JP3573088B2 - Dispensing device for coins, etc. - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動販売機や券売機等に搭載され、コインチェンジャに使用される硬貨等の払出し装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年自動販売機への紙幣識別装置の搭載率が増大し、また自動販売機にて販売される商品の販売価格が多種多様な額に設定される傾向がある。そのためコインチェンジャから払い出す釣銭の数が増加し釣銭不足を起こしやすく、また払出しに要する時間が長くなっている。そこで、釣銭収納枚数を多くし、高速で払出し動作を行うコインチェンジャが求められている。
【0003】
以下に従来の硬貨払出し装置について説明する。従来の硬貨払出し装置の構成は、硬貨払出し装置本体と、この本体に着脱自在に装着されるとともにそれぞれ上方に入口、下方に出口を有する第1、第2のカセットと、第1のカセットの出口下方に設けた第1の払出し機構と、第2のカセットの出口下方に設けた第2の払出し機構を備え、これ等第1、第2の払出し機構はそれぞれ独立した駆動手段で駆動していた。これに類する技術として、たとえば第1の払出し機構に関して実開昭56−53250号公報、第2の払出し機構に関して実開平2−58869号公報がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら上記の従来の構成では、第1、第2のカセットに大量の釣銭を収納することで釣銭収納枚数は確保されているが、硬貨払出し装置の第1のカセットの出口下方に設けた第1の払出し機構と、第2のカセットの出口下方に設けた第2の払出し機構との各々に対応した駆動手段を配設しているので、それぞれにモータや電磁ソレノイドを要し、コストアップになるとともに払出し装置が大型化するという問題点があった。
【0005】
本発明は上記従来の問題点を解決するもので、小型化された硬貨等の払出し装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明の硬貨等の払出し装置は、複数の払出し機構に選択的に嵌合する突起を有する切替え板と、この切替え板を介して前記複数の払出し機構を駆動する駆動手段と、前記切替え板に連結して前記切替え板と前記複数の払出し機構との嵌合関係を順次切替える切替え手段とを備え、前記切替え手段は、二重ラック歯車と、この二重ラック歯車に噛み合う欠歯ピン歯車と、この欠歯ピン歯車に連結された爪車機構とを有する構造としたものであり、自動販売機内の限られた空間内で複数の硬貨払出し機構を駆動できる小型化された装置を提供するものである。
【0007】
【発明の実施の形態】
本発明の請求項1に記載の発明は、複数の払出し機構に選択的に嵌合する突起を有する切替え板と、この切替え板を介して前記複数の払出し機構を駆動する駆動手段と、前記切替え板に連結して前記切替え板と前記複数の払出し機構との嵌合関係を順次切替える切替え手段とを備え、前記切替え手段は、二重ラック歯車と、この二重ラック歯車に噛み合う欠歯ピン歯車と、この欠歯ピン歯車に連結された爪車機構とを有する硬貨等の払出し装置であり、1つの駆動手段と単純な機構を用いて、自動販売機内の限られた空間内で複数の硬貨払出し機構による硬貨払出しを可能にするものである。
【0008】
本発明の請求項2に記載の発明の爪車機構は、爪車と、この爪車に噛み合う送り爪と、前記爪車に噛み合う止め爪と、前記送り爪と連結したベルクランクとから成り、前記ベルクランクには前記送り爪作動完了時に爪車の歯面を押えるストッパーアームが一体に形成された請求項1記載の硬貨等の払出し装置としたものであり、1歯送り毎にストッパーアームが爪車を拘束して慣性運動を一旦停止させることにより、小型の電磁ソレノイドを駆動手段とし、軽い負荷で爪車機構を高速回転させても脱調現象を防ぐことができる。
【0009】
本発明の請求項3に記載の発明は、二重ラック歯車の往復移動範囲の一端を検出するセンサを備えた請求項1記載の硬貨等の払出し装置としたものであり、1個のセンサを用いて複数の硬貨払出し機構を切替え、また切替えた結果が正しく実行されたか否かを検知することができるものである。
【0010】
以下本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。図2は、本発明の一実施の形態における硬貨払出し装置を搭載したコインチェンジャの外観斜視図である。図2に示すように、このコインチェンジャでは硬貨入口1の下方に硬貨選別装置2が配設されており、投入された硬貨は正貨と偽貨とに選別された後、さらに金種ごとに選別される。
【0011】
この硬貨選別装置2の下方には複数の硬貨収納筒3を並設した第1のカセット4が配設されている。本実施の形態のコインチェンジャでは10円、50円、100円、500円の4種類の硬貨を正貨として扱うため、第1のカセット4はそれぞれの硬貨に対応した入口5a,5b,5c,5dと、それぞれの入口に対応した硬貨収納筒3a,3b,3c,3dと、偽貨を通過させるための返金通路入口6と、この返金通路入口6につながる返金通路7とを有する構成となっている。
【0012】
第1のカセット4の側方には第2のカセット8が配設される。この第2のカセット8はコインチェンジャの奥行方向に2つの硬貨収納筒9a,9bを並設して形成され、硬貨収納筒9a,9bの上端にはそれぞれ硬貨投入口10a,10bが設けられている。そして、第1のカセット4と第2のカセット8の下方には払出し機構部11が配設されている。この払出し機構部11は本体ケース12に固定されている。また、硬貨選別装置2と第1のカセット4と第2のカセット8とはそれぞれ本体ケース12に固定されたラッチ13a,13b,13cにて本体ケース12に着脱自在に固定されている。
【0013】
図3は図2で示した硬貨収納筒3aの底部形状を示す。なお、硬貨収納筒3b,3c,3dは硬貨収納筒3aとほぼ同一形状のため、硬貨収納筒3aで代表して説明する。硬貨収納筒3aの底部には、フォーク状の硬貨受け爪14a,15a,16aが配設され、この硬貨受け爪14a,15a,16aの上方から後方には略硬貨1枚の厚さをやや上回るすきまを開けて払出し孔17aがある。硬貨受け爪14aと15a、15aと16aの間には、払出し孔17aに連通したスリット18a,19aがある。硬貨受け爪14a,16aのスリット18a,19a側には硬貨収納筒3aの中心軸上に頂点を有し、上方に向かって広がった略円すい状の面取り20a,21aが施されている。この面取り20a,21aは、硬貨収納筒3aの入口5aから落下してきた硬貨がスリット18a,19aに挟まり、斜めに立って硬貨詰まりを起こすことを防止し、硬貨が転動しやすくするためのものである。
