JP3574647B2 - 情報処理装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は情報処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
表示パネルを備えた表示操作部を180°回転自在とした情報処理装置としては特開平5−313790号に記載されたものが知られている。この従来例はキーボード操作部を表面に備えた装置本体と表示操作部とを側縁に配置したリンクにより連結したもので、リンクの両端は装置本体、および表示操作部の側縁に沿って摺動自在とされる。
【0003】
したがって、この従来例において表示操作部の表示面を伏せた不使用状態から表示操作部の前端部を持ち上げるとリンクの両端が表示操作部、および装置本体を摺動し、装置本体の後方に表示操作部が起立したキーボード操作部使用姿勢に移行する。この状態からさらに表示操作部を後方に回転させて装置本体と平行姿勢にした後、水平方向に移動させることにより、表示操作部が装置本体上に積層され、かつ、表示面が外部に露出する表示操作部使用姿勢に移行する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上述した従来例には以下の欠点がある。すなわち、表示操作部と装置本体の側縁には常にリンクが位置しているために、見栄えが悪く、目立たないように形成すると強度が低下する。また、装置本体と表示操作部の双方には制御回路が組み込まれ、ケーブル等により接続する必要があるが、リンクは薄板材により形成されるために、ケーブル挿通経路としては利用不能であり、別途ケーブルを配置する必要が生じ、使い勝手がきわめて悪くなる。
【0005】
本発明は、以上の欠点を解消するためになされたもので、見栄えが良好で、かつ使い勝手の良好な情報処理装置の提供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明によれば上記目的は、
キーボード操作部10を表面に形成した装置本体1に表示パネルを有する表示操作部2が連結されるとともに、
前記装置本体1には表示操作部2に形成された転動路6を転動可能な転動体40が空転自在に装着された軸支点4が突設され、
軸支点4を転動路6に沿って移動させるとともに、該軸支点4回りに表示操作部2を回転させることによりキーボード操作部10の後方に表示操作部2を適宜傾斜角度で傾斜させたキーボード操作部使用姿勢と、
キーボード操作部10上に表示操作部2が表示面20をキーボード操作部10に向けて積層される不使用姿勢と、
キーボード操作部10上に表示操作部2が表示面20を表面に向けて積層される表示操作部使用姿勢との間で変換可能な情報処理装置であって、
前記軸支点4は、トルクヒンジ8により装置本体1に対して適宜の回転角度で静止可能に形成され、
前記転動路6の表示下端縁側21端部には、軸支点4に形成されるストッパプレート44に嵌合し、軸支点4のトルクヒンジ8により表示操作部2の回転角度を保持する嵌合子24が形成される情報処理装置を提供することにより達成される。
【0007】
表示パネルを有する表示操作部2はキーボード操作部10を備えた装置本体1に対して軸支点4回りに回転自在に装着される。表示操作部2を情報処理装置の不使用時における姿勢(不使用姿勢)から軸支点4回りに回転させて起立させることによりキーボード操作部10からの使用結果を表示操作部2に表示させるキーボード使用姿勢に移行させることができる。軸支点4は転動路6に沿って移動自在であり、キーボード使用姿勢からさらに表示操作部2を後方に回転させて装置本体1と平行姿勢にした後、手前側に軸支点4を移動させると表示操作部2は装置本体1上に積層され、表面に表示操作部2の表示面20が現れる表示操作部使用姿勢に移行する。
【0008】
軸支点4は装置本体1側に設けられ、表示操作部2には転動路6が設けられる。軸支点4を転動路6に沿って移動させる際に表示操作部2が装置本体1と干渉しないように、転動路6は装置本体1の表面に平行に配置される。 表示操作部2の移動は転動体40が転動路6上を転動することにより行われる。転動体40としてはローラ体のほかにピニオンが使用でき、この場合、転動路6にはピニオンに噛合するラックが使用される。
【0009】
本発明において、側縁部にリンク等が露出しないために見栄えが良好なうえに、構造が簡単になる。また、軸支点4内を例えばフレキシブルケーブル5等を挿通させることができるために、外部にケーブル5が露出することがなくなる。
【0010】
