JP3584901B2 - 光パケットセルフルーティング装置および光パケットセルフルーティング方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、光パケットセルフルーティング装置および光パケットセルフルーティング方法に関し、特に、スイッチング素子に入力される光パケットを、上記の光パケットの入力と同期するように上記のスイッチング素子に入射する制御光に基づいて光パケットのスイッチングを行う光パケットセルフルーティング装置および光パケットセルフルーティング方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、光パケットを用いた高速光通信に係る技術が多数、開示されている。上記のような技術として、特開平4−280522号公報が開示するところの光接続装置とその駆動方法(以下、従来例1)があった。従来例1では、光信号を、タイミング光信号と、アドレス光信号と、情報信号と、に分離し、タイミング信号と同時に光電入出力素子に入射したアドレス信号のみをONし、出力させ、情報信号の光セルフルーティングを行っていた。
【0003】
また、光パケットのスイッチングに係る従来技術として、特開平6−261073号公報が開示するところの光パケットスイッチ(以下、従来例2)があった。従来例2では、光パケットからヘッダを示す光パルスを抽出し、上記のヘッダを示す光パルスを電気信号に変換し、上記の電気信号に基づいて、光パケットの出力先を制御していた。
【0004】
また、特開平11−74935号公報が開示するところの光パケットスイッチ(以下、従来例3)では、光パケット信号をスターカプラで合流分配し、パケットの宛先に基づいて、光パケットをフィルタリングし、出力していた。
【0005】
また、他の従来技術として、図8に示す光パケットセルフルーティング装置(以下、従来例4)があった。以下、図8を用いて、従来例4における光パケットセルフルーティング装置の構成および動作について説明する。
【0006】
従来例4における光パケットセルフルーティング装置は、部位81、82、83を有する。
【0007】
部位81は、入力ポート10と、光複写機構11と、通話路ルート84と、制御系ルート85と、光伝送路1mと、電気伝送路1nと、物理空間sと、部位86と、光/電気変換機構1h0〜1h2と、バッファ1i0〜1i2と、多重化機構1jと、電気/光変換機構1kと、出力ポート1rと、を有する。通話路ルート84は、光遅延機構12を有する。制御系ルート85は、光/電気変換機構13と、宛先情報抽出機構14と、電気制御信号生成機構19と、を有する。部位86は、電気制御光スイッチ4bを有する。
【0008】
部位82は、入力ポート20と、光複写機構21と、通話路ルート87と、制御系ルート88と、光伝送路2mと、電気伝送路2nと、物理空間tと、部位89と、光/電気変換機構2h0〜2h2と、バッファ2i0〜2i2と、多重化機構2jと、電気/光変換機構2kと、出力ポート2rと、を有する。通話路ルート87は、光遅延機構22を有する。制御系ルート88は、光/電気変換機構23と、宛先情報抽出機構24と、電気制御信号生成機構29と、を有する。部位89は、電気制御光スイッチ5bを有する。
【0009】
部位83は、入力ポート30と、光複写機構31と、通話路ルート8aと、制御系ルート8bと、光伝送路3mと、電気伝送路3nと、物理空間uと、部位8cと、光/電気変換機構3h0〜3h2と、バッファ3i0〜3i2と、多重化機構3jと、電気/光変換機構3kと、出力ポート3rと、を有する。通話路ルート8aは、光遅延機構32を有する。制御系ルート8bは、光/電気変換機構23と、宛先情報抽出機構24と、電気制御信号生成機構29と、を有する。部位8cは、電気制御光スイッチ6bを有する。
【0010】
図8に示されている光パケットセルフルーティング装置における部位82、83は、部位81と同様の構成を有し、同様の動作を行うとしてよい。以下、部位81の構成および動作を中心に従来例4における光パケットセルフルーティング装置の動作について説明する。
【0011】
入力ポート10に入力された光パケットは、光複写機構11により複写され、通話路ルート4および制御系ルート5に入力される。制御系ルート5に入力された光パケットは、光/電気変換機構13により電気に変換される。
【0012】
宛先情報抽出機構14は、電気変換されたパケットのヘッダに記録されている宛先情報を読み取り、その読み取った宛先情報に基づいて、電気制御信号生成機構19に電気的制御信号を生成させる。
【0013】
