JP3564518B2 - ロータリーキルンスリッパー部給脂装置 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、ロータリーキルンのスリッパー部を構成するタイヤ内周面とこれに接するシェル側のブロックとの間に対して給脂を行う給脂装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
ロータリーキルンの本体は、その軸の回りを回転できるようにして水平より僅かに傾けておかれた鋼鉄製の円筒であり、全長にわたりあるいは一部を耐火物で内張りしてある。キルンの大きさは、例えばセメント焼成用のものでは、長さが数十m、内径が数mである。その支持位置は、長手方向に3〜4箇所あり、夫々の支持位置で、図10に示すように、ロータリーキルン本体のシェル1の外周にスライドブロック2を設けるとともにそのスライドブロックに内周面が接するタイヤ3を設け、そのタイヤ3の外周面に当接する対をなすローラ4で支持して回転可能にしてある。スライドブロック2は、周方向に間隙eを隔てて多数設けてあり、シェル1の外面に溶接された補強リブ5により固定されており、タイヤ3の内周面3aに対向する面とタイヤ3の両側面の内側縁付近に対向する面とからなる溝状部を有している。タイヤ3は、幅が1m程度あり、周方向に一様な長方形断面を有するリングで、熱膨張を考慮して内径寸法が決められており、タイヤ内周面3aとスライドブロック2のタイヤの内周面3aに対向する面との間に若干の余裕がある。ロータリーキルン本体の回転においてはスライドブロック2とタイヤ3の間で滑りを生じるとともにタイヤ3も回転する。
このようなロータリーキルンには、スライドブロック2とタイヤの内周面3aの間に油脂による潤滑が行われる。
【0003】
従来のこの種の技術としては実開平2−124492号に開示されたものがある。その概略の構成は、ロータリーキルンタイヤ近傍の基台に揺動自在にアームを設け、そのアームの先端に潤滑油噴射ノズルおよびローラを取付け、そのローラがロータリーキルンのシェル外周に断続的に設けた突起物(スライドブロック)に当接する位置に前記アームを配設し、ロータリーキルンの回転に伴う前記アームの断続的揺動運動をリミットスイッチで検出し、その検出信号により電磁弁を動作させて潤滑油の噴射タイミングを制御する制御器を付設してある。潤滑油噴射ノズルには潤滑油がポンプから供給される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
前記従来の給脂装置において、油脂噴射ノズルは、アームの断続的揺動運動をリミットスイッチで検出し、その検出信号により電磁弁を動作させて潤滑油の噴射タイミングを制御する構成であるが、どの時点で噴射させるのがよいかについては明確な考え方が示されていない。また、油脂噴射ノズルは、突起物検出用ローラと一体的に構成されているから、常にローラとともに動くものである。すなわち、ローラが突起物を検出している時には突起物の外形に従って移動し、ノズルも同じ動きをする。このためノズルにローラの動きと異なる動きを行わせることができない。従って、前記噴射タイミングをどのように選択しても、ノズルの指向している位置の軌跡はローラの動きに従動したものとなるから、一定してしまう。
このようなことから、従来の給脂装置は、広い範囲に周辺の油脂による汚損がないように給脂できるものではない。
【0005】
しかしながら、油脂は摺動面全面に供給することが望ましい。また、従来の給脂装置において、油脂噴射ノズルは、片側に1個設けてあり、幅の広いタイヤの給脂には両側から給脂する必要があり、その場合に夫々のノズルに給脂するための給脂部が必要である。
本発明は、給脂がより広い範囲にわたって行われるようにしたロータリーキルンスリッパー部給脂装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
第1の発明の手段は、ロータリーキルンのスライドブロック間の給脂部位を検出する検出手段と、タイヤの片側から前記給脂部位に指向された第1ノズルと、その第1ノズルに連結され油脂を供給するポンプと、前記第1ノズルと前記ポンプの間に設けられ前記検出手段の検出信号を受け開閉するバルブとを具備する給脂部を備えたロータリーキルンスリッパー部給脂装置において、前記第1ノズルと前記バルブとの間に三方弁を設け、前記タイヤに対し前記第1ノズルと反対側のスライドブロック間の給脂部位に指向した第2ノズルを設け、第2ノズルと前記三方切換弁とを接続し、前記バルブ側を第1ノズルと第2ノズルに切換接続するように構成したことを特徴とする。
【0007】
前記手段において、前記第2ノズルの噴射口と前記バルブとの間の噴射口寄りにバルブから噴射口へ向かう方向を順方向とする逆止弁を設けるとともに、前記逆止弁の開弁圧力が前記ポンプから供給される供給圧よりも僅かに低く設定してあるものとするのがよい。
【0008】
第2の発明の手段は、ロータリーキルンのスライドブロック間の給脂部位を検出する検出手段と、タイヤの側方から前記給脂部位に指向されたノズルと、そのノズルに連結され油脂を供給するポンプと、前記ノズルと前記ポンプの間に設けられ前記検出手段の検出信号を受け開閉するバルブとを具備する給脂部を備えたロータリーキルンスリッパー部給脂装置において、前記ノズルが油脂を噴射する期間中に、前記ノズルの指向する位置をロータリーキルンの軸方向に沿って変更させるノズル角度変更手段を設けたことを特徴とする。