【0014】
第1のカセット4の下方の払出し機構部11には、図3に示すように硬貨収納筒3aに対応してスライダ22aが配設されている。スライダ22aはその前縁のスリット18a,19aに対応した位置に硬貨払出し爪23a,24aを有し、払出し爪23a,24aに接して硬貨孔(図示せず)を有する。硬貨払出し爪23a,24aは第1のカセット4の装着時には略硬貨1枚の厚さよりやや少ない高さだけ硬貨受け爪14a,15a,16aの上方に突出する寸法に形成されている。スライダ22a、及びスライダ22b,22c,22d(図1)で第1の払出し機構を形成している。
【0015】
図4は第2のカセット8の底部形状を示す。硬貨収納筒9a,9bの底部にも硬貨収納筒3aの底部に設けた硬貨受け爪14a,15a,16aと同様の働きをする硬貨受け爪26a,27a,28a,26b,27b,28bが配設されている。ただし硬貨収納筒9bの硬貨受け爪26b,27b,28bは他の全ての硬貨受け爪とは反対の方向に配設されており、硬貨収納筒9a,9bは略硬貨1枚の厚さをやや上回るすきまを開けて相互に連通した払出し孔29を共有する。硬貨受け爪26aと27a、27aと28a、26bと27b、27bと28bの間にはそれぞれ払出し孔29に連通したスリット30a,31a,30b,31bがある。硬貨受け爪26a,28a,26b,28bのスリット30a,31a,30b,31b側には、硬貨収納筒3aの底部に設けた略円すい状の面取り20a,21aの場合と同様に、硬貨収納筒9a,9bの中心軸上に頂点を有し、上方に向かって広がった略円すい状の面取り32a,33a,32b,33bが施されている。
【0016】
第2のカセット8の下方の払出し機構部11には、図4に示すように硬貨収納筒9a,9bに共通の払出し板34が配設されており、払出し板34はその前縁のスリット30a,31aに対応した位置に硬貨払出し爪35a,36aを有し、後縁のスリット30b,31bに対応した位置にも同様に硬貨払出し爪35b,36bを有する。硬貨払出し爪35a,36a,35b,36bに接して共通の硬貨孔37がある。硬貨払出し爪35a,36a,35b,36bは第2のカセット8の装着時には略硬貨1枚の厚さよりやや少ない高さだけ硬貨受け爪26a,27a,28a,26b,27b,28bの上方に突出する寸法に形成されている。
【0017】
第1のカセット4の下端後部には硬貨収納筒3aと3d、3bと3cの間に硬貨流出防止体38a(図5)、(もう一つは図示せず)が上下方向に摺動自在に装着されている。硬貨流出防止体38a、ともう一つ(図示せず)はほぼ同一形状のため、図5においては硬貨流出防止体38aで代表して説明する。硬貨流出防止体38aは、ばね39aにて下方に加圧され、第1のカセット4が本体ケース12から離脱しているときには払出し孔17a,17b内に突出して収納されている硬貨の落下を妨げる。硬貨流出防止体38aには後方に突出した突起40aがあり、第1のカセット4が本体ケース12に装着されたときに本体ケース12の一部と噛み合い、硬貨流出防止体38aを押し上げ、払出し孔17a,17b(図示せず)を開放する。
【0018】
図6にて第2のカセット8の下端中央には硬貨収納筒9aと9bとの間に硬貨流出防止体38cが上下方向に摺動自在に装着されており、ばね39cにて下方に加圧され、第2のカセット8が本体ケース12から離脱しているときには払出し孔29内に突出して、収納されている硬貨の落下を妨げる。硬貨流出防止体38cには側方に突出した突起40cがあり、第2のカセット8が本体ケース12に装着されたときに本体ケース12の凸部120と噛み合い、硬貨流出防止体38cを押し上げ、払出し孔29を開放する。
【0019】
図1にて、払出し板34は副基台41のガイド部42a,42bにより前後方向にのみ摺動自在に保持され、払出し板34の下部に保持されたピン43を介してリンク44に、ピン45を介してリンク46に回動及び摺動自在に連結されている。リンク46はリンク47に固定されたピン48と回動自在に連結されている。リンク47はその上端にてピン49を介して副基台41に対し回動自在に支持され、リンク44はその中央付近にてピン50を介して副基台41に対し回動自在に支持される。
【0020】
副基台41の下方には主基台51が配設され、主基台51の上には前後方向に摺動自在に保持されたサブスライダ52,53と、固定されたピン54とが配設されている。サブスライダ52,53にはそれぞれピン55,56が固定されており、また主基台51を貫通する連結突起57,58がそれぞれ一体に形成されている。リンク44はピン55と、リンク46はピン54と、リンク47はピン56とそれぞれのリンクの下端にて回動及び摺動自在に連結されている。また主基台51上に固定されたガイドシャフト59に案内されたリターンブロック60がばね61によってサブスライダ52,53を後方に押圧している。
【0021】
払出し板34の硬貨孔37の下方には硬貨受62が後方から伸びており、硬貨受62の下方には副基台41と一体に形成されたシュート63がある。このシュート63の下端は硬貨通路65に開口している。この硬貨通路65は主基台51上のコインチェンジャ前面を右から左に下り、返金通路7と合流して硬貨払出し口64につながっている。払出し板34と、連結されたリンク機構と、サブスライダ52,53、及びスライダ22e,22fとで、第2の払出し機構を形成している。
【0022】
主基台51の下方には開閉蓋66が配設され、図7に示すようにヒンジシャフト67を介して主基台51に対し回動自在に支持されている。開閉蓋66のコインチェンジャ前面側には一対のロック部材67a,67bが左右方向に摺動自在に装着されており、それぞればね68a,68bにて両側に開く方向に加圧されている。ロック部材67a,67bの先端は主基台51に穿たれた穴69a,69bに嵌合し開閉蓋66を固定している。
【0023】
開閉蓋66の上には、図1に示すようにスライダ22a,22b,22c,22d,22e、及び22fが前後方向に摺動自在に配設されている。スライダ22e,22fには結合穴70,71があり、開閉蓋66固定時にはそれぞれ連結突起57,58と結合する。図8に示すようにスライダ22aは突起72aを有し、開閉蓋66上の初期設定位置に穿たれた凹部73aと嵌合し、手動装着時に定位置に設定するためのクリック感触を発生する。同様にスライダ22b,22c,22d,22e、及び22fもそれぞれ突起72b,72c,72d,72e、及び72f(図示せず)を有し、開閉蓋66上の初期設定位置に穿たれた凹部73a,73b,73c,73d,73e、及び73f(図示せず)と嵌合し、手動装着時に定位置に設定するためのクリック感触を発生する。
