JP3564610B2 - 不揮発性半導体記憶装置 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、メモリセルトランジスタ群のデータをバイト単位に消去できる不揮発性半導体記憶装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図10は、不揮発性半導体記憶装置であるフラッシュメモリの模式的構成図である。行方向 (横方向) に並んでいるメモリセルトランジスタ (以下メモリセルという) M, M…のコントロールゲート1は、行単位でワード線W1 ,W2 …W6 と各別に接続されている。列(縦)方向に並んでいるメモリセルM,M…のドレインDは、列単位で、ビット線B1 ,B2 ,B3 ,B4 と各別に接続されている。
【0003】
夫々のメモリセルMにはフローティングゲート2が形成されている。メモリセルMのソースSは行単位でソース線SL1 , SL2 , SL3 , SL4 と各別に接続されている。ソース線SL1 , SL2 , SL3 , SL4 はソース電位制御線SCと共通接続されている。ワード線W1 , W2 …W6 及びソース線SL1 , SL2 , SL3 , SL4 と、ビット線B1 , B2 , B3 , B4 及びソース電位制御線SCとが直交して形成されている。
【0004】
図11は図10に示したフラッシュメモリのレイアウトパターンである。ビット線B1 , B2 , B3 , B4 及びソース電位制御線SCはアルミニウム配線により形成される。ワード線W1 , W2 …W6 はポリシリコン線で形成される。Pウエル基板内には行方向にN+ 拡散領域NZによるソース線SL1 , SL2 , SL3 , SL4 が形成される。これにより行方向に配列されたメモリセルMのソースSが電気的に接続される。
【0005】
図11に斜線で示す部分には、ポリシリコン層からなるフローティングゲート2が形成される。コンタクトホールCHを介してN+ 拡散領域NZとビット線B1 , B2 , B3 , B4 とが接続される。また、コンタクトホールCHを介してN+ 拡散領域NZとソース電位制御線SCとが接続される。メモリセルMのコントロールゲートは行単位でワード線W1 〜W6 と各別に接続されている。
【0006】
次にこのフラッシュメモリのデータ消去動作を説明する。先ずソース電位制御線SCに高電位を与えて、全てのメモリセルM, M…のソースSに高電位を与える。また、全てのワード線W1 〜W6 を接地電位にし、全てのメモリセルM, M…のコントロールゲート1を接地電位にする。
【0007】
一方、全てのビット線B1 , B2 , B3 , B4 を開放状態にしてメモリセルMのドレインDを開放状態にする。これにより、メモリセルM, M…のコントロールゲート1, ソースS間に大きい電位差が生じ、フローティングゲート2に蓄積された電子がトンネル効果により、ソースS側に引き抜かれる。その結果、全てのメモリセルMのデータが消去される。一方、メモリセルMにデータを書込む場合は、所定のビット線にデータを書込むための電位を与えてソース電位制御線SCに接地電位を与え、メモリセルMのソースSに接地電位を与える。そして、所定のワード線に高電位を与える。これにより、ソースSとドレインD間の電位差によりドレインD近傍で発生する高エネルギーをもった電子がコントロールゲート1に引かれてフローティングゲート2に注入され、蓄積される。その結果、メモリセルMにデータが書込まれる。
【0008】
また、バイト単位でデータの消去動作をするフラッシュメモリは、例えば特開平4−30469 号公報に示されている。図12はそのフラッシュメモリの模式的構成図である。このフラッシュメモリのメモリセルアレイは1本のワード線ごとにxバイトのメモリセルトランジスタが配置されており、バイト単位にn個のメモリセルTM1 , TM2 …TMn 〜TMx1, TMx2…TMxnを備えて構成されている。メモリセルTM1 , TM2 …TMn 〜TMx1, TMx2…TMxnのドレインDは、対応するビット線BL11〜BL1n…BLx1〜BLxnと接続され、ゲートGは対応する共通のワード線WL1 〜WLm と接続されている。各ソースSは各バイトごとに共通のセレクト用トランジスタのドレインと接続されている。
【0009】
