JP3564466B2 - フレキシブルチューブ用継手 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明はフレキシブルチューブ用継手に関し、特にガス配管などに使用されるコルゲイト管にて構成されたフレキシブルチューブのための、フレキシブルチューブ用継手に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種のフレキシブルチューブ用継手として、図11および図12に示すものが、たとえば特願平11−180980号において提案されている。
【0003】
ここで、1はフレキシブルチューブで、薄肉のステンレス製のコルゲイト管2と、このコルゲイト管2の外周を覆う樹脂製のチューブ状の被覆体3とによって構成されている。コルゲイト管2において、4は山部、5は谷部である。このフレキシブルチューブ1は、コルゲイト管2の先端の数山分につき被覆体3が取り除かれた状態で継手に接続される。
【0004】
この継手において、11は筒状本体で、真鍮などの金属によって形成され、その一端に外ねじ部12が形成されることで、ガス管などの被接続体に接続することができるように構成されている。13は六角部で、外ねじ部12のねじ込み操作のために用いられる。
【0005】
筒状本体11の他端側の内周には、その開口側から順に、内ねじ部15と、内周面16と、環状のシール材収容部17と、このシール材収容部17の奥端面18とが形成されている。シール材収容部17には、環状のゴム製のシール材21が、ゆるい圧入状態で収容されている。シール材21は、筒状本体11の奥側に位置する耐火部22と、この耐火部22よりも筒状本体11の開口側に位置する一般ゴム部23とが軸心方向に一体化された構成となっている。耐火部22は、たとえば熱膨張性黒鉛が混入されたニトリルゴムなどの、耐火性を有する比較的硬質の材料にて形成されている。一般ゴム部23は、ニトリルゴムなどの、耐火性は有しないが軟質でシール性能にすぐれた材料にて形成されている。
【0006】
奥端面18は、径方向に沿ってシール材21よりも内周側まで形成されている。また、この奥端面18の内周側の端部に連続して、環状突部19が形成されている。この環状突部19は、軸心方向に沿ったシール材収容部17と同じ位置かつシール材収容部17よりも内周側の位置において、奥端面18から筒状本体11の開口側へ向けて軸心方向に突出するように形成され、図11に示すようにコルゲイト管2がシール材21の内周部分に挿入されたときに、このコルゲイト管2の内部に大きな隙間なく入り込むように構成されている。環状突部19の先端の外周にはテーパ面20が形成されている。
【0007】
25は止輪で、真鍮などの金属によって筒状に形成されるとともに、その一端側に、筒状本体11の内ねじ部15にねじ込み可能な外ねじ部26を有する。止輪25の他端側の外周には、外ねじ部26よりも大径の外周面27が形成されている。止輪25には、フレキシブルチューブ1を挿通させるための孔部24が貫通状態で形成されている。この孔部24における止輪25の先端部の内周には、この止輪25の先端側に向かって拡径するテーパ面28が形成されている。
【0008】
図11に示すように止輪25を筒状本体11にねじ込んだ状態においては、この止輪25の内周のテーパ面28と筒状本体11の内周面16とシール材21の端面とで囲まれる空間29が形成される。この空間29には、環状のリテーナ30が配置されている。このリテーナ30は、真鍮などの金属材料により形成され、その一端側すなわち筒状本体11の奥側には、径方向内向きの突部31が形成されている。この突部31は、コルゲイト管2の谷部5に係り合い可能とされている。リテーナ33の外周には、止輪25の内周テーパ面28に接触可能なテーパ面32が形成されている。
【0009】
さらにリテーナ30は、突部31を有した一端側から他端側に向かう軸心方向の切り込みが、周方向の複数の位置に形成されることで、図示の状態から突部31が拡径できるように構成されている。リテーナ30の一端側の外周には、横断面が矩形状の環状溝33が形成され、この環状溝33にはリテーナ30の突部31を図示の縮径状態に付勢するためのリングばね34がはめ込まれている。リテーナ30の先端面とシール材21の端面との間には、ワッシャ35が介装されている。
