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JP3578744B2 - 船側ウエブフレームと船側タンクの船殻構造 - Google Patents
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船側ウエブフレームと船側タンクの船殻構造 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車運搬船における船側ウエブフレームと船側タンクの船殻構造の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のこの種の自動車運搬船にける船側ウエブフレームと船側タンクの船殻構造は、船側ウエブフレームと船側タンクのトランスウエブが同一断面上に配置されているのが一般的である。
図10ないし図14は、従来の自動車運搬船の船側ウエブフレームと船側タンクの船殻構造を説明するため図である。ここに、図10は、従来の自動車運搬船の中央部を示す横断面図である。図11は、従来の自動車運搬船を示す側面図である。図12は、従来の自動車運搬船の一部であって、図11のN部を拡大して示す図である。図13は、図12のA−A線断面図である。図14は、図12のB−B線断面図である。
自動車運搬船101は、図10及び図11に示すように、船首水槽102と、車両用船倉空間103と、エンジン室104と、船側タンク105と、図示しない居室、操舵室等から構成されている。
【0003】
このような自動車運搬船101における船側ウエブフレーム108と船側タンクの船殻構造は、図12ないし図14に示すように、船側外板106の内側面であって車両甲板107の上に一定間隔でウエブフレーム108,108,…がそれぞれ配置されており、かつ、船側外板106の内側であって車両甲板107の上において前記ウエブフレーム108,108,…の間に一定間隔でフレーム109,109,…が配置されている。また、ウエブフレーム108,108,…の各先端(下部)は、図13に示すように車両甲板107の直近で図示下にゆくに従って末広がりに形成されている。また、フレーム109,109,…の各先端(下部)は、図14に示すように車両甲板107とフレーム109,109,…との間にブラケット110が設けられている。また、ウエブフレーム108,108,…と同一位置であって車両甲板107の下部には、図12及び図13に示すように、船側タンク105のトランスウエブ111,111,…が配置されている。
同様に、フレーム109,109,…と同一位置であって車両甲板107の下部には、図12及び図14に示すように、船側タンク105のブラケット112,112,…が設けられている。
【0004】
また、自動車運搬船101は、船体のラッキング変形により、船側タンクに接続されるウエブフレーム108,108,…の下端(先端)108a,108a,…に過大な応力が発生し、ウエブフレーム108,108,…の下端(先端)108a,108a,…が損傷することを防ぐために、自動車運搬船101の中央部であって、乗込甲板115の下部には、隔壁113を設けている。なお、符号114はビルジサークルである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上述したように従来の自動車運搬船における船側ウエブフレームと船側タンクの船殻構造によれば、船体のラッキング変形により、船側タンクに接続されるウエブフレーム108,108,…の下端(先端)108a,108a,…に過大な応力が発生し、その下端(先端)108a,108a,…が損傷することを防ぐために、自動車運搬船101の中央部であって、乗込甲板115の下部には隔壁113が必須の要件であった。
このように従来の自動車運搬船では隔壁が必須の要件であるため、荷役効率を著しく悪化させるという欠点があった。
本発明は、上述した欠点を解消し、荷役効率を向上させた船側ウエブフレームと船側タンクの船殻構造を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本願請求項1に係る発明は、船側ウエブフレームと船側タンクの船殻構造において、自動車運搬船における舷側底部に配置される船側タンクとその上方に配置される船側ウエブフレームとの船殻構造において、船側ウエブフレームと船側タンクとの間に船側タンクから空間を介して一定の間隔を持たせて水平桁を設け、当該水平桁に前記各船側ウエブフレームおよび当該ウエブフレーム間に縦方向に設けられる各フレームを固着し、前記水平桁と船側タンクとを結合するブラケットを、前記船側ウエブフレーム間に設けたフレーム位置に配置固定してなり、船首水槽の後方の隔壁と機関室の前方の隔壁間に隔壁を有しない車両用船艙空間としたことを特徴とする。
