JP3566720B2 - コンピュータ・システムにおいて情報を編成する方法と装置 - Google Patents
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Description
技術分野
本発明はコンピュータ・システムの分野に関し、特にコンピュータ・システム用のユーザー・インタフェース及び、コンピュータ・システムにおいて情報を編成するためのユーザー・インタフェースを実施する方法と装置に関する。
従来技術
情報を編成するための従来形のコンピュータ・システムは代表的には2つの種類のファイリング・システムに分類される。これらのファイリング・システムはコンピュータ・システムのオペレーティング・システムの一部として実施されることが多く、従ってユーザーが希望する方法で情報を編成することができるようにシステムのユーザーへの基本的な付帯設備として供給される。前述の2種類のシステムは平坦ファイル・システムと、階層的ファイル・システムである。
平坦ファイル・システムでは、コンピュータは全てのファイル(例えば文書)を、ユーザーがこれらのファイルを吟味する際に全てのファイルをこのレベルで見るように階層の一つのレベルで記憶する。システムはユーザーがフォルダー又はサブディレクトリに入れることができるファイルと、フォルダー又はサブディレクトリにないファイルとを区別しない。この種類の平坦ファイリング・システムは、文書が任意のフォルダー又はその他のコンテナ内にはなく、全てデスク上に広げられるデスクと類似している。このようなファイリング・システムは文書数が多くなると邪魔になることは明らかである。例えば、ユーザーがシステム上の特定の文書を検索すると、希望の文書を発見するためにユーザーは長い文書リストを探索しなければならないことがある。
コンピュータでの階層的ファイリング・システムはユーザーがテキスト文書のような情報をそこに記録できるフォルダー又はサブディレクトリの階層を付与することによってファイリング・システムを改良しようとするものである。階層的ファイリング・システムの例は米国特許明細書第4,945,475号に開示されている階層的ファイリング・システムを含め、従来から公知である。このような階層的ファイリング・システムでは、ユーザーはそれ自体は別のフォルダー内にあることができるフォルダー内に文書をファイルする。第1のフォルダー内で任意の文書を探すには、第1のフォルダーを含む第2のフォルダーを開いてから第1のフォルダーを開く必要がある。このようにして、ユーザーには平坦ファイリング・システムの場合のように困惑するような数の文書が提示されることはなく、ユーザーのファイルは秩序正しく、体系的にユーザーが指定した階層内に保持される。この階層的ファイリングの例は米国特許明細書第4,945,475号の図2に示されており、そこでは文書21及び22はフォルダー20内にあり、このフォルダー自体はこれも別のフォルダー、すなわちフォルダー17に記憶されたフォルダー18内にある。このようにして、文書21及び22を閲覧するために、ユーザーはフォルダー20の全アドレスを指定することによって(非グラフィックのユーザー・インタフェースの場合)、又は希望の文書を含むフォルダーを閲覧するのに必要なフォルダーの画面を開くことによって(グラフィックのユーザー・インタフェースの場合)、コンピュータ・システムに対してフォルダー20によって表されるサブディレクトリの内容を吟味するように命令しなければならない。アップル・コンピュータ製のマッキントッシュ・コンピュータ・システムでのファインダの現在のバージョンはグラフィックのユーザー・インタフェースを備えた階層的ファイリング・システムの例であり、グラフィックのユーザー・インタフェースを備えた別のこのようなファイリング・システムは公知である。
このような階層的ファイリング・システムによってユーザーは、平坦ファイリング・システムの乱雑さを回避するために情報をその内部にファイルし(ひいては記憶する)構造を指定することができるものの、階層的構造によってコンピュータのユーザーはできる限り情報のファイリングに組織化することを余儀なくされる。多くの場合にそうであるように、ユーザーが文書の適切なカテゴリーを判別することが困難であるために文書をファイルすることが困難である場合、ユーザーにとっては文書が階層上の最上部のディレクトリに現れていれば一般に最も都合がよい。これらの文書をファイルする際の困難さの故にコンピュータ・システムの記憶装置内に記憶された文書が最高位のディレクトリに多く残されている程、ユーザーはその最高位のディレクトリ内の文書の乱雑さに混乱し始め、それによってシステムは(少なくともユーザーがファイルすることが困難な文書を置いている最高位のディレクトリの範囲、又はその他の別のディレクトリ/サブディレクトリの範囲までは)平坦ファイリング・システムのように動作することになろう。更に留意するべき点は、コンピュータ・システムで文書をファイルする困難さによって、更に、ユーザーはカテゴリー分類し難い文書をファイルする際の困難さを回避しようとするので、ユーザーがコンピュータと会話する方法にも影響が及ぼされる。それによってタスクの遅延や回避が生ずることがある。その結果、カテゴリー分類、又はその他のファイリングが困難である文書によってコンピュータが混乱し、又は、ユーザーが編成を実現することが困難であるために、ユーザーがコンピュータ・システムに文書をファイルしたがらない傾向が生ずる。それによって、グラフィックによるユーザー・インタフェースを有するファイリング・システムの利点、特にグラフィックによるユーザー・インタフェースを備えた階層的ファイリング・システムの利点が無視される傾向が生ずる。
上述の問題点は、ユーザーによって読まれなかった、又は一瞥されただけの郵便物(例えば電子郵便文書)の場合に特に重大である。これらの文書はその性質上、ユーザーがこれらの文書に完全に馴染んでいないので,カテゴリーに分類して、ファイルすることが最も困難である。コンピュータのユーザーは全ての項目を適切にファイルする責任があるものと見なされ、このシステムは退屈であることが多いこのような仕事の援助にはあまりならない。
従来の技術はこれらの問題点に関する解決方法を提案していない。例えば、マローン氏は人々が物理的なオフィスで働く態様を研究し、このような物理的オフィスでの文書パイルの重要さを指摘し、且つコンピュータを援用した情報システムにおける例えばパイルのような従来の事務管理ツールを使用できる電子オフィス情報の設計に関して示唆している。マローン,T.W.著「人々はどの様にしてデスクを編成するか?−オフィス情報システムの設計に関する提言」(オフィス情報システムに関するACM紀要、第1巻第1号、1983年1月刊、99−112ページ)を参照されたい。しかし、マローン氏はこのようなコンピュータ・システムがいかにして実現されるのかに関しても、このようなパイルの処理、又はこのようなパイル又はそれに関連するその他の活動の活用に含まれるグラフィックによるユーザー・インタフェースをも記載していない。
本発明はユーザーが情報をパイル、もしくは文書のコレクションに編成でき、これらの文書のコレクションを編成することを補助するグラフィックによるユーザー・インタフェースを備えた改良されたファイリング・システムを提供するものである。
発明の概要
本発明はコンピュータ・システム、特に文書のグラフィック表現を含むグラフィックによるユーザー・インタフェースを有するコンピュータ・システムにおいて情報を編成する方法と装置に関する。本発明の装置はユーザーがグラフィック表現の一つ(例えばアイコン)の上にシステム・カーソルを位置決めし、コンピュータに対してユーザーが指定したある種の処理動作用に文書を選択するように信号を発することによって、それぞれがユーザーによって処理されることができる複数の文書のグラフィック表現を表示する。本発明の方法では、ユーザーは文書の一つのグラフィック表現の上にカーソル(例えばポインタ)を位置決めし、且つ(カーソルを動かすことによって)文書のグラフィック表現を別の文書の別のグラフィック表現の上に移動し、次にパイルを作成するために第1の文書を第2の文書の上に配することによって、パイル(すなわち文書のコレクション)を作成する。このシステムは代表的には各々の文書のグラフィック表現とは異なるパイルのグラフィック表現を別個に表示し、パイルが作成された後は、コレクション内の各文書のオリジナルのグラフィック表現は代表的にはもはや表示されない。文書のグラフィック表現の斜視図が文書のオリジナルのグラフィック表現に代わり、グラフィック表現の斜視図がコレクションのグラフィック表現内に配される。そこでユーザーはカーソルの下に位置する項目に関して視野錐体のプロキシを明らかにするために、所定期間だけパイル内の項目にカーソルを位置決めすることによってパイルを検索する。ユーザーがパイルを作成した後、システムはユーザーに対して更に、文書のコレクションがパイルであることを示し、且つユーザーがパイルをグループとして選択できるように、パイルの下のベース(すなわち台座)を表示できる。そこでユーザーはパイルのベースにカーソルを指し示すことによって次のアクション用にパイルを選択できる。
本発明の装置はマウスのようなカーソル制御素子と連結され、且つコンピュータのファイリング・システム内に保持された文書を記憶するための記憶装置(例えばRAM又はハードディスク)にも連結されたマイクロプロセッサのような処理装置を備えている。マウスのようなカーソル制御素子は代表的にはディスプレー・スクリーン上のカーソルの位置を制御するための手段を備えており、更に例えば、ユーザーによって押されるボタンと機械的に連結され、コンピュータに対してカーソルの下に位置する項目を選択するように信号を発するスイッチのような信号発生装置を備えている。
本発明のシステムと方法によってユーザーにパイルを編成し、コンピュータのファイリング・システムに記憶されたパイルを処理する種々の方法がもたらされる。例えば、ファイリング・システムはユーザーが指定した判断基準に従って、又、特定のパイルの内容に対する文書内部の内容に従って新たな文書を適当なパイルに自動的にファイルするために利用できる。本発明によって更に、ユーザーが例えばカラーのような視覚的キューを用いて、種々の判断基準(例えば日付)に従ってパイルの内容を視覚化する方法がもたらされる。パイルのグラフィック表現(例えばパイルの動的又は静的なアイコン)の外見によってユーザーに対して、パイル内の種々の文書のテクスチャ、厚み、及びカラーを含む別の情報がもたらされる。更に、ユーザーはシステムに対して、システムによって作成されたパイルが整然としていること、ユーザーが作成したパイルが乱れていることがユーザーの好みであることを指定することができる。このシステムは更に、ユーザーの要求で、ユーザーが指定した判定基準に従って、又はシステムによって決定、又は示唆された判定基準に従ったオリジナルのパイル(又はフォルダー内の文書のような選択された文書の任意のセット)からサブパイルを作成することもできる。
本発明の別の側面はパイルの内容の内部を表現する装置と方法にあり、この表現はパイル内の文書とフォルダーを編成する基準として利用される。この内部表現は更に、システムがオリジナルのパイルからサブパイルを作成する時に、又は、ファイリング・システム内で文書を探索し、且つ本発明に関連する別の処理動作を探索する時にも利用できる。本発明の実施例では、各々の文書には文書に含まれる語を表すベクトルが備えられ、各パイルはパイルの集合的な内容を具現したベクトルのような表現を含んでいる。文書とパイルとの間のベクトルは、本発明の一部として記載されるファイリング又はその他の処理の目的で文書のパイルに対する関連性/類似性を判定する目的で比較されることができる。
【図面の簡単な説明】
図1は本発明のコンピュータ・システムの実施例を示す。
図2a,2b,2c,3d,2e,2f,2g,2h,2i,2j,2k及び2lは本発明に従ったパイルの種々の実施例と表現とを示す。
図3は新たなパイルを作成する処理動作の実施例を時間を追って示している。
図4a,4b,4c,4d,4e,及び4fはパイルを走査検索する処理動作の種々の実施例を示す。
4g,4h,4i,4j,4k,4l及び4mはパイルを走査検索する実施例の時間を追った段階を示す。
図5a及び5bはパイルをユニットとして移動させることに関連する2つの実施例を示す。
図6はパイルの上部に項目を加える処理動作を時間を追って示している。
図7はパイルの中央部に項目を加える処理動作を時間を追って示している。
図8a及び8bは本発明の2つの異なる実施例で別の目視行うための処理動作を時間を追って示している。
図8c及び8dは本発明に従ったパイルの別の目視を行うための別の実施例を示している。
図9a及び9bはパイルから一つの項目を除去する処理動作を時間を追って示しており、2つの実施例が示されている。
図10a及び10bは、パイルから複数の項目を除去する処理動作の2つの実施例を時間を追って示している。
図11aは、外部ゾーンを用いてパイルを作成するための特定の実施例を時間を追って示している。
図11bは、パイルの外見を精密に位置決めできるように、内部ゾーンを使用してパイルを作成するための実施例を時間を追って示している。
図12aは精密な位置決めが可能であるように内部ゾーンを用いてパイルを通過する方法を示している。
図13aはユーザー・パイルを含む視覚化ウインドゥを示している。
図14は本発明に従ったスクリプト体/判断基準制御ウインドゥを示している。
図15は本発明の方法と装置に従って文書の索引を作成するための流れ図を示している。
図16はパイルを走査検索し、且つパイル内の文書のプロキシを表示するための方法を示している。
図17はシステムがパイル内の項目のファイリングを制御できるための方法を示している。
図18aは本発明のコンピュータ・システムによってサブパイルを作成するための流れ図を示し、図18bはサブパイル数が前記ユーザーによって制限された場合のサブパイル作成のための流れ図を示している。
図19は本発明のファイル・システム内で文書を探索するための流れ図を示している。
図20はカラーによってパイルを視覚化する方法を示す流れ図である。
図21は、ユーザーが実行するパイルでの、又はパイルによる処理動作の代表的な例を流れ図の形式で示している。
図22a,22b,22c,22d,22eはパイルによりユーザーが実行する処理動作の別の例を示している。本発明に従って動作するコンピュータ・システムの種々のスクリーンが示されている。
発明の詳細な説明
本特許明細書の開示内容の一部は著作権保護を受ける資料及び、著作権保護の請求が行われる資料を含んでいる。著作権所有者は、本特許の開示内容が特許及び商標登録事務所の特許ファイル又は記録に公開されているので、この開示内容を第3者が複写することに異議を唱えるものではないが、それ以外の全ての著作権及び同様の権利を留保するものである。著作権アップル・コンピュータ株式会社
次にコンピュータ・システムのファイリング・システムに記憶された情報を編成するシステムと方法を詳細に説明する。下記の説明、特定の段階、手順、指令、及びその他の特記事項は本発明を完全に理解するために記載されるものである。しかし、本発明は特定の細部がなくても実施できることが専門家には理解されよう。別の例では、公知のシステムと方法が略図の形式で示され、又は不必要な細部で本発明を不明瞭にしないために全く示されない。
本発明のコンピュータ・ファイリング・システムは図1に示したコンピュータ・システムの一部である。コンピュータ・システムはマイクロプロセッサのような処理装置10と、システムRAMのような記憶装置11と、ファイリング・システムによって保持される文書又はその他の情報を記憶する高い容量を有するハードディスク又はその他の記憶装置のような大容量記憶装置12とを備えている。処理装置10と、記憶装置11と、大容量記憶装置12(唯一のI/O制御器である)とはシステム母線15によって相互接続され、このシステム母線はコンピュータ・システムの構成部品間でデータ及び命令を含む情報を共用するための制御信号並びにアドレス線及びデータ線を含んでいる。システム母線15には更にキーボード14及びマウス16から受信した信号を制御し、ユーザーからの命令を示すこれらの信号をコンピュータ・システムに供給するI/O制御器17も接続されている。ディスプレー制御器18はシステム母線15に結合され、システム母線15を経て処理装置10及び記憶装置11から指令とデータを受理する。ディスプレー制御器18はディスプレー・スクリーン22上にイメージを供給するためにディスプレー装置19を制御する。代表的なコンピュータ・システムは専用のフレーム・バッファ・メモリ又はシステム・メモリであってよい記憶装置内に記憶されたビット・マップ・スクリーンを含んでいる。図1に示すように、ディスプレー装置19はそのディスプレー・スクリーン22上に図1にマウス16として示されたカーソル制御装置によって制御される。ディスプレー装置19はビデオ(CRT)ディスプレー・モニタ又は液晶ディスプレーのような多様な公知のディスプレー・システムの任意の一つでよい。