【0024】
図1に示すように、スライダ22a,22b,22c,22d,22e,22fはそれぞれ突起74a,74b,74c,74d,74e,74fを有し、切替え板75の凸部と選択的に嵌合することにより駆動される。
【0025】
切替え板75は開閉蓋66上で前後方向に摺動自在に配設され、第1の払出し機構と第2の払出し機構に共通の駆動手段となるメインスライダ76の内部に穿たれた溝の中に左右方向に滑動自在に保持されており、切替えガイド部77を介して切替え駆動される。メインスライダ76は両端に穿たれた溝78a,78bが、開閉蓋66から突出し先端がL字型に曲がったガイド部79a,79bと嵌合しており、開閉蓋66が開いたときにも脱落しないように保持されている。またメインスライダ76下部にはスライダ22aの突起72aと同様に、突起80a,80b(図示せず)が一体に成形されており、開閉蓋66上の初期設定位置に穿たれた凹部81a,81bと嵌合して、手動装着時に定位置に設定するためのクリック感触を発生する。
【0026】
メインスライダ76上部にはクランクピン82a,82bと嵌合する動力伝達用の溝83a,83bが穿たれており、スライダ−クランク機構の一部を成している。
【0027】
図9に示す通り、開閉蓋66の下部には、空隙84をあけて底板85が配設されており、空隙84の中にはワイパー86が配設される。図10にてワイパー86にはカム溝87と孔88が穿たれており、それぞれ開閉蓋66下側に突出した突起89と、メインスライダ76と一体に形成され開閉蓋66を貫通して下側に伸びた突起90とに嵌合する。
【0028】
図11に示すように、主基台51の後部には爪車機構の駆動手段としての電磁ソレノイド91と、プランジャ92とピン93を介して回動自在に結合し、支点94a,94b(図示せず)の回りに揺動運動するベルクランク95と、ベルクランク95とピン96を介して回転自在に結合した送り爪97と、主基台51上の支柱98の回りに回動自在に支持された爪車99と、主基台51上の支柱100の回りに揺動する止め爪101と、プランジャの戻しばね102と、送り爪97の加圧ばね103と、止め爪101の加圧ばね104から成る爪車機構を搭載する。ベルクランク95には電磁ソレノイド91の吸引時に爪車99の歯面を押さえ、爪車99の回転を拘束するストッパーアーム105が一体に形成されている。
【0029】
爪車99の下面には部分円周上に等ピッチで配列された6個の突起106があり、欠歯歯車の一形態である欠け歯ピン歯車を形成する。爪車99の下にはマングルラック(一般的な名称では二重ラック歯車)107が左右方向に滑動自在に配設されており、前記欠け歯ピン歯車と噛み合わされている。マングルラック107は光学検知用のシャッター部108と主基台51を貫通して切替え板75の切替えガイド部77に係合する二股状の突起部109を一体に形成してある。光学検知用のフォトインタラプタ110はマングルラック107の初期設定位置においてシャッター部108により遮蔽され、マングルラック107の往復移動範囲の一端に設定された初期設定状態を検出する位置に配置されている。
【0030】
爪車機構の上部にはモータ111に連結された減速機112が配設され、減速機112の出力軸113には回転制御用のカム114が固定されている。カム114に対向してマイクロスイッチ115が配設される。出力軸113は主基台51を貫通して駆動ギヤ116に連結されており、駆動ギヤ116はクランクピン82a,82bをそれぞれ有するクランクギヤ117a,117bに噛み合う。
【0031】
以上のように構成された硬貨等の払出し装置について、以下にその動作を説明する。まず、手動操作できる部分から説明する。
【0032】
図1にてスライダ22a,22b,22c,22dは最も前に出た位置が待機位置である。同じくスライダ22e,22fは動作ストロークのほぼ中点が待機位置であり、メインスライダ76は最も前に出た位置が待機位置である。いずれも図8に突起72aの例で示すように、突起72a〔及び72b,72c,72d,72e,72f(図示せず)〕がそれぞれ凹部73a〔及び73b,73c,73d,73e,73f(図示せず)〕に嵌合するときと、メインスライダ76の下部に形成された突起80a,80b(図示せず)が凹部81a,81bに嵌合するときとに、クリック感触があり、組み立て時に開閉蓋66を開いた状態にて容易に設定できる。また、スライダ22a,22b,22c、及び22dは、最も前に出た位置では開閉蓋66のフック部にて先端が保持され、不要な反り、浮きを生じない形になっている。
【0033】
一方、爪車機構部を示す図11で、カム114はマイクロスイッチ115がOFF状態になる位相が初期設定状態であり、そのときクランクピン82a,82bが最も前に出た状態になり、待機位置にあるメインスライダ76の溝83a,83bと容易に噛み合せることができる。開閉蓋66を閉じる操作と、第1のカセット4、及び第2のカセット8の着脱動作と、硬貨払出し動作において払出し硬貨を切替え選択する動作とは、原則としてこの初期設定状態において行う。
【0034】
開閉蓋66の開閉操作は、図7に示すようにロック部材67a,67bをバネ68a,68bの反発力に抗して内側に押し、主基台51に穿たれた穴69a,69bからロック部材67a,67bを抜いて行う。開閉蓋66が閉じた状態ではバネ68a,68bの力でロック部材67a,67bは主基台に穿たれた穴69a,69bに押し込まれて嵌合し、開閉蓋66を主基台51に固定する。このようにして、特別な工具を使用せずに開閉蓋66を開き、汚れたり破損したスライダを清掃したり、交換したりして、詰まった異物や変形硬貨なども容易に取り除くことができる。また、清掃後はやはり特別な工具を使用せずに容易に組み立てて機能を回復させることができる。
【0035】
第1のカセット4は図12に示すように、ラッチ13bを指で押し上げ、第1のカセット4をその底部支点118a,118bを中心に前方へ倒し、第1のカセット4の上端が硬貨選別装置2より前に出てから斜め前方に持ち上げることにより、本体ケース12より取り外すことができる。装着時にはこの反対に第1のカセット4の底部を本体12に差し込み、底部支点118a,118bを中心に回転させて押し込み、直立させるとラッチ13bが第1のカセット4側面にあるピン119に噛み合って固定される。