例えばワード線WL1 の第1バイトを構成する各メモリセルTM1 〜TMn の各ソースSは、セレクト用トランジスタTS11のドレインDと共通接続されている。各セレクト用トランジスタTS11〜TSmxのゲートGにはセレクト信号 SEL11〜 SELmxが入力される。各セレクト用トランジスタTS11〜TSmxのソースSは共通の消去用電源VPと接続されている。
【0010】
次にこのフラッシュメモリの消去動作を説明する。いま、消去すべきデータがワード線WL1 の第1バイトに格納されているとする。図示しないメモリ制御回路により、セレクト用トランジスタTS11のゲートGにセレクト信号 SEL11を入力して、セレクト用トランジスタTS11をオンさせる。このとき、セレクト用トランジスタTS11のソースSに消去用電源VPから消去用電圧を与えておくと、セレクト用トランジスタTS11を介して第1バイトを構成しているメモリセルTM1 〜TMn の各ソースSに消去用電圧が与えられる。
【0011】
そのため、メモリセルTM1 〜TMn のフローティングゲートに蓄えられていた電子はソースS側へトンネル効果により放出される。このようにしてメモリセルが記憶していたデータをバイト単位に消去することができる。またセレクト用トランジスタTS21のゲートにセレクト信号 SEL21を入力することにより前述したと同様にワード線WL2 と接続される図12において破線で囲まれた1バイト分のメモリセルのフローティングゲートに蓄えていた電子が放出されて、バイト単位にデータを消去する。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
前述したように、図10に示す従来のフラッシュメモリは、全てのメモリセルのソースが共通に接続されているため、全メモリセルのデータを一括でないと消去することができない。そのため、特定アドレスのメモリセルのデータのみを消去することができず、データの修正及びプログラムのデバッグに不便である。また特定アドレスのメモリのデータを消去できるEEPROMに比べてフラッシュメモリは応用上に制限がある等の問題がある。
【0013】
また図12に示す従来のフラッシュメモリは、メモリセルのデータをバイト単位に消去できるが、全アドレス数と同数のセレクト用トランジスタ及びこのセレクト用トランジスタのゲートへセレクト信号を入力するための多数の信号線を必要とし、それによりフラッシュメモリのレイアウトパターンの面積が増大して、フラッシュメモリの小型化が図れないという問題がある。
本発明は斯かる問題に鑑み、バイト単位に、メモリセルのデータを消去できるとともに、小型化を図り得る不揮発性半導体記憶装置を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る不揮発性半導体記憶装置は、メモリセルトランジスタのドレインに接続され、第1層に形成された第1ビット線と、メモリセルトランジスタのソースに接続され、第2層に形成された第2ビット線と、メモリセルトランジスタを選択するワード線と、該ワード線に、高電位,中間電位及び接地電位を選択的に与えるワード線デコーダとを備え、選択した前記メモリセルのデータを消去する場合には、選択した前記メモリセルに接続された前記第1ビット線を開放状態とし、選択した前記メモリセルに接続された前記第2ビット線に所定の電位を与え、選択した前記メモリセルに接続された前記ワード線に接地電位を与えることにより、選択した前記メモリセルのデータを消去する構成としてあることを特徴とする。
【0016】
【作用】
本発明では、選択するメモリセルトランジスタに接続された第2ビット線に高電位を与え、選択するメモリセルトランジスタに接続されたワード線に接地電位を与える。また選択しないメモリセルトランジスタに接続されたワード線に中間電位を与え、残りの第2ビット線及び全ての第1ビット線を開放状態にすると、選択されたメモリセルトランジスタの電子がソース側にトンネル効果により引き抜かれ、メモリセルトランジスタのデータが消滅する。
これにより、高電位を与えた第2ビット線と、接地電位を与えたワード線とで選択された1バイト分のメモリセルトランジスタのデータのみを消去できる。
【0018】
【実施例】
以下本発明をその実施例を示す図面により詳述する。
