ましい。一方、他方の糸(経糸を遮光性の平行ストライプ部31に用いた場合は緯糸)については、遮光性平行ストライプとしての作用を持たないので、遮光作用を有する糸よりも細くして下生地のストライプ柄を見えやすくすることが好ましい。
【0016】
さらに、平行ストライプのピッチを正確に保つことが重要であり、糸の交絡点を固定できるような構造を採ることが好ましく、例えば、地経糸と捩子経糸で左右に位置を転じながら緯糸と隙間を形成する搦み組織の織物、或いは融着繊維等を混用して交絡点を相互に接着するもの等を用いるのが良い。
【0017】
また、前記遮光性の平行ストライプ部31のピッチは、1cm当たり5〜12本、好ましくは6〜10本とするのが良いが、これは当該生地が数mの距離から見た場合に立体感のある広ピッチの干渉縞を生起させるために必要な条件である。したがって、比較的遠方より見る場合には前記範囲内でピッチを広めに、近くから見る場合にはピッチを細かめに設定する等、用途に応じて前記ピッチを適宜に変更するのが好ましい。
【0018】
また、干渉縞を顕著にするためには、上生地30はJIS Z 8721(1958)のJIS標準色票における明度が8以下、好ましくは6以下であるような反射率の低いものであることが好ましく、具体的には白色よりも青,緑等に着色した方が縞模様が鮮明に見えて好ましい。
【0019】
上述したように、下生地20は平行ストライプ模様21を有する可撓性のシート状物である。平行ストライプ模様21は、印捺されたもの、色糸を使用して織編組織により形成されたもの、スリット状部材を貼着したもの等種々のものを用い得るが、上生地30の遮光性平行ストライプ部31と同様に正確なピッチを必要とするため印捺や織編組織により得るものが好ましい。
【0020】
平行ストライプ模様21の幅は、地模様の30〜70%、好ましくは40〜60%を占めるのが好ましく、かかる範囲外では、干渉縞が発生し難く、立体感のあるものとはならない。また、ストライプ模様21の部分と地模様の部分との間に顕著な明度差があることが好ましく、例えば前記明度が2以上、好ましくは4以上異なるのが好ましい。ここに、上記地模様とは前記下生地20に平行ストライプ模様21を付す前の当該下生地20の表面模様を意味し、前記平行ストライプ模様21の地模様に対する占有比率は、図2において示すように、平行ストライプ模様21のピッチをCとし、平行ストライプ模様21の幅をAとした場合に、A/Cで表わされるものである。尚、図2におけるB部は地模様が露出した部分である。
【0021】
また、上生地30の遮光性平行ストライプ部31のピッチと、下生地20の平行ストライプ模様21のピッチとは特定の関係を有していることが望ましい。すなわち、下生地20の平行ストライプ模様21のピッチと上生地30の遮光性平行ストライプ部31のピッチとは±6〜25%、好ましくは±7〜13%程度異なっていることが望ましく、両ピッチがかかる範囲にある場合に、干渉縞として、6〜20mm程度の間隔を有したものが現れ、顕著な立体感が得られる。また、前記範囲であっても、上生地30のピッチを下生地20のピッチに対し広く設定した場合、干渉縞が奥方に引っ込んで見え、反対に狭く設定した場合、干渉縞が前方に浮き出て見える。尚、上記ピッチ比率は、図3において示すように、下生地20の平行ストライプ模様21のピッチをCとし、上生地30の遮光性平行ストライプ部31のピッチをC’とした場合に、(C−C’)/C’で表わされるものである。
【0022】
以上のように、上生地30と下生地20からなる本実施形態にかかる繊維製品10は、深みのある立体的な縞模様を発現させるものであり、このため、上生地30の遮光作用を有する糸と下生地20の平行ストライプ模様21とが干渉しうる位置関係で、しかも上生地30と下生地20とがその任意の位置で相互に接触され、他の部分では相互に所定の間隔を有していること、すなわち、両生地が接触した接触部と、両生地が間隔を持って配置された非接触部の両部位を含むことが肝要である。
【0023】
ここで、光干渉しうる位置関係とは、一般に知られているように、上生地30の遮光性平行ストライプ部31と、下生地20の平行ストライプ模様21の方向を略揃えて重ね合わせ、干渉縞を生起させるための位置関係をいう。また、上生地30と下生地20との間の間隔は、幻想的な模様に奥行きを与えて立体感を付与するために必要である。例えば、衣服や水着等、繊維製品の素材とする場合、人体の肌の凹凸にしたがって両生地を沿わせることで、上生地30と下生地20が任意の位置で相互に接触し、また他の部分では相互に所定の間隔を有した位置関係とすることができる。