【0036】
第2のカセット8の場合は、その2本の硬貨収納筒9a,9bの間の下端に接して、本体ケース12の側に、前側の硬貨収納筒9aの硬貨の有無を検出するセンサーを配設した凸部120(図6)があるため、挿抜を容易にするためのガイド機構を備えている。図13に示すようにラッチ13cを指で押し上げ、第2のカセット8をその底部支点121a,121bを中心に前方へ倒し、第2のカセット8の上端が本体ケース12より前に出てから斜め上方に引き上げると、第2のカセット8の左側面にあるガイドピン122が本体ケース12のガイド溝123を通って引き出され、本体ケース12より取り外すことができる。装着時にはこの反対に、ガイドピン122をガイド溝123に合わせて差し込み、底部支点121a,121bを中心に回転させて押し込み、直立させるとラッチ13cが第2のカセット8側面にあるピン124に噛み合って固定される。
【0037】
カセットを本体12から取り外したとき、とりわけ収納されている硬貨の枚数が少ないときには、収納されている最下層の硬貨が転動して払出し孔17a,17b,17c,17d、及び払出し孔29から落下する恐れがある。このため、本実施の形態は図5及び図6に示すごとく、第1のカセット4では硬貨流出防止体38a,38b(図示せず)が、第2のカセット8では硬貨流出防止体38cがそれぞれ最下層の硬貨の動きを拘束してカセット取り外し時の硬貨の落下を防止する。
【0038】
このようにして、投入硬貨が収納されたカセットを取り外して硬貨を回収し、また釣銭硬貨が不足している場合にはカセットを取り外して硬貨を補給し、カセットを装着することにより、一度に大量の硬貨を補給することができ、硬貨の回収、補給に要する時間が短縮される。
【0039】
次に硬貨の払出しについて説明する。払出し動作に関するフローチャートを図14、図15、図16、及び図17に示す。どの硬貨収納筒から硬貨を払出すかの切替え選択は、図1に示すように第1、第2の払出し機構に共通の駆動手段であるメインスライダ76の内部で切替え板75が左右方向に移動することによって行われる。本実施の形態の場合、この切替え順序は(表1)に示す順に設定されている。各切替え位置における切替え板75の凸部と、各スライダの凸部との関係を図18に示す。初期状態では切替え板75の凸部がスライダ22aの突起74aに嵌合しているため、初期状態にて硬貨収納筒3aからの硬貨払出しを行う場合は、切替え動作は不要である。
【0040】
【表1】
【0041】
図11及び図14において、硬貨収納筒3aから1枚払い出す場合は、まずマイクロスイッチ115がOFFになっていることを確認する。マイクロスイッチ115がONの場合はモータ111に通電して出力軸113、及びカム114を回転させ、マイクロスイッチ115がOFFになったところでモータ111を止める。次にフォトインタラプタ110の状態を調べ、もしシャッター部108にて遮蔽されていない状態であれば、電磁ソレノイド91にパルス通電を行い、爪車99を1歯ずつ送り、マングルラック107を動かして、フォトインタラプタ110がシャッター部108にて遮蔽されたところで止める。
【0042】
爪車送りの原理は、公知の送り爪と止め爪からなる爪車機構である。ただし、本実施の形態においては、爪車99、マングルラック107、切替え板75の慣性運動により、慣性力が加圧ばね103,104により発生される制動力を越えて脱調現象を起こし、爪車99が所定角度以上に送られることを防ぐ機構がある。図19に示すように、電磁ソレノイド91の吸引により、ベルクランク95が揺動するとき、ベルクランク95と一体に形成されたストッパーアーム105が爪車99の歯面を押さえるようにしている。これにより電磁ソレノイド91の吸引動作時に、高速で回転する爪車99を拘束して慣性運動をいったん停止させている。こうして、加圧ばね103,104の荷重を小さくしても十分な制動力が得られ、小型の電磁ソレノイドを短い周期で吸引させて、爪車送り動作を行うことができる。ここで図19は電磁ソレノイド91吸引時の爪車機構の位置関係を示し、図20は電磁ソレノイド91の開放時の爪車機構の位置関係を示す。
【0043】
爪車99の回転は、図19及び図20に示すようにマングルラックと欠け歯ピン歯車として公知の、回転運動を往復運動に変換する機構を用いて変換される。本実施の形態ではマングルラック107が最も左側に寄った往復運動の折り返し点を初期状態に設定しており、シャッター部108がこの位置にあるときフォトインタラプタ110が遮蔽され、初期状態を検出する。マングルラック107の左右方向の往復運動は二股状の突起部109(図11)を介して切替え板75に伝達され、図18に示す切替え位置を取る。
【0044】
これで初期状態が確認できたので、図11、及び図15に示すように、モータ111に通電して硬貨払出しに入る。モータ111の回転は減速機112を通じて出力軸113に伝達される。出力軸113の回転につれてカム114がマイクロスイッチ115をONにし、回転開始を検出する。出力軸113の回転は駆動ギヤ116を介して一対のクランクギヤ117a,117bに伝達される。この回転運動はスライダ−クランク機構で変換され、メインスライダ76の前後方向の往復運動となる。メインスライダ76は切替え板75と共に後方へ移動し、切替え板75の凸部がスライダ22aの突起74aと嵌合してスライダ22aを後方へ引く。このとき、図21及び図22に示すように、切替え板75の切替えガイド部77は、主基台51の下部に各切替え位置に対応して穿たれたガイド溝124に入り、払出しを終わってメインスライダ76が初期状態に戻る直前までガイドされる。これにより、払出し中に外来ノイズの影響を受けたり、停電により払出し途中での起動停止が行われた場合でも、1回の払出し動作が終了してメインスライダ76が初期状態に戻るまで切替え板75の切替え動作が拘束されるため、電磁ソレノイド91の誤動作等により切替え機構が噛み込むことを防止できる。
【0045】
図23に示すようにスライダ22aの硬貨払出し爪23a,24aは、初期状態では硬貨収納筒3aの前側(図23の右側を前側とする。)に待機しているが、スライダ22aが後方へ引かれると、硬貨収納筒3a内に重積された硬貨のうち最下層の1枚の硬貨を後方へ引き出す。硬貨払出し爪23a,24aは硬貨受け爪14a,15a,16aの上方に略硬貨1枚の厚さよりやや少ない高さだけ突出しているため、最下層の1枚だけが引き出され、2枚目の硬貨は硬貨収納筒3aの中に残る。
【0046】
