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JP3575436B2 - 信号記録方法 - Google Patents
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JP3575436B2 - 信号記録方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、ディジタル画像信号の信号記録方法に係り、特に現行のアナログVTRと互換性を有する画像信号記録方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
現在、家庭用の画像信号記録再生機器としては、1/2インチ幅の酸化物テープを用いたアナログ方式のVTRが実用化されている。
【0003】
一方、次世代のTV放送としてディジタル放送の実用化が進めらている。例えば、米国において、現行のNTSC方式やPAL方式などの画像信号(以後、Standard Definition;SD画像信号と呼ぶ)に比べ、より解像度の高い広帯域画像信号(以後、High Definition;HD画像信号と呼ぶ)を高能率ディジタル圧縮符号化し、現行TV放送と同じ6MHzの帯域幅で放送するATV(Advanced Television)方式が知られている。また、SD画像信号に関しても、MPEG(Moving Picture Experts Group)方式を用いて高能率ディジタル圧縮符号化し、衛星や同軸ケーブルを通して放送するシステムが知られている。
【0004】
尚、これらのディジタル放送システムに関しては、テレビジョン学会誌、第47巻、第4号(1993年)、第486頁〜第503頁に詳しく述べられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
近い将来、これらのディジタルTV放送が実用化され、アナログTV放送と混在した形態で実施されるものと考えられるが、従来のアナログVTRでは、これらのディジタル画像信号をディジタル信号のまま記録再生することはできなかった。
【0006】
本発明の目的は、現行のアナログVTRと互換性を有しながら、さらにディジタルTV放送などのディジタル圧縮符号化された画像及び音声信号をディジタル信号のまま記録する信号記録方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明による信号記録方法は、アナログ画像信号と音声信号、またはディジタル情報信号の一方を選択して磁気テープに記録する信号記録方法であって、アナログ画像信号と音声信号を記録する場合は、アナログ音声信号を第1のアジマス角度にて磁気テープの磁性層深層部分に記録した後、アナログ映像信号を第1のアジマス角度より小さい第2のアジマス角度にて磁気テープの磁性層表層部分に記録し、ディジタル情報信号を記録する場合は、ディジタル情報信号を入力時の伝送レートによらずほぼ一定の記録レートで、第1のアジマス角度にて磁気テープに記録し、ディジタル情報信号の記録トラックピッチがアナログ画像信号の記録トラックピッチの略1/2となるように記録する。
【0009】
【作用】
ディジタル画像信号は、ディジタル記録信号処理手段により、誤り訂正符号などを付加してブロック化され、さらに記録符号化(変調)されて、第2の磁気ヘッド群、或いは第2及び第3の磁気ヘッド群により磁気テープの斜め方向に形成されるヘリカルトラックに記録される。このとき、ディジタル記録信号処理手段における時間軸処理により、入力されたディジタル画像信号の伝送レートによらず、ほぼ一定の記録レートで記録される。サーボ回路は、回転ドラムの回転速度を記録レートと同様ほぼ一定の速度で回転させ、磁気テープの走行速度は入力されたディジタル画像信号の伝送レートに応じて切り換え制御する。記録した信号がディジタル画像信号であることを示す識別信号は磁気テープ長手方向の所謂リニアトラックに記録される。
【0011】
【実施例】
以下、本発明の実施例を図面を用いて説明する。
【0012】
図1は本発明による画像信号記録再生装置の一実施例を示すブロック図である。ここで、1a,1b,2a,2b,4は磁気ヘッド、5は回転ドラム、6は磁気テープ、11,21,31は入力端子、12はアナログ画像記録信号処理回路、22はアナログ音声記録信号処理回路、32はディジタル記録信号処理回路、13,15,17,23,25,27,45は切換スイッチ、14,24,44は記録アンプ、16,26,46は再生アンプ、18はアナログ画像再生信号処理回路、28はアナログ音声再生信号処理回路、38はディジタル再生信号処理回路、19,29,39は出力端子、41は記録系サーボ回路、42は識別信号発生回路、48は識別信号検出回路、49は再生系サーボ回路、51はアナログ/ディジタル選択回路、53はアナログ/ディジタル判別回路である。
