JP3569319B2 - パチンコ機のタンクレールに付設する球ならし構造 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、パチンコ機のタンクレールに付設する球ならし構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のパチンコ機においては、遊技盤の裏面上部に球タンクを配設し、該球タンクのパチンコ球をタンクレールによりパチンコ球払出装置に流送するようにしている。そして、図7に示すようにタンクレール100の上方に横軸101を設け、該横軸101に球ならし102を揺動自在に取付けている。この球ならし102は周知のようにタンクレール100のパチンコ球が重なって流下するようなことがあるとその重なったパチンコ球を側面で受け止めて一列に整列させる作用を果たすものであり、このため球ならし102には重なったパチンコ球の球圧にある程度打勝つように重錘103が設けられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、従来の球ならし102は単に該球ならし102の上端の軸通孔104を横軸101に挿通して揺動自在に取付けられているに過ぎないため、重なったパチンコ球が多いとその球圧により球ならし102が押されて揺動し、図8に示すように一段目と2段目のパチンコ球および球ならし102の重錘103による復帰作用力とが微妙にバランスして球詰りが発生し、パチンコ球払出装置にパチンコ球が供給されなくなるという問題点があった。
【0004】
本発明は、従来技術の有するこのような問題点にかんがみてなされたものであり、その目的とするところは、タンクレールにパチンコ球が重なって流下しても該タンクレール内において球詰りを生じさせることのないようなパチンコ機のタンクレールに付設する球ならし構造を提供しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明に係るパチンコ機のタンクレールに付設する球ならし構造は、球ならしを支持部材と球ならし本体の二部材に分割して形成し、支持部材はタンクレールの上方の横軸の直径より大きく形成した軸通孔を有する筒部に支持片を一体に設けると共に、該支持片に短軸を突設し、球ならし本体はタンクレールの球通路の通路巾とほぼ等しい厚さを有する立体形とすると共に、上端に透孔を穿設し、球ならし本体の透孔を支持部材の短軸に挿通して該球ならし本体を支持部材に揺動自在に取付けると共に、支持部材の軸通孔を前記横軸に挿通して該支持部材を横軸に揺動自在に取付けるように構成したものである。
【0006】
また、上記球ならし本体の透孔の直径は支持部材の短軸の直径より大きく形成するとよい。
【0007】
また、上記球ならし本体の下部にローラを設けることが好ましい。
【0008】
【作用】
上記のように構成されたパチンコ機のタンクレールに付設する球ならし構造は、タンクレールを重なって流下するパチンコ球が球ならし本体に接触すると、その球圧の状況変化に応じて球ならし本体が短軸を支点に揺動し、さらに支持部材が横軸を支点に球ならし本体と一体になって揺動してパチンコ球に常に流動作用を付与する。このため、タンクレールを重なって流下するパチンコ球の球圧と球ならし本体の重錘による復帰作用力とがバランスして球詰りを起こすようなことが少なくなりパチンコ球の整流がスムーズに行われる。
【0009】
【実施例】
以下、図面を参照して本発明の実施例について説明する。図1は本発明が適用されるパチンコ機の裏面図であり、1はパチンコ機の前面枠、2は前面枠1の裏面に着脱自在に取付けられる遊技盤、3は遊技盤2の裏面に開閉自在に装着される合成樹脂製の機構板で、該機構板3の裏面上部には球タンク4が固着されている。また、球タンク4の下方に該球タンク4のパチンコ球を整列して導き出すタンクレール5が設けられており、該タンクレール5の下流端は屈曲レール6を介してパチンコ球払出装置7に接続されている。
【0010】
前記タンクレール5は図2に示すように合成樹脂により機構板3に当接する後側壁8と底部9および前側壁10とにより上面が開口した樋状に形成されると共に、底部9には長手方向に仕切壁11を設けて2条の球通路12a,12bが形成されている。また、タンクレール5の下流側の上方に位置する機構板3の裏面には球通路12a,12bと直交状に横軸13が一体に突出形成されている。この横軸13は後述する球ならし14を揺動自在に軸支するものであって、その先端がタンクレール5の前側壁10内面に当接するようにその突出長さが選ばれる。
【0011】
しかして、図示のタンクレール5に付設する球ならし14は、支持部材15と各タンクレール5の各球通路12a,12bにそれぞれ対応する球ならし本体16a,16bとにより構成される。前記支持部材15は、本実施例の場合図3に示すように球ならし本体16aを支持する右半体15aと球ならし本体16bを支持する左半体15bとに二分割して形成されている。この支持部材15の右半体15aと左半体15bは前記横軸13に挿通する軸通孔151a,151bをそれぞれ穿設した筒部152a,152bを有する。この各筒部152a,152bには外側端から下方に突出する支持片153a,153bを一体に形成し、各支持片153a,153bの互いに対向する内側面に短軸154a,154bを一体に突設している。
【0012】
なお、前記短軸154a,154bの互いの突き合せ端部には小突起155aと該小突起155aを嵌める凹孔155bとが設けられている。また、前記左半体15bの筒部152bの内端には軸通孔151bより大径とした嵌合孔156bと2本の突起片157bが形成されており、右半体15aの筒部152aの内端には嵌合孔156bに嵌合する円筒部156aと突起片157bが係合する係合凹部157aが形成されている。
【0013】
