JP3567710B2 - 分注ノズルと液体分注機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、分注ノズル及び分注ノズルを備える液体分注機に関し、特に臨床検査において液体を分注する液体分注機用の分注ノズル及びそのような分注ノズルを備える液体分注機に関する。
【0002】
【従来の技術】
特に臨床検査の分野に於いては、数種類の液体を多数分注する、即ち所定量ずつ取り分けることが多いため、分注液体毎にチップを交換するチップ式液体分注機が広く用いられている。この分注機では、一般に1〜20μl(マイクロリッター)用チップ(以下、適宜「少容量チップ」という)、20〜200μl用チップ、200〜1000μl用チップ(以下、適宜「大容量チップ」という)、1000〜5000μl用チップ等の容量別チップを、分注する液体量によって使い分けている。
【0003】
これらのチップは精度よく液体を分注するために、例えば、図8(A)に示されるように、大容量チップ102aは、分注液量に合わせてチップ液体吸入部容積を保つためにチップの内径d1を大きく、またチップの液を収容する部分の長さL1を長くしている。一方少容量チップ102bは、図8(B)に示されるように、チップの内径d2を小さくするとともに、チップの液を収容する部分の長さL2を短くする。このようなチップは、ノズルヘッド101に嵌合により取り付けて用いられる。
【0004】
一方、分注液量毎にチップを使い分けなくてもすむように、図8(C)に示されるように、チップの内径d3を小さくし、その分チップの長さL3を長くする方法もある。これは、少容量チップのチップと径をほぼ同じとしたままチップ長を長くして、大容量用のチップ液体吸入部容積と同等の液体吸入部容積を備えたものである(以下、適宜「長チップ」という)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
以上のような従来の分注ノズルによれば、分注液量によって何種類ものチップを使い分けなければならず、大変煩雑であり、また長チップを用いた場合でも、液体の吸い上げ速度によってチップ内部の減圧度合いが異なるため、液体吸引速度が変化すると分注精度に差が生じてしまう。
【0006】
そこで本発明は、分注液量に拘わらず1種類のチップで精度良く液体分注が行える分注ノズル、及びそのような分注ノズルを用いる簡便で精度のよいチップ式液体分注機を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明による分注ノズルは、図1に示すように、液収容空間を有し、先端部がすぼまっており、前記先端部に分注液を吸入しまた吐き出す開口を有するチップ102aを用いる分注機用の分注ノズルであって;チップ102aを取り付けて保持するノズルヘッド2を備え;ノズルヘッド2が、外径側にチップ102aを嵌合して保持するノズルヘッド基部2aと、ノズルヘッド基部2aからチップ102aの液収容空間に伸延する伸延部2bを有し、ノズルヘッド基部2aと伸延部2bは、長手方向に貫通する穴を有し;伸延部2bは、チップ102aがノズルヘッド基部2aに嵌合して取り付けられたとき、チップ102aの内面側に対して僅かな隙をもって沿うように外面が作られていることを特徴とする。
【0008】
このように構成すると、ノズルヘッド2が、チップ102aの液収容空間に伸延する伸延部2bを有するので、チップ102a内の空気を伸延部2bによって排除することができる。ここで液収容空間とは、チップ102aをノズルヘッド2に取り付けたとき、ノズルヘッドのチップ側端面からチップ先端までの間に形成される空間をいう。
【0009】
この分注ノズルでは、請求項2に記載のように、伸延部2bの外径側に先端に向かってテーパがついており、伸延部2bがチップ102aの内面側に対して僅かな隙をもって沿うように、チップ102aの内径側には伸延部2bのテーパに対応するテーパがついており、又は、伸延部2bがほぼ円形の長手方向全体に渡って外径が一様な断面を有し、該円形断面の外径は、伸延部2bがチップ102aの内面側に対して僅かな隙をもって沿うように、チップ102aの内径と実質的に等しくなるように形成するのが好ましい。
【0010】
ここで内径と実質的に等しいとは、図7(A)に示されるように、伸延部12aの外径とチップ19aの内径が長手方向に一様な円筒状であって、伸延部12aの外径がチップ19aの内径とほぼ等しく、しかしそれよりごく僅かに小さい程度に作られている場合の他、図1(D)あるいは図2(A)に示されるように、伸延部の外径側にテーパがついており、チップ102a、19の内径側には伸延部12aのテーパに対応するテーパがついており、両者が僅かな隙をもって沿うように作られている場合も含む。
【0011】
このように構成すると、伸延部の外径が、チップの内径と実質的に等しいので、チップ内の空気を効率的に押し出すことができる。
【0012】
上記目的を達成するために、請求項3に係る発明による分注ノズルは、液収容空間を有し、先端に向かってテーパ状に形成され、前記先端部に分注液を吸入しまた吐き出す開口を有するチップ19bを用いる分注機用の分注ノズルであって;チップ19bを取り付けて保持するノズルヘッドを備え;前記ノズルヘッドが、外径側に前記チップを嵌合して保持するノズルヘッド基部11と、ノズルヘッド基部11からチップ19bの液収容空間に伸延する伸延部12bを有し、ノズルヘッド基部11と伸延部12bは、長手方向に貫通する穴を有し;伸延部12bは、伸延部12bがほぼ円形の長手方向全体に渡って外径が一様な断面を有し、伸延部12bの先端部が、チップ19aの内面と気密的に接触するようにしてもよい(例えば図7(B)参照)。