【0010】
このようなものにおいて、継手を構成する場合には、まず、止輪25が装着されていない状態の筒状本体11の収容部17にシール材21をはめ込む。このときに、図12に示すように、シール材21を収容部17の奥端まで完全に押し込まずに、その端部を収容部17から軸心方向に突出させた状態で、規定の位置よりも筒状本体11の開口側に仮に軽く圧入させておく。
【0011】
そして、環状溝33にリングばね34をはめ込んだ状態のリテーナ30を止輪25のテーパ面28の内周側に収容した状態で、この止輪25を筒状本体11にねじ込んで固定する。リテーナ30とシール材21との間にはワッシャ35を介装しておく。するとリテーナ30は、図12に示すように、突出したシール材21と止輪25のテーパ面28との間に挟み込まれ、このテーパ面28の作用によって芯出し状態で保持される。
【0012】
この状態の継手に、図11に示すようにコルゲイト管2の谷部5で切管されかつコルゲイト管2の先端の数山分につき被覆体3が取り除かれた状態のフレキシブルチューブ1を、止輪25の端部から孔部24の中に挿入する。この挿入は、作業者の手作業によって行われるのが普通である。すると、コルゲイト管2の先端の山部4がリテーナ30の突部31にあたり、このリテーナ30とワッシャ35とを介して、シール材21を収容部17の奥端面18まで押し込む。
【0013】
さらに押し込みを続けると、コルゲイト管2は、その山部4が突部31の位置でばね34の力に抗してリテーナ30を押し広げることで、この突部31の位置を通過する。その後は、突部31は縮径してばね34の作用によりコルゲイト管2の谷部5に係り合う。同様にしてコルゲイト管2の先端の数山がリテーナ30の突部31を通過すると、このコルゲイト管2の先端の数山は、図11に示すようにシール材21の内部に入り込む。
【0014】
このとき、シール材21は、その内周面がコルゲイト管2の山部4に密着することで、所要のシール機能を発揮する。詳細には、シール材21の一般ゴム部23がコルゲイト管2の山部4に密着することで、通常の使用時におけるシール性能が確保される。また火災によって高温に晒された場合には、一般ゴム部23は焼失するが、耐火部22が焼失せずに残るために、シール状態が維持される。しかも、環状突部19によってコルゲイト管2が芯ずれを起こさないように保持されるため、このような芯ずれにもとづくシール性能の低下が防止される。
【0015】
このようにコルゲイト管2の先端部がシール材21の耐火部22の中まで挿入された時点で、フレキシブルチューブ1と継手との接合作業が完了する。図11はこの接合完了状態を示し、このとき、リテーナ30の突部31はばね34により縮径されてコルゲイト管2の外周の谷部5に係り合う。
【0016】
フレキシブルチューブ1に継手からの抜け出し力が作用した場合には、コルゲイト管2の一つの谷部5に突部31が係り合っているリテーナ30の外周テーパ面32が止輪25のテーパ面28に当たり、リテーナ30は止輪25から径方向内向きの反力を受ける。すると、リテーナ30の突部31が全周にわたってコルゲイト管2の一つの谷部5の外周を押さえ付けることになって、これらリテーナ30とコルゲイト管2との係り合いが確実なものになり、これによって継手からのフレキシブルチューブ1の抜け出しが防止されることになる。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】
このような従来のフレキシブルチューブ用継手においては、上述のように火災によって高温に晒された際にシール材の一般ゴム部23が焼失した場合にも、継手のシール性能が損なわれないように、その後もシール材21の耐火部22によりシール性能が維持されることが必要である。このためには、継手にコルゲイト管2を挿入した際にその先端部が確実に耐火部22の内部に入り込んでいることが必要である。
【0018】
