JP3561082B2 - ステープラ付きシート分配装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ステープラ付シート分配装置に関し、特に、印刷機、複写機等の画像形成装置から排出された印刷済み用紙あるいは複写済み用紙からなる画像記録済みシートを順次受容して複数枚ずつ集積すべく配設された複数段の分配ビンと、これら分配ビン上の各シート束を綴じるステープラとを備えたステープラ付きシート分配装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に「ソータ」と呼ばれるシート分配装置は、例えば特開平4−43089号に開示されているように、印刷機、複写機等の画像形成装置から排出された画像記録済みシート(以下、単に「記録済みシート」と呼ぶ)を「インデクサ」と呼ばれるシート分配手段を用いて複数段の分配ビン(ソートトレー)上に順次分配集積させ、記録済みシートの集積枚数が所定枚数に達した各分配ビン上のシート束に対して、インデクサの移動通路内を該インデクサとは独立的に移動し得るように設けられたステープラを用いて各シート束毎に綴じ合わせるように構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述したステープラ付きシート分配装置においては、インデクサが前記移動通路内を移動中は、前記ステープラがインデクサの移動通路の下端よりも下方に外れた待機位置に退避するように構成されているため、スペース効率が悪く、また、その分最下段の分配ビンの位置が限定され、それが一定の高さシート分配装置の枠内で分配ビンの段数を増加させる場合の隘路になっていた。
【0004】
上述の事情に鑑み、本発明は、分配ビンの配置をステープラの存在に影響されることなく決定することができるステープラ付きシート分配装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明によるステープラ付きシート分配装置は、画像形成装置から排出された記録済みシートを順次受容して複数枚ずつ集積すべく配設された複数段の分配ビンと、画像形成装置から排出された記録済みシートを搬送するシート搬送手段と、該シート搬送手段により搬送された記録済みシートを各分配ビンに放出分配すべく前記複数段の分配ビンのシート受容端に沿って上下方向に移動可能に設けられたインデクサと、各段の分配ビン上に集積されたシート束をそれぞれ綴じるべくインデクサの移動通路内を該インデクサとは独立的に移動し得るように設けられたステープラとを備えたステープラ付きシート分配装置において、
上記ステープラを左右方向に移動自在に支持して、インデクサの移動通路内をインデクサとは独立的に上下方向に移動し得るステープラ支持手段が設けられ、このステープラ支持手段は、インデクサがその移動通路内を移動中は上記ステープラをインデクサの移動通路に対してシート幅方向に外れた待機位置に退避させて、ステープラ支持手段とインデクサとが上下に近接した状態においてインデクサとステープラとが側方から見てオーバーラップするのを可能にしたことを特徴とするものである。
【0006】
その場合、上記ステープラの待機位置が、このシート分配装置のオペレータの操作側に設定されていることが好ましい。
【0007】
【発明の効果】
本発明によれば、上記ステープラの待機位置が、インデクサの移動通路に対してシート幅方向に外れた部位に設けられていることにより、側方から見て、インデクサをステープラとオーバーラップする位置間で移動させることができる。したがって、スペース効率が良く、しかも分配ビンの配置をステープラの存在に影響されることなく決定することができるから、分配ビンの段数が同一であればシート分配装置の高さを低くすることができ、また高さが一定のシート分配装置においては、分配ビンの段数を増加させることができる利点がある。
【0008】