電気制御信号生成機構19は、宛先情報抽出機構14により読み取られた宛先情報に基づいて、電気的制御信号を生成する。電気制御信号生成機構19は、生成した電気的制御信号を電気制御光スイッチ素子4bに入力させ、電気制御光スイッチ素子4bを制御する。
【0014】
光遅延機構12は、通話路ルート4に入力された光パケットを所定時間遅延させ、通話路ルート4に入力された光パケットが電気制御光スイッチ素子4bに入力されるタイミングを、電気制御信号生成機構19により生成された電気的制御信号が電気制御光スイッチ素子4bに入力されるタイミングに同期させる。
【0015】
電気制御光スイッチ素子4bは、電気制御信号生成機構19により生成された電気的制御信号に基づいて、入力された光パケットを光/電気変換機構1h0〜1h2のうちのいずれかに入力させる。
【0016】
上記の電気的制御信号に基づいて、光パケットが光/電気変換信号1h0に入力された場合、光パケットは、光/電気変換機構1h0により電気に変換され、変換後、バッファ1i0に蓄積される。
【0017】
バッファ1i0に蓄積されたパケットは、多重化機構1jにより多重化される。多重化されたパケットは、電気/光変換機構1kにより光に変換され、変換後、出力ポート1rから出力される。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】
従来例1では、各光電入出力素子に所定時間ずつ遅延させたタイミング光信号を入力させるとともに、アドレス光信号および情報信号に付加する遅延を光信号の出力先ごとに設定するといった複雑な動作が必要であった。
【0019】
また、従来例2では、光パケットをルーティングする空間切替型スイッチを電気信号により制御していた。従って、空間切替型スイッチに入力される光パケットと電気信号との同期をとることが困難であった。
【0020】
また、従来例3では、パケット分配器は、N個の入力モジュールにより光変換された光パケットを合流分配し、N個の可変波長フィルタモジュールに入力し、ルーティング制御回路は、各光パケットから宛先を抽出し、抽出した宛先に基づいてN個の可変波長フィルタモジュールを制御し、フィルタリングを行わせていた。しかしながら、ルーティング制御回路は、制御光により可変波長フィルタモジュールを制御する記載が無く、光パケットとルーティング制御回路から送出される制御信号との位相のズレを解消することが困難であった。
【0021】
従来例4における光パケットセルフルーティング装置では、電気的制御信号により電気制御光スイッチ素子4b、5b、6bを制御していた。そのため、図8に示される物理空間s、t、uにおける電気電送が、電気的伝送の制約を受けるといった問題があった。電気的伝送の制約とは、高速電気伝送を行う際の距離の制約のことであり、例えば、数Gbpsの伝送速度で電気信号を正確に伝送することが可能である距離の上限は、数十cm程度となっている。
【0022】
また、従来例4における光パケットセルフルーティング装置では、伝送路の特性の違いにより、光伝送路1m、2m、3mを通過する光パケットと、電気伝送路1n、2n、3nを通過する電気的制御信号と、の間の同期化にズレが生じるといった問題があった。上記のズレを解消するために、同期の調整を常に行う必要があった。
【0023】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、光パケットを複写し、一方の光パケットを電気変換し、電気変換されたパケットのヘッダに記録されている宛先情報から制御光を生成し、他方の光パケットがスイッチング(ルーティング)を行う素子(スイッチング素子)に入力するタイミングと同期させて制御光を上記のスイッチング素子に入射させ、スイッチング素子の屈折率を変化させ、スイッチングを行うことにより、光パケットとスイッチングを制御する信号との同期のズレおよび電気的伝送の制約を容易に解消する光パケットセルフルーティング装置および光パケットセルフルーティング方法を提供することを目的とする。