【0024】
また、より積極的に接触部と非接触部を形成する場合や、壁材や舞台設備に利用する場合は、上生地30または下生地20に突起部または突条部を形成して凹凸を付与すれば良く、具体的には、皺加工等の成形加工を上生地または下生地に施すこと等が挙げられる。この場合、突起部または突条部の形状及び数は任意で良いが、同一のストライプにおいて隣合う突起部または突条部間の距離は2〜20cmとして、両生地の接触点間の距離をかかる範囲にすることが干渉縞による立体感を顕著なものとするために好ましい。更に、接触とは、素材生地としての加工性や安定した干渉縞の発生を考慮すれば、両生地20,30が結合されて一体化されたものを言うが、かかる必要性のない用途では、下生地20の上に上生地30が載置されたもであっても良い。
【0025】
また、結合による一体化とは、両生地の端部や一部を固着することの他、ボタンやホック等の係合部材を用いて着脱自在に結合することも含む。但し、前記突起部または突条部は接触させているだけでも良いが、素材生地を大きな曲率の曲面となす場合には上生地30と下生地20との関係を維持できずに光干渉を確保し難いことがある。そこで、上生地30と下生地20とを突起部または突条部で固着し、上下の生地の関係を確保するのが良く、固着の方法は接着剤によって接着しても良く、また縫合しても良い。
【0026】
尚、素材生地中に部分的に、前記接触部、非接触部以外の部位、例えば部分的に干渉縞を生起させるような関係を持って両生地が配置された部位を含んでいても良い。本発明の素材生地には、深みのある幻想的な縞模様が現れるが、さらに立体感を強調するためには、素材生地に図柄22を描いても良い。かかる図柄22は上生地30または下生地20に着色を施しても良く、また染色した糸を編み込んでも良い。
【0027】
以上の構成を備えた本実施形態に係るの繊維製品10によれば、上生地30の遮光性平行ストライプ部31と下生地20の平行ストライプ21との間に光干渉が生じて幻想的な干渉縞が発現される。この干渉縞は見る方向を変えると次々に移動し、下生地20に図柄22を設けた場合、これを斜め横方向から見ると図柄22の下方、即ち裏側にも縞模様が現れているように見え、より一層幻想性が高められる。また、この繊維製品10を衣服に用いると、立体感のある干渉縞が着用者の動きに合わせて変化し、極めてファッション性に富んだものとなる。
【0028】
そして、この繊維製品10を、更に趣味感にあふれた独特の意匠感を生起させるものにするには、前記下生地20に図4乃至図8に示したものを用いるのが好ましい。以下、これら下生地20に関する実施形態について説明する。
【0029】
(第1の実施形態)
図4は第1の実施形態に係る下生地を示す平面図であるが、同図に示すように、この下生地20は、各ストライプ21の線幅を全て同じ幅とし、且つ隣り合うストライプ21間の間隔をストライプ21の隣接方向に沿って漸次変化させる不等ピッチとするとともに、適宜箇所に幾何学模様(本例では、丸,三角,四角の模様)のモチーフ23を配して形成したものである。また、モチーフ23はストライプ21に対し傾斜したストライプにより形成され、各ストライプの線幅及び隣り合うストライプ間の間隔は共に一定となっている。また、各モチーフ23のストライプとストライプ21との境界を白抜きし、当該境界の輪郭を鮮明にしている。
【0030】
この下生地20を用いた繊維製品10によれば、隣り合うストライプ21間の間隔をストライプ21の隣接方向に沿って漸次変化させているので、前記上生地30を重ね合わせた際の干渉縞の発現状態が前記ストライプ21の隣接方向に沿って細かく変化し、看者はキラキラしたメタリック調の絣柄感を覚える。このようにこの下生地20によれば、ストライプ21の間隔を一定に設けたものに比べて異なる趣味感を呈する干渉縞が発現される。
【0031】
また、ストライプ21に対し傾斜したストライプによって形成されるモチーフ23を設けているので、ストライプ21によって生じる干渉縞がこのモチーフ23により打ち消されて分断され、モチーフ23がキラキラとした感じを与えるように看者に視覚される。尚、ストライプ21及びモチーフ23を構成するストライプの色は全て同じでも異なっていても良く、また、モチーフ23のストライプはストライプ21に対して5度以上傾いているのが好ましい。
【0032】
尚、この例においても、如上の如く、前記上生地30の遮光性平行ストライプ部31のピッチと、下生地20のストライプ21のピッチとは±6〜25%、好ましくは±7〜13%程度異なっているのが望ましい。
【0033】