【0013】
このように構成すると、伸延部の外径が、チップの内径より部分的にかなり小さくても、伸延部12aの外側に存在する、チップ内の液の吸入に係わらない空気を隔離することができる。
【0014】
上記目的を達成するために、請求項4に係る発明による分注ノズルは、また図2に示されるように、液収容空間を有し、先端部がすぼまっており、前記先端部に分注液を吸入しまた吐き出す開口を有するチップ19を用いる分注機用の分注ノズルであって;チップ19を取り付けて保持するノズルヘッドを備え;前記ノズルヘッドが貫通穴11Hを有するノズルヘッド基部11と、棒状に形成されたノズル中子部12とを含んで構成され;さらにノズルヘッド基部11の先端に、チップ19が着脱可能に取り付けられるように構成され;ノズル中子部12がノズルヘッド基部11の貫通穴11Hにおいてノズルヘッド基部11と摺動可能に組み立てられ、且つノズル中子部12はノズルヘッド基部11からチップ19の液収容空間に伸延するように構成され、ノズル中子部12は、長手方向に貫通する穴を有し;前記伸延部は、前記チップが前記ノズルヘッド基部に取り付けられたとき、前記チップの内面側に対して僅かな隙をもって沿うように外面が作られるようにしてもよい。ノズルヘッド10は、チップを取り付けるための部材、いわばノズル取り付け部であり、その基部11にチップを嵌合する。
【0015】
このように構成すると、貫通穴11Hにおいてノズルヘッド基部11と摺動可能に組み立てられたノズル中子部12とを備えるので、ノズル中子部12を伸延させればノズルヘッド基部11に取り付けられるチップ19内の空気をノズル中子部12によって押し出すことができるし、ノズル中子部12を引っ込めればチップ内の空間を液吸入部として広く使うことができる。
【0016】
この分注ノズル10では、請求項5に記載のように、また例えば図2に示すように、ノズル中子部12は、長手方向の全長のほぼ中間の位置から下端に向けて先細りになるテーパ状に形成され、前記中間の位置から上端にかけての部分は外径が一様な円筒状に形成され、前記円筒状部がノズルヘッド基部11と摺動可能であるようにしてもよい。また、ノズル中子部12が円筒形状部L5と前記伸延部を形成する円錐台形状部L4とを有するようにしてもよい。円錐台形状とは、円錐を平行な2平面で切り落とした形状であるが、その円錐は斜面が直線状に直径を変化させる正確な円錐の他、斜面が樽状にいくらか膨らんだものであってもよい。この円錐台形状の部分が、請求項4のノズル中子部の一部に相当する。
【0017】
このように構成すると、円筒形状部L5で基部11と摺動させることができ、また円錐台形状部L4をチップ19に沿わせて効率的にチップ中の空気を排除できる。ここで摺動とは、実際に両者が摺れ合って動く場合の他、わずかな隙をもって摺れ合うように相対的に動く場合も含む。
【0018】
請求項7に係る発明による液体分注機は、図3、図5、図9に示すように、請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の分注ノズルと;前記ノズルヘッドを支持する支持部材18、41とを備える。
【0019】
【発明の実施の形態】
本発明者等は、前記課題を解決すべく、チップ式液体分注機に関する研究を重ねた結果、分注時のチップ内空気容量が液体の分注精度に大きく関係していることを見い出し、チップ式液体分注機の分注ノズルをチップ内に伸延させ、分注時のチップ内空気容量を減少させることで精度良く液体分注を行うことに成功して本発明を完成した。
【0020】
すなわち、本発明は、チップ式液体分注機に用いるチップ内部に伸延する分注ノズル及び該分注ノズルを用いたチップ式液体分注機を提供する。
【0021】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。なお、各図において互いに同一あるいは相当する部材には同一符号を付し、重複した説明は省略する。
【0022】
図1は、本発明による第1の実施の形態である分注ノズルの構成を示す側面断面図である。図1(A)に示されるノズルヘッド1は、図8に示されるノズルヘッド101と同様なものである。図1(B)に示されるノズルヘッド2が第1の実施の形態の分注ノズルに備えられるノズルヘッドである。ノズルヘッド1乃至ノズルヘッド2が液体分注機の一部である支持部材18(図2参照)に固定される。図1(C)(D)は、それぞれノズルヘッド1、2にチップが取り付けられた状態を示す側面断面図である。本実施の形態では、従来からの大容量チップ102aを使用するものとして説明する。
【0023】
図1(B)において、ノズルヘッド2は、チップ102aをその外径側に嵌合して保持する円形断面を有するノズルヘッド基部2aと、保持されるべきチップの液収容空間を満たすように、基部2aから伸延している。ノズルヘッド2は、円形断面の基部2aの外径より小さい外径の円形断面を有する棒状の伸延部2bを含んで構成されている。本実施の形態では、ノズルヘッド基部2aと伸延部2bは一体構造の部材であり、そのほぼ中心線に沿って長手方向に貫通する小さい穴を有している。なお図1では、ノズルヘッド基部2aの伸延部と反対の端部を省略して示しているが、この端部には前記長手方向に貫通する小孔に、図2に示されるようなシリンジのシリンダ部が直接的に、あるいは導管等により間接的に接続されている。