また、請求項2に係る発明のように、
前記転動路6は、その表示下端縁21側端部が、圧縮スプリング26により表示面20側に付勢されるとともに、前記表示面20側に露出する押しボタン25に当接することにより、前記不使用姿勢において前記転動体40の転動が阻止される情報処理装置とすることもできる。
【0011】
転動体40の転動経路上にはストッパ60が配置されており、表示操作部2が不使用姿勢をとる際に転動体40の移動を規制することにより表示操作部2の不用意なずれ方向の移動が防止される。ストッパ60は転動体40の転動経路に干渉して転動体40の移動を阻止するものであるならば種々のものを使用できるが、表示下端縁21(本明細書において表示操作部2を起立させ、キーボード操作部10からの入力を表示操作部2に表示させる姿勢での表示操作部2の下端縁を表示下端縁という。)側端部に行くに従って徐々に転動体40の中央部に接近するように転動路6を傾斜させ、端部を転動体40に対面させる場合には、該転動路6の端部をストッパ60として利用できる。転動路6の表示下端縁21側端部に設けられるストッパ60は不使用姿勢における転動体40の移動を阻止するが、不使用姿勢に対して反転姿勢となる表示操作部使用姿勢における転動体40の移動は許容されるために、表示操作部使用姿勢から後方への表示操作装置のスライド操作は許容される。
【0012】
【発明の実施の形態】
図1ないし5に本発明の参考例を示す。情報処理装置は上面にキートップマトリクスからなるキーボード操作部10を形成した装置本体1と、一面に液晶表示装置等の表示パネルを有する表示操作部2とを有する。装置本体1はキーボード操作部10の両側部にガイド壁11を有し、ガイド壁11内に制御基板11aが収容される。ガイド溝3はキーボード操作部10の表面にほぼ平行に配置される。
【0013】
表示操作部2の幅方向寸法はガイド壁11、11間の間隔とほぼ等しく、その両側壁面一端部に中空円筒形状の軸支点4が突設される。軸支点4はガイド溝3に嵌合し、表示操作部2は軸支点4回りに回動自在で、かつ、ガイド溝3に沿って摺動自在に装置本体1に連結される。表示操作部2が後述するように表示操作部使用姿勢に反転可能なように、軸支点4は表示操作部2の厚さ方向中心線C上に配置される(図2(b)参照)。また、軸支点4回りに回転させる際に表示操作部2との干渉が生じないように、表示操作部2の表示下端縁21、およびその対向辺縁は軸支点4と同心の曲率面とするのが望ましい。表示操作部2内に配置される表示パネルの制御基板(図示せず)と装置本体1側の制御基板11aは、軸支点4の中空部を挿通するフレキシブルケーブル5により接続される。
【0014】
したがってこの参考例において、情報処理装置を使用しない場合には、図2に示すように、軸支点4をストローク後方終端位置、すなわち装置本体1の後方位置近傍に位置させた状態で装置本体1上に積層させる。この状態では表示操作部2の裏面22が外部に現れているために、運搬時等に表示面20にダメージを与えることがない。
【0015】
この状態から、図3に示すように、軸支点4を移動させることなく表示操作部2を矢印方向に回転させて起立させるとキーボード操作部10は外部に露出し、該キーボード操作部10を操作することにより処理データを表示操作部2に表示させたり、あるいは表示操作部2に図示しないペンを利用してデータ処理作業を行うことができる(キーボード使用姿勢)。図5に示すように、ガイド溝3のストローク後方終端位置には弾性を有する係止爪30が形成されており、軸支点4が当該位置に位置する際に軸支点4の外周に形成された係合凹部41に係止する。係合凹部41は所定のピッチ角で配置されており、表示操作部2を回動させると係止カ所を変更させ、所望の傾斜角度に表示操作部2を維持する。この状態がノートパソコン等の通常の使用姿勢に対応する。
【0016】
上記姿勢から図4に示すように、軸支点4をガイド溝3に沿って手前側に摺動させて軸支点4をストローク前方終端位置に位置させた後、表示操作部2を図4(a)において矢印で示すように後方に回動させると、図4(b)、(c)に示すように表示操作部2を装置本体1上に積層させることができる。上述した不使用姿勢から表示操作部2が反転したこの姿勢においてキーボード操作部10は表示操作部2に覆われた状態となり情報処理装置の表面には表示操作部2の表示面20が露出しており、表示操作部2の表示面20をペンで操作することにより種々の作業を行うことができる。表示操作部2への操作時にキーボード操作部10は外部に露出しないために、誤ってキーボードを押下したりすることはない。また、この姿勢から再び表示操作部2を反転させた後、ストローク後方終端位置まで軸支点4を摺動させることにより簡単に不使用姿勢に変更することができる。図2、3、4に示すように、表示操作部2の回動、摺動操作時にフレキシブルケーブル5は折畳み方向の変位を受けるだけであるから、フレキシブルケーブル5の断線は生じない。