図1は本発明に係る不揮発性半導体記憶装置の模式的構成図である。行 (横) 方向に並んでいるメモリセルM, M, M, Mのコントロールゲート1は、行単位で、対応するワード線W1 , W2 …W6 と接続される。列 (縦) 方向に並んでいるメモリセルM, M…のドレインDは、相隣するメモリセルと対をなすメモリセル対単位で、対応する第1ビット線B1 , B2 と接続されている。第1ビット線B1 , B2 はいずれも蛇行して、対をなすメモリセル列の間に形成される。列方向に並んでいるメモリセルM, M…のソースSは、メモリセル列単位で、対応する第2ビット線B21, B22, B23, B24と接続される。各メモリセルMにはフローティングゲート2が形成される。
【0019】
そして第1ビット線B1 , B2 はともに下層に形成されており、第2ビット線B21, B22, B23, B24は上層に形成されている。つまり、第2ビット線B21, B22, B23, B24と、第1ビット線B1 , B2 とが上, 下二層構造となっている。
【0020】
図2は図1に示す不揮発性半導体記憶装置のレイアウトパターンである。第1ビット線B1 , B2 及び第2ビット線B21, B22, B23, B24はアルミニウム配線により形成され、ワード線W1 , W2 …W6 はポリシリコン配線により形成される。Pウエル基板内には列方向にN+ 拡散領域NZが形成される。図2において斜線で示す部分には、ポリシリコン層からなるフローティングゲート2が形成される。
【0021】
また夫々のN+ 拡散領域NZに沿って上層の第2ビット線B21, B22, B23, B24が形成される。第2ビット線B21, B22, B23, B24より下の層、即ち下層には第1ビット線B1 , B2 が形成される。第1ビット線B1 は相隣している第2ビット線B21と第2ビット線B22の下層に蛇行して形成され、コンタクトホールCHを介してメモリセルMのドレイン側となるN+ 拡散領域NZに電気的に接続される。但し、第1ビット線B1 ,第2ビット線B21, B22は夫々互いに絶縁される。また第1ビット線B2 は相隣している第2ビット線B23と第2ビット線B24の下層に蛇行して形成され、コンタクトホールCHを介してメモリセルMのドレイン側となるN+ 拡散領域NZに電気的に接続される。但し、第1ビット線B2 ,第2ビット線B23, B24は夫々互いに絶縁される。
また、列方向に並ぶコンタクトホールCH, CH間に第2ビット線B21, B22, B23, B24と直交してワード線W1 , W2 …W6 が形成される。そしてN+ 拡散領域NZとワード線W1 , W2 〜W6 とが交差する各位置にはメモリセルMが形成される。
【0022】
次にこの不揮発性半導体記憶装置の動作を、データの消去、書き込み、読み出しを行う場合の第1ビット線B1 , B2 、第2ビット線B21, B22, B23, B24、ワード線W1 〜W6 に与える電位を示す表1とともに説明する。なお、表1に示すVPP, VEE,VDD,VBB,VCCは、夫々12V, 5〜12V、6V、1V, 5V程度の電圧を示している。
【0023】
【表1】
【0024】
いま、図1に破線で囲んだメモリセルMS のデータを消去する場合は、表1に示すように、そのメモリセルMS に接続された第2ビット線B22に電圧VPP (12V) を与え、残りの第2ビット線B21, B23, B24を開放状態にする。また、メモリセルMS と接続されたワード線W4 を0Vに、残りのワード線W1 , W2 , W3 , W5 , W6 に電圧VEE (5〜12V) を与え、更に第1ビット線B1 , B2 を開放状態にする。このようにすると、メモリセルMS のフローティングゲート2とN+ 拡散領域NZとの間のトンネル酸化膜に高電界が加わる。つまりソースS側のN+ 拡散領域NZが高電位になり、メモリセルMS のフローティングゲート2内に蓄積されていた電子が、そのN+ 拡散領域NZにトンネル効果で引き抜かれてメモリセルMS のデータのみが消去される。
【0025】
また、メモリセルMS にデータを書込む場合は、メモリセルMS に接続されている第2ビット線B22に0Vを与え、残りの第2ビット線B21, B23, B24を開放状態にし、メモリセルMS と接続されている第1ビット線B1 に電圧VDD (6V) を与え、残りの第1ビット線B2 を開放状態にする。そして、メモリセルMS と接続されているワード線W4 に電圧VPP (12V) を与え、残りのワード線W1 , W2 , W3 , W5 , W6 に0Vを与える。そうすると、メモリセルMS のドレインDとコントロールゲート1との間に高電界が加わり、ソースSとドレインDとの間の電位差によりドレインD近傍で発生する高エネルギーをもった電子がフローティングゲート2内に注入されて、メモリセルMS にデータが書込まれる。
