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JP3572231B2 - 通路設備 - Google Patents
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JP3572231B2 - 通路設備 - Google Patents

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  • Civil Engineering (AREA)
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、乗客コンベアを有するとともに、鉄道駅のプラットホームなどに設けるのに好適な通路設備に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、鉄道駅の階段などにエスカレータを並設させるようにした技術としては、特開平7−179282号公報、特開平7−179283号公報、特開平7−179284号公報に示されるものなどが公知である。
【0003】
これらの公知技術に示されるように、階段部分に乗客コンベアを並設するような場合等において、所定の低い地盤に隣接し、この所定の低い地盤よりも高い位置に形成される歩行通路を上面に有する築造体に、乗客コンベアを設置することが考えられる。例えば、鉄道軌道を形成する線路が設置される地盤に隣接し、この地盤よりも高い位置に形成される歩行通路を上面に有する築造体、つまり鉄道駅のプラットホームに、エスカレータを設置し、プラットホームの乗客をエスカレータで運搬して、上部床まで運搬する通路設備を設置することがおこなわれている。
【0004】
このような通路設備を設けるに際し、従来では、プラットホームの一部を掘削して掘削部を形成し、エスカレータの下部平坦部をその掘削部に収納させるようにして当該エスカレータを据付けることがおこなわれている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
従来では、上述のようにプラットホームにエスカレータの下部平坦部等を設ける際に、その掘削部の掘削深さ寸法については、エスカレータの下部平坦部を収納するための寸法だけが考慮されるに過ぎなかった。このため、線路が設置される地盤側に位置するプラットホームの端部から乗客コンベアまでの最短距離が、例えばプラットホームの上面に1人の歩行者が通行可能な程度に比較的小さい場合などにあって、掘削深さが大き過ぎたときなどには、プラットホームに隣接する線路の地盤に緩みや崩れ等を生じてしまうことがあった。このように掘削作業に際して、線路の地盤に対し緩みや崩れ等の悪影響を与えてしまうと、当該地盤の補修作業が必要となり、その補修作業のための特別な時間と費用がかかってしまうことになる。また、このような場合、鉄道の利用客にも迷惑をかける場合がある。
【0006】
本発明は、上述した従来技術における実状に鑑みてなされたもので、その目的は、乗客コンベアが設置される築造体に隣接する所定の地盤に悪影響を及ぼすことなく、当該乗客コンベアを据付けることができる通路設備を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成するために、本発明は、鉄道の線路が配置される地盤に隣接し、この所定の地盤よりも高い位置に形成される歩行通路を上面に有する鉄道駅のプラットホームと、このプラットホームの所定部分を掘削して形成される掘削部に少なくとも一部が収納される乗客コンベアとを備えた通路設備において、各踏段の前輪軸を連結するチェーンを設け、かつ、このチェーンと各前輪軸とを三角形状の特定リンクによって連結し、この特定リンクには前記前輪軸の変位を可能とする前記チェーンの伸長方向に対してほぼ直交する方向に延設する長穴を設け、反転部でチェーンの軌道に対して踏段の前輪軸を特定リンクの長穴の伸長方向に移動させて上記前輪軸の軌道が外側に位置するように設け、上記掘削部の下方に形成され、上記所定の地盤への上記掘削による悪影響を抑制する補強部を備えるとともに、
上記掘削部の掘削深さ寸法をH1、上記補強部の高さ寸法をH2、上記所定の地盤の表面から上記鉄道駅のプラットホームの上記上面までの高さ寸法をH3としたとき、
H3=H1+H2
の寸法関係に設定し、かつ上記高さ寸法H2を200mm以上とした構成にしてある。
【0008】
このように構成したので、掘削部の下方に補強部を設けてあることから築造体に掘削部を設ける掘削作業に際し、築造体に隣接する所定の地盤への当該掘削作業による悪影響が抑制され、当該所定の地盤を安定した状態のままに保つことができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の通路設備の実施形態を図1〜図4に基づいて説明する。