【0017】
なお、上述した説明において表示操作部2は軸支点4がガイド溝3にいかなる位置にあるときでも軸支点4回りに回動可能な場合が示されているが、ストローク後方終端位置においてのみ回動可能であれば足りる。
【0018】
また、上記参考例において表示操作部2を任意の傾斜角度に維持するための角度ストッパとして、係止爪30と係合凹部41の組み合わせによる場合が示されているが、このほかに、種々の機構が採用できる。図6はその一例を示すもので、軸支点4はガイド溝3に対して空転不可能で、かつ、ガイド溝3に沿う摺動が自在な形状、例えば長円形状に形成される。表示操作部2には任意の角度に維持することのできるトルクヒンジ8が組み込まれており、該トルクヒンジ8の一端が軸支点4に固定される。なお、本変形例、および以下に説明する他の変形例、あるいは実施の形態の説明において、上述した参考例の説明と本質的に同一の構成要素は図中に同一符号を付して説明を省略する。
【0019】
上記変形例において表示操作部2に回転トルクを付加すると、トルクヒンジ8の表示操作部2への固定端と軸支点4への固定端との間に相対回転変位が生じる。トルクヒンジ8は所定の回転トルクに対抗して原回転姿勢を維持できるために、適宜角度まで回転操作された表示操作部2はその傾斜姿勢を維持する。
【0020】
図7、8に他の変形例を示す。この変形例はキーボード操作部10を上下に移動させることにより使い勝手を向上させるもので、キーボード操作部10は装置本体1内に収容されるリフタ12上に支承される。リフタ12は装置本体1内に前後方向に移動可能に収容される断面コ字形状の枠部材であり対向側壁の前後端部にV字状のノッチ12aを備える。このリフタ12の後端には上端が装置本体1の表面に露出するレバー13が連結される。レバー13は装置本体1に回転自在に枢支されており、レバー13を図7(a)で矢印方向に回転操作するとリフタ12が前方に移動する。リフタ12の移動により側縁に突設する支承軸10aをノッチ12aに載せてリフタ12上に支承されているキーボード操作部10はノッチ12aの傾斜面により上向きの力を受け、図7(b)に示すように、上方に移動する。この姿勢がキーボード操作部10による操作位置に対応し、再び、レバー13を反対方向に回転させて支承軸10aをノッチ12a内に収め、キーボード操作部10を低い位置に移動させることにより表示操作部2の摺動スペースが確保される。なお、図7において15はキーボード操作部10の上下移動ストロークを規制するストッパを示す。
【0021】
なお、上述した変形例においてキーボード操作部10の上下操作はレバー13を手動により操作することにより行われるが、図9に示すように構成すると自動で操作できる。すなわち、図9に示す変形例において、軸支点4にはレバー操作突起42が突設され、軸支点4の走行経路にレバー13の先端が突出する。レバー操作突起42は表示操作部2がキーボード操作部10と平行な姿勢で移動する際にはレバー13の先端に干渉せず、回転姿勢において干渉する形状に形成される。
【0022】
上記リフタ12は引張スプリング14により装置本体1の前端側に付勢されており、この位置においてキーボード操作部10の支承軸10aは図9(a)に示すようにノッチ12a内に落ち込んでいる。またレバー13は直立姿勢を維持しており、表示操作部2は表示面20をキーボード操作部10側に向けた姿勢を取っている。この状態から表示操作部2を軸支点4回りに後方に回転させると、図9(b)に示すように、レバー操作突起42はレバー13の先端に干渉し、該レバー13を図9(b)で矢印方向に回転させる。レバー13の回転によりリフタ12は引張スプリング14の反力に抗して後方に移動し、支承軸10aがノッチ12aの傾斜面を乗り上げるので、キーボード操作部10は上昇する。表示操作部2の傾斜角度を適宜角度に維持することにより、キーボード操作部10を使用した作業が可能になる。この後、図10に示すように表示操作部2をさらに回転させると、レバー操作突起42はレバー13の先端を乗り越えてレバー13の前方に移動して双方の干渉状態が解除される。