また、ステープラの待機位置が、このシート分配装置のオペレータの操作側に設定されている場合は、オペレータが分配動作中にステープル針の交換・調整を行なうことができるから、装置動作の中断等が少なくなり、効率化が図られる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明によるステープラ付きシート分配装置の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0010】
図1は、本発明によるステープラ付きシート分配装置を画像形成装置に接続した場合の構成を示す概略的側面図、図2は、図1のシート分配装置の内部構造を透視的に示す概略的側面図、図3は、分配ビン、インデクサ、ステープラおよびシート束押出し部材等の配置を示す概略的平面図、図4は図3の分配ビン部分の拡大平面図である。
【0011】
図において、このシート分配装置Sは、印刷機等の画像形成装置1から排出された記録済みシート2(図3)を順次受容して所定枚数ずつ集積すべく、フレーム3内の固定位置に上下方向に所定の間隔を保って配設された複数段(例えば50段)の分配ビン(ソートトレー)4と、画像形成装置1から排出された記録済みシート2を分配ビン4側に搬送する搬送手段5と、この搬送手段5により搬送された記録済みシート2を各分配ビン4に放出分配すべく複数段の分配ビン4のシート受容端4aに沿って上下方向に移動可能に設けられたインデクサ6と、各段の分配ビン4に集積されたシート束をそれぞれ綴じるべくインデクサ6の移動通路内をこのインデクサ6とは独立的に移動し得るように設けられたステープラ(自動)7とを備えている。
【0012】
上記画像形成装置1が印刷機、特に孔版印刷機の場合は、多数枚のシートを短時間に印刷でき、インクが十分に乾いていない状態の記録済みシート2を高速で排出するから、画像形成装置1から排出された記録済みシート2をインデクサ6に搬送する搬送手段5では、図2から明らかなように、搬送ローラが使用されておらず、ブロワ8によって記録済みシート2の裏面を吸引した状態で記録済みシート2を搬送する孔あき搬送ベルト9,10および記録済みシート2をエアで搬送ベルト10上に押し付けるファン11等が用いられている。
【0013】
本実施の形態のシート分配装置Sは、図1に示すように、その本体と同一構成を有する複数台のスレーブ機S′を画像形成装置1側とは反対側に従属接続して分配ビン4の段数を増大させることが可能なように構成されており、そのため、スレーブ機S′が接続されたとき、記録済みシート2をこのスレーブ機S′側に搬送するためのシート搬送部12がシート分配装置Sの上部に着脱可能に取り付けられるようになっている。
【0014】
なお、画像形成装置1は、排出した記録済みシート2をソーティングしない場合に集積するノンソート用排紙台13を備えており、また、シート分配装置Sの外壁面には、操作パネル14と、外付け電動ステープラ15とが設けられている。
【0015】
図3から明らかなように、ステープラ7は、インデクサ6が上下方向に移動中は、インデクサ6の移動通路に対してシート幅方向(図3の上下方向)に外れた位置に待機しており、このステープラ7の待機位置は、シート分配装置Sの側面図で見て、インデクサ6が最下段の分配ビン4に記録済みシート2を放出分配し得る位置に達したときインデクサ6とオーバーラップする位置に設定されている。なお、上記ステープラ7の待機位置は、シート分配装置Sのオペレータの操作側に設定される。
【0016】
各分配ビン4上に載置される記録済みシート2の側端縁は、図4に示すように、軸18aを中心に回動可能なシート取り出しドア18の内面によって規定されたシート側端縁整合基準面L1 に整合せしめられるようになっており、分配ビン4には、記録済みシート2の側端縁を押して幅方向に移動させて上記整合基準面L1 に整合させるための2本のサイド整合棒21a,21bと、インデクサ6から勢いよく放出される記録済みシート2の先端縁に弾性的に当接して記録済みシート2を緩やかに停止させるためのゴムバンドのような弾性材よりなるストッパ部材22と、後述するシート束押出し部材25を昇降させるための案内レール26とが分配ビン4を上下方向に貫通して延設されている。
【0017】
