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JP3570549B2 - トラス構造体の支承部構造 - Google Patents
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トラス構造体の支承部構造 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えばカーテンウォールのパネル支持構造体等として用いられるトラス構造体に係り、床側および天井側の支承部構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
ビル等の1〜2階の吹き抜け部分などに対して適用されるカーテンウォール構造として、たとえば図19に示されるように、室内側にトラス構造体50を配置し、このトラス構造体50に固定された無目51、51…を介してカーテンウォールパネルを支持するようにしたものが知られている。
【0003】
前記トラス構造体50は、前側弦材52と後側弦材53とが離間して配置され、これら両弦材52、53がワーレントラス状に配設されたラチス材(斜材)54、54…により連結されたものである。
【0004】
前記トラス構造体50は、床面および天井面のそれぞれにおいて支承されるが、従来の支承部の構造は、通常、床面または天井面に固定されるベース部材と、トラス構造50を軸支する連結部材とからなる支承装置が使用されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の支承装置の場合には、前記ベース部材を床面または天井面にアンカーボルト等により固定する作業が発生するため作業が繁雑になるとともに、外部に露出しているため非常に見栄えが悪いなどの問題があった。特に、図20に示されるように、吹き抜け空間の全面をガラス面とし開放的な空間を演出するため、方立や無目などのパネル支持フレームを無くし、パネル隅部をパネル支持金具56によって点状支持するようにしたDPG構造(ドットポイントグレージング構造)の場合には、折角の外観を損なうようになるなどの問題があった。
【0006】
そこで本発明の主たる課題は、トラス構造体の建込みが簡単に行えるようにするとともに、外観的にすっきりした支承部構造を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するための本第1発明は、離間して配置された弦材同士が、斜方向に配設された複数のラチス材によって連結されるとともに、床側および天井側でそれぞれ支承されたトラス構造体の前記床側支承部構造であって、
前記トラス構造体の下端部弦材間に、下縁部に凹状切欠きが形成された下端部連結材を横架するとともに、床躯体内部に予め床側支承板を外部に立設させた埋込金物を埋設しておき、
前記床側支承板の上端面を支承座面としながら、前記下端部連結材の凹状切欠きを前記床側支承板に係合させるとともに、両側面部に配設された対の狭着板によって脱係不能に拘束したことを特徴とするものである。この場合、前記床側支承板の上端面を凸曲面としてあるのが望ましい。
【0008】
また、本第2発明は、離間して配置された弦材同士が、斜方向に配設された複数のラチス材によって連結されるとともに、床側および天井側でそれぞれ支承されたトラス構造体の前記天井側支承部構造であって、
前記トラス構造体の上端部弦材間に、上縁部に凹状切欠きが形成された上端部連結材を横架するとともに、天井躯体内部に予め天井側支承板を外部に垂下させた埋込金物を埋設しておき、
前記上端部連結材の凹状切欠きを前記天井側支承板に係合させるとともに、両側面部に配設された対の狭着板によって脱係不能に拘束したことを特徴とするものである。
【0009】
上記第1発明および第2発明の場合、前記狭着板には、下端部連結材または上端部連結材を貫く固定軸が設けられると共に、床側支承板または天井側支承板を貫く固定軸が設けられているのが望ましい。
【0010】
ところで、本発明に係る支承部構造は、前記床側および天井側の支承部に代えて、一方側壁面および他方側壁面の支承部として適用し、前記トラス構造体を横向配置とすることも可能である。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳述する。
【0012】
〔トラス構造体の構造〕
図1は本トラス構造体を用いて構築されたカーテンウォール壁面の床側内観斜視図であり、図2は本トラス構造体を用いて構築されたカーテンウォール壁面の天井側内観斜視図であり、図3はラチス材連結部を示す要部側面図である。