障壁を失ったリフタ12は引張スプリング14の復元力により原位置に復帰するとともに、押圧ピン13aを介して引張スプリング14の力を受けるレバー13も原位置に復帰する。リフタ12の原位置への復帰により支承軸10aは再びノッチ12a内に落ち込んでキーボード操作部10の高さが低くなる。図10(a)に示すようにキーボードの沈下により軸支点4の走行経路は開放されるために、軸支点4をストローク前端側に移動させると、図10(c)に示すように、表示操作部2が表面に位置する表示操作部使用姿勢に移行できる。また、表示操作部使用姿勢から再び軸支点4を後方に移動させた後、図11に示すように表示操作部2を前方に回転させると、レバー操作突起42は一端レバー13を反時計方向に回転させる。この状態におけるレバー13の回転方向は図11(b)に示すように押圧ピン13aを作動させることがないために、レバー操作突起42はキーボード操作部10の上昇操作を行うことなくレバー13のみを一旦回転させた後、レバー13の背面に回り込む。この状態でキーボード操作部10は沈下姿勢にあるために、さらに表示操作部2を後方に回転させて装置本体1と平行姿勢にし、次いで表示操作部2を前方に平行移動させると不使用姿勢に移行する。
【0023】
図12に本発明の第2の参考例を示す。この実施の形態において軸支点4は装置本体1側に形成される。表示操作部2の側壁に開設されるガイド溝3に嵌合可能なように装置本体1の後端部側縁には軸形成壁17が形成され、該軸形成壁17から軸支点4が突設される。軸支点4には表示操作部2と装置本体1とを接続するフレキシブルケーブル5が挿通する。
【0024】
したがってこの参考例において、不使用姿勢では図12に示すように表示操作部2の裏面22が外部に現れており、表示面20が保護される。この状態から軸支点4回りに表示操作部2を回転させると、図13に示すキーボード操作部10による操作姿勢に移行する。表示操作部2を適宜の傾斜角度で固定するために、図5、あるいは図6に示す角度ストッパ機構が軸支点4回りに構成される。キーボード操作部10による作業姿勢からさらに表示操作部2を後方に回転させると表示操作部2は装置本体1と平行姿勢になり、この後、表示操作部2を手前側に平行移動させると、図14に示すように、表示操作部2の表示面20が表面に現れ、この状態で表示操作部2を使用した操作が可能になる。
【0025】
この参考例においては、キーボード操作部10の側縁にガイド壁11が突出していないためにキーボード操作部10の表面が全体にわたって平坦となっており、キーボード操作がしやすく、また、表示操作部2も装置本体1と同一の面積にすることができるために、表示面20も広く取ることができる。
【0026】
図15〜19に本発明の第3の参考例を示す。この参考例において装置本体1の後端部側縁に軸形成壁17が形成され、軸支点4が内方に向けて突設される。軸支点4には該軸支点4に対して空転自在な転動体40(本参考例においてはピニオン)が装着され、軸支点4の先端には外周に適宜数の係止凹部43aを形成したストッパ筒43が形成される。軸支点4とストッパ筒43は一体に形成される。また、ストッパ筒43の移動経路終端位置には弾性を有する係止爪30が配置される。係止爪30は表示操作部2に一体に形成される。軸支点4は表示操作部2の側壁に開設された奥行き方向に長い軸挿通開口23から表示操作部2内に挿入され、転動体40は表示操作部2内に形成された転動路6(本参考例においてはラック)上を転動する。
【0027】
したがってこの参考例において、表示操作部使用姿勢においては図15に示すように、ラック6はピニオン40の下方に位置し、ピニオン40に噛合する。この状態からキーボード操作部使用姿勢に移行するためには、一旦表示操作部2を後方に摺動させる。表示操作部2の平行移動により表示操作部2の係止爪30はストッパ筒43の係止凹部43aに係止する(図18(a)参照)。この後、表示操作部2を図18(a)に矢印方向に回転させると、係止爪30はストッパ筒43の係止凹部43aを順次乗り越えながら軸支点4回りを回転し、図18(b)に示すように、係止状態において表示操作部2を所望の傾斜姿勢に維持する(キーボード操作部使用姿勢)。
【0028】
ストッパ筒43の係止凹部43aは装置本体1の前面側から底面側にかけてのみ配置されているために、この後、さらに表示操作部2を回転させても係止状態とはならず、不使用姿勢への円滑な移行が可能となる。図19に示す不使用姿勢への移行は表示操作部2をさらに回転させて装置本体1と平行姿勢にし、装置本体1上に表示操作部2を重ね合わせればよい。
【0029】