【0024】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成するため、請求項1記載の発明は、1以上の入力ポートと2以上の出力ポートとを有し、1以上の入力ポートのうち所定の入力ポートから入力された光パケットを、2以上の出力ポートのうちの所定の出力ポートから出力させる光パケットセルフルーティング装置であって、所定の入力ポートから入力された光パケットを複写する複写手段と、光パケット複写手段により複写した光パケットのうちの1方の光パケットを電気変換する第1の電気変換手段と、第1の電気変換手段により電気変換したパケットから、入力された光パケットを出力させる所定の出力ポートの情報である宛先情報を抽出する宛先情報抽出手段と、宛先情報抽出手段により抽出した宛先情報に基づいて、所定の制御光を生成する制御光生成手段と、光パケット複写手段により複写した光パケットのうち他方の光パケットに所定時間遅延を付加する光パケット遅延手段と、制御光生成手段により生成した制御光に基づいて、光パケット遅延手段により遅延を付加した光パケットの経路を切り換える経路切換手段と、を有し、経路切換手段は、制御光生成手段により生成した制御光に基づいて、光パケット遅延手段により遅延を付加した光パケットの経路上の屈折率を変化させ、遅延を付加した光パケットを所定の角度屈折させ、遅延を付加したパケットの経路を切り換えることを特徴とする。
【0025】
また、請求項2記載の発明によれば、請求項1記載の光パケットセルフルーティング装置において、光パケット経路切換手段により経路を切り換えた光パケットを電気変換する第2の電気変換手段と、第2の電気変換手段により電気変換したパケットを蓄積する蓄積手段と、蓄積手段により蓄積したパケットを多重化する多重化手段と、多重化手段により多重化したパケットを光変換する光変換手段と、光変換手段により光変換されたパケットを出力するパケット出力手段と、を有することを特徴とする。
【0027】
また、請求項3記載の発明は、1以上の入力ポートと2以上の出力ポートとを有し、1以上の入力ポートのうち所定の入力ポートから入力された光パケットを、2以上の出力ポートのうちの所定の出力ポートから出力させる光パケットセルフルーティング装置であって、所定の入力ポートから入力された光パケットを複写する複写手段と、光パケット複写手段により複写した光パケットのうちの1方の光パケットを電気変換する第1の電気変換手段と、第1の電気変換手段により電気変換したパケットから、入力された光パケットを出力させる所定の出力ポートの情報である宛先情報を抽出する宛先情報抽出手段と、宛先情報抽出手段により抽出した宛先情報に基づいて、所定の制御光を生成する制御光生成手段と、光パケット複写手段により複写した光パケットのうち他方の光パケットに所定時間遅延を付加する遅延手段と、光信号生成手段により生成した制御光と遅延手段により遅延が付加された光パケットとの波長を多重化する制御光波長多重手段と、制御光波長多重手段により波長多重した光信号を分離し、遅延が付加された光パケットと制御光とを生成する制御光波長分離手段と、制御光波長分離手段により生成した制御光に基づいて、制御光波長分離手段により生成した光パケットに、2以上の経路のうちいずれか1つを選択させる経路切換手段と、を有することを特徴とする。
【0028】
また、請求項4記載の発明によれば、請求項3記載の光パケットセルフルーティング装置において、光パケット経路切換手段により所定の経路を選択した光パケットの波長を変換する波長変換手段と、波長変換手段により波長変換した光パケットの波長を多重化するパケット波長多重手段と、パケット波長多重手段により多重化した光パケットを波長多重前の光パケットに分離するパケット波長分離手段と、パケット波長分離手段により分離された光パケットを電気変換する第2の電気変換手段と、第2の電気変換手段により電気変換したパケットを蓄積する蓄積手段と、蓄積手段により蓄積したパケットを多重化する多重化手段と、多重化手段により多重化したパケットを光変換する光変換手段と、光変換手段により光変換されたパケットを出力するパケット出力手段と、を有することを特徴とする。
【0029】
また、請求項5記載の発明によれば、請求項4記載の光パケットセルフルーティング装置において、第1、第2、および第3の入力ポートと、第1、第2、および第3の出力ポートと、を有し、第1、第2、および第3の入力ポートから入力された光パケットが入力される経路切換手段を、それぞれ第1、第2、および第3の経路切換手段とし、第1、第2、および第3の出力ポートから出力される光パケットが出力されるパケット波長多重手段を、それぞれ第1、第2、および第3のパケット波長多重手段とし、第P(P=1、2、3)の経路切換手段と第Q(Q=1、2、3)のパケット波長多重手段とを結ぶ経路上に設けられている波長変換手段を、波長変換手段(P、Q)とし、波長変換手段(1、1)、(1、2)、(1、3)により変換される波長を、それぞれ波長λ1 、波長λ2 、波長λ3 とした場合、波長変換手段(2、1)、(2、2)、(2、3)により変換される波長を、それぞれ波長λ2 、波長λ3 、波長λ1 とし、波長変換手段(2、1)、(2、2)、(2、3)により変換される波長を、それぞれ波長λ3 、波長λ1 、波長λ2 として、変換する波長を循環させることを特徴とする。