【0013】
先ず、アナログ画像信号記録時の動作について説明する。記録時には切換スイッチ15,25,45はそれぞれ[R]側に接続される。
【0014】
同図において、入力端子11より入力されたアナログ画像信号は、アナログ画像記録信号処理回路12において、その輝度信号がFM変調され、搬送色信号が低域周波数変換され、それらが加算されたアナログ画像記録信号SR1に変換される。一方、入力端子21より入力されたアナログ音声信号は、アナログ音声記録信号処理回路22において、左/右或いは正/副2チャンネルの音声信号がそれぞれFM変調され、それらが加算されたアナログ音声記録信号SR2に変換される。図2(A)及び(B)はそれぞれこのアナログ画像記録信号SR1とアナログ音声記録信号SR2の帯域の一例を示したものである。
【0015】
ここで、アナログ/ディジタル選択回路51により記録すべき信号としてアナログ画像信号が選択されると、その出力制御信号CR1により、切換スイッチ13,23はそれぞれ[A]側に接続され、アナログ画像記録信号SR1及びアナログ音声記録信号SR2はそれぞれ記録アンプ14,24を介して磁気ヘッド1a,1b及び2a,2bに供給される。記録系サーボ回路41は、回転ドラム5の回転速度Rを第1の回転速度R1に、磁気テープ6の走行速度Vを第1の走行速度V1に制御する。
【0016】
図3はこのときの記録パターンの一例を示したものである。磁気テープ6には、先ず、磁気ヘッド2a,2bによりアナログ音声記録信号SR2が記録され、トラック幅Tw2のアナログ音声トラック62a,62bが形成される。次に、そのアナログ音声トラック62a,62bの上に磁気ヘッド1b,1aによりアナログ画像記録信号SR1が重ね記録され、トラック幅Tw1のアナログ映像トラック61b,61aが形成される。Tp1はトラックピッチである。例えば、回転ドラム5のドラム径を62mm、その回転速度R1をアナログ画像信号のフレーム周波数と同じ30rps、磁気テープ6の走行速度V1を33.35mm/sとすると、トラックピッチTp1は58μmとなる。これは、所謂525ライン/60フィールドのアナログ画像信号記録時の標準(SP)モードと呼ばれ、テープ走行速度V1をSPモードの1/2、1/3として長時間化した場合をそれぞれLPモード、EPモード(米国ではSLPモード)と呼ばれている。このときのトラックピッチTp1はそれぞれ29μm、19.3μmである。一方、625ライン/50フィールドのアナログ画像信号の場合は、ドラム回転速度R1をそのフレーム周波数と同じ25rps、テープ走行速度V1をそれぞれ23.39mm/s及びその1/2、トラックピッチTp1を49μm、24.5μmとしたSPモード及びLPモードが知られている。ドラム径は同じ62mmである。
【0017】
次に、ディジタル画像信号記録時の動作について説明する。
【0018】
図1において、入力端子31にはMPEG方式などにより高能率圧縮符号化されたディジタル画像及び音声信号が入力され、ディジタル記録信号処理回路32において、インターリーブ、誤り訂正符号や同期信号の付加、ブロック化などのフォーマッティング処理が施され、さらに記録符号化(変調)され、ディジタル記録信号SR3に変換される。
【0019】
ここで、磁気テープ6にアナログ記録と同じ酸化物テープを用いるとすると、ディジタル記録信号SR3の記録レートは、保持力を高めた高性能テープ(所謂S−VHSテープ)では、20Mbps程度まで高めることが可能である。このとき、入力信号の伝送レートは、ディジタル記録信号処理回路32でのフォーマッティング処理による冗長度を考慮しても、約15Mbps程度まで確保できる。一方、MPEG−2方式で高能率圧縮符号化されたSD画像信号及び音声信号の伝送レートは最大でも約10Mbps程度であり、従って、このディジタルSDTV信号をアナログ記録と同じ酸化物テープに記録することが可能となる。このように、本発明は、高能率画像圧縮技術の進展によりディジタル画像信号がアナログ画像信号に近い帯域幅で記録できるようになってきたことに鑑みてなされたものである。
【0020】
ところで、上記の例で見ると、最大入力レート約15bpsに対して実際の入力レートは約10Mbpsと、約5bpsの余裕がある。この場合、この余ったデータ分は特殊再生用の信号を記録してもよい。
【0021】