図20に上記参考例の変形例である本実施の形態を示す。この変形例において軸支点4の先端にラック6に平行なストッパプレート44が一体に設けられる。軸支点4はトルクヒンジ8を介して軸形成壁17に装着されており、装置本体1に対して適宜の回転角度で静止できる。また、表示操作部2には表示下端縁21から反対端に向けて開口され、上記ストッパプレート44に嵌合可能なコ字形状の嵌合子24が固定される。図20に示す表示操作部使用姿勢から表示操作部2を後方に移動させると、嵌合子24が軸支点4のストッパプレート44に嵌合する。この状態から表示操作部を回転させると、嵌合子24に嵌合している軸支点4も回転し、トルクヒンジ8の働きで任意の傾斜角度に保持されて図20(b)に示すキーボード操作部使用姿勢になり、さらに表示操作部2を回転させて装置本体1上に積層すると不使用姿勢に移行する。
【0030】
図21に上記実施の形態の変形例を示す。この変形例において装置本体1の後方側縁に形成される軸形成壁17にはトルクヒンジ8を介して軸支点4が設けられる。軸支点4には上述した実施の形態と同様に転動体(ピニオン)が空転自在に装着される。表示操作部2内の転動路6(ラック)はピニオン40の移動ストロークに対して表示下端縁21側がやや短く形成される。また、表示下端縁21側の端部は上下方向、すなわち、表示操作部2の厚み方向に移動自在であり、圧縮スプリング26により表示面20側に付勢される。転動路40の表示下端縁21と反対辺縁側は固定されており、付勢側端部は頭部25aが表示面20側に露出する押しボタン25に当接して表示面20側への移動を規制される。押しボタン25がピニオン40の転動経路に干渉しないように、押しボタン25はラック6により表示装置2の中央部寄りに配置され、ラック6には側方にフランジ61が突設されて押しボタン25に当接する。押しボタン25に当接した状態でラック6の被付勢側端部はピニオン40の中心近傍の高さに保持される。なお、第3の参考例と同一の構成要素は図中に同一の符号を付して示す。
【0031】
この変形例において、図21に示す表示操作部使用姿勢では軸支点4はラック6の固定端側に位置しており、表示操作部2は軸支点4回りの回転、および装置本体1に沿った平行移動が許容される。表示操作部2を平行移動させると、軸支点4はラック6を圧縮スプリング26の付勢力に抗して表示装置2の裏面22側に押しやりながら相対的に移動し、ストローク終端位置においてストッパプレート44が嵌合子24に嵌合する。ラック6は短寸であるために、当該ストローク終端位置近傍においてピニオン40から脱離し、図22(a)に示すように、圧縮スプリング26の復元力により原位置に復帰したラック6の付勢側先端がピニオン40に対峙する。この状態で上記ラック6の付勢側先端はピニオン40の平行移動を阻止するストッパ60として機能する。この状態から押しボタン25を押し込んでラック6を下方に移動させてピニオン40の転動経路を開放すれば表示操作部2をもとの位置に戻すことができる。
【0032】
この後、表示操作部2を図22(a)の矢印方向に回転させると、嵌合子24に嵌合した軸支点4も一緒に回転して図22(b)に示すキーボード操作部使用姿勢に移行する。キーボード使用姿勢において表示操作部2はトルクヒンジ8により任意傾斜に維持される。
【0033】
この後、さらに表示操作部2を回転させて装置本体1上に積層すると、不使用姿勢に移行する。上述したように不使用姿勢においてはピニオン40の転動経路はストッパ60により閉塞されているために、運搬中等に不用意に表示操作部2がスライドすることが確実に防止される。また、押しボタンは表示面20側に操作頭部を露出させ、圧縮スプリング26の反力に抗して押し込むことによりラック6のストッパ60を解除するために、不使用姿勢で押しボタンは外部に露出することがなく、誤って押しボタンを操作することもない。
【0034】
なお、上記第3の参考例、およびその変形例において転動体40としてピニオンを、転動路6としてラックを使用する場合を示したが、転動体40にローラを使用することもできる。この場合、転動路6は平面で形成することができる。
【0035】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明に係る情報処理装置よれば、構造が簡単で、かつ使い勝手を良好にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の参考例を示す図で、(a)はキーボード操作部使用姿勢を示す斜視図、(b)は表示操作部使用姿勢を示す斜視説明図である。