【0030】
また、請求項6記載の発明によれば、請求項3から5のいずれか1項に記載の光パケットセルフルーティング装置において、経路切換手段は、制御光波長分離手段により生成した制御光に基づいて、自身の屈折率を変化させ、制御光波長分離手段により生成した光パケットを所定の角度屈折させ、生成したパケットに、2以上の経路のうちいずれか1つを選択させることを特徴とする。
【0031】
また、請求項7記載の発明は、1以上の入力ポートと2以上の出力ポートとを有し、1以上の入力ポートのうち所定の入力ポートから入力された光パケットを、2以上の出力ポートのうちの所定の出力ポートから出力させる光パケットセルフルーティング装置であって、所定の入力ポートから入力された光パケットを複写する複写手段と、光パケット複写手段により複写した光パケットのうちの1方の光パケットを電気変換する第1の電気変換手段と、第1の電気変換手段により電気変換したパケットから、入力された光パケットを出力させる所定の出力ポートの情報である宛先情報を抽出する宛先情報抽出手段と、宛先情報抽出手段により抽出した宛先情報に基づいて、2以上の出力からいずれか1つを選択し、選択した出力から所定の制御信号を出力する制御信号出力手段と、制御信号出力手段により出力した制御信号に基づいて、所定の制御光を生成する制御光生成手段と、光パケット複写手段により複写した光パケットのうち他方の光パケットに所定時間遅延を付加する遅延手段と、遅延手段により遅延が付加された光パケットの入力とともに、制御光生成手段により生成した制御光の入射を検出したか否かを判断する入射検出判断手段と、入射検出判断手段により制御光の入射を検出した場合、入力された光パケットを通過させ、制御光の入射を検出しなかった場合、入力された光パケットを破棄する経路選択手段と、を有することを特徴とする。
【0032】
また、請求項8記載の発明によれば、請求項7記載の光パケットセルフルーティング装置において、光パケット経路選択手段により通過した光パケットを電気変換する第2の電気変換手段と、第2の電気変換手段により電気変換したパケットを蓄積する蓄積手段と、蓄積手段により蓄積したパケットを多重化する多重化手段と、多重化手段により多重化したパケットを光変換する光変換手段と、光変換手段により光変換されたパケットを出力するパケット出力手段と、を有することを特徴とする。
【0033】
また、請求項9記載の発明は、1以上の入力ポートと2以上の出力ポートとを有する光パケットセルフルーティング装置を用いて、1以上の入力ポートのうち所定の入力ポートから入力された光パケットを、2以上の出力ポートのうちの所定の出力ポートから出力させる光パケットセルフルーティング方法であって、所定の入力ポートから入力された光パケットを複写する複写工程と、光パケット複写工程により複写した光パケットのうちの1方の光パケットを電気変換する第1の電気変換工程と、第1の電気変換工程により電気変換したパケットから、入力された光パケットを出力させる所定の出力ポートの情報である宛先情報を抽出する宛先情報抽出工程と、宛先情報抽出工程により抽出した宛先情報に基づいて、所定の制御光を生成する制御光生成工程と、光パケット複写工程により複写した光パケットのうち他方の光パケットに所定時間遅延を付加する光パケット遅延工程と、制御光生成工程により生成した制御光に基づいて、光パケット遅延工程により遅延を付加した光パケットの経路を切り換える経路切換工程と、を有し、経路切換工程は、制御光生成工程により生成した制御光に基づいて、光パケット遅延工程により遅延を付加した光パケットの経路上の屈折率を変化させ、遅延を付加した光パケットを所定の角度屈折させ、遅延を付加したパケットの経路を切り換えることを特徴とする。
【0034】
また、請求項10記載の発明によれば、請求項9記載の光パケットセルフルーティング方法において、光パケット経路切換工程により経路を切り換えた光パケットを電気変換する第2の電気変換工程と、第2の電気変換工程により電気変換したパケットを蓄積する蓄積工程と、蓄積工程により蓄積したパケットを多重化する多重化工程と、多重化工程により多重化したパケットを光変換する光変換工程と、光変換工程により光変換されたパケットを出力するパケット出力工程と、を有することを特徴とする。
【0036】