本発明のカーソル制御装置は再発行の米国特許明細書第32,632号に示されたようなカーソル制御装置と実質的に同一のものでよい。しかし、グラフィック・タブレット、タッチ・タブレット、トラックボール、ペン入力機構、タッチ・スクリーン等のような別の種類のカーソル制御装置を使用してもよい。正に、コンピュータ・システムのディスプレー装置上にx−y位置を表示でき、カーソルを制御できる装置なら何れも本発明においてカーソル制御装置として使用できる。マウスのようなカーソル制御装置は代表的にはボタンと接続されたスイッチを含む信号発生装置を備えている場合が多い。ユーザーはコンピュータに一つの信号を送るためにボタンを押し、コンピュータに別の信号を送るためにボタンを離す。公知であるような別の信号発生装置を使用してもよく、それは例えばキーボード上の特定のキーの使用、又は、ペン入力装置の使用であり、これらは双方ともカーソルの位置決めを行い、ペン先をディスプレー・スクリーンに押し付けることによって、ディスプレー・スクリーンを指し、これに押し付けた項目を選択する。
図1のディスプレー装置19はカーソル21の左にパイルを表示するものとして示されている。メニュ・バー20(米国特許明細書第4,931,783号に記載)もディスプレー・スクリーン22の上部に表示される。本発明の実施例では、ファイリング・システムはカリフォルニア州カッパチーノのアップル・コンピュータ株式会社のマッキントッシュ・コンピュータで動作する。このコンピュータ・システムでは、ユーザーはカーソル21の位置を制御して項目を指し、次にコンピュータに対してその項目が処理動作用に選択された旨の信号を送り、又はコンピュータに特定の指令がユーザーによって選択された旨の信号を送るための、マウス上のボタンのような信号発生装置を用いて、前記項目での処理動作を実行せしめる。(メニュー・バー20、又はスクリーン22上の他のどこかに表示された表現からの指令を選択する場合)項目を照準し、項目(又は、指令が照準された場合には指令)を選択する処理動作は“ポイント・アンド・クリック”動作として公知である。例えば、ユーザーによって指定された処理動作用に図1に示したパイル23を選択するために、ユーザーはマウス16をx−y方向に移動してカーソルがディスプレー・スクリーン22上のパイル23の上方にくるようにすることによって、カーソルをパイル23の上方に位置決めする。次に、ユーザーはコンピュータに対してマウス上のボタンを押して、離すことによって(その結果、ボタンの下のスイッチは第1の状態から第2の状態に変化し、次に再び第1の状態に戻る。)項目の選択が行われた旨の信号を送る。コンピュータ・システムのディスプレー・スクリーン上に表示された項目を選択するための別の方法も公知である。例えば、グラフィック・ユーザー・インタフェースを有するコンピュータのファイリング・システムにおける対象(例えば文書)は例えばキーボード上のタブを用いて、スクリーン上に表示された種々の対象を“タブ・スルー”することによって対象にカーソルを照準しなくても選択できることが知られている。スクリーン上の目下選択されている対象は一般に強調されて、ユーザーに対して現在行われている、又は次のユーザー命令によって実行される予定の処理動作用にその対象が目下選択されている旨が伝えられる。
次に本発明のユーザー・インタフェースを説明する。図2a,2b,2c及び2dは本発明のパイル(すなわち文書のコレクション)のグラフィック表現(例えばアイコン)の種々の実施例を示している。図2aはパイル用のグラフィック表現の実施例を示している。このグラフィック表現50はその上部に文書53が集積されているベース52を備えている。実施例においては、グラフィック表現50によって表示されるパイル内の各文書は実際の文書の最初のページのミニチュアであるか、又は、文書の形式のアイコン、文書に関連するキーワードの集合、又は文書に関連する属性の集合であってよい。このようにして、文書の最初のページが文書内容を表示するプロキシ(指標)の役割を果たし、それによってユーザーに対してその表現が表示する対象(すなわち文書に含まれる内容)に関する情報を提供する。図2bは本発明に従ったグラフィック表現の別の実施例を示している。図2bのグラフィック表現55は文書のパイル又はコレクションを表すためにやや乱れた形式で互いに集積された文書アイコンの収集を示している。図2cは図2bに示したものと同様のパイルを示しているが、単一の文書を表す各アイコンによって提供される情報が少ない点が異なっている。図2cのパイルも乱れていることに留意されたい。これはパイルがシステムによって編成されない場合に、ユーザーがコンピュータに対して描写するように命令できるものである。図2dはシステムによって編成されたパイルの一つのグラフィック表現57を示しており、従ってこの図に示すように整然とした文書堆積の外見を有している。ユーザー又はシステムによって供給されたスクリプトの結果、システムによって編成されたパイルも編成された外見を呈することができよう。(例えば乱雑ではない。)これはスクリプトを有する属性の可能な表現の一つである。別の属性は、テクスチャ、パターン、パイル上の幾つかのテキスト、又はパイル周囲の輪郭、又はパイル名の表示を有するベースを含んでいる。パイルのグラフィック表現は本実施例の場合のような動的グラフィック表現、又はグラフィック・インタフェースを有するコンピュータ・システムで使用される代表的なアイコンのような静的グラフィック表現の何れでもよい。グラフィック表現は一般に、コンピュータ・システムのディスプレー・スクリーン上に表示される任意の項目又は特徴である。パイルの動的グラフィック表現は、文書がパイルに加えられると高さを増し、文書がパイルから取除かれると高さが減る。パイル内の各文書用のアイコンはパイル内のアイコンの上方にカーソルを位置決めすることによって選択できる。パイルの静的グラフィック表現の場合は、文書はパイルのグラフィック表現の全高さに対するカーソルの高さ位置のマッピングに基づいて選択できる。すなわち、パイルのベース上方のカーソルの高さと、パイルの全高との比率がパイル内の文書の位置にマッピングされる。例えば、比率が1/4の場合(カーソルがベースから1/4だけ上方にある)、パイルの底部から1/4にある文書の選択をマッピングする。これは8つの文書を有するパイルの場合は底から2番目の文書である。このマッピングはウインドゥでのボックスのスクロールの態様と同様であり、専門家には理解されよう。
図2eはベース64と67をそれぞれ有する2つのパイル63及び65を示しており、前記パイルの上部にはグラフィック表現66及び68がそれぞれ堆積されている。このグラフィック表現は本発明のファイリング・システムによって記憶装置(例えばハードディスク)に記憶された各パイル内の種々の文書の収集を表している。パイル63は別の文書に対する文書の厚さを示した、パイル内の文書のグラフィック表現を含んでいることに留意されたい。あるいは、ユーザーに情報を伝えるために種々の文書毎に異なるカラーを使用してもよく、異なる文書毎に異なるテクスチャを用いてもよい。図2eのベース64と図2aのベース52はそれぞれ(パイル内の個々の文書又は文書群での処理動作ではなく)パイル全体での処理動作用にパイル又は文書のコレクションの全体を選択する手段である。パイル全体での処理動作には、ディスプレー・スクリーン上でデスクトップを横切ってパイルを移動する動作、又はパイルの内容をウインドゥに示すためにパイルを開く動作が含まれる。パイルを選択するその他の手段には、図2h及び2iでパイル56の上部に示した紙の重し54のような上部手段(図2hはパイル内の文書の目視又は走査検索がなされない“閉鎖”形式のパイルを示し、図2iは選択された文書58を照準するカーソル60を明示するために紙の重し54を持ち上げた“開放”形式のパイル56を示している)、及び、図2jではパイル70を含むバンド71や、図2kではパイル72を包み、図2lではパイル73を包むバンド74のような巻付け手段が含まれる。このような選択手段は文書の統合された収集としてパイル内の文書を有効に識別する。
パイル63及び65はネットワーク・システム又はその他の電子郵便システムを経て受信された電子郵便文書を含む郵便ウインドゥ61内に表示されている。本発明に従ったコンピュータ・システムにおいて情報を編成する方法と、装置は、ユーザーが文書の内容を知らない電子郵便及びその他の文書に特に適合することが理解されよう。電子郵便の場合、ユーザーは一般に(例えば電子郵便ネットワーク・システムを介して)別のコンピュータのユーザーから受信した郵便メッセージの内容を知らず、コンピュータ・システムは一般に、多様な別のユーザーからの郵便文書を収集し、それらを特定の位置(例えば郵便ウインドゥ61のような郵便ウインドゥ)に累積して、そこからユーザーは各郵便メッセージを見つけ出し、それを読むことができる。本発明に従ったパイルへの自動的なファイリング、及び細分化パイリング及び分類方法はこのような郵便/メッセージ環境では特に有効である。例えば、ユーザーはシステムに対して郵便文書をパイル内に収集するように命令し、その後、システムがサブパイルを作成し、又は本発明に従って郵便文書を探索し、次に探索によって見出された文書からサブパイルを作成するようにさせることができる。これらの種々の処理動作は後述する。
ここでパイルに関連する処理動作とアクションを説明する。図3はユーザが図示のように群101で処理動作を行い、コンピュータが処理動作を完了し、群110及び112でこの処理動作の完了過程を示すことにおいて時間的に関連している3群の文書101、110及び112を示している。すなわち、群101は本発明のコンピュータ・システムでのユーザーのアクションを示し、群110及び112は群101に示したユーザーの処理動作に対するコンピュータ・システムの応答の時間的に連続する2段階を示している。
図3はユーザーが群101に対して図示した処理動作を実行する、新たなパイルの作成プロセスを示している。より詳細に説明すると、ユーザーは一つの文書105の上方にカーソル106を位置決めしてその文書を選択し、次に、文書105及びカーソル106の双方又は一方が文書103の上方に位置するように、文書105を文書103の上方に移動する。(文書を引きずる)この状態で、文書105は文書103に重なる。次にユーザーはコンピュータに対してパイルを作成するように信号を送る。実施例では、これはユーザーが文書105を選択したときに押されたマウスのボタンを離すことによって行われる。パイル作成の実施例をより明解に理解するために、より詳細に説明する。
ユーザーはマウス16のようなカーソル制御装置を用いてカーソル106の位置決めを行う。カーソルは文書105の上方に配され、次にユーザーは信号発生装置を起動することによって、コンピュータに対して文書が選択されるべきである旨の信号を送る。前記の起動は実施例では選択を示すためにマウス上のボタンを押すことによって行われる。ボタンを押した状態を保ちつつ、(この状態はコンピュータに対して文書選択が未だ成されていることを示すために継続される。)次にユーザーはカーソル制御装置(例えばマウス)を用いてカーソルと文書105を移動させ、文書105が文書103の上方で重なるようにする。カーソルが文書103の上方に配されると、ユーザーはマウスのボタンを離し、それによってコンピュータに送られる信号が変化して、文書105が文書103と共に新たなパイル内に配されるべきであることを指示する。このようにして、文書103と105を有する新たなパイルが作成される。カーソル106が文書103の上方にある時にマウスのボタンを離すことによって、コンピュータには新たなパイルを作成するべき旨が命令され、コンピュータのディスプレーによって新たなパイルの作成プロセスを示すアニメーションが明示される。群110に示すように、コンピュータによるアニメーションには文書103が回転され、僅かに傾けられ、一方、文書105は回転し始め、文書103の上部へと下方に置かれる階段を含んでいる。コンピュータ・システムによるアニメーションの終了時に、双方がベース114上にある文書105と103を含む群112内に示したパイルが生ずる。代表的には、文書103と105の別個のグラフィック表現はスクリーンに新たなパイルを残してスクリーンから消える。コンピュータのファイリング・システムにおいて、文書をパイルにファイルする方法の一つには、フォルダーが表すサブディレクトリと同様であるサブディレクトリの種類として指定されたサブディレクトリ内に文書103と105を配する方法が含まれている。パイル内に文書をマッピングする別の方法は専門家には自明であろう。このサブディレクトリは従来の方法でコンピュータ・システム内に記憶された情報用のファイリング・システム(例えば大容量記憶装置)によって保持される。パイルを作成するには別の方法でも可能である。例えば、ユーザーは2つの文書を選択し、次にコンピュータ・システムによって供給される“新たなパイル作成”の指令を選択できる。これによって選択された2つの文書の別個のグラフィック表現を除去してパイルが作成され、パイルのグラフィックが表示され、次に双方の文書が現時点で新たな形式のサブディレクトリであるパイル内にあることを反映するように双方の文書のパスネームが修正され、或いは文書の別名がパイルに加えられてもよい。パスネームは代表的にはファイリング・システムによって保持されるファイル、文書又はパイルの属性であることが理解されよう。あるいは、ファイリング・システムは新たなパイルを作成するためにユーザーに対して文書を上に置くための空白のベースを提供してもよい。
パイルの作成の終了後、ユーザー又はシステムはパイルで多くのアクションを実行することができ、そのようなアクションの一つとして、ユーザーが文書又はパイルを開くことなくパイル内の文書の指標を見ることができる走査検索がある。
図4a,4b,4c,4d及び4eは本発明に従ったパイル走査検索の種々の実施例を示している。パイル151のグラフィック表現は図4aではベース152の上部に堆積された文書153であるものとして示されている。カーソル154はコレクション153の上方に位置するものとして示されている。本発明の実施例では、ユーザーはカーソル154をパイルのグラフィック表現の上方に位置決めし、カーソルが所定期間パイルの上方にあり続けることが可能である。この所定期間の後に、コンピュータ・システムはユーザーがパイルを構成するコレクション内の文書を走査探索できるように、代用物161を有する視野錐体162を表示する。図4aに示すように、視野錐体162は片側(頂点又は短辺)で文書のコレクションを照準し、又はコレクションに接続され、頂点は検索環境で目視するために選択された文書に対応するような位置に位置決めされる。視野錐体162の別の辺はプロキシ161を示し、これは一実施例では、検索用に選択された文書の最初のページのミニチュアである。図4aに示すように、カーソル160はこの文書の上方に位置決めされており、これはプロキシ161がパイル156内の最初の文書用のものであることを示している。ユーザーはパイル156内の特定の文書の上部にカーソルを移動し、コンピュータに対して文書を選択するように信号を送ることによって、パイル内の任意の文書を選択できる。走査検索が呼び出されると、ユーザーはカーソルをパイルの上下に移動することによって迅速にパイルを走査することができる。このようにして、カーソルがパイル内の文書の表現の上にくる毎に、システムは視野錐体162内にその文書のプロキシを表示する。図4aに示した視野錐体の左側(頂点)は選択された文書に基点を有しており、視野錐体の右側(底辺)はその文書に関連する特別のプロキシ(指標)を示している。視野錐体によって、パイルを検索する際に、頂点が選択された文書を照準することで選択された文書の位置を指示する手段が得られる。走査検索はユーザーがカーソルをパイルから移動して、パイルと関連するベースの上部に堆積された文書を含むパイルの文書領域の上方にはカーソルがないようにすることによって終了する。ユーザーがカーソルをベース上方に配すれば検索を継続することもできる。この場合は、プロキシがパイル内の文書ではなく、パイルのスクリプト、又はパイル自体の内部表現を明示することができる。