【0013】
図1及び図2において、各種材料からなるパネル群P,P…が鉛直方向に所定の間隔で配置された無目2、2…によって支持され、ビル等の壁面を構成しているとともに、前記各無目2、2…がトラス構造体1、1…によって支持されている。
【0014】
前記トラス構造体1は、所定の間隔をおいて平行的に配置された前側弦材3と後側弦材4とが、ワーレントラス状(ジグザグ状)に配設されたラチス材5、5…によって連結された平面トラス材であり、トラス面がパネルP面に対して直交するように配置される。前記トラス構造体1は、下端部および上端部がそれぞれ床面Fおよび天井面に支持され、パネル面が風圧を受けた場合はパネル面に作用する荷重が前記無目2、2…を介してトラス構造体1に伝達されるようになっている。この場合、前側弦材3が圧縮部材となり、後側弦材4が引張部材となって前記風荷重に対して抵抗する。また、各トラス構造体1、1…は、座屈を防止するためにタイロッド6、6…により相互に連結されている。
【0015】
前記前側弦材3および後側弦材4(以下、両者を指す場合は単に弦材という。)は、図4〜図6等に示されるように、押出し成形により製造された略馬蹄断面形状の中空部材が用いられ、組みとなる弦材対向がわ面の長手方向には、ラチス材5、5連結箇所に対し開口部7、7…が形成されているとともに、該開口部7近傍にトラス面に対し直交する方向に弦材3、4を貫通する軸貫通孔8、8が形成されている。なお、前記前側弦材3および後側弦材4は、共に同一断面形状の型材が用いられ、前側であるか後側であるかを問わずに共通的に使用できるようになっている。
【0016】
一方、ラチス材5は、図6等に示されるように、中空円形断面のラチス本体10の両端部に対してそれぞれ連結用金具11、11が取り付けられる。取付けは、ラチス本体10端部の中空孔にネジ溝を形成し、連結用金具11の雄ネジ部11aを前記ラチス本体10の端部に螺入させることにより一体化される。なお、符号12はラチス本体10の外面側から前記雄ネジ部11aに向けて螺入された固定ビスである。前記連結用金具11は、ベース板11Aと、このベース板11Aの片側寄り位置、すなわちラチス本体10の軸芯に対して偏心させた位置に立設された軸挿通部11BとからなるL字状部材であり、前記軸挿通部11Bには、支軸を貫通させるための軸貫通孔11bが形成されている。
【0017】
ラチス材5、5と弦材3(4)との連結は、図6に示されるように、下側ラチス材5の軸挿通部11Bをラチス材軸芯に対して一方側(図示では左側)になるよう配向するとともに、上側ラチス材5の軸挿通部11Bをラチス材軸芯に対して他方側(図示では右側)になるように配向し、これら両ラチス材5、5の軸挿通部11B、11Bを中間ワッシャを介在させながら重ね合わせるようにする。前記軸挿通部11B、11Bを重ね合わせた状態では、前記軸挿通部11B、11Bの全幅は、弦材3、4の内空幅より僅かに狭くなってる。
【0018】
次いで、図7に示されるように、前記軸挿通部11B、11Bの外面に夫々端部ワッシャ14、14を配設した状態のまま、開口部7から弦材3、4内部にラチス材5、5の端部を挿入したならば、前記軸貫通孔8、8および前記軸挿通部11B、11Bの軸貫通孔11b、11bを同軸的に貫通して設けられるタイロッド6、6の連結を兼用する支軸15によって前記下側ラチス材5と上側ラチス材5とが軸支される。
【0019】
前記支軸15は、タイロッド6、6を連結するために両側にそれぞれネジ部15a、15aを有し、一方、タイロッド6は端部にソケット17を挿通した後、端部に前記ソケット17の挿通孔よりも大径の定着部6aが固着されている。タイロッド6の連結は、外面にネジ溝が形成された連結カプラー16を支軸15のネジ部15aに螺合させた後、この連結カプラー16に対して前記ソケット17を螺合連結することにより行われる。タイロッド6の張力調整は、たとえば図示しないターンバックルをタイロッド6の中間部に取付けて行うことができる。図8に前記ラチス材5、5の連結を完了するとともに、タイロッド6、6の連結を完了した状態を示す。なお、前記タイロッド6に代えて、タイケーブルによりトラス構造体1、1…を相互に連結することでもよい。
【0020】
ところで、前記タイロッド6が連結される箇所以外のラチス材5、5連結部では、図9に示されるように、前記支軸15に代えて、一方側端部に円板状の軸頭部18aを備えるとともに、他方側端部に雌ねじ部18bが形成された支軸18が使用され、ラチス材5、5を軸支した後、前記雌ねじ部18bに螺入ネジ部19aを備えた円板状の軸固定部材19が螺合される。