このようにコルゲイト管2の先端部が耐火部22の内部まで入り込んでいることは、挿入によりコルゲイト管2の先端部が筒状本体の奥端面18に当たったときの手応えによって確かめることができる。
【0019】
ところが、シール材21によって所要のシール性能を発揮させるために、このシール材21の内部にコルゲイト管2を挿入させるときはある程度以上の圧入状態となり、この挿入時には相応の手応えがある。また、コルゲイト管2の先端部がリテーナ30の突部31にあたったときも相応の手応えがあり、これらの手応えとコルゲイト管2が奥端面18に当たったときの手応えとの区別がつきにくい。
【0020】
このため、図11に示すようなフレキシブルチューブ2の挿入完了状態に達していないにもかかわらず、その状態を挿入完了状態であると作業者が誤って判断する可能性がある。
【0021】
そこで本発明は、このような問題点を解決して、継手に挿入されるフレキシブルチューブのコルゲイト管を間違いなく所定の位置まで挿入できるようにすることを目的とする。
【0022】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するため本発明は、コルゲイト管にて形成されたフレキシブルチューブのための筒状の継手において、前記継手の内部に環状のシール材が配置され、前記フレキシブルチューブは、コルゲイト管の先端部が、前記シール材が配置された筒状の継手の端部の開口から、この継手の内部に向けて挿入可能とされ、前記環状のシール材は、耐火部と、耐火性は有しないが所定のシール性能を発揮する一般ゴム部とが軸心方向に並んで設けられたものであるとともに、前記耐火部と一般ゴム部との内部に前記コルゲイト管の先端部が入り込むことで、このコルゲイト管の先端部の外周に密着して、前記継手とコルゲイト管との間において所要の耐火性能とシール性能とを発揮するように構成され、前記所要の耐火性能とシール性能とを発揮するように前記コルゲイト管の先端部がシール材の耐火部と一般シール部との内部の所定の位置まで入り込んで、前記シール材がコルゲイト管の先端部分の外周に密着したときに、このコルゲイト管との共働によってクリック作用を呈する部材が、前記継手の内部に設けられ、前記クリック作用を呈する部材は、薄肉の板状体にて形成されて、継手の内部に挿入されるコルゲイト管が当たることでその当たった手応えを発するように構成されるとともに、この手応えを受けながらコルゲイト管にさらに挿入力が付与されると、それによって弾性変形を受けることで、コルゲイト管がさらに挿入されるとともに前記手応えが解除されるように構成されているようにしたものである。
【0023】
ここにおける「クリック作用」とは、
(1)コルゲイト管の挿入によってこのコルゲイト管が何かに当たった手応えがあり、この手応えを受けながらコルゲイト管にさらに挿入力を及ぼすと、それによってコルゲイト管がさらに継手の内部に挿入されるとともに前記手応えが解除されるような作用や、
(2)上記作用にともなって「カチリ」あるいは「パチン」というような感じの音が発生する作用をいう。
【0024】
したがって本発明によると、作業者がクリック作用を確認することにより、コルゲイト管を確実に継手の内部の所定位置まで挿入させることができる。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、図1〜図10にもとづき、図11および図12に示したものと同一の部材には同一の参照番号を付して、詳細に説明する。
【0026】
図1〜図3は、本発明の第1の実施の形態を示す。ここで、筒状本体11におけるシール材収容部17の奥端面18よりも奥側の位置には、このシール材収容部17よりも小径の横断面矩形状のばね収容部40が形成されており、このばね収容部40には皿ばね41が収容されている。この皿ばね41は、図2に示すように外周部42が内周部43よりも筒状本体11の奥側に位置した状態で、換言すると内周部43の方が筒状本体11の開口側に位置した状態で、ばね収容部40に収容されている。しかも皿ばね41は、このようにばね収容部40に収容されたときには環状突部19に外ばめされた状態にあり、また好ましくは図示のように球面状に形成されている。