【0009】
前記第2の発明の手段において、前記検出手段が、前記スライドブロックの旋回により揺動させられる揺動アームであり、その揺動アームの揺動に基いて前記バルブを開閉駆動するように構成され、前記ノズル角度変更手段が、前記ノズルの指向方向の変更を可能にノズルを支持し、そのノズル側に連結されノズル角度を変更する作用力を伝達する伝達機構を設けた構成であり、前記バルブの開閉駆動に連動して前記ノズル角度変更手段を動作させる連動手段を設けたものとするのがよい。
【0010】
前記第2の発明の手段において、前記連動手段が、前記揺動アームの揺動中心軸に設けたカムによって前記バルブの開閉及びノズル角度の変更を行う作用力を与えるように構成されているものとするのがよい。前記カムは、バルブの開閉用と、ノズル角度変更用との2個を設けてもよいが、1個で共用してもよい。
【0011】
【作用】
第1の発明の手段は、三方弁を切り換えることによって、タイヤの両側に別れて設けてある第1ノズルと第2ノズルの2箇所から切換給脂できる。
【0012】
第1ノズルと第2ノズルはタイヤを隔てて両側に配置されているから、第1ノズルをバルブに近い位置に配置すると、第2ノズルの噴射口とバルブとの距離が長くなる。バルブから噴射口までの配管距離が長いと配管内に空気の入り込む量がそれだけ多くなるので、バルブが閉じた後も圧縮されていた空気が膨張して油脂をノズルの噴射口から押し出すことになり、バルブが閉じた後の噴射力は徐々に低下するから、給脂不要箇所に噴射し、あるいは滴り落ちて周辺を汚す恐れがある。この問題に対して、第2ノズルの噴射口とバルブとの間の噴射口寄りに逆止弁を設けた構成は、バルブの閉鎖によりバルブから第2ノズルへ向かう配管中の油脂の供給圧の低下が始まると、その初期に供給圧よりも僅かに低くなった時点で、逆止弁が閉じて空気の膨張による油脂の押し出しを止める。従って、給脂不要箇所に噴射しあるいは滴り落ちることがなくなる。
【0013】
第2の発明の手段は、ノズル噴射中にノズル角度が変更され、油脂の吹き付け位置がロータリーキルンの軸方向に、すなわち、タイヤの幅方向に広がることになるので、給脂を必要とする面により広く給脂可能となる。
【0014】
バルブの開閉に連動してノズル角度変更手段を動作させる連動手段を設けた構成は、開弁と角度変更のタイミングを確実に合わせることができる。
【0015】
連動手段が、揺動アームの揺動中心軸に設けたカムである構成は、純機械的な構成であるから、電気的なものに比べてロータリーキルンの熱に対して故障を少なくできる。
【0016】
【実施例】
本発明の実施例を図1〜図4、図10を用いて説明する。この実施例の給脂装置は、ロータリーキルンのスリッパー部の給脂に適用したものであり、そのロータリーキルンはセメント焼成用のものであり、図10に示したロータリーキルン(以下キルンとのみ記す場合もある)のスリッパー部の給脂装置である。この給脂装置は、ショットバルブユニット15として一体的に形成されたものがその長いキルンの回転を途中で支える各支持部の各スリッパー部の近傍に夫々配置され、追従手段16に支持され、適当な時間間隔で動作せしめられる。以下一つのショットバルブユニット15及び追従手段16について説明する。
【0017】
ショットバルブユニット15は、図1〜図3に示すように、第1ノズル10a、第2ノズル10b、検出手段11、バルブ12、アーム退避手段13、ノズル角変更手段14a、14bを備えている。ショットバルブユニット15は、図1、図2に示すように、追従手段16にに設けられている。ショットバルブユニット15の、第1ノズル10a、検出手段11、バルブ12、アーム退避手段13、ノズル角変更手段14aが、一方の基体20に設けてあり、残りの第2ノズル10b、ノズル角変更手段14bが、他方の支柱122に設けてある。
【0018】
ノズル10a、10bは、その方向が矢印30a、30bとして図1に見られるように、ロータリーキルンスリッパー部の旋回する所定給脂部位(スライドブロック2、2間のシェル1の外周面とタイヤ内周面3aとの間隙)21が通過する位置にタイヤ3の両側から指向されており、また、別の給脂部位(スライドブロック2、2間のタイヤ側面)22に対しても給脂できるように約20°の角度範囲内で設定した一定角度αだけ変更できるようにノズル角変更手段14a、14bを設けてある。ノズル10aは単なる噴射孔を備えたものであるが、ノズル10bは内部に逆止弁を備えたものである。そのノズル10aは、図4に示すように、後述する給脂管路57bに続くノズル基部23に結合された本体部31、逆止弁32、開弁圧力設定ばね33、噴射孔34のある口金35を有するものである。図中、36は油脂通路を形成する切り欠き部である。開弁圧力設定ばね33はバルブ12を介して供給される給脂圧力よりも僅かに小さい値に設定されている。なお、ノズル10aも、バルブ12からの距離が長い目になる場合には内部に前記逆止弁を備えたものを用いるのがよい。
【0019】
ノズル角変更手段14a、14bは、いずれも同じ構成であるから、ノズル角変更手段14aについて説明し、ノズル角変更手段14bの説明は省略する。ノズル10aは、途中が90°屈曲したもので、図2に見られるように、基体20側の定位置に固定されたノズル基部23に回転可能に結合され、その結合位置から少し伸延し軸線に対して90°屈曲して開口している。その屈曲して伸延した先端側を、基部23に取り付けた保持具24にエヤーシリンダ26を介して支持され、図2では後ろ向きに且つやや上向きであり、ノズル10aの噴射方向が前記基部23の軸線の回りに変更可能に構成してあり、その変更をエヤーシリンダ26で行うようになっている。