【0026】
またメモリセルMS からデータを読出す場合は、メモリセルMS に接続されている第2ビット線B22に0Vを与え、残りの第2ビット線B21, B23, B24を開放状態にして、メモリセルMS に接続されている第1ビット線B1 に電圧VBB (1V) を与える。そして、残りの第1ビット線B2 を開放状態にし、メモリセルMS と接続されているワード線W4 に電圧VCC (5V) を与えて、残りのワード線W1 , W2 , W3 , W5 , W6 に0Vを与える。そうするとメモリセルMS がオンして、メモリセルMS のデータが第2ビット線B22へ読出される。
【0027】
しかして、表1に示すようにデータ消去時には、選択されたワード線であるメモリセルMS と接続されているワード線W4 にのみ0Vを与えるのに対し、データの書き込み時及び読み出し時には選択されたワード線である、メモリセルMS と接続されたワード線W4 のみに高電位を与える必要がある。
図3は、このようにワード線を制御するためのワード線デコーダの模式的ブロック図である。
【0028】
ワード線を選択するためのアドレス線AD1 、アドレス線AD2 、アドレス線AD3 は、インバータIV1 , IV2 , IV3 を介して3入力NAND回路N1 の第1, 第2, 第3の入力端子と接続され、インバータIV4 , IV5 を介して、また直接に3入力NAND回路N2 の第1, 第2, 第3の入力端子と接続される。またアドレス線AD1 , AD2 は直接に、アドレス線AD3 はインバータIV6 を介して3入力NAND回路N6 の第1, 第2, 第3の入力端子と接続される。
【0029】
NAND回路N1 (N2 ) の出力端子は、インバータIV10 (IV12) の入力側と接続され、その出力側はトランスファゲートTG1 (TG3 ) を介してインバータIV11 (IV13) の入力側と接続される。またNAND回路N1 (N2 ) の出力側は、トランスファゲートTG2 (TG4 ) を介してインバータIV11 (IV13) の入力側と接続される。インバータIV11 (IV13) の出力側はワード線W1 (W2 ) と接続される。NAND回路N6 の出力側はインバータIV15の入力側と接続され、その出力側はトランスファゲートTG5 を介してインバータIV16の入力側と接続される。またNAND回路N6 の出力側はトランスファゲートTG6 を介してインバータIV16の入力側と接続される。インバータIV16の出力側はワード線W6 と接続される。
【0030】
消去モード又は非消去モードの信号を入力する制御信号線28は、インバータIV20の入力側と、トランスファゲートTG1 のPチャネルトランジスタのゲートと、トランスファゲートTG2 のNチャネルトランジスタのゲートと、トランスファゲートTG3 のPチャネルトランジスタのゲートと、トランスファゲートTG4 のNチャネルトランジスタのゲートと、トランスファゲートTG5 のPチャネルトランジスタのゲートと、トランスファゲートTG6 のNチャネルトランジスタのゲートとに接続される。インバータIV20の出力側は、トランスファゲートTG1 のNチャネルトランジスタのゲートと、トランスファゲートTG2 のPチャネルトランジスタのゲートと、トランスファゲートTG3 のNチャネルトランジスタのゲートと、トランスファゲートTG4 のPチャネルトランジスタのゲートと、トランスファゲートTG5 のNチャネルトランジスタのゲートと、トランスファゲートTG6 のPチャネルトランジスタのゲートとに接続される。
【0031】
制御信号線28には、データの非消去時、即ちデータの書き込み時及びデータの読み出し時に“H”レベルのアドレス信号が与えられ、データ消去時に“L”レベルのアドレス信号が与えられるようになっている。そして、図3に示すワード線デコーダにおいて、“H”レベルの値は、表1の夫々のモード時の電圧VEE (5〜12V) 、VPP (12V) 、VCC (5V) とし、“L”レベルの値は0Vとする。
【0032】
次にこのワード線デコーダの動作を説明する。
先ず、ワード線W2 を選択してデータの書き込み及び読み出しを制御する場合について説明する。