アナログ/ディジタル選択回路51により記録すべき信号としてディジタル画像信号が選択されると、その出力制御信号CR1により、切換スイッチ23は[D]側に接続され、ディジタル記録信号SR3は記録アンプ24を介して磁気ヘッド2a,2bに供給される。このとき、制御信号CR1により、切換スイッチ13も[D]側に接続され、磁気ヘッド1a,1bにはなにも供給されない。記録系サーボ回路41は、アナログ/ディジタル選択回路51からの制御信号CR1を受け、回転ドラム5の回転速度Rを第2の回転速度R2に、磁気テープ6の走行速度Vを第2の走行速度V2に制御する。このときのドラム回転速度R2は記録するディジタル画像信号のフレーム周波数に係わらず、例えば、30rps以上の一定速度である。
【0022】
ディジタル記録信号SR3の記録レートは、入力されたディジタル画像及び音声信号の伝送レートに関係なく、磁気テープ6の記録密度から決まるほぼ一定の記録レートで記録される。そして、この記録レートから最大入力レートが決まり、これ以下の入力レートの場合は、ダミーデータを付加するか、或いは、上述したように、特殊再生用のデータを付加して記録レートをほぼ一定にして記録する。例えば、磁気テープ6が高性能酸化物テープの場合、上述したように、記録レートは約20Mbps、最大入力レートが約15Mbpsとなり、7.5Mbps〜15Mbpsのディジタル画像及び音声信号を記録することができる。7.5Mbps以下の信号については、後述するようにテープ速度を下げて長時間記録が可能となる。
【0023】
ところで、このようなディジタル信号を記録する場合に問題となるのは磁気ヘッド2a,2bのギャップ長さや材質である。従来のアナログ記録専用の装置においては、図2(B)に示したように音声信号の記録周波数が低く、かつ磁性層の深層部まで記録する必要から、音声用磁気ヘッド2a,2bのギャップ長さは1μm以上と座増用磁気ヘッド1a,1bに比べてかなり広く、その材質もフェライトが一般的であった。しかしこのような広いギャップの磁気ヘッドでは上述したような高レートのディジタル信号を記録再生することは不可能である。そこで、本発明では、このギャップ長さをディジタル信号の記録波長の1/2以下、具体的には0.3μm以下とした。さらに、このような狭ギャップにおいてもアナログ音声の深層記録が可能なように、ヘッドの材質として従来のフェライトに代りメタルを用いた。これにより、アナログ音声信号の深層記録とディジタル信号の短波長記録が共通の磁気ヘッドで実現できる。
【0024】
図4はこのディジタル信号の記録パターンの一例を示したものである。磁気テープ6には、磁気ヘッド2a,2bによりディジタル記録信号SR3が記録され、トラックピッチTp2のディジタル信号トラック63a,63bが形成される。
【0025】
【表1】
Figure 0003575436
【0026】
表1はこのトラックピッチTp2とドラム回転速度R2、テープ走行速度V2、ヘッド幅Tw2などとの関係の一例を示したものである。いずれもドラム径はアナログ画像信号記録時と同じく62mmである。
【0027】
例1はトラックピッチTp2を先に述べた525ライン/60フィールドのアナログ画像記録時のLPモードと同じ29μmとした例であり、例えば、ドラム回転速度R2及びテープ走行速度V2もアナログ画像記録時と同じとすると、録画時間も、同様、SPモード(このときの録画時間を2時間とする)の2倍の4時間となる。ヘッド幅Tw2は、オーバーライト記録も可能なガードバンドレス記録のために、トラックピッチTp2より少なくとも10%以上広い32μm程度に設定される。このようにトラックピッチTp2、ドラム回転速度R2及びテープ走行速度V2をアナログ画像記録時と同じとすると、記録系サーボ回路41はアナログ画像記録時と共用でき、回路規模の低減が図れる。
【0028】
例2はトラックピッチTp2をアナログ画像記録時のEPモードと同じ19μmとした例であり、この場合も、ドラム回転速度R2及びテープ走行速度V2をアナログ画像記録時と同じとすると、録画時間も同様にSPモードの3倍の6時間となり、かつ記録系サーボ回路41はアナログ画像記録時と共用できる。さらに、オーバーライト記録が可能なガードバンドレス記録を実現するヘッド幅Tw2に関しても、従来のアナログ記録専用の装置において設定されるヘッド幅(例えば、28μm)をそのまま変更せずに適用できる。
【0029】
