JP3584697B2 - 異種管継手の製造方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、金属部と樹脂部からなる異種管継手、特に金属部と樹脂部の界面の一部にシール材が設けられ液体や気体に対するシール性の優れた異種管継手の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
給水管やガス管などの配管系には、鋼などでできた金属管とポリエチレンやポリブテンなどのポリオレフィン樹脂でできた樹脂管を接続するバブルソケットや給水栓ソケットなどの異種管継手が用いられている。
【0003】
異種管継手は、青銅などでできた金属部と接続すべき樹脂管と同種の樹脂でできた樹脂部から構成されており、通常、金属部に樹脂部をメカニカルに結合させたり、金属部と樹脂部を射出成形により一体成形して製造される。最近では、実開平7−6587号公報や実開平2−6898号公報に見られるように、金属部と樹脂部の界面の一部にゴム製Oリングなどのシール材を設け、機械的にあるいは射出圧によりシール材を押圧してシール性を高めて管内を流通する気体や液体の漏れ防止が図られているものが多い。
【0004】
しかし、シール材を設けて金属部と樹脂部を射出成形により一体成形すると、シール材と金属部の隙間に溶融樹脂がまわり込み射出圧によるシール材の押圧が不十分となったり、射出成形時に加熱溶融された樹脂による熱ダメージを受けてシール材が劣化したりして、十分にシール性を高めることができない場合がある。
【0005】
特開平4−131590号公報には、シール材を樹脂製短管で覆って射出成形し、シール材と金属部の隙間への溶融樹脂のまわり込みを防止する技術が開示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特開平4−131590号公報に記載された技術では、シール材と金属部の隙間への溶融樹脂のまわり込みやシール材の熱ダメージを防止できるが、樹脂製短管と射出成形された樹脂との界面のシール性が劣化し、気体や液体の漏れる場合がある。
【0007】
本発明はこのような問題を解決するためになされたもので、確実にシール性を確保できる射出成形による異種管継手の製造方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題は以下の手段でにより解決される。
1金属部に樹脂部を射出成形して異種管継手を製造する際に、前記金属部の内面と射出成形時に用いるコアの間にキャビティを設けると共に、前記金属部と前記樹脂部の界面におけるシール性を確保するために、前記金属部の表面に1個以上のシール材を設け、前記シール材を射出成形される樹脂と融着可能な樹脂片で覆った後、前記金属部の温度を50℃以上にして射出成形する異種管継手の製造方法。
2前記射出成形される樹脂を前記樹脂片に向けて射出する1に記載の異種管継手の製造方法。
3前記樹脂片が前記シール材から離れる方向へ移動することが抑制されている1または2に記載の異種管継手の製造方法。
【0009】
本発明者らが、特開平4−131590号公報に記載された技術における樹脂製短管と射出成形された樹脂の界面に生じるシール性劣化の原因を調査したところ、射出成形により金属部と一体成形するため熱伝導性の優れた金属部を通して熱が散逸し易く、溶融樹脂の温度や樹脂製短管の長さなどの条件によっては樹脂製短管と射出成形される樹脂とを融着するのに必要な界面温度が確保されず、融着が不完全に行われることに起因していることが明らかになった。
【0010】
そこで、金属部を通しての熱の散逸を低減させる方法を検討したところ、金属部の表面に1個以上のシール材を設け、このシール材を射出成形される樹脂と融着可能な樹脂片で覆った後、金属部の温度を50℃以上、より好ましくは60℃以上にして射出成形すれば、熱の散逸を抑制でき、確実に融着できることを見出した。金属部の温度の上限は、シール材が劣化したり、樹脂製短管などの樹脂片が溶融する温度より低ければよいが、射出成形後の冷却を考慮すると100℃以下が好ましい。
【0011】
射出成形時に溶融樹脂を樹脂片に向けて射出させれば、高温の樹脂が直接樹脂片に供給されるので熱の散逸をより確実に抑制できる。
【0012】
溶融樹脂が射出されて固化する前に、射出圧により押圧されたシール材にはそれ自体の弾性により復元力が働き、シール材の種類によっては、押圧力が著しく弱まりシール性が劣化する場合がある。そこで、シール材を覆う樹脂片のシール材から離れる方向へ移動を、例えば金属部に樹脂片の移動を阻止する微少な突起を設けたりして抑制すれば、シール材の復元が抑制されて押圧力が著しく弱まることを防止できる。
【0013】
金属部の内面と射出成形時に用いるコアの間にキャビティを設けて射出成形すれば、金属部の内面が樹脂で被覆されるので、金属部の耐食性を向上できる。
【0014】
【発明の実施の形態】
図1に、本発明である異種管継手の製造方法の1実施の形態を示す。
【0015】
図1は、射出成形のダイ6内にシール材3と樹脂片4を順次取り付けた金属部1を設置し、コア7を挿入した後の片断面を示している。
【0016】
