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JP3565660B2 - 一体式導電体を有するサスペンション・システムおよび該サスペンション・システムの形成方法 - Google Patents
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JP3565660B2 - 一体式導電体を有するサスペンション・システムおよび該サスペンション・システムの形成方法 - Google Patents

一体式導電体を有するサスペンション・システムおよび該サスペンション・システムの形成方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は磁気ディスク・ファイル用のヘッド・ジンバル・アセンブリ、特に積層板の1層に電線が形成された積層材から形成したヘッド・ジンバル・アセンブリに関する。
【0002】
【従来の技術】
少なくとも1枚の回転可能なディスク上のデータを読み書きするために、スライダ上に取り付けた変換器を使用する磁気記録ディスク・ファイルが、当技術分野でよく知られている。このようなシステムでは、スライダを、通常、サスペンション・システムによってアクチュエータのアームに取り付ける。
【0003】
多くのサスペンション・システム(ヘッド・ジンバル・アセンブリとも呼ぶ)は、何らかの方法でスライダとサスペンションとの間に配置したフレキシャ(flexure)を有する。たとえば、米国特許第4167765号でR.ワトラス(Watrous)は、補剛部材上に追加したフレキシャを開示している。米国特許第5198945号でブレーザ(Blaeser)他は、フレキシャとしてサスペンションの材料を使用する別の設計を開示している。
【0004】
2本のフレキシャ・アーム間に形成された開放スペースにスライダを配置したシステムが知られている。たとえば、図6に米国特許第5331489号でジョンソン(Johnson)他が記述したヘッド・ジンバル・アセンブリを示す。ここでスライダは2本のフレキシャ・アーム間に配置され、スライダの電気的接続はばらばらの4本の別個の線によって行われる。これらの線はスライダの後部で終端し、4本の線を磁気抵抗(MR)ヘッド技術に対応するために使用する。
【0005】
スライダをスライダ支持手段に取り付けるために、はんだボールを使用することが当技術分野で知られている。たとえば、米国特許第4761699号でエーンズリー(Ainslie)他は、サスペンションへのスライダの機械的取付けと、ディスク・ファイルの読み書き電子機器への変換器の電気的接続との両方に、リフローはんだボールを使用することを開示している。さらに、米国特許第4789914号でエーンズリー他は、スライダ後部の変換器へケーブルを電気的に接続するはんだ付け技術を開示している。
【0006】
スライダ・サスペンション・システムの製造に積層材を使用することも、当技術分野では知られている。たとえば、米国特許第4996623号でエアペルディング(Erpelding)他は、2層の金属間に挟んだポリイミド材料のシートからなるサスペンション・システムを開示している。米国特許第4996623号はまた、スライダへ電気的に接続するため複数の導体をサスペンションの銅層内に形成できることをも開示している。さらに、サスペンションの構築に離散層を使用することも知られている。たとえば、米国特許第4819094号でG.オーバーグ(Oberg)は、銅の可撓性導体を1対のポリイミド膜間に挟んだサスペンション・システムを開示している。
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
【課題を解決するための手段】
簡潔に述べると、本発明の好ましい実施形態は、スライダを保持するスライダ支持部材と、スライダに負荷をかけるロード・ビームと、ロード・ビームの裏側に沿って延びる電気ケーブルとを備えるヘッド・ジンバル・アセンブリである。
【0008】
ヘッド・ジンバル・アセンブリは、導体層と、誘電体層と、支持層とからなる積層材料から構築される単一部片である。導体層は高力銅合金などの高力導電材料からなる。誘電体層はポリイミド、テフロン、エポキシなどの電気絶縁体からなる。支持層はステンレス鋼、チタン、ベリリウム銅など比較的剛性の高い材料からなる。
【0009】
電気ケーブルは、スライダの後部に接続するように配置され、積層材の導体層と誘電体層からなる。導体層は誘電体層の上に配置され、導体層内に複数の長い条片が形成され、長い条片のそれぞれがスペースで分離される。誘電体層は、短絡を防止するため、スライダの裏面と導体層との間、およびロード・ビームの裏面と導体層との間に配置される。
【0010】
他の実施形態では、電線がロード・ビームの裏側または前側に沿って延び、スライダの後端で成端する。
【0011】
【発明の実施の形態】
図1は、アクチュエータ・アーム18に取り付けた第1変換器サスペンション10および第2変換器サスペンション14の概略図である。サスペンション10および14は、ヘッド・ジンバル・アセンブリとも呼ぶ。
【0012】
第1スライダ22は、第1変換器サスペンション10のアーム18に対して遠位側の端部に配置される。第2スライダ26は、第2変換器サスペンション14のアーム18に対して遠位側の端部に配置される。スライダ22は、磁気ハード・ディスク30などの磁気媒体上のデータを読み書きするための1個または複数のデータ変換器27を含む。同様に、スライダ26は、磁気ハード・ディスク34などの磁気媒体上のデータを読み書きするための1個または複数のデータ変換器28を含む。
【0013】
図2は、サスペンション10が第1層40、第2層44および第3層48からなる多層の積層材39であることを示す、第1変換器サスペンション10の断面図である。第1層40は第2層の44の一方の表面に隣接して配置される。第3層48は第2層44の別の表面に隣接して配置され、第2層44は第1層40と第3層48とを分離し、層40、44および48はすべて互いに平行な平面上にある。層40、44、48は一般に層40と44および層44と48との間に塗布された薄い接着層によって互いに固定されている。
【0014】
図2に図示した様々な要素の代表的な寸法および組成は、以下の通りである。好ましい実施形態では、第1層40は約0.051ミリメートルの厚さ”w”を有し、硬質の301、302または304ステンレス鋼からなる。より一般的に言うと、第1層40は約0.076ミリメートル以下の厚さ”w”を有し、ステンレス鋼などの剛性材料からなる。通常、第1層40は300系のステンレス鋼からなるが、他のステンレス鋼や他の剛性材料(たとえばベリリウム銅やチタン)を使用することもできる。
【0015】
好ましい実施形態では、第2層44は、E.I.Du Pont de Nemours and Company(”Dupont”)製のKapton(R) Eブランドのポリイミドと同様の特性を有するポリイミドからなり、比誘電率は約3.0ないし3.5の範囲である。さらに、ポリイミドの熱膨張率(CTE)は、積層材39を製造した後、積層材39が中立の応力状態になるような熱膨張率であるとよい。中立の応力状態とは、積層材39が製造後に平坦な状態を維持し、第1層40または第3層48のエッチング後に巻き上がらないことを意味する。さらに層40、44および48を貼り合わせる接着剤は、積層材39が約350℃の温度まで無傷であるよう、十分頑丈なものとする。
【0016】
好ましい実施形態では、第2層44は、約0.0165ミリメートルの厚さ”x”を有する。この厚さを選択したのは、サスペンション10の剛性を低く維持するためには薄い層44が必要であるが、0.0165ミリメートルより薄いポリイミド膜の価格が制限因子となるためである。
【0017】
米国アリゾナ州ChandlerのRogers Corporation(回路材料部)が、上記の仕様を満たす第2層44を有する積層材39を供給している。積層材39の注文時に、第1層40、第2層44および第3層48の仕様とともに、下記の合金のいずれかなど第3層48に望ましい材料をRogers Corporationに提供する。そうすると、Rogers Corporationは独自の方法で適切な積層材を準備する。
【0018】
Rogersの積層材では、第2層44は、三井東圧株式会社製のKool Base(R)ブランドの材料に使用するのと同じポリイミド(または同様のポリイミド)と考えられる0.0165ミリメートルのポリイミド層(層44)からなる。Kool Baseポリイミドでは、層44を層40および48に接着するため、ポリイミド層の両面に接着剤の薄い層が塗布される。
【0019】
Rogersの積層材の代替品は、Dupontが注文製造する、0.0165ミリメートルのDupontのEKJ自己接着ポリイミド複合体(Dupont製のKapton(R)Eブランドのポリイミド)を有し、第2層44に関して先に挙げた他の仕様を満たす積層材である。
【0020】
より一般的に述べると、第2層44は、約0.018ミリメートル以下の厚さ”x”を有し、約3.0ないし3.5の範囲の比誘電率、および積層材39の製造後に積層材39が中性の応力状態になるような熱膨張率(CTE)を有するポリイミドなどの誘電材料からなる。
【0021】
米国特許第4839232号、第4543295号および第5298331号に記載のタイプのポリイミドは、第2層44として潜在的に有用であるが、特定の目的に特定のポリイミドが適しているか確認すべきである。さらに、式F(CFFで表されるテフロン化合物も第2層44への使用に適し、非導電性エポキシおよびその他の誘電材料も同様である。
【0022】
好ましい実施形態では、第3層48は、約0.0178ミリメートルの厚さ”y”を有し、Olin Brass製のTMO焼戻し(硬質熱焼戻し)を施した銅合金C7025などの銅ニッケル・シリコン・マグネシウム合金(組成はCu96.2%、Ni3%、Si0.65%、Mg0.15%)からなる。