【0021】
他方、前記トラス構造体1、1…の前側弦材3には、無目2、2…を取り付けるために無目支持金具20が固定される。前記無目支持金具20は、図10に示されるように、前側弦材3の室外側面3aの形状に整合する凹曲面20aが形成されたブロック体20Aと、このブロック体20Aの室外側面に一体的に固定されるとともに、外方に臨む雌ねじ部20bを有する連結軸部20Bとからなる部材で、上下部にそれぞれ形成されたボルト貫通孔20c、20cに挿入される固定ボルト21、21により固定されるようになっている。
【0022】
〔床側支承部構造〕
次いで、前述したトラス構造体1の床側支承構造について、図11〜図14に基づいて詳述する。
【0023】
前記トラス構造体1の下端部には、前側弦材3と後側弦材4とを連結する下端部連結材26が設けられる。この下端部連結材26は、板状部26Aの上縁部に部材長手方向に沿って断面円形の連結軸部26Bが形成された部材で、前記板状部26Aの下縁中央部には凹状の切欠き部26aが形成されている。前側弦材3および後側弦材4との連結は、雄ネジ部27aを有する連結ピース材27および雄ネジ部28aを有する連結ピース材28をそれぞれ、前記連結軸部26Bの端面に形成された雌ねじ部26b、26bに対して螺合させ、前記連結ピース材27、28および弦材3、4を貫く軸部材29、30により側部上端側が軸支されるとともに、弦材3、4の内部に挿入された前記板状部26Aの端部と弦材3、4を貫く軸部材31、32により側部下端側が軸支されている。なお、前記軸部材29は、ラチス材5を支持する軸部材を兼用するようになっている。
【0024】
一方、床面側には、床コンクリート打設時に埋設された埋込金物(埋込部分は図示せず)から延在する床側支承板25が立設されている。
【0025】
そして、トラス構造体1の下端部を支承させるには、前記下端部連結材26の凹状切欠き部26aを前記床側支承板25の上端部に係合させることにより、前記床側支承板25の上端面を支承座面として支持されるようになっている。また、板面直交方向への逸脱を防止するため、両側面にそれぞれ、前記床側支承板25と下端部連結材26とに跨る対の狭着板33、34を配設し、下端部連結材26側の板面を貫通する固定軸部材35を設けるとともに、床側支承板25側の板面を貫通する固定軸部材36を設けるようにする。なお、前記床側支承板25の上端面が緩やかな凸曲面とし、トラス構造体1が若干任意方向に傾斜していても、その傾斜誤差を吸収できるようになっている。
【0026】
〔天井側支承部構造〕
次いで、前述したトラス構造体1の天井側支承構造について、図15〜図18に基づいて詳述する。
【0027】
前記トラス構造体1の上端部には、前側弦材3と後側弦材4とを連結する上端部連結材38が設けられる。この上端部連結材38は、板状部38Aの下縁部に部材長手方向に沿って断面円形の連結軸部38Bが形成された部材で、前記板状部38Aの上縁中央部には凹状の切欠き部38aが形成されている。前側弦材3および後側弦材4との連結は、雄ネジ部39aを有する連結ピース材39および雄ネジ部40aを有する連結ピース材40をそれぞれ前記連結軸部38Bの端面に形成された雌ねじ部38b、38bに対して螺合させ、前記連結ピース材39、40および弦材3、4を貫く軸部材41、42により側部下端側が軸支されるとともに、弦材3、4の内部に挿入された前記板状部38Aの端部と弦材3、4を貫く軸部材43、44により側部上端側が軸支されている。なお、前記軸部材42は、ラチス材5を支持する軸部材を兼用するようになっている。
【0028】
一方、天井側には、天井コンクリート打設時に埋設された埋込金物(埋込部分は図示せず)から延在するとともに、下縁中央に縦方向に沿う深溝37aが形成された天井側支承板37が垂下されている。
【0029】
そして、トラス構造体1の上端部を支承させるには、前記上端部連結材38の凹状切欠き部38aを前記天井側支承板37に係合させるとともに、板面直交方向への逸脱を防止するため、両側面にそれぞれ、前記天井側支承板37と上端部連結材38とに跨る対の狭着板45、46を配設し、上端部連結材38側の板面を貫通する固定軸部材47を設けるとともに、天井側支承板37側の板面を貫通する固定軸部材48を設けるようにする。なお、前記天井側支承板37側の固定軸部材48は天井側支承板37の深溝37aを貫通するようになっており、高さ方向の建込み誤差を吸収できるようになっている。