【0024】
チップ102aは、全体として細長い円錐状に形成されている。その大径側で基部2aに嵌合される。したがってその大径側の内径は、基部2aの外径に沿ってしっくりと嵌合するように、基部2aの外径とほぼ等しい径に作られている。液収容空間部は大径側から、僅かにステップ状に細く形成され、そこからチップ先端部まで直線的に或いはゆるやかなカーブを描いて、全体的にはほぼ円錐状に形成されている。その円錐の頂点にあたる部分には、液を吸入するための小孔が明けられている。
【0025】
ノズルヘッドの伸延部2bは、組み合わせて使用されるべきチップ102aの内径に沿うように作られている。言い換えれば、チップ102aの大径側がノズルヘッドの基部2aに嵌合して取り付けられたとき、チップ102aの内面側に対して僅かな隙をもって、あるいはほぼぴったりと沿うように、その外面が作られている。即ち、伸延部2bがほぼ円形の断面を有し、その円形断面の外径が、チップ102aの内径と実質的に等しく作られている。
【0026】
図1には、断面の円形が長手方向に徐々に小さくなる円錐形状のチップ102aを用いる場合が示されているが、図7(A)に示されるように、断面の円形の直径がほぼ一様な円筒形状で先端部だけがすぼまったチップを用いてもよい。そのときは、伸延部も断面の円形の直径がほぼ一様な円筒形状とするのが好ましい。
【0027】
なお、伸延部2bの基部2aとの接続部からの長さは、チップ102aの液収容空間の長さより短く作られている。したがって、チップ102aをノズルヘッド1に嵌合して用いるときは、図1(C)に示されるように、チップ102aには多量液吸入部としての大きな空間L1が形成され、ノズルヘッド2に嵌合して用いるときは、図1(D)に示されるように、チップ102aには少量液吸入部としての小さな空間L1aが形成される。
【0028】
したがって本実施の形態によれば、ノズルヘッドとしてはノズルヘッド1、2の2種類を用意するだけで、チップは102aの1種類だけストックすれば大容量と少容量の分注に対処することができる。
【0029】
図2は、本発明による第2の実施の形態である分注ノズル10の構成を示す側面断面図である。図中、ノズルヘッド基部11が液体分注機の一部である支持部材18に固定されている。ノズルヘッド基部11は中空の円筒形状の部材であり、その外径側の長手方向中間部で、片持ち梁状の支持部材18の先端に固定されている。
【0030】
ノズルヘッド基部11の中空穴11Hは、円形穴でありノズルヘッド基部11の中心軸線に沿って長手方向に貫通している。そのノズルヘッド基部11の中空穴11Hの直径よりもわずかに小さい外径を有する細長い円形断面を有する棒状の部材、本発明のノズル中子部12が、その中空穴11Hに貫通して挿入されている。
【0031】
一方、ノズルヘッド基部11の上端はその中空円筒形状の中心軸に直角に切断された平面状の端面に形成されており、その端面にはノズル中子部の外径よりも内径がわずかに小さいオー(O)リング13が接触して載置されている。Oリング13はゴム、あるいは軟質のプラスチックで作られている。Oリング13は、キャップ状のOリング押さえ14で、ノズルヘッド基部11の上端に軽く押しつけられて拘束されている。
【0032】
ノズル中子部12は、その長手方向の全長のほぼ中間の位置から下端にむけて、先細りになるわずかなテーパ部(図2(A)のL4の範囲)に形成されており、中間の位置から上端にかけての部分は、外径が一様な円筒状部(図2(B)のL5)に形成されている。即ち、ノズル中子部12は円筒形状部L5と円錐台形状部(テーパ部)L4とを有している。この円錐台形状は、前述のように直線状のテーパを有するものの他、膨らみをもった樽状のテーパのものであってもよい。
【0033】
ノズル中子部12は、ノズルヘッド基部11の中空穴11Hに貫通して挿入されているが、円筒形状部L5がOリング13の内径に気密的に接して摺動するように組み立てられている。テーパ部L4の長さは、ノズルヘッド基部11の長手方向の長さより僅かに短く作られている。したがって、ノズル中子部12の下端がノズルヘッド基部11の下端と一致するような位置まで抜き出されているときに、Oリングの内径はテーパ部L4の範囲ではなく、円筒部L5の範囲に接している。
【0034】
ノズル中子部12の上端には、シリンジのシリンダ部15が取り付けられている。シリンダ部15の内側は長手方向にわたって内径が一様な円筒状の穴となっており、そこには外径が円形のピストン部16が気密を保ちながら摺動可能に挿入されて組み立てられている。シリンダ部15のピストン挿入側とは反対側は、中心に小さい開口を有する壁で閉じられており、その壁には後述のようにノズル中子部12が取り付けられている。図2では、ノズル中子部12はシリンダ部15に直接固定的に取り付けられているが、フレキシブルな導管等により間接的に接続されていてもよい。
【0035】
ピストン部16の、シリンダ部15への挿入側とは反対の側には、ピストン部16をシリンダ部15に摺動させて駆動するロッド部17が取り付けられている。