実施例では、プロキシの外見はパイルの種類とその使用の文脈によって左右される。例えば、パイルがパイル内に文書を累積する電子郵便システムから発している場合は、パイル80内の選択された文書81用に図4fに示された視野錐体82内にはプロキシ83が示される。代表的には郵便文書に使用されるこのプロキシは、郵便文書の場合はユーザーが恐らくは未だ見ていない文書のミニチュア以上の情報を伝達する。このプロキシ83は後述するような文書の内部表現によって示される文書内の最も特徴的な語(例えば“設計、競争..")を用いて、又、文書内に含まれる特定の欄(例えば“宛先",“件名”及び“日付”)からの情報を用いて作成される。プロキシの別の例には、ユーザーがコンピュータのファイリング・システムの処理動作に関連する文書に関する情報(例えば図1の大容量記憶装置のようなディスク上に配した時のファイルのサイズ)を要求した時に使用されるであろう、図4eに示したプロキシ190を含んでいる。プロキシの外見と内容は、特に文書のミニチュアの場合に文書を作成した応用プログラムによって得られる。それが得られるのは、コンピュータのファイリング・システムが選択された文書を作成したプログラムをシステム・コールし(従来形のファイリング・システムは代表的にはこの情報のトラックを保持している。)、システム・コールが選択された文書のプロキシに対する要求であることがプログラムによって認識され、ファイリング・システムにプロキシを供給することによってプログラムが応答した時である。このプロキシは文書の原寸の複製を(例えばイメージの解像度とサイズを縮小し、又は文書の強調特性を低減するためのピクセルの平均化又はその他の公知の方法で)ミニチュア化することによって公知の文書のプログラムによって事前に作成されたものであってもよい。
図4b,4c及び4dは走査検索のための別の実施例を示している。図4bの走査検索のための実施例は、ユーザーが検索中に(例えばパイルの上下にマウスを動かすことによって)文書から文書へと移動する際に、コンピュータ・システムが一つの文書から別の文書への移動を示すノイズを発生することを除いては、図4aに示した実施例と図形上、ユーザーにとって同様に見える。このノイズは簡単なクリック、又は書類カバンを閉じる音、又はユーザーが一つの文書から別の文書への変更があったことを認識するのを補助するためのその他の音でよい。これはパイルが高く、カーソルを僅かに移動しても視野が一つの文書から次の文書へと移る場合には特に有用である。図4cは本発明の特定の実施例に従った検索処理動作の別のグラフィック表現である。この実施例では、文書174は走査検索用に選択され、この文書のプロキシ175は視野錐体176の端部で見ることができる。カーソル171は選択された文書、すなわち文書174の上方に位置決めされ、パイル170内の選択された文書の上にある文書は左に僅かに移動され、文書173のコレクションであるものとして示されている。パイル180として図4dに示した実施例では、走査検索の際にユーザーに対して視野錐体及び視野錐体内のプロキシが示されない点を除いて、図4Cのパイル170と同様であるものとして示されており、この状態ではプロキシは代表的には文書のミニチュアである。この実施例では、走査検索処理中に選択された文書の上方の文書173のコレクションは上方の左側に移動され、その結果、ユーザーは選択された文書174を目視することができる。
図4eは検索処理動作用の更に別の実施例を示しており、この場合は選択された文書の最初のページのミニチャュアを示すプロキシの代わりに、視野錐体が代表的にはコンピュータのファイリング・システムに保持されたシステム情報を表示する。このシステム情報は例えば文書のタイトル(ジェスチャーの注解)、文書の種類(マックライトII文書)及び文書の作成日、並びに文書を代表するアイコンである。この実施例では、視野錐体188は選択された文書から発され、選択された文書の上の文書185のコレクションは選択された文書の左上方に移動し、その結果、ユーザーはパイル187で選択された文書を目視できることに留意されたい。図4eのこのパイルはベース186を含み、このベースの下方にユーザーによって付与されたパイル名を含む方形のボックスがあることに留意されたい。代表的には、コンピュータ・システムは新たなパイルが作成されるとファイル用の名前をユーザーから得るように、即座にその旨をユーザーに促す。後述するように、システムはパイル名を自動的に供給し、又は示唆することができる。
視野錐体内に示したプロキシは必ずしも文書の各ページの原文の解像度を物理的に低減したものである必要はない。文書に関するユーザーの記憶をリフレッシュするため、文書の特定の特徴を強調することができる。(例えば文書が延展シートである場合は、それを表すためにプロキシ上で格子を誇張することができる。)文書にユーザーが作成した注釈を含んでいる場合は、この注釈を誇張してもよい。同様に、文書が図面を含んでいる場合は、図面のイメージをミニチュアの他の部分よりも大きくすることによってこのイメージを強調してもよい。ユーザーはプロキシの外見を選択できる。パイル内にフォルダーを配置する場合は、フォルダー用のプロキシ自体をフォルダーのアイコンとすることができ、又は、フォルダー内の文書を示す表現とすることができることが理解されよう。(例えば、フォルダーのアイコンはフォルダー内に示した文書を表すより小さいアイコンと共に表示される)。ユーザーはコンピュータに対して文書のページを進めることを指示する指令を用いることによって、走査検索処理中に選択された特定の文書のページを進めることができる。一実施例では、ユーザーはコンピュータに対して検索処理動作中に選択された文書のページを進めることを命令するために、キーボード上の左及び右矢印キーを利用できる。ユーザーが左又は右キーを押すと、コンピュータはそこで各ページのミニチュアを表示する。例えば、ユーザーは4ページの文書の全ページをくくるために、文書の最初のページから始まって、右キーを三度押すことができる。三度目にキーを押した後に文書の終端に達すると、ユーザーは左矢印キーを三度押して、最初のページに戻ることができ、又は、カーソルを新たな文書へと動かすことによって新たな文書の検索を選択することもできる。
プロキシのページをスクロールする別の方法は、ユーザーがページをスクロールするためにつまみを回すことができるマウス16上の親指ローラつまみなど、専門家には自明である。
本発明に従って走査検索処理動作には多くの変化形があることが理解されよう。
例えば、ユーザーによって選択された特定の種類の文書の閲覧だけが可能な検索方法がある。詳しく説明すると、ユーザーが選択的な閲覧モードを選択すると、ユーザーが指定した種類の文書(例えば図面を含む文書)だけが検索中に示される。例えば、ユーザーがこの動作モードを選択し、“宛先”欄を含む文書、又は線図を含む文書だけが検索中に示されるように指定すると、ユーザーは実質的に不要な情報をフィルタにかけることによってこれらの情報を削除できる。
図4g,4h,4i,4j,4k,4l及び4mはパイルの内容を閲覧する別の実施例を示しており、これらの実施例ではパイルの内容は前記コンピュータ・システムに記憶された文書の探索によって生ずるものである。図4g−図4mは探索を開始する前に、図4gに示すようにシステムに記憶された文書中の用語“Blackstone"に対するユーザーの検索要求から始まる種々の時間的段階を経た実施例を示している。この実施例はスクリーン上にペン又は指針を置くことに感応するペン(又は指針入力)及びタッチ・スクリーンによって制御されるグラフィックによるユーザー・インタフェースを有するペンを使用したコンピュータ・システムで実施することができる。これらのコンピュータ・システムは公知であり、ペンによってカーソルの位置決め機能と、一つの処理動作での選択機能の双方が得られる。すなわち、ペンはカーソルの位置決めを行い、且つ同じジェスチャー/動作で対象を選択する。
図4gに示すように、ユーザーはコンピュータに対してシステム内の文書の語に関する検索が必要であることを指示し、その結果、コンピュータは文書125の前に表示される“start"ボタン127を有する検索対話ボックスを表示する。ユーザーは用語“Blackstone"を入力し、次に“start"ボタンを選択することによって“開始”指令を選択し、それによってコンピュータは所望の用語を含む文書を検索する。コンピュータは図4hに示すように、検索で発見された文書を含むパイル129を表示する。これは下記に説明する方法に従って実行できる。そこでコンピュータはパイル内の最初の文書128を表示する。この実施例での指標(例えば文書128)は文書の原寸の複製であることに留意されたい。次にユーザーはパイル129内の次の文書を選択することによってパイル129内の次の文書を閲覧するために選択する。これはユーザーがパイル129に、又はパイル129内の次の文書に指針入力装置を照準することによって可能であろう。ユーザーによるこのアクションによってシステムは最初に図4iに示したイメージで応答し、その後、閲覧された文書のアイコン132がパイル131から上昇して、離れ、これがパイル131からパイルの近傍の位置に遠ざかる際に弾け飛ぶアニメーションで応答する。このアニメーションは図4i.4j.4k.4l及び最後に4mへと時間を追った連続的な段階として示されている。パイル129から選択された次の文書はパイル131のグラフィック表現の背後、及び検索対話ボックスの背後に示されている。図4j.4k.4l及び4mは、図中のスペースを節減するために文書128を含めていない。この実施例では、システムは検索中にユーザー用にパイルを管理するので、閲覧された文書は“閲覧済み”サブパイルに置かれ(図4mに示すように文書アイコン132を含む)、未だ閲覧されていない文書がオリジナルのパイル131内に残される。閲覧が終了すると、ユーザーはオリジナルに“閲覧済み”パイルを再び加えることによってオリジナルのパイルを再編成することができ、又は、これらのパイルをオリジナル・パイルから除去することによって“閲覧済み”パイルを分離することができる。“閲覧済み”サブパイルはユーザーによる肯定応答なしに、検索されたパイルの閲覧の終了後にオリジナル・パイルの一部として残される。
これらの検索処理動作の多くにおいて、パイルはオリジナルの形式又は僅かに修正された形式で目視できる状態に留まることに留意されたい。このことは、コンテナの内容を閲覧するためにコンテナが開かれる際に、視野から消え、又は不明瞭になることがあるフォルダーのようなサブディレクトリの“コンテナ”を有する従来形のコンピュータ・システムとは対照的である。すなわち、ユーザーは、グラフィックのユーザー・インタフェースで代表的なファイリング・システム内のフォルダーを吟味するような状況とは異なり、検索中に(例えばパイルのグラフィック表現及びデスクトップ上のその他の全ての項目が目視できる状態に留まるような)ファイリング・システムの文脈を保持することができる。視野錐体を備えた、又は備えない本発明のプロキシは更に、ファイリング・システムの文脈を喪失することなく、アイコン又は対象の検索/閲覧ができるようにグラフィックのユーザー・インタフェースのデスクトップ上に任意のアイコン又は対象と共に利用できる。例えば、従来形のフォルダーの内容の検索によって、図8aに示したフォルダー312のようなフォルダー内の各文書(又は選択された種類の文書)用のプロキシを作成することが可能であろう。より詳細に述べると、ユーザーは所定の期間以上に亘ってフォルダー上にカーソルを配し、且つフォルダーのアイコンが目視できる間に、文書のプロキシはフォルダーのアイコンの近傍に現れる。一実施例では、静的グラフィック表現に関して前述したと同様に、選択される特定の文書はフォルダーの底部に対するカーソルの縦位置と、フォルダーの内容リスト内の文書の位置との比率のマッピングによって左右される。
ここでパイル移動の処理動作を図5aと図5bを参照して説明する。図5aはペース203を有するパイルのグラフィック表現を示している。図5aに示すように、ユーザーはカーソル204をベース203上に位置決めする。カーソルをベース203上に位置決めしてから、ユーザーはパイルを選択し、選択されたパイルが保持されている間にカーソル制御装置を操作することによってカーソルを移動する。このようにして、パイルはカーソルの動きに追従し、コンピュータ・システムのディスプレー・スクリーン22の各所を移動する。実施例では、選択はコンピュータに対してカーソル位置で選択が行われた旨の信号を送るマウスのスイッチのような信号発生装置を用いて示され、パイルの移動はマウスを移動してカーソルを移動中に、このスイッチを同じ状態に保つことによって行われる。ユーザーがパイルを所望の位置に移動させた後、ユーザーはコンピュータに対して移動が終了したことを指示する。実施例では、ユーザーはパイルの選択の時点から押された状態にあったマウス上のスイッチのボタンを離す。移動の終了時に、パイルはユーザーがスイッチを離した位置に示される。移動中、パイルの外形、又はパイルのグラフィック表現の複製がディスプレー・スクリーン22でカーソルに追従できる。
移動処理動作の別の実施例が図5bに示され、この場合はパイル205がベースを有していない。ユーザーはパイル205の上方にカーソル204を位置決めし、マウスのボタンを押してスイッチのマウス内での位置を変化させることによって、コンピュータに対してパイルが移動するように選択された旨の信号を送る。次にユーザーはカーソルを移動するためにカーソル制御装置を操作し、そこでユーザーが移動の終了時にパイルを所望の位置に配するためにマウス・ボタンを離すまでパイルのグラフィック表現、又はパイルの外形がカーソルに追従する。
パイルの上部に項目を付加する処理動作が図6に示されている。図6はパイルの上部に項目を付加する動作の時間的に異なる段階での同じパイルを示している。より詳細に述べると、図6には3群の段階、220,221及び222が示されている。最初の段階220はユーザーがコンピュータに対してパイルの上部に項目を付加することを命令する段階であり、段階221及び222はユーザーによる操作の結果、コンピユータ・システムによって表示されるアニメーションを示している。最初の段階220では、ユーザーはカーソル231を文書230の上方に位置決めし、(マッキントッシュ・ファインダのようなグラフィック・ユーザー・インタフェースでアイコンを移動させるための公知の方法で)その文書を移動させて、カーソルがパイル224の上方にくるようにする。カーソル231がパイル224の上方に配され、パイルの強調によってシステムによるユーザーにフィードバックがなされると、ユーザーは文書230の移動動作が終了した旨の信号を送る。そこでシステムは応答して文書230がパイルに付加される段階221及び222を実行する。代表的には、カーソルがパイル224の上方にある間にユーザーはマウスのボタンを離すことによって文書に対して移動終了の信号を送る。次にコンピュータは図示のように、文書を傾け、回転させてパイル226上の文書230を配置するアニメーションを示すことによって段階221に示すように応動する。コンピュータの動作の終了時に(図6の段階22に示すように)、文書230がパイル228の上部に示される。パイル上に文書を配置する動作は、次の点においてコンピュータにおけるグラフィックのユーザー・インタフェース・ファイリング・システムのフォルダー内に文書を配する動作と同様である。すなわち、一つの実施態様では、ファイリング・システムによって保持される文書用のパスネームが文書の完全なパスネームにパイル名を含ませるように修正される点である。ユーザーは図11a,11b,12a及び12bと関連して後述するように、パイル上の文書の配置に関して粗調整又は微調整を行うことができる。
次に、パイルの中央部に項目を付加する処理動作を図7を参照して説明する。図7は上記の動作の時間を追った3つの段階251,253及び255を示している。段階251では、ユーザーはパイル250の上方に文書256を移動し、(選択された文書256を保持しつつ)パイル250の内部ゾーンにカーソルを配する。パイルの内部ゾーンに関する更に詳細な説明は、図12a及び図12b、特に図12bを参照して後述する。カーソル252が所定の期間に亘って内部ゾーンに保持された時、コンピュータは応動してパイル250(この時点では僅かに修正されている)と、内部にプロキシ258を有する視野錐体257とを含む段階235に示したグラフィック表現をディスプレー装置22に提示する。視野錐体257内に示したプロキシは文書256とカーソル252のすぐ下にある文書のプロキシである。実際には走査検索が既に起動されており、ユーザーはパイル内でカーソルを上下に移動させてパイルを検索できることが理解されよう。しかし、この処理動作では、前述の実施例の検索処理動作とは異なり、カーソルが上下に移動される際にマウス・ボタンは(ユーザーによって押されて)下にある。段階253に示したこの動作中にユーザーによってマウス・ボタンが離されると即座に、文書256はこれも視野錐体257内に示されたパイル内の目下の項目の上部に文書256が堆積される。目下選択された項目はカーソルをパイル上方で上下に移動させることによってパイル上方で上下に検索することによって変更できる。図7の段階253に示すように、カーソル252が段階253に示した位置に保持され、マウス・ボタンが離されると、文書256はフォルダーの上部に配されるであろう。このフォルダーのプロキシは視野錐体257内のプロキシ258として示されている。その結果、段階255に入り、そこではパイル258はパイルの中央部に付加された新たな文書256を伴って示される。文書256はフォルダーのすぐ上に付加されており、そのプロキシは段階253でプロキシ258として示されている。