【0023】
第3層48として機能できる他の特定の材料には、以下のものがある。1.高力ベリリウム銅合金(組成はCu97.2〜98.4%、Be0.2〜0.6%、Ni1.4〜2.2%で、HT焼戻しを施したBrush Wellmanベリリウム銅合金3(C17510)など)。2.高力真鍮合金(組成はCu97.5%、Fe2.35%、P0.03%、Zn0.12%で、たとえばスプリング・テンバーを施したOlin Brassの銅合金C194など)。3.高力チタン銅合金(組成はCu96.1〜96.6%、Ti2.9〜3.4%で、TiCuR1−EHM焼戻しを施した日本鉱業のチタン銅合金など)。
【0024】
より一般的に述べると、第3層48は高力導電材料で、約0.018ミリメートル以下の厚さ”y”を有する。本発明で「高力」とは、引っ張り降伏強さ(S)が70ksi(1平方インチ当たり70キロポンド)より大きく、300℃の温度に1時間曝して10%以上軟化しないという意味である。
【0025】
図3は第1の変換器サスペンション10の平面図である。サスペンション10は、スライダ部54、アーム部58および連結部62(ロード・ビームとも呼ぶ)を有する。システム10の表面70上に複数の電線66がある。各電線66は、電線66が隣接する電線66と短絡しないよう、その各側面に沿ってスペース74を有する。
【0026】
表面70には、複数の蝶番78も図示されている。蝶番78は、第3層48が除去されて、第3層48中に溝が形成される領域である。蝶番78は、サスペンション10の柔軟性を高め、あるいはサスペンション10をある既定の角度で曲がるようにする。同様に、蝶番は、第1層40内に溝をエッチングすることによっても形成することができる。
【0027】
部分54、58および62は、サスペンション10の領域を表すが、サスペンション10は本明細書の図2および図4について説明したように、積層材の連続する1個の部片から形成することが好ましい。
【0028】
スライダ部54は、サスペンション10の読み書きスライダ22を取り付ける部分である。電線66は、以下で図5について説明するように、スライダ22および変換器27を外部システムに電気的に接続する。
【0029】
アーム部58は、サスペンション10の、アクチュエータ・アーム18に接続される部分である。通常、接着、溶接、スエージ加工、またはアーム部18を図2に示す第1層40に沿ってアクチュエータ・アームに沿ってねじ込むことによって、アーム部58をアクチュエータ・アーム18に取り付ける。
【0030】
連結部62はアーム部58をスライダ部54に接続する。サスペンション14はサスペンション10と等しく、部分54、58および62、および電線66を含めて、図3に示す要素をすべて含む
【0031】
図4は、電線66は断面が概ね長方形の第3層48の領域であり、スペース74の1つによって隣接する各電線66から分離されていることを示す、サスペンション10の断面図である。スペース74は、第2層44がスペース74を通して露出するように、下方向に第2層44まで延びる。
【0032】
電線66は、標準の金属エッチング技術を用いて表面70をエッチングすることによって形成される。たとえば、第3層48が上述した銅合金のうちの1種類からなる場合、層48は塩化第二鉄またはその他の適切なエッチング剤でエッチングする。このエッチング・プロセスによって指定の領域から金属が除去され、これによって電線66を画定するスペース74が形成される。実際には、典型的な化学的エッチング・プロセスでは、図4に示したスペース74の完全な長方形の形状を有する溝は形成されない。化学エッチング・プロセスで形成される実際の溝は、当技術分野で周知のようにわずかに丸まるか、先細形である。一般に、電線66、スペース74、蝶番78などのフィーチャは、フォトリソグラフィ・プロセスを用いるか、レーザ加工などの数値制御イメージングを用いて、第3層48上に直接形成する。
【0033】
好ましい実施形態では、第1、第2および第3層40、44および48は、最初はステンレス鋼/ポリイミド/銅合金の積層材の連続シートである。次に、上述の技術を用いて、積層材のシートからスライダ・サスペンション・システム10を製造する。
【0034】
金属ポリイミド積層材を準備する一般的手順については、米国特許第4543295号(1985年9月24日発行)にセント・クレア(St. Clair)他が記載している。
【0035】
図5は、本発明の変換器サスペンション・システム10を使用する磁気記録ディスク・ファイル84の概略図である。サスペンション・システム14はサスペンション・システム10と等しいので、以下の内容はサスペンション・システム10にもサスペンション・システム14にも等しく適用されることを理解されたい。サスペンション・システム10および14は、フロッピー・ディスク・ドライブ、光学式ドライブ、コンパクト・ディスク・プレーヤなど、他のデータ記憶システムとともに使用できることも理解されたい。
【0036】
ディスク・ファイル84は、ハード・ディスク・ドライブに使用するのに適した複数の磁気記録ディスク88を含む。ディスク88は、スピンドル・モータ96に接続されたスピンドル・シャフト92に取り付けられる。モータ96はシャーシ100に取り付けられる。
【0037】
複数の読み書きスライダ22および26は、各ディスク88にスライダ22または26の一方からアクセスできるように、ディスク88上に配置されている。スライダ22および26はそれぞれ、ディスク88の複数の同心円状データ・トラックにデータを読み書きする変換器を含み、サスペンション・システム10(または14)のいずれか一方に取り付けられる。各サスペンション・システム10(または14)は、ロータリ・アクチュエータ104に取り付けられたアクチュエータ・アーム18に取り付けられる。ロータリ・アクチュエータ104は、ディスク88を横切って半径方向にアクチュエータ・アーム18を移動させる(したがって、サスペンション・システム10または14およびスライダ22または26も移動させる)。エンクロージャ108(図5で破線で図示)はディスク・ファイル84を封止し、粒子の汚染から保護する。
【0038】
コントローラ・ユニット112は、システム84を全体的に制御する。コントローラ・ユニット112は中央演算装置(CPU)、メモリ・ユニットおよびその他のディジタル回路類を含み、アクチュエータ104に電気的に接続されたアクチュエータ制御/駆動ユニット116に接続される。これによって、コントローラ112はディスク88上のスライダ22および26の動作を制御する。コントローラ112は、スライダ22および26に電気的に接続された読み書きチャネル120に電気的に接続される。これによって、コントローラ112はディスク88にデータを送信し、ここからデータを受信する。コントローラ112は、スピンドル・モータ96に電気的に接続されたスピンドル制御/駆動ユニット124に電気的に接続される。これによって、コントローラ112はディスク88の回転を制御する。ホスト・システム128は、通常はコンピュータ・システムであり、コントローラ・ユニット112に電気的に接続される。ホスト・システム128は、ディスク88に記憶するためコントローラ112にディジタル・データを送信するか、あるいはディスク88からディジタル・データを読み取りシステム128に送信するよう要求することができる。(サスペンション・システム10または14のない)ディスク・ファイル84などのデータ記憶システムの基本的な動作および構造は、当技術分野で周知であり、C.デニス・ミー(Dennis Mee)およびエリック D.ダニエル(Eric D. Daniel)の共著「Magnetic Recording Handbook」(McGraw − Hill Book Company, 1990)に詳述されている。
【0039】
図6は、従来技術によるヘッド・ジンバル・アセンブリ130(HGA130)の等角図である。HGA130は、ロード・ビーム134および1対のフレキシャ・アーム136、138を含む。フレキシャ・アーム136と138は、スライダ部142で接合される。スライダ146は、スライダ部142に取り付けられる。スライダ146は、エア・ベアリング面と、スライダ146のエア・ベアリング面とは反対側にある裏面とを有する従来の磁気抵抗(MR)スライダである。スライダ146の裏面には複数の読み書き成端パッド150が配置され、複数の別個の線154が、1対のヘッド変換器(図1に示した変換器27および28など)を読み書きチャネル(図5に示した読み書きチャネル120など)に電気的に接続するために、成端パッド150に接続される。
【0040】
スライダ146は、フレキシャ・アーム135と138との間に形成された空洞158内に配置される。スライダ146の裏側は、スライダ部142に取り付けられ、スライダ146の下に延びるロード・ビーム134の端部である、支持体162上に配置されたディンプル161上に載る。フレキシャ・アーム136および138は、ロード・ビーム134より薄いロード・ビーム134の延長部である。HGA130に関するより詳細な記述は、米国特許第5331489号に出ている。
【0041】
図7は、本発明によるヘッド・ジンバル・アセンブリ170(HGA170)の等角図である。HGA170は、ロード・ビーム174および1対のフレキシャ・アーム176、178を含む。フレキシャ・アーム176と178は、スライダ部182で接合される。スライダ部182は、タブ184を含む。スライダ186は、通常はスライダ186とタブ184との間に配置されたエポキシ188の層によって、タブ184に取り付けられる(図10参照)。スライダ186は、エア・ベアリング面190と、スライダ186のエア・ベアリング面190とは反対側にある裏面194とを有する従来の磁気抵抗(MR)スライダである。
【0042】