図24に示すようにスライダ22aが後方へ引き出されると、最下層の硬貨は硬貨受け爪14a,15a,16aから外れ、払出し孔17aを通り、硬貨孔25aの中に落下し、払出される。スライダ22aは最後方位置(クランクの上死点と称する)を過ぎ、硬貨払出し爪23a,24aで2枚目の硬貨を支えたまま、メインスライダ76に押されて前方へ戻る。メインスライダ76がクランクの最前方位置(クランクの下死点と称する)に近づくと、カム114の形状設定により、マイクロスイッチ115がOFFになり、モータ111を止める。これで1枚の硬貨が払い出され、図23に示す初期状態に戻ったことになる。同一金種の硬貨を何枚か払い出す場合は、モータ111に引き続き通電して所定回数スライダ22aを往復させる。
【0047】
本実施の形態では複数の硬貨収納筒から同時に硬貨を払い出すことができる。3本の硬貨収納筒から払出しを行う場合を代表例として図15で説明する。(表1)及び図18において硬貨収納筒3a,3b,3cの同時払出しは初期状態から2ステップ切替え板75を動かした状態に相当する。爪車99は14歯であり、電磁ソレノイド91に対する14回のパルス通電により、1回転して初期状態に戻る。従って、爪車99の回転角度を14進のカウンタKの値で表現することができる。この場合初期状態はK=0であり、3金種同時払出しの位置はK=2に相当する。電磁ソレノイド91に1回通電する都度K=K+1として1ずつ加算する。初期状態から始めて2回通電すればK=2となり、目標とする位置になる。このとき図19に示すごとく切替え板75は突起74a,74b,74cに嵌合しており、モータ111に通電してメインスライダ76を1往復させればスライダ22a,22b,22cが1往復動き、硬貨収納筒3a,3b,3cから各1枚ずつ硬貨を払い出すことができる。
【0048】
なお、このとき硬貨収納筒3a,3bの硬貨はクランクの上死点にて払い出されるが、硬貨収納筒3cの硬貨は底板85の上の85a部に落下する。図10に示すように、この硬貨はメインスライダ76により駆動され、クランクの上死点において後方に下がっているワイパー86により、メインスライダ76の戻り工程にて硬貨収納筒3a,3bの硬貨と同じ払出し領域に払い出される。
【0049】
次に、第2のカセット8の硬貨収納筒9aから払い出す場合について図16を用いて説明する。図18、及び(表1)において、この場合はK=5とすればよいことがわかる。3金種払出しのK=2の状態から電磁ソレノイド91に3回通電すれば、爪車99はK=5の状態となる。K=5のとき切替え板75はスライダ22eの突起74eと嵌合している。図25に示すこの状態からメインスライダ76がクランクの上死点まで動くと、図26に示すようにスライダ22e、サブスライダ52、ピン55が後方に引かれる。リンク44はピン55により、ピン50の回りに揺動運動して、ピン43を前方に押し出す。当初硬貨収納筒9aと9bの中間に待機していた払出し板34は、ピン43に押されて硬貨収納筒9aの下に移動する。硬貨払出し爪35a,36aは硬貨収納筒9aより前方に待機する。
【0050】
メインスライダ76がクランクの下死点へ移動すると、スライダ22e、サブスライダ52、ピン55はメインスライダ76に押されて、図25に示す待機位置に戻り、リンク44は待機位置に引き戻される。払出し板34はピン55に引かれて待機位置に戻り、その過程で硬貨収納筒9aに重積された硬貨のうち最下層の1枚を硬貨払出し爪35a,36aが引き出す。引き出された硬貨は硬貨受け爪26a,27a,28a(図4)から外れて払出し孔29、及び硬貨孔37を通って落下し、払出し板34の硬貨受62に当たって水平の姿勢から垂直方向に回転し、シュート63を滑り落ちる。シュート63の下端に達した硬貨は硬貨通路65を通って硬貨払出し口64(図1)から払い出される。
【0051】
上記過程で払出し板34が前方に動くと、リンク46はピン45を介してピン54を中心に前方に傾き、ピン48が前方に移動する。リンク47はピン48を介してピン49を中心に揺動し、ピン56、サブスライダ53、スライダ22fを前方に押し出す。また、このときサブスライダ53はばね61に抗してリターンブロック60を前方に押す。これらの動作は硬貨払出しには直接関与しないが、リンク機構の構成上発生するものである。
【0052】
メインスライダ76が待機位置に戻ると、リンク46は直立し、リンク47はピン56、サブスライダ53、スライダ22fを待機位置に引き戻す。ただし、リンクの嵌合ガタなどの要因により、ピン56、サブスライダ53、スライダ22fは完全に待機位置まで戻らないことがある。この状態では切替え板75が拘束されて以後切替え動作ができなくなるため、リターンブロック60とばね61によりサブスライダ53を完全に待機位置まで押し戻し、切替え動作が継続できるようにしている。
【0053】
引き続き第2のカセット8の硬貨収納筒9bから払い出す場合について説明する。(表1)にて、この場合はK=7とすればよいことがわかる。硬貨収納筒9aの払出しが終了したときK=5であるから、電磁ソレノイド91に2回パルス通電すればK=7となり、切替え板75はスライダ22fの突起74f(図18)と嵌合する。この状態から、図27に示すようにメインスライダ76がクランクの上死点まで動くと、スライダ22f、サブスライダ53、ピン56が後方に引かれる。リンク47はピン56により、ピン49の回りに揺動運動してピン48を後方へ動かす。リンク46はピン48に引かれてピン54の回りに揺動し、後方に傾く。リンク46に嵌合したピン45が後方に動くため、硬貨収納筒9aと9bの中間に待機していた払出し板34は、ピン45に引かれて硬貨収納筒9bの下に移動し、硬貨払出し爪35a,35bは硬貨収納筒9bより後方に待避する。
【0054】
メインスライダ76がクランクの下死点へ移動すると、スライダ22f、サブスライダ53、ピン56はメインスライダ76に押されて、図25に示す待機位置に戻り、リンク47、及びリンク46も待機位置に引き戻される。払出し板34はピン45に引かれて待機位置に戻り、その過程で硬貨収納筒9bに重積された硬貨のうち最下層の1枚を、硬貨払出し爪35b,36bが引き出す。引き出された硬貨は硬貨受け爪26b,27b,28b(図4)から外れて、図25に示すように、払出し孔29、及び硬貨孔37を通って落下し、硬貨受62に当たって水平の姿勢から垂直方向に回転し、シュート63を滑り落ちる。シュート63の下端に達した硬貨は、硬貨通路65を通って硬貨払出し口64(図1)から払い出される。
【0055】