本実施形態では、乗客コンベアとして例えばエスカレータ1を備えている。このエスカレータ1は、例えば後述するように、通常のエスカレータに比べて本体を形成するフレームの高さ寸法が小さく形成される薄型エスカレータである。
【0010】
このエスカレータ1は、図3,4に示すように本体を形成するフレーム2と、図1等に示すようにフレーム2上に立設される欄干3と、乗客を運ぶ踏段4と、この踏段4と同期して移動するハンドレール5等を備えている。また、エスカレータ1は、上部平坦部12、傾斜部13、下部平坦部14を備えた全体形状となっている。
【0011】
当該エスカレータ1は、例えば鉄道駅の築造体、例えばプラットホーム16に配置してある。エスカレータ1の下部平坦部14を構成するフレーム2部分は、図3に示すように、歩行通路を上面に有する築造体、例えばプラットホーム16に形成した掘削部19内に収納させてある。同図3に示すように、この掘削部19にはコンクリート等から成るピット構築体20を形成してある。
【0012】
プラットホーム16は、その歩行通路を形成する上面が、このプラットホーム16に隣接する所定の地盤18に設置した線路17よりも高い位置となるように配置されている。
【0013】
図1等に示すようにエスカレータ1の一方の側部には外装壁6を設けてあり、この外装壁6に隣接させて乗客の歩行通路を形成する階段7を設置してある。この階段7の途中には、例えば踊り場9を設けてある。外装壁6の付近には、階段7の利用客のための階段用手摺11を設けてある。
【0014】
前述したプラットホーム16の上面と、階段7の最下部付近の床、すなわち下部床10とを例えば面一に形成してある。また、階段7の最上部付近の床が例えば改札口等に連絡される歩行通路を形成する上部床8となっている。エスカレータ1の下側の乗降口1aは、下部床10上に、すなわちプラットホーム16の上面に設けてある。
【0015】
そして特に、本実施形態では、図3に示すように、エスカレータ1の下部平坦部14を形成するフレーム2部分が収納される掘削部19の下部に、線路17が設置される地盤18への掘削部19の掘削による悪影響を抑制する補強部21を備えるとともに、掘削部19の掘削深さ寸法をH1、補強部21の高さ寸法をH2、地盤18の表面18aからプラットホーム16の上面までの高さ寸法をH3としたとき、
H3=H1+H2
の寸法関係に設定してある。
【0016】
本願発明者らの調査及び試験結果では、プラットホーム16の上面までの高さ寸法H3は、一般に、1000〜1300(mm)となっており、地盤18側に位置する図3に示すプラットホーム16の端部16aからエスカレータ1までの最短距離H4が2000mm以内で、そのプラットホーム16の端部16aからエスカレータ1までの間に位置するプラットホーム16の上面に乗客が通行し得る領域を有する場合などにあっては、例えば掘削深さ寸法H1を500〜800(mm)に設定し、補強部21の高さ寸法H2を200mm以上に設定すると、掘削部19を掘削する際の線路17の地盤18への悪影響を抑制できることを確認した。
【0017】
なお、エスカレータ1は、図4に示すように、フレーム2の上部平坦部12に設けられる踏段4の反転部22に、一般のエスカレータにおけるよりも径寸法の小さい例えば歯数が18歯の駆動スプロケット23を配置してある。踏段4の前輪24は前輪案内レール25によって案内され、踏段4の後輪26は後輪案内レール27によって案内される。前輪案内レール25の軌道は、当該フレーム2の幅方向、すなわち同図4の紙面と直交する方向において、後輪案内レール27の外側に位置させてある。各踏段4の前輪軸を連結する例えばチェーンピッチが6のチェーン28を設けてあり、このチェーン28と各前輪軸とを三角形状の特定リンク29によって連結させてある。この特定リンク29には、前輪軸の変位を可能にする長穴30を設けてある。この長穴30はチェーン28の伸長方向に対して、ほぼ直交する方向に延設させてある。
【0018】
この構成部分の動作について説明すると、往路を移動する踏段4が反転部22に接近するものの、まだ手前側に位置するときは、踏段4の踏面が上向きで水平に保持され、前輪軸は特定リンク29の長穴30の下端に位置している。この状態から進行し踏段4が反転をはじめ、前輪24が駆動スプロケット23のほぼ中央高さ位置付近に至るまでの間、前輪軸が特定リンク29の長穴30の伸長方向に沿うように移動し、前輪24が駆動スプロケット23のほぼ中間高さ付近に至ると、その前輪軸が長穴30の上端すなわち同図4の最右端に位置する状態となる。さらに踏段4が反転し、踏段4の踏面が下向きで水平に保持され復路を帰還する状態となると、前輪軸は特定リンク29の長穴30の下端に再び位置する。
【0019】