また、本願請求項2に係る発明は、船側ウエブフレームと船側タンクの船殻構造において、自動車運搬船における舷側底部に配置される船側タンクとその上方に配置される船側ウエブフレームとの船殻構造において、前記船側ウエブフレームの延長上に船側タンクのブラケットを設け、前記船側ウエブフレーム間の各フレームには各フレームの延長上の同一位置に船側タンクのブラケットを設け、前記船側ウエブフレーム間のフレームの延長上と同一位置に前記船側タンクのトランスウエブを配置し、前記ウエブフレームと前記トランスウエブが連続しない構造として船首水槽の後方の隔壁と機関室の前方の隔壁間に隔壁を有しない車両用船艙空間としたことを特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明について図面を参照して説明する。
(第1の実施の形態)
図1ないし図5は本発明の第1の実施の形態を説明するためのものである。ここに、図1は、本発明の第1の実施の形態に係る船側ウエブフレームと船側タンクの船殻構造が適用された自動車運搬船を示す横断面図である。図2は、本発明の第1の実施の形態に係る船側ウエブフレームと船側タンクの船殻構造が適用された自動車運搬船を示す側面図である。図3は、本発明の第1の実施の形態に係る船側ウエブフレームと船側タンクの船殻構造を示す外板展開図であって、図2のM部を拡大して示す図である。図4は、図3のC−C線に沿って示す断面図である。図5は、図3のD−D線に沿って示す断面図である。
自動車運搬船1は、図1及び図2に示すように、船首水槽2と、車両用船倉空間3と、エンジン室4と、船側タンク5と、図示しない居室、操舵室等から構成されている。
【0008】
本発明の実施の形態に係る自動車運搬船1における船側ウエブフレームと船側タンクの船殻構造は、図3ないし図5に示すように、船側外板6の内側面であって車両甲板7の上に一定間隔でウエブフレーム8,8,…がそれぞれ配置されており、かつ、船側外板6の内側であって車両甲板7の上において前記ウエブフレーム8,8,…の間に一定間隔でフレーム9,9,…が配置されている。また、ウエブフレーム8,8,…の各先端(下部)は、図3及び図4に示すように、船側タンク5の一部を構成する車両甲板7から所定の間隔Lを隔てて船側外板6に垂設された水平桁15に固着されている。さらに、フレーム9,9,…の各先端(下部)は、図3及び図5に示すように、水平桁15に固着されている。
【0009】
また、車両甲板7の下部には、図3及び図4に示すように、ウエブフレーム8,8,…と同一位置であって船側タンク5の側にトランスウエブ11,11,…が配置されている。同様に、車両甲板7の下部には、各フレーム9,9,…と同一位置であって船側タンク5の側にブラケット12,12,…が設けられている。
【0010】
さらに、上記水平桁15は、断面略L字形状をした鋼材からなり、側外板6の内側面から垂直に、かつ、船首側から船尾側に水平に設けられている。また、前記水平桁15の船内側は、断面略L字形状の先端部分15aを上に向けて設けられている。
また、前記水平桁15の下面と船側タンク5を構成する車両甲板7の上面との間を結合するブラケット16は、図3に示すように、前記ウエブフレーム8と他のウエブフレーム8の中間側のフレーム9の位置に配置固定されている。すなわち、前記ウエブフレーム8と他のウエブフレーム8との中間側に設けられたフレーム9の位置において、前記水平桁15と船側タンク5の車両甲板7の上面との間に、ブラケット16が配置され両者に固定されている。
前記ブラケット16には、フェイス16aが設けられている。
【0011】
本第1の実施の形態に係る船側ウエブフレームと船側タンクの船殻構造によれば、上述したような構造となっているので、船体ラッキング変形が生じても、この水平桁15を含む当該固着構造が船体ラッキング変形を分散させるように働き、応力の集中を緩和することができる。
このため、従来では図10及び図11に示すように乗込甲板115の下に隔壁113を設ける必要があったが、本発明の第1の実施の形態では図1及び図2に示すように、乗込甲板115下に隔壁を設ける必要がなく、荷役効率の大幅な向上を図ることができる。
【0012】
(第2の実施の形態)
図6ないし図9は本発明の第2の実施の形態を説明するためのものである。ここに、図6は、本発明の第2の実施の形態に係る船側ウエブフレームと船側タンクの船殻構造の全体を示す図である。図7は、図6のE−E線に沿って示す断面図である。図8は、図6のF−F線に沿って示す断面図である。図9は、図6のG−G線に沿って示す断面図である。
【0013】
これらの図において、自動車運搬船1における船側ウエブフレームと船側タンクの船殻構造は、図6ないし図8に示すように、船側外板6の内側面であって車両甲板7の上に一定間隔でウエブフレーム8,8,…がそれぞれ配置されており、かつ、船側外板6の内側であって車両甲板7の上において前記ウエブフレーム8,8,…の間に一定間隔でフレーム9,9,…が配置されている。 また、ウエブフレーム8,8,…の各先端(下部)は、図7に示すように車両甲板6の直近で図示下にゆくに従って末広がりに形成されている。また、フレーム9,9,…の各先端(下部)は、図8に示すように車両甲板7とフレーム9,9,…との間に三角形状のブラケット10,10,…が設けられている。
【0014】