上記過程で払出し板34が後方に動くと、リンク44はピン43を介してピン50を中心に揺動し、ピン55を前方に押し出す。サブスライダ52、及びスライダ22eも、ピン55とともに前方に動く。また、このときサブスライダ52はバネ61に抗してリターンブロック60を前方に押す。この動作は硬貨払出しに直接関与しないが、リンク機構の構成上発生するものである。
【0056】
払出し板34が待機位置に戻ると、リンク44は直立し、ピン55、サブスライダ52、及びスライダ22eを待機位置に引き戻す。このとき、リンク機構の嵌合ガタなどの要因により、ピン55、サブスライダ53、スライダ22eは完全に待機位置まで戻らないことがある。この状態では切替え板75が拘束されて以後切替え動作ができなくなるため、リターンブロック60とばね61によりサブスライダ53を完全に待機位置まで押し戻し、切替え動作が継続できるようにしている。
【0057】
メインスライダ76がクランクの下死点に戻り、引き続き払い出す予定の硬貨がなければ、図17に示すように、モータ111の通電を止め、K=14(0)となるまで電磁ソレノイド91に(この場合は7回)パルス通電することにより初期状態に戻る。
【0058】
電磁ソレノイド91に対する所定回数のパルス通電と、モータ111に対する所定時間の通電の後、フォトインタラプタ110、及びマイクロスイッチ115が初期状態を検出できないときは、なんらかの異常が発生したことが判定できる。この場合は再度動作チェックを行い、詰まり判定、またはエラー判定をして以後の動作を停止し、被害の拡大を防ぐことができる。
【0059】
こうして、本実施の形態では、第1の払出し機構と、第2の払出し機構とを、小型化された共通の駆動機構を用いて駆動し、第1のカセット4の4本の硬貨収納筒3a,3b,3c,3dに合計約271枚の釣銭硬貨を収納している。第2のカセット8には2本の硬貨収納筒9a,9bを前後方向に配列して、共通の払出し孔29及び、払出し板34を用いた払出し機構を採用することにより、コインチェンジャの幅を広げることなしに合計約268枚の釣銭硬貨を収納している。第1、第2のカセットを併せて総計539枚の釣銭硬貨を収納する能力を有しており、釣銭切れによる販売機会損失の恐れをなくしている。また、爪車機構を用いた払出し硬貨収納筒の高速切替えと、多金種同時払出し方式の採用により、釣銭払出し時間を短縮している。
【0060】
なお、本実施の形態は硬貨収納筒をカセット化した形式の硬貨払出し装置について述べているが、本発明は硬貨収納筒が本体に固定された形式の硬貨払出し装置についても同様の構成により、容易に適用できるものである。
【0061】
また、本実施の形態は日本国発行の硬貨のうち、10円、50円、100円、500円の各硬貨を取り扱う硬貨払出し装置であるが、本発明の内容は、1円、5円などの他金種硬貨や、外国硬貨、及び硬貨類似形状のメタル、トークン類の払出し装置にも同様に適用できるものである。
【0062】
【発明の効果】
以上のように本発明の硬貨等の払出し装置は、複数の払出し機構に選択的に嵌合する突起を有する切替え板と、この切替え板を介して前記複数の払出し機構を駆動する駆動手段と、前記切替え板に連結して切替え板と複数の払出し機構との嵌合関係を順次切替える切替え手段とを備え、前記切替え手段は、二重ラック歯車と、この二重ラック歯車に噛み合う欠歯ピン歯車と、この欠歯ピン歯車に連結された爪車機構とを有する構造としたものであり、1つの駆動手段と単純な機構を用いて、自動販売機内の限られた空間内で複数の硬貨払出し機構による硬貨払出しを可能にするものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における硬貨払出し装置の斜視図
【図2】本発明の実施の形態における硬貨払出し装置を装着したコインチェンジャの外観斜視図
【図3】本発明の実施の形態における第1のカセットに属する硬貨収納筒の底部斜視図
【図4】本発明の実施の形態における第2のカセットの底部斜視図
【図5】本発明の実施の形態における第1のカセットの硬貨流出防止体を含む底部断面図
【図6】本発明の実施の形態における第2のカセットの硬貨流出防止体を含む底部断面図
【図7】本発明の実施の形態における開閉蓋の動作説明用の斜視図
【図8】本発明の実施の形態におけるスライダ部の断面図
【図9】本発明の実施の形態におけるワイパー部の断面図
【図10】本発明の実施の形態における払出し装置の下面図
【図11】本発明の実施の形態における爪車機構部を示す斜視図
【図12】本発明の実施の形態における第1のカセットの装着動作説明用の側面図
【図13】本発明の実施の形態における第2のカセットの装着動作説明用の側面図
【図14】本発明の実施の形態における払出し装置の動作フローチャート
【図15】本発明の実施の形態における払出し装置の動作フローチャート
【図16】本発明の実施の形態における払出し装置の動作フローチャート
【図17】本発明の実施の形態における払出し装置の動作フローチャート
【図18】(a)〜(h)は本発明の実施の形態における切替え板と払出し動作を行うスライダとの関係を示す概念図
【図19】本発明の実施の形態における爪車機構の動作説明用の図
【図20】本発明の実施の形態における爪車機構の動作説明用の図
【図21】本発明の実施の形態における切替え板のガイド部断面図
【図22】本発明の実施の形態における切替え板のガイド部下面図
【図23】本発明の実施の形態における第1のカセットの払出し動作説明用の側面断面図
【図24】本発明の実施の形態における第1のカセットの払出し動作説明用の側面断面図
【図25】本発明の実施の形態における第2のカセットの払出し動作説明用の側面断面図
【図26】本発明の実施の形態における第2のカセットの払出し動作説明用の側面断面図
【図27】本発明の実施の形態における第2のカセットの払出し動作説明用の側面断面図
【符号の説明】
4 第1のカセット
8 第2のカセット
12 本体ケース
22a,22b,22c,22d,22e,22f スライダ
34 払出し板
52,53 サブスライダ
75 切替え板
76 メインスライダ
99 欠歯歯車
107 二重ラック歯車
111 モータ[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a payout device for coins and the like which is mounted on a vending machine, a ticket vending machine, and the like and used for a coin changer.