(第2の実施形態)
図5は第2の実施形態に係る下生地を示す平面図であるが、同図に示すように、この下生地20は、各ストライプ21の線幅及び隣り合うストライプ21間の間隔の双方をストライプ21の隣接方向に沿って漸次変化させるとともに、適宜箇所に幾何学模様(本例では、丸,三角,四角の模様)のモチーフ23を配設して形成したものである。また、モチーフ23はストライプ21に対し傾斜したストライプにより形成され、各ストライプの線幅及び隣り合うストライプ間の間隔の双方をストライプの隣接方向に沿って漸次変化させている。また、各モチーフ23のストライプとストライプ21との境界を白抜きし、当該境界の輪郭を鮮明にしている。
【0034】
この下生地20を用いた繊維製品10によれば、ストライプ21について、ストライプ21の線幅及び隣り合うストライプ21間の間隔の双方をストライプ21の隣接方向に沿って漸次変化させているので、第1の実施形態に係る下生地20におけると同様に、上生地30を重ね合わせた際の干渉縞の発現状態が前記ストライプ21の隣接方向に沿って細かく変化し、看者はキラキラしたメタリック調の絣柄感を覚え、ストライプ21の間隔を一定に設けたものに比べて異なる趣味感を呈する干渉縞が発現される。
【0035】
また、上記第1の実施形態におけると同様に、ストライプ21に対し傾斜したストライプによって形成されるモチーフ23を設けているので、ストライプ21によって生じる干渉縞がこのモチーフ23により打ち消されて分断され、モチーフ23がキラキラとした感じを与えるように看者に視覚される。尚、ストライプ21及びモチーフ23を構成するストライプの色は全て同じでも異なっていても良く、また、モチーフ23のストライプはストライプ21に対して5度以上傾いているのが好ましい。
【0036】
尚、この例においても、如上の如く、前記上生地30の遮光性平行ストライプ部31のピッチと、下生地20のストライプ21のピッチとは±6〜25%、好ましくは±7〜13%程度異なっているのが望ましい。また、ストライプ21の幅は地模様の30〜70%、好ましくは40〜60%を占めているのが望ましい。
【0037】
また、ストライプ21について、隣り合うストライプ21間の間隔を一定にする一方、各ストライプ21の線幅をストライプ21の隣接方向に沿って漸次変化させるように設けても良い。この場合にも、上記第1の実施形態に係る下生地20及び本実施形態に係る下生地20におけると同様の効果が得られる。また、この場合にも、前記上生地30の遮光性平行ストライプ部31のピッチと、下生地20のストライプ21のピッチとは±6〜25%、好ましくは±7〜13%程度異なっているのが望ましく、ストライプ21の幅は地模様の30〜70%、好ましくは40〜60%を占めているのが望ましい。
【0038】
(第3の実施形態)
図6は第3の実施形態に係る下生地を示す平面図であるが、同図に示すように、この下生地20は、上記第2の実施形態に係る下生地と同様に、各ストライプ21の線幅及び隣り合うストライプ21間の間隔の双方をストライプ21の隣接方向に沿って漸次変化させるとともに、ストライプ21を部分的に欠落させて、当該欠落部により地色のモチーフ24を表現したものである。
【0039】
この下生地20によれば、上記第2の実施形態に係る下生地20における効果に加えて、干渉縞にモチーフ24が重ね合わされた図柄が発現し、看者に更に多様な趣味感にあふれる独特の意匠感を生起せしめる。
【0040】
尚、この例ではストライプ21を部分的に欠落させてモチーフ24を表現したが、図7に示すように、同じくストライプ21を部分的に欠落させるとともに、モチーフ24を形成する地色部分のストライプ21間に、短片のストライプを形成してモチーフ24を表現したものとしても良い。この下生地20によれば、モチーフ24によっても干渉縞が発現し、看者に更に幻想的な感覚を与える。
【0041】
以上、本発明の実施形態について詳述したが、本発明の具体的な態様がこれに限られるものでないことは言うまでもない。例えば、図8に示すように、隣り合うストライプ21間の間隔を一定にし、各ストライプ21の線幅をストライプ21の隣接方向に沿って漸次変化させて形成したストライプ模様の1単位を、縦横に複数段,複数列に配設したものとしても良い。この場合にも、看者に多様な趣味感にあふれる独特の意匠感を生起せしめる。
【0042】
また、ストライプ21は実線のものに限られず、破線,ドットなどで表現したものでも良い。また、1本のストライプ21においてその線幅が均一である必要はなく広狭があっても良い。更に、1つの地模様において各ストライプ21を、黒,赤,黄,青等の異なる色で表現しても良い。