【0036】
ノズル中子部12の中心には長手方向に下端から上端に貫通する空気穴があり、さらに上端に取り付けられたシリンダ部15の下端の壁の前記小さい開口を通して、シリンダ部15の内部に連通している。
【0037】
このような構造を備える分注ノズル10の作用を説明する。ノズルヘッド基部11の先端に、例えばチップ19が着脱可能に取り付けられる(図2(A))。
【0038】
チップ19はプラスチック、例えばポリスチレン系アロイで作られた、内面側と外面側に僅かなテーパを有するじょうご形状の部材である。チップの上端部側はステップ状に内径と外径が広がった受け部19xを形成しており、内径はノズルヘッド基部11の嵌合部11xの外径と同寸法である。受け部19xと嵌合部11xは、長手方向にほぼ同一のテーパをもって形成されていてもよいし、ほぼ同一のしっくりと嵌合する円筒形状に形成されていてもよい。あるいは、嵌合部11xはテーパを有し、受け部19xは円筒形状であってもよい。
【0039】
また、チップ19の先端側はすぼまっており、先端にある小さな開口により外部と連通しており、この開口から分注液を吸入しまた吐き出す。
【0040】
ノズル中子部12のテーパ部L4の外側の形状は、ほぼチップの内側に沿うように形成されている。すなわち、ノズル中子部14の外径が、チップ19の内径と実質的に等しく作られている。したがって、ノズル中子部12が下端一杯に押し出されているときは、ノズル中子部12は、チップ19内の分注に係わらない空気のほとんどを追い出す。
【0041】
ノズル中子部12がノズルヘッド基部11と摺動して伸延するときは、Oリング13によりノズル中子部12とノズルヘッド基部11の間の気密が保たれる。
【0042】
このような状態で、シリンジのシリンダ部15にピストン部16が深く押し込まれた状態からピストン部16を、分注する液体量に相当するだけ引き抜くと、チップ19の液吸入部であるチップ先端とノズル中子部12の下端との間の空間に、液体が吸い上げられる。このときは、チップ内の液吸入部の空間は小さいのでチップ19は少容量チップとして機能する。
【0043】
一方、図2(B)にはノズル中子部12がノズルヘッド基部11内で、ノズル中子部の下端(先端)がノズルヘッド基部11の下端にほぼ一致するところまで引き上げられた状態を示す。なお、図2(B)にもチップ19が(A)と同様に取り付けられているが、チップの図示は省略されている。このような状態で、シリンジのシリンダ部にピストン部16が深く押し込まれた状態からピストン部16を、分注する液体量に相当するだけ大きく引き抜くと、チップ先端とノズル中子部12の下端(この場合は、ノズルヘッド基部11の下端でもある)との間の空間に、液体が吸い上げられる。このときは、チップ内の液吸入部の空間は大きいのでチップ19は大容量チップとして機能する。
【0044】
このように第2の実施の形態によれば、ノズル中子部12がチップ19内で、分注液体量にあわせて、チップ先端とノズル中子部の下端と間の空間、即ちチップ内の液吸入部の容量を設定できる。いいかえれば、ノズル中子部12は、チップ19内の分注に係わらない空気のほとんどを追い出すので、分注の精度が飛躍的に向上する。
【0045】
なお、図2の実施の形態では、支持部材18は液体分注機において固定的に設置されており(図3の説明で詳述する)、シリンジのシリンダ部15が不図示の液体分注機内で上下に移動する支持部材に支えられて、液体分注機内で、ノズルヘッド基部11に対して相対的に移動する。その移動により、ノズル中子部12がノズルヘッド基部11の中空穴11H内で上下して、先に説明したように、チップ先端とノズル中子部の下端と間の空間を設定するように構成されている。
【0046】
図3を参照して、本発明の第3の実施の形態である、図2の分注ノズルを備えた液体分注機111の構造を説明する。図中、ノズルヘッド基部11は第1支持部材である片持ち梁18の先端に取り付けられて支持されており、第1支持部材18は水平に伸延し根元部が第1ベース24に固定的に取り付けられている。ノズルヘッド基部11には、チップ19が図2(A)で説明したように着脱可能に取り付けられている。
【0047】
ノズル中子部12が接続されているシリンジのシリンダ部15は、第2支持部材である片持ち梁20の先端に取り付けられて支持されており、第2支持部材20は水平に伸延し根元部が第2ベース25に固定的に取り付けられている。図中では、第2支持部材20は図示の都合上、中間が破断線で切断され省略されている。
【0048】
第2ベース25は、垂直に配設された細長部材であり、その下部に前記の第2支持部材20が取り付けられており、中間部には片持ち梁状の軸受21が取り付けられており、軸受21に支持されて、垂直方向にロッド22が回転可能に取り付けられている。
【0049】
ロッド22には、雄ネジが切られており、そのネジに螺合する雌ネジを有するピストン駆動装置23が組み合わされている。ピストン駆動装置23には水平に配設された片持ち梁を介してピストンロッド部17が、そしてピストンロッド部17には先に説明したようにピストン部16が連結されている。
【0050】
また、ロッド22には、その上端側に駆動源であるモーター21aが連結されている。
【0051】