樹脂部と界面を形成する金属部1の表面にシール材3と樹脂片4を順次取り付け、金属部1を50℃以上に加熱してダイ6に設置後、温度が50℃未満にならないうちに溶融樹脂をランナ5より樹脂片4に向けながらキャビティ2内に吐出させて樹脂部を射出成形すれば、樹脂片4と射出成形される樹脂の界面温度の大きな低下を防止できるので、樹脂片4と射出成形される樹脂を確実に融着一体化できる。また、樹脂片4によりシール材3と金属部1の隙間への溶融樹脂のまわり込みやシール材3への熱ダメージも防止できる。
【0017】
本実施の形態では、射出成形により金属部1の内面が樹脂被覆されるようになっているので、金属部1の耐食性を向上できる。
【0018】
なお、シール材3は図1のように金属部1の開口端面に設ける方が、金属部1の内外壁面に設けるより、射出圧をシール材3が金属部1の面に垂直に押圧されるように有効に付与できるので好ましい。
【0019】
図2に、本発明である異種管継手の製造方法の別の実施の形態を示す。
図2では、図1の金属部1に、樹脂片4がシール材3から離れる方向へ移動しないように、樹脂片4の端部が挿入される樹脂片ストッパー用溝8が設けられている。
【0020】
この樹脂片ストッパー用溝8により、溶融樹脂が射出されて固化する前に射出圧により押圧されたシール材3が復元することによるシール性の劣化を防止できる。
【0021】
シール材としては、押圧によりシール性が確保されれば材質や形状に制約はないが、ゴム製などのOリングの他、テフロン製シール材なども用いることができる。
【0022】
樹脂部の金属部とは反対側の部分は、単純な樹脂管としてもよく、電熱線を設けて電気融着継手としてもよい。
【0023】
【発明の効果】
本発明は以上説明したように構成されているので、確実にシール性を確保できる射出成形による異種管継手の製造方法を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明である異種管継手の製造方法の1実施の形態を示す図である。
【図2】本発明である異種管継手の製造方法の別の実施の形態を示す図である。
【符号の説明】
1金属部
2キャビティ(樹脂部)
3シール材
4樹脂片
5ランナ
6ダイ
7コア
8樹脂片ストッパー用溝
Claims (3)
- 金属部に樹脂部を射出成形して異種管継手を製造する際に、前記金属部の内面と射出成形時に用いるコアの間にキャビティを設けると共に、前記金属部と前記樹脂部の界面におけるシール性を確保するために、前記金属部の表面に1個以上のシール材を設け、前記シール材を射出成形される樹脂と融着可能な樹脂片で覆った後、前記金属部の温度を50℃以上にして射出成形する異種管継手の製造方法。
- 前記射出成形される樹脂を前記樹脂片に向けて射出する請求項1に記載の異種管継手の製造方法。
- 前記樹脂片が前記シール材から離れる方向へ移動することが抑制されている請求項1または請求項2に記載の異種管継手の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP25159697A JP3584697B2 (ja) | 1997-08-20 | 1997-09-17 | 異種管継手の製造方法 |
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP22325697 | 1997-08-20 | ||
| JP9-223256 | 1997-08-20 | ||
| JP25159697A JP3584697B2 (ja) | 1997-08-20 | 1997-09-17 | 異種管継手の製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11125383A JPH11125383A (ja) | 1999-05-11 |
| JP3584697B2 true JP3584697B2 (ja) | 2004-11-04 |
Family
ID=26525363
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP25159697A Expired - Fee Related JP3584697B2 (ja) | 1997-08-20 | 1997-09-17 | 異種管継手の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3584697B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR101138441B1 (ko) | 2011-04-12 | 2012-04-26 | 와토스코리아 주식회사 | 연결호스 및 이의 제조방법 |
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1997
- 1997-09-17 JP JP25159697A patent/JP3584697B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH11125383A (ja) | 1999-05-11 |
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