【0020】
このエヤーシリンダ26が伸縮動作すると、ノズル10aがノズル基部23の軸線の回りに角α(図1を参照)だけ回動する。詳細な説明は省略するが、エヤーシリンダ26にストロークを調節できるものを用いてあり、そのストロークを変更することによって角αを変更調節できる。エヤーシリンダ26は、圧縮空気を供給されていない状態では図2に40で示す引張りばねによって短縮状態にあり、ノズル10aの噴射方向が矢印30a(ノズル10bの噴射方向は矢印30b)の方向であり、圧縮空気を供給されると角αだけノズル噴射方向が変更される。なお、この実施例の装置を設置した現場では、αを約12°として角度変更することにより、給脂部位21に向かっている状態から給脂部位22に向かう状態にすることができた。また、ノズル角変更手段14aと同じ構成のノズル角変更手段14b及びそのノズル10bは、支柱122に取り付けられ、その支柱122が後述する追従手段16の右側追従部112bに固定支持されている。
【0021】
検出手段11は、ノズル10が前記給脂部位21、22に対向している期間を検出するようになっており、その検出期間中バルブ12にバルブを開く作用力を与えるようになっており、図2、図3に示すように、検出体41、揺動アーム42、開閉駆動部43等で構成されている。
検出体41は、キルンのスライドブロック2の夫々に2個ずつ設けてある補強リブ5のキルン回転方向(矢印44で示す)の後ろ側のものに対してキルン中心に対する外方端にキルン中心軸に平行となるように丸棒を夫々溶接したものである。この各検出体41の位置はキルン中心軸に対してスライドブロック2の部分で最も外方に位置している部分であり、先端がタイヤ3と反対の側に突出している。各検出体41はキルンの回転により共に回転して夫々が同じ回転軌跡を描くようにキルン中心軸から等距離の位置にあり、そして各検出体41はキルン回転方向後ろ側のスライドブロック2の間隙までの距離f(図1を参照)も同じである。
【0022】
揺動アーム42は、図2、図3に示すように、基体20に基端部を軸45によって揺動自在に支持され、先端部にローラ46を有している。基体20に支持されている揺動アーム42は、先端のローラ46が回転する検出体41の回転軌跡内にあり、一方へ揺動してストッパに当接した初期位置(図1に仮想線で示す位置)に引張りばね47で牽引されている。揺動アーム42は、キルンの回転により検出体41によって駆動されて軸45を中心に角θ0、そしてθ1揺動し、検出体11の軌跡から外れるようになると引張りばね47の作用でストッパーに当接する初期位置に戻る。揺動アーム42が角θ1揺動している間はノズル10が確実に給脂部位21に対向するようにしてある。
【0023】
バルブ12は、ショットバルブでポペットタイプであり、バルブ本体に油脂の供給口51、送出口52を有し、被駆動部55が本体の外面に突出しており、この被駆動部55を押圧されることによりポペット弁体が駆動されて開弁する。被駆動部55の押圧力を解除すると、内蔵している復帰ばねにより元の突出状態に戻るようになっている。このバルブ12は、基体20に固定されており、送出口52が給脂管路57、三方切換弁56、給脂管路57a、57bを介してノズル10a、10bに接続されている。三方切換弁56は、詳細を図示していないが、切換レバーをエヤーシリンダ54(図3参照)で駆動するようにしたもので、そのエヤーシリンダ54に圧縮空気を供給することにより給脂管路57が給脂管路57bに接続し、排気することにより給脂管路57が給脂管路57aに接続する。
【0024】
開閉駆動部43は、揺動アーム42と被駆動部55に対して設けられており、図2、図3に示すように、カム58と、片ききレバー59とで構成されている。カム58は、揺動アーム42の基部に軸45と同軸的に設けられ、揺動アーム42の揺動により共に所定角度(θ0+θ2)回転するようにになっている。片ききレバー59は、鉤型に屈曲した形状のもので先端にカム58に接するローラ60を有し、基部をバルブ本体に設けた軸61に揺動可能に支持され、屈曲部が約90度の状態からさらに小さい角度に、例えば約45°屈曲可能に軸で連結された関節状になっており、90度の状態に戻るように図示していないばねを介在させてある。片ききレバー59の屈曲部と基部との間がショットバルブ12の被駆動部55の突出端に当接するようになっている。
【0025】
この開閉駆動部43は、揺動アーム42の前記初期位置から角θ0の揺動により、カム58も角θ0回転し、その回転の終わり付近でローラ60を駆動して片ききレバー59を揺動させ、被駆動部55が押圧されてショットバルブ12が開弁する。この揺動アーム42の位置(図1に実線で示す位置)を開弁位置とする。次に揺動アーム42が更に角θ1の少し小さい角度回転した位置にに達すると、ローラ60がカム58から外れて被駆動部55の押圧が解除され、ショットバルブ12が閉弁する。そして角θ1に達すると、ローラ46が検出体41から外れる。揺動アーム42が角θ1揺動してから元に戻るとき、再びローラ60がカム58に押されるが、片ききレバー59の屈曲部が屈曲する方向の分力を受けて屈曲し、ショットバルブ12が開弁しないようになっている。つまり、この屈曲部の構成はカム36が戻り回転するときにはショットバルブ12が開弁しないようにしたものである。