上記整合棒21a,21bおよびストッパ部材22は、分配ビン4に形成された切溝23a,23bおよび24内をそれぞれ移動するようになっており、ストッパ部材22は、インデクサ6から分配ビン4上に放出される記録済みシート2のサイズに応じて切溝24内を図4の左右方向に移動するようになっている。
【0018】
上記案内レール26は、記録済みシート2を先端側から押して分配ビン4のシート受容端4a側に移動させ、シート後端縁整合基準面L2 に整合させるための整合棒を兼ねており、整合すべき記録済みシート2に対する当接面として、分配ビン4のシート受容端4aに向かって正対する平坦な垂直面を備えている。この案内レール26も分配ビン4の開口27内を図4の左右方向に移動可能である。
【0019】
サイド整合棒21a,21bは、図4から明らかなように、種々のサイズの記録済みシート2に対しそのサイズに応じた適性位置において整合作用を及ぼし得るように、両整合基準面L1 ,L2 に同時に近接するように斜め方向に移動可能となっており、かつ整合基準面L2 から遠い側の整合棒21bの移動線の方が、整合基準面L2 から近い側の整合棒21aの移動線よりも、分配ビン4に対するシート搬入方向に対して、角度のより小さい鋭角をなしており、両整合棒21a,21bは、整合動作のための移動に伴って、相互間の間隔が狭められる方向に移動するようになっている。
【0020】
さらに、インデクサ6によるすべての分配ビン4に対する記録済みシート2の放出分配が完了した後、ステープル打ちのために、各段の分配ビン4上のシート束20(図7)を順次整合基準面L2 を超えてステープラ7に向かって押し出すための押出し部材25が設けられており、この押出し部材25は、分配ビン4を上下方向に貫通して延設された案内レール26が図4に示す右端位置にあるときに、案内レール26に沿って開口27内を上下方向に移動可能に設けられている。
【0021】
なお、分配ビン4上のシート束20に対しステープラ7によるステープル打ちが施されるときには、複数段の分配ビン4のうちの1つの分配ビン4上のシート束20を選択的に分配ビン4のシート受容端4aから所定長だけ押し出す必要があるから、押出し部材25のシート束押出し面は、案内レール26の上記垂直面から上記所定長以上シート受容端4a側に突出した態様で形成されている。また、上記案内レール26が、記録済みシート2の後端縁を整合基準面L2 に整合させるための整合棒として機能するときには、押出し部材25は整合動作を妨げない位置まで案内レール26に沿って下降または上昇せしめられる。
【0022】
そして、ステープラ7によりステープル打ちを施すときには、ステープル打ちを施すべきシート束20を載置した分配ビン4の高さに押出し部材25が移動した上で、案内レール26が図4の左方に向かって移動を開始すると、押出し部材25は、押し出すべきシート束20を載置した分配ビン4の開口27に臨む直線状の縁部4bおよびこの分配ビン4よりも1つ上段の分配ビン4の直線状の縁部4bの双方に係合して、上下の縁部4b,4b間に挟まれる態様で縁部4b,4bにガイドされながら、下側の分配ビン4上のシート束20をステープラ7に向かって押し出すように構成されている。
【0023】
図5は、ステープラ7の一部を断面とした側面図、図6は、インデクサ6がその移動範囲の最下位置に移動したときのインデクサ6と、インデクサ6の移動通路に対してシート幅方向に外れた待機位置にあるステープラ7との位置関係を、分配ビン4側から見た正面図である。また、図7は、インデクサ6の作動時にステープラ7が待機位置にあるときの状態を示す概略的側面図、図8は、図6に対応した概略的側面図、図9はステープラ7の作動時に、インデクサ6が最上段の分配ビン4よりも上方に退避した状態を示す概略的側面図である。
【0024】