【0027】
この図2に示すように皿ばね41を収容した状態の継手における止輪25の開口からフレキシブルチューブ1のコルゲイト管2を手作業で挿入すると、リテーナ30を通過したうえでシール材21の内部に挿入されたコルゲイト管2の先端の谷部5が、図2に示す状態の皿ばね41の内周部43に当たる。そして、それによる手応えが、挿入中のコルゲイト管2を介して作業者の手もとに伝わる。
【0028】
このような手応えがあったなら、それまでよりも強い力でコルゲイト管2に挿入力を作用させる。すると、その力によって図3に示すように皿ばね41が弾性的に反転し、すなわち本発明におけるクリック作用が生じ、図1に示すように内周部43が外周部42よりも筒状本体11の奥側へ移動する。これにより、作業者の手もとでは内周部43を押していたときの手応えが解除され、コルゲイト管2が所定の位置まで挿入されたことが確認される。すなわち、コルゲイト管2の先端の山部4がシール材21の耐火部22の中まで挿入されたことが確認される。
【0029】
また、このように皿ばね41が弾性的に反転するときに生じる音が聞き取れる場合があり、それによってもコルゲイト管2が所定の位置まで挿入されたことを確認できる。
【0030】
なお、皿ばね41は、通常の状態で収容部40に収容したうえでコルゲイト管2の先端の谷部5で押して弾性的に反転させることが可能であるほかに、弾性的に反転した状態の皿ばね41を収容部に収容しておき、コルゲイト管2による押圧によって元の状態に戻すようにすることも可能である。このように反転状態から元の状態に戻すようにした方が、この皿ばね41の状態を変化させるためにコルゲイト管2に作用させる力が小さな力で済むという利点がある。
【0031】
図4は、本発明の第2の実施の形態を示す。ここでは、ばね収容部40は、径方向の内側ほど奥行きの深くなるテーパ状に形成されている。
このような構成であると、図4(a)に示す皿ばね収容状態においては、皿ばね41の外周部42が収容部40における径方向の外側の浅い部分または奥端面18に当たっている。この状態でコルゲイト管2を挿入すると、図4(b)に示すように皿ばね41の内周部43がコルゲイト管2の谷部5に押されることでこの皿ばね41が弾性的に反転し、本発明におけるクリック作用が生じる。このとき、収容部40がテーパ状に形成されていることから、皿ばね41の内周部43がその外周部42よりも筒状本体11の奥側に入り込み、したがって、皿ばね41を確実に弾性的に反転させて手応えのあるクリック作用を行わせることができる。
【0032】
図5は、本発明の第3の実施の形態を示す。ここでは、ばね収容部40は、横断面矩形状に形成されるとともに、皿ばね41の外周部42よりも小径に形成されている。
【0033】
したがって、皿ばね41は、図5(a)に示すように、その外周部42が収容部40に入り込まずに筒状本体11の奥端面18に当たった状態でこの筒状本体11に収容される。この状態でコルゲイト管2を挿入すると、図5(b)に示すように皿ばね41の内周部43がコルゲイト管2の谷部5に押されることでこの皿ばね41が弾性的に反転し、本発明におけるクリック作用が生じる。このとき、内周部43は収容部40に入り込み、それによって、奥端面18に当たった状態の外周部42よりも奥側に位置することになる。したがって、皿ばね41を確実に弾性的に反転させて手応えのあるクリック作用を行わせることができる。
【0034】
図6は、本発明の第4の実施の形態を示す。ここでは、ばね収容部40は、奥端面18よりも奥側の外周側収容部57と、この外周側収容部57よりも内周側かつさらに奥側に形成された内周側収容部58とを有し、これら収容部57、58はいずれも横断面矩形状に形成されている。
【0035】