【0026】
アーム退避手段13は、前記揺動アーム42が、検出体41の回転軌跡から外れた退避位置に回動するように、退避用駆動部を設けたものである。その構成は、図2、図3に示すように、両ロッドエヤーシリンダ65のシリンダ部66を基体20に固定し、ロッド部67の一端68を、カム58及び揺動アーム42を固定している軸45と一体になって回動する部分の軸芯から離れた回動側部分71に対向させ、ロッド部67の他端69とシリンダ部66の適所との間にに引張りばね70を設けてある。この引張りばね70は前記引張りばね47よりも強力なものである。エヤーシリンダ65に圧縮空気を供給していないとき引張りばね70によりロッド部67が前進してその先端68が回動部分71に当接してこれを引張りばね47に抗して押し、揺動アーム42を前記角θ1よりも大きい角θ2の所まで、すなわち退避位置に回動させ、ローラ46が検出体41の旋回軌跡を確実に外れるようにしている。この状態がアーム退避状態である。エヤーシリンダ65の圧力室72に圧縮空気が供給されると、引張りばね70に抗してロッド部67が後退して先端68が回動部分71から離れる。この時揺動アーム42は、引張りばね47によって角θ2戻り、さらに角θ0戻ってストッパに当接して止まる。圧力室72の圧縮空気を排除すると引張りばね70の作用によって前記アーム退避状態になる。前記角θ0とθ1の範囲がアーム動作位置であり、前記角θ1を越えてθ2に移動した位置がアーム退避位置である。
【0027】
揺動アーム42がアーム退避手段13によって退避位置に揺動するときは、前述のようにカム58も回転するから、角θ0+θ1の範囲の揺動は検出体41による揺動のようにバルブ12が開かれ、ノズル10が給脂部位21、22に向かっていないにもかかわらずノズル12から油脂が噴射される可能性がある。このように給脂部位以外の部分に油脂が噴射されることを防止するために、アーム退避手段13に連動してアーム退避時の給脂を停止する装置を設けてある。図2に示すように、その給脂停止装置は、基体20側に軸73で支持された溝付カム74と、両ロッドエヤーシリンダ65のロッド部67に設けられ溝付カム74の溝75に係合しているピン76と、溝付カム74に形成された前記片ききレバー59のローラ60を片ききレバー59が屈曲するように駆動する駆動部77とからなる。これによってロッド部67が前進するとき、ピン76が溝付カム74を回転させその回転により駆動部77が片ききレバー59を屈曲させ、カム58によって片ききレバー59が開弁動作しないようにする。
なお、図において、90、91、92で示す部分は金属板で形成された熱遮蔽用のカバーである。
【0028】
ロータリーキルンは、例えば運転時(熱間時)と停止時(冷間時)の温度変化により軸方向に伸縮するが、その際に給脂部位もそのロータリーキルンの伸縮方向に移動する。このために、追従手段16を設けてある。追従手段16は、図1に示すように、案内部としてのシャフト111と、左右の追従部112a、112bと、左右のローラ113a、113bと、からなっている。
【0029】
シャフト111は、互いに平行して2本設けてあり、この2本のシャフト111は、ロータリーキルン本体のシェル1の軸方向(図1の左右の方向)と平行しており、シェル1の下方位置に支柱114によって支持されて床面115に固定されている。そして、この2本のシャフト111には、左側追従部112a、112bが設けられている。なお、図1に示すシェル1の左側がキルンの上流側であり、右側が下流側である。
【0030】
図1に示すように、左側及び右側の各追従部112a、112bには、夫々2つの貫通孔116を設けてあり、各貫通孔116にはシャフト111が挿通しており、2本のシャフト111に沿って移動自在の構成である。そして、左側追従部112aはタイヤ3の左側に配置してあり、右側追従部112bはタイヤ3の右側に配置してある。左側及び右側追従部112a、112bは、連結体、例えば連結板117を介して互いに連結している。左側追従部112aには、前述した基体20に支持されたショットバルブユニット15の大部分である、第1ノズル10a、検出手段11、バルブ12、アーム退避手段13、ノズル角変更手段14aを設けてあり、右側追従部112bには、支柱122に支持された第2ノズル10b、ノズル角変更手段14bを設けてある。従って、これら第1及び第2ノズル10a、10bを有するバルブユニット15は、常に追従部112と一体となって2本のシャフト111に沿って図1の左右に移動可能である。なお、図1に示す119は防塵カバーである。
【0031】
図1に示すように、左ローラ113aと右ローラ113bからなっており、左ローラ113aはタイヤ3の左側面と所定の隙間を隔てた状態で左側ローラ軸120aの上端に回動自在に設けてある。この左側ローラ軸120aは、タイヤ3の左側面と平行すると共にシェル1の中心軸に向かう状態で連結板117の上面に固定して設けてある。右ローラ113bはタイヤ3の右側面と所定の隙間を隔てた状態で右側ローラ軸120bの上端に回動自在に設けてある。この右側ローラ軸120bは、タイヤ3の右側面と平行すると共にシェル1の中心軸に向かう状態で連結板117の上面に固定して設けてある。これら左及び右ローラ113a、113bをタイヤ3の対応する各側面と所定の隙間を隔て設けてあるのは、タイヤ3の振れによってローラ113a、113b、及びこのローラ113a、113bを有する追従部112a、112b等が、タイヤ3が1回転する度に左右に移動して振れないようにするためである。ロータリーキルンのシェル1が軸方向に伸長(又は短縮)することによりタイヤ3が図1の例えば右方向(又は左方向)に移動すると、タイヤ3の右側面(又は左側面)が右ローラ113b(又は左ローラ113a)と当接して追従部112a、112bを移動させる。
