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JP3577159B2 - 電極材 - Google Patents
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JP3577159B2 - 電極材 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、低周波治療器等の導子として人体に貼り付けて使用する電極材に関する。
【0002】
【従来の技術】
ボタンファスナ−などの電極端子が合成樹脂フィルム等の支持体に取り付けられ、該支持体に導電性粘着剤が密着されたものは、既に低周波治療器の電極材として使用されており、また、人体に直接貼付する電極材用の粘着剤には種々のものが既に提案され、多くのものが市販されている。例えば、カラヤゴムのような天然高分子の多糖類に、イオン種として塩類微粒子、金属微粒子などを混在させた導電性粘着剤や、アクリル系のヒドロゲルやポリウレタン系ゲル等に前述のイオン種を混在した導電性粘着剤がある。そして、これらの導電性粘着剤にポリエチレンテレフタレ−トフィルム(以下、PETフィルムという)や特殊なポリウレタンフィルム等の支持体を用いたものが電極材として用いられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記PETフィルムは、弾性率が400kg/mm と高く、柔軟性や屈曲性に乏しいため、これを支持体とした電極材は人体の屈曲部への密着性が悪く、剥がれ易いという問題があった。
【0004】
また、実開平5−76452号に開示してあるポリウレタンフィルムは、その弾性率が30〜350kg/mm と高く、やはり柔軟性と屈曲性に乏しく人体への密着性が悪く剥がれ易かった。
【0005】
この為に、従来の電極材は粘着剤が強い粘着性を示す初期においては、人体の屈曲部へ粘着できても、少し使用すると密着せずに剥がれて使用できないという問題があった。
【0006】
さらに、ポリウレタンフィルムに導電ペ−ストを塗布して導電層を形成しようとすると、導電ペ−ストの溶媒がウレタンフィルムに悪影響して、該フィルムの収縮やソリや波うちが発生するという問題があった。
【0007】
本発明は上記問題に鑑みてなされたもので、優れた柔軟性を有し、人体の屈曲部に使用しても十分粘着でき、しかもその屈曲に追従できる電極材を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1に係る電極材は、厚さが50〜300μmで、100%モジュラス値が30〜150kg/cmのポリウレタンフィルムの支持体と、導電性塗料を固化して形成されたフィルムからなる導電層と、導電性粘着剤とを密着させると共に、導電層に接触する電極端子を具備せしめたものであって、ポリウレタンフィルム支持体と導電層とがラミネートされているものである。
【0009】
請求項2に係る電極材は、厚さが50〜300μmで、100%モジュラス値が30〜150kg/cmのポリウレタンフィルムの支持体と、導電性塗料を固化して形成されたフィルムからなる導電層と、導電性粘着剤とを密着させると共に、導電性粘着剤を一部欠除して導電層が露出した導電層露出部を形成し、該露出部にて外部との電気的接続が可能としたものであって、ポリウレタンフィルム支持体と導電層とがラミネートされているものである。
【0011】
本発明の電極材に使用される支持体は厚さ50〜300μmで、100%モジュラス値が30〜150kg/cm のポリウレタンフィルムであり、屈曲性に優れ柔軟性も適当であり、人体の屈曲部に使用した場合、肌の動きに充分追従でき、簡単にめくれたり、剥がれたりすることがなく、引き裂き強度も強く取扱い時に裂けることがない。50μmより薄い場合は薄すぎて取り扱いにおいても困難さが生じ、引き裂き強度も弱くて支持材として使用しずらい。一方、厚さが300μm以上の場合は柔軟性に劣り、人体に貼付した場合剥がれやすくなる。100%モジュラス値が30kg/cm より小さい場合は柔らかすぎて取り扱いが困難で、強度も弱すぎる。一方、100%モジュラス値が150kg/cm より大きいと柔軟性が不足し人体への密着性が悪くて剥がれ易くなる。