【0043】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明によれば、下生地のストライプ模様について、そのストライプ幅や、隣り合うストライプ間の間隔、或いはこの両者を、全ストライプ模様中の少なくとも一部分において変化させているので、従来にない干渉縞が得られ、より幻想的で多様な趣味感にあふれる独特の意匠感を看者に生起させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の繊維製品の基本構成を説明するための斜視図である。
【図2】本発明における下生地に設けた平行ストライプ模様の地模様に対する占有比率を説明するための説明図である。
【図3】本発明における下生地に設けた平行ストライプ模様のピッチと、上生地の遮光性平行ストライプ部31のピッチとのピッチ比率を説明するための説明図である。
【図4】本発明の第1の実施形態に係る下生地を示す平面図である。
【図5】本発明の第2の実施形態に係る下生地を示す平面図である。
【図6】本発明の第3の実施形態に係る下生地を示す平面図である。
【図7】本発明の他の実施形態に係る下生地を示す平面図である。
【図8】本発明の他の実施形態に係る下生地を示す平面図である。
【符号の説明】
20 下生地
21 ストライプ(模様)
22 図柄
23 モチーフ
24 モチーフ
30 上生地
31 平行ストライプ部
Claims (6)
- 1/12〜1/5cmの間隔で設けられた遮光性の平行ストライプ部及び、該遮光性の平行ストライプ間の透過性部を有する可撓性の上生地と、平行ストライプ模様を有する可撓性の下生地とからなり、両生地が接触した接触部と両生地が間隔をもって配置された非接触部との両部位を含む繊維製品において、
前記下生地の平行ストライプ模様のストライプ幅を一定の幅に形成するとともに、
全平行ストライプ模様中の少なくとも一部分に、隣り合う平行ストライプ間の間隔を不等間隔に形成した部分と、前記平行ストライプの間隔を前記上生地の遮光性平行ストライプ部のストライプ間隔に対して±6〜25%異ならせた部分とを設けて構成したことを特徴とする干渉縞を呈する繊維製品。 - 1/12〜1/5cmの間隔で設けられた遮光性の平行ストライプ部及び、該遮光性の平行ストライプ間の透過性部を有する可撓性の上生地と、平行ストライプ模様を有する可撓性の下生地とからなり、両生地が接触した接触部と両生地が間隔をもって配置された非接触部との両部位を含む繊維製品において、
前記下生地に設けた平行ストライプ模様の隣り合うストライプ間隔を前記上生地の遮光性平行ストライプ部のストライプ間隔に対して±6〜25%異ならせて等間隔に設けるとともに、
前記下生地の全ストライプ模様中の少なくとも一部分に、ストライプ幅を不等幅に設けた部分と、ストライプ幅が地模様の30〜70%を占める部分とを設けて構成したことを特徴とする干渉縞を呈する繊維製品。 - 1/12〜1/5cmの間隔で設けられた遮光性の平行ストライプ部及び、該遮光性の平行ストライプ間の透過性部を有する可撓性の上生地と、平行ストライプ模様を有する可撓性の下生地とからなり、両生地が接触した接触部と両生地が間隔をもって配置された非接触部との両部位を含む繊維製品において、
前記下生地の全ストライプ模様中の少なくとも一部分に、隣り合う平行ストライプ間の間隔を不等間隔に形成した部分と、前記平行ストライプの間隔を前記上生地の遮光性平行ストライプ部のストライプ間隔に対して±6〜25%異ならせた部分と、ストライプ幅を不等幅に設けた部分と、ストライプ幅が地模様の30〜70%を占める部分とを設けて構成したことを特徴とする干渉縞を呈する繊維製品。 - 前記ストライプ間隔がストライプの隣接方向に沿って漸次変化するものである請求項1または3に記載の干渉縞を呈する繊維製品。
- 前記ストライプ幅がストライプの隣接方向に沿って漸次変化するものである請求項2または3に記載の干渉縞を呈する繊維製品。
- 前記ストライプ間隔及び前記ストライプ幅がストライプの隣接方向に沿って漸次変化するものである請求項3に記載の干渉縞を呈する繊維製品。
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| JP6392495B2 (ja) * | 2012-08-07 | 2018-09-19 | 日本バイリーン株式会社 | 自動車用装飾繊維シート |
-
1998
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