また、請求項11記載の発明は、1以上の入力ポートと2以上の出力ポートとを有する光パケットセルフルーティング装置を用いて、1以上の入力ポートのうち所定の入力ポートから入力された光パケットを、2以上の出力ポートのうちの所定の出力ポートから出力させる光パケットセルフルーティング方法であって、所定の入力ポートから入力された光パケットを複写する複写工程と、光パケット複写工程により複写した光パケットのうちの1方の光パケットを電気変換する第1の電気変換工程と、第1の電気変換工程により電気変換したパケットから、入力された光パケットを出力させる所定の出力ポートの情報である宛先情報を抽出する宛先情報抽出工程と、宛先情報抽出工程により抽出した宛先情報に基づいて、所定の制御光を生成する制御光生成工程と、光パケット複写工程により複写した光パケットのうち他方の光パケットに所定時間遅延を付加する遅延工程と、光信号生成工程により生成した制御光と遅延工程により遅延が付加された光パケットとの波長を多重化する制御光波長多重工程と、制御光波長多重工程により多重化した光信号を分離し、遅延が付加された光パケットと制御光とを生成する制御光波長分離工程と、制御光波長分離工程により生成した制御光に基づいて、制御光波長分離工程により生成した光パケットに、2以上の経路のうちいずれか1つを選択させる経路切換工程と、を有することを特徴とする。
【0037】
また、請求項12記載の発明によれば、請求項11記載の光パケットセルフルーティング方法において、光パケット経路切換工程により所定の経路を選択した光パケットの波長を変換する波長変換工程と、波長変換工程により波長変換した光パケットの波長を多重化するパケット波長多重工程と、パケット波長多重工程により多重化した光パケットを波長多重前の光パケットに分離するパケット波長分離工程と、パケット波長分離工程により分離された光パケットを電気変換する第2の電気変換工程と、第2の電気変換工程により電気変換したパケットを蓄積する蓄積工程と、蓄積工程により蓄積したパケットを多重化する多重化工程と、多重化工程により多重化したパケットを光変換する光変換工程と、光変換工程により光変換されたパケットを出力するパケット出力工程と、を有することを特徴とする。
【0038】
また、請求項13記載の発明によれば、請求項12記載の光パケットセルフルーティング方法において、第1、第2、および第3の入力ポートと、第1、第2、および第3の出力ポートと、を有し、第1、第2、および第3の入力ポートから入力された光パケットが入力される経路切換工程を、それぞれ第1、第2、および第3の経路切換工程とし、第1、第2、および第3の出力ポートから出力される光パケットが出力されるパケット波長多重工程を、それぞれ第1、第2、および第3のパケット波長多重工程とし、第P(P=1、2、3)の経路切換工程と第Q(Q=1、2、3)のパケット波長多重工程とを結ぶ経路上に設けられている波長変換工程を、波長変換工程(P、Q)とし、波長変換工程(1、1)、(1、2)、(1、3)により変換される波長を、それぞれ波長λ1 、波長λ2 、波長λ3 とした場合、波長変換工程(2、1)、(2、2)、(2、3)により変換される波長を、それぞれ波長λ2 、波長λ3 、波長λ1 とし、波長変換工程(2、1)、(2、2)、(2、3)により変換される波長を、それぞれ波長λ3 、波長λ1 、波長λ2 として、変換する波長を循環させることを特徴とする。
【0039】
また、請求項14記載の発明によれば、請求項11から13のいずれか1項に記載の光パケットセルフルーティング方法において、経路切換工程は、制御光波長分離工程により生成した制御光に基づいて、自身の屈折率を変化させ、制御光波長分離工程により生成した光パケットを所定の角度屈折させ、生成したパケットに、2以上の経路のうちいずれか1つを選択させることを特徴とする。
【0040】
また、請求項15記載の発明は、1以上の入力ポートと2以上の出力ポートとを有する光パケットセルフルーティング装置を用いて、1以上の入力ポートのうち所定の入力ポートから入力された光パケットを、2以上の出力ポートのうちの所定の出力ポートから出力させる光パケットセルフルーティング方法であって、所定の入力ポートから入力された光パケットを複写する複写工程と、光パケット複写工程により複写した光パケットのうちの1方の光パケットを電気変換する第1の電気変換工程と、第1の電気変換工程により電気変換したパケットから、入力された光パケットを出力させる所定の出力ポートの情報である宛先情報を抽出する宛先情報抽出工程と、宛先情報抽出工程により抽出した宛先情報に基づいて、2以上の出力からいずれか1つを選択し、選択した出力から所定の制御信号を出力する制御信号出力工程と、制御信号出力工程により出力した制御信号に基づいて、所定の制御光を生成する制御光生成工程と、光パケット複写工程により複写した光パケットのうち他方の光パケットに所定時間遅延を付加する遅延工程と、遅延工程により遅延が付加された光パケットの入力とともに、制御光生成工程により生成した制御光の入射を検出したか否かを判断する入射検出判断工程と、入射検出判断工程により制御光の入射を検出した場合、入力された光パケットを通過させ、制御光の入射を検出しなかった場合、入力された光パケットを破棄する経路選択工程と、を有することを特徴とする。