例3及び例4は、従来のアナログ記録専用時と同じ28μmのヘッド幅Tw2で、ガードバンドレス記録を実現し、かつ可能な限りトラックピッチTp2を19μmより広くして再生信号S/Nの増大を図った例である。例3はテープ走行速度V2を約16.9mm/sとしてトラックピッチTp2を24μmとした例であり、録画時間は約4.8時間とテープ走行速度V2を遅くした分例1より長でき、再生信号S/NはトラックピッチTp2を広くした分例2より増大できる。例4はドラム回転速度R2を37.5rpsと速くしてトラックピッチTp2を約23μmとした例であり、録画時間は例1と同じ4時間である。この例4では、ドラム回転速度R2を速くした分記録波長が長くなり、例3に対しては、録画時間は短いが再生信号S/Nはさらに増大できる。
【0030】
このように、本発明によれば、従来のアナログ画像と同等以上の画質のディジタル画像を2倍以上の録画時間で記録できる。尚、上記表1では4つの例を示したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、要は、ディジタル記録時のトラックピッチTp2を29μm以下として録画時間をアナログ記録SPモードの2倍以上確保するとともに、アナログ音声記録と兼用する磁気ヘッド2a,2bのヘッド幅Tw2をそのトラックピッチTp2より少なくとも10%以上広くして、ガードバンドレス記録及びオーバーライト記録を可能としたことである。
【0031】
識別信号発生回路42は、アナログ/ディジタル選択回路51からの制御信号CR1を受け、再生側において記録された信号の種類を判別するための識別信号を発生する。そしてこの識別信号は、記録アンプ44を介して磁気ヘッド4に供給され、磁気テープ6の長手方向の所謂リニアトラックに記録される。
【0032】
このリニアトラックとしては、オーディオトラックやコントロールトラックを用いてもよい。オーディオトラックを利用する場合、アナログ画像信号記録時は従来通りアナログ音声信号を記録し、ディジタル画像信号記録時には上記識別信号を記録する。コントロールトラックを利用する場合は、アナログ画像信号記録時は従来通りコントロール信号を記録し、ディジタル画像信号記録時には、例えば、コントロール信号を上記識別信号でパルス幅変調して記録する。これらにより、記録アンプ44や磁気ヘッド4を新たに追加する必要は無くなり、装置の簡略化や低コスト化が図れる。
【0033】
次に再生時の動作を説明する。このとき切換スィッチ15,25,45はそれぞれ[P]側に接続される。識別信号検出回路48は、磁気ヘッド4で再生し、再生アンプ46で増幅した出力信号を受け、磁気テープ6に記録された信号がアナログ画像信号か、或いはディジタル画像信号か、などを示す識別信号を検出する。そして、その検出した識別信号をアナログ/ディジタル判別回路53に出力する。
【0034】
アナログ/ディジタル判別回路53は、識別信号検出回路48からの識別信号を受け、磁気テープ6に記録された信号がアナログ画像信号か、或いはディジタル画像信号かを判別する。そして、その出力制御信号CP1により、切換スイッチ17,27を制御し、再生された信号の処理系を切り換える。再生系サーボ回路49は、同様に、その制御信号CP1を受け、回転ドラム5の回転速度Rを第1の回転速度R1か、或いは第2の回転速度R2に制御し、磁気テープ6の走行速度Vを第1の走行速度V1か、或いは第2の走行速度V2に制御する。
【0035】
先ず、アナログ画像信号再生時の動作について説明する。
【0036】
上述したように、アナログ/ディジタル判別回路53により磁気テープ6に記録された信号がアナログ画像信号と判別された場合、磁気ヘッド1a,1bにより再生され、再生アンプ16で増幅された信号SP1は、切換スイッチ17を介してアナログ画像再生信号処理回路18に入力され、アナログ画像記録信号処理回路12の逆の処理が行われ、元のベースバンドのアナログ画像信号が出力端子19より出力される。一方、磁気ヘッド2a,2bにより再生され、再生アンプ26で増幅された信号SP2は、切り換えスイッチ27を介してアナログ音声再生信号処理回路28に供給され、元のアナログ音声信号に変換され、出力端子29から出力される。
【0037】
次に、ディジタル画像信号再生時の動作について説明する。
【0038】
アナログ/ディジタル判別回路53により、磁気テープ6に記録された信号がディジタル画像信号と判別された場合、その出力制御信号CP1により切換スィッチ17,27は[D]側に接続され、磁気ヘッド2a,2bにより再生され、再生アンプ26で増幅された信号SP3は切換スイッチ27を介してディジタル再生信号処理回路38に入力される。ディジタル再生信号処理回路38では、ディジタル記録信号処理回路32の逆の復調及びデフォーマッティング処理を行い、元のディジタル画像及び音声信号を復元し、その信号は出力端子39より出力される。
【0039】