【0012】
また、導電性素材より形成されたフィルムからなる導電層とポリウレタンフィルムとをラミネ−トすることにより、導電性ペ−ストをポリウレタンフィルムに塗布する必要がなくなったので、ポリウレタンフィルムに対する悪影響を排除でき、ポリウレタンフィルムの収縮、ソリ、波うち等がなくなり、支持材として好ましく使用できる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいて本発明の実施例を説明する。
【0014】
図1は本発明の一実施形態を示す電極材の断面斜視図であって、1は電極材、2は支持体、3は粘着剤、4は導電層、10は電極端子を示す。電極端子10は、ピン部11と鍔部12とを有し、鍔部12の上面が導電層4と密着し、電気的に接続されている。
【0015】
支持体2は厚さ200μmのポリウレタンフィルムである。該フィルムは無黄変タイプの熱可塑性のフィルムであり、しかも乳白色である。また、酸化防止処理も施されている。該フィルムは、触媒下でポリウレタンポリオ−ルとポリウレタンポリイソシアネ−トとの混合物をPETフィルム上にキャストし、90℃程度に加熱して反応硬化させた後に剥離して得たフィルムである。該ポリウレタンフィルムはその厚みを50〜300μm程度にし、100%モジュラス値を30〜150kg/cm 程度にしておく必要がある。この厚みを50μmより薄くして100%モジュラス値を30kg/cm 以下にすると、該フィルムが柔らかすぎて取り扱いにくく、強度的にも不足して裂け易くなる。また厚みが300μmより厚く100%モジュラス値も150kg/cm 以上になると、硬くなりすぎて人体への密着性が不足し、使用時に剥がれ落ちたり、周辺部が剥がれて満足な治療が行われなくなる。厚さが50〜300μmで100%モジュラス値が30〜150kg/cm であると、適度な柔軟性を有し、人体の屈曲部であっても密着するうえ、周囲部が剥がれることもなく、長期に亘って満足できる治療を行い得る。なお、100%モジュラス値はJIS K−6301に基づいて測定された値である。
【0016】
導電層4は、支持体2の下面に設けられており、ポリウレタンやポリエステル等の樹脂と導電性カ−ボンや銀と溶媒とよりなる導電性ペ−ストをPETフィルムに塗布し、固化後に剥離して得た20μmの導電フィルムを上記ポリウレタンフィルムにラミネ−トして一体化したものであり、その表面抵抗は1〜50Ω/□である。このように、ラミネ−トにより導電層4を形成すると、導電フィルムには、溶媒が残存しておらず、溶媒による悪影響がポリウレタンフィルムに及ばずに、該ポリウレタンフィルムの収縮やソリや波うちが生ぜず、平坦な支持体を得ることができる。その他に、導電層4を銀ペ−スト層とカ−ボンペ−スト層の2層にすることも可能であり、このようにすると導電層の表面抵抗が1〜2Ω/□と低くなり、均一な電流が粘着剤を通して人体に流れて好ましい治療が行える。なお、導電性ペ−ストを直接塗布して導電層を形成したものを除外するものではない。
【0017】
上記導電層4としては、導電性ペ−ストから形成されたものの他に、銅や鉄等の金属繊維を含有させたり、カ−ボン繊維を不織布や織布にしたりして表面抵抗を1〜50Ω/□にした導電フィルムをラミネ−トして導電層4にしてもよい。この場合においても、溶媒を使用することがなく、ポリウレタンフィルム等に収縮やソリや波うちが生じない。
【0018】
粘着剤3は、カラヤゴムのような天然高分子の多糖類ガムや、ポリヒドロキシエチルメタアクリレ−ト等のヒドロゲルや、ポリウレタンゲル等が使用できる。上記粘着剤の中でも次のようなポリウレタンゲルが人体に貼着する場合、かぶれ等を起こすこともなく粘着力が良く、無色透明で最適である。すなわち、アルキレンオキサイド鎖を有するポリオ−ルとアルキレンオキサイド鎖を有するポリウレタンポリイソシアネ−トプレポリマ−とを反応させて成るもの、或は、アルキレンオキサイド鎖を有するポリウレタンポリオ−ルプレポリマ−とアルキレンオキサイド鎖を有するポリウレタンポリイソシアネ−トプレポリマ−とを反応させて成る粘着剤であって、該粘着剤にイオン化合物、例えば塩化ナトリウム、塩化カリウム、塩化リチウム、過塩素酸リチウム、臭化リチウム、硼弗化リチウム等の少なくとも一種を含有させれば、好ましいイオン導電性粘着剤となるものである。