【0041】
また、請求項16記載の発明によれば、請求項15記載の光パケットセルフルーティング方法において、光パケット経路選択工程により通過した光パケットを電気変換する第2の電気変換工程と、第2の電気変換工程により電気変換したパケットを蓄積する蓄積工程と、蓄積工程により蓄積したパケットを多重化する多重化工程と、多重化工程により多重化したパケットを光変換する光変換工程と、光変換工程により光変換されたパケットを出力するパケット出力工程と、を有することを特徴とする。
【0042】
【発明の実施の形態】
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態における光パケットセルフルーティング装置の構成を示す図である。以下、図1を用いて、本実施形態における光パケットセルフルーティング装置の構成および動作について説明する。
【0043】
本実施形態において、光パケットセルフルーティング装置は、部位1、2、3を有する。
【0044】
部位1は、入力ポート10と、光複写機構11と、通話路ルート4と、制御系ルート5と、部位6と、光/電気変換機構1h0〜1h2と、バッファ1i0〜1i2と、多重化機構1jと、電気/光変換機構1kと、出力ポート1rと、を有する。通話路ルート4は、光遅延機構12を有する。制御系ルート5は、光/電気変換機構13と、宛先情報抽出機構14と、光制御信号生成機構15と、を有する。部位6は、三次非線形光学効果素子1bを有する。
【0045】
部位2は、入力ポート20と、光複写機構21と、通話路ルート7と、制御系ルート8と、部位9と、光/電気変換機構2h0〜2h2と、バッファ2i0〜2i2と、多重化機構2jと、電気/光変換機構2kと、出力ポート2rと、を有する。通話路ルート7は、光遅延機構22を有する。制御系ルート8は、光/電気変換機構23と、宛先情報抽出機構24と、光制御信号生成機構25と、を有する。部位9は、三次非線形光学効果素子2bを有する。
【0046】
部位3は、入力ポート30と、光複写機構31と、通話路ルートaと、制御系ルートbと、部位cと、光/電気変換機構3h0〜3h2と、バッファ3i0〜3i2と、多重化機構3jと、電気/光変換機構3kと、出力ポート3rと、を有する。通話路ルートaは、光遅延機構32を有する。制御系ルートbは、光/電気変換機構33と、宛先情報抽出機構34と、光制御信号生成機構35と、を有する。部位cは、三次非線形光学効果素子3bを有する。
【0047】
入力ポート10、20、30は、光パケットが入力される部位である。光複写機構11、21、31は、入力ポート10、20、30に入力された光パケットをそれぞれ複写する。光複写機構11、21、31により複写された光パケットは、光遅延機構12、22、32と、光/電気変換機構13、23、33と、の2方路にそれぞれ入力される。
【0048】
なお、光遅延機構12、22、32をそれぞれ含む通話路ルート4、7、aは、通話路データを含む光パケットが通過する経路である。また、光/電気変換機構13、宛先情報抽出機構14、および光制御信号生成機構15を含む制御系ルート5は、制御用データ(例えば、三次非線形光学効果素子1bを制御する制御光)が生成され、通過する経路である。光/電気変換機構23、宛先情報抽出機構24、および光制御信号生成機構25を含む制御系ルート8と、光/電気変換機構33、宛先情報抽出機構34、および光制御信号生成機構35を含む制御系ルートbとは、制御系ルート5の構成と同様である。
【0049】
光遅延機構12、22、32は、光制御信号生成機構15、25、35から出力される制御光と光パケットとの同期をとるために、光パケットを所定時間遅延させる。例えば、光遅延機構12、22、32は、光ファイバによる遅延線であってもよい。光遅延機構12、22、32が光ファイバによる遅延線であったとして、その光ファイバ内の光速度を3.0×108 m/秒であるとすると、10n秒の遅延を実現するためには、3mの長さの光ファイバ遅延線が必要となる。
【0050】
