JP3565195B2 - 光学ユニット - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、光学ユニットに関し、例えばカメラに組み込むことが好適な光学ユニットに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えばカメラ本体から鏡胴が繰り出すカメラでは、沈胴時の鏡胴の前面を覆うバリアを備えたものが提供されている。この種のバリアには、2つのタイプがある。
【0003】
第1に、バリアをカメラの外装に取り付けるタイプである。鏡胴を保護するというバリア本来の機能から考えると、バリアは、鏡胴と一体であることが望ましいが、このタイプでは、バリアが鏡胴から分離せざるを得ない。また、、バリアの駆動を鏡胴の駆動と連動させるには、特別な連動機構が必要となり、構成が複雑化する。
【0004】
第2に、鏡胴内にバリアを設けたタイプである。このタイプでは、鏡胴の駆動と連動してバリアを駆動することは容易である。しかし、鏡胴内の前面レンズの周囲にバリアを設けるので、鏡胴は全体的に大きくなる。特にデジタルカメラ用の鏡胴の場合には、前面レンズの径が大きくなる傾向にあり、鏡胴にバリアを設けてなおかつ鏡胴を小型化することは困難である。
【0005】
一方、鏡胴やファインダー等の機械的要素が一体的に結合され、性能が保証された光学ユニットを、カメラに組み込むようにすれば、カメラを製造する際の取り扱いが容易となる。その場合、バリアも光学ユニットに含め、かつ、光学ユニットを小型化することが望まれている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
したがって、本発明が解決しようとする技術的課題は、バリアを含めるようにしても小型化することができる光学ユニットを提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記技術的課題を解決するために、以下の構成の光学ユニットを提供する。
【0008】
第1の発明では、光学ユニットは、鏡胴と、ファインダと、上記鏡胴を前面から覆う閉鎖位置と該前面から退避した退避位置とに移動可能なバリアと、少なくとも上記バリアを駆動する駆動力を伝達する駆動力伝達機構とを備え、上記鏡胴と上記ファインダとが一体的に結合されて上記バリア駆動用のアクチュエータを搭載するユニットを形成し、該ユニットに上記バリアと上記駆動力伝達機構が設置されてなる。
【0009】
上記構成において、バリアは、閉鎖位置において鏡胴の前面を覆うことにより、鏡胴を保護する。駆動力伝達機構は、バリア以外に、鏡胴やファインダに駆動力を伝達してもよい。また、光学ユニットに、モータ等の駆動源を含めても(結合しても)よい。
【0010】
上記構成によれば、関連する機械的要素は、光学ユニットとして一体的に結合されているので、一括して取り扱うことができ、光学ユニットとして所定の性能を保証することができる。したがって、種々の装置において、光学ユニットを組み込むようにして、部品の生産や管理、組み立て作業等を簡略化、効率化することができる。
【0011】
上記構成によれば、鏡胴とは別にバリアを設けるので、鏡胴を小型化するとともに、光学ユニット全体としても、バリアを含めるようにしても小型化することができる。
【0012】
第1の発明では、光学ユニットは、鏡胴と、ファインダと、上記鏡胴の前面を覆う閉鎖位置と該前面から退避して鏡胴とファインダとの間の空間に位置する退避位置とに移動可能なバリアと、少なくとも上記バリアを駆動する駆動力を伝達する駆動力伝達機構とが、一体的に結合されてなる。
【0013】
上記構成によれば、鏡胴とファインダとの間の空間にバリアを駆動することにより、幅方向、すなわち鏡胴とファインダを結ぶ方向及び鏡胴の光軸方向の両方に対して直角な方向に、光学ユニットを小型化することができる。また、上下方向に関しても、ファインダ光路制約からくる、すき間にバリアをレイアウトするので、大きくならない。すなわち、ファインダは、撮影中の画角視認時に鏡胴が見えてしまうのを避けるため、鏡胴から一定距離離れて配置されるので、ファインダと鏡胴の間には、必ず一定のすき間が生じている。このすき間にバリアをレイアウトするので、大きくならない。