複数の読み書き成端パッド198が、裏面194上に配置される。1対のヘッド変換器(図1に示した変換器27および28など)を読み書きチャネル(図5に示した読み書きチャネル120など)に電気的に接続するため、複数の電線202が成端パッド198に接続される。通常、電線202は超音波ボンディングによって成端パッド198に接続される。電線202が互いに接触しないよう、複数のスペース206が電線202の間に配置される。
【0043】
スライダ186は、フレキシャ・アーム176と178との間に形成された空洞210内に配置される。裏面194は、スライダ部182に取り付けられ、支持体214上に形成された、ディンプル領域213上に載る(つまり、ディンプル領域213は、裏面194と支持体214との間に配置された盛り上がった領域である)。支持体214はロード・ビーム174の端部である。フレキシャ・アーム176および178は、ロード・ビーム174より薄いロード・ビーム174の延長部である。好ましい実施形態では、ロード・ビーム174はステンレス鋼からなり、フレキシャ176および178はステンレス鋼を化学エッチングして厚さを薄くして形成する。
【0044】
図8は、電線202がロード・ビーム174に重なる箇所では、HGA170が第1層40と同様の第1層220、第2層44と同様の第2層224および第3層48と同様の第3層228からなる多層構造であることを示す、HGA170の断面図である。層220、224および228の寸法および組成は、図2で層40、44および48について前述した寸法および組成と等しい。しかし、HGA170では、ディスク88のその上をスライダ186が飛ぶ側とは反対側に第3層228が面するような向きに、層220、224および228が配向している。
【0045】
図8は、電線202が、断面がほぼ長方形の第3層228の領域であり、スペース206のうち1つによって隣接する各電線202から分離されていることも示す。スペース206は、第2層224がスペース206を通して露出するように、下方に第2層224まで延びる。スペース206の1つは、電線202が隣接する電線202と短絡しないように、電線202の各側に沿って配置される。電線202は、電線66について前述したのと同様にして形成される。
【0046】
図9は、電線202がスライダ186と交差する箇所では、第1層220が下にある第2層224から完全に除去され、層224および228のみが残ることを示す断面図である。スペース232が第2層224からスライダ186を分離し、これによってスライダ186は電線202から多少制約のない状態でジンバル支持(移動)することができる。
【0047】
図10は、電線202および第2層224がタブ184の第1側に配置されることを示す断面図である。タブ184は電線202および第2層224を支持し、電線202の歪みを除去する。スライダ186をタブ184に接着するため、エポキシ188の層がタブ184の第2側に配置される。
【0048】
各電線202は、成端パッド198の1個に接着され、これは超音波ボンディングで行うことが好ましい。成端パッド198とは、複数の電気リード線236が表面194の裏側で成端する領域であり、各電気リード線236はパッド198のうちの1個で成端する。電気リード線236は、スライダ186上の変換器との電気的接続を行う。
【0049】
図10で分かるように、第2層224は電気リード線236と電線202との間に配置され、これによって電線202とリード線236の短絡を防止する。
【0050】
HGA170の構造および用法は、図3に示したサスペンション10の構造および用法と同様であり、HGA170は、図5に示したディスク・ファイル84内のサスペンション10または14の代わりに使用することができる。具体的には、スライダ部182はスライダ部54と同様であり、ロード・ビーム174は連結部62と同様である。使用時には、ロード・ビーム174はアーム部58と同様のアーム部(図示せず)を含む。スライダ186は、磁気媒体上のデータを読み書きする1個または複数のデータ変換器を含む。しかし、HGA170がある場合は、ロード・ビーム174のスライダ186がデータを読み書きするディスク88(図5に図示)とは反対側の側に沿って、電線202が延びる。
【0051】
フレキシャ176および178は、ロード・ビーム174からスライダ部182を分離し、スライダ186が記録ディスク88(図5に図示)に適合して、その上を飛ぶことができるように機能する、(ロード・ビーム174と比較して)剛性が低い領域である。
【0052】
好ましい実施形態では、HGA170は、図2に図示した多層積層板39のような積層材から製造する。次に、フォトリソグラフィおよび化学エッチングを用いて、電線202、フレキシャ176および178、スペース210など、HGA170の様々なフィーチャを形成する。この製造プロセスによって、HGA170に撚り線対の読み書きケーブルを手作業で追加する必要がなくなる。
【0053】
図11は、米国特許第4761699号または第4789914号で開示された技術と同様のはんだ付け技術によって、電気リード線236に取り付けた電線202を示す代替実施形態である。この代替実施形態では、はんだボール240が各成端パッド198に追加されている。第2層224が成端パッド198上に延び、口244が第2層224を通してエッチングされている。次に、レーザまたはホット・ティップを使用してハンダを溶融し、電線202上のはんだボール248を開口244を通してはんだボール240へとリフローさせる。はんだボール240および248はスズと鉛(SnPb)またはスズとビスマス(SnBi)の共晶はんだを含むことが好ましいが、他のタイプのはんだを使用することもできる。
【0054】
次に図1および2を参照すると、積層構造39の有用性を説明することができる。より小さいドライブを指向するハード・ディスク・ドライブ産業の傾向に従って、非常に小さい(しかも低価格の)ヘッド・ジンバル・アセンブリに対する需要が生じた。変換器サスペンション10の積層構造により、特に第3層48が高力導電体を含む場合には、非常に小さいヘッド・ジンバル・アセンブリを設計することができる。
【0055】
サスペンション10の3つの層は、以下のように機能する。第1層40(または162)は、システム10に剛性を与える補剛層である。第2層44(または164)は、第1層40(または162)と第3層48(または166)との間の絶縁材として機能する誘電材料からなる。応用例によっては、第2層44(または164)が、減衰力を増大させる(ポリイミドのような)粘弾性も有する誘電材料であれば有用である。粘弾性とは、変形した材料中の応力が変形と変形率との両方に比例するという意味である。粘弾性材料はまた、クリープ挙動およびリラクゼーション挙動を示す。クリープとは、一定の応力をかけると変形が時間とともに増加するという意味である。リラクゼーションとは、一定の固定した変形の下で、時間とともにその応力が減少するという意味である。
【0056】
第3層48(または166)は、前述の高力銅合金の1つなどの高力導電材料からなる。第3層48(または166)は、高導電性合金(たとえば銅合金)からなることが好ましい。というのは、電線66(または154)が効率的な導電体として機能する必要があるからである。
【0057】
第3層48(または166)に高力合金を使用することは、いくつかの理由で重要である。第1に、導電体層に高力合金を使用すると、サスペンション10(または130)の剛性が低下する。これはスライダ22(または152)が小さい場合に重要である(以下の例2参照)。
【0058】
第2に、高力合金を使用すると、第3層48(または166)の厚さを18ミクロン以下に保つことができる(以下の例1で示すように、厚さは降伏強さの平方根に反比例する)。
【0059】
第3に、高力合金を使用すると、電線66(または154)と蝶番78を第3層48(または166)に直接一体化するなど、デザインの選択肢が増える。同様に、高力合金を使用すると、フレキシャ134および138を使用することが可能になる。というのは、第1層162を除去すると、第3層166が負荷の大部分を維持するからである。
【0060】
第4に、高力銅合金はサスペンションの頑丈さを増し、製造プロセス中の取扱いで損傷を受けたために生じる歩留まりの低下を抑える。
【0061】
【実施例】
実施例1−高力合金を使用すると第3層48(または166)の厚さが薄くなる理由を、以下の議論で示す。
【0062】
幅”w”、長さ”L”の長方形の金属片の厚さ”t”は、式1によって金属”S”の降伏強さと関係づけられる。
t=C/S (1)
ここでC=定数=(6PL/w)1/2、Pは金属片に加えられてそれを曲げさせる負荷である。
【0063】
以下の計算では、式1を用いて、金属片が同じ負荷(P)を担持しなければならず、かつそれが第1材料の降伏強さの3倍の降伏強さを有する第2材料からなる場合、第2材料からなる金属片は42%薄くしても同じ強さを有することを示す。つまりSy1=軟質銅の降伏強さ=30ksiで、Sy2=高力銅合金の降伏強さ=90ksiであれば、t/t=(Sy1/Sy21/2=0.58(厚さは42%減少)である。
【0064】
実施例2−高力合金を使用すると、第3層48(または166)の剛性が低下する理由を、以下の議論で示す。
【0065】
幅”w”、長さ”L”の長方形の金属片の剛性”k”は、式2によってその金属の厚さ”t”と関係づけられる。
k=Dt (2)
ここで、D=定数=Ew/6Lで、Eは伸び弾性率である。
【0066】
以下の計算では、式2および例1の結果を用いて、金属片が同じ負荷(P)を担持しなければならず、かつそれが第1材料の降伏強さの3倍の降伏強さを有する第2材料からなる場合、第2材料からなる金属片は剛性が81%低下することを示す。つまりSy=軟質銅の降伏強さ=30ksiで、Sy=高力銅合金の降伏強さ=90ksiであれば、k/k=(t/t=(0.58)=0.19(剛性は81%低下)である。