光/電気変換機構13、23、33、1h0〜1h2、2h0〜2h2、3h0〜3h2は、光信号を電気信号に変換する。宛先情報抽出機構14、24、34は、光/電気変換機構13、23、33により電気に変換されたパケットのヘッダに記録されている宛先情報(アドレス情報)を抽出する。光制御信号生成機構15、25、35は、宛先情報抽出機構14、24、34により抽出されたパケットの宛先情報を基にして、三次非線形光学効果素子1b、2b、3bを制御する制御光を生成する。
【0051】
三次非線形光学効果素子1b、2b、3bは、光制御信号生成機構15、25、35により生成された制御光に基づいて、光遅延機構12、22、32から入力された光パケットを所定の方向に屈折させる。すなわち、三次非線形光学効果素子1bは、光/電気変換機構1h0〜1h2のいずれかに、光パケットが入力されるように屈折させる。また、同様に、三次非線形光学効果素子2bは、光/電気変換機構2h0〜2h2のいずれかに、三次非線形光学効果素子3bは、光/電気変換機構3h0〜3h2のいずれかに、光パケットが入力されるように屈折させる。
【0052】
なお、三次元非線形光学効果素子1b〜3bは、有機系材料であってもよいし、また、有機化合物超格子薄膜、無機化合物超格子薄膜、微粒子分散材料であってもよい。
【0053】
光/電気変換機構1h0〜1h2は、三次非線形光学効果素子1bから入力された光パケットを電気変換する。バッファ1i0〜1i2は、光/電気変換機構1h0〜1h2により電気変換されたパケットを一旦蓄積する。
【0054】
また、同様に、光/電気変換機構2h0〜2h2は、三次非線形光学効果素子2bから入力された光パケットを電気変換する。バッファ2i0〜2i2は、光/電気変換機構2h0〜2h2により電気変換されたパケットを一旦蓄積する。
【0055】
また、同様に、光/電気変換機構3h0〜3h2は、三次非線形光学効果素子3bから入力された光パケットを電気変換する。バッファ3i0〜3i2は、光/電気変換機構1h0〜1h2により電気変換されたパケットを一旦蓄積する。
【0056】
なお、バッファ1i0、2i0、3i0に一旦蓄積されたパケットは、多重化機構1jに入力される。また、同様に、バッファ1i1、2i1、3i1に蓄積されたパケットは、多重化機構2jに、バッファ1i2、2i2、3i2に蓄積されたパケットは、多重化機構3jに、それぞれ入力される。
【0057】
多重化機構1jは、出力ポート1r宛のパケットを調停し、多重化を行う。また、同様に、多重化機構2j、3jは、それぞれ出力ポート2r、3r宛のパケットを調停し、多重化を行う。
【0058】
電気/光変換機構1k、2k、3kは、多重化機構1j、2j、3jから出力された電気パケットを光パケットに変換する。電気変換機構1k、2k、3kにより光変換されたパケットは、それぞれ出力ポート1r、2r、3rから出力される。
【0059】
図2は、本発明の第1の実施形態における三次非線形光学効果素子1bの動作を示す図である。以下、図2を用いて、本実施形態における三次非線形光学効果素子1bの構成および動作について説明する。なお、三次非線形光学効果素子2b、3bの構成および動作は、三次非線形光学効果素子1bと同様であるとする。
【0060】
三次非線形光学効果素子1bの屈折率は、光制御信号生成機構15により生成された制御光の強度に基づいて決定される。制御光の強度が設定されることにより、光遅延機構12から入力される光パケットが所定の方向へ屈折することが可能となる。
【0061】
図2(a)は、制御光の強度がαであった場合の三次非線形光学効果素子1bの動作を示している。光制御信号生成機構15から強度αの制御光が三次非線形光学効果素子1bに入射すると、三次非線形光学効果素子1bは、所定の屈折率に設定される。光遅延機構12から出力された光パケットは、屈折し、非線形光学効果素子1bの出力ポートOutαから出力され、光/電気変換機構1h0に入力される。
【0062】
図2(b)は、制御光の強度がβであった場合の三次非線形光学効果素子1bの動作を示している。光制御信号生成機構15から強度βの制御光が三次非線形光学効果素子1bに入射すると、三次非線形光学効果素子1bは、所定の屈折率に設定される。光遅延機構12から出力された光パケットは、直進し、非線形光学効果素子1bの出力ポートOutβから出力され、光/電気変換機構1h1に入力される。
【0063】
図2(c)は、制御光の強度がγであった場合の三次非線形光学効果素子1bの動作を示している。光制御信号生成機構15から強度γの制御光が三次非線形光学効果素子1bに入射すると、三次非線形光学効果素子1bは、所定の屈折率に設定される。光遅延機構12から出力された光パケットは、屈折し、非線形光学効果素子1bの出力ポートOutγから出力され、光/電気変換機構1h2に入力される。