【0032】
このように構成されたロータリーキルンスリッパー部給脂装置は、例えば、図3に示すように、油脂の加圧定量供給装置80と、給脂ポンプ81、圧縮空気源82、タイマー83等からなる制御部84とを設けて使用する。図中、85は空気配管であり前記三方切換弁56のエヤーシリンダ54に接続しており、86aは給脂管路で給脂ポンプ81と油脂の加圧定量供給装置80とを接続しており、86bは給脂管路で油脂の加圧定量供給装置80とショットバルブ12の供給口51とを接続しており、87は空気管路であり前記アーム退避手段13の両ロッドシリンダ65の圧力室72に接続しており、88は空気管路であり前記ノズル角変更手段14a、14bのシリンダ26の圧縮空気供給口に接続しており、89は空気管路であり油脂の加圧定量供給装置80に接続している。
【0033】
前記制御部84は、例えば、給脂ポンプ81は給脂管路86a側の圧力が低下すると作動するようにしてあり、タイマー83は一日の所定時刻に1回給脂するように設定してあり、その時刻になると、圧縮空気源82からの圧縮空気を図示していない電磁弁を介して適当な時間差をもって給排して給脂装置が1回の給脂動作を行うようにしてある。
【0034】
給脂時刻になると、次のように給脂動作を行う。空気管路85、87、88、89を介して圧縮空気が送られる。これによって、三方切換弁56が切換動作して給脂管路57が57bに接続し、両ロッドエヤーシリンダ65の圧力室72に圧縮空気が供給されてロッド部67が後退し、揺動アーム42が退避位置から作動位置へ揺動する。また、シリンダ26の圧力室に圧縮空気が供給されるから、ノズル角度変更手段14a、14bの夫々のシリンダ26が伸長動作し、ノズル10a、10bの指向方向がそれそれ給脂部位21から22へ変更される。また、定量加圧供給装置80に圧縮空気が供給されるから、定量加圧供給装置80が給脂管路86bへ油脂の加圧供給状態となる。この状態は給脂部位22に対する給脂状態であり、ロータリーキルンの回転にしたがって巡ってくる給脂部位22に対して、これを検出体41と揺動アーム42による検出手段11が検出し、その検出期間中バルブ12を開いてノズル10aから油脂を噴射供給する。この給脂部位22への図1におけるタイヤ3の右側からの給脂が所定量行われた後に、制御部84により空気管路85の圧縮空気が排出され、これによって三方切換弁56が切り換えられて給脂管路57が57aに接続するから、ノズル10aから油脂を噴射供給する。ノズル10aからの噴射供給は図1におけるタイヤ3の左側からの給脂である。
【0035】
この給脂部位22への図1におけるタイヤ3の左側からの給脂が所定量行われた後に、制御部84により空気管路85を介して再び圧縮空気が供給されて三方切換弁56が給脂管路57が57bに接続し、これと同時に、空気管路88の圧縮空気が排出される。空気管路88の排気によってシリンダ26の圧力室の圧力が低下するから、それぞれノズル角度変更手段14a、14bのシリンダ26は引張りばね40の作用で短縮動作し、ノズル10a、10bの指向方向を給脂部位21の通過する方向(矢印30a、30b)へ向かうように変更する。従って引き続いて給脂部位21への給脂が先ずノズル10bから行われ、所定量の給脂が行われた後に、制御部84により空気管路85の圧縮空気が排出され、前記と同様に三方切換弁56が切り換えられて給脂管路57が57aに接続するから、ノズル10aから油脂を噴射供給する。そして所定量の給脂が行われた後に、空気管路87、89の圧縮空気が排出される。これによって、両ロッドエヤーシリンダ65のロッド部67が前進して揺動アームが退避状態となり、定量加圧供給装置80の空気圧がなくなって給脂管路85の圧力が低下するから給脂ポンプ81が動作して貯留室に油脂が充満させられて1回の給脂動作を終わる。
【0036】
この実施例の装置は、タイヤ3の両側位置に設けたノズル10a、10bによって給脂するから、タイヤ3が幅の広いものであっても、給脂部位に確実に給脂できる。この場合に、給脂管路57bが長くても、逆止弁32を設けたから、ノズル10bへの油脂の供給を止めた後の、内部空気の膨張によるノズル10bからの噴射や滴りを防止できる。従って、1個のショットバルブから2個のノズルへ油脂を供給できる。
また、この実施例の装置は、ショットバルブユニット15が追従手段16によってキルン本体1の伸縮に追従するから、ノズル10a、10bと給脂部位21、22の通過する所定位置との相対的な位置ずれがなく、従って、設置の際に調整したノズル角度で継続運転でき、キルンの伸縮によるノズル角度のずれを調節する必要がない。