【0067】
図12に、従来技術で使用したタイプのヘッド・ジンバル・アセンブリ260(HGA260)を示す。HGA260は、スライダ264、ロード・ビーム268、アーム部272、および複数の電線276を備える。電線276はスライダ264の背後を通り、エポキシで所定の位置に接着された、別個の線である。その結果生じるエポキシの「バンプ」は、垂直方向(「z高さ」と呼ぶ)でスペースを占有し、ディスク・ファイル内で1対の磁気ディスクを互いにどの程度近接して重ねられるかを制限する。
【0068】
据え込み継手280は、アーム部272を図5で図示したアーム18などのアクチュエータ・アームに接続する。領域284および領域288は、スライダ264を越えて延び、それによって磁気ディスクのIDトラックにおいてディスク領域が占める、ロード・ビーム268の部分を示す。
【0069】
図13に、本発明によるヘッド・ジンバル・アセンブリ292(HGA292)を示す。HGA292は、ロード・ビーム296、フレキシャ・アーム300、フレキシャ・アーム304、スライダ部308、スライダ312、および複数の電線316を備える。電線316が互いにあるいは他の導電材料と接触しないように、電線316の各側に隣接して複数のスペース320が配置されている。電線316は、電線が他の導電材料と接触しないように、誘電層322の上に配置される。
【0070】
好ましい実施形態では、ロード・ビーム296は、HGA260のロード・ビーム268と同様に細長く、HGA292は、ロード・ビーム296をアクチュエータ・アームに接続するための、図12に示したアーム部272のようなアーム部を含む。ロード・ビーム296は、端部326を含む。
【0071】
ロード・ビーム296およびフレキシャ・アーム304は、HGA292がスライダ312の隅328でスペーサ・リング324と接触するように、ディスク・スペーサ324とぴったり合う輪郭になっている。スペーサ・リング324は、スピンドル・ハブ92の、図5のディスク88を分離する部分である。矢印330は、スペーサ・リング324(および取り付けた磁気ディスク)の回転方向を示す。
【0072】
スライダ部308およびフレキシャ・アーム304は、HGA292がディスクのIDトラックで追加のディスク・スペースを占有しないような輪郭になっている。これによって、ディスク上のより多くのデータ・トラックをデータの記憶に使用することができる。通常、このHGA292の設計により、スライダの隅328と読み書き要素との間の側面クリアランスを、スライダのサイズ及び読み書き要素の位置に応じて、わずか0.45mmないし0.80mmにすることが可能である。
【0073】
フレキシャ・アーム300は、フレキシャ・アーム300の縦軸にほぼ平行でフレキシャ・アーム300と同じ平面内にある、ビーム部332を含む。同様に、フレキシャ・アーム304は、フレキシャ・アーム304の縦軸にほぼ平行でフレキシャ・アーム304と同じ平面内にある、ビーム部336を含む。ビーム部332および336の長さは、負荷402(図17に図示)が加わった時にスライダ312が(ピッチおよびロール回転がなく)確実に並進するように、サイズを決定することができる。
【0074】
好ましい実施形態では、ビーム部332は、U字形の湾曲区間337によってフレキシャ・アーム300に接続される、フレキシャ・アーム300の連続部分である。同様に、ビーム部336は、U字形の湾曲区間338によってフレキシャ・アーム304に接続される、フレキシャ・アーム304の連続部分である。
【0075】
スライダ部308は、縦区間340と2つの横材341および342とを含む「I字形」部材である。ビーム部332および336は、横材342の縁部343付近で横材342と交差する。端部326、フレキシャ・アーム300および304、ビーム部332および336、および端部343と境界を接する領域に、開口部344が形成される。
【0076】
電線316は、縦区間340、横材342および開口部344を通って延びる。端部326付近の開口部344に、電線316の一部によって「S字形」ループ348が形成される。同様に、端部326付近の開口部344に、電線316の一部によって逆「S字形」ループ352が形成される。ループ348および352の目的は、HGA292のピッチおよびロール剛性に対する電線316の影響を最小限に抑えるように、電線316に多少の「遊び」を作り出すことである。
【0077】
図14は、ロード・ビーム296の縁部が下方(つまり電線316から離れる方向)に湾曲して、補剛フランジ360および補剛フランジ364を形成することを示す、HGA292の等角図である。フランジ360および364が下方に湾曲しているのは、それが追加のz高さを必要としないことを意味する。
【0078】
図14はまた、スライダ312の後縁376に、1対の読取り成端パッド368および1対の書込み成端パッド372が配置されていることを示す。各成端パッド368および各成端パッド372に好ましくは超音波ボンディングによって1本の電線316が取り付けられる。スライダ312は、エア・ベアリング面380、前縁381、およびエア・ベアリング面380の反対側に配置された裏面385を有する、従来の磁気抵抗スライダである。スライダ312は、磁気媒体上のデータを読み書きする1個または複数のデータ変換器をも含み、これらは通常、後縁376に配置される。
【0079】
ロード・ビーム296は、スライダ312がデータを読み書きするディスク388と反対に面した裏面387を有する。
【0080】
図15は、電線316がロード・ビーム296と重なる箇所では、HGA292が第1層40と同様の第1層390、第2層44と同様の第2層394および第3層48と同様の第3層398を備える多層構造であることを示す、HGA292の断面図である。層390、394および398の寸法および組成は、図2で層40、44および48について前述した寸法および組成と等しい。しかし、HGA292では、第3層398がエア・ベアリング面380とは反対側に面するような向きに層390、394および398が配向している。第2層394が、スライダ支持部308と第3層398との間に配置される。
【0081】
図15はまた、電線316が、断面がほぼ長方形の第3層398の複数の領域であり、スペース320のうち1つによって隣接する各電線316から分離されていることをも示す。スペース320は、第2層394がスペース320を通して露出するように、第2層394まで下方に延びる。スペース320の1つは、電線316が隣接する電線316と短絡しないように、電線316の各側に沿って配置される。電線316は、電線66について前述したのと同様にして形成される。
【0082】
図16は、電線316が開口部344と交差する箇所では、第1層390が下にある第2層394から完全に除去され、層394および398のみが残ることを示す断面図である。電線316と第2層394との組合せを、一体式電気ケーブル399と呼ぶ。
【0083】
好ましい実施形態では、HGA292は図2に図示した多層積層材39などの積層材から製造される。次に、フォトリソグラフィおよび化学エッチングを用いて、電線316、フレキシャ300および304、および開口部344など、HGA292の様々なフィーチャを形成する。
【0084】
図17は、負荷”L”によるフレキシャ”d”が、スペース”T”中のディスク388(図14に図示)とHGA292の裏面407との間で生じ、追加のz高さを必要としないことを示す、HGA292の側面図である。z高さは、図17に図示した座標系で示される方向”z”と定義される。負荷”L”とは、ロード・ビーム296のアーム取付領域付近の予備成形領域から立ち上がる矢印402によって指示される方向にかかる力である。
【0085】
このHGA292の設計は、HGA292の合計z高さが、スライダ312の厚さに、ロード・ビーム296の厚さ、およびスライダ312をスライダ部308に接着するエポキシ層の厚さ、さらにスライダ部308の頂部に配置された電気ケーブル399の厚さを加えた値となるように選択されている。好ましい実施形態では、HGA292の合計z高さは1.3mm以下である。電気ケーブル399の厚さは0.035mm以下である。通常、このHGA292の設計により、ディスク88(図5に図示)の間隔を、スライダ312のサイズに応じて1.0mmないし1.3mmにすることができる。
【0086】
図17はまた、フレキシャ・アーム300の領域406がロード・ビーム296の厚さより薄いことをも示す。フレキシャ・アーム304はフレキシャ・アーム300と同様の厚さである。フレキシャ・アーム300および304は、スライダ部308をロード・ビーム296から分離し、スライダ312が(図5に図示した記録ディスク88のような)磁気ディスクに適合し、その上を飛ぶことができるように機能する、(ロード・ビーム296と比較して)剛性が低い領域である。フレキシャ・アーム300および304は、第1層390のみからなり、ロード・ビーム296の連続延長部を形成する。
【0087】
図18に、HGA292の製造に使用するフレーム410を示す。フレーム410は、図2に図示した多層積層板39などの積層材をエッチングしてHGA292を形成する際に、HGA292の延長部として形成される。フレーム410は、剪断線422でスライダ308およびフレキシャ・アーム300および304と突き当たる。ロード・ビーム296、フレキシャ・アーム300および304、スライダ部308、複数の電線317、複数のスペース320、スライダ部308、およびビーム部332および336を含めて、図13および14に図示したHGA292のすべての要素は、フレーム410とほぼ同時に形成される。スライダ312は、フレーム410の一部ではなく、以下で説明するように後で取り付けられる。
【0088】