【0019】
電極端子10は、黄銅やステンレス等の金属或は導電性合成樹脂よりなり、導電層4と支持体2とに設けた貫通孔を通して支持体2表面に突出するピン部11と、導電層4に密着する径大な鍔部12とよりなっている。該構成により、低周波治療器本体(不図示)からの電気コ−ドを電極端子10のピン部11に接続すると、電流が電極端子10から導電層4の全面に均一に流れ、粘着剤3を介して、人体に電流を流して低周波治療を行うことができる。端子10が粘着剤中の水等により錆が発生するときは、端子10の鍔部12をPETフィルム等の合成樹脂フィルム13で覆うことにより防止する。
【0020】
図2は本発明の他の実施形態に係る電極材1を示すもので、支持体2は厚さ100μmのポリウレタンフィルムから成り、その片面には前記実施形態と同じ導電層4が、更に粘着剤3が層積されている。そして、電極材1の片側には粘着剤3のない欠除部31が一部形成されて導電層4が露出されており、該導電層露出部41には孔42が設けられている。該電極材1を用いるときは、上記導電層4の露出部41に低周波治療器本体からの電気コ−ドを電気的に接続して使用する。図2においては、別体となったソケット5を用いて通電させてる。該ソケット5は、突部51と、これと嵌合する凹部52とをフレキシブル部53を介して連設し、凹部52の内側には接続端子54を設けてなるものであり、突部51を電極材1の孔42に貫通させて凹部52と嵌合させることにより、ソケット5の接続端子54と電極材1の導電層4とを接触させて電気的接続を行う。なお、粘着剤3にはポリエステルの不織布5が層状に埋設されていて、粘着剤3の保型性を良くすると同時に、粘着剤3が薄いための作業性や取り扱い性が悪くなるのを補っている。
【0021】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明の電極材は厚さ50〜300μm、100%モジュラス値が30〜150kg/cm のポリウレタンフィルムを支持体とし、該フィルムの下面に導電層と粘着剤を密着させたものであるから、人体に該電極材を貼った場合、柔軟性に優れているので剥がれにくく、特に膝や肘等の関節部の屈曲が激しい所に適するという効果を奏する。しかも、導電層は導電性素材より形成したフィルムをポリウレタンフィルムにラミネ−トしたものであるので、導電性ペ−ストをウレタンフィルムに直接塗布することがなく、支持材であるポリウレタンフィルムが収縮したり、そったり、波打ったりすることのない電極材が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る電極材の断面図である。
【図2】本発明の他の実施形態に係る電極材とソケットを示す断面図である。
【符号の説明】
1 電極材
2 支持体
3 粘着剤
4 導電層
5 ソケット
10 電極端子
41 導電層露出部

Claims (2)

  1. 厚さが50〜300μmで、100%モジュラス値が30〜150kg/cmのポリウレタンフィルムの支持体と、導電性塗料を固化して形成されたフィルムからなる導電層と、導電性粘着剤とを密着させると共に、導電層に接触する電極端子を具備せしめたものであって、ポリウレタンフィルム支持体と導電層とがラミネートされていることを特徴とする電極材。
  2. 厚さが50〜300μmで、100%モジュラス値が30〜150kg/cmのポリウレタンフィルムの支持体と、導電性塗料を固化して形成されたフィルムからなる導電層と、導電性粘着剤とを密着させると共に、導電性粘着剤を一部欠除して導電層が露出した導電層露出部を形成し、該露出部にて外部との電気的接続が可能としたものであって、ポリウレタンフィルム支持体と導電層とがラミネートされていることを特徴とする電極材。
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