このように、本実施例によれば、現行のアナログ画像信号と、高能率圧縮符号化されたディジタル画像信号などのディジタル情報信号を共通の記録媒体で、かつ、単一のヘッド構成で選択記録し自動判別再生することができる。
【0040】
図5は本発明による画像信号記録再生装置の他の実施例を示すブロック図である。ここで、1c,1d,2cは磁気ヘッド、52はディジタル記録モード選択回路、54はディジタル記録モード判別回路であり、その他、図1と同一符号は同一物である。本実施例の特徴は、アナログ記録およびディジタル記録ともに長時間記録モードを備えた点にある。
【0041】
アナログ画像信号の長時間記録モードの動作については、従来のアナログ記録専用の装置と同様である。即ち、アナログ/ディジタル選択回路51により記録すべき信号としてアナログ画像信号が選択され、アナログ記録モード選択回路(図示せず)により長期間モードが選択されると、記録系サーボ回路41は、回転ドラム5の回転速度Rを標準(SP)モードのときと同じ第1の回転速度R1に、磁気テープ6の走行速度VをSPモードのときの第1の走行速度V1の1/2(LPモード)、または1/3(EPモード)に制御し、トラックピッチTp1がSPモードの1/2または1/3のトラックが形成される。そして、図2(A)と同様のアナログ画像記録信号SR1は長時間記録用の磁気ヘッド1c,1d供給され、そのトラックの表層部に記録される。図2(B)と同様のアナログ音声記録信号SR2は磁気ヘッド2a,2bによりそのトラックの深層部に記録される。
【0042】
次に、ディジタル画像信号記録時の動作について説明する。
【0043】
ディジタル記録モード選択回路52は、入力されたディジタル画像及び音声信号の伝送レートに応じて、複数のモードの中から一つを選択し、その出力制御信号CR2を出力する。ここで、標準伝送レート(例えば、先に述べた7.5〜15Mbps)のディジタル画像及び音声信号を記録する標準モードの場合、その動作は図1の実施例で述べたとおりである。
【0044】
一方、標準伝送レートに対して1/Nの伝送レートのディジタル画像及び音声信号を記録する長時間モードの場合、記録系サーボ回路41は、ディジタル記録モード選択回路52からの出力制御信号CR2を受け、回転ドラム5の回転速度Rを標準モードのときと同じ第2の回転速度R2に、磁気テープ6の走行速度Vは標準モードのときの第2の走行速度V2の1/Nの走行速度(V2/N)に制御する。一方、ディジタル記録信号処理回路32からは、回転ドラム5の回転に同期して1/Nに時間軸圧縮された記録信号SR3が出力される。
【0045】
図6は回転ドラム5への磁気ヘッド2a,2b,2cの取付け高さの一例を示し、例えば、磁気ヘッド2bと同じアジマス角を持つ磁気ヘッド2cが磁気ヘッド2aに近接して取り付けられている。磁気ヘッド2aと2cの取付け高さHaは、そのギャップ間距離ψに応じた値に設定される。
【0046】
図7は回転ドラム5の回転とディジタル記録信号SR3のタイミングの一例を示す波形図である。ここで、(A)は回転ドラム5の、(B)及び(C)は標準モード及び長時間モードそれぞれにおけるディジタル記録信号SR3のタイミングであり、(A)において低レベルの期間は磁気ヘッド2aまたは2cにより記録され、高レベルの期間は磁気ヘッド2bにより記録される期間を示している。このように、標準モードの場合には連続した記録信号SR3が記録され、長時間モードの場合には回転ドラム5の回転に同期して1/Nに時間軸圧縮された記録信号SR3が記録される。このとき、磁気テープ6の走行速度Vは標準モードに対して1/Nに制御されるため、記録パターンは図4と同様となり、標準モードの場合とほとんど同じトラックピッチTp2のトラック63a,63bが形成される。
【0047】
このように、標準伝送レートのディジタル画像及び音声信号を基準として、伝送レートの低いディジタル画像及び音声信号を記録する場合は、その伝送レート比Nに応じて時間軸圧縮比を変化させることにより、伝送レートにかかわらず記録レートは一定となり、回転ドラム5の回転速度Rも一定であるため、記録密度も一定となる。従って、記録密度が一定でN倍の長時間化が実現できる。尚、図7(C)では時間軸圧縮比Nの一例として2としたが、このNは整数であればなんでもよい。即ち、Nが偶数の場合は、図示したように、磁気ヘッド2a,2cを用い、奇数の場合は、磁気ヘッド2a,2bを用いて時間軸圧縮した信号を記録すればよい。これにより、N=1の標準モードの場合も含めて磁気テープ6に記録されるトラックフォーマットを共通化することができる。
【0048】