上述の態様でのパイルの走査検索に加えて、本発明はパイルの内容の別の見かたを得るための方法と装置を提供するものである。すなわち、別の見かたを得るための種々の実施例が図8a,8b,8c及び8dに示されている。図8aに示した実施例では、パイル301のベース302の上方にカーソル303を配し、マウス・ボタンを2度に亘って迅速に押して離すと、コンピュータ・システムがこれに応動して、パイル301を見えなくし、図8aに示したように延展されたパイルの内容を含むウインドゥ304のようなディスプレー・スクリーンの領域が現れるようにすることによって、ユーザーはパイルを見ることができる。このような別の見かたを得る方法は、特にコンピュータ・ファイリング・システム用のグラフィック・ユーザー・インタフェースに関する論文を参照することによって専門家には理解されよう。例えば、ユーザーはパイルを選択し、次にプルダウン・メニー20から“開き”指令を選択できる。図8aに示すように、文書310,311、フォルダー312、及び文書313、314及び315のグラフィック表現は領域、もしくはウインドゥ304内に示される。本発明に従って、パイル内の項目はウインドゥ304内に格子状に配列され、パイルの上下の順序は左から右の様式で保存される。標準型のウインドゥ処理動作はウインドゥ304と、コンピュータのオペレーティング・システムによって行われる。これらの標準型のウインドゥ処理動作は公知であり、カリフォルニア州カッパチーノのアップル・コンピュータ株式会社のマッキントッシュ・ファインダのようなウインドゥ付きのグラフィック・ユーザー・インタフェースを利用できる。このように、例えばウインドゥ304内の文書又はフォルダーのグラフィック表現をウインドゥ内部で、又はウインドゥの外側で移動させることができ、又は、310又は311のような文書をフォルダー312等の内部に移動できる。カーソル303をウインドゥ304の左上隅に示した領域305の上方に配し、且つマウス・ボタンを押して、離し、ウインドゥの閉鎖動作を起動させることによって、コンピュータ・システムが図8aに示したようにパイル301の表示を再開するようにさせることによって、ウインドゥ304をスクリーンから除去することができる(“ウインドゥの閉鎖”)。
パイル320の別の見かたを得るための別の実施例を図8bに示す。この実施例では、パイル用のベースはなく、従ってユーザーはパイルのベース上でダブル・クリックすることができない。その代わりにユーザーはパイル自体の上でダブル・クリックしなければならず、それによってコンピュータはディスプレー・スクリーン装置22からパイル320のグラフィックを除去し、アイコン表現を含むウインドゥ321をグラフィック・ユーザー・インタフェースを有するコンピュータ・システム用の代表的なウインドゥ内の種々の文書にする。別の見かたを得るための別の実施例は専門家の知識と本発明の技術とを結び付けることによって容易に理解されよう。
例えば、図8c及び8dはパイルの別の見かたを得るための別の実施例を示している。この実施例では、ユーザーは矢印327で示したようにマウス325を移動させる。(パイル326を横切って水平方向にカーソルを前後に移動させる)それによってパイル326は図8dに示した延展状態330で表示される。コンピュータがパイルを延展状態で表示した後、ユーザーはコンピュータに対して図8cに示した堆積状にパイル326を再表示する命令を発することができる。この前後の水平運動は走査検索を行うために縦のカーソル移動(パイルの上下)と垂直であることに留意されたい。
パイルから項目を除去する処理動作の2つの異なる実施例が図9a及び9bにそれぞれ示されている。図9aは3つの時間段階350,352及び354の一実施例を示す。段階350では、ユーザーは所望の項目355の上方にカーソル351を位置決めする。項目355のプロキシ356は視野錐体357内に示される。ユーザーは視野錐体の内容をチェックして視野錐体内に適宜のプロキシが示されているか否かを判定する。適宜のプロキシはそこでユーザーに対してカーソルが適宜/所望の文書上にあることを示す。所望の文書を見出すためにパイルの走査検索を利用できる。この時点で、ユーザーはカーソル351を移動し、その結果、カーソルはもはや段階352に示したパイルの部分の上方にない。ユーザーは図の354に示すように継続してパイルから文書を移動することによってプロセスを継続し、ユーザーが文書をパイルから充分離れた位置まで移動すると、文書355はその直立の向きに現れ、もはやディスプレー・スクリーン22の略方形領域に対して傾斜しなくなる。図9bに示した実施例では、項目をパイル360から除去するために、ユーザーはウインドウ362が見えるようにするには、先ずパイルの別の見かた、例えばパイル上方のカーソル位置を得て、マウス・ボタンを二度反復して押し、離すことが必要である。(“ダブル・クリッキング”)この別の見かたを得る別の方法は、特にコンピュータ・ファイリング・システム用のグラフィック・ユーザー・インタフェースに関する論文を参照することによって専門家には理解されよう。例えば、ユーザーはパイルを選択し、次にプルダウン・メニュー20から“開き”指令を選択することができる。この時点で、ユーザーはパイルから項目を除去するためにウインドゥを有するグラフィック・ユーザー・インタフェース用の通常の処理動作を利用できる。すなわち、ユーザーはカーソル351を所望の項目355の上方に移動し、文書を選択し、且つカーソルをウインドゥの外側に移動している間、選択された文書を保持し、それによってカーソルと共に文書をウインドゥ362の外側に移動する。
パイルから複数の項目を除去するための2つの異なる実施例が図10aと10bにそれぞれ示されている。図10aの場合のこの処理動作はこの動作用の時間を追った3段階である段階401,405及び407に示されている。ユーザーは、カーソル351をパイル402の上方に所定期間以上に亘って配置して、視野錐体357がプロキシ403と共に見えるようにすることによって、走査検索動作に関して説明した場合と同様に処理動作を開始する。次にユーザーはマウスのボタンを押して(プロキシ403と共に視野錐体に示すように)、目下選択されている文書が選択されるべきである旨の信号をコンピュータに対して送る。次にユーザーはコンピュータに対して、更に別の項目が選択されるべき旨の信号を送る。これは代表的にはキーボードの特定のキー又はその他のボタンを押し下げて、コンピュータ・システムと連結されたスイッチの状態を変化させることによって行われる。実施例では、カーソルが所望の他の文書上に配されている間にキーボートのシフト・キーが押し下げられる。シフト・キーを押すことによって、ユーザーは最初の文書を選択した後にマウス・ポタンを離し、次にマウス・ボタンを押し下げ、それを離して次の文書を選択できる。選択されるべき追加の文書毎に、ユーザーは文書の上方にカーソル351を配し、この場合もシフト・キーを下に押しながら、マウス・ボタンを押して、離す。段階405に示すように、それによって3つの文書407がパイルから選択される。次にユーザーはパイルからカーソルを離し、カーソルを引き離し続ける。カーソルがパイルの領域の外に移動された後、コンピュータ・システムによって文書は段階407に示すように直立した傾斜しない状態に戻される。
ベースを有さないパイルから複数の項目を除去する処理動作が図10bに示されている。この動作では、ユーザーは先ず、例えばカーソル361をパイル上方に配し、マウス・ボタンをダブル・クリックしてウインドゥ362が現れるようにすることによって、パイルの別のものを得なければならない。次にユーザーは、グラフィック・ユーザー・インタフェースを有するファイリング・システム内のウインドゥを処理する公知の態様で複数の項目を選択する。
図2f及び2gはユーザーがパイルの作成方法を選択できるように外部ゾーンと内部ゾーンとを利用する2つの異なる実施例を示しており、この場合、ユーザーはシステムに対して文書を新たなパイルの上部に整然と配するタスクを委任する。内部ゾーン77は図2gに文書75のアイコンの上方に示した円の内部に包含れている。内部ゾーン77はユーザーがパイル内の文書の位置決めを制御して、パイルのグラフィックの外見が少なくとも、ユーザーにより制御されたパイル内の文書の配向の範囲内にあるようにすることを希望している旨をコンピュータ・システムに対して指示するために利用される。外部ゾーン76は内部ゾーン77内の領域を除いて、アイコン75の上方に示した円内に包含されている。すなわち、外部ゾーン76は図2fの外円と、図2gの内円とによって規定された2つの境界を有する環状のリングである。この環状リングは内円の内部領域を外円内の領域から差し引いたものと考えることができる。外部ゾーン76はコンピュータ・システムに対して、コンピュータ・システムがパイル内での文書の位置決めを制御できることをユーザーが希望している旨を指示するために利用される。ユーザーはパイルに一つの文書を加える際に、位置決めを制御するために内部ゾーン77を利用でき、パイルに別の文書を加える際に、ユーザーはコンピュータ・システムがパイル内の新たな文書の位置決めを制御できるように外部ゾーン76を利用できる。図2f及び2gの円は基本的には本発明の使用中には示されず、図示の目的で上記の図に示されているだけである。内部及び外部ゾーンの形状とサイズはユーザーの希望に適合するように変更できる設計上の選択である。異なる形状とサイズの内部及び外部ゾーンを用いている図11aと図11bを参照して、内部及び外部ゾーンを利用する処理動作を説明する。
図11aは外部ゾーンを利用することにより、ユーザーによってシステムが新たなパイルの上部に文書を配置することができるようにされる状態を示し、図11bは、ユーザーが新たなパイルを作成し、内部ゾーンを利用することによりパイル内での文書の位置決めを、ひいてはパイルの外見を制御する処理動作の4つの段階を示している。図11aに示した実施例では、ユーザーは文書を選択し、選択された文書を図11aの段階451に示した文書450の上部に移動する。選択された文書は、文書450の外部及び内部ゾーンを不明瞭にしないために、この段階では図面には図示していない。外部及び外部ゾーンは本発明の使用中は通常は表示されず、図11a及び図11bには図示の目的で示しているだけである。ユーザーは文書を選択し終わると、段階451に示すように文書450の外部ゾーン452の上方にカーソル453を位置決めする。これは段階455にも示されており、この段階では文書454を選択するためにカーソル453が使用されており、カーソル453は文書450の外部ゾーンの上部に移動されている。ユーザーがマウス・ボタンを離して、文書454がもはや選択されない旨を示すと、コンピュータは段階457に示したようなアニメーションでそれに応答する。この段階では、文書アイコン458と460は傾斜され、回転され、最後に段階459では新たなパイルとしてベース461の上部に整然と堆積されていることが図示されている。新たなパイルを作成する処理動作によってベース461が現れる。外部ゾーン452を利用する別の実施例では、ユーザーは文書450の外部ゾーン452の上方に選択された文書を移動して、選択された文書の内部ゾーン(例えば文書454の内部ゾーン)(又はなんらかの別の中央“ホットスポット”)の少なくとも一部が文書450の外部ゾーンの一部の上方にくるようにする。次にユーザーは選択されていた文書がすでに選択されない旨を(又は、パイルが作成されるべきことを)指示し、コンピュータは段階457及び459に示したアニメーションでこれに答えて、ベース461の上方にパイル用の整然としてグラフィック表現を作成する。
パイルの外見を介したユーザー制御を保持しつつ新たなパイルを作成する処理動作は図11bに示され、ユーザーがカーソル467を文書450の内部ゾーン466の上方に位置決めすることを除いて、図11aに関して説明したと同様なプロセスで進行する。従って、図11bの段階456に示すように、文書が選択され、文書の選択を保持している間に文書とカーソルを移動した後に、カーソル467は文書450の内部ゾーン466の上方に配される。これは図11bの段階470にも示されており、この場合はカーソル467は選択されたオリジナル文書482の上方に示され、カーソル467は又、内部ゾーン466(図示せず)の上方にもある。ユーザーが底部の文書アイコン450の内部ゾーンに到達すると、コンピュータは段階473でこれに応動して、文書アイコンを傾斜、回転させ、その後、ユーザーは位置を観察して、カーソル467を底部に対して移動させて文書アイコン481を指示する。上部の文書アイコンが底部の文書アイコンに触れている状態にある限りは、コンピュータは底部文書に対する上部文書の配置を追従し、ユーザーが文書を任意の位置に配することを可能にする。ユーザーがカーソルを底部文書アイコンの外側に移動して、上部文書アイコンがもはや底部文書アイコンと接触しない状態になると、コンピュータ・システムは傾斜、回転されない2つの別個の文書アイコンを示す状態に戻る。底部文書アイコンに対する上部文書アイコンの位置にユーザーが満足すると、ユーザーは(マウス・ボタンを離すことによって)上部文書での選択を解除し、それに応動してコンピュータは、段階475に示すようにベース461を有するパイルを作成する。その場合、上部文書は前述したように、ユーザーによる底部文書に対する上部文書の位置決めに基づいて位置合わせされる。内部ゾーン466の利用の別の実施例では、ユーザーは選択された最初の文書を文書450の内部ゾーン466の上方に移動して、選択された文書482の内部ゾーン(又はその他の中心“ホットスポット”)の少なくとも一部が少なくとも所定期間に亘って底部文書450の内部ゾーンの一部の上方にくるようにする。次にユーザーは選択されていた文書がすでに選択されない旨を(又は、パイルが作成されるべきことを)指示し、コンピュータは段階473及び475に示したアニメーションでこれに答えて、ユーザーが前述の方法で上部文書482を底部文書450の上方に位置決めできるようにする。
図12a及び12bはパイルに項目を追加するプロセスのための外部と内部ゾーンの設計をそれぞれ示している。内部及び外部ゾーンは図示の目的で図12a及び12bに示してある。パイルに追加し、図12aに示すようにシステムが新たな文書の位置を制御できるようにするための処理動作は図11aに関して説明した動作と同様である。より詳細に説明すると、ユーザーは文書を選択し、パイルの上方に文書を移動して、段階501に示すようにカーソル503(又は選択された文書の内部ゾーン/ホットスポット)をパイルの外部ゾーンに位置決めする。段階505に示すように、選択され、カーソル503と共に移動された文書506はパイルの上方に位置決めされ、カーソル503は外部ゾーンに位置決めされる。文書及びカーソルがパイルの上方に配され、特にカーソルが外部ゾーンの上方に配されている間に文書の選択が解除されると、コンピュータは段階511でこれに応答して、文書506がシステムによってパイルの上部に配置される際にこの文書を傾斜させる。段階514で、アイコン506がパイルのグラフィック表現の上部に示されると処理動作は完了し、前記グラフィック表現は図示のように動的表現である。図12bに示した処理動作によってユーザーは文書をパイル内の任意の位置に追加することができる。これは文書を選択し、文書をカーソル517で拾い、カーソル(又は選択された文書の内部ゾーン/ホットスポット)をパイルの上方に、特に段階515に示したようにパイルの内部ゾーン516の上方に配することによって行われる。所定期間の後に、コンピュータは視野錐体518とプロキシ519が視野錐体内にある段階520で応動する。このプロキシはカーソル517(又は選択された文書の内部ゾーン/ホットスポット)を内部ゾーン内に配することによってユーザーが選択したパイル内の現在位置の真下の文書を示す。ユーザーがこの位置に満足すると、ユーザーは代表的にはマウス上のボタンを離して選択を解除し、パイルは段階525に示されるように見える。
本発明はユーザーがパイル用のスクリプトのようなユーザー定義仕様を含める方法を提供する。ユーザー定義仕様はユーザーによって供給されてもよく(例えば、仕様としてキーワードをタイプし、又は以下に説明し、仕様を提示する内部表現を有するサンプル文書を選択する)、又はシステムによって示唆され、ユーザーが是認してもよい。通常は、ユーザーはパイルがこのような仕様を有するか否かを制御でき、従ってシステムはユーザーの認可なくこのような仕様を作成することはない。全てのパイルは内部表現(以下に説明)又はユーザー定義仕様を有するものの、全てのパイルがユーザー定義仕様を有する必要はなく、又、有することもない。
