JP3583487B2 - 棒状化粧料繰出容器 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は口紅等の棒状化粧料に使用される繰出容器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
実公昭60−41846号公報や実公昭60−41847号公報等には、棒状化粧料の残量が少なくなった時に、通常使用時よりも棒状化粧料を押し出せるようにした繰出容器が開示されている。
【0003】
実公昭60−41846号公報に開示された繰出容器の場合は、内周面に螺旋溝を有する外筒と、外筒に回転可能に挿入された内筒と、棒状化粧料を支持し内筒内に昇降可能に挿入されたホルダと、内筒内のホルダの下側に昇降可能に挿入され前記ホルダ内に進入可能な突き出し部材とを備えている。
【0004】
内筒には第1ガイド孔と第2ガイド孔が縦長に形成されており、ホルダに設けた係合突起が第1ガイド孔を挿通して外筒の螺旋溝に係合し、突き出し部材に設けた係合突起が第2ガイド孔を挿通して外筒の螺旋溝に係合している。又、第1ガイド孔の上部終端及び外筒の螺旋溝の上部終端にはそれぞれ水平部が形成されている。
【0005】
この繰出容器では、内筒を外筒に対して回転すると、ホルダの係合突起が第1ガイド孔の上端に達するまでは、ホルダと突き出し部材が同期して昇降し、棒状化粧料が外筒に対して突没する。
【0006】
そして、ホルダの係合突起が第1ガイド孔の水平部及び螺旋溝の水平部に進入すると、ホルダは上動を阻止されて同一高さ位置で回転だけ行うようになる。これに対して、突き出し部材は引き続いて上動するので、突き出し部材がホルダ内に進入して棒状化粧料を突き上げる。
【0007】
尚、実公昭60−41847号公報に開示されたものは、上記第1ガイド孔と第2ガイド孔を一つにまとめたものであり、基本的な構成は実公昭60−41846号公報のものと同じである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
前記従来の繰出容器には次のような問題があった。
即ち、ホルダの係合突起と突き出し部材の係合突起の両方を外筒の螺旋溝に係合させているので、両部材の相対位置関係は、螺旋溝のピッチやリード角、及び第1ガイド孔と第2ガイド孔の周方向位置に左右されることとなり、設計上の制約が大きかった。
【0009】
外筒の螺旋溝に水平部を設けなければならないなど構造が複雑になる。
【0010】
又、構造上、第1ガイド孔及び螺旋溝に設けた水平部の長さが棒状化粧料の突き上げ寸法を決定することとなるので、必然的に水平部にはある程度の長さが必要となる。
【0011】
ところが、突き出し部材により棒状化粧料を突き上げた後で、内筒を逆回転して棒状化粧料を内筒内に引き込み操作する場合、ホルダの係合突起が第1ガイド孔の水平部を戻りきるまでの間は、内筒を逆回転させていても棒状化粧料が内筒内に引き込まれないので、水平部の長さを長くすれば長くするほど引き込み操作性が悪くなり、水平部を短くして引き込み操作性をよくすると棒状化粧料の突き上げ量が小さくなってしまうという問題があった。
【0012】
本発明はこのような従来の技術の問題点に鑑みてなされたものであり、構造が簡単で、設計上の自由度が大きく、操作性にも優れ、棒状化粧料を無駄なく使用することができる棒状化粧料繰出容器を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明は前記課題を解決するために、以下の手段を採用した。
[本発明の要旨]
本発明の棒状化粧料繰出容器は、(イ)外筒と、(ロ)内筒と、(ハ)スカートと、(ニ)ホルダと、(ホ)突き出し部材と、(ヘ)変換機構、とを備えている。以下に各構成要素について説明する。
【0014】
〈外筒〉
外筒はその内周面に螺旋溝を有する。
【0015】
〈内筒〉
内筒は前記外筒内に挿入されており、外筒に対し軸線方向に相対移動不能で且つ周方向に相対回転可能に取り付けられている。外筒の周壁部には軸線方向へ延びるガイド孔が設けられている。
【0016】
〈スカート〉 スカートは上下を開口させた筒状をなし、前記内筒内に昇降可能に挿入されている。スカートの周壁部には、前記内筒のガイド孔に摺動可能に挿通して前記外筒の螺旋溝に摺動可能に係合する係合突起が設けられている。
【0017】