いま、アドレス線AD1 , AD2 , AD3 夫々のアドレス信号が“L”, “L”, “H”であった場合、3入力NAND回路N2 の出力のみが“L”レベルになり、3入力NAND回路N2 を除く3入力NAND回路N1 〜N6 の出力は“H”レベルになる。このとき、ワード線デコーダはデータの書き込み、又は読み出しモードであるので、制御信号線28が“H”レベルでありトランスファゲートTG2 , TG4 , TG6 がともにオンする。そのため選択しているワード線W2 のみが“H”レベルとなり、残りのワード線は全て“L”レベルとなる。
【0033】
次にワード線W2 を選択してデータの消去を制御する場合を説明する。
いま、アドレス線AD1 , AD2 , AD3 夫々のアドレス信号が“L”, “L”, “H”であった場合、3入力NAND回路N2 の出力が“L”レベルとなり、残りの3入力NAND回路の出力は“H”レベルになる。このとき、ワード線デコーダはデータ消去モードであるので、制御信号線28は“L”レベルであり、そのためトランスファゲートTG1 , TG3 , TG5 がともにオンする。そして選択しているワード線W2 のみが“L”レベルとなり、残りのワード線は全て“H”レベルとなる。したがって、このようなワード線デコーダを用いることにより表1に示すように、データの書き込み、読み出し、消去の各モードに応じた電位を選択しているワード線に与えることができる。
【0034】
なお、表1においては特定のメモリセルのデータのみを消去する場合について説明したが、表1に示したモード以外に全てのソース線に電圧VPPを与え、全てのワード線に0Vを与えて、全てのビット線を開放状態にする一括消去モードを追加すれば、メモリセルのデータを一括して消去することができる。
【0035】
これまでは、特定のメモリセルのみのデータを消去する方法について詳述したが、次にバイト単位にデータを消去する方法について説明する。
図4及び図5夫々はバイト単位にデータを消去できる不揮発性半導体記憶装置の模式的構成図の半部である。メモリセルアレイ371 , 372 …378 夫々は、図1に示す不揮発性半導体記憶装置と同様に構成されており、同一構成部分には同一符号を付している。なお、図1に示した構成とは、行方向と列方向のメモリセルの数が若干多い構造となっている。
【0036】
メモリセルアレイ371 における第1ビット線B1 , B2 …Bn は第1ビット線用デコーダ331 と接続されており、第1ビット線用デコーダ331 はセンスアンプ291 と接続されている。第2ビット線B21, B22, B23, B24…B2n−1,B2nは第2ビット線用デコーダ391 と接続されている。メモリセルアレイ372 (373 …378 ) はメモリセルアレイ371 と同様に構成されており、第1ビット線B1 , B2 …Bn は第1ビット線用デコーダ332 (333 …338 ) と接続されており、第1ビット線デコーダ332 (333 …338 ) は、センスアンプ292 (293 …298 ) と接続されている。メモリセルアレイ372 (373 …378 ) における第2ビット線B21, B22, B23, B24…B2n−1,B2nは、第2ビット線用デコーダ392 (393 …398 ) と接続されている。
【0037】
ワード線W1 , W2 …Wn−1 ,Wn 夫々はメモリセルアレイ371 , 372 …378 に共通接続されており、ワード線デコーダ38と接続されている。またワード線デコーダ38はアドレス線AD1 , AD2 …ADk−1 ,ADk と接続されている。これにより8ビットの不揮発性半導体記憶装置が構成されている。
【0038】
次にこの不揮発性半導体記憶装置のデータ消去動作を説明する。図1により説明したように例えば第2ビット線B22に電圧VPP (12V) を与え、例えばワード線W4 を0Vにして、残りのワード線W1 , W2 , W3 , W5 …Wn に電圧VEE(5〜12V) を与える。また、残りの第1ビット線及び第2ビット線を開放状態にする。そうすると、各メモリセルアレイ371 , 372 …378 における第2ビット線B22とワード線W4 とが接続されているメモリセルMから電子がソースS側にトンネル効果によって引き抜かれて、1バイト (8ビット) のデータを一斉に消去できる。
【0039】
なお、メモリセルアレイを更に行方向に8個追加し、16個のメモリセルアレイを並べて形成すれば、16ビットのデータを一斉に消去できる。