【0014】
好ましくは、上記バリアの少なくとも一部が透明である。
【0015】
上記構成によれば、バリアの全部又は一部がファイダの光路内に入っても、その部分が透明であれば、ファインダー像に実質的に影響がないようにすることができる。したがって、鏡胴とファインダとの間の距離を小さくして、光学ユニットを、鏡胴とファインダを結ぶ方向にさらに小型化することが可能である。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態に係る光学ユニットについて、図1〜図4を参照しながら説明する。図1は正面図、図2は右側面図、図3及び図4は左側面図である。
【0017】
光学ユニット10は、大略、鏡胴2と、ファインダ4と、バリア6と、バリア6に駆動力を伝達するバリア駆動力伝達機構8と、駆動用アクチュエータ(ズームモータ20、バリア駆動モータ40)が一体的に結合されてなる。光学ユニット10は、カメラ、例えばデジタルカメラに組み込まれる。
【0018】
図1に示すように、光学ユニット10の正面には、ファインダ4の対物窓12が設けられ、背面には、ファインダ4の接眼窓14が設けられている。図1〜図3に示すように、鏡胴2は、非撮影状態では繰り込み、その前面がバリア6で覆われるようになっている。
【0019】
撮影状態では、図4に示すように、バリア6が上方に押し上げられ、鏡胴2が鎖線で示したように繰り出すようになっている。鏡胴2の突出量(繰り出し量)は広角時に大きくなるが、その場合でも、視野角が大きくなったファインダ4の光路F内に鏡胴2が入り込まないようになっている。すなわち、ファインダ4は、撮影中の画角視認時に鏡胴2が見えてしまうのを避けるため、鏡胴2から一定距離離れて配置され、ファインダ4と鏡胴2との間には、一定のすき間(空間)が生じている。このすき間を利用して、バリア6を退避させている。
【0020】
鏡胴2は、レンズシャッタカメラ用の一般的なズームレンズ鏡胴と同様に、相対回転自在な複数の筒からなる。鏡胴2は、ズームモータ20により駆動されて伸縮し、各レンズ群が所定位置に移動し、焦点距離が変化するようになっている。駆動力は、ズームモータ20の出力軸に固定された出力ギヤ22と、図1及び図2において斜線で示した部分24に配置された減速ギヤ(図示せず)と、鏡胴2の光軸Oと平行に配置された長ギヤ26とを介して、伝達される。
【0021】
ファインダ4は、レンズ又はミラーを保持する可動ユニット36を備える。可動ユニット36は、ガイド軸38に挿通されるスリーブ34を有する。スリーブ34には、カムフォロア35が突設され、ファインダ駆動カム32に形成されたカム溝32x(図3及び図4参照)に係合するようになっている。ファインダ駆動カム32は、不図示のギヤ列により、ズームモータ20の回転が伝達され、鏡胴2の駆動と連動して回転するようになっている。これにより、鏡胴2の焦点距離の変化(ズーミング)に対応して可動ユニット36が移動し、ファインダー像が変倍する。
【0022】
バリア6は、図3及び図4に示すように、3枚の可動板15,16,17からなる。可動板15,16,17は、光軸Oと直交する面内で動くよう、不図示のガイド部により左右でガイドされている。可動板15,16,17の端部には、突起15a,15b,16a,16b,16c,17aが設けられ、突起15a,15b,16a,16b,16c,17aが順次当たり、隣接する可動板15,16,17を押し上げ又は引き下ろし、バリア8が開閉するようになっている。図4は、バリア6の閉状態を示し、可動板15,16,17は、鏡胴2の前面を覆う閉鎖位置にある。図3は、バリア6の開状態を示し、可動板15,16,17は、鏡胴2の前面から退避した退避位置にある。
【0023】
バリア6は、バリア駆動力伝達機構8を介して、バリア駆動モータ40により駆動される。
【0024】
すなわち、図3及び図4に示すように、光学ユニット10の左側面には、ギヤ列42,43,44aと、バリア駆動レバー46aとが配置されている。バリア駆動レバー46aの一端は、回転自在に支持され、ギヤ44aと噛合する歯車部47aが設けられている。バリア駆動レバー46aの他端には、突起48aが設けられ、最も下側の可動板17の突片17tに設けられた係合溝17nに係合するようになっている。