次に図13a及び13bを参照しつつパイルの内容を視覚化し、編成するツールを説明する。パイル550が図13aの視覚化ウインドゥ551内に示されている。代表的には、ユーザーはパイル550を選択してから、コンピュータからこの視覚化ウインドゥを呼出し、表示する指令を選択する。その際、選択されたパイル550はウインドゥ551内にある。ウインドゥ551は幾つかの指令オプションを含んでおり、これらのオプションによってユーザーはパイルの異なる外観を得るために、又はその他の方法でパイルを再編成するために(例えば単一のオリジナル・パイルからのサブパイルの作成)、異なる方法でパイルを目視し、異なる方法でパイルの内容を配列し、且つこれらの異なる方法から選択することができる。例えば、矢印アイコン555の上方にカーソルを配し、且つマウス・ボタンを押し、又はその他の方法でコンピュータに対して矢印アイコン555を選択する旨の信号を送ることによって、ユーザーはコンピュータがパイルの内容が配列される種々の方法を指示するプルダウン・メニューを表示するようにさせる。このシステムはボックス556で、パイルが目下のところ日付けによって配列されていることを示しており、これは設計者の好みによって、最近の項目が最上部に置かれるか、又は、最も古い項目が最上部に置かれることを意味する。(選択矢印アイコン555によって起動される)“配列”プルダウン・メニューに含まれるその他のオプションには次のようなものがある。すなわち、内容による配列、サイズによる配列、著者による配列(アルファベット順)である。プルダウン・メニューの動作は公知であり、例えば再発行の米国特許明細書第32,632号に記載されている。矢印アイコン560によってユーザーはパイルが色分けされる方法を選択することができる。ボックス561に示すように、システムは目下のところ日付けによってパイルを色分けし、その場合、一実施例では、カラーの最も濃い陰影がパイルの底部の近傍に表示され(より古い文書であることを示す)、次にパイルの上部は同じカラーでそれほど濃くはない陰影を有している。カラーを割り振ることによってこの機能を実行する態様が専門家には理解されよう。例えば、知覚的なカラー・スペース(例えばマンセル表色スペース)にカラーを選び、輝度定数と色彩定数の色層を保持しつつカラーの濃さを変化させる。日付けの範囲は濃さの外側の境界を設定するために利用されよう。すなわち、最も古い文書と最新の文書が飽和度(濃さ)の範囲の境界を形成し、この範囲の中間部の日付けは濃さの範囲が中庸であるカラーを特定する。
文書の日付け/古さの尺度に従って種々のカラーを提示する別の方法は、特にコンピュータにおけるカラー管理に関する文献を参照することによって専門家には理解されよう。例えば、一定の飽和度と輝度を保ちつつ、色層を(例えば赤から青に)変更できる。あるいは、文書の日付け/古さの尺度を探索テーブル内の所定のカラーの一つにマッピングするために、探索テービル内の所定のカラー(及び呈色値)を利用できる。
同様にして、ユーザーはパイルの内容に従ってパイル550のカラーを見たい場合がある。これはユーザーが矢印アイコン560を選択して、“内容による色分け”の指令オプションを含むプルダウン・メニュが矢印アイコン560の下に現れるようにすることによって実行されよう。次にユーザーはカーソルをこの指令オプションの上方に配し、(例えばマウス・ボタンを離すことによって)選択を解除しすることによってこの指令オプションを選択する。それによって“content"という語彙がボックス561内に現れ、システムが内容によってパイルを色分けしていることが示される。この点に関しては特に図20を参照してより詳細に後述する。
視覚化ウインドゥ551は更にパイルが編成される態様(例えば“内容によるパイル”)をユーザーが選択できるプルダウン・メニューを起動する矢印アイコン565をも含んでいる。図13aに示すように、ユーザーは“内容によるパイル”を選択しており、それによってシステムは(関連する全ての文書がパイル550内にある態様に応じて)このパイル550からサブパイルを作成する。ユーザーは例えば“日付けによるパイル”、“スタンプによるパイル”、“データの種類によるパイル”“発信元によるパイル”のような、アイコン565によってプルダウン・メニューで利用できる別のオプションを選択できよう。パイル550が、ユーザーがウインドゥ61のような郵便ウインドゥから取出し、視覚化ウインドゥ551内で視覚化されるようにこのパイルを選択した、電子郵便を介して入手した郵便メッセージのパイルであるものと想定してみよう。これは郵便メッセージのパイルであるので、パイル内の種々の文書の内容は広範囲に亘っており、パイルを内容に応じて幾つかのサブパイルに編成した方がよいと考えられる。従って、ユーザーはパイルを視覚化ウインドゥ551へと配し、内容によってパイルしたいと希望している。すなわち、ユーザーはオリジナルのパイルからサブパイルを作成したいと希望している。ユーザーはパイルが内容によって作成されるべき旨を指示する指令を選択することによってサブパイルを作成する。図13aに示した実施例では、ユーザーは“矢印”ボタン565を選択することによって上記の動作を行い、これは例えば、ユーザーがカーソルをボタン565の領域の上方に配し、マウス・ボタンを押し、離すことによって、又は、コンピュータに対してこの選択を行うように別の方法で信号を送ることによって行われる。この選択がなされると、視覚化ウインドゥ(図13b)が現れ、そこに3つの編成されたパイル575,576及び578が雑パイル(“その他”)577と共に表示される。システムはサブパイルの作成に加えて、特に図15を参照して後述する態様で各パイル毎の名前を付与している。この時点で、ユーザーはコンピュータ・システムに対して、システムが作成したサブパイルからユーザー定義仕様、例えばスクリプトを推定するように命令する。この仕様はその後、電子郵便ネットワークを経て受理された新たな郵便文書をサブパイルの特定のスクリプトに従って、サブパイルの一つに自動的にファイルするために利用できよう。システムはシステムが供給する各サブパイルの内部表現を用いてスクリプトを推定する。例えば、パイルの内部表現(例えば後述するパイルのベクトル)内の“N"個(ここにNは整数)の最も特徴的な語を使用できよう。次にユーザーは(幾つかのシステム閾値によって設定された)“N"個の最も特徴的な語彙のリストを検討し、これらの語彙の全部又は一部を承認し、又は不承認し、次にスクリプトを作成する。スクリプトに関するより詳細な説明は図14を参照して後述する。
図13bのパイルは、システムが後述する方法でサブパイルを作成できるようにすることによってオリジナルのパイル550から作成されたものである。このようにして、コンピュータのユーザーは図4fのキーワード・プロキシ又はその他のオリジナル・パイルから選択された文書を見るためにパイル全体を検索する必要がなく、種々の郵便メッセージ及びオリジナル・パイル内の別の文書をより効率よく検討できる。このように、例えばユーザーが“アート・デザイン”文書に最も関心がある場合、ユーザーは先ず最初にそのパイル内の文書を調べ始め、ユーザーの重点的な関心に応じてその他のサブパイル又は、恐らくは“ノートブック・コンピュータ”パイルの検討を据え置きにすることができる。後により詳細に説明するように、システムは文書内容に基づいてオリジナル・パイル内の各文書を分析し、次に文書を配するのに最も適したサブパイルを決定する。各々のサブパイルはサブパイル内の文書内容の表現を有しており、この表現は特定の文書用にシステムによって供給された表現と比較される。2つの表現の整合の度合いが近いほど、特定の文書が特定のサブパイルで最後になる可能性が高くなる。
ユーザーが図13bに示したサブパイル作成プロセスの結果に満足した場合は、ユーザーは“OK"ボタン・アイコン571を選択してこの構造を保持することができる。満足しない場合は、ユーザーは“Revert"ボタン・アイコン570を選択することによってサブパイル内の文書をオリジナル・パイル550内に再編成させることができる。ユーザーが“OK"581を選択すると、ファイリング・システムは各サブパイル毎に新たなパイルを作成し、これには一実施例では、前述した態様で各サブパイル内の各文書のパスネームの変更が含まれる。
図14はユーザー定義仕様(例えばスクリプト)を有するパイルを処理し、それがコンピュータ・システムで動作する態様を制御するための別のツール、すなわちスクリプト・ウインドゥ601を示している。ユーザーはスクリプトを種々の方法で作成及び(又は)編集するためのウインドゥ601又はその他のウインドゥを得ることができる。上記の方法には例えば、コンピュータに対してディスプレー・スクリーン22に上記のウインドゥを表示するように指令することや(例えば“スクリプト作成”指令)、文書の内容が充分にスクリプトと整合せず、又はそのような事態が生じた時にユーザーにその旨を伝えるようにシステムが命令された場合に、スクリプトを既に含んでいる文書をパイルに加えることができる。何れの場合も、スクリプト・ウインドゥ601はディスプレー・スクリーン22上に現れる。パイルに項目を加えることによってウインドゥが呼び出され、ユーザーが文書内容がパイルのスクリプトと正確に整合しないことを気にしない場合は、ユーザーはグラフィック・ユーザー・インタフェースで指令を選択するための公知の種々の方法でこの指令を選択することによって、指令“Just add this item(この項目を追加)”を選択することができる。この動作は代表的にはカーソルをボタン・アイコン602の近傍に位置決めし、カーソルがボタン602の上方にある間にこの指令を選択することによって行われよう。ユーザーが追加された新たな文書と適応するようにパイルのスクリプトを修正したい場合は、ユーザはカーソルをボタン603に配し、(例えばカーソルがボタン603の上方に保持されている間にマウス・ボタンを押し、離すことによって)上記のオプションを選択することができる。図14に示すように、ユーザーはパイルのスクリプトを修正するオプションを選択している。
図14に示したスクリプト・ウインドゥ601は、ユーザーがRichard Manderのテキスト文書(1991年4月19日付けの設計コンペの更新に関する文献)をスクリプトを有するパイルに追加しようとした後に現れたものである。文書の表現はパイルのスクリプトの判定基準と充分に整合しないので、コンピュータはウインドゥ601を表示したものである。Richard Manderの文書が追加されたパイルのスクリプトはこの時点で、スクリプト・ウインドゥ601内の種々のオプションを選択することによって修正することができる。ウインドゥ605の領域は3つのチェック・ボックス607,608及び609を含んでいる。ユーザーがこれらの3つのチェック・ポイントを選択した場合、それによってシステムに対してスクリプトを修正し、ユーザーがどのオプション(単数又は複数)を選択するかに応じて、システムがパイル内に“Richard Mander著”の項目、又は“1991年4月19日”の項目、又は“Design competition update(設計コンペの更新)”の項目を収集するようにさせる。例えば、ユーザーが“Richard Mander著”の項目を収集するオプションを選択した場合、コンピュータ・システムは“著者”の行、すなわちRichard Manderが文書の著者(既出又は初出)であることを示す欄を含む文書をファイリング・システムから検索する。同様にして、ユーザーが1991年4月19日付けの項目を収集するオプションを選択した場合は、システムは1991年4月19日付けの文書をこのスクリプトによって制御されたパイル内に収集する。代表的にはユーザーはカーソル制御装置を操作して、カーソルをチェック・ボックスの一つの上方に配し、次にチェック・ボックスを選択することによってこれらのオプションの任意の一つを選択する。前記のチェック・ボックスの選択はマウスのボタンを押し、離すことによって実行できる。このようにして、例えば、ユーザーが全ての文書を“設計コンペの更新”に関する行を有するパイル内に引き入れたい場合は、ユーザーはチェック・ボックス609の上方にカーソルを配し、マウス・ボタンを押し、離すことによってそのオプションを選択するであろう。それによってシステムは(ユーザーが指令を選択した後)、文書の関連する行/欄内の“設計コンペの更新”を含むこのスクリプトによって制御されたパイル内に全ての文書を引き入れる。このようにして、システムはユーザー用の情報を自動的に分類でき、ユーザーはユーザーの必要性と判断基準に応じて、又はユーザー定義仕様に基づいて各パイルに別個に命令できる。
スクリプト・ウインドゥ601の領域611はシステムによって供給された、Richard Mander著の特定の文書(すなわちパイルに追加された後、システムがディスプレー・スクリーン22上にスクリプト・ウインドゥ601を表示するようにされた文書)で最も特有に使用された語彙を示すリストを含んでいる。後述するように、システムはコンピュータのファイリング・システム内の他の全ての文書と比較して文書を最も特徴付ける文書内の最も頻繁に使用されている語彙のランク付けされたリストを提示することができる。これは一実施例では、後述する文書用のベクトルを用いて行われる。この実施例では、領域611内にリスト・アップされた各語彙は文書を説明し、文書内容の表現を提示するn次元ベクトルの一構成要素である。スクリプト・ウインドゥ601に示すように、“design(設計)”という語彙は最も特徴的な語彙であり、その後に“competition(コンペ)”及び“interface(インタフェース)”が続く。システムはこのリストを領域611で提示シ、ユーザーはスクロール矢印627,628を選択し、又はスクロール・バー629を用いてこのリスト内の種々の語彙をスクロールすることができる。領域611の内容のスクロールは従来技術の通常の態様で行われる。ユーザーは領域611内の語彙の任意の一つ、又は全部又は一部を選択できる。これらの語彙が選択されると、それらは領域612に現れ、後述するように、パイルのスクリプトが修正されるようにシステムに対して指示され、その結果、ユーザーによって選択された語彙を考慮に入れるようにパイルの表現(例えばパイルのベクトル)が修正される。あるいは、ユーザーは領域612内に語彙をタイプして、パイルのスクリプトを修正することもできる。このようにして、スクリプト・ウインドゥ601が表示される前にユーザーによってパイルに追加されたRichard Mander著の新たな文書を考慮に入れるようにパイルのスクリプトが修正される。例えば、ユーザーは“コンペ”及び語彙“children(子供達)”を選択でき、これらの語彙は領域612に現れる。ユーザーが“Add to Script(スクリプトに追加)”ボタン620を選択した場合は、それによってシステムはパイル用のスクリプトを更新するようにされ、ユーザーがコンピュータ・システムでのスクリプトの作用を制御できるようにパイルの内部表現を修正するようにされる。領域611での語彙の選択はグラフィック・ユーザー・インタフェースを有するコンピュータ・システムのユーザーには慣れた多くの方法の何れかで行うことができる。(例えば、語彙の情報にカーソルを位置決めしてから、語彙を選択し、又は複数の語彙を選択するために“シフト・クリック”を選択する。)
同様にして、領域630に示したラベル614のような、一定の判断基準を特定するラベルを考慮にいれるようにパイルのスクリプトを修正できる。これらのラベルはユーザーが指定した一定の“canned(キャンド)”基準を含んでおり、ユーザーは特定のラベル上方にカーソルを配し、ラベルを選択してこのラベルのアイコンが領域617に現れるようにすることができる。これらのラベルは1991年5月15日に出願され、本出願の出願人に譲渡された特許出願連続番号第07/700,729号「プログラム内蔵ユーザー・インタフェース素子を有するユーザー・インタフェース・システム」に記載されているプログラム内蔵ユーザー・インタフェース素子であってよい。これらのラベルは一連の命令を実行せしめるプログラム内蔵装置を備え、例えばパイル内の全ての文書が特定の日付後に更新される要求を含むことができる。
ユーザーがパイルの内部記述子(パイルのスクリプト)を修正するために使用される種々の判断基準を決定し、選択すると、ユーザーはシステムに対して“スクリプトに追加”ボタン620を選択し、OKボタン623を選択することによってそのスクリプトが修正されるべきであることを指示することができ、その結果、スクリプトの修正が実行され、そこでシステムはファイリング・システムによって管理されている文書のうちの修正されたスクリプトと整合するものをチェックする。ユーザーが以前に選択された特定の判断基準を含まない場合は、ユーザーは取消しボタン625を押してこの選択を取消すことができる。ユーザーが“Script(スクリプト)..."ボタン621を選択すると、システムはユーザーが語彙をタイプするウインドゥ、又はその他を判断基準を提示し、これは次にパイルのスクリプトを修正するために利用される。そこで“スクリプトに追加”ボタン620とOKボタン623を選択することによって、この修正されたスクリプトを選択できる。ユーザーがパイルに追加しない間にウインドゥ601と同様のスクリプト・ウインドゥを要求した場合は、ユーザーはパイルのスクリプトを修正することを望んでいることになる。これはウインドゥ601について説明した場合と同様に、スクリプト・ウインドゥに指令を入力することによって行われる。