【0040】
図6及び図7夫々は本発明に係る不揮発性半導体記憶装置の他の実施例の模式的構成図の半部である。ここでは便宜上、ビット線が24本、ワード線が4本からなるメモリセルアレイの構成にしている。ここで1バイトは8個のメモリセルからなり、アドレス総数は12である。
【0041】
ビット0 (1, 2…7) 用センスアンプ117(118,119 …124)は、トランジスタ133(134,135 …140)を介してビット線78 (79, 80…85) と接続され、トランジスタ141(142,143 …148)を介してビット線86 (87, 88…93) と接続され、トランジスタ149(150,151 …156)を介してビット線94 (95, 96…101)と接続される。ビット線78 (79, 80…85) は、直列接続されたメモリセルa1 ,a2 ,a3 ,a4 (b1 ,b2 ,b3 ,b4 、c1 ,c2 ,c3 ,c4 、…h1 ,h2 ,h3 ,h4 )の各ドレインDと接続される。ビット線86 (87, 88…93) は、直列接続されたメモリセルi1 , i2 , i3 , i4 (j1 , j2 , j3 , j4 、k1 , k2 , k3 , k4 、…p1 , p2 , p3 , p4 ) の各ドレインと接続される。
【0042】
ビット線94 (95, 96…101)は、直列接続されたメモリセルq1 , q2 , q3 , q4 (r1 , r2 , r3 , r4 、s1 , s2 , s3 , s4 、…x1 , x2 , x3 , x4 ) の各ドレインと接続される。ビット線の1本を選択してそれに電位を与えるビット線デコーダ125 は、ビット選択線105 を介してトランジスタ149,150 …156 の各ゲートと接続され、ビット選択線106 を介してトランジスタ141,142 …148 の各ゲートと接続され、ビット選択線107 を介してトランジスタ133,134 …140 の各ゲートと接続される。ワード線の1本を選択して電位を与えるワード線デコーダ126 は、図3に示すワード線デコーダと同様に構成され、ワード線は4本で構成されている。
【0043】
このワード線デコーダ126 はワード線108(109,110,111)を介してメモリセルa1 , b1 …x1 (a2 , b2 …x2 、a3 , b3 …x3 、a4 , b4 …x4 ) の各コントロールゲートと接続される。またワード線デコーダ126 は、非消去モード又は消去モードを選択する信号が与えられる制御信号線128 と接続される。メモリセルa1 , b1 …h1 、メモリセルa2 , b2 …h2 、メモリセルa3 , b3 …h3 及びメモリセルa4 , b4 …h4 の各ソースSは、ソース線102 と接続され、ソース線102 はトランジスタ130 を介して切換回路116 の共通端子116aと接続される。
【0044】
メモリセルi1 , j1 …p1 、メモリセルi2 , j2 …p2 、メモリセルi3 , j3 …p3 及びメモリセルi4 , j4 …p4 の各ソースは、ソース線103 と接続され、ソース線103 はトランジスタ131 を介して切換回路116 の共通端子116aと接続される。また、メモリセルq1 , r1 …x1 、メモリセルq2 , r2 …x2 、メモリセルq3 , r3 …x3 及びメモリセルq4 , r4 …x4 の各ソースはソース線104 と接続され、ソース線104 はトランジスタ132 を介して切換回路116 の共通端子116aと接続される。切換回路116 の切換端子116bには電圧VPPが与えられ、切換端子116cは接地される。ソース線の1本を選択してそれに電位を与えるソース線デコーダ127 は、ソース選択線112 を介してトランジスタ132 のゲートと接続され、ソース選択線113 を介してトランジスタ131 のゲートと接続され、ソース選択線114 を介してトランジスタ130 のゲートと接続される。
【0045】
図8及び図9夫々は、図6及び図7に示す不揮発性半導体記憶装置のレイアウトパターンの半部である。ビット線78, 79…101 及びソース線102,103,104 はアルミニウム配線で列方向に並べて形成される。Pウエルの基板内にはビット線78,79 …85、ビット線86,87…93、ビット線94, 95…101 単位で、行方向にN+ 拡散領域NZが形成される。これによりビット線方向に並ぶコンタクトホールCHを介してビット線78, 79…85、ビット線86, 87…93、ビット線94, 95…101 単位で列方向に形成されるメモリセルのドレイン同士が電気的に接続される。