〈ホルダ〉 ホルダは上下を開口させた筒状をなし、内部が棒状化粧料の基部を支持する支持凹部になっていて、前記内筒内に昇降可能に挿入されている。ホルダの下部は前記スカートの上部に連結されており、スカートに対して周方向に相対回転可能で且つ軸線方向に相対移動不能に取り付けられている。
【0018】
〈突き出し部材〉 突き出し部材は前記スカート及びホルダの内側に配され、スカートに対し相対回転可能でホルダに対し相対回転不能にされており、且つホルダ内を前進可能に設置されている。突き出し部材の上部は棒状化粧料の底部に当接している。
【0019】
突き出し部材とホルダとを相対回転不能にする機構としては、例えば、突き出し部材の外周面に軸線方向に延びる溝を設け、この溝に摺動可能に係合する係合突起を設けてもよいし、ホルダの内周面に軸線方向に延びる溝を設け、この溝に摺動可能に係合する係合突起を突き出し部材の外周面に設けてもよい。
【0020】
〈変換機構〉 変換機構は、前記スカートの内周面と前記突き出し部材の外周面に設けられていて、スカートと突き出し部材の相対回転運動を軸線方向の相対直線運動に変換する機能を有している。
【0021】
前記変換機構は、前記スカートの内周面と前記突き出し部材の外周面のいずれか一方の面に設けられた螺旋突条と、残る他方の面に設けられ前記螺旋突条に係合する係合螺子片、による螺子機構で構成することができる。より具体的に説明すると、突き出し部材の外周面に螺旋突条を設け、この螺旋突条に係合する係合螺子片をスカートの内周面に設けてもよいし、この逆に、スカートの内周面に螺旋突条を設け、この螺旋突条に係合する係合螺子片を突き出し部材の外周面に設けてもよい。
【0022】
そして本発明の棒状化粧料繰出容器では、前記他方の面に、前記係合螺子片から軸線方向に延びて前記螺旋突条にほぼ接する縦リブを設けているため、前記外筒と内筒とを相対回転することによって前記ホルダとスカートと突き出し部材が内筒内を昇降するが、その際、スカートの前記係合突起が内筒の前記ガイド孔の上部掛止部に突き当たってスカートが上動を規制されるまでは、ホルダとスカートと突き出し部材は三身一体となって同期して上動する。そして、スカートが上動を規制された以後は、ホルダとスカートとを相対回転せしめることによって、突き出し部材だけが前記縦リブに沿って前記スカート内において横振れすることなく上動してホルダの支持凹部内に進入し、支持凹部内の棒状化粧料を突き上げることとなる(以上、請求項1に対応)。
【0023】
尚、前記スカートの係合突起が前記内筒のガイド孔の上部掛止部に突き当たってスカートが上動を規制された時に、前記ホルダの先部が前記外筒の先部から外方に突出するようにしておくと、ホルダと外筒、あるいはホルダと内筒とを相対回転することによって、ホルダとスカートとを相対回転せしめることができ、棒状化粧料の突き出し操作が非常に容易にできる(請求項2に対応)。
【0024】
前記突き出し部材の上部に頂壁部を設けてほぼ閉塞し、この頂壁部を棒状化粧料の底部に当接するようにしてもよい(請求項4に対応)。
【0025】
[本発明の利用可能性]
本発明は、リップスティック等の化粧品の分野に利用可能である。
【0026】
【作用】
〈本発明の作用〉
外筒と内筒とを相対回転すると、スカートの係合突起が外筒の螺旋溝及び内筒のガイド孔に係合していることによって、スカートが内筒内を昇降する。ホルダは棒状化粧料を介して突き出し部材に連結されており、棒状化粧料のホルダに対する固着力がスカートと突き出し部材の相対軸線方向運動を停止せしめているので、スカートとホルダと突き出し部材は一体となって同期して内筒内を昇降することとなる。
【0027】
スカートの係合突起が内筒のガイド孔の上部掛止部に突き当たると、スカートは上動を規制されて停止し、これと同時にホルダも停止する。
【0028】
この後、ホルダをスカートに対して相対回転せしめると、突き出し部材が前記縦リブに沿って横振れすることなくスカートに対して相対回転することとなる。その結果、変換機構の作用によって、棒状化粧料のホルダに対する固着力に抗して突き出し部材が内筒内を上動し、突き出し部材がホルダの支持凹部内を前進(上動)する。突き出し部材の前進によって、支持凹部内に収容されていた棒状化粧料が突き上げられる。
【0029】
この棒状化粧料繰出容器においては、棒状化粧料の残量が少なくなった時に棒状化粧料を無段階で連続的に突き上げることができる。
【0030】
又、突き出し部材の上部に頂壁部を設けた場合には、突き上げ操作時に棒状化粧料が突き出し部材の内部に没入するのを防止することができ、棒状化粧料の突き上げを確実に行うことができる。
【0031】