図8は回転ドラム5への磁気ヘッド2a,2b,2cの取付け高さの他の例を示し、ここでは、磁気ヘッド2cは、磁気ヘッド2a,2bと異なるアジマス角α1を有し、取付け高さHbで磁気ヘッド2aに近接して取り付けられている。磁気ヘッド2cのアジマス角α1は、近接して取り付けられている磁気ヘッド2aのアジマス角+30度に対して、0度か或いは逆極性(−)の適当な値、例えば−6度に設定される。図6の実施例と同様に−30度としてもよいのであるが、後述するHDモードへの拡張性を考慮する問題があり、このHDモードへの拡張性に対しては0度が最も好ましい。磁気ヘッド2aと2cの取付け高さHbは、図示したように、トラックピッチTp2からギャップ間距離ψに応じた高さHaを差し引いた値に設定される。
【0049】
図9は回転ドラム5の回転とディジタル記録信号SR3のタイミングの他の例を示す波形図であり、図8のヘッド配置に対応している。図7と同様、(A)は回転ドラム5の、(B)及び(C),(D)は標準モード及び長時間モードそれぞれにおけるディジタル記録信号SR3のタイミングであり、(A)において低レベルの期間は磁気ヘッド2aまたは2cにより記録され、高レベルの期間は磁気ヘッド2bにより記録される期間を示している。このように、標準モードの場合には連続した記録信号SR3が記録され、長時間モードの場合には回転ドラム5の回転に同期して1/Nに時間軸圧縮された記録信号SR3が記録される。この場合の記録パターンも図4と同様となる。
【0050】
次に再生時の動作を説明する。
【0051】
識別信号検出回路48は、磁気ヘッド4で再生し、再生アンプ46で増幅した信号を受け、磁気テープ6に記録された信号がアナログ画像信号か、或いはディジタル画像信号か、などを示す識別信号を検出する。そして、その検出した識別信号をアナログ/ディジタル判別回路53及びディジタル記録モード判別回路54に出力する。
【0052】
アナログ/ディジタル判別回路53は、識別信号検出回路48からの識別信号を受け、磁気テープ6に記録された信号がアナログ画像信号か、或いはディジタル画像信号かを判別する。そして、その出力制御信号CP1により、切換スイッチ17,27を制御し、再生された信号の処理系を切り換える。
【0053】
アナログ画像信号再生時の動作は、従来のアナログ記録専用の装置と同様である。即ち、アナログ/ディジタル判別回路53により磁気テープ6に記録された信号がアナログ画像信号と判別され、アナログ記録モード判別回路(図示せず)により長時間モードが判別されると、再生系サーボ回路49は、回転ドラム5の回転速度R及び磁気テープ6の走行速度Vを記録時と同じ速度に制御する。そして、磁気ヘッド1c,1dにより表層部に記録されたアナログ画像信号が再生され、深層部に記録されたアナログ音声信号は磁気ヘッド2a,2bにより再生される。
【0054】
次に、ディジタル画像信号再生時の動作について説明する。
【0055】
アナログ/ディジタル判別回路53により、磁気テープ6に記録された信号がディジタル画像信号と判別され、ディジタル記録モード判別器54により長時間モードが判別されると、その出力制御信号CP1及びCP2を受け、再生系サーボ回路49は回転ドラム5の回転速度R及び磁気テープ6の走行速度Vを記録時と同じ速度に制御する。即ち、回転ドラム5の回転速度Rを標準モードと同じ第2の回転速度R2に制御され、磁気テープ6の走行速度Vは記録モードに合わせて標準モードの第2の走行速度V2の1/Nに制御される。そして、記録されたディジタル信号は、記録時と同じ磁気ヘッド2a,2bまたは磁気ヘッド2a,2cにより再生される。
【0056】
このように、本実施例によれば、唯1個の磁気ヘッドを追加するだけで、伝送レートの比に応じた複数の長時間モードの記録再生が実現できる。
【0057】
図10及び図11は本発明による画像信号記録再生装置のさらに他の実施例におけるヘッド構成及びヘッド取付け高さを示す図である。ここで、3a,3bは磁気ヘッドであり、これらは磁気ヘッド2a,2bに対して60度後れた位置で、そのギャップ間距離に応じた高さHcで取り付けられている。その他、図5及び図6と同一符号は回路構成も含めて同一物を示している。本実施例の特徴は、長時間記録モードだけでなく、標準伝送レートに対して2倍の伝送レート(例えば、15Mbps〜30Mbps)を持つディジタル画像及び音声信号の記録モード(以下、HDモードと呼ぶ)を備えた点にある。標準モード及び長時間モードの場合の動作は図5の実施例で述べたとおりである。以下、HDモードの動作について説明する。
【0058】