ステープル打ちのためにシート束20が挿入される開口部7aを備えたステープラ7は、図5および図6に示すように、4個の走行輪51を底面の四隅部に備えた基台50上に設けられている。そして、インデクサ6の移動通路内を上下方向に移動可能に設けられた、シート幅方向(図6の左右方向)に延びる細長い昇降台52上を上記走行輪51が転動し、かつ昇降台52の左右端に設けられたプーリ53,53間に懸張されたエンドレスベルト54に、基台50に固定された部材55が係止されていることによって、エンドレスベルト54がモータに駆動されると、ステープラ7が昇降台52に沿って図6の左右方向に走行するように構成されている。昇降台52は、図示しない昇降駆動機構によってインデクサ6の移動通路内を昇降駆動可能とされている。
【0025】
ステープラ7の基台50上には、ステープラ7によるステープル打ちが施されたシート束20を分配ビン4上に押し戻すためのシート束押戻し機構49が設けられている。
【0026】
インデクサ6は、図6から明らかなように、その上面に複数のシート案内リブ6aを備え、かつ分配ビン4のシート受容端4aに対向する縁部に、1個のシートはね返り防止部材56と、4個のシート抑え部材57とを備えており、図7〜図9に示すように、上下のプーリ58,58間に懸張されたエンドレスベルト17によって駆動されて、上下方向に移動するように構成されている。そして、図7および図8に示すように、インデクサ6の作動時には、ステープラ7はその上下移動範囲の下限位置である待機位置にあり、インデクサ6がその移動範囲の最下位置に移動したときには、図8から明らかなように、インデクサ6とステープラ7とが側方から見て部分的にオーバーラップすることになる。
【0027】
また、ステープラ7の作動時には、図9に示すように、インデクサ6が最上段の分配ビン4よりも上方位置に退避するようになっている。
【0028】
図10は、分配ビン4のシート受容端4aに設けられる整合基準面L2 を形成する部材を示す側面図、図11は同インデクサ6側から見た正面図である。
【0029】
分配ビン4のシート受容端4aに沿った整合基準面L2 は、図4および図11に示すように、幅dを有する一対の帯状ばね部材30,30によって形成されている。この帯状ばね部材30は、インデクサ6の最上昇位置の上方においてブラケット28を介してフレーム3に固定された巻き尺式の巻回機構を備えたケース31(図10)内に繰出し、巻込み可能に収容されており、ケース31内から導出された帯状ばね部材30は、リール32に通されてから鉛直方向に下方に延び、その先端は、インデクサ6のシート放出口6bの直上位置にこのシート放出口6bに近接して設けられた係止部材33に係止されている。
【0030】
このような構成により、帯状ばね部材30は、インデクサ6の下降に伴ってケース31内から繰り出され、インデクサ6のシート放出口6bよりも上方の分配ビン4のシート受容端4aを塞ぐことによって、シート束20の後端の整合基準面L2 を形成するとともに、インデクサ6の上昇に伴って帯状ばね部材30がケース31内に巻き込まれる。
【0031】
また、本実施の形態では、上記帯状ばね部材30の平面性を確保するための補強用として、幅の狭い第2の帯状ばね部材34が設けられている。この帯状ばね部材34は、図11に示すように、帯状ばね部材30のケース31の軸線に対して軸線がほぼ直交するようにブラケット37を介してフレーム3に固定された巻き尺式の巻回機構を備えたケース35内に繰出し、巻込み可能に収容されており、ケース35内から導出されたこの補強用の帯状ばね部材34は、リール36に通されてからその一方の側縁を幅広の帯状ばね部材30のインデクサ6側の面にほぼ直角に当接させた態様で、ばね部材30の面に沿って下方に延び、先端がインデクサ6のシート放出口6bの上方部位に係止されている。
【0032】
この帯状ばね部材34も、帯状ばね部材30と同様に、インデクサ6の下降に伴ってケース35内から繰り出され、インデクサ6の上昇に伴ってケース35内に巻き込まれるようになっている。なお、本実施の形態では、上記帯状ばね部材34として、「コンストン(登録商標)」の商品名で知られている定荷重ばねを用いている。
【0033】