外筒の螺旋溝にはスカートの係合突起だけが係合しており、ホルダ及び突き出し部材は直接的には外筒及び内筒に係合していないので、設計の自由度が大きい。
【0032】
ガイド孔の上部終端に水平部を設ける必要がなく、あるいは、設けたとしても極めて短くて済むので、棒状化粧料の突き出し後の引き込み操作において無駄な動きがなくなる。
【0033】
【実施例】
以下、本発明の一実施例を図1から図6の図面に基いて説明する。
図1から図3の図面は棒状化粧料繰出容器(以下、繰出容器という)の断面図である。
【0034】
繰出容器は、外筒10と、内筒20と、ホルダ40と、スカート60と、突き出し部材50を備えている。
【0035】
外筒10は、上下を開口させた中空円筒状の金属製の化粧筒11と、この化粧筒11の内側に固定された円筒状のプラスチック製の螺旋溝筒12とから構成されており、螺旋溝筒12の内周面に螺旋溝13が形成されている。
【0036】
内筒20はプラスチック製で上下を開口させた中空円筒状をなし、その下端に若干大径の操作摘み部21を備え、操作摘み部21から小径筒部(周壁部)22が上方に延びており、小径筒部22の先端縁に掛止環23が設けられている。
【0037】
操作摘み部21の上部にはプラスチック製のブレーキリング24が嵌着されている。このブレーキリング24はその上部に、先部外面を外筒10の化粧筒11の下端内面に弾性的に押圧して摩擦抵抗を付与する多数の押圧片25を備えている。
【0038】
外筒10と内筒20は、外筒10の螺旋溝筒12の下縁をブレーキリング24の押圧片25の先部に掛止し、螺旋溝筒12の先端を内筒10の掛止環23に掛止することによって、互いに軸線方向に相対移動不能で、且つ、周方向に相対回転可能に組み付けられている。
【0039】
図4は内筒20の小径筒部22の正面図である。小径筒部22にはガイド孔31が周方向に180度離れてそれぞれ一つずつ設けられている。ガイド孔31は、小径筒部22の軸線方向に沿って直線的に延びる縦孔31aと、縦孔31aの上端から水平方向に延びる横孔(上部掛止部)31b、とから構成されている。
【0040】
内筒20の内側には、プラスチック製のホルダ40及びスカート60が昇降可能に挿入されている。ホルダ40とスカート60はそれぞれ別部品として形成された後、連結して一体化されたものである。図5(A)は連結状態におけるホルダ40及びスカート60の正面図であり、図5(B)はその連結部分の拡大断面図であり、図5(C)は図5(A)のI―I断面図である。
【0041】
ホルダ40及びスカート60は上下を開口させた中空円筒状をなしている。ホルダ40は、スカート60の外径と同寸法の外径を有する大径筒部41aと、スカート60の内径とほぼ同寸法の外径を有する小径筒部41bとからなっている。
【0042】
ホルダ40とスカート60は、ホルダ40の小径筒部41bをスカート60内に上方から挿入し、スカート60の周壁部61の上部内周面に設けた環状の嵌合突起61aを、ホルダ40の小径筒部41bの下部外周面に設けた環状の嵌合溝41cに嵌合せしめることによって、軸線方向へは相対移動不能で、且つ、周方向へは相対回転可能に連結されている。
【0043】
このホルダ40の大径筒部41aと小径筒部41bの内部が棒状化粧料Aの基部を支持する支持凹部47になっている。
【0044】
大径筒部41aの内周面には周方向に所定間隔で縦リブ48が設けられている。この縦リブ48の先端部48aは内向きに屈曲しており、先端部48aは、棒状化粧料Aをホルダ40から抜けないようにする機能と、突き出し部材50の突き上げ終端を定める機能とを有している。
【0045】
小径筒部41bの内周面には、小径筒部41bのほぼ全長に亙って軸線方向に沿って延びる係合突条49が、周方向に180度離れて1つずつ設けられている。
【0046】
一方、スカート60の周壁部61の上部外面には係合突起62が周方向に180度離れて1つずつ突設されている。この係合突起62は前記内筒20のガイド孔31を摺動可能に挿通し、先端部を外筒10の螺旋溝13に摺動可能に係合している。
【0047】
又、スカート60の内周面であってホルダ40の下端よりも若干下方に位置する部位には、仮想螺旋上に配置された4つの係合螺子片63が周方向90度間隔に設けられるとともに、軸線方向に延びる4つの縦リブ64が係合螺子片63と周方向同一位置に設けられている。尚、スカート60の内周面からの突出寸法は、係合螺子片63の方が縦リブ64よりも大きい。
【0048】