【0030】
なお、本実施例ではパネル支持のための無目構造を示したが、DPG(ドットポイントグレージング)など任意の支持構造に対しても同様に適用することができる。また、前記床側および天井側の支承部に代えて、一方側壁面および他方側壁面の支承部として適用し、トラス構造体1を水平方向に配置し横架材などとしても使用することもできる。
【0031】
【発明の効果】
以上詳説のとおり、本発明に係るトラス構造体の支承部構造によれば、トラス構造体の建込みが簡単に行えるようになるとともに、外観的にすっきりしたものとできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本トラス構造体を用いて構築されたカーテンウォール壁面の床側内観斜視図である。
【図2】本トラス構造体を用いて構築されたカーテンウォール壁面の天井側内観斜視図である。
【図3】ラチス材連結部を示す要部側面図である。
【図4】図3のIV−IV線矢視図である。
【図5】図3のV−V線矢視図である。
【図6】ラチス材連結要領(その1)を示す図である。
【図7】ラチス材連結要領(その2)を示す図である。
【図8】ラチス材連結要領(その3)を示す図である。
【図9】タイロッド連結部以外のラチス材連結要領を示す図である。
【図10】無目支持金具20の取付け要領図である。
【図11】トラス構造体1の床側支承部の構造を示す分解図である。
【図12】トラス構造体1の床側支承部を示す側面図である。
【図13】図12のXIII−XIII線矢視図である。
【図14】図12のXIV−XIV線矢視図である。
【図15】トラス構造体1の天井側支承部の構造を示す分解図である。
【図16】トラス構造体1の天井支承部を示す側面図である。
【図17】図16のXVII−XVII線矢視図である。
【図18】図16のXVIII−XVIII線矢視図である。
【図19】従来のトラス構造体(その1)を示す要部側面図である。
【図20】従来のトラス構造体(その2)を示す要部側面図である。
【符号の説明】
1…トラス構造体、2…無目、3…前側弦材、4…後側弦材、5…ラチス材、6…タイロッド、7…開口部、8…軸貫通孔、10…ラチス本体、11…連結用金具、11B…軸挿通部、11b…軸貫通孔、15・18…支軸、16…連結カプラー、17…ソケット、20…無目支持金具、21…固定ボルト、25…床側支承板、26…下端部連結材、26a…凹状切欠き、33・34…狭着板、37…天井支承板、38…上端部連結材、38a…凹状切欠き、45・46…狭着板、P…パネル

Claims (5)

  1. 離間して配置された弦材同士が、斜方向に配設された複数のラチス材によって連結されるとともに、床側および天井側でそれぞれ支承されたトラス構造体の前記床側支承部構造であって、
    前記トラス構造体の下端部弦材間に、下縁部に凹状切欠きが形成された下端部連結材を横架するとともに、床躯体内部に予め床側支承板を外部に立設させた埋込金物を埋設しておき、
    前記床側支承板の上端面を支承座面としながら、前記下端部連結材の凹状切欠きを前記床側支承板に係合させるとともに、両側面部に配設された対の狭着板によって脱係不能に拘束したことを特徴とするトラス構造体の支承部構造。
  2. 前記床側支承板の上端面を凸曲面としてある請求項1記載のトラス構造体の支承部構造。
  3. 離間して配置された弦材同士が、斜方向に配設された複数のラチス材によって連結されるとともに、床側および天井側でそれぞれ支承されたトラス構造体の前記天井側支承部構造であって、
    前記トラス構造体の上端部弦材間に、上縁部に凹状切欠きが形成された上端部連結材を横架するとともに、天井躯体内部に予め天井側支承板を外部に垂下させた埋込金物を埋設しておき、
    前記上端部連結材の凹状切欠きを前記天井側支承板に係合させるとともに、両側面部に配設された対の狭着板によって脱係不能に拘束したことを特徴とするトラス構造体の支承部構造。
  4. 前記狭着板には、下端部連結材または上端部連結材を貫く固定軸が設けられると共に、床側支承板または天井側支承板を貫く固定軸が設けられている請求項1〜3いずれかに記載のトラス構造体の支承部構造。
  5. 前記床側および天井側の支承部に代えて、一方側壁面および他方側壁面の支承部として適用し、前記トラス構造体を横向配置とした請求項1〜4いずれかに記載のトラス構造体の支承部構造。
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