フレーム410はまた、開口414、複数の電線延長部418、および複数の剪断線422を含む。スライダ312は、フレーム410に対して90度に配置され、成端パッド368および372は線426に沿って電線316の下に配置される。
【0089】
次に、電線316を超音波ボンディング・ヘッドと成端パッド368および372との間に配置して、超音波ボンディング・ヘッドを成端パッド368および272の上に配置し、電線316を成端パッド368および372に超音波ボンディングする。好ましい実施形態では、超音波ボンディング・プロセスを容易にするため、ボンディング・プロセスを行う前に電線316を金メッキする。
【0090】
電線316を成端パッド368および372に超音波ボンディングした後、フレーム410を剪断線422でHGA292から剪断して離す。次に、スライダ312が図18の破線で指示した位置430に配置されるように、スライダ312を固定してHGA292を90度回転する。あるいは、HGA292を固定して、スライダ312を位置430まで回転することもできる。HGA292を回転する場合は、延長部418が複数の破断点434で折れ、これによってHGA292がフレーム410から完全に自由になる。次に、スライダ312をエポキシでスライダ部308に接着し、これをHGA292に固定する。
【0091】
図19は、ヘッド・ジンバル・アセンブリ440(HGA440)を図示した本発明の代替実施形態である。HGA440は、ロード・ビーム444、フレキシャ・アーム448、フレキシャ・アーム452、スライダ部456、スライダ460および複数の電線464を備える。電線464が互いにあるいは他の導電材料と接触しないように、電線464の各側に隣接してスペース468が配置される。電線464は、電線が他の導電材料と接触するのを防止する誘電層472の上に配置される。
【0092】
好ましい実施形態では、ロード・ビーム444は、HGA260のロード・ビーム268と同様に細長く、HGA440はロード・ビーム444をアクチュエータ・アームに接続するための、図12に示したアーム部272と同様のアーム部を含む。スライダ460はスライダ312と同様で、エア・ベアリング面476および裏面480を有する。電線464はスペース484を横切り、1対のS字形ループ488および492(他の形状も可能)を含む。補剛フランジ494が、ロード・ビーム444の各縁部に沿って配置される。ロード・ビーム444は、エア・ベアリング面476と同じ方向に面した前面495を有する。誘電層472が、前面495上に配置される。
【0093】
HGA440の形状および組成は、HGA292の形状および組成に似ているが、以下の点で異なる。スライダ460が、HGA292と比較してHGA440の反対側に取り付けられ、したがってエア・ベアリング面476がHGA440の電線464と同じ側にある。さらに、HGA440では、スライダ460は180度回転しているので、複数の成端パッド496が、電線464上のはんだバンプ500に隣接して配置される。
【0094】
電線464はスライダ460を越えて延びる必要がないので、たとえば米国特許第4761699号で開示されたはんだ付け技術を用い、複数のはんだバンプ500によって電線464を成端パッド496に取り付けることができる。スライダ460の向きから、磁気ディスク504は、矢印330によって図13で図示した回転と反対の矢印508の方向に回転する。
【0095】
図20は、誘電層472が電線464とスペース484およびスライダ部456との間に配置されることを示す、HGA440の断面図である。電線464およびスペース468は、図15および16に図示した電線316およびスペース320について前述したのと同じ形状および組成を有する。
【0096】
図20はまた、スライダ460がスライダ部456に(好ましくはエポキシで)接着され、フランジ494がz高さを最小限に抑えるため上方(エア・ベアリング面476の方向)に曲がっていることも示している。HGA440は、HGA292に関して前述したのと同じく、z高さおよび側部スペースのクリアランスが小さくなっている。
【0097】
本発明は、現在好ましい実施形態について述べてきたが、このような開示を限定的と解釈すべきではないと理解されたい。上記の開示を読めば、当業者には様々な変更および修正が明白なはずである。したがって、添付の特許請求の範囲が、本発明の真の精神および範囲に含まれるすべての変更および修正をカバーするものとする。
【0098】
まとめとして、本発明の構成に関して以下の事項を開示する。
【0099】
(1)データ変換器を支持するためのサスペンション・システムであって、
エア・ベアリング面と裏面とを有するスライダを保持するスライダ支持部材と、
スライダに負荷をかけるロード・ビームと、
ロード・ビームに沿って延び、スライダの裏側に接続するように配置され、第1層および第2層からなり、第2層が、第1層の上に配置され、少なくとも、高力導電材料の第1の細長い条片と高力導電材料の第2の細長い条片とを備え、第1の細長い条片が、第1細の長い条片が第2の細長い条片と短絡するのを防止するスペースによって第2の細長い条片から分離され、第1層が、スライダの裏面と第2層との間に配置されている、電気ケーブルとを備えるサスペンション・システム。
(2)第2層が18ミクロン以下の厚さを有することを特徴とする、上記(1)に記載のサスペンション・システム。
(3)第2層が、Cu−Ni−Si−Mg合金、Be−Cu−Ni合金、Cu−Fe−Zn−P合金、およびCu−Ti合金からなる群から選択した高力導電材料を含むことを特徴とする、上記(1)に記載のサスペンション・システム。
(4)第1層がポリイミドを含むことを特徴とする、上記(1)に記載のサスペンション・システム。
(5)データ変換器を支持するためのサスペンション・システムであって、
データ記憶媒体上のデータを読み書きするデータ変換器と、
データ記憶媒体と反対側に配置された裏面を有し、データ変換器を保持するスライダと、
スライダを保持するスライダ支持部材と、
スライダに負荷をかけるロード・ビームと、
第1アームおよび第2アームを備え、ロード・ビームをスライダ支持部材に接続するフレキシャと、
スライダの裏面に沿って延び、第1層および第2層からなり、第2層が、第1層の上に配置され、少なくとも、高力導電材料の第1の細長い条片と高力導電材料の第2の細長い条片とを備え、第1の細長い条片が、第1の細長い条片が第2の細長い条片と短絡するのを防止するスペースによって第2の細長い条片から分離され、第1層が、スライダの裏面と第2層との間に配置されている、電気ケーブルと、
データ変換器に電気的に接続されて、スライダの裏面上に配置された第1成端パッドとを備え、第1の細長い条片が第1成端パッドに電気的に接続されているサスペンション・システム。
(6)第2層が18ミクロン以下の厚さを有することを特徴とする、上記(5)に記載のサスペンション・システム。
(7)第2層が、Cu−Ni−Si−Mg合金、Be−Cu−Ni合金、Cu−Fe−Zn−P合金、およびCu−Ti合金からなる群から選択した高力導電材料を含むことを特徴とする、上記(5)に記載のサスペンション・システム。
(8)第1層がポリイミドを含むことを特徴とする、上記(5)に記載のサスペンション・システム。
(9)第1層が、ポリイミド、エポキシおよびテフロンからなる群から選択した誘電材料を含むことを特徴とする、上記(5)に記載のサスペンション・システム。
(10)第1の細長い条片が超音波溶接によって第1成端パッドに電気的に接続されることを特徴とする、上記(5)に記載のサスペンション・システム。
(11)第1の細長い条片がはんだによって第1成端パッドに電気的に接続されることを特徴とする、上記(5)に記載のサスペンション・システム。
(12)さらに裏面上にスライダと第1層との間に配置された支持タブを備え、支持タブが電気ケーブルに機械的支持を提供することを特徴とする、上記(5)に記載のサスペンション・システム。
(13)フレキシャ手段が、誘電材料からなる誘電層と、誘電層の上に配置された高力導電材料からなる導電層とを備えることを特徴とする、上記(5)に記載のサスペンション・システム。
(14)導電層が、Cu−Ni−Si−Mg合金、Be−Cu−Ni合金、Cu−Fe−Zn−P合金、およびCu−Ti合金からなる群から選択した高力導電材料を含むことを特徴とする、上記(13)に記載のサスペンション・システム。
(15)データ変換器を支持するためのサスペンション・システムであって、
エア・ベアリング面、裏面、前縁および後縁を有するスライダを保持するスライダ支持部材と、
裏面を有し、スライダに負荷をかけるロード・ビームと、
ロード・ビームの裏面に沿って延び、スライダの後縁に接続するように配置され、第1層と第2層からなり、第2層が、第1層の上に配置され、少なくとも、高力導電材料の第1の細長い条片と高力導電材料の第2の細長い条片とを備え、第1の細長い条片が、第1の細長い条片が第2の細長い条片と短絡するのを防止するスペースによって第2の細長い条片から分離され、第1層が、スライダ支持部材と第2層との間に配置されている、電気ケーブルとを備えるサスペンション・システム。
(16)第2層が18ミクロン以下の厚さを有することを特徴とする、上記(15)に記載のサスペンション・システム。
(17)第2層が、Cu−Ni−Si−Mg合金、Be−Cu−Ni合金、Cu−Fe−Zn−P合金、およびCu−Ti合金からなる群から選択した高力導電材料を含むことを特徴とする、上記(15)に記載のサスペンション・システム。
(18)第1層がポリイミドを含むことを特徴とする、上記(15)に記載のサスペンション・システム。
(19)サスペンションのz高さが1.3mm以下であることを特徴とする、上記(15)に記載のサスペンション・システム。
(20)ロード・ビームとスライダ支持部材との間に配置された開口と、
開口の上に配置された電気ケーブルの自由部とをさらに備える上記(15)に記載のサスペンション・システム。