次に、コンピュータのファイリング・システムが各文書及び各パイルの表現を考慮に入れ、パイルでの前述の種々の処理動作を実行する態様を、図15ないし図21の種々の流れ図を参照しつつ説明する。
図15はパイルを編成する際にファイリング・システムによって利用される内部表現を作成するための本発明に従った方法の一つを示しており、前記の内部表現はファイリング・システム内の各文書用(又は、ユーザーが指定した選択された特定の文書群用)の、及びファイリング・システム内に保持された全てのパイル用(又は、内部表現を決定するためにユーザーによって選択されたパイル用)の内部表現である。代表的には、ファイリング・システムはシステム内の全ての文書(通常はオペレーティング・システム・ファイルのようなシステム文書ではなく、ユーザー文書)及び全てのパイル用にこの処理動作を実行する。ファイリング・システムが本発明の方法を初めて利用している場合は、図15に示した方法をシステム内の全ての文書に適用しなければならない。すなわち、システム内の全ての文書を新たな文書として取り扱わなければならない。文書の索引付けを行う方法700は段階701で開始される。この段階はプロセス内の節点であるに過ぎない。システムの最初の処理段階には、段階702の文書が新たな文書であるか否かをチェックする試験が含まれる。修正された文書は新たな文書として、又、ユーザーが作成し、又は電子郵便を経てユーザーのコンピュータ・システムに到着した新たな文書として見なされる。削除された文書はシステム内の他の全ての文書の内部表現に影響を及ぼし、本発明を利用するシステムの設計者は最終的には(例えばコンピュータ・システムの背景処理において)、各文書のベクトルを再計算し、又、このような環境では各パイルのベクトルをも再計算することを望む場合があることに留意されたい。コンピュータ・システムに新たな文書がある場合は、プロセスは段階703に進み、そこでコンピュータ・システムは文書中で特定の語彙が使用される頻度をカウントする。特定の語彙だけがカウントされる理由は、多くの語彙(例えばthe,it,a,and等)が余りにも頻繁に使用され、どの文書でも内容の好ましい内部表現を提示するものではないからである。従って、これらの語彙(“停止語彙”と呼ばれる)は文書の分析と索引付けの際には廃棄される。この処理はシステムによって、索引付けがなされている文書中の各語彙毎に吟味される“停止語彙”表を作成することによって行われる。システムは更に、語彙の単数と複数(例えば“horse"とhorses")の間の、又、動詞の異なる時制の間の不要な冗長性を防止するために索引付けされている各語彙を“遮断”する必要もあり、語彙を遮断するための公知の他の技術を適用することができる(例えば、単数形と複数形の子供と言う語彙は同一語とし見なされよう)。各文書の索引付けの間、システムはその文書の特有の語彙の表に新たな(停止語彙ではない)語彙を追加し、又は、その語彙が既に文書の表にある場合は、システムはその表での前記語彙のカウント数を増分する。文書用のこの表は索引付けの間保持され、表は語彙が文書にででくる回数のカウントと共に、文書内の各々の停止語彙ではない語彙の索引を含んでいることが理解されよう。索引は代表的には本発明のファイリング・システムによって管理される全ての文書で使用される全ての非停止語彙のリストを含む大域的文書頻度表(索引付け)と呼ばれる。段階703での文書の索引付け中にも、大域的文書頻度表は次のようにして更新される。すなわち、段階705は必ずしもそうである必要はないが、代表的には段階703と同時に実行される。文書中の各々の特有の語彙について、システムは大域的文書頻度表に語彙を追加し、又は前記表中の語彙のカウントを増分するが、それは特有の語彙が文書中で初めて発見された場合に限られる。この大域的文書頻度表はシステム内の索引付けされる予定の全ての文書について保持され、特殊な語彙を使用するシステム内の文書の数を示す。索引付け中に大域的文書頻度表にない特有の(非停止語彙)が発見されると、その語彙が表に追加されるが、それは文書中にその語彙が初めて発見された場合だけである。すなわち、同じ文書中で前記の語彙が引き続いて使用されても、大域的文書頻度表の修正は行われない。その同じ語彙が別の文書で発見された場合は、この別の文書の索引付けの間にシステムは大域的文書頻度表の当該語彙のカウントを増分して、その語彙が2つの文書に含まれていることを示す。
段階703で新たな文書の索引付けが成された後、プロセスは新たな文書の特定の語彙をそれぞれ用いたシステム内の文書(以前に索引付けされた文書)の数を判定する段階に進む。この判定は既に索引付けされた文書中の各語彙ごとにハッシュ・テーブルでよい大域的文書頻度表を吟味することによって行われる。システム内の全ての文書が新たな文書である場合は、システム内の全文書を適正に索引付けするために2段階で行われる特殊な初期状態設定プロセスを実施しなければならない。第1の段階では、語彙の使用頻度が全ての文書について計算される。言い換えると、段階703がシステム内の各文書毎に実行され、その後で大域的文書頻度カウント表が完成する。第2段階では、段階707として示すように、システム内の各文書について文書ベクトルが計算される。段階704は実際には、システムの初期状態設定が行われる際に段階703が強制的に反復されることによって、上記の2段階を実行する。段階703は全ての文書の索引付けがなされるまで反復され、そこで大域的文書頻度表が完成する。システムの初期状態設定がなされているか否かは大域的文書頻度を探索することによって判定することができる。すなわち、段階703で新たな文書の索引付けがなされる時に初期状態設定がなされている場合は、システムは既に初期状態設定されており、そうではない場合はシステムは未だ初期状態設定されておらず、段階703で全ての文書の索引付けがなされる迄初期状態設定プロセスは進行する。
段階707では、文書のベクトルを計算することによって文書の基準化されていない内部表現が決定される。これは文書中の各々の非停止語彙ごとに、文書中の特定の語彙の使用回数(“tf"−文書の表から得られる)を、同じ特定の語彙を有するシステム内の文書数(“df"−大域的文書頻度表から得られる)で割った比率を判定することによって行われる。この比率はしばしば語彙の用語頻度(tf)を語彙の文書頻度(df)で割った比率(tf/df)呼ばれる。この比率によって段階709に示すように、この文書の特定の語彙の重みが判定される。代表的には、これらの個々の重みは以下に示す方法で基準化される。次にシステムは段階711で、特定の文書の基準化された重みを分類して、所定数の最も強力に基準化された重みを選択する。文書のベクトルとは所定数の最も強力に基準化された重みの収集である。代表的な実施例では、50から恐らくは無限の数までの最強の重み(これは50から無限の数までの文書の最も特徴的な語彙数を表す)が文書ベクトル用に使用されよう。無限の数の重みが使用される場合は、システムの動作速度はより遅くなる傾向にある。この時点で、最強の重みは文書中の最も特徴的な語彙を特定するので、システムは(郵便文書の場合に使用される)図4fに示したプロキシを表示するのに必要な情報を有しており、(必要な場合は、“宛先”等の文書の所定の欄内の語彙と共に)このプロキシに表示されるのはこれらの語彙である。段階717では、システムは新たな文書がパイルの一部であるか否かを判定する。否である場合はプロセスは節点A(701)に再循環する。これはシステムがコンピュータのファイリング・システム内の新たな文書を待機する待機用節点である。新たな文書がパイルの一部である場合は、プロセスは段階719に進み、そこでパイル用の内部表現(例えばベクトル)が決定される。この表現は(パイルの内部文脈を表す)パイル内の全ての文書ベクトルの平均を含む、可能な幾つかの種類のうちの任意の一つでよく、又は、パイルの表現を前述のようにスクリプトによって指定し、又はサンプル文書によって指定することができる。(すなわち、パイルのベクトルはサンプル文書のベクトルと同一である。)又は、パイルのベクトルはユーザーが規定した重みを有する特定のキーワードによって指定することができる。文書の索引付けを行う方法700がシステムの初期状態設定中に行われる場合は、パイル・ベクトルの決定は、全ての文書が索引付けされ、大域的文書頻度表が完成した後に行われることが理解されよう。段階719の後に、プロセスは節点Aに戻り、そこでシステムは割込み、又はコンピュータのファイリング・システムに新たな文書が配置されたことを示すその他のメッセージを待機する。
段階703,705,707,719及び711で用いられる方法は公知であり、情報検索の分野では文書の内部(すなわち内容)表現を決定する種々の方法を利用できる。例えば、G.サルトン及びC.バックレー共著「自動テキスト検索に於ける用語重み付けの方法」(情報処理及び管理誌、24巻5号、513−523ページ、1988年刊)を参照されたい。しかし、これらの方法は本発明で記載しているようなパイルの文脈ではこれまで利用されてこなかった。本発明の一実施例では、特定の文書中の特定の語彙(“tw1")の基準化された重みは下記の方程式に従って決定される。
ここに、N=索引付け用に選択されたファイリング・システム内の文書の総数(省略時選択は全てユーザー文書である。)
ni=語彙“i"のdf(dfは大域的文書頻度表からの語彙“i"の文書頻度である)
tfi=特定文書中の“i番目の”非停止語彙用の用語頻度
a=特定文書中の特有の非停止語彙の数(すなわち、特定文書におけるベクトル内の要素数)
n1=基準化された重みが決定された特定語彙のdf
tf1=特定文書中の特定語彙のtf(用語頻度);TW1はこの特定文書中のこの特定語彙の基準化された重みである。
システム設計者のニーズに応じてその他の実施態様も利用できる。
図16はパイルの走査検索動作を実行する方法を示している。節点Eからシステムは段階751で始まり、そこでシステムはカーソルの位置を吟味し、それがパイルを照準しているか否かを判定する。システムは代表的にはこの分野では公知である多くの方法の何れか一つでカーソル位置を監視する。カーソルがパイルを照準していない場合は、プロセスは節点Eに戻る。カーソルがパイルを照準している場合は、プロセスは段階752に戻り、そこでコンピュータはカーソルが所定期間に亘ってパイル上の文書の照準を継続したか否かを判定する。否である場合(例えばカーソルがパイルから離れた場合)、プロセスは節点Eに戻り、そこでシステムはカーソル位置の監視を続ける。カーソルが所定期間に亘ってパイル上の文書を照準している場合は、プロセスは段階753に進み、そこでシステムはパイルを閲覧するようにアレンジする。この段階は何も含まないか、又は、図4aに示すようにパイルの一部のシフト動作を含む。次にプロセスは段階755に進み、そこで視野錐体が示され、パイル内の選択された文書のプロキシが表示される。次に、システムはカーソル位置の監視を継続して、ユーザーがバイル内の別の項目を照準したか否かを判定する(段階757)。そうである場合は、プロセスは段階753に戻って、パイルを閲覧用にアレンジし(例えば、パイルは新たにシフトされた部分を反映するように再構成される)、プロセスは段階755に続き、そこで視野錐体の表示は継続され、新たに選択された文書の新たなプロキシも視野錐体内に表示される。ポインタが文書から離されないことにより同じ文書が依然として表示されている場合は、プロセスは段階757から758に進み、そこでコンピュータはユーザーがコンピュータに対して、プロキシが複数ページを有している範囲内で選択されたプロキシのページを進めるように信号を送ったか否かを判定する。送っていない場合は、プロセスは段階760に進む。送っている場合は、プロセスは段階759に進み、そこでシステムはディスプレー・スクリーン22上の視野錐体内の複数ページのプロキシの所望のページを示す。コンピュータはカーソル位置と、マウス・ボタンの状態の監視を継続しているので、コンピュータ・システムはカーソルがパイルを照準しているか否かの判定を継続する(段階760)。否である場合は、プロセスは節点Eに戻り、照準している場合はプロセスは段階755に戻る。
前述のように、システムはユーザーがコンピュータのユーザー・ファイリング・システムに記憶された文書を編成することを支援するために種々の自動的な、又はユーザーによって呼び出されるパイルでのアクションを付与する。本発明のシステムがこれらの機能を実行する種々の方法を図17を参照して説明する。図17は3つの節点(G,G1及びG2)からの別個の処理の流れを示している。システムに付与される割込み、又はその他のユーザーによるアクションに基づいてこれらの節点の何れをも入力でき、それによってユーザーによるアクションに応じて節点G,G1またはG2のような任意の節点で図17の流れ図に記入できることが専門家には理解されよう。プロセスは段階801で節点Gから開始され、そこでユーザーが既存のパイルにファイルする文書をシステムに入れたか否かの判定が行われる。これは保存される文書を選択した後でファイリング・システムに“保存”命令を発することによって実行できる。それがなされたばあいは、プロセスは段階803に進み、そこでシステムは文書のベクトルに最も近いパイル・ベクトルを有するパイルを発見しようと試み、その文書をそのパイルに配置する。この動作は代表的には、文書内容と各パイルの内容の類似性を判定することによって行われる。代表的な実施例では、この類似性はパイルのベクトルと文書のベクトルの単位ドット積を計算することによって判定される。そこでシステム又はユーザーが供給した所定のしきい値を利用して、各ドット積を比較することができ、しきい値以上の最高のドット積によって、どのパイルに文書を配するかが示される。あるいは、所定のしきい値を越える文書のベクトルを有するドット積を作成する全てのパイルに文書(そのコピー)又はその別名を配することもできる。ユーザーがコンピュータ・システムに対してその機能を自動的に実行するように命令すれば、任意の新たな、又は修正された文書について段階803はシステムによって自動的に実行可能であることに留意されたい。すなわち、ユーザーはコンピュータのファイリング・システムに対して、ユーザーが特に呼び出した場合だけではなく(例えば“保存”指令)、パイル内に文書を保存する動作に関して常に起動状態にあるように命令することができる。次に類似性の尺度を判定する方法の例を記載する。下記の文書ベクトルとパイル・ベクトルとを考察してみる。
各索引は大域的文書頻度表への記入のポインタ/索引であることができ、その場合、索引“5"は表の一つの語彙用のものであり、索引“27"はその表の別の語彙用のものである。この例では、文書ベクトルとパイル・ベクトルとで共通の語彙(非停止語彙)は一つしかないことに留意されたい。文書の内容とパイルの内容との間の類似性を測定する手段であるドット積は、この例の場合、索引(例えば索引5)内の整合を探索し、整合した各々の索引毎にTWを乗算することによって算定される。この場合、ドット積は、一つの整合しかないので、0.1×0.2=0.02である。次にこのドット積を、文書と他のパイルとの同類性を示す別のドット積と比較できる。
段階805は節点g1からの入口後の任意の時点で実行される。段階805では、システムはユーザーがシステムに対してパイルを開始するために使用されるべきサンプル文書を付与したか否かを判定する。否である場合は、プロセスは節点G2に進む。システムに対してサンプル文書が付与され、ユーザーによってその“種子”文書に基づいてパイルを開始するように命令されている場合は、プロセスは段階807に進み、そこでシステムはサンプル文書のベクトルを利用して、文書のベクトルのような各文書の内部表現に基づく所定のしきい値よりも近い全ての文書を発見する。このような文書のコピーもしくは別名がサンプル文書から作成されたパイル内に記憶される。