第2ベース25は、第2支持部材20及び軸受21の取り付けられているのと反対の側で、ベース駆動装置27に取り付けられている。ベース駆動装置27には、雌ネジが組み込まれており、その雌ネジには雄ネジが切られたロッド26が螺合している。ロッド26は垂直に配設されている。ロッド26の上端部には、駆動源であるモーター27aが取り付けられている。
【0052】
さらに駆動源27aの固定子側すなわちモーター台は第1ベース24に取り付けられている。第1ベース24は、垂直に配置された細長部材であり、その下部には先に説明したように、第1支持部材18が固定されている。
【0053】
第1ベース24は、第1支持部材18及び駆動源27aの取り付けられているのと反対の側で、ベース駆動装置30に取り付けられている。ベース駆動装置30には、雌ネジが組み込まれており、その雌ネジには雄ネジが切られたロッド29が螺合している。ロッド29は垂直に配設されている。ロッド29の上端部には、駆動源であるモーター30aが取り付けられている。
【0054】
なお、以上説明した各ロッドの雄ネジとそれに対応する駆動装置の雌ネジは、ボールネジとするのが好ましい。そうすると、回転がスムーズになり、ノズル中子部12あるいはノズルヘッド等の移動が滑らかかつ正確に行える。
【0055】
駆動源であるモータ30aの固定子側すなわちモーター台は分注機ベース28に取り付けられている。分注機ベース28は、垂直に配置された細長部材であり、不図示の基礎に固定されている。
【0056】
さらに図3を参照して、この分注機111の作用を説明する。先ず駆動源27aが回転するとロッド26が回転し、その雄ネジと噛み合った、ベース駆動装置27内の雌ネジがロッド26に沿って上下に移動する。それに伴って、ベース駆動装置27と共に第2ベース25も上下に移動する。第2支持部材20と軸受21とは、いずれも第2ベース25に取り付けられているので、第2支持部材20と軸受21とは相対的位置関係を保持しながら、第1支持部材18に対して相対的に上下に移動する。即ち、ノズル中子部12を、ノズルヘッド基部11に対して上下に摺動させ、ひいてはチップ19に対して相対的に出し入れすることになる。
【0057】
第2ベース25を下方に動かせば、図2(A)に示したようにノズル中子部12をチップ19の中に充満させた状態に、第2ベース25を上方に動かせば、図2(B)に示したようにノズル中子部12をチップ19から抜き出した状態に、さらに中間でとめれば、図2(A)と(B)の中間の状態にすることもできる。
【0058】
ノズル中子部12とノズルヘッド基部11との関係を所定の状態に設定した後に、駆動源21aを回転するとロッド22が回転し、その雄ネジと噛み合った、ベース駆動装置23内の雌ネジがロッド22に沿って上下に移動するとベース駆動装置23と共にロッド部17、ひいてはピストン部16がシリンダ部15に対して相対的に移動する。ピストン部16をシリンダ部15から引き抜く方向に動かせば、シリンダ部15には、チップ19内の空気が吸入され、チップ19は分注すべき液体を吸い込むことができる。逆に動かせば、吸い込んだ液を押し出すことができる。このようにして、液が分注される。
【0059】
一方、駆動源30aが回転するとロッド29が回転し、その雄ネジと噛み合った、ベース駆動装置30内の雌ネジがロッド29に沿って上下に移動するとベース駆動装置30と共に第1ベース24も上下に移動する。すると、第1ベース24に取り付けられた前記要素は全て相対的な位置関係を保持したまま、移動する。即ち、ノズルヘッド基部11、ノズル中子部12、チップ19は、相対的な位置関係を変えることなく移動する。このようにして、チップ19を分注液の容器から容器に、分注液をチップ内に収容したまま移動させることができる。
【0060】
ここで、以上の装置は、図3の紙面内でいわば2次元内の運動をするものとして説明したが、紙面に垂直な方向の運動を含めて3次元空間内の運動をするように構成できる。例えば、分注機ベース28を紙面に垂直な方向に平行運動をするように構成できるし、または紙面内の軸線回りに回動するように構成することができる。
【0061】
さらに、以上の操作を不図示の制御系により、自動制御するようにしてもよい。即ち、分注量に合わせて駆動源21aの回転量を設定する。また、分注液の容器と取り分ける容器との間を分注ノズルひいてはチップが往復できるようにルートをプログラム設定して完全自動分注にすることもできる。
【0062】
以上説明したように、チップ19とノズル中子部12との関係を図2(A)のように設定して分注を行えば、少容量チップとして、また図2(B)のように設定して分注を行えば、大容量チップとして機能させることができる。
【0063】
図4は、本発明による第4の実施の形態である液体分注機112(図5)の分注ノズル周辺を示す、一部断面の側面図である。分注ノズル10の構成は、図2で説明した通りである。図3の第3の実施の形態の液体分注機111と異なるのは、ノズル中子部12をノズルヘッド基部11に摺動させて伸延させる際に、シリンダ部15を即ちノズル中子部12を静止させて、ノズルヘッド基部11の方を上下させる点である。ノズル中子部12とノズルヘッド基部11とを相対的に移動させて、ノズル中子部12をノズルヘッド基部11から伸延させる点は同様である。
【0064】