【図2】不使用姿勢を示す図で、(a)は平面図、(b)は側面図、(c)はケーブルの状態を示す側面図である。
【図3】キーボード操作部使用姿勢への移行状態を示す図で、(a)は側面図、(b)、(c)はケーブルの状態を示す要部拡大図である。
【図4】表示操作部使用姿勢への移行状態を示す図で、(a)は移行途上におけるケーブルの状態を示す要部拡大側面図、(b)は表示操作部使用姿勢を示す側面図、(c)は表示操作部使用姿勢を示す斜視図である。
【図5】角度ストッパを示す図である。
【図6】角度ストッパの変形例を示す図で、(a)は要部拡大平面図、(b)は(a)の6B−6B線断面図である。
【図7】キーボード操作部の動作を示す図で、(a)はキーボード不使用状態を示す図、(b)はキーボード使用状態を示す図である。
【図8】図7の斜視説明図である。
【図9】図7の変形例を示す図で、(a)はキーボード操作部使用姿勢への移行途上を示す側面図、(b)は(a)の要部拡大図、(c)はキーボード操作部使用姿勢を示す側面図、(d)は(c)の要部拡大図である。
【図10】表示操作部使用姿勢への移行状態を示す図で、(a)はその途上を示す側面図、(b)は(a)の要部拡大図、(c)は表示操作部使用姿勢を示す側面図である。
【図11】不使用姿勢への移行状態を示す図で、(a)は側面図、(b)は(a)の要部拡大図である。
【図12】本発明の第2の参考例を示す図で、(a)は不使用姿勢を示す側面図、(b)は(a)の斜視図である。
【図13】キーボード操作部使用姿勢への移行状態を示す図で、(a)はその途上を示す側面図、(b)はキーボード操作部使用姿勢を示す側面図、(c)は(b)の斜視図である。
【図14】表示操作部使用姿勢への移行状態を示す図で、(a)はその途上を示す側面図、(b)は表示操作部使用姿勢を示す側面図、(c)は(b)の斜視図である。
【図15】本発明の第3の参考例を示す図で、(a)は表示操作部使用姿勢を示す平面図、(b)は(a)の18B−18B線断面図である。
【図16】図15の要部拡大図で、(a)はストッパ筒の拡大図、(b)は図15(a)の19B−19B線断面図である。
【図17】図15の要部拡大斜視図である。
【図18】キーボード操作部使用姿勢への移行状態を示す図で、(a)はその途上を示す要部拡大断面図、(b)はキーボード操作部使用姿勢を示す要部拡大断面図である。
【図19】不使用姿勢を示す図である。
【図20】図15の変形例である本発明の実施の形態を示す図で、(a)は表示操作部使用姿勢を示す要部拡大断面図、(b)はキーボード操作部使用姿勢を示す要部拡大断面図である。
【図21】図15の変形例を示す図で、(a)は表示操作部使用姿勢を示す平面図、(b)は(a)の24B−24B線断面図である。
【図22】キーボード操作部使用姿勢への移行状態を示す図で、(a)はその途上を示す要部拡大断面図、(b)はキーボード操作部使用姿勢を示す要部拡大断面図である。
【図23】不使用姿勢を示す図である。
【符号の説明】
1 装置本体
10 キーボード操作部
2 表示操作部
20 表示面
21 表示下端縁
3 ガイド溝
4 軸支点
40 転動体
5 ケーブル
6 転動路
60 ストッパ
8 トルクヒンジ
Claims (2)
- キーボード操作部を表面に形成した装置本体に表示パネルを有する表示操作部が連結されるとともに、
前記装置本体には表示操作部に形成された転動路を転動可能な転動体が空転自在に装着された軸支点が突設され、
軸支点を転動路に沿って移動させるとともに、該軸支点回りに表示操作部を回転させることによりキーボード操作部の後方に表示操作部を適宜傾斜角度で傾斜させたキーボード操作部使用姿勢と、
キーボード操作部上に表示操作部が表示面をキーボード操作部に向けて積層される不使用姿勢と、
キーボード操作部上に表示操作部が表示面を表面に向けて積層される表示操作部使用姿勢との間で変換可能な情報処理装置であって、
前記軸支点は、トルクヒンジにより装置本体に対して適宜の回転角度で静止可能に形成され、
前記転動路の表示下端縁側端部には、軸支点に形成されるストッパプレートに嵌合し、軸支点のトルクヒンジにより表示操作部の回転角度を保持する嵌合子が形成される情報処理装置。 - 前記転動路は、その表示下端縁側端部が、圧縮スプリングにより表示面側に付勢されるとともに、前記表示面側に露出する押しボタンに当接することにより、前記不使用姿勢において前記転動体の転動が阻止される請求項1記載の情報処理装置。
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