(21)自由部が、電気ケーブルの曲線を形成する区間を含むことを特徴とする、上記(20)に記載のサスペンション・システム。
(22)データ変換器を支持するためのサスペンション・システムであって、
データ記憶媒体上のデータを読み書きするデータ変換器と、
データ記憶媒体の反対側に配置された裏面を有し、データ変換器を保持するスライダと、
スライダを保持するスライダ支持部材と、
裏面を有し、スライダに負荷をかけるロード・ビームと、
ロード・ビームの裏面に沿って延び、スライダの後縁に接続するように配置され、第1層と第2層からなり、第2層が、第1層の上に配置され、少なくとも、高力導電材料の第1の細長い条片と高力導電材料の第2の細長い条片とを備え、第1の細長い条片が、第1の細長い条片が第2の細長い条片と短絡するのを防止するスペースによって第2の細長い条片から分離され、第1層が、スライダ支持部材と第2層との間に配置されている、電気ケーブルとを備えるサスペンション・システム。
(23)第2層が18ミクロン以下の厚さを有することを特徴とする、上記(22)に記載のサスペンション・システム。
(24)第2層が、Cu−Ni−Si−Mg合金、Be−Cu−Ni合金、Cu−Fe−Zn−P合金、およびCu−Ti合金からなる群から選択した高力導電材料を含むことを特徴とする、上記(22)に記載のサスペンション・システム。
(25)第1層がポリイミドを含むことを特徴とする、上記(22)に記載のサスペンション・システム。
(26)サスペンションのz高さが1.3mm以下であることを特徴とする、上記(22)に記載のサスペンション・システム。
(27)スライダの縁部が、サスペンションとディスクのスペーサ・リングとの間の最も接近した接触点であることを特徴とする、上記(22)に記載のサスペンション・システム。
(28)ロード・ビームをスライダ支持部材に接続する第1フレキシャ・アームと、
ロード・ビームをスライダ支持部材に接続する第2フレキシャ・アームと、
第1湾曲区間によって第1フレキシャ・アームに接続される第1ビーム部と、
第2湾曲区間によって第2フレキシャ・アームに接続される第2ビーム部とをさらに備える上記(22)に記載のサスペンション・システム。
(29)ヘッド・ジンバル・アセンブリを形成する方法であって、
a.第1層、第2層および第3層からなる積層材料の連続部分からヘッド・ジンバル・アセンブリおよびフレームを形成するステップと、
b.スライダを、ヘッド・ジンバル・アセンブリおよびフレームを含む平面に対して約90度の角度に配置するステップと、
c.フレームの開口を横切って延びる複数の電線にスライダを接着するステップと、
d.フレームをヘッド・ジンバル・アセンブリから部分的に分離するステップと、
e.ヘッド・ジンバル・アセンブリに対するスライダの相対的位置を約90度変更するステップと、
f.フレームをヘッド・ジンバル・アセンブリから完全に取り外すステップとを含む方法。
(30)第3層が18ミクロン以下の厚さを有することを特徴とする、上記(29)に記載の方法。
(31)第3層が、Cu−Ni−Si−Mg合金、Be−Cu−Ni合金、Cu−Fe−Zn−P合金、およびCu−Ti合金からなる群から選択した高力導電材料を含むことを特徴とする、上記(29)に記載の方法。
(32)第2層がポリイミドを含むことを特徴とする、上記(29)に記載の方法。
(33)第1層がステンレス鋼を含むことを特徴とする、上記(29)に記載の方法。
(34)データ変換器を支持するためのサスペンション・システムであって、
エア・ベアリング面、裏面、前縁および後縁を有するスライダを保持するスライダ支持部材と、
前面を有し、スライダに負荷をかけるロード・ビームと、
ロード・ビームの前面に沿って延び、スライダの後縁に接続するように配置され、第1層と第2層からなり、第2層が、第1層の上に配置され、少なくとも、高力導電材料の第1の細長い条片と高力導電材料の第2の細長い条片とを備え、第1の細長い条片が、第1の細長い条片が第2の細長い条片と短絡するのを防止するスペースによって第2の細長い条片から分離され、第1層が、ロード・ビームと第2層との間に配置されている、電気ケーブルとを備えるサスペンション・システム。
(35)第2層が18ミクロン以下の厚さを有することを特徴とする、上記(34)に記載のサスペンション・システム。
(36)第2層が、Cu−Ni−Si−Mg合金、Be−Cu−Ni合金、Cu−Fe−Zn−P合金、およびCu−Ti合金からなる群から選択した高力導電材料を含むことを特徴とする、上記(34)に記載のサスペンション・システム。
(37)第1層がポリイミドを含むことを特徴とする、上記(34)に記載のサスペンション・システム。
(38)サスペンションのz高さが1.3mm以下であることを特徴とする、上記(34)に記載のサスペンション・システム。
(39)ロード・ビームとスライダ支持部材との間に配置された開口と、
開口の上に配置された電気ケーブルの自由部をさらに備えることを特徴とする、上記(34)に記載のサスペンション・システム。
(40)自由部が、電気ケーブルの曲線を形成する区間を含むことを特徴とする、上記(39)に記載のサスペンション・システム。
【図面の簡単な説明】
【図1】スライダ・サスペンション・システムの概略側面図である。
【図2】図1の線2−2に沿って切り取ったスライダ・サスペンション・システムの断面図である。
【図3】スライダ・サスペンション・システムの等角図である。
【図4】図3の線4−4に沿って切り取ったスライダ・サスペンション・システムの断面図である。
【図5】スライダ・サスペンション・システムを使用したディスク・ファイルの概略図である。
【図6】従来技術によるヘッド・ジンバル・アセンブリの等角図である。
【図7】本発明によるヘッド・ジンバル・アセンブリの等角図である。
【図8】図7の線8−8に沿って切り取ったヘッド・ジンバル・アセンブリの断面図である。
【図9】図7の線9−9に沿って切り取ったヘッド・ジンバル・アセンブリの断面図である。
【図10】図7の線10−10に沿って切り取ったヘッド・ジンバル・アセンブリの断面図である。
【図11】図10に示したヘッド・ジンバル・アセンブリの別の実施形態の断面図である。
【図12】従来技術によるヘッド・ジンバル・アセンブリの平面図である。
【図13】本発明によるヘッド・ジンバル・アセンブリの平面図である。
【図14】図13に示したヘッド・ジンバル・アセンブリの等角図である。
【図15】図14の線15−15に沿って切り取ったヘッド・ジンバル・アセンブリの断面図である。
【図16】図14の線16−16に沿って切り取ったヘッド・ジンバル・アセンブリの断面図である。
【図17】図13に示したヘッド・ジンバル・アセンブリの側面図である。
【図18】本発明によるヘッド・ジンバル・アセンブリの製造に使用するフレームの平面図である。
【図19】本発明によるヘッド・ジンバル・アセンブリの別の実施形態の平面図である。
【図20】図19の線20−20に沿って切り取ったヘッド・ジンバル・アセンブリの断面図である。
【符号の説明】
10 第1変換器サスペンション
14 第2変換器サスペンション
18 アクチュエータ・アーム
22 第1スライダ
26 第2スライダ
27 データ変換器
30 磁気ハード・ディスク
34 磁気ハード・ディスク
39 多層積層体
40 第1層
44 第2層
48 第3層
54 スライダ部
58 アーム部
62 連結部
66 電線
70 表面
74 スペース
78 蝶番
84 ディスク・ファイル
88 ディスク
92 スピンドル・シャフト
96 スピンドル・モータ
100 シャーシ
104 ロータリ・アクチュエータ
112 コントローラ・ユニット
116 アクチュエータ制御/駆動ユニット
120 読み書きチャネル
128 ホスト・システム
130 ヘッド・ジンバル・アセンブリ(HGA)
134 ロード・ビーム
136 フレキシャ・アーム
138 フレキシャ・アーム
142 スライダ部
146 スライダ
150 成端パッド
152 スライダ
154 線
158 空洞
161 ディンプル
162 第1層
164 第2層
166 第3層
170 ヘッド・ジンバル・アセンブリ(HGA)
174 ロード・ビーム
176 フレキシャ・アーム
178 フレキシャ・アーム
182 スライダ部
184 タブ
186 スライダ
188 エポキシ
190 エア・ベアリング面
194 裏面
198 成端パッド
202 電線
206 スペース
210 スペース
213 ディンプル領域
214 支持体
220 第1層
224 第2層
228 第3層
232 スペース
236 電気リード線
240 はんだボール
244 開口
248 はんだボール
260 ヘッド・ジンバル・アセンブリ(HGA)
264 スライダ
268 ロード・ビーム
272 アーム部
276 電線
280 据え込み継手
284 領域
288 領域
292 ヘッド・ジンバル・アセンブリ(HGA)
296 ロード・ビーム
300 フレキシャ・アーム
304 フレキシャ・アーム
308 スライダ部
312 スライダ
316 電線
320 スペース
324 スペーサ・リング
326 端部
328 隅
330 矢印
332 ビーム部
336 ビーム部
337 U字形湾曲区間
338 U字形湾曲区間
340 縦区間
341 横材
342 横材
343 縁部(端部)
344 開口部
348 ループ
352 ループ
360 強化フランジ
364 強化フランジ
368 書込み成端パッド
372 読取り成端パッド
376 後縁
380 エア・ベアリング面
381 前縁
385 裏面
387 裏面
388 ディスク
390 第1層
394 第2層
398 第3層
399 電気ケーブル
402 矢印
406 領域
407 裏面
410 フレーム
414 開口
418 電線延長部
422 剪断線
426 線
430 位置
434 破断点
440 ヘッド・ジンバル・アセンブリ(HGA)