ディジタル記録モード選択回路52によりHDモードが選択されると、記録系サーボ回路41は、その出力制御信号CR2を受け、回転ドラム5の回転速度Rを標準モードのときと同じ第2の回転速度R2に、磁気テープ6の走行速度Vは標準モードのときの第2の走行速度V2の2倍の走行速度に制御する。一方、ディジタル記録信号処理回路32からは、2系統の記録信号SR3が出力される。
【0059】
図12はこのときの回転ドラム5の回転とディジタル記録信号SR3のタイミングの一例を示す波形図である。ここで、(A)は回転ドラム5の、(B)及び(C)はHDモードにおけるディジタル記録信号SR3のタイミングであり、参考までに標準モード及び長時間モードにおけるディジタル記録信号SR3のタイミングを(D),(E)に示す。このように、HDモードの場合には取付け角度差だけ位相のずれた2系統の記録信号SR3が出力され、(B)の記録信号は磁気ヘッド2c,2bにより、(C)の記録信号は磁気ヘッド3a,3bにより記録される。
【0060】
図13はこのときの記録パターンを示す図である。上述したように、磁気テープ6の走行速度Vは標準モードに対して2倍に制御されるため、それぞれの磁気ヘッドで記録されるトラック64b,64c,64d,64eのトラックピッチは標準モードの場合と同じトラックピッチTp2となる。
【0061】
このように、本実施例では、標準モードや長時間モードだけでなく、標準伝送レートの2倍の情報量を持つディジタル画像及び音声信号、例えば、高能率符号化されたHDTV信号に対しても、記録密度も一定、共通のトラックフォーマットによる記録再生が実現できる。
【0062】
図14及び図15は本発明による画像信号記録再生装置のさらに他の実施例におけるヘッド構成及びヘッド取付け高さを示す図である。ここで、図10及び図11と異なる点は、磁気ヘッド3a,3bが磁気ヘッド2a,2bに対して90度後れた位置に取り付けられている点であり、これにより磁気ヘッド3a,3bは磁気ヘッド2a,2bと同一高さとなるため取付けが簡単になる効果がある。
【0063】
図16及び図17は本発明による画像信号記録再生装置のさらに他の実施例におけるヘッド構成及びヘッド取付け高さを示す図である。ここで、2dはアジマス角α2の磁気ヘッドであり、磁気ヘッド2bに近接して取り付けられている。磁気ヘッド2bと2dの取付け高さは、図8で示した磁気ヘッド2aと2cの取付け高さHbと同一であり、トラックピッチTp2からギャップ間距離ψに応じた高さHaを差し引いた値に設定されている。
【0064】
これは図8のヘッド構成をHDモード対応に拡張した例であり、このときの回転ドラム5の回転とディジタル記録信号SR3のタイミングを図18に、記録パターンを図19に示す。このように、2系統の記録信号SR3がほぼ同一のタイミングで出力され、(B)の記録信号は磁気ヘッド2a,2bにより、(C)の記録信号は磁気ヘッド2c,2dにより記録される。
【0065】
ここで、磁気ヘッド2c,2dのアジマス角α1,α2を考えると、図19の記録パターンに示したように、各トラック65a,65c,65b,65dのアジマス角は+30度,α1,−30度,α2の順番で繰り返される。α1を−30度に選定すると隣接するトラック65cと65bが同アジマスとなり、ガードバンドレス記録ができない。図8に実施例のところでα1を−30度に設定するには問題があると述べたのはこの理由からである。α1を−6度、α2を+6度と選定すると、隣接するトラック間のアジマス差は36度と24度になる。この場合、アジマス差はアンバランスになるが、一応、ガードバンドレス記録は可能であり、±6度アジマスを用いることからアナログ画像記録用ヘッドとの共用化も考えられる。しかし、隣接するトラック間のアジマス差をバランスよくかつ最大にできるα1,α2は、いうまでもなく、ともに0度とすることである。図8に実施例のところでα1を0度に設定するのが最も好ましいと述べた所以はここにある。
【0066】
このように、本実施例では、磁気ヘッドを2個追加するだけで長時間モードからHDモードまで全てのモードに対応できる効果がある。
【0067】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、現行のアナログVTRとの互換性を確保しながら、ディジタル圧縮符号化された画像信号を共通の記録媒体に記録し再生できる。しかも、ヘッド構成は変更せずに従来の構成で実現できるため、ディジタル録画機能付加のためのコストアップを最小限に押さえることができる。さらに、唯一つのヘッドを追加するだけで長時間記録が可能となり、2乃至3個のヘッドの追加で長時間記録から2倍レートの高速記録まで全てのモードの記録再生が実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による画像信号記録再生装置の一実施例を示すブロック図。