図中、シリンダ部15が液体分注機の一部である支持部材37に固定されている。ノズルヘッド基部11は、その外径側の長手方向の所定箇所で、片持ち梁状の支持部材18aの先端に固定されている。
【0065】
図4を参照して、分注ノズルを備えた液体分注機112のうち、分注ノズル周辺の構造をさらに説明する。図中、シリンダ部15は支持部材である片持ち梁37の先端に取り付けられて支持されており、支持部材37は水平に伸延し根元部がベース38に固定的に取り付けられている。図中では、支持部材37は図示の都合上、中間が破断線で切断され省略されている。
【0066】
ノズルヘッド基部11は、支持部材である片持ち梁18aの先端に取り付けられて支持されており、支持部材18aは水平に伸延し根元部が駆動装置33に取り付けられている。駆動装置33には雌ネジが組み込まれている。その雌ネジと螺合する雄ネジの切られたロッド32が、垂直方向に配設されており、ロッド32は軸受部36に支持されている。軸受部36は、垂直方向に配置された細長部材であるベース38の長手方向中間部に固定されている。第1ベース38の上部には、モータベース35が固定的に取り付けられており、ロッド32を回転駆動する駆動源であるモータ34が、モータベース35に載置固定されている。モータ34の駆動軸はロッドに連結されている。
【0067】
このような構造を有する装置の作用を説明する。駆動源であるモータ34が回転すると、これに連結されたロッド32が回転する。ロッド32は、駆動装置33内の雌ネジと螺合しているので、駆動装置33が上下に移動する。その結果、第1支持部材18aが、またそれに伴ってノズルヘッド基部11が上下に動く。このとき、支持部材37に取り付けられたシリンダ部15、ひいてはノズル中子部12は静止しているので、ノズル中子部12がノズルヘッド基部11に対して相対的に伸延し、出入りすることになる。
【0068】
次に図5を参照して、図4の部分が組み込まれた液体分注機112の構造を説明する。なお、図3では軸受部36が駆動源34と駆動装置33との間でロッド32を支えているが、図5では軸受部36aがロッド32を駆動源34の連結されているのとは反対側の先端で支えている。どちらもロッド32を回転自在に支持している点では異なるところはなく、作用は実質的に同一である。
【0069】
ベース38は、ベース25と一体的に作られている。ベース25には、図3で説明したのと同様な態様で、駆動源21a、軸受21、ロッド22、ピストン駆動装置23が組み付けられている。ピストン駆動装置23には、ピストン部16が取り付けられている。
【0070】
したがって、ノズルヘッド基部11とノズル中子部12との相対的位置関係が設定された後、駆動源21aが回転することによりピストン部16がシリンダ部15から引き抜かれ、チップ19に分注液が吸い込まれる。
【0071】
ベース25は、ベース駆動装置30に取り付けられている。駆動源30aの回転により、ノズルヘッド基部11、ノズル中子部12、チップ19は、相対的な位置関係を変えることなく移動し、チップ19を分注液の容器から容器に、分注液をチップ内に収容したまま移動させることができる点は図3の場合と同様であるので、重複した説明は省略する。
【0072】
このように、本発明の分注ノズルは、一定の速度で多数の分注を行うことの多い自動チップ式液体分注機に用いるのが好ましい。
【0073】
図7を参照して、本発明の第5と第6の実施の形態の分注ノズルを説明する。図7(A)に示すのは、第5の実施の形態の分注ノズルであり、ノズル中子部12aは長手方向全体に渡って外径が一様である。即ち、図2のノズル中子部12が、長手方向について先端に向かってテーパがついているのに対して、本実施の形態では平行である。
【0074】
またこれに使用するチップ19aは、長手方向の主要部分の内径が一様であり、ノズル中子部12aの外径より僅かに小さいだけで実質的に同径に作られている。即ち、ノズル中子部12aの外径が、ノズルヘッド基部11に取り付けるチップ19aの内径と実質的に等しく作られている。なお、図7(A)では、径が実質的に同一といっても、両者の隙間が比較的大きいように図示してあるが、ノズル中子部12aに沿わしてチップ19aを取り付けるのに差し支えがない限りできるだけ隙間を小さく作るのが好ましい。
【0075】
したがって、ノズル中子部12aがノズルヘッド基部11と摺動して、チップ19aの中に伸延した場合、あるいはノズルヘッド基部11に収納された場合、不要なチップ内空気容量を効率的に最小限に抑えることができる。
【0076】
図7(B)に示すのは、第6の実施の形態の分注ノズルであり、ノズル中子部12bは長手方向全体に渡って外径が一様である。
【0077】
またこれに使用するチップ19bは、長手方向の主要部分の内径は先端に向かってテーパがついている。そして、チップ19bがノズルヘッド基部11に取り付けられたとき、チップ19bの内径面がノズル中子部12bの先端と対応する箇所12cにおいて、丁度チップ19bの内径とノズル中子部12bの先端の外径とが実質的に等しく、両者が接するようになっており、その結果そこで気密が保たれるようになっている。即ち、ノズル中子部12bの先端部が、ノズルヘッド基部11に取り付けるチップ19bの内面と気密的に接触するように構成されている。
【0078】