444 ロード・ビーム
448 フレキシャ・アーム
452 フレキシャ・アーム
456 スライダ部
460 スライダ
464 電線
468 スペース
472 誘電層
476 エア・ベアリング面
480 裏面
484 スペース
488 S字形ループ
492 ループ
494 強化フランジ
495 前面
496 成端パッド
500 こぶ
504 磁気ディスク
508 矢印

Claims (40)

  1. 金属の剛性材料からなる第1層と、誘電材料からなる第2層と、高力導電材料からなる第3層とが積層された積層材であって、長手方向にロード・ビーム部と、フレクシャ部と、スライダ部とを有する一体式導電体を有するサスペンション・システムであって、
    前記フレクシャ部は、前記積層材の短手方向の両端に前記ロード・ビーム部の第1層よりも薄い第1層で形成された一対のフレクシャ・アームと、該一対のフレクシャ・アームの間に形成された開口部とを有し、
    前記スライダ部は、前記一対のフレクシャ・アームが延長して前記第1層で形成された板状部を有し、
    前記積層材の第3層は、前記第2層の上で2列の複数本の導線に分割され、該導線の一方は前記フレクシャ部の開口部においてS字形状に湾曲され、他方は前記フレクシャ部の開口部において逆S字形状に湾曲され、前記スライダ部において前記板状部に取付けられたスライダの電気的接続端子に接続されることを特徴とする一体式導電体を有するサスペンション・システム。
  2. 前記第1層はステンレス鋼、ベリリウム銅およびチタンからなる群から選択された剛性材料を含むことを特徴とする請求項1記載の一体式導電体を有するサスペンション・システム。
  3. 前記第2層は、ポリイミド、エポキシおよびF(CF Fで表される化合物からなる群から選択された誘電材料を含むことを特徴とする請求項1記載の一体式導電体を有するサスペンション・システム。
  4. 前記第2層は18ミクロンメータ以下の厚さを有することを特徴とする請求項3記載の一体式導電体を有するサスペンション・システム。
  5. 前記第3層は、Cu−Ni−Si−Mg合金、Be−Cu−Ni合金、Cu−Fe−Zn−P合金およびCu−Ti合金からなる群から選択された高力導電材料を含むことを特徴とする請求項1記載の一体式導電体を有するサスペンション・システム。
  6. 前記スライダは、後端部にデータ変換器とその電気的接続端子が形成され、該後端部が前記積層材の後端になるように前記板状部に取付けられることを特徴とする請求項1記載の一体式導電体を有するサスペンション・システム。
  7. 金属の剛性材料からなる第1層と、誘電材料からなる第2層と、高力導電材料からなる第3層とが積層された積層材であって、長手方向にロード・ビーム部と、フレクシャ部と、スライダ部とを有する一体式導電体を有するサスペンション・システムであって、
    前記フレクシャ部は、前記積層材の短手方向の両端に前記ロード・ビーム部の第1層よりも薄い第1層で形成された一対のフレクシャ・アームと、該一対のフレクシャ・アームが延長されてU字形に湾曲された一対のビーム部と、前記一対のフレクシャ・アームの間に形成された開口部とを有し、
    前記スライダ部は、前記一対のビーム部の端部から延長して前記第1層で形成された板状部を有し、
    前記積層材の第3層は、前記第2層の上で2列の複数本の導線に分割され、該導線の一方は前記フレクシャ部の開口部においてS字形状に湾曲され、他方は前記フレクシャ部の開口部において逆S字形状に湾曲され、前記スライダ部において前記板状部に取付けられたスライダの電気的接続端子に接続されることを特徴とする一体式導電体を有するサスペンション・システム。
  8. 前記第1層はステンレス鋼、ベリリウム銅およびチタンからなる群から選択された剛性材料を含むことを特徴とする請求項7記載の一体式導電体を有するサスペンション・システム。
  9. 前記第2層は、ポリイミド、エポキシおよびF(CF Fで表される化合物からなる群から選択された誘電材料を含むことを特徴とする請求項7記載の一体式導電体を有するサスペンション・システム。
  10. 前記第3層は、Cu−Ni−Si−Mg合金、Be−Cu−Ni合金、Cu−Fe−Zn−P合金およびCu−Ti合金からなる群から選択された高力導電材料を含むことを特徴とする請求項7記載の一体式導電体を有するサスペンション・システム。
  11. 前記スライダは、後端部にデータ変換器とその電気的接続端子が形成され、該後端部が前記積層材の後端になるように前記板状部に取付けられることを特徴とする請求項7記載の一体式導電体を有するサスペンション・システム。
  12. 金属の剛性材料からなる第1層と、誘電材料からなる第2層と、高力導電材料からなる第3層とが積層された積層材であって、長手方向にロード・ビーム部と、フレクシャ部と、スライダ部とを有する一体式導電体を有するサスペンション・システムであって、
    前記フレクシャ部は、前記積層材の短手方向の両端に前記ロード・ビーム部の第1層よりも薄い第1層で形成された一対のフレクシャ・アームと、該一対のフレクシャ・アームが延長されてU字形に湾曲された一対のビーム部と、前記一対のフレクシャ・アームの間に形成された開口部とを有し、
    前記スライダ部は、前記一対のビーム部の端部から延長して前記第1層で形成された2箇所の横材部分と該横材部分を接続する縦区間部分とを有し、
    前記積層材の第3層は、前記第2層の上で2列の複数本の導線に分割され、該導線の一方は前記フレクシャ部の開口部においてS字形状に湾曲され、他方は前記フレクシャ部の開口部において逆S字形状に湾曲され、前記スライダ部において前記横材部分と縦区間部分に取付けられたスライダの電気的接続端子に接続されることを特徴とする一体式導電体を有するサスペンション・システム。
  13. 前記第1層はステンレス鋼、ベリリウム銅およびチタンからなる群から選択された剛性材料を含むことを特徴とする請求項12記載の一体式導電体を有するサスペンション・システム。
  14. 前記第2層は、ポリイミド、エポキシおよびF(CF Fで表される化合物からなる群から選択された誘電材料を含むことを特徴とする請求項12記載の一体式導電体を有するサスペンション・システム。
  15. 前記第3層は、Cu−Ni−Si−Mg合金、Be−Cu−Ni合金、Cu−Fe−Zn−P合金およびCu−Ti合金からなる群から選択された高力導電材料を含むことを特徴とする請求項12記載の一体式導電体を有するサスペンション・システム。
  16. 前記スライダは、後端部にデータ変換器とその電気的接続端子が形成され、該後端部が前記積層材の後端になるように前記板状部に取付けられることを特徴とする請求項12記載の一体式導電体を有するサスペンション・システム。
  17. 金属の剛性材料からなる第1層と、誘電材料からなる第2層と、高力導電材料からなる第3層とが積層された積層材であって、長手方向にロード・ビーム部と、フレクシャ部と、スライダ部とを有する一体式導電体を有するサスペンション・システムであって、
    前記フレクシャ部は、前記積層材の短手方向の両端に前記ロード・ビーム部の第1層よりも薄い第1層で形成された一対のフレクシャ・アームと、該一対のフレクシャ・アームの間に形成された開口部とを有し、
    前記スライダ部は、前記一対のフレクシャ・アームに連続する前記第1層で形成された板状部を有し、
    前記積層材の第3層は、前記第2層の上で2列の複数本の導線に分割され、該導線の一方は前記フレクシャ部の開口部においてS字形状に湾曲され、他方は前記フレクシャ部の開口部において逆S字形状に湾曲され、前記スライダ部において前記板状部に取付けられたスライダの電気的接続端子に接続され、
    前記ロード・ビーム部の縁部は、前記スライダの方向に湾曲されていることを特徴とする一体式導電体を有するサスペンション・システム。
  18. 前記第1層はステンレス鋼、ベリリウム銅およびチタンからなる群から選択された剛性材料を含むことを特徴とする請求項17記載の一体式導電体を有するサスペンション・システム。
  19. 前記第2層は、ポリイミド、エポキシおよびF(CF Fで表される化合物からなる群から選択された誘電材料を含むことを特徴とする請求項17記載の一体式導電体を有するサスペンション・システム。
  20. 前記第3層は、Cu−Ni−Si−Mg合金、Be−Cu−Ni合金、Cu−Fe−Zn−P合金およびCu−Ti合金からなる群から選択された高力導電材料を含むことを特徴とする請求項17記載の一体式導電体を有するサスペンション・システム。
  21. 前記スライダは、後端部にデータ変換器とその電気的接続端子が形成され、該後端部が前記積層材の後端になるように前記板状部に取付けられることを特徴とする請求項17記載の一体式導電体を有するサスペンション・システム。
  22. 金属の剛性材料からなる第1層と、誘電材料からなる第2層と、高力導電材料からなる第3層とが積層された積層材であって、長手方向にロード・ビーム部と、フレクシャ部と、スライダ部とを有する一体式導電体を有するサスペンション・システムであって、
    前記フレクシャ部は、前記積層材の短手方向の両端に前記ロード・ビーム部の第1層よりも薄い第1層で形成された一対のフレクシャ・アームと、該一対のフレクシャ・アームの間に形成された開口部とを有し、
    前記スライダ部は、前記一対のフレクシャ・アームに連続する前記第1層で形成された板状部であり、後端部にデータ変換器とその電気的接続端子が形成されたスライダが、該後端部が前記フレクシャ・アームの方向を向くように取付けられ、
    前記積層材の第3層は、前記第2層の上で2列の複数本の導線に分割され、該導線の一方は前記フレクシャ部の開口部においてS字形状に湾曲され、他方は前記フレクシャ部の開口部において逆S字形状に湾曲され、前記スライダ部において前記板状部に取付けられたスライダの電気的接続端子に接続されることを特徴とする一体式導電体を有するサスペンション・システム。