また、この実施例の装置は、揺動アーム42が検出体41によって駆動される動作位置から検出体41によって駆動されない退避位置に退避可能であり、両ロッドエヤーシリンダ65に圧縮空気を供給していない状態で、揺動アーム42が退避位置に揺動した状態に保持されるから、給脂をしていないときに空転する部分がない。従って、給脂装置が特定のキルン支持部に設けられている常設型であっても不必要な空転による摩耗がなくなる。しかも、圧縮空気を供給し続けなくても退避位置に維持されるから、圧縮空気源が空気を供給できない状態になっても動作位置になって油脂を噴射するようなことがない。
また、ノズル10a、10bの方向を変更できる構成としたから、一つの給脂装置でロータリーキルンのタイヤ内周面側と両側面に給脂することができる。
また、揺動アーム42が退避位置へ揺動せしめられるとき、アーム退避動作に連動して給脂を停止する装置を設けてあるから、アームの退避途中で油脂を給脂部位以外の部分に噴射することがない。従って、給脂部位近辺を油脂で汚すことがなく、油脂の無駄もない。
また、この装置は空気圧で遠隔操作可能であるから、適切な制御部によって自動制御が可能であり、人手による危険な給脂作業を自動化できる。
また、この装置は、検出体41と、揺動アーム42と、カム58と、片ききレバーとでショットバルブ12の開閉の適切なタイミングを得ることができる純機械的なものであるから、電気部品を使用しないものであり、電気配線の必要がなく、耐熱性が優れている。
【0037】
第2実施例を図5〜図9を用いて説明する。この実施例は、第1実施例の第1ノズル10aのノズル角度変更手段14aが相違するものであり、主にその相違する点について説明し、同等部分は同一図面符号で示して説明を省略する。
【0038】
この実施例のノズル角度変更手段130は、第1実施例において説明した検出手段11の揺動アーム42が検出体41によって揺動させられた時の回転力によってノズル角度をショットバルブ12の開閉駆動に連動して変更するように構成したものであり、ノズルが噴射中にノズルの噴射方向を変えることにより広い範囲に油脂を噴射供給するものである。
【0039】
ノズル角度変更手段130は、揺動アーム42に設けたカム58によって駆動される片ききレバー59の屈曲部の枢軸を延長形成し突出させた突出軸131、この軸131によって駆動される回動部材132、この回動部材132の動きを伝達する連結杆133、ノズル10aの本体部134から伸延し連結杆133に連結されたノズル回動用の被駆動部135等で構成されている。突出軸131、回動部材132、連結杆133は、カム58による駆動作用を被駆動部135に伝達する伝達機構である。図6、図7に示すように、前記回動部材132は、ベルクランク状のもので軸136によって両ロッドエヤーシリンダ65の本体部分に回動可能に支持され、その一端が片ききレバー59の突出軸131のバルブ開弁時の移動によって駆動されるように突出軸131に対向しており、他の一端が連結杆133の下端に球面軸受137を介して連結されている。なお、この実施例における揺動アーム42は、軸45に対する取付け位置が、第1実施例におけるものと反対側の軸端に設けてある点が異なる。これはノズル10aを図5に示すようにキルンのシェル1の表面側に接近させて設ける都合から、ノズル10aが検出体41と干渉しないようにするために、このようにしてある。
【0040】
ノズル10aの本体部134は内部に油脂の通路138を有し、途中が90°屈曲した曲管状に形成され基端を給脂管路57aに回転可能に接続部139を介して接続するとともに支持され、他端が上方に伸延して先端に前記屈曲の屈曲面に直角な方向の一方に向かう噴射口140を有する。その本体部134の回動用の被駆動部135は、前記屈曲部の近くからノズル10aの噴射方向と略反対方向に伸延形成されたものである。この被駆動部135の先端に前記連結杆133の上端が球面軸受141を介して連結されている。図6、図7における142は引張りばねで、ノズル角度変更駆動された後に元の位置に戻すための復帰ばねである。
【0041】
図5に示すように、ノズル10aの上端はキルン本体のシェル1の表面に接近しており、指向方向は給脂部位22に向う方向であるが直接タイヤ3の内面3aに向かっている。そしてノズル10aはノズル角度変更手段130が動作していないとき矢印125で示すように給脂部位21の奥の方に向かっており、ノズル角度変更手段130が動作して角度を変更されることにより矢印126で示すように給脂部位の手前側に向かっている。なお、ノズル10aの矢印125で示す方向は、油脂の噴射供給時に反対側に油脂が出ないように決定する。また、ノズル角度変更手段130は、ノズル10aを設けてある基体20側にのみ設けてある揺動アーム42の揺動によって駆動されるから、他方のノズル10bには設けられない。タイヤ3に対して反対側に設けてあるノズル10bは、第1実施例におけるものと全く同じものである。その角度変更はエヤーシリンダ26によるノズル角度変更手段14bによって行うから、図9に示した空気管路88をノズル角度変更手段14bのエヤーシリンダ26のみに接続してある。
【0042】
この他に第1実施例のものと相違する点は、ショットバルブ12の開弁特性とカム58の形状がやや異なる点である。バルブ12は、開弁が被駆動部55の全ストロークの初期において開弁し、被駆動部55はその開弁後も押し込まれるようになっている。また、カム58は、外周面が開弁駆動時の回転方向に半径が少し増大する形状としてある。この構成によって、カム58が片ききレバー59を駆動するとき回転にしたがって被駆動部55が徐々に押し込まれてもその初期に開弁し、また回動部材132を徐々に回動させてノズル10aの指向角度を徐々に変更する。