【図2】アナログ画像信号とアナログ音声信号の記録周波数スペクトルの一例を示す図。
【図3】アナログ画像及び音声信号記録時の磁気テープ上でのトラックパターンを示す図。
【図4】ディジタル画像及び音声信号記録時の磁気テープ上でのトラックパターンを示す図。
【図5】本発明による画像信号記録再生装置の他の実施例を示すブロック図。
【図6】ディジタル記録用磁気ヘッドの取付け高さの一例を示す図。
【図7】ドラム回転とディジタル記録信号のタイミングの一例を示す図。
【図8】ディジタル記録用磁気ヘッドの取付け高さの他の例を示す図。
【図9】ドラム回転とディジタル記録信号のタイミングの他の例を示す図。
【図10】本発明による画像信号記録再生装置のさらに他の実施例を示すヘッド構成図。
【図11】ディジタル記録用磁気ヘッドの取付け高さのさらに他の例を示す図。
【図12】ドラム回転とディジタル記録信号のタイミングのさらに他の例を示す図。
【図13】ディジタル信号記録時のトラックパターンの他の例を示す図。
【図14】本発明による画像信号記録再生装置のさらに他の実施例を示すヘッド構成図。
【図15】ディジタル記録用磁気ヘッドの取付け高さのさらに他の例を示す図。
【図16】本発明による画像信号記録再生装置のさらに他の実施例を示すヘッド構成図。
【図17】ディジタル記録用磁気ヘッドの取付け高さのさらに他の例を示す図。
【図18】ドラム回転とディジタル記録信号のタイミングのさらに他の例を示す図。
【図19】ディジタル信号記録時のトラックパターンのさらに他の例を示す図。
【符号の説明】
1a,1b,2a,2b,2c,2d,3a,3b,4…磁気ヘッド、
5…回転ドラム、
6…磁気テープ、
12…アナログ画像記録信号処理回路、
18…アナログ画像再生信号処理回路、
22…アナログ音声記録信号処理回路、
28…アナログ音声再生信号処理回路、
32…ディジタル記録信号処理回路、
38…ディジタル再生信号処理回路、
13,15,17,23,25,27,45…切換スイッチ、
41…記録系サーボ回路、
42…識別信号発生回路、
48…識別信号検出回路、
49…再生系サーボ回路、
51…アナログ/ディジタル選択回路、
52…ディジタル記録モード選択回路、
53…アナログ/ディジタル判別回路。
54…ディジタル記録モード判別回路、

Claims (4)

  1. アナログ画像信号と音声信号、またはディジタル情報信号の一方を選択して磁気テープに記録する信号記録方法において、
    上記アナログ画像信号と音声信号を記録する場合は、上記アナログ音声信号を第1のアジマス角度にて上記磁気テープの磁性層深層部分に記録した後、上記アナログ映像信号を上記第1のアジマス角度より小さい第2のアジマス角度にて上記磁気テープの磁性層表層部分に記録し、
    上記ディジタル情報信号を記録する場合は、上記ディジタル情報信号を入力時の伝送レートによらずほぼ一定の記録レートで、上記第1のアジマス角度にて上記磁気テープに記録し、
    上記ディジタル情報信号の記録トラックピッチが上記アナログ画像信号の記録トラックピッチの略1/2となるように記録することを特徴とする信号記録方法。
  2. アナログ画像信号と音声信号、またはディジタル情報信号の一方を選択して磁気テープに記録する信号記録方法において、
    上記アナログ画像信号と音声信号を記録する場合は、上記アナログ音声信号を第1のアジマス角度にて上記磁気テープの磁性層深層部分に記録した後、上記アナログ映像信号を上記第1のアジマス角度より小さい第2のアジマス角度にて上記磁気テープの磁性層表層部分に記録し、
    上記ディジタル情報信号を記録する場合は、上記ディジタル情報信号を入力時の伝送レートによらずほぼ一定の記録レートで、上記第1のアジマス角度にて上記磁気テープに記録し、
    上記アナログ画像信号は、上記磁気テープの走行速度に応じて異なるトラックピッチで記録し、上記ディジタル情報信号は、上記磁気テープの走行速度に係わらず一定のトラックピッチで記録することを特徴とする信号記録方法。
  3. 請求項1または2記載の信号記録方法において、
    前記第1のアジマス角度は±30°、前記第2のアジマス角度は±6°に設定したことを特徴とする信号記録方法。
  4. 請求項1ないし3のいずれかに記載の信号記録方法において、
    前記アナログ画像信号の記録トラックピッチを略58μmとし、前記ディジタル情報信号の記録トラックピッチを略29μmとすることを特徴とする信号記録方法。
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