一方、球ならし本体16a,16bは全体形状を円形とし、かつ各球通路12a,12bの通路巾とほぼ等しい厚さの立体形として形成されている。そして、各上端に前記支持部材15の短軸154a,154bに挿通する透孔161a,161bがそれぞれ穿設されている。また、球ならし本体16a,16bの外側面には支持部材15の各支持片153a,153bに当接して揺動範囲を規制するストッパー部162a,1662bがそれぞれ形成されると共に、常に垂直方向に重心が位置するように重錘163a,163bがそれぞれ設けられている。
【0014】
上記した支持部材15の右半体15aと左半体15bとは、各短軸154a,154bに球ならし本体16a,16bの透孔161a,161bを挿通して該各球ならし本体16a,16bを揺動自在に支持させる。そして、この状態で左半体15bの嵌合孔156bと突起片157bおよび右半体15aの円筒部156aと係合凹部157aとを嵌合させることにより一体構造をなす球ならし14を組立てる。そして、各筒部152a,152bの軸通孔151a,151bを前記タンクレール5の上方の横軸13に挿通し、これによって球ならし14を揺動自在に取付ける。なお、球ならし本体16a,16bの下端とタンクレール5の底部9上面との間の距離は図4に示すように各球通路12a,12bを一列で流下するパチンコ球が球ならし本体16a,16bに接触しないように該パチンコ球の直径より若干大となるように選ばれる。
【0015】
以上のように構成された本発明によれば、多くのパチンコ球がタンクレール5の各球通路12a,12bを重なって流下し、その球圧により球ならし本体16a,16bをそれぞれ揺動させるようなことがあっても、各球ならし本体16a,16bはパチンコ球の球圧の状況変化に応じて図5(a)に示すように短軸154a,154bを支点に揺動し又は図5(b)に示すように横軸13を支点に支持部材15と一体に揺動してパチンコ球に常に流動作用を付与することになるため、各球通路12a,12bを重なって流下するパチンコ球どうし又はこれらのパチンコ球と各球ならし本体16a,16bの復帰作用力がバランスして球詰りを起こすようなことが少なくなり、各球通路12a,12bのパチンコ球を確実に整流して流下させることができる。
【0016】
図6(a),(b),(c)は本発明の他の実施例を示すもので、図6(a)は支持部材15の軸通孔151b(151a)の直径を横軸13の直径より大きく形成したものであり、図6(b)は球ならし本体16b(16a)の透孔161b(161a)の直径を支持部材15の短軸154b(154a)の直径より大きく形成したものである。また、図6(c)は球ならし本体16b(16a)の下端にローラー164b(164a)を回転自在に取付けたものである。これらの実施例の場合、いずれも第1実施例よりさらに球通路12a,12bを重なって流下するパチンコ球に複雑な流動作用を付与することができ、球詰りを起こす確率をさらに少なくすることができる。
【0017】
なお、本実施例では、タンクレール5の球通路を2列12a,12bとし、その各球通路12a,12bにそれぞれ球ならし本体16a,16bを設けた場合について例示したが、例えば球ならし部材を2列の球通路12a,12bの通路巾と等しい厚さの立体形として1個とするようにしてもよい。また、球通路が3列の場合、球ならし本体をそれぞれの球通路に個々に設けたり、2列の球通路用と1列の球通路用のものを組合せて使用するようにしてもよい。
【0018】
【発明の効果】
以上、説明したところから明らかなように、本発明に係るパチンコ機のタンクレールに付設する球ならし構造は、タンクレールの上方の横軸に揺動自在に取付ける支持部材と該支持部材に揺動自在に取付ける球ならし本体との二部材に分割して形成し、該球ならし本体をそれ自体又は支持部材と一体に揺動し得るようにしたものであるから、タンクレールの球通路をパチンコ球が重なって流下してもその球圧状況に応じて複雑に揺動して確実にパンチコ球に流動作用を付与する。このため、タンクレール内で球詰りを起こすようなことが少なくなり、パチンコ球の整流を確実かつスムーズに行わせることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用されるパチンコ機の裏面図である。
【図2】図1のパチンコ機の要部の分解斜視図である。
【図3】球ならしの分解斜視図である。
【図4】球ならしの取付状態を示す要部断面図である。
【図5】(a),(b)は球ならしの作用説明図である。
【図6】(a),(b),(c)は他の実施例の球ならしの取付状態を示す要部正面図である。
【図7】従来技術の説明図である。
【図8】従来技術の球詰り状態の説明図である。
【符号の説明】
5 タンクレール
12a,12b 球通路
13 横軸
14 球ならし
15 支持部材
151a,151b 軸通孔
152a,152b 筒部
153a,153b 支持片
154a,154b 短軸
16a,16b 球ならし本体
161a,161b 透孔
Claims (3)
- 球ならしを支持部材と球ならし本体の二部材に分割して形成し、支持部材はタンクレールの上方の横軸の直径より大きく形成した軸通孔を有する筒部に支持片を一体に設けると共に、該支持片に短軸を突設し、球ならし本体はタンクレールの球通路の通路巾とほぼ等しい厚さを有する立体形とすると共に、上端に透孔を穿設し、球ならし本体の透孔を支持部材の短軸に挿通して該球ならし本体を支持部材に揺動自在に取付けると共に、支持部材の軸通孔を前記横軸に挿通して該支持部材を横軸に揺動自在に取付けるように構成してなることを特徴とするパチンコ機のタンクレールに付設する球ならし構造。
- 球ならし本体の透孔の直径を短軸の直径より大きく形成したことを特徴とする請求項1記載のパチンコ機のタンクレールに付設する球ならし構造。
- 球ならし本体の下端にローラーを設けたことを特徴とする請求項1または2記載のパチンコ機のタンクレールに付設する球ならし構造。
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