ホルダ40及びスカート60の内側にはプラスチック製の突き出し部材50が挿入されている。図6(A)は突き出し部材50の正面図であり、図6(B)は同底面図である。
【0049】
突き出し部材50は有頂円筒状をなし、ホルダ40の小径筒部41bの内径とほぼ同寸法の外径を有する大径筒部51aと、大径筒部51aよりも若干小径の外径を有する小径筒部51bと、大径筒部51aの上部を閉塞する頂壁部51cとを備え、頂壁部51cの中央に孔51dが開いている。
【0050】
小径筒部51bの外周面には、前記スカート60の係合螺子片63に係合する螺旋突条52が形成されている。これら係合螺子片63と螺旋突条52は螺子機構を構成しており、突き出し部材50とスカート60とを相対回転すると両者は軸線方向に相対移動するようになっていて、これにより突き出し部材50がホルダ40内を前進するようになっている。
【0051】
尚、この螺旋突条52の螺旋の向きと外筒10の螺旋溝13の螺旋の向きは同方向になっている。即ち、螺旋溝筒12の内側に視点を置いて螺旋溝13を見ると螺旋溝13は螺旋溝筒12の先端(上端)側に左上がりに傾斜しており、突き出し部材50を外側正面から見ると螺旋突条52は突き出し部材50の先端(上端)側に左上がりに傾斜している。
【0052】
前記スカート60の縦リブ64はスカート60内において突き出し部材50が横振れするのを防止するために設けたものであり、縦リブ64は突き出し部材50の螺旋突条52にほぼ接するように寸法設定がされている。
【0053】
螺旋突条52は周方向180度毎に設けられた破断部53によって不連続になっており、大径筒部51aの外周面には前記破断部53と周方向同一位置に軸線方向に沿う縦溝54が2つ設けられている。
【0054】
これら破断部53と縦溝54にはホルダ40の係合突条49が軸線方向へ摺動可能に係合しており、これよって、ホルダ40と突き出し部材60は互いに相対回転不能で軸線方向に相対移動可能に連結されている。
【0055】
次に、この繰出容器の作用について説明する。
〈棒状化粧料の残量が十分にある場合〉
図1は未使用の棒状化粧料Aを内筒20内に完全に収納した状態を示しており、この時、スカート60の係合突起62は内筒20のガイド孔31の下端に位置し、スカート60の係合螺子片63はホルダ40の螺旋突条52の上部始端側に係合している。
【0056】
この状態から、外筒10を非回転側とし、操作摘み部21を持って内筒20を回転すると、スカート60の係合突起62が外筒10の螺旋溝13と内筒20のガイド孔31に係合しているので、スカート60は内筒20内を上昇する。この時、内筒20とスカート60と突き出し部材50との間に相対回転はない。
【0057】
ところで、ホルダ40と突き出し部材60は棒状化粧料Aを介して一体的に連結されており、又、棒状化粧料Aとホルダ40との固着力がスカート60と突き出し部材50の相対軸線方向運動を阻止するので、スカート60が内筒20内を上昇すると、スカート60とホルダ40と突き出し部材50は一体となって同期して内筒20内を上昇することとなる。
【0058】
換言すれば、この時には、内筒20とホルダ40と突き出し部材50とスカート60との間には相互に相対回転はなく、又、ホルダ40と突き出し部材50とスカート60との間には相互に軸線方向の相対移動はない。
以上の結果、棒状化粧料Aが内筒20及び外筒10の先端から突出し露出する。
【0059】
ホルダ40及びスカート60と突き出し部材50が一体となっての上昇は、スカート60の係合突起62が内筒20のガイド孔31の上端に突き当たり、横孔31bに進入した時に停止する。図2はこの状態を示しており、この時、ホルダ40の先部が外筒10の先端から上方に突出し露出する。
【0060】
棒状化粧料Aがホルダ40から十分に突出し露出している時には、上述のようにホルダ40とスカート60と突き出し部材50とを同期して一体的に上昇せしめて使用する。これが「通常操作」である。
【0061】
〈棒状化粧料の残量が少ない場合〉
棒状化粧料Aの残量が少なくなり、ホルダ40からの突出量が短くなって使いにくくなった時には、次のように操作する。
【0062】
まず、上述と同様の操作により、スカート60の係合突起62を内筒20のガイド孔31の横孔31bに進入せしめ、ホルダ40の先部を外筒10から露出させる。
【0063】
次に、一方の手で外筒10若しくは内筒20の操作摘み部21を持ち、他方の手でホルダ40の露出部分を持って、通常操作で棒状化粧料Aを上昇させる時と同方向に外筒10若しくは内筒20を回転せしめる。
【0064】