[0002]
[Prior art]
2. Description of the Related Art In recent years, the mounting rate of banknote recognition devices in vending machines has increased, and the selling prices of commodities sold in vending machines have tended to be set to various amounts. As a result, the number of changes to be paid out from the coin changer increases, and shortage of change is likely to occur, and the time required for paying out becomes longer. Therefore, there is a demand for a coin changer that increases the number of stored change and performs a payout operation at high speed.
[0003]
Hereinafter, a conventional coin dispensing apparatus will be described. The structure of the conventional coin dispensing apparatus includes a coin dispensing apparatus main body, first and second cassettes detachably mounted on the main body and each having an upper entrance and a lower exit, and an exit of the first cassette. It has a first dispensing mechanism provided below and a second dispensing mechanism provided below the outlet of the second cassette, and the first and second dispensing mechanisms are driven by independent driving means. . As a technique similar to this, there is, for example, Japanese Utility Model Application Laid-Open No. 56-53250 concerning the first dispensing mechanism and Japanese Utility Model Application Laid-Open No. 2-58869 regarding the second dispensing mechanism.
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
However, in the above-described conventional configuration, the number of change stored is secured by storing a large amount of change in the first and second cassettes. However, the first dispenser provided below the exit of the first cassette of the coin dispensing apparatus. Since the drive means corresponding to each of the dispensing mechanism and the second dispensing mechanism provided below the outlet of the second cassette are arranged, a motor and an electromagnetic solenoid are required for each of them, resulting in an increase in cost. In addition, there is a problem that the dispensing device becomes large.
[0005]
An object of the present invention is to solve the above-mentioned conventional problems, and an object of the present invention is to provide a small-sized coin and other coin dispensing apparatus.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, a coin dispensing device of the present invention includes a switching plate having a projection selectively fitted to a plurality of dispensing mechanisms, and a drive for driving the plurality of dispensing mechanisms via the switching plate. Means, and switching means coupled to the switching plate for sequentially switching the fitting relationship between the switching plate and the plurality of payout mechanisms, wherein the switching means includes a double rack gear, and a double rack gear. Missing teeth pin Gears and this missing tooth pin It has a structure having a ratchet mechanism connected to a gear, and provides a miniaturized device capable of driving a plurality of coin dispensing mechanisms in a limited space in a vending machine.
[0007]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
The invention according to
[0008]
The ratchet mechanism of the invention according to claim 2 of the present invention includes a ratchet, a feed pawl that meshes with the pawl, a stop pawl that meshes with the pawl, and a bell crank connected to the feed pawl, The coin ejecting device according to
[0009]
According to a third aspect of the present invention, there is provided the coin dispensing apparatus according to the first aspect, further comprising a sensor for detecting one end of a reciprocating range of the double rack gear. It can be used to switch a plurality of coin dispensing mechanisms and detect whether or not the result of the switching has been correctly executed.
[0010]
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings. FIG. 2 is an external perspective view of a coin changer equipped with the coin payout device according to the embodiment of the present invention. As shown in FIG. 2, in this coin changer, a coin sorting device 2 is disposed below a
[0011]
Below the coin sorting device 2, a
[0012]
A second cassette 8 is provided beside the
[0013]
FIG. 3 shows the bottom shape of the coin storage cylinder 3a shown in FIG. Since the
[0014]
As shown in FIG. 3, a
[0015]
FIG. 4 shows the bottom shape of the second cassette 8.
[0016]
As shown in FIG. 4, a
[0017]
At the rear of the lower end of the
[0018]
In FIG. 6, at the center of the lower end of the second cassette 8, a coin outflow prevention member 38c is slidably mounted in the vertical direction between the coin storage tubes 9a and 9b, and is pressed downward by a spring 39c. When the second cassette 8 is detached from the
[0019]
In FIG. 1, the
[0020]
A
[0021]
Below the
[0022]
An opening / closing
[0023]
As shown in FIG. 1,
[0024]
As shown in FIG. 1, the
[0025]
The switching
[0026]
[0027]
As shown in FIG. 9, a
[0028]
As shown in FIG. 11, an
[0029]
On the lower surface of the
[0030]
A
[0031]
The operation of the coin dispensing device configured as described above will be described below. First, a part that can be manually operated will be described.
[0032]
In FIG. 1, the positions of the
[0033]
On the other hand, in FIG. 11 showing the ratchet mechanism, the phase of the
[0034]
As shown in FIG. 7, the opening and closing operation of the opening / closing
[0035]
As shown in FIG. 12, the
[0036]
In the case of the second cassette 8, a sensor for detecting the presence or absence of coins in the front coin storage cylinder 9a is disposed on the side of the
[0037]
When the cassette is removed from the
[0038]
In this way, the cassette containing the inserted coins is removed and coins are collected, and if change coins are insufficient, the cassettes are removed and replenished with coins, and a large amount of coins are attached at a time by installing the cassettes. Coins can be replenished, and the time required for coin collection and replenishment is reduced.