  23. 前記第1層はステンレス鋼、ベリリウム銅およびチタンからなる群から選択された剛性材料を含むことを特徴とする請求項22記載の一体式導電体を有するサスペンション・システム。
  24. 前記第2層は、ポリイミド、エポキシおよびF(CF Fで表される化合物からなる群から選択された誘電材料を含むことを特徴とする請求項22記載の一体式導電体を有するサスペンション・システム。
  25. 前記第3層は、Cu−Ni−Si−Mg合金、Be−Cu−Ni合金、Cu−Fe−Zn−P合金およびCu−Ti合金からなる群から選択された高力導電材料を含むことを特徴とする請求項22記載の一体式導電体を有するサスペンション・システム。
  26. 金属の剛性材料からなる第1層と、誘電材料からなる第2層と、高力導電材料からなる第3層とが積層された積層材であって、長手方向にロード・ビーム部と、フレクシャ部と、スライダ部とを有する一体式導電体を有するサスペンション・システムであって、
    前記フレクシャ部は、前記積層材の短手方向の両端に前記ロード・ビーム部の第1層よりも薄い第1層で形成された一対のフレクシャ・アームと、該一対のフレクシャ・アームが延長されてU字形に湾曲された一対のビーム部と、前記一対のフレクシャ・アームの間に形成された開口部とを有し、
    前記スライダ部は、前記一対のフレクシャ・アームに連続する前記第1層で形成された板状部であり、後端部にデータ変換器とその電気的接続端子が形成されたスライダが、該後端部が前記フレクシャ・アームの方向を向くように取付けられ、
    前記積層材の第3層は、前記第2層の上で2列の複数本の導線に分割され、該導線の一方は前記フレクシャ部の開口部においてS字形状に湾曲され、他方は前記フレクシャ部の開口部において逆S字形状に湾曲され、前記スライダ部において前記板状部に取付けられたスライダの電気的接続端子に接続されることを特徴とする一体式導電体を有するサスペンション・システム。
  27. 前記第1層はステンレス鋼、ベリリウム銅およびチタンからなる群から選択された剛性材料を含むことを特徴とする請求項26記載の一体式導電体を有するサスペンション・システム。
  28. 前記第2層は、ポリイミド、エポキシおよびF(CF Fで表される化合物からなる群から選択された誘電材料を含むことを特徴とする請求項26記載の一体式導電体を有するサスペンション・システム。
  29. 前記第3層は、Cu−Ni−Si−Mg合金、Be−Cu−Ni合金、Cu−Fe−Zn−P合金およびCu−Ti合金からなる群から選択された高力導電材料を含むことを特徴とする請求項26記載の一体式導電体を有するサスペンション・システム。
  30. 金属の剛性材料からなる第1層と、誘電材料からなる第2層と、高力導電材料からなる第3層とが積層された積層材であって、長手方向にロード・ビーム部と、フレクシャ部と、スライダ部とを有する一体式導電体を有するサスペンション・システムであって、
    前記フレクシャ部は、前記積層材の短手方向の両端に前記ロード・ビーム部の第1層よりも薄い第1層で形成された一対のフレクシャ・アームと、該一対のフレクシャ・アームが延長されてU字形に湾曲された一対のビーム部と、前記一対のフレクシャ・アームの間に形成された開口部とを有し、
    前記スライダ部は、前記一対のフレクシャ・アームに連続する前記第1層で形成された板状部であり、後端部にデータ変換器とその電気的接続端子が形成されたスライダが、該後端部が前記フレクシャ・アームの方向を向くように取付けられ、
    前記積層材の第3層は、前記第2層の上で2列の複数本の導線に分割され、該導線の一方は前記フレクシャ部の開口部においてS字形状に湾曲され、他方は前記フレクシャ部の開口部において逆S字形状に湾曲され、前記スライダ部において前記板状部に取付けられたスライダの電気的接続端子に接続されることを特徴とする一体式導電体を有するサスペンション・システム。
  31. 前記第1層はステンレス鋼、ベリリウム銅およびチタンからなる群から選択された剛性 材料を含むことを特徴とする請求項30記載の一体式導電体を有するサスペンション・システム。
  32. 前記第2層は、ポリイミド、エポキシおよびF(CF Fで表される化合物からなる群から選択された誘電材料を含むことを特徴とする請求項30記載の一体式導電体を有するサスペンション・システム。
  33. 前記第2層は18ミクロンメータ以下の厚さを有することを特徴とする請求項32記載の一体式導電体を有するサスペンション・システム。
  34. 前記第3層は、Cu−Ni−Si−Mg合金、Be−Cu−Ni合金、Cu−Fe−Zn−P合金およびCu−Ti合金からなる群から選択された高力導電材料を含むことを特徴とする請求項30記載の一体式導電体を有するサスペンション・システム。
  35. 金属の剛性材料からなる第1層と、誘電材料からなる第2層と、高力導電材料からなる第3層とが積層された積層材であって、長手方向にロード・ビーム部と、フレクシャ部と、スライダ部とを有する一体式導電体を有するサスペンション・システムであって、
    前記フレクシャ部は、前記積層材の短手方向の両端に前記ロード・ビーム部の第1層よりも薄い第1層で形成された一対のフレクシャ・アームと、該一対のフレクシャ・アームの間に形成された開口部とを有し、
    前記スライダ部は、前記一対のフレクシャ・アームが延長して前記第1層で形成された板状部であり、後端部にデータ変換器とその電気的接続端子が形成されたスライダが、該後端部が前記フレクシャ・アームの方向を向くように取付けられ、
    前記積層材の第3層は、前記第2層の上で2列の複数本の導線に分割され、該導線の一方は前記フレクシャ部の開口部においてS字形状に湾曲され、他方は前記フレクシャ部の開口部において逆S字形状に湾曲され、前記スライダ部において前記板状部に取付けられたスライダの電気的接続端子に接続され、
    前記ロード・ビーム部の縁部は、前記スライダの方向に湾曲されていることを特徴とする一体式導電体を有するサスペンション・システム。
  36. 前記第1層はステンレス鋼、ベリリウム銅およびチタンからなる群から選択された剛性材料を含むことを特徴とする請求項35記載の一体式導電体を有するサスペンション・システム。
  37. 前記第2層は、ポリイミド、エポキシおよびF(CF Fで表される化合物からなる群から選択された誘電材料を含むことを特徴とする請求項35記載の一体式導電体を有するサスペンション・システム。
  38. 前記第3層は、Cu−Ni−Si−Mg合金、Be−Cu−Ni合金、Cu−Fe−Zn−P合金およびCu−Ti合金からなる群から選択された高力導電材料を含むことを特徴とする請求項35記載の一体式導電体を有するサスペンション・システム。
  39. 金属の剛性材料からなる第1層と、誘電材料からなる第2層と、高力導電材料からなる第3層とが積層された積層材であって、長手方向にロード・ビーム部と、フレクシャ部と、スライダ部とを有する一体式導電体を有するサスペンション・システムの形成方法であって、
    前記フレクシャ部において、前記積層材の短手方向の両端に前記ロード・ビーム部の第1層よりも薄い第1層からなる一対のフレクシャ・アームと、該一対のフレクシャ・アームの間に開口部を形成するステップと、
    前記一対のフレクシャ・アームに連続する前記第1層からなり、開口部を有し、前記ス ライダ部に連結するフレームを形成するステップと、
    前記フレームの開口部を横切って、後端部にデータ変換器とその電気的接続端子が形成されたスライダを、その後端部が前記開口部に位置するように接着するステップと、
    前記第2層の上で前記第3層が2列の複数本の導線に分割され、該導線の一方は前記フレクシャ部の開口部においてS字形状に湾曲され、他方は前記フレクシャ部の開口部において逆S字形状に湾曲された当該2列の導線を前記フレームの開口部で前記電気的接続端子に接続するステップと、
    前記スライダを前記一対のフレクシャ・アームの方向に回転し、前記スライダ部に取付けるステップと、
    前記フレームを前記一対のフレクシャ・アームおよび前記スライダ部から切離すステップと、
    を含むことを特徴とする一体式導電体を有するサスペンション・システムの形成方法。
  40. 金属の剛性材料からなる第1層と、誘電材料からなる第2層と、高力導電材料からなる第3層とが積層された積層材であって、長手方向にロード・ビーム部と、フレクシャ部と、スライダ部とを有する一体式導電体を有するサスペンション・システムの形成方法であって、
    前記フレクシャ部において、前記積層材の短手方向の両端に前記ロード・ビーム部の第1層よりも薄い第1層からなる一対のフレクシャ・アームと、該一対のフレクシャ・アームの間に開口部を形成するステップと、
    前記一対のフレクシャ・アームに連続する前記第1層からなり、開口部を有し、前記スライダ部に連結するフレームを形成するステップと、
    前記フレームの開口部を横切って、後端部にデータ変換器とその電気的接続端子が形成されたスライダを、その後端部が前記開口部に位置するように接着するステップと、
    前記第2層の上で前記第3層が2列の複数本の導線に分割され、該導線の一方は前記フレクシャ部の開口部においてS字形状に湾曲され、他方は前記フレクシャ部の開口部において逆S字形状に湾曲された当該2列の導線を前記フレームの開口部で前記電気的接続端子に接続するステップと、
    前記積層材を前記スライダの背面方向に回転し、該スライダを前記スライダ部に取付けるステップと、
    前記フレームを前記一対のフレクシャ・アームおよび前記スライダ部から切離すステップと、
    を含むことを特徴とする一体式導電体を有するサスペンション・システムの形成方法。
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