このような構成であると、皿ばね41は、図6(a)に示すように、その外周部42が外周側収容部57に収容された状態で筒状本体11に収容される。この状態でコルゲイト管2を挿入すると、図6(b)に示すように皿ばね41の内周部43がコルゲイト管2の谷部5に押されることでこの皿ばね41が弾性的に反転し、本発明におけるクリック作用が生じる。このとき、内周部43は内周側収容部58に入り込み、それによって、外周側収容部57に収容された状態の外周部42よりも奥側に位置することになる。したがって、皿ばね41を確実に弾性的に反転させて手応えのあるクリック作用を行わせることができる。
【0036】
また、図6(b)に示すコルゲイト管2の挿入完了状態すなわちシール材21が奥端面18に接するまで押し込まれた状態において、皿ばね41の外周部42は奥端面18よりも奥側の外周側収容部57にはまり込んでシール材21には接触しない。すなわち、皿ばね41はシール材21に接触しない状態で弾性的に反転することになるため、このシール材21に接触することで反転時に発生する音がこのシール材21よって吸収されることがなく、この音が良好に外部に伝達されて確実に作業者が聞き取ることができる。すなわち、すぐれたクリック作用を呈することが可能となる。
【0037】
図7および図8は、本発明の第5の実施の形態を示す。ここでは、上述の第1の実施の形態の場合と同様にばね収容部40が形成され、このばね収容部40に、環状のばね体51が収容されている。このばね体51は、薄肉の材料によってリング状に形成されて、コルゲイト管2の先端の山部4に外ばめ可能な湾曲部52と、この湾曲部52よりも筒状本体11の開口側に形成された案内部53とを有する。案内部53は、その内径がコルゲイト管2の先端の山部4の外径よりもわずかに小さく形成されるとともに、この案内部53の中へ山部4が入り込み可能なように筒状本体11の開口側に向かって開いた形状で形成されている。
【0038】
このような構成であると、図7(a)に示すようにコルゲイト管2を挿入したときに、その先端の山部4がばね体51の案内部53に当たり、作業者はそれによる手応えを受ける。その後にさらに挿入力を付与すると、コルゲイト管2の山部4は、案内部53を弾性的に押し広げてながらその内部に入り込み、この案内部53を通り過ぎた後に図7(b)に示すように湾曲部52の内部にはまり込む。この案内部53を通り過ぎた後の湾曲部52へのはまり込みすなわち本発明におけるクリック作用によって、案内部53に当たっていたときの手応えが解除され、コルゲイト管2が所定の位置まで挿入されたことが確認される。
【0039】
なお、コルゲイト管2の山部4がばね体51の案内部53を通り過ぎて湾曲部52にはまり込んだときに生じる音が聞き取れる場合があり、それによってもコルゲイト管2が所定の位置まで挿入されたことを確認できる。
【0040】
図9〜10は、本発明の第6の実施の形態を示す。ここでは、シール材21の一般ゴム部23における奥側の部分、詳細には耐火部22と一般ゴム部23との境界におけるこの一般ゴム部23の部分に、金属製のストッパ56が埋め込み状態で設けられている。このストッパ56は、周方向の一部分が切り欠かれたC字形の薄肉板によって形成されており、その内径がコルゲイト管2の山部4の外径よりもやや小径となるように形成されている。
【0041】
このような構成であると、図9(a)に示すようにコルゲイト管2を挿入したときに、その先端の山部4がストッパ56の内周縁部に当たり、作業者はそれによる手応えを受ける。その後にさらに挿入力を付与すると、コルゲイト管2の山部4は、C字形のストッパ56を弾性的に押し拡げながらその内部を通過して、図9(b)に示すように耐火部22の内周側にはまり込む。ストッパ56は、弾性的に元の状態に戻る。このストッパ56を通過したうえでの耐火部22の内周側へのはまり込み、すなわち本発明におけるクリック作用によって、ストッパ56に当たっていたときの手応えが解除され、コルゲイト管2が所定の位置まで挿入されたことが確認される。
【0042】
なお、C字形のストッパ56についての、内径などの寸法や、周方向に沿った形成範囲などは、適宜に設定することができる。また、シール材21に対してストッパ56を偏心させて設けることによっても、コルゲイト管2の山部4がストッパ55に当たったときの手応えやこのストッパ55を押しのけてその内部を通過するときの抵抗が好ましくなるように設定することができる。