【0046】
夫々のN+ 拡散領域NZに平行し、ビット線78, 79…101 に直交して、ポリシリコン配線からなるワード線108,190,110,111 が形成される。ビット線78, 79…85と接続されるドレイン側のN+ 拡散領域NZと向かい合うソース側のN+ 拡散領域NZがコンタクトホールCHを介してソース線102 と電気的に接続される。ビット線86, 87…93と接続されるドレイン側のN+ 拡散領域NZと向かい合うソース側のN+ 拡散領域NZがコンタクトホールCHを介して、ビット線85と86との間に形成されたソース線103 と電気的に接続される。ビット線94, 95…101 と接続されるドレイン側のN+ 拡散領域NZと向かい合うソース側のN+ 拡散領域NZがコンタクトホールCHを介してビット線93と94との間に形成されたソース線104 と電気的に接続される。
【0047】
N+ 拡散領域NZと、ワード線108,109,110,111 が各別に交差する夫々の位置、即ち斜線で示した部分にはポリシリコン層からなるフローティングゲートが形成されてメモリセルが形成される。ソース線102,103,104 はビット線78〜101 と同じ層に形成される。そして例えばビット線78に沿ってメモリセルa1 , a2 , a3 , a4 が形成される。なお、図5、図6と同一構成部分には同一符号を付している。
【0048】
表2はこの不揮発性半導体記憶装置において、図5に破線で囲んだ同一アドレスに属する1バイト分のメモリセル群MBのデータの消去,書き込み,読み出しを夫々行う場合のビット線78〜101 、ソース線102 〜104 、ワード線108 〜111 に与える電位を示したものである。ここで電圧VPP、VEE、VDD、VBB、VCCは夫々、12V、5〜12V、6V、1V、5Vの程度である。また0Vは接地電位である。なお、開放と記入した状態は0Vを与えても同様の効果が得られる。
【0049】
【表2】
【0050】
次にこのように構成した不揮発性半導体記憶装置において、図7に破線で囲んだ同一アドレスに属する1バイト分のメモリセル群MBのデータを消去する場合の動作を説明する。切換回路116 を切換端子116b側に切換え、表2に示す内容にしたがって、ソース線デコーダ127 によりソース選択線113 を選択してトランジスタ131 をオンさせ、メモリセル群MBに接続されているソース線103 に電圧VPP (12V) を与え、残りのソース線102,104 を開放状態にし、メモリセル群MBに接続されているワード線110 を選択し、それに0Vを与え、残りのワード線108,109,111 に電圧VEE (5〜12V) を与える。また全ビット線78〜101 を開放状態にする。
【0051】
一方、制御信号線128 に0Vを与えて、ワード線デコーダ126 によりワード線110 を選択させる。これにより図3によって前述した如く、ワード線110 のみに0Vを与え、残りのワード線108,109,111 に電圧VEE (5〜12V) を与える。またビット線デコーダ125 により、ビット選択線105,106,107 を全て非選択、即ち0Vにする。これにより、トランジスタ133 〜156 が全てオフして、メモリセル群MBに接続されているビット線86〜93を含む全ビット線が開放状態になる。
【0052】
そうすると、メモリセル群MBに含まれる8個のメモリセルi3 , j3 , k3 , l3 , m3 , n3 , o3 , p3 のフローティングゲート2とN+ 拡散領域NZとの間のトンネル酸化膜に高電界が加わる。それにより、フローティングゲート2内に蓄積されていた電子がソース側のN+ 拡散領域NZにトンネル効果により引き抜かれて、メモリセル群MBのメモリセルi3 , j3 …p3 からなる1バイト分のメモリセルMBのデータが一斉に消去される。
【0053】
次にメモリセル群MBにデータを書込む場合は切換回路116 を接地側に切換える。そしてトランジスタ131 をオンさせてソース線103 に接地電位を与え、残りのソース線102,104 を開放状態にし、選択されたビット線86〜93に電圧VDD (6V) を与える。また残りのビット線78〜85、94〜101 を開放状態にし、選択されたワード線110 に電圧VPP (12V) を与え、残りのワード線108,109,111 に0Vの電圧を与える。そうするとメモリセル群MB内のメモリセルのドレインとコントロールゲートとの間に高電界が加わり、ソースSでドレインDとの間の電位差によりドレインD近傍で発生する高エネルギーをもった電子がフローティングゲートに注入されて、メモリセルにデータが書込まれる。