ここで、ホルダ40と突き出し部材50とは相対回転不能に連結されているので、ホルダ40の回転は突き出し部材50に伝達される。
【0065】
一方、スカート60は、その係合突起62が内筒20のガイド孔31の横孔31bの終端に係止しており、外筒10及び内筒20と一体となっているので、ホルダ40を前述のように回転すると、突き出し部材50とスカート60とが相対回転することとなる。
【0066】
その結果、突き出し部材50の螺旋突条52とスカート60の係合螺子片63の螺子作用によって、突き出し部材50が棒状化粧料Aとホルダ40との固着力に抗して上昇し、ホルダ40内を前進して、支持凹部47内の棒状化粧料Aを突き上げる。
【0067】
このように突き出し部材50の先部をホルダ40の支持凹部47内に突き出し、これによって棒状化粧料Aをホルダ40から突き出すことを、「突き上げ操作」と称す。
【0068】
この突き上げ操作には、前述の如く、突き出し部材50を棒状化粧料Aとホルダ40との固着力に抗して上昇させなければならないので、突き上げ操作時には通常操作時よりも大きな操作力が必要となる。この操作力の増大が使用者をして感覚的に通常操作との区別を容易ならしめる。
【0069】
又、この実施例では、突き出し部材50に頂壁部51cが設けられているので、突き上げ操作時に棒状化粧料Aが突き出し部材50の内部に没入するのを防止することができ、棒状化粧料Aの突き上げを確実に行うことができる。
【0070】
図3は、突き出し部材50の頂壁部51cの外縁部がホルダ40の縦リブ48の先端部48aに突き当たって、突き出し部材50の上動が阻止された状態を示しており、これが棒状化粧料Aを最大に突き出せる状態である。
【0071】
この棒状化粧料繰出容器においては、棒状化粧料Aを無段階で連続的に突き出すことができる。
【0072】
尚、このように棒状化粧料Aを突き出した後、棒状化粧料Aを内筒20内に引き込むには、ホルダ40から手を離し、外筒10と内筒20を前述と逆の方向に相対回転すればよい。
【0073】
そうすると、スカート60が若干水平回転して係合突起62がガイド孔31の右端面に突き当たった後、スカート60は内筒20内を下降し、スカート60に連結されているホルダ40もスカート60と一体となって下降し、更に、ホルダ40の縦リブ48に係止する突き出し部材60もホルダ40と一体となって下降する。
【0074】
以後の使用に際しては、通常操作で棒状化粧料Aを外筒10から露出させることができる。
【0075】
尚、引き込み操作時におけるスカート60の前記水平回転は極めて小角度であり、引き込みの操作性に悪影響を及ぼすほどではない。
【0076】
この棒状化粧料繰出容器においては、外筒10の螺旋溝13にはスカート60の係合突起62だけが係合しており、ホルダ40及び突き出し部材60は直接的には外筒10及び内筒20に係合していないので、設計の自由度が大きい。
【0077】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、棒状化粧料の使用不能な部分を非常に少なくすることができ、経済的であるという優れた効果が奏される。
【0078】
しかも、棒状化粧料の残量が少なくなった時の棒状化粧料の突き出し量を連続的に無段階に設定することができるので、使用者の好みに応じた突き出し量に設定でき、使い勝手がよい。
【0079】
外筒の螺旋溝にはスカートの係合突起だけが係合しており、ホルダ及び突き出し部材は直接的には外筒及び内筒に係合していないので、構造が簡単になり、しかも設計の自由度が大きいという優れた効果が奏される。
【0080】
棒状化粧料を突き出した後の引き込み操作において、無駄な動きがなく、操作性がよいという効果もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の棒状化粧料繰出容器の縦断面図である。
【図2】本発明の一実施例の棒状化粧料繰出容器の縦断面図である。
【図3】本発明の一実施例の棒状化粧料繰出容器の縦断面図である。
【図4】本発明の一実施例の棒状化粧料繰出容器における内筒の一部を示す正面図である。
【図5】(A)は本発明の一実施例の棒状化粧料繰出容器におけるホルダ及びスカートの連結状態の正面図であり、(B)は連結部分の拡大断面図であり、(C)は(A)のI―I断面図である。
【図6】(A)は本発明の一実施例の棒状化粧料繰出容器における突き出し部材の正面図であり、(B)は底面図である。
【符号の説明】
10 外筒
13 螺旋溝
20 内筒
22 小径筒部(周壁部)