このような動作がおこなわれることによりチェーン28の軌道31と、踏段4の前輪軸が描く軌道32とは、反転部22に至るまでの往路、及び反転部22を通過した後の復路においてはほぼ一致するものの、反転部22においてはチェーン28の軌道31に対して踏段4の前輪軸の軌道32は外側に位置する。すなわち、通常の薄型でないエスカレータに備えられる駆動スプロケットに巻回されるチェーンの軌道に近似する軌道となる。これにより反転しようとする踏段4と、その踏段4に隣接される踏段4とが干渉し合うことがなく、これらの踏段4の反転動作を円滑におこなわせることができる。
【0020】
そして上述のように、駆動スプロケット23は通常のエスカレータにおけるよりも径寸法の小さなものであるので、本実施形態では同図4に示すフレーム2の高さ寸法Hを通常のエスカレータにおけるフレームの高さ寸法に比べて、例えば20〜30%ほど低くすることができる。これによりエスカレータ1は、その全高が通常のエスカレータに比べて低い薄型のエスカレータに構成される。したがって、前述した図3に示す補強部21を、例えば200mm以上の大きさに設定することが容易に可能となる
このように構成した実施形態にあっては、上述のようにエスカレータ1の下部平坦部14のフレーム2部分が収納される掘削部19の下方に補強部21を設けてあることから、プラットホーム16に上述の掘削部19を設ける掘削作業に際し、プラットホーム16に隣接する線路17の地盤18への当該掘削作業による悪影響が抑制され、線路17の地盤18を緩みや崩れ等を生じない安定した状態のままに保つことができる。
【0021】
したがって、掘削部19の掘削作業後に線路17の地盤18の補修作業を実施する必要がなく、そのような補修作業のための特別な時間と費用を要する懸念なくエスカレータ1を据付けることができる。また、鉄道の利用客にこのような線路17の地盤18の補修作業に伴う迷惑をかけることなくエスカレータ1を据付けることができる。
【0023】
また、上記実施形態では、乗客コンベアの一例としてエスカレータ1を挙げたが、本発明は、これに限られず、動く歩道等に適用させてもよい。
【0024】
また、上記実施形態では、鉄道駅のプラットホーム16にエスカレータ1を据付けた通路設備を挙げたが、本発明は、これに限られず、所定の地盤に隣接し、この所定の地盤よりも高い位置に形成される歩行通路を上面に有する築造体と、この築造体の所定部分を掘削して形成される掘削部に少なくとも一部が収納される乗客コンベアとを備えた通路設備であれば適用可能である。
【0025】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、乗客コンベアが設置される築造体に隣接する所定の地盤に悪影響を及ぼすことなく、当該乗客コンベアを据付けることができ、したがって、乗客コンベアの少なくとも一部が収納される掘削部の掘削作業後に従来では生じる懸念があった所定の地盤の補修作業を実施する必要がなくなり、そのような補修作業のための特別な時間と費用を要することなく当該乗客コンベアを据付けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の通路設備の一実施形態の外観構成を示す斜視図である。
【図2】図1のA−A矢視部分の拡大図である。
【図3】図1のB−B断面図である。
【図4】図1に示す一実施形態に備えられるエスカレータの上部反転部付近の構成を示す断面図である。
【符号の説明】
1 エスカレータ(乗客コンベア)
7 階段
8 上部床
10 下部床
12 上部平坦部
14 下部平坦部
16 プラットホーム(築造体)
16a 端部
17 線路
18 地盤(所定の地盤)
19 掘削部
21 補強部
H1 掘削深さ寸法
H2 補強部の高さ寸法
H3 上面高さ寸法
H4 最短距離

Claims (1)

  1. 鉄道の線路が配置される地盤に隣接し、この所定の地盤よりも高い位置に形成される歩行通路を上面に有する鉄道駅のプラットホームと、このプラットホームの所定部分を掘削して形成される掘削部に少なくとも一部が収納される乗客コンベアとを備えた通路設備において、
    各踏段の前輪軸を連結するチェーンを設け、かつ、このチェーンと各前輪軸とを三角形状の特定リンクによって連結し、この特定リンクには前記前輪軸の変位を可能とする前記チェーンの伸長方向に対してほぼ直交する方向に延設する長穴を設け、反転部でチェーンの軌道に対して踏段の前輪軸を特定リンクの長穴の伸長方向に移動させて上記前輪軸の軌道が外側に位置するように設け、上記掘削部の下方に形成され、上記所定の地盤への上記掘削による悪影響を抑制する補強部を備えるとともに、
    上記掘削部の掘削深さ寸法をH1、上記補強部の高さ寸法をH2、上記所定の地盤の表面から上記鉄道駅のプラットホームの上記上面までの高さ寸法をH3としたとき、
    H3=H1+H2
    の寸法関係に設定し、かつ上記高さ寸法H2を200mm以上としたことを特徴とする通路設備。
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