【0054】
またメモリセル群MBのメモリセルからデータを読出す場合は、選択されたソース線103 に0Vの電圧を与え、残りのソース線102,104 を開放状態にし、選択されたビット線86〜93に電圧VBB (1V) を与え、残りのビット線78〜85、86〜101 を開放状態にする。そして選択されたワード線110 に電圧VCC (5V) を与え、残りのワード線108,109,111 に0Vの電圧を与える。そうすると、メモリセル群MBのメモリセルがオンして、メモリセルのデータがヒット線86〜93に読出される。このような動作は他のメモリセル群であっても同様に行われる。
【0055】
本実施例において示したビット線、ワード線及びソース線夫々の数は例示であり、これらの数に何ら限定されるものではない。また、ビット線、ワード線及びソース線に与える電位についても例示であるのは言うまでもない。
【0056】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明は、従来のように全アドレス数と同数のスイッチトランジスタ及び多数のセレクト信号線を必要とせずに、1バイト単位でデータを消去することができる。それによりレイアウトパターンの面積が増大せず、高集積化が図れてバイト単位にデータを一斉に消去し得る不揮発性半導体記憶装置を提供できる優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る不揮発性半導体記憶装置の模式的構成図である。
【図2】不揮発性半導体記憶装置のレイアウトパターンである。
【図3】ワード線デコーダの構成を示すブロック図である。
【図4】バイト単位にデータを消去できる本発明に係る不揮発性半導体記憶装置の模式的構成図の半部である。
【図5】バイト単位にデータを消去できる本発明に係る不揮発性半導体記憶装置の模式的構成図の半部である。
【図6】本発明に係る不揮発性半導体記憶装置の他の実施例の模式的構成図の半部である。
【図7】本発明に係る不揮発性半導体記憶装置の他の実施例の模式的構成図の半部である。
【図8】不揮発性半導体記憶装置のレイアウトパターンの半部である。
【図9】不揮発性半導体記憶装置のレイアウトパターンの半部である。
【図10】従来のフラッシュメモリの模式的構成図である。
【図11】フラッシュメモリのレイアウトパターンである。
【図12】従来のフラッシュメモリの他の構成を示す模式的構成図である。
【符号の説明】
1 コントロールゲート、2 フローティングゲート、B1 ,B2 第1ビット線、B21〜B24 第2ビット線、W1 〜W6 ワード線、M メモリセルトランジスタ、MB メモリセル群、NZ N+ 拡散領域、37 メモリセルアレイ、
78〜101 ビット線、 102〜104 ソース線、105 〜107 ビット選択線、
112〜114 ソース選択線、 133〜156 トランジスタ、116 切換回路。
Claims (2)
- メモリセルトランジスタ群におけるメモリセルのデータをバイト単位に消去できる不揮発性半導体記憶装置において、前記メモリセルトランジスタのドレインに接続され、第1層に形成された第1ビット線と、前記メモリセルトランジスタのソースに接続され、第2層に形成された第2ビット線と、前記メモリセルトランジスタを選択するワード線と、該ワード線に、高電位,中間電位及び接地電位を与えるワード線デコーダとを備え、
選択した前記メモリセルのデータを消去する場合は、選択した前記メモリセルに接続された前記第1ビット線を開放状態とし、選択した前記メモリセルに接続された前記第2ビット線に所定の電位を与え、選択した前記メモリセルに接続された前記ワード線に接地電位を与えることにより、選択した前記メモリセルのデータを消去する構成としてあることを特徴とする不揮発性半導体記憶装置。 - 前記第1ビット線を、相隣するメモリセルトランジスタ列の間に蛇行して配置してある請求項1記載の不揮発性半導体記憶装置。
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