段階809はシステムに対する割込み、又はシステムに対する指令によって行うことができる。この割込みは、ユーザーがシステムに対して、パイルへの文書の追加を監視するように命令した時に、パイルに文書を追加するアクションによって生じさせることができ、その場合、文書の内部表現はパイルのスクリプトの基準とは一致しない。別の実施例では、ユーザーはコンピュータに対して各パイルの“結合力”を観察するように命令し(パイルがスクリプトを有しているか否か)、ユーザーに対してパイルに対して新たに追加された文書が(所定のしきい値と比較された類似性の尺度によって判定された結果)充分近い状態でパイルに整合しない旨を指示するように命令することができる。この警告によってユーザーには文書をパイルから除去する機会が与えられる。ユーザーは実際にコンピュータに対して、実質上、段階811で行われた判定に対して自動的に“否”の結果を生ずるどの段階をも無視するように命令できることに留意されたい。ユーザーがファイリング・システムに対してスクリプトを有するパイルへの文書の追加を監視するように命令した場合、ユーザーが文書と整合しないパイルに文書を追加した時に、段階809が呼び出される。言い換えると、パイルのスクリプトは文書の内部表現と緊密には整合しない。その状態が生ずると、プロセスは段階811に進み、そこでシステムはユーザーに対してパイルのスクリプトが修正されるべきであるか否かを問う対話ボックス又はウインドゥを表示する。この対話ボックス又はウインドゥは図14に示したウインドゥ601と同類である。ユーザーがパイルのスクリプトを修正するべき旨を指示した場合は、プロセスは段階813に進み、そこでシステムはパイル用の既存の基準及び(又は)スクリプトを表示する。あるいは、スクリプト及び基準を段階811で表示することもでき、判定ボックスはユーザーに対して文書をパイルにこの時点で追加するか、又はパイルのスクリプトを修正するか否かを決定するように問う。段階815で、システムはパイルの基準又はスクリプトに対して提案されたスクリプト/基準を表示する。これは図14に、領域611に示されたRichard Manderの文書中に見出された語彙によって、又は、文書の著者(“Richard Mander"著)のような領域605内の項目によって示される。段階817で、ユーザーは基準の変更を選択し、コンピュータに対してこれらの変更を受入れ可能である旨を指示する。それに応答してシステムは段階819で新たなパイルのベクトルと整合するベクトルを有するシステムの全文書のコピー又は別名を引入れる。段階819の後、システムは図17に示したプロセスへの入りを生ずる種々のアクション/割込みの何れかを監視するプロセスに戻る。スクリプトの利用は多くの可能性を有しており、例えば、スクリプトにはパイルのベクトル表現、並びにブール“論理積”又はブール“論理和”の態様で整合できるその他の特徴を利用することも含まれることに留意されたい。
図18aはパイル又はその他の選択された文書の集合(例えばフォルダー内の文書)からサブパイルを作成するための本発明の方法を示している。この方法はユーザーによって様々な方法で呼び出され、又は、(例えば、ユーザーが探索後に探索結果のパイルをサブパイルへと処理することを要求する探索の結果として)システム制御の元で自動的に呼び出されよう。例えば、ユーザーはパイル550のようなパイルを図13aに示す視覚化ウインドゥ551に配し、次に内容によって指令を選択することができよう。システムはこれに応動し、図13bに示すようにシステムによって4つのサブパイルが作成される。段階851で、ユーザーがパイルからサブパイルを作成することを望んでいるものとシステムが判定すると、プロセスは853に進み、そこでシステムはオリジナル・パイル内に何れかの文書が残されているか否かを判定する。パイルに文書が残されていない場合は、プロセスは節点F2を経て段階871に進む。サブパイル作成プロセスの開始時点では、代表的には文書はパイル内に残っており、従ってプロセスは段階855に進み、そこで最初の文書がパイルから取り出され、現在の文書として指定される。次にプロセスは段階857に進み、そこでシステムは現在の文書の類似性を各々の既存のサブパイルと比較する。これは前述の方法とは多くの異なる方法で行うことができ、それには文書のベクトルと各サブパイルのベクトルとのドット積の計算が含まれる。前述のドット積でよい類似性の尺度がシステム又はユーザーによって設定もできるしきい値と比較される。例えば、ユーザーにグラフィック・スライダを提示することができ、そのつまみを選択し、スライダを移動させてしきい値を変更できる。それによってサブパイル作成中にシステムによって作成されるサブパイルの量が変更される。パイルからの最初の文書の場合、既存のサブパイルがないので、段階859でのこの試験の結果、自動的に新たなサブパイルが作成される。パイルの最初の文書の後では、段階859での試験は段階861で、新たなサブパイルが作成されたか否かの判定が行われる。段階861では、新たなサブパイルの種子文書として現在の文書を有する新たなサブパイルが作成され、それによってサブパイルの内部表現が決定される。プロセスが段階861を通過すると、図18aに示す段階853に戻る。
段階859の試験結果が“イエス”である場合は、プロセスは段階863に進み、そこでシステムは現在の文書との類似性の尺度によって整合サブパイル(すなわち、しきい値を超える文書との類似性の尺度を作成するサブパイル)を分類する。次にシステムは段階865で文書が一つ以上のサブパイル内にあることが許容されるか否かを判定する。否である場合は、プロセスは段階869に進み、そこで(類似性の尺度に基づき)最も整合するサブパイルに現在の文書が追加される。段階869では更に、システムは文書のベクトルと、最も整合するサブパイルのベクトルとのドット積であってよい類似性のスコアをサブパイル・システム用の類似性の全ての継続するスコアに加算することによって、継続する類似性のスコアを更新する。これは図18aに示したプロセスの開始前にゼロに初期値設定される。現在の文書が一つ以上のサブパイル内にあることが許容される場合は、プロセスは段階867に進み、そこで現在の文書が、しきい値を超える類似性の尺度を有する全ての整合サブパイルに追加される。段階869の場合のように、システム用の継続する類似性のスコアはドット積又はその他の類似性のスコアを(現在文書が追加される各々の整合サブパイル毎に一つ)システム用の継続する全スコアに加算することによって更新される。段階867又は869に続いて、プロセスは節点F1に、又、前述の種々の段階に戻る。文書が一つ以上のサブパイルに通過されるべき場合は、文書のコピー又は文書のコピーの別名/ポインタの何れかをサブパイル内に記憶することができ、その方法はファイル又はファイルの別名/ポインタをサブディレクトリ又はフォルダ内に記憶する従来の技術と同様である。
サブパイルを作成するプロセスの何れかの段階でオリジナル・パイル内に文書が残されていない場合は、段階853で要求される判定の結果、システムは段階871に進み、そこでシステムは単一の文書だけを含むサブパイルがあるか否かを判定する。このようなサブパイルが存在しない場合は、プロセスは節点F3に進み、その結果、段階876が実行される。そうでない場合は、プロセスは段階871から段階873に進み、そこで雑サブパイルが作成される。次に、段階874で、単一文書サブパイルからの各々の文書が雑パイルに転送され、(且つ継続中のスコアが更新され)、単一文書サブパイルが段階875でシステムから除去される。次に、段階876で、システムは最後の類似性の全スコア以来、システムの類似性の全スコアの改善が成されたか否かを判定する。このシステムの類似性のスコアは、文書が整合サブパイルに追加される毎に前述のように段階867及び869で計算され、全ての文書がオリジナル・パイルから除去された後、この試験は代表的には段階867で実行される。明らかに、この段階を最初に通過すると、システムは段階877に進むことによって全ての文書をオリジナル・パイルに戻し、その後、節点F1に戻ることによって、記憶装置に以前の類似性の全スコアの記録を保持しつつ、プロセスを反復する。この類似性の全スコアはオリジナル・パイル内の文書用だけのスコアであり、且つ、ここで説明するサブパイル作成プロセス中に作成された文書とサブパイルとの類似性の尺度用だけのスコアであることが理解されよう。段階876での試験にはしきい値との比較が含まれることができ、そこで、以前のシステムの類似性の全スコアと現在のシステムの類似性の全スコアとの(改善された値であるべき)差が、しきい値と比較され、この差がしきい値を超えない場合は、有効な改善は生じず、プロセスは終了する。本発明を利用するシステム設計者には、各々のサブパイル作成パスの終了時に改善にアクセスしようとするのではなく、一度だけ、又は決められた回数だけサブパイル作成プロセスを反復するだけで有効であり、適正に正確であることが判明する。
図18bは本発明に従った別のサブパイル作成プロセスを示しており、この場合はユーザーはオリジナル・パイルから作成されるべきサブパイル数を選択する。これは代表的にはサブパイルが不要に混乱することを防止するために行われる。この機構がないと、本発明のコンピュータ・ファイリング・システムが過剰なサブパイルを作成して、ユーザーがこのようにして作成されたパイルを管理し、編成するのがより困難になる場合がある。図18bのプロセスは段階880で開始され、そこではシステムはサブパイル作成プロセスが呼び出された時にユーザーによって許容されるサブパイル数が決定される。次にプロセスは段階882に進み、サブパイル作成プロセスでこれまでに所望の数のサブパイルが作成されたか否かの判定が行われる。そうである場合は、プロセスは節点J2を経て段階891に進み、そうでない場合はプロセスは段階884に進み、そこでシステムはオリジナル・パイル内の各々の残りの文書と、全ての既存のサブパイルとの全類似性を計算する。特殊な事例であるオリジナル・パイルから除去された最初の文書の場合は、サブパイルが存在しないので検索するものは何もない。その場合は、段階886で残りの文書が最小から最大までの全類似性の値が分類される。次に段階888で、全類似性が最小であるオリジナル・パイル内の文書がオリジナル・パイルから除去される。オリジナル・パイルから除去される最初の文書である場合は、どの文書にも適用される。そこで、段階890で段階888で除去された文書を類似性の尺度の比較用の種子文書として使用して(例えば文書のベクトルがサブパイルのベクトル用に利用される)、前記文書を有する新たなサブパイルが作成される。次にプロセスは段階882に進み、そこでこのプロセスは、節点J2を経て段階891に飛ばない限り、段階884ないし890までを反復する。段階884ないし890までを2度通過すると、段階884がオリジナル・パイル内のそれぞれの残りの文書と全ての既存のサブパイルとの全類似性の計算を呼び出す。これは前述の方法で行われ、文書と各サブパイルとの類似性の尺度を計算するために各文書の内部表現が各サブパイルの内部表現と共に利用される。既存の全てのサブパイルと文書のトータルな類似性は文書と全ての既存のサブパイルとのそれぞれの類似性の尺度の総計である。従って、例えば、計算が行われる時に4つのサブパイルが存在する場合、類似性の尺度として4つのドット積を計算することができ、各々のドット積は文書のベクトルと4つの既存のサブパイルの種子ベクトルとの積である。次にこれらの4つのドット積が加算されて、文書のトータルな類似性の尺度が得られる。次に、段階886で、それぞれの文書毎にこれらのトータルな類似性の尺度が分類される。このようにして分類されたリスト中のトータルな類似性が最も低い文書は段階888でパイルから除去され、段階890に示すように、種子文書としてこの文書を有する新たなサブパイルが作成され、プロセスは引き続いて段階882に戻る。サブパイル作成プロセスによって作成されたサブパイル数がユーザーによって選択された希望数と等しい場合は、プロセスは段階891に進み、オリジナル・パイル内に文書が残されているか否かの判定が行われる。否である場合は、プロセスは終了する。しかし、段階891の回答がイエスである場合は、プロセスは段階893に進み、そこでシステムはオリジナル・パイルから最初の残された文書を取り出して、それに現在の文書のラベルを付してから、段階895に進む。段階895では、システムは現在の文書と各々の既存のサブパイルの類似性とを比較し、次に段階897で、システムは現在の文書との類似性によって整合するサブパイルを分類する。段階899で、システムは現在の文書を最も整合するサブパイルに追加し、段階891に戻る。オリジナル・パイルからサブパイルを作成するプロセスの前述の説明は、特定の手順に基づいてなされたものであるが、専門家には上記の説明と情報検索技術を参考にし、公知の情報検索技術を利用して別の実施態様も採用できよう。
図18a又は図18bに示した何れかの方法に従った別のサブパイル作成プロセスを説明する。サブパイル作成プロセスを開始する前に、ユーザーは作成されるべき特定のサブパイルを指定したい場合がある。これは所望のサブパイルを表す“種子”文書、又は、(サブパイルの内部/内部表現を作成するために利用できるキーワードによって指定された)“仮想”種子文書を指定することによって行うことができる。次にこれらの所望のサブパイルはシステムによって、パイルからサブパイルを作成するプロセスの開始(例えば入口段階853)の直後に存在するサブパイルとして利用される。更に、サブパイルを作成するプロセスは幾つかのオリジナル・パイルを一つのオリジナル・パイルに統合するだけで、又は、一つのパイルをオリジナル・パイルとして使用し、別のオリジナル・パイルを事前現存サブパイルとして使用することによっても実行できる。
本発明のシステムと方法は更に、ファイリング・システム内の文書がパイル内にあるのか、従来のサブディレクトリ/フォルダーにあるのかに関して前記文書を探索する機構をも備えている。この方法は図19に示され、段階901で開始され、この段階ではシステムはユーザーがユーザーによって指定された用語の集合と整合する文書の探索を望んでいるか否かを判定する。代表的には、ユーザーは探索を希望していることを指示し、システムはそれに応動して、ユーザーに対して用語の集合を定義すること、又はサンプル文書を指定することを要求しているかを質問する。探索を要求し、又は探索を定式化する別の手段を利用できることが理解されよう。ユーザーが用語の集合を指定することを希望する場合は、システムは段階903でユーザーがそうすることを可能にし、次に、段階905で、事項名の集合(又は、省略時によって事項名に等しく重み付けがなされていない限りはそれらのユーザー選択による重み)用の仮想文書のベクトル(又は事項名の別の表現)を作成する。すなわち、ユーザーは事項名を指定し、次に後に処理の際に使用される仮想文書のベクトルを特定するためにこれらの事項名が使用される。プロセスは段階905から直接段階911に進む。ユーザーがサンプル文書を使用して探索することを希望する場合は(例えば、文書のリストを探索し、獲得することによってサンプル文書から手動的にパイルを作成するか、又は、探索結果を含むパイルを自動的に作成すること)、プロセスは段階901から段階907に進み、そこでシステムはユーザーに対してサンプル文書を指定するように要求する。サンプル文書が指定されない場合は、プロセスは節点Cに戻り、割込み、又は探索プロセスを開始することを指示する命令を待機する。段階907でサンプル文書が指定された後、システムは段階911に進み、そこでシステム内の各文書ベクトル(又は文書のその他の表現)を、サンプル文書の文書ベクトル(又はその他の表現)、又は段階905で作成された仮想文書の文書ベクトル(又はその他の表現)と比較する。これはシステム内の全ての文書のベクトルに対するサンプル文書のベクトルの単位ドット積を算定することを含む、類似性の尺度を定める多くの方法の何れかによって行うことができる。文書と各パイル又はフォルダーとの類似性を測定し、その後、文書と最も整合するこれらのパイル又はフォルダーを探索することを含む別の類似性の尺度、又は探索ルーチンを使用できることが理解されよう。この比較によって、所定のしきい値に対する各ドット積を試験することによって充分に近似していない文書を除去することができることに留意されたい。
段階915で、システムはサンプル(もしくは仮想)文書の文書ベクトルとの比較に基づく文書のリストを分類する。このリストは前述のように所定のしきい値との比較によって限定できる。次に段階917で、システムはサンプル(もしくは仮想)文書に最も近似する分類された文書のパイルを作成し、表示する。段階917に引き続いて、プロセスは節点Cに進み、ユーザーからの探索指令を待機する。あるいは、本発明の技術に従ってパイルをサブパイルに分割してもよい。更に、探索パイルが作成された後、ユーザーは新たな、又は改訂された探索のような別の探索を行うためにそのパイルを処理する。