さらに、本実施の形態では、帯状ばね部材30,30による各分配ビン4上のシート束20の後端縁の整合作用を補助する手段として、図10および図11に示すように、インデクサ6のシート放出口6bの下方でかつ帯状ばね部材30,30の側縁の外側位置に、マイラ(登録商標)フィルム等よりなる中空の弾性部材38が整列部材として取り付けられている。この中空の弾性部材38は、分配ビン4側に円弧状に膨出して、シート束20の後端縁に接触した場合にシート束20を整合棒としての案内レール26側に押圧する斜面を備えている。なお、図10および図11においては、インデクサ6が備えているシートはね返り防止部材56およびシート抑え部材57が省略されている。
【0034】
次に、以上のように構成された本実施の形態のシート分配装置Sの動作について、以下に説明する。
【0035】
(1) 先ず、インデクサ6は、そのシート放出口6bを最上段の分配ビン4のシート受容端4aに対向させた位置にあり、ステープラ7はインデクサ6の移動通路から側方に外れた図6〜図8に示す待機位置を占める。また、分配ビン4上の2本のサイド整合棒21a,21bは整合基準面L1 から最も離れた外側位置に停止し、ストッパ部材22は、画像形成装置1から排出される記録済みシート2のサイズに応じた位置を占める。案内レール26は図4に示す位置を占め、このに案内レール26上の押出し部材25は、このシート分配装置Sが備えている分配ビン群のうちの最下段(例えば50段目)の分配ビン4の開口27内に待機する。
【0036】
(2) いま、例えば画像形成装置1において、1部20頁で構成される資料が40部印刷される場合を想定すると、画像形成装置1からは最初に20頁目の記録済みシート2が40枚排出されるから、インデクサ6は下降しながら、上から40段目までの分配ビン4上に20頁目の記録済みシート2を1枚ずつ放出分配して行く。分配ビン4上に放出された記録済みシート2は分配ビン4上を滑走してストッパ部材22に当接して停止する。
【0037】
(3) 40段の分配ビン4のすべてに対する20頁目の記録済みシート2の放出分配が完了した時点では、上から39段目まで分配ビン4のシート受容端4aは、インデクサ6の下降とともにケース31内から繰り出された帯状ばね部材30,30によってすでに閉塞されているが、最終段、すなわち40段目の分配ビン4のシート受容端4aは解放された状態にある。そこで、インデクサ6をさらに短い距離だけ下降させることにより、帯状ばね部材30,30がさらにケース31内から繰り出され、40段目の分配ビン4のシート受容端4aを閉塞する。
【0038】
(4) このインデクサ6の追加的下降動作によって、20頁目の記録済みシート2を受容したすべての分配ビン4のシート受容端4aが閉塞された後、2本のサイド整合棒21a,21bが整合基準面L1 ,L2 の双方に近接するように移動して分配ビン4上の記録済みシート2の側端縁を整合基準面L1 に整合させるとともに、案内レール26がシート受容端4aに向かって移動して記録済みシート2の後端縁を帯状ばね部材30,30に当接させて整合基準面L2 に整合させる。
【0039】
(5) 次にインデクサ6がそのシート放出口6bを最上段の分配ビン4のシート受容端4aに対向させた位置まで上昇して、上記と同様の態様で、各分配ビン4にすでに分配されている20頁目の記録済みシート2の上に重ねて、19頁目の記録済みシート2の放出分配が開始され、以下同様にして、40段の各分配ビン4に各20頁の記録済みシート2、すなわちシート束20が集積される。
【0040】
(6) この間、インデクサ6のシート放出口6bの下方でかつ各帯状ばね部材30の両側縁の外側に取り付けられている中空の弾性部材38よりなる整列部材は、インデクサ6が上昇する度毎に、各段の分配ビン4上のシート束20の後端縁に斜面を順次接触させて、シート束2を整列させて行く。
【0041】
(7) 以上のようにして、40段の分配ビン4に対する各20頁の記録済みシート2の整列状態での集積が完了すると、案内レール26が図4に示す位置に後退する。また、インデクサ6が図12に示す位置よりもさらに上方の位置に退避することにより、帯状ばね部材30,30および34がケース31,35内に巻き込まれるから、シート束20が集積されている分配ビン4のシート受容端4aのすべてが開放される。