また、ウエブフレーム8,8,…と同一位置であって車両甲板7の下部には、図6及び図7に示すように、船側タンク5のブラケット12,12,…が設けられている。すなわち、ウエブフレーム8,8,…と同一位置には、必ずブラケット12が設けらるようにしている。
また、フレーム9,9,…の中のウエブフレーム8,8,…に近いフレーム9,9,…には、図6及び図8に示すように、それらと同一位置であって車両甲板7の下部に船側タンク5のブラケット12,12,…が設けられている。
また、ウエブフレーム8とウエブフレーム8との中間地点間近のフレーム9,9,…には、図6及び図9に示すように、それと同一の位置に船側タンク5のトランスウエブ11,11,…が配置されている。
【0015】
このように本発明の第2の実施の形態に係る船側ウエブフレームと船側タンクの船殻構造では、前記船側ウエブフレーム8,8,…と船側タンク5のトランスウエブ11,11,…とは必ず別位置になるように配置してある。すなわち、本発明の第2の実施の形態に係る船側ウエブフレームと船側タンクの船殻構造は、図6に示すように、前記ウエブフレーム8と前記トランスウエブ11とが連続しない構造としている。
本第2の実施の形態に係る船側ウエブフレームと船側タンクの船殻構造によれば、上述したようになっているので、船体ラッキング変形が生じても、当該固着構造が船体ラッキング変形を分散させるように働き、応力の集中を緩和することができる。
このため、従来では車両甲板の下に隔壁を設ける必要があったが、本発明の第1の実施の形態では隔壁を設ける必要がなく、荷役効率の大幅な向上を図ることができる。
【0016】
【発明の効果】
以上説明したように本発明に係る船側ウエブフレームと船側タンクの船殻構造によれば、船体ラッキング変形が生じても、当該固着構造が船体ラッキング変形を分散させるように働き、応力の集中を緩和することができ、従来車両甲板の下に隔壁を設ける必要があったが、当該固着構造では隔壁を設ける必要がなく、荷役効率の大幅な向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る船側ウエブフレームと船側タンクの船殻構造が適用された自動車運搬船を示す横断面図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係る船側ウエブフレームと船側タンクの船殻構造が適用された自動車運搬船を示す側面図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態に係る船側ウエブフレームと船側タンクの船殻構造の全体を示す図であって、図2のM部を拡大して示す外板展開図である。
【図4】図3のC−C線に沿って示す断面図である。
【図5】図3のD−D線に沿って示す断面図である。
【図6】本発明の第2の実施の形態に係る船側ウエブフレームと船側タンクの船殻構造の全体を示す外板展開図である。
【図7】図6のE−E線に沿って示す断面図である。
【図8】図6のF−F線に沿って示す断面図である。
【図9】図6のG−G線に沿って示す断面図である。
【図10】従来の自動車運搬船の中央部を示す横断面図である。
【図11】従来の自動車運搬船を示す側面図である。
【図12】従来の自動車運搬船の一部であって、図11のN部を拡大して示す外板展開図である。
【図13】図12のA−A線断面図である。
【図14】図12のB−B線断面図である。
【符号の説明】
1 自動車運搬船
2 船首水槽2
3 車両用船倉空間
4 機関室
5 船側タンク
6 船側外板
7 車両甲板
8 ウエブフレーム
9 フレーム
10 ブラケット
11トランスウエブ
12 ブラケット
15 水平桁
16 ブラケット

Claims (2)

  1. 自動車運搬船における舷側底部に配置される船側タンクとその上方に配置される船側ウエブフレームとの船殻構造において、船側ウエブフレームと船側タンクとの間に船側タンクから空間を介して一定の間隔を持たせて水平桁を設け、当該水平桁に前記各船側ウエブフレームおよび当該ウエブフレーム間に縦方向に設けられる各フレームを固着し、前記水平桁と船側タンクとを結合するブラケットを、前記船側ウエブフレーム間に設けたフレーム位置に配置固定してなり、船首水槽の後方の隔壁と機関室の前方の隔壁間に隔壁を有しない車両用船艙空間としたことを特徴とする船側ウエブフレームと船側タンクの船殻構造。
  2. 自動車運搬船における舷側底部に配置される船側タンクとその上方に配置される船側ウエブフレームとの船殻構造において、前記船側ウエブフレームの延長上に船側タンクのブラケットを設け、前記船側ウエブフレーム間の各フレームには各フレームの延長上の同一位置に船側タンクのブラケットを設け、前記船側ウエブフレーム間のフレームの延長上と同一位置に前記船側タンクのトランスウエブを配置し、前記ウエブフレームと前記トランスウエブが連続しない構造として船首水槽の後方の隔壁と機関室の前方の隔壁間に隔壁を有しない車両用船艙空間としたことを特徴とする船側ウエブフレームと船側タンクの船殻構造。
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