図20はコンピュータにおける情報編成を支援し、且つ下記のシステム内のパイルの内容と編成とをユーザーが理解することを支援するためにカラーを用いる方法を示している。この方法は段階951から始まり、そこでユーザーはパイルを選択し、次に段階953で、図13aに示した視覚化ウインドゥ551のような視覚化の方法を選択する。それによってシステムは段階955で、ウインドゥ内のパイルを示す視覚化ウインドゥを表示する。(又は、ユーザーはパイルをウインドゥ内に移動させなければならない場合もある)。次に段階957で、ユーザーは指令“日付けによる順序付け”を選択し、システムは文書の日付によってパイル内の文書を順序付けする。段階957は一つの段階として示されているが2段階のプロセスであることが理解されよう。これは文書の日付けによって文書を分類し、リストを作成する公知の何れかの方法によって実行できる。この日付けは文書のファイリング・システムに保持されている日付け、又は文書の内容に含まれ、文書の著者が付記した日付けの行(欄)の何れでもよい。段階957の後、ユーザーは段階959で、指令“日付けによる色分け”を選択し、システムは日付けに従った異なるカラーを伴い、日付に従って編成された文書を表示する。段階959は一つの段階として示されているが2段階のプロセスであることが理解されよう。すなわち、文書のカラーは前述の方法で文書の古さと相関付けされている。これは代表的には、最も古い文書と最も新しい文書を(ひいてはその範囲を)判定し、それによって特定のカラーの可変的な飽和度(例えばカラーの所定の輝度及び色相の256の異なる飽和度値)の範囲を判定することによって、パイル全体の日付けの範囲を判定することによって行われる。そこで最も古い文書には最も飽和度が高いカラー(例えば8ビット・カラー・システムで255に等しい飽和度レベル)が割当てられよう。日付け範囲の中間にある文書は最も古い文書の飽和度の半分の飽和度を有し、別の文書は古さに応じて比例する飽和度を有することになる。パイル内の種々の文書の日付けに基づいてカラーを割当てるその他の公知の技術を利用してもよい。次にユーザーは段階961で、図13に関連して前述したように“内容によるカラー”を選択できる。それによってシステムは段階963で、パイルの内部表現に対する(類似性尺度によって判定された)文書の近似性に従って異なる飽和度を有するパイル内の文書を表示する。これは前述の方法で2つのベクトルの単位ドット積を使用することによって、文書のベクトルをパイルのベクトルと比較することによって実行できる。コンピュータはパイル内の全ての文書について全てのドット積を算定し、次にこれらのドット積を最大から最小まで分類しよう。最大のドット積はパイルの内部表現(例えばパイルのベクトル)と最も近似して整合する文書を示し、最小のドット積はパイルの内部表現から最も遠く離れた文書を示すであろう。各ドット積は特定の文書に関連するので、このように分類されたドット積のリストは分類された文書のリストに対応し、ひいては同じ輝度と色相の所定のカラーの異なる飽和度をドット積に応じて付与することができる。言い換えると、特定の文書についてのドット積は前述のように日付けがカラーにマッピングするのと同様にカラーの特定の飽和度にマッピングする。OKボタン571を選択し、次に視覚化ツール・ウインドゥを閉じることによって、ユーザが内容による色分けに基づく色分け形式でこのパイルを保持することを希望することがある。それによって、本発明のファイリング・システムのディスプレー装置22に新たに色分けされたパイルが現れる。図20に示した多くの段階での順序は本発明にとって決定的な意味を有するものではなく、これらの段階は図示しない別の手順でも実施できることに留意されたい。
本発明の多くの特徴を要約するために、ユーザーがいかにしてパイルと対話するかに関する代表的な例を示す。図21はこの代表例を示す流れ図である。これらの多くの段階の順序は本発明にとって決定的なものではなく、図示しない別の手順でも実行できる。段階1001から始まって、ユーザーは別の文書の上部に一つの文書を移動してパイルを作成する。これについては図3及びその他の図と関連して前述したとおりである。ユーザーは更に、2つの異なる文書を選択し、パイルを選択するためにコンピュータ・システムで利用できる指令を選択してパイルを作成できる。次にユーザーは段階1003で、パイルのベース上方にカーソルを位置決めし、パイルの選択を示す信号を送り、次にパイルを移動するためにカーソルを移動することによって新たに作成したパイルを移動する。段階1005で、ユーザーはパイルのベース上方にカーソルを配することによって別のパイルを選択し、そのパイルを選択した旨の信号を送る。段階1007では、ユーザーは前述の別の見かたを得るための機構の任意の一つによってパイルを開く。それは例えば、パイルのベース上方にカーソルを配したまま、マウス・ボタンを迅速に押し、離す(ダブル・クリッキング)ことによるものである。段階1009でシステムは段階1007でのユーザーのアクションに応動して、ウインドゥにパイルの内容が表示されたウインドゥを開き、又は、図8dに示した形式で文書を延展する。パイルの内容を含むパイル・ウインドゥの例は図8aに示されている。
段階1011では、ユーザーは閉鎖ボックスの上方にカーソルを配し、且つ選択した旨の信号を発することによって、又は、グラフィックのユーザー・インタフェースでウインドゥを閉じるためのその他の技術の何れかを用いてパイル・ウインドゥを閉じることができる。次に、段階1012で、ユーザーはパイル内にない文書を選択し、それを既存のパイルの上部の引張って、パイルに追加する。これは代表的には、グラフィック・ユーザー・インタフェースを有するファイリング・システムで文書を移動する方法の一つ、例えば、文書のアイコンの上方にカーソルを配し、文書を選択して、カーソルの移動中に選択された文書を保存することによって、カーソルと文書をディスプレー・スクリーンで移動させる方法によって実行される。段階1012に対するシステムの応答は、段階1015であり、そこで、システムはスクリプト対話ボックスを表示する。その理由は、文書が追加されたオブジェクト・パイルはスクリプト・パイルであり、又、新たな文書がパイルの現在の基準と整合しない内部表現を有しているからである。ユーザーは段階1015でパイルのスクリプトを修正する処理動作を選択する。これは段階1017で行われ、そこでシステムはユーザーの入力に基づいてパイルのスクリプトを修正する。例えば、ユーザーは追加された文書から2つの特有の語彙を選択し、又は図14に示したラベル614のような特定のラベルを用いることによって特定の判断基準を指定する。
次に、段階1019で、ユーザーはシステムに対してパイルの修正されたスクリプトに基づいてパイルに文書を追加し、又は、システムがパイルの修正後に自動的に文書を追加する。自動的にせよ、ユーザーの命令によるにせよ、システムは段階1019で新たなスクリプトに基づいてパイルを追加する。コンピュータはディスプレー上の従来の位置からパイルへと移動する文書アイコンのアニメーションを表示できる。
段階1021で、ユーザーはシステムに対して文書の内容に基づき選択されたパイルのサブパイルを作成するように命令する。すなわち、システムは(例えば文書の日付けや、サブパイル作成がそれに基づいて行われるその他の基準ではなく)、内容に基づいてサブパイルを作成するように命令される。システムは段階1023で応動して、選択されたパイル内の各文書の内容を吟味し、オリジナルの選択されたパイルから幾つかのサブパイルを作成する。本発明の処理動作により、それぞれのサブパイルは同一の内容を含んでいる。次にシステムは段階1023に示すように、各サブパイル毎に最強の重みを有する語彙に基づいて各サブパイルに名前を割当てる。
次にユーザーは段階1025で、新たなパイルの底部の上方にカーソルを配し、選択した旨の信号を送ることによってサブパイルの一つを選択する。次にユーザーはシステムに対して、指令“日付けによる色分け”を選択することによって日付けによりパイルを色分けするように命令する。それに応動してシステムは段階1027で、サブパイル内の文書の日付けを用いて、文書の日付けに応じたカラーの飽和度を選択する。例えば、最も飽和度が高いカラーは最も古い文書を表す。ユーザーは次に段階1029で、文書を選択し、これをパイルから引出すことによってこのサブパイルから文書を除去する。例えば、ユーザーは飽和度が高いカラーに基づいて最も古い文書を選択し、これをパイルから除去し、文書を吟味する。段階1031で、ユーザーはどのパイルにもない文書を選択し、指令“保存”を選択する。それによってシステムはユーザーの好みに応じて文書を関連性が最も近いパイル(単数又は複数)に入れる。
次に本発明に従ったパイルとユーザーとの対話の例を図22a,22b,22c,22d及び22eを参照して説明する。これらの図に示すように、本発明の方法と装置は、プログラミング・ファイルがテキストを含んでいても、代表的なテキスト/準拠オフィス文書ではない文書をプログラムするためにパイルが作成される目的指向型のプログラミング環境に適用できる。図22aに示すように、オブジェクト・ファインダ・ウインドゥ2201は3つの要素、すなわちFIND(ファインド)ボックス2022、RESULTS(結果)ボックス2204、及びDISCARD(廃棄)ボックス2203を含んでいる。この例では、探索はファインド・ボックス2202にサンプル文書を配置することによって指定され、システムは、廃棄ボックス2203にないことを条件として、ファインド・ボックス2202内のオブジェクトと同一であるオブジェクトを発見する。すなわち、廃棄ボックス2203は“否定”ブール論理探索パラメタとしての役割を果たす。結果ウインドゥ、もしくはボックス2204は探索の結果を示す。本発明によって、その後3つのサブパイル2210,2211及び2212に分割されたパイル内に配された3つのサブパイル内に、オリジナルの探索結果が自動的に配置される。
図22bは探索の照会を指定するために語彙又はその他の照会技術ではなく、パイルを利用できる本発明の方法と装置を示したものである。この場合、ファインド・ボックス2202は(例えば、探索照会として何れかのパイルの内部表現を利用して)探索の照会を指定するパイル2219と2220とを含んでいる。
すなわち、パイル2219の内部表現はパイル2220の内部表現と共に論理和され、その結果、何れかのパイルの何れかの内部表現と同類のオブジェクトが結果ウインドゥ2204に現わされる。図22bに示すように、廃棄ボックス2203はパイル2218の内部表現と整合する、探索で見出されたオブジェクトを廃棄するために利用されるパイル2218を含んでいる。探索照会の記入はブール論理のオペレータによって接続されたキーワードの特定のリストによってではなく、パイルの内部表現によって指定される点において、“ファジイ”であることを認識することは重要である。探索の結果はボックス2204に示される。
図22cは探索の判断基準と整合し、又はオブジェクトの属性を有する文書及びその他のオブジェクトについてコンピュータのファイリング・システムを探索するためにオブジェクト2227,2228及び2229の属性が利用される、OBJECT FINDER(オブジェクト・ファインダ)2201の別の利用方法を示している。これらのオブジェクトはテキスト文書として処理でき、そこから文書の内部表現を導出できるパイル又はその他のオブジェクトであることができる。図22d及び22eはディジタル化されたムービーを表すメディア・オブジェクトと連携して本発明を利用する態様を示している。各々のディジタル化されたムービー(“クリップ”)は全て、作成時に、又は編集時にキーワードによって索引付けされている。ユーザーは各クリップ用のテキスト/キーワードに基づいて同類のクリップを見出すために2つのクリップ(ディジタル化されたムービー)を既にファインド・ボックス2202に配置している。ユーザーはコンピュータに対してファインド・ボックス2202内のクリップ2231又はクリップ2232に基づいてこのようなクリップを見出すように命令する。システムはそれに応動して、内部の記述と整合する(又は、類似性の尺度と比較する目的でしきい値を超えた)4つのパイル2233,2234,2235及び2236を表示する。この場合、図22dの結果ウインドゥ2204に示された4つのパイルは発見動作によって作成されたオリジナルの探索結果パイルのサブパイル作成処理によって作成されたものである。ユーザーは所望の特定の項目を探索するために、図22eに示すようにパイルの一つを走査検索することができる。図22eに示すように、ユーザーは特定のディジタル化されたムービーを見出すためにパイル2233を検索しており、その指標もしくはプロキシ2238は図22eに示すように視野錐体2237に示される。ムービーが表示される際にムービーが通常伝達する印象を伝達するためにムービーの種々のコマを急速に順次表示できることによって、ムービーの場合のプロキシは実際にはディジタル化されたムービーのアニメ化されたアイコンであることができることが理解されよう。ディジタル化されたサウンドのような別のマルチメディア・オブジェクトにも同様の技術を利用できる。
本発明の前述の方法と装置は前述の流れ図に基づくコンピュータ・システムにおけるコンピュータ・プログラムで便利に実施できる。前述の、又、添付図面に図示した処理動作、段階及び手順は専門家か本発明を実施できるように充分に開示されていると思われるので、前述の種々の手順を実行する上で特定のプログラミング言語は示していない。更に、本発明を実施する際に使用できるコンピュータとオペレーティング・システムは数多くあり、従って、これらの多くの異なるシステムに適応できる詳細なコンピュータ・プログラムは示していない。特定のコンピュータのそれぞれのユーザーはユーザーのニーズと目的にとって最も有用である言語とツールとを周知しているであろう。
これまで本発明を図面を参照し、特定のコンピュータ・システムを強調して詳細に説明してきたが、図面は説明目的のためだけであり、本発明を限定するものではないことを理解されたい。下記の請求の範囲の趣旨と範囲から逸脱することなく、本発明の方法と装置には専門家によって多くの変更と修正が可能である。
Claims (6)
- ディスプレー装置と第1の文書群を有するコンピュータ・ファイリング・システムで情報を編成する方法において:
前記第1の文書群から第1の文書のグラフィック表現を表示する段階を備え;
前記コンピュータ・ファイリング・システムにより第2の文書および前記第1の文書を少なくとも含む文書コレクションを作成する段階を備え、この文書コレクションの作成では、前記コンピュータ・ファイリング・システムに対して、文書コレクションの作成を、前記第1の文書をサンプル文書として行うべきことを指示し、前記コンピュータ・ファイリング・システムは、前記第1の文書群に対する探索を前記第1の文書の内容の少なくとも一部に基づいて行って前記第2の文書を見出し;
前記ディスプレー装置に前記文書コレクションのグラフィック表面を表示する段階を備え、前記文書コレクションの前記グラフィック表現を用いることにより前記文書のコレクションが単一のユニットとして扱えるものである
ことを特徴とする情報を編成する方法。 - 請求項1記載の方法において、前記文書コレクションの前記グラフィック表現から、少なくとも1つの文書を選択することにより、当該の少なくとも1つの文書の指標を表示することによって、前記文書コレクション中の当該の少なくとも1つの文書を閲覧する閲覧段階をさらに備える
ことを特徴とする情報を編成する方法。 - 請求項1記載の方法において、前記文書コレクションの前記グラフィック表現を前記第1の文書の内部表現に基づいて作成する段階を備える
ことを特徴とする情報を編成する方法。 - ディスプレー装置と第1の文書群を有するコンピュータ・ファイリング・システムで情報を編成する装置において:
前記第1の文書群から第1の文書のグラフィック表現を表示する手段を備え;
第2の文書および前記第1の文書を少なくとも含む文書コレクションの作成をする手段を備え、この文書コレクションの作成では、前記コンピュータ・ファイリング・システムに対して、文書コレクションの作成を、前記第1の文書をサンプル文書として行うべきことを指示し、前記コンピュータ・ファイリング・システムは、前記第1の文書群に対する探索を前記第1の文書の内容の少なくとも一部に基づいて行って前記第2の文書を見出し;
前記ディスプレー装置に前記文書コレクションのグラフィック表現を表示する手段を備え、前記文書コレクションの前記グラフィック表現を用いることにより前記文書コレクションが単一のユニットとして扱えるものである
ことを特徴とする情報を編成する装置。 - 請求項4記載の方法において、前記文書コレクションの前記グラフィック表現を前記第1の文書の内部表現に基づいて作成する手段を備える
ことを特徴とする情報を編成する方法。 - 請求項4記載の装置において、前記文書コレクションの前記グラフィック表現から、少なくとも1つの文書を選択することにより、当該の少なくとも1つの文書の指標を表示することによって、前記文書のコレクション中の当該の少なくとも1つの文書を閲覧する閲覧手段をさらに備える
ことを特徴とする情報を編成する装置。
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