【0042】
(8) ここで、待機位置にあったステープラ7が水平方向に移動してインデクサ6の移動通路内に入り、かつ上昇して、ステープラ7がそのステープル打ちのためにシート束20が挿入される開口部7aを、上から40段目の分配ビン4上に集積されているシート束20の所定のステープル打ち位置に対向させると同時に、押出し部材25が40段目の分配ビン4の開口27内に上昇し、次いで案内レール26がシート受容端4aに向かって移動して、40段目の分配ビン4上に集積されているシート束20を整合基準面L2 を超えて所定長だけ押し出す。これにより、シート束20の後端縁部がステープラ7の開口部7a内に挿入され、これを不図示の検知手段で検知してステープラ7による自動的なステープル打ちがなされる。
【0043】
(9) 40段目の分配ビン4上に集積されているシート束20に対するステープル打ちが終了すると、案内レール26は押出し部材25とともに原位置に後退し、同時に、シート束押戻し機構49のシート束20に対する作用部がシートサイズに応じた中央位置に来るようにステープラ7の基台50が昇降台52上を移動して、シート束押戻し機構49がシート束20を分配ビン4上に押し戻す。
【0044】
(10)次に、ステープラ7がそのシート挿入口を、39段目の分配ビン4上に集積されているシート束20に対向させる位置に上昇するとともに、押出し部材25が39段目の分配ビン4の開口27内に移動し、次いで案内レール26の移動に伴って押出し部材25が39段目の分配ビン4上に集積されているシート束20を整合基準面L2 を超えて所定長だけ押し出すことにより、シート束20の後端縁部がステープラ7の開口部7a内に挿入され、ステープラ7によるステープル打ちがなされ、押出し部材25が原位置に後退し、同時にステープラ7のシート束押戻し機構49が作動してシート束20を分配ビン4上に押し戻す。
【0045】
(11)以下同様にして、すべての分配ビン4上のシート束20に対するステープル打ちがなされ、このステープル打ちが完了すると、ステープラ7は待機位置に戻る。ここで、取り出しドア18を開いて、分配ビン4上のシート束20を取り出すことができる。
【0046】
なお、本実施の形態では、ステープラ7の綴じ動作を最下段の分配ビン4から行なっているが、これとは反対に、一旦ステープラ7を最上段に移動させて、上方ビンから下方ビンに向かって綴じ動作をさせるようにしてもよい。
【0047】
以上の説明で、本発明によるステープラ付きシート分配装置の一実施の形態の構成および動作が明らかになったが、本実施の形態によれば、ステープラ7の待機位置が、インデクサ6の移動通路に対してシート幅方向に外れた部位に設けられていることにより、側方から見て、インデクサ6をステープラ7とオーバーラップする位置間で移動させることができる。したがって、分配ビン4の配置をステープラの存在に影響されることなく決定することができ、分配ビン4の段数が同一であればシート分配装置の高さを低くすることができ、また高さが一定のシート分配装置においては、分配ビン4の段数を増加させることができる。
【0048】
また、ステープラ7の待機位置がオペレータの操作側に設定されているので、シート分配動作中に、オペレータがステープラ針の交換・調整を行なうことができ、装置動作の中断等が少なくなり、作業の効率を図ることができる。
【0049】
また、インデクサ6の上下移動に伴って伸縮し、かつ複数段の分配ビン4のすべてのシート受容端4aに亘って延在し得る帯状ばね部材30,30が、シート後端縁整合基準面L2 を形成する部材として分配ビン4のシート受容端4aに設けられていることにより、従来のように、分配ビン4のシート受容端4aにシート後端縁整合基準面形成部材としての立ち面を設けなくても、記録済みシート2の後端縁を整合基準面L2 に正確に整合させることができる。
【0050】