【0043】
このように構成されたロータリーキルンスリッパー部給脂装置は、例えば、図9に示すように、第1実施例と略同様な、油脂の加圧定量供給装置80と、給脂ポンプ81、圧縮空気源82、タイマー83等からなる制御部84とを設けて使用する。図中、85は空気配管であり前記三方切換弁56のエヤーシリンダ54に接続しており、86aは給脂管路で給脂ポンプ81と油脂の加圧定量供給装置80とを接続しており、86bは給脂管路で油脂の加圧定量供給装置80とショットバルブ12の供給口51とを接続しており、87は空気管路であり前記アーム退避手段13の両ロッドシリンダ65の圧力室72に接続しており、88は空気管路であり前記ノズル角変更手段14bのシリンダ26の圧縮空気供給口に接続しており、89は空気管路であり油脂の加圧定量供給装置80に接続している。
【0044】
給脂時刻になると、例えば次のように給脂動作を行う。空気管路85、87、88、89を介して圧縮空気が送られる。これによって、三方切換弁56が切換動作して給脂管路57が57bに接続し、両ロッドエヤーシリンダ65の圧力室72に圧縮空気が供給されてロッド部67が後退し、揺動アーム42が退避位置から作動位置へ揺動する。また、シリンダ26の圧力室に圧縮空気が供給されるから、ノズル角度変更手段14bのシリンダ26が伸長動作し、ノズル10bの指向方向が給脂部位21から22へ変更される。また、定量加圧供給装置80に圧縮空気が供給されるから、定量加圧供給装置80が給脂管路86bへ油脂の加圧供給状態となる。この状態は、ノズル10a側は給脂部位21に対する給脂状態であり、ノズル10b側は給脂部位22に対する給脂状態であり、ロータリーキルンの回転にしたがって巡ってくる給脂部位22に対して、これを検出体41と揺動アーム42による検出手段11が検出し、その検出期間中にバルブ12を開いてノズル10bから油脂を噴射供給する。この給脂部位22への図6におけるタイヤ3の右側(図に現れない)からの給脂が所定量行われた後に、制御部84により空気管路88の圧縮空気が排出され、これによってノズル10bの指向方向が給脂部位22から21へ変更される。そして給脂部位21へ右側からの給脂が所定量行われた後に、制御部84により空気管路85の圧縮空気が排出され、これによって三方切換弁56が切り換えられて給脂管路57が57aに接続するから、ノズル10aから油脂を噴射供給する。
【0045】
ノズル10aからの噴射供給は図6におけるタイヤ3の左側からの給脂であり、このノズル10aは油脂の噴射中に角度を変更される。すなわち、給脂部位を検出した揺動アーム42の(θ0+θ1)の揺動によりショットバルブ12がカム58、片ききレバー59によって駆動されて開弁したとき、同時にノズル10aのノズル角度変更手段14aが片ききレバー59の突出軸131によって駆動され、回動部材132、連結杆133を介して被駆動部135を駆動し、ノズル10aの指向方向を矢印125の方向から矢印126の方向に変える。より詳細にいえば、ショットバルブ12が開いてからノズル角度が代わり始め、ショットバルブ12が閉弁するとき矢印126の方向に向かっている。従って、このためにカム58の形状はショットバルブ12が開弁した後も被駆動部55が引き続き押し込まれるような形状である。揺動アーム42が検出体41から外れて復帰するとき、片ききレバー59が駆動力を解除されているから、バルブ12が閉弁しており、ノズル14aの指向方向が矢印25の方向となるように復帰している。この動作を繰り返して所定量の給脂を終わる。
【0046】
その所定量の給脂が行われた後に、制御部84により空気管路87、89の圧縮空気が排出される。これによって、両ロッドエヤーシリンダ65のロッド部67が前進して揺動アームが退避状態となり、定量加圧供給装置80の空気圧がなくなって給脂管路85の圧力が低下するから給脂ポンプ81が動作して貯留室に油脂が充満させられて1回の給脂動作を終わる。
【0047】
第2実施例において、ノズル10aの変更される角度範囲を広くして給脂部位22を含むようにしてもよい。これによって、タイヤ3の内面3aと両側面の給脂が可能となる。
第2実施例において、ノズル10bは角度変更手段を有していない角度固定噴射ノズルとして給脂部位21に指向して設けたものであってもよい。これはタイヤの内面3aに対する給脂のみを両側から行う構成である。
また別に、第2実施例におけるノズル10aは噴射中にノズル角度を変更されて広い範囲に給脂できるので、タイヤ3の幅が比較的狭いものは片側からのみでも必要な給脂が可能である場合があり、このような場合にはノズル10bとその角度変更手段14bを省いた構成としてもよい。
また、第1、第2実施例において、三方切換弁56をエヤーシリンダ54で切り換えるものを示したが、制御部84を簡略化したもの、あるいは手動制御するようにしたものでは、三方切換弁56を手動操作する構成としてもよい。
要は、給脂する現場の状況に応じ、適宜選択して採用するのがよい。
【0048】
なお、第2実施例において、回動部材132を、片ききレバー59及びその突出軸131を介してカム58によって駆動する連動機構を示したが、場合によっては軸45に別のカムを設けて回動部材132を駆動するようにしてもよい。その場合は、バルブ12と角度変更手段130を別々に駆動できるので、夫々に好ましい動作を行わせることができる。
【0049】