また、図7に示すチップは、図8に実例を示した従来から使用されてきたチップと異なり、受け部19ax、19bxから先端にかけて、一様なカーブまたは直線で形成されておらず、先端近傍で一段と急に細くしてある。このようにすると、少容量液体吸入部を形成でき、更に精度の高い液体分注を行うことができる。
【0079】
本願発明の実施の形態のような分注ノズルを用いるチップ式液体分注機とは、液体を分注する際に分注ノズルの先端にチップを装着し、ノズルヘッドを通した吸引圧により所定の液量をチップ内に吸引後、チップ内の液体を吐出して液体分注を行うものであり、臨床検査の分野で広く用いられているチップ式液体分注機である。
【0080】
本願発明の実施の形態のような分注ノズルは、図9に示されるような手動チップ式液体分注機にも用いることもできる。
【0081】
図9に示される手動チップ式液体分注機を説明する。図中、シリンジのシリンダ部41の内部にピストン部(ピストン部用ロッドも含む)42と、ピストン部42をシリンダ部41から抜き出す方向に付勢する圧縮バネ43が収容されている。ピストン部42の、バネ43の当接しているのとは反対の側にはハンドル44が付いている。ハンドル44を押し込むと、バネの付勢力に打ち勝ってピストン部42が、シリンダ部41の中に進入する。吸入する液量に相当する分だけ押し込んだ後に、ハンドル44を開放すると、バネ43の付勢力により、ピストン部42が押し出される。このようにして、シリンダ部41の先端に取り付けられた、図2で説明した分注ノズルの先端のチップ19に液が吸入される。
【0082】
【実施例】
本発明を以下実施例により更に詳細に説明する。本実施例では、本発明の第3の実施の形態である分注ノズルによる液体分注精度を検討した。使用したチップは、図2に示されるようなチップ19である。公称容量が、1000μlであるチップ及び200μlであるチップの2つを用いて、PBS10μlを10回分注し、通常ノズルと伸延ノズルとの分注精度を比較した。結果を図6の表に示す。
【0083】
ここで、ノズル中子部12は、液体分注時のチップ内空気容量を追い出す機能をもつものであるから、チップ液体吸入部内におけるノズル中子部12の伸延部の容積と分注液体の容積との和が実質的にチップ液体吸入部容量に相当するのが好ましく、チップ内におけるノズル中子部12の伸延長さは、ノズルヘッド基部11が分注液に接触しない範囲で分注液体量に対応し適宜変化するものである。
【0084】
図6の表では、液体吸入部容量をV1、ノズル容量をV2としてある。したがって実際のチップ内空気容量即ち有効なチップ液体吸入部容量はV1−V2となる。例えば、チップ液体吸入部容量V1=1400μlで、ノズル容量V2=870μlとすれば、チップ内空気容量は530μlとなる。このとき、ノズル中子部12は、先端部に向かうにつれてすぼまるテーパ付きであるので、正確なチップ内空気容量は530μlより大きい。しかしながら、実験はノズル中子部12の先端から先のチップの容量をチップ内空気容量として整理しデータをとった。分注精度の傾向を知るにはこれで十分と考えられる。
【0085】
図6の表によれば、チップ液体吸入部容量V1=1400μlのチップで、ノズル容量V2=0μlのとき、即ち分注量が10μlにもかかわらずチップ内空気容量あるいは液吸入部の容量が1400μlであるときは、標準偏差が0.0005であり、CVは4.9%になった。ここで、 CV=(標準偏差)/(平均値)×100 である。実用的には、CVは2.0%以下としたいので、これでは大きすぎる。ノズル容量V2=870μlとすると、分注量が10μlでチップ内空気容量が530μlとなり、標準偏差が0.0003、CVは2.3%になった。次に、ノズル容量V2=1400μlとすると、分注量が10μlでチップ内空気容量が約0μlとなり(計算上チップ内空気容量は0となるが、分注量10μlに匹敵するだけの空間は残っている)、標準偏差が0.0002、CVは1.8%になった。
【0086】
チップ液体吸入部容量V1=250μlのチップで、ノズル容量V2=0μlのとき、即ち分注量が10μlにもかかわらずチップ内空気容量が250μlあるときは、標準偏差が0.0002であり、CVは1.9%になった。ノズル容量V2=160μlとすると、分注量が10μlでチップ内空気容量が90μlとなり、標準偏差が0.0001、CVは1.2%になった。次に、ノズル容量V2=250μlとすると、分注量が10μlでチップ内空気容量が約0μlとなり、標準偏差が0.0001、CVは1.0%になった。
【0087】
このように、チップそのものを分注量に見合った容量のものにすれば、分注精度は向上するが、さらに本発明の分注ノズルを用いて分注時のチップ内空気容量即ち液吸入部の容量を小さくすれば、分注精度が飛躍的に向上することが確認できた。
【0088】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、ノズルヘッドが、チップの液収容空間に伸延する伸延部を有するので、ノズルヘッドに取り付けられるチップ内の空気を排除することができ、分注液量に拘わらず1種類のチップで精度良く液体分注を行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態である分注ノズルの側面断面図である。
【図2】第2の実施の形態である分注ノズルの側面断面図である。
【図3】第3の実施の形態である液体分注機の概念図である。