【0043】
なお、上記第1〜第6の実施の形態は、二つ以上を適宜に組み合わせた構成とすることもできる。
【0044】
【発明の効果】
以上のように本発明によると、コルゲイト管にて形成されたフレキシブルチューブのための筒状の継手において、前記継手の内部に環状のシール材が配置され、前記フレキシブルチューブは、コルゲイト管の端部が、前記シール材が配置された筒状の継手の端部の開口から、この継手の内部に向けて挿入可能とされ、前記環状のシール材は、その内部に前記コルゲイト管の先端部分が入り込むことで、このコルゲイト管の先端部分の外周に密着して、前記継手とコルゲイト管との間において所要のシール機能を発揮するように構成され、前記シール材がコルゲイト管の先端部分の外周に密着して所要のシール機能を発揮する所定の位置まで、このコルゲイト管の先端部分が前記シール材の内部に入り込んだときに、このコルゲイト管との共働によってクリック作用を呈する部材が、前記継手の内部に設けられているようにしたため、作業者がクリック作用を確認することにより、コルゲイト管を確実に継手の内部の所定位置まで挿入させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態のフレキシブルチューブ用継手の一部切欠正面図である。
【図2】図1の継手にフレキシブルチューブが挿入される前の状態を示す一部切欠正面図である。
【図3】図1および図2における皿ばねの断面図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態のフレキシブルチューブ用継手の要部の断面図である。
【図5】本発明の第3の実施の形態のフレキシブルチューブ用継手の要部の断面図である。
【図6】本発明の第4の実施の形態のフレキシブルチューブ用継手の要部の断面図である。
【図7】本発明の第5の実施の形態のフレキシブルチューブ用継手の要部の断面図である。
【図8】図7におけるばね体の断面図である。
【図9】本発明の第6の実施の形態のフレキシブルチューブ用継手の要部の断面図である。
【図10】図9におけるシール材の全体図である。
【図11】従来のフレキシブルチューブ用継手の一部切欠正面図である。
【図12】図11の継手にフレキシブルチューブが挿入される前の状態を示す一部切欠正面図である。
【符号の説明】
1 フレキシブルチューブ
2 コルゲイト管
11 筒状本体
41 皿ばね
51 ばね体
56 ストッパ
Claims (1)
- コルゲイト管にて形成されたフレキシブルチューブのための筒状の継手であって、
前記継手の内部に環状のシール材が配置され、
前記フレキシブルチューブは、コルゲイト管の先端部が、前記シール材が配置された筒状の継手の端部の開口から、この継手の内部に向けて挿入可能とされ、
前記環状のシール材は、耐火部と、耐火性は有しないが所定のシール性能を発揮する一般ゴム部とが軸心方向に並んで設けられたものであるとともに、前記耐火部と一般ゴム部との内部に前記コルゲイト管の先端部が入り込むことで、このコルゲイト管の先端部の外周に密着して、前記継手とコルゲイト管との間において所要の耐火性能とシール性能とを発揮するように構成され、
前記所要の耐火性能とシール性能とを発揮するように前記コルゲイト管の先端部がシール材の耐火部と一般シール部との内部の所定の位置まで入り込んで、前記シール材がコルゲイト管の先端部分の外周に密着したときに、このコルゲイト管との共働によってクリック作用を呈する部材が、前記継手の内部に設けられ、
前記クリック作用を呈する部材は、薄肉の板状体にて形成されて、継手の内部に挿入されるコルゲイト管が当たることでその当たった手応えを発するように構成されるとともに、この手応えを受けながらコルゲイト管にさらに挿入力が付与されると、それによって弾性変形を受けることで、コルゲイト管がさらに挿入されるとともに前記手応えが解除されるように構成されていることを特徴とするフレキシブルチューブ用継手。
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