そして、帯状ばね部材30,30が、インデクサ6の上昇に伴って、ケース31内に巻き込まれ、インデクサ6の下降に伴ってケース31内から繰り出される巻き尺式に構成されているため、分配ビン4に対する記録済みシート2の分配を完了したインデクサ6がその昇降範囲の上端位置に退避したときには、すべての分配ビン4のシート受容端4aを閉塞する部材が存在しなくなるから、ステープル打ちのためにシート束20を押出し部材25によって整合基準面L2 を超えて押し出し、かつシート束押戻し機構49によってシート束20を分配ビン4上に押し戻すことが極めて容易となる。
【0051】
さらに、分配ビン4上の記録済みシート2を幅方向に押してシート取出し側に移動させてシート側端縁整合基準面L1 に整合させる一対のサイド整合棒21a,21bが、両整合基準面L1 ,L2 の双方に同時に近接する方向に移動可能に設けられているので、シートサイズに応じた適性位置において記録済みシート2に整合作用を及ぼすことができる効果があり、しかも一対のサイド整合棒21a,21bが、整合動作のための移動に伴って相互間の間隔が狭められるようになっているため、上記効果が増大される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるステープラ付きシート分配装置を画像形成装置に接続した場合の構成を示す概略的側面図
【図2】図1のステープラ付きシート分配装置の内部構造を透視的に示す概略的側面図
【図3】図1のステープラ付きシート分配装置における分配ビン、インデクサ、ステープラおよびシート押出し部材等の配置を示す概略的平面図
【図4】図3の分配ビン部分の拡大平面図
【図5】一部を断面としたステープラの側面図
【図6】インデクサがその移動範囲の最下位置に移動したときのインデクサと、インデクサの移動通路に対してシート幅方向に外れた待機位置にあるステープラとの位置関係を分配ビン側から見た正面図
【図7】インデクサの作動時にステープラが待機位置にあるときの状態を示す概略的側面図
【図8】図6に対応した概略的側面図
【図9】ステープラの作動時に、インデクサが最上段の分配ビンよりも上方に退避した状態を示す概略的側面図
【図10】分配ビンのシート受容端に設けられる整合基準面を形成する部材を示す側面図
【図11】同 インデクサ側から見た正面図図
【符号の説明】
1 画像形成装置
2 画像記録済みシート
3 フレーム
4 分配ビン
4a 分配ビンのシート受容端
5 搬送手段
6 インデクサ
6b インデクサのシート放出口
7 ステープラ
20 シート束
21a,21b サイド整合棒
22 ストッパ部材
25 押出し部材
26 案内レール
30,34 帯状ばね部材
31,35 ケース
49 シート束押戻し機構
50 ステープラの基台
51 走行輪
52 昇降台
Claims (2)
- 画像形成装置から排出された画像記録済みシートを順次受容して複数枚ずつ集積すべく配設された複数段の分配ビンと、前記画像形成装置から排出された前記画像記録済みシートを搬送するシート搬送手段と、該シート搬送手段により搬送された前記画像記録済みシートを各分配ビンに放出分配すべく前記複数段の分配ビンのシート受容端に沿って上下方向に移動可能に設けられたインデクサと、各段の分配ビン上に集積されたシート束をそれぞれ綴じるべく前記インデクサの移動通路内を該インデクサとは独立的に移動し得るように設けられたステープラとを備えたステープラ付きシート分配装置において、
前記ステープラを左右方向に移動自在に支持して、前記インデクサの移動通路内を該インデクサとは独立的に上下方向に移動し得るステープラ支持手段が設けられ、
該ステープラ支持手段は、前記インデクサが前記移動通路内を移動中は前記ステープラを前記インデクサの移動通路に対してシート幅方向に外れた待機位置に退避させて、該ステープラ支持手段と前記インデクサとが上下に近接した状態において該インデクサと前記ステープラとが側方から見てオーバーラップするのを可能にしたことを特徴とするステープラ付きシート分配装置。 - 前記ステープラの待機位置が、前記シート分配装置のオペレータの操作側に設定されてなることを特徴とする請求項1記載のステープラ付きシート分配装置。
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