【図4】第4の実施の形態である液体分注機に用いる分注ノズルの一部断面をした側面図である。
【図5】第4の実施の形態である液体分注機の概念図である。
【図6】実施例の結果を示す表である。
【図7】第5と第6の実施の形態の分注ノズルの一部断面をした側面図である。
液体分注機の概念図である。
【図8】従来の分注ノズルの一部断面をした側面図である。
【図9】手動式分注器の一部断面をした側面図である。
【符号の説明】
1、2 ノズルヘッド
2a ノズルヘッド基部
2b 伸延部
10 分注ノズル
11 ノズルヘッド基部
12 ノズル中子部
13 Oリング
14 Oリング押さえ
15 シリンダ部
16 ピストン部
17 ピストンロッド
18 支持部材
19 チップ
20 支持部材
21 軸受
22 ロッド
23 ピストン駆動装置
24 第1ベース
25 第2ベース
26 ロッド
27 ベース駆動装置
28 分注機ベース
29 ロッド
30 ベース駆動装置
L1 多量液吸入部
L1a 少量液吸入部
Claims (7)
- 液収容空間を有し、先端部がすぼまっており、前記先端部に分注液を吸入しまた吐き出す開口を有するチップを用いる分注機用の分注ノズルであって;
前記チップを取り付けて保持するノズルヘッドを備え;
前記ノズルヘッドが、外径側に前記チップを嵌合して保持するノズルヘッド基部と、前記ノズルヘッド基部から前記チップの液収容空間に伸延する伸延部を有し、前記ノズルヘッド基部と前記伸延部は、長手方向に貫通する穴を有し;
前記伸延部は、前記チップが前記ノズルヘッド基部に嵌合して取り付けられたとき、前記チップの内面側に対して僅かな隙をもって沿うように外面が作られていることを特徴とする;
分注ノズル。 - 前記伸延部の外径側に先端に向かってテーパがついており、前記伸延部が前記チップの内面側に対して僅かな隙をもって沿うように、前記チップの内径側には前記伸延部のテーパに対応するテーパがついており、又は、前記伸延部がほぼ円形の長手方向全体に渡って外径が一様な断面を有し、該円形断面の外径は、前記伸延部が前記チップの内面側に対して僅かな隙をもって沿うように、前記チップの内径と実質的に等しく構成されていることを特徴とする;
請求項1に記載の分注ノズル。 - 液収容空間を有し、先端に向かってテーパ状に形成され、前記先端部に分注液を吸入しまた吐き出す開口を有するチップを用いる分注機用の分注ノズルであって;
前記チップを取り付けて保持するノズルヘッドを備え;
前記ノズルヘッドが、外径側に前記チップを嵌合して保持するノズルヘッド基部と、前記ノズルヘッド基部から前記チップの液収容空間に伸延する伸延部を有し、前記ノズルヘッド基部と前記伸延部は、長手方向に貫通する穴を有し;
前記伸延部は、前記伸延部がほぼ円形の長手方向全体に渡って外径が一様な断面を有し、前記伸延部の先端部が、前記チップの内面と気密的に接触することを特徴とする;
分注ノズル。 - 液収容空間を有し、先端部がすぼまっており、前記先端部に分注液を吸入しまた吐き出す開口を有するチップを用いる分注機用の分注ノズルであって;
前記チップを取り付けて保持するノズルヘッドを備え;
前記ノズルヘッドが貫通穴を有するノズルヘッド基部と、棒状に形成されたノズル中子部とを含んで構成され;
さらに前記ノズルヘッド基部の先端に、前記チップが着脱可能に取り付けられるように構成され;
前記ノズル中子部が前記ノズルヘッド基部の貫通穴において前記ノズルヘッド基部と摺動可能に組み立てられ、且つ前記ノズル中子部は前記ノズルヘッド基部から前記チップの液収容空間に伸延するように構成され、前記ノズル中子部は、長手方向に貫通する穴を有し;
前記伸延部は、前記チップが前記ノズルヘッド基部に取り付けられたとき、前記チップの内面側に対して僅かな隙をもって沿うように外面が作られていることを特徴とする;
分注ノズル。 - 前記ノズル中子部は、長手方向の全長のほぼ中間の位置から下端に向けて先細りになるテーパ状に形成され、前記中間の位置から上端にかけての部分は外径が一様な円筒状に形成され、前記円筒状部が前記ノズルヘッド基部と摺動可能であることを特徴とする、請求項4に記載の分注ノズル。
- 液収容空間を有し、先端に向かってテーパ状に形成され、前記先端部に分注液を吸入しまた吐き出す開口を有するチップを用いる分注機用の分注ノズルであって;
前記チップを取り付けて保持するノズルヘッドを備え;
前記ノズルヘッドが貫通穴を有するノズルヘッド基部と、棒状に形成されたノズル中子部とを含んで構成され;
さらに前記ノズルヘッド基部の先端に、前記チップが着脱可能に取り付けられるように構成され;
前記ノズル中子部が前記ノズルヘッド基部の貫通穴において前記ノズルヘッド基部と摺動可能に組み立てられ、且つ前記ノズル中子部は前記ノズルヘッド基部から前記チップの液収容空間に伸延するように構成され、前記ノズル中子部は、長手方向に貫通する穴を有し;
前記伸延部は、前記伸延部がほぼ円形の長手方向全体に渡って外径が一様な断面を有し、前記伸延部の先端部が、前記チップの内面と気密的に接触することを特徴とする;
分注ノズル。 - 請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の分注ノズルと;前記ノズルヘッドを支持する支持部材とを備える;液体分注機。
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