【0025】
また、図2に示すように、光学ユニット10の右側面には、ギヤ44bとバリア駆動レバー46bとが配置されている。バリア駆動レバー46bは、左側面のバリア駆動レバー46aと同様に構成され、一端が回転自在に支持され、ギヤ44bと噛合する歯車部47bが設けられ、他端には突起48bが設けられ、可動板17の突片17sに設けられた係合溝17mに係合するようになっている。ギヤ44a,44bは、図1に示すように、連結軸46の両端に固定されており、一体的に回転するようになっている。
【0026】
バリア駆動モータ40が回転すると、その出力軸に固定された出力ギヤ42、、ギヤ43,44a,44bを介してバリア駆動レバー46a,46bが回動し、最も下側の可動板17を押し上げ又は引き下ろし、これにより、不図示の左右のガイドに沿ってバリア6が開閉する。
【0027】
バリア駆動モータ40は、カメラの起動スイッチのONにより、バリア6を閉状態から開状態にする方向に駆動する。次に、ズームモータ20が駆動し、鏡胴2が繰り出し、カメラは撮影可能な状態となる。
【0028】
撮影終了後、ズームモータ20が逆方向に駆動し、鏡胴2が繰り込む。鏡胴2の繰り込みの終端を検知すると、バリア駆動モータ40は、バリア6を開状態から閉状態にする方向に駆動する。
【0029】
以上説明したように、光学ユニット10は、鏡胴2とファインダ4との間の空間を活用して、ズームモータ20や、バリア駆動モータ40や、鏡胴2の駆動機構24,26を配置し、側面には厚みの少ないバリア駆動力伝達機構8を設け、全体として小型化している。
【0030】
光学ユニット10は、鏡胴2とは別にバリア6を設けているので、鏡胴2を小型化するとともに、光学ユニット10全体としても、バリア6を含めるようにしても小型化することが可能である。
【0031】
また、鏡胴2とファインダ4を結ぶ方向にバリア6を移動して開閉することにより、鏡胴2とファインダ4とを結ぶ方向及び鏡胴2の光軸方向の両方に対して直角な方向に、光学ユニット10を小型化することができる。
【0032】
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その他種々の態様で実施可能である。
【0033】
例えば、バリアの少なくとも一部を透明にし、バリアが開状態でファインダの対物窓等を覆っても、その部分が透明であるようにしてもよい。これにより、鏡胴とファインダを結ぶ方向に、光学ユニットをさらに小型化することができる。
【0034】
例えば、本実施例では、バリア駆動モータをズームモータと別設しているが、ズームモータを利用しても、もちろんかまわない。
【0035】
また、駆動用アクチュエータは、光学ユニットとは別個に設けてもよい。逆に、測光ユニットや測距ユニット等を光学ユニットに含め、一体化してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る光学ユニットの正面図である。
【図2】図1の光学ユニットの右側面図である。
【図3】図1の光学ユニットの左側面図である。
【図4】図1の光学ユニットの左側面図である。バリアが開いた状態を示す。
【符号の説明】
2 鏡胴
4 ファインダ
6 バリア
8 バリア駆動力伝達機構(駆動力伝達機構)
10 光学ユニット
Claims (3)
- 鏡胴と、ファインダと、上記鏡胴を前面から覆う閉鎖位置と該前面から退避した退避位置とに移動可能なバリアと、少なくとも上記バリアを駆動する駆動力を伝達する駆動力伝達機構とを備え、上記鏡胴と上記ファインダとが一体的に結合されて上記バリア駆動用のアクチュエータを搭載するユニットを形成し、該ユニットに上記バリアと上記駆動力伝達機構が設置されてなることを特徴とする、光学ユニット。
- 鏡胴と、ファインダと、上記鏡胴の前面を覆う閉鎖位置と該前面から退避して鏡胴とファインダとの間の空間に位置する退避位置とに移動可能なバリアと、少なくとも上記バリアを駆動する駆動力を伝達する駆動力伝達機構とが、一体的に結合されてなることを特徴とする、光学ユニット。
- 上記バリアの少なくとも一部が透明であることを特徴とする、請求項1又は2記載の光学ユニット。
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