[0039]
Next, coin payout will be described. Flow charts relating to the payout operation are shown in FIG. 14, FIG. 15, FIG. 16, and FIG. As shown in FIG. 1, the switching selection of which coin storage cylinder to pay out the coin is performed by moving the switching
[0040]
[Table 1]
[0041]
11 and 14, when paying out one coin from the coin storage cylinder 3a, first, it is confirmed that the
[0042]
The principle of the ratchet feed is a ratchet mechanism including a known feed pawl and a pawl. However, in the present embodiment, due to the inertial motion of the
[0043]
The rotation of the
[0044]
Now that the initial state has been confirmed, the
[0045]
As shown in FIG. 23, the coin dispensing claws 23a and 24a of the
[0046]
When the
[0047]
In the present embodiment, coins can be paid out simultaneously from a plurality of coin storage tubes. A case where payout is performed from three coin storage cylinders will be described with reference to FIG. 15 as a representative example. In Table 1 and FIG. 18, simultaneous payout of the
[0048]
At this time, the coins in the
[0049]
Next, a case of dispensing from the coin storage cylinder 9a of the second cassette 8 will be described with reference to FIG. From FIG. 18 and (Table 1), it can be seen that in this case, it is sufficient to set K = 5. If the
[0050]
When the
[0051]
When the
[0052]
When the
[0053]
Next, the case of paying out from the coin storage cylinder 9b of the second cassette 8 will be described. It can be seen from Table 1 that K = 7 in this case. Since K = 5 when the coin storage cylinder 9a has been dispensed, K = 7 if the pulse is supplied to the
[0054]
When the
[0055]
When the
[0056]
When the
[0057]
When the
[0058]
If the
[0059]
Thus, in the present embodiment, the first payout mechanism and the second payout mechanism are driven by using the downsized common drive mechanism, and the four coin storage cylinders 3a of the
[0060]
Although the present embodiment describes a coin dispensing apparatus in which a coin storage cylinder is made into a cassette, the present invention can be easily applied to a coin dispensing apparatus in which a coin storage cylinder is fixed to a main body by the same configuration. It can be applied to
[0061]
Further, the present embodiment is a coin dispensing apparatus that handles coins of 10 yen, 50 yen, 100 yen, and 500 yen among coins issued in Japan, but the content of the present invention is 1 yen, 5 yen, etc. The present invention can be similarly applied to a dispensing apparatus for other denomination coins, foreign coins, and metals and tokens similar in shape to coins.
[0062]
【The invention's effect】
As described above, the coin dispensing device of the present invention includes a switching plate having a projection that is selectively fitted to a plurality of dispensing mechanisms, and a driving unit that drives the plurality of dispensing mechanisms via the switching plate. Switching means connected to the switching plate for sequentially switching a fitting relationship between the switching plate and the plurality of payout mechanisms, wherein the switching means includes a double rack gear, and a toothless tooth meshing with the double rack gear. pin Gears and this missing tooth pin It has a structure with a ratchet mechanism connected to a gear, and can use a single driving means and a simple mechanism to pay out coins by a plurality of coin payout mechanisms in a limited space in a vending machine. It is to be.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a perspective view of a coin dispensing apparatus according to an embodiment of the present invention.
FIG. 2 is an external perspective view of a coin changer equipped with a coin dispensing device according to the embodiment of the present invention.
FIG. 3 is a bottom perspective view of a coin storage cylinder belonging to a first cassette according to the embodiment of the present invention.
FIG. 4 is a bottom perspective view of a second cassette according to the embodiment of the present invention.
FIG. 5 is a bottom sectional view of the first cassette including a coin outflow preventing body according to the embodiment of the present invention.
FIG. 6 is a bottom sectional view of the second cassette including a coin outflow preventing body according to the embodiment of the present invention.
FIG. 7 is a perspective view for explaining the operation of the opening / closing lid according to the embodiment of the present invention.
FIG. 8 is a sectional view of a slider portion according to the embodiment of the present invention.
FIG. 9 is a sectional view of a wiper portion according to the embodiment of the present invention.
FIG. 10 is a bottom view of the payout device according to the embodiment of the present invention.
FIG. 11 is a perspective view showing a ratchet mechanism according to the embodiment of the present invention.
FIG. 12 is a side view for explaining the mounting operation of the first cassette in the embodiment of the present invention.
FIG. 13 is a side view for explaining a mounting operation of the second cassette in the embodiment of the present invention.
FIG. 14 is an operation flowchart of the payout device according to the embodiment of the present invention.
FIG. 15 is an operation flowchart of the payout device according to the embodiment of the present invention.
FIG. 16 is an operation flowchart of the payout device according to the embodiment of the present invention.
FIG. 17 is an operation flowchart of the payout device according to the embodiment of the present invention.
FIGS. 18A to 18H are conceptual diagrams showing a relationship between a switching plate and a slider performing a payout operation in the embodiment of the present invention.
FIG. 19 is a diagram for explaining the operation of the ratchet mechanism according to the embodiment of the present invention.
FIG. 20 is a diagram for explaining the operation of the ratchet mechanism according to the embodiment of the present invention.
FIG. 21 is a sectional view of a guide portion of the switching plate according to the embodiment of the present invention.
FIG. 22 is a bottom view of the guide portion of the switching plate according to the embodiment of the present invention.
FIG. 23 is a side cross-sectional view for explaining a payout operation of the first cassette in the embodiment of the present invention.
FIG. 24 is a side cross-sectional view for explaining the payout operation of the first cassette in the embodiment of the present invention.
FIG. 25 is a side cross-sectional view for explaining the dispensing operation of the second cassette in the embodiment of the present invention.
FIG. 26 is a side cross-sectional view for explaining a payout operation of the second cassette in the embodiment of the present invention.
FIG. 27 is a side cross-sectional view for explaining a payout operation of the second cassette in the embodiment of the present invention.
[Explanation of symbols]
4 First cassette
8 Second cassette
12 Body case
22a, 22b, 22c, 22d, 22e, 22f Slider
34 Dispensing board
52, 53 Sub slider
75 Switching board
76 Main Slider
99 Missing gear
107 Double rack gear
111 motor
Claims (3)
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000364222A JP3573088B2 (en) | 2000-11-30 | 2000-11-30 | Dispensing device for coins, etc. |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000364222A JP3573088B2 (en) | 2000-11-30 | 2000-11-30 | Dispensing device for coins, etc. |
Related Parent Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP02351692A Division JP3509112B2 (en) | 1992-02-10 | 1992-02-10 | Dispensing device for coins, etc. |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2001184538A JP2001184538A (en) | 2001-07-06 |
| JP3573088B2 true JP3573088B2 (en) | 2004-10-06 |
Family
ID=18835206
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2000364222A Expired - Lifetime JP3573088B2 (en) | 2000-11-30 | 2000-11-30 | Dispensing device for coins, etc. |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3573088B2 (en) |
-
2000
- 2000-11-30 JP JP2000364222A patent/JP3573088B2/en not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2001184538A (en) | 2001-07-06 |
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