この第2実施例の装置は、第1実施例の装置と略同様な効果を奏する。そして、ノズル角度変更手段130は、油脂の噴射中にノズル角度を変更して広範囲に給脂可能であるから、1個のノズルで1個のタイヤの内面の全幅の給脂に対応可能である。
【0050】
【発明の効果】
請求項1に記載の発明によれば、3方切換弁を切り換えて1つの給脂部からタイヤの片側の第1ノズルと他の片側の第2ノズルにより給脂できるから、タイヤの両側から給脂できる装置を一つのユニットに形成でき、一つの給脂ユニットで幅の広いタイヤのタイヤ内面に対する給脂が可能となる。そして、一つの、バルブ(ショットバルブ)と、検出手段と、給脂部とを第1ノズルと第2ノズルに共用できるから、装置のコストを低減できる。また、給脂不要箇所に噴射しあるいは滴り落ちることがなくなるから、油脂による周辺の汚損を防止できる。
【0051】
請求項2に記載の発明によれば、油脂の吹き付け位置がタイヤの幅方向に広がることになるので、給脂を必要とする面により広く給脂可能となり、タイヤ幅があまり広くない場合は一つのタイヤのタイヤ内面全幅に対して給脂できる。
請求項3に記載の発明によれば、開弁と角度変更のタイミングを確実に合わせることができる。
請求項4に記載の発明によれば、熱による故障が少ないから、耐久性が優れている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の概略の構成を示す部分省略正面図である。
【図2】同実施例の主要部拡大側面図である。
【図3】同実施例のショットバルブユニットの概略の構成とその使用例を示すブロック図である。
【図4】(a)は同実施例のノズル部拡大縦断面図、(b)は(a)のA−A断面図である。
【図5】本発明の第2実施例の概略の構成を示す部分省略正面図である。
【図6】同実施例の主要部拡大側面図である。
【図7】図6の主要部拡大図である。
【図8】図7に対応する正面図である。
【図9】同実施例のショットバルブユニットのノズル10b側を省略した部分の概略の構成とその使用例を示すブロック図である。
【図10】本発明の第1、第2実施例を適用するロータリーキルンのタイヤ付近の軸直角断面概略図である。
【符号の説明】
1 ロータリーキルン本体
2 スライドブロック
3 タイヤ
3a タイヤ内周面
4 ローラ
5 補強リブ
10a ノズル
10b ノズル
11 検出手段
12 バルブ(ショットバルブ)
13 アーム退避手段
14a ノズル角度変更手段
14b ノズル角度変更手段
16 追従手段
20 基体
21 給脂部位(タイヤ内面)
22 給脂部位(タイヤ側面)
26 エヤーシリンダ
32 逆止弁
33 開弁圧力設定ばね
41 検出体
42 揺動アーム
47 引張りばね
56 三方切換弁
57 給脂管路(給脂通路)
58 カム
59 片ききればー
81 給脂ポンプ
130 ノズル角度変更手段
131 突出軸
132 回動部材
133 連結杆
Claims (4)
- ロータリーキルンのスライドブロック間の給脂部位を検出する検出手段と、タイヤの片側から前記給脂部位に指向された第1ノズルと、その第1ノズルに連結され油脂を供給するポンプと、前記第1ノズルと前記ポンプの間に設けられ前記検出手段の検出信号を受け開閉するバルブとを具備する給脂部を備えたロータリーキルンスリッパー部給脂装置において、前記第1ノズルと前記バルブとの間に三方切換弁を設け、前記タイヤに対し前記第1ノズルと反対側のスライドブロック間の給脂部位に指向した第2ノズルを設け、第2ノズルと前記三方切換弁とを接続し、前記バルブ側を第1ノズルと第2ノズルに切換接続するように構成し、前記第2ノズルの噴射口と前記バルブとの間の噴射口寄りにバルブから噴射口へ向かう方向を順方向とする逆止弁を設けるとともに、前記逆止弁の開弁圧力が前記ポンプから供給される供給圧よりも僅かに低く設定してあることを特徴とするロータリーキルンスリッパー部給脂装置。
- ロータリーキルンのスライドブロック間の給脂部位を検出する検出手段と、タイヤの側方から前記給脂部位に指向されたノズルと、そのノズルに連結され油脂を供給するポンプと、前記ノズルと前記ポンプの間に設けられ前記検出手段の検出信号を受け開閉するバルブとを具備する給脂部を備えたロータリーキルンスリッパー部給脂装置において、前記ノズルが油脂を噴射する期間中に、前記ノズルの指向する位置をロータリーキルンの軸方向に沿って変更させるノズル角度変更手段を設けたことを特徴とするロータリーキルンスリッパー部給脂装置。
- 請求項2に記載のロータリーキルンスリッパー部給脂装置において、前記検出手段が、前記スライドブロックの旋回により揺動させられる揺動アームであり、その揺動アームの揺動に基いて前記バルブを開閉駆動するように構成され、前記ノズル角度変更手段が、前記ノズルの指向方向の変更を可能にノズルを支持し、そのノズル側に連結されノズル角度を変更する作用力を伝達する伝達機構を設けた構成であり、前記バルブの開閉駆動に連動して前記ノズル角度変更手段を動作させる連動手段を設けたことを特徴とするロータリーキルンスリッパー部給脂装置。
- 請求項3に記載のロータリーキルンスリッパー部給脂装置において、前記連動手段が、前記揺動アームの揺動中心軸に設けたカムによって前記バルブの開閉及びノズル角度の変更を行う作用力を与えるように構成されていることを特徴とするロータリーキルンスリッパー部給脂装置。
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