31 ガイド孔
31b 横孔(上部掛止部)
40 ホルダ
47 支持凹部
50 突き出し部材
51c 頂壁部
52 螺旋突条(変換機構)
60 スカート
61 周壁部
62 係合突起
63 係合螺子片(変換機構)
Claims (3)
- (イ)内周面に螺旋溝を有する外筒と、(ロ)前記外筒内に挿入され、外筒に対し軸線方向に相対移動不能で且つ周方向に相対回転可能に取り付けられ、周壁部には軸線方向へ延びるガイド孔を有する内筒と、(ハ)前記内筒内に昇降可能に挿入されていて、上下を開口させた筒状をなし、その周壁部に、前記内筒のガイド孔に摺動可能に挿通して前記外筒の螺旋溝に摺動可能に係合する係合突起が設けられたスカートと、(ニ)前記内筒内に昇降可能に挿入され、上下を開口させた筒状をなし内部が棒状化粧料の基部を支持する支持凹部になっていて、下部を前記スカートの上部に周方向に相対回転可能且つ軸線方向に相対移動不能に連結されたホルダと、(ホ)前記スカート及び前記ホルダの内側に配され、スカートに対し相対回転可能でホルダに対し相対回転不能にされており、且つホルダ内を前進可能に設置されていて、上部を棒状化粧料の底部に当接させた突き出し部材と、(ヘ)前記スカートの内周面と前記突き出し部材の外周面に設けられ、スカートと突き出し部材の相対回転運動を軸線方向の相対直線運動に変換する変換機構、とを備え、この変換機構を、前記スカートの内周面と前記突き出し部材の外周面のいずれか一方の面に設けられた螺旋突条と、残る他方の面に設けられ前記螺旋突条に係合する係合螺子片、による螺子機構で構成すると共に、前記他方の面に、前記係合螺子片から軸線方向に延びて前記螺旋突条にほぼ接する縦リブを設け、前記外筒と内筒とを相対回転することによって前記ホルダとスカートと突き出し部材が内筒内を昇降し、スカートの前記係合突起が内筒の前記ガイド孔の上部掛止部に突き当たってスカートが上動を規制されるまではホルダとスカートと突き出し部材とが同期して上動し、スカートが上動を規制された以後はホルダとスカートとを相対回転せしめることによって、突き出し部材が前記縦リブに沿って前記スカート内において横振れすることなく上動してホルダの支持凹部内に進入し支持凹部内の棒状化粧料を突き上げることを特徴とする棒状化粧料繰出容器。
- 前記スカートの係合突起が前記内筒のガイド孔の上部掛止部に突き当たってスカートが上動を規制された時、前記ホルダの先部が前記外筒の先部から外方に突出するようにされていることを特徴とする請求項1に記載の棒状化粧料繰出容器。
- 前記突き出し部材はその上部が頂壁部によってほぼ閉塞されており、この頂壁部が棒状化粧料の底部に当接していることを特徴とする請求項1または2に記載の棒状化粧料繰出容器。
Priority Applications (1)
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|---|---|---|---|
| JP29735994A JP3583487B2 (ja) | 1994-11-30 | 1994-11-30 | 棒状化粧料繰出容器 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP29735994A JP3583487B2 (ja) | 1994-11-30 | 1994-11-30 | 棒状化粧料繰出容器 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08150020A JPH08150020A (ja) | 1996-06-11 |
| JP3583487B2 true JP3583487B2 (ja) | 2004-11-04 |
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Family Applications (1)
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-
1994
- 1994-11-30 JP JP29735994A patent/JP3583487B2/ja not_active Expired - Fee Related
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| JPH08150020A (ja) | 1996-06-11 |
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