【0064】
なお、本実施形態では、三次非線形光学効果素子1bに入力される光パケットは、制御光の強度により、3方向に振り分けられていた(スイッチングされていた)が、振り分けられる方向の数は、他の値でもよい。
【0065】
また、本実施形態における三次非線形光学効果素子1bの出力ポートOutαは光/電気変換機構1h0に、出力ポートOutβは光/電気変換機構1h1に、出力ポートOutγは光/電気変換機構1h2に接続されているものとする。
【0066】
また、同様に、本実施形態における三次非線形光学効果素子2bの出力ポートOutαは光/電気変換機構2h0に、出力ポートOutβは光/電気変換機構2h1に、出力ポートOutγは光/電気変換機構2h2に接続されているものとする。
【0067】
また、同様に、本実施形態における三次非線形光学効果素子3bの出力ポートOutαは光/電気変換機構3h0に、出力ポートOutβは光/電気変換機構3h1に、出力ポートOutγは光/電気変換機構3h2に接続されているものとする。
【0068】
図3は、本発明の第1の実施形態における光パケットx〜zの構成を示す図である。以下、図3を用いて、本実施形態における光パケットx〜zの構成について説明する。
【0069】
図3に示されているように、光パケットx〜zは、それぞれヘッダおよびペイロードを有する。光パケットx〜zのペイロードには、それぞれ伝送目的となる情報を含む通話路データが記録されている。また、光パケットx〜zのヘッダには、光パケットが最終的に到達するアドレス(例えば、出力ポート)を含む宛先情報が記録されている。
【0070】
光パケットxのヘッダには、宛先情報:出力ポート1rが記録されている。光パケットxは、上記の宛先情報に基づいて、光パケットセルフルーティング装置によりルーティングされ、出力ポート1rから出力される。
【0071】
同様に、光パケットyのヘッダには、宛先情報:出力ポート3rが記録されている。光パケットyは、上記の宛先情報に基づいて、光パケットセルフルーティング装置によりルーティングされ、出力ポート3rから出力される。
【0072】
また、光パケットzのヘッダには、宛先情報:出力ポート2rが記録されている。光パケットzは、上記の宛先情報に基づいて、光パケットセルフルーティング装置によりルーティングされ、出力ポート2rから出力される。
【0073】
なお、図3に示されているように、光パケットx〜zは、光パケットx、光パケットy、光パケットzの順に連続して入力ポート10に入力される。
【0074】
図9は、本発明の第1の実施形態における光パケットセルフルーティング装置の動作の流れを示すフローチャートである。以下、図1および図3を用い、図9に沿って、本発明の第1の実施形態における光パケットセルフルーティング装置の動作について説明する。
【0075】
図1に示されている光パケットセルフルーティング装置は、破線で囲まれた部位1、2、3を有する。部位2、3は、部位1と同様の構成を有し、同様の動作を行うとしてよい。以下、部位1の構成および動作を中心に本実施形態における光パケットセルフルーティング装置の動作について説明する。
【0076】
光パケットx〜zが、光パケットx、光パケットy、光パケットzの順に連続して入力ポート10に入力された場合、光パケットxは、光複写機構11により複写される(ステップS901)。光複写機構11により複写され、2個となった光パケットxは、それぞれ、通話路ルート4と制御系ルート5とに入力される(ステップS902)。
【0077】
制御系ルート5に入力された光パケットxは、光/電気変換機構13により電気変換が施され、光パケットxから電気パケットxに変換される(ステップS903)。光/電気変換機構13により変換された電気パケットxは、宛先情報抽出機構14に入力される。
【0078】
宛先情報抽出機構14は、入力された電気パケットxのヘッダに記録されている宛先情報を読み取る(ステップS904)。上記の宛先情報には、光パケットxが出力される出力ポートの情報等が含まれている。宛先情報抽出機構14は、光パケットxの出力先が出力ポート1rであることを認識する。さらに、宛先情報抽出機構14は、認識した光(電気)パケットxの出力先:出力ポート1rに基づいて、光(電気)パケットxが出力ポート1rから出力されるように、光制御信号生成機構15を制御および駆動する。
【0079】
光制御信号生成機構15は、光パケットxが三次非線形光学効果素子1bから光/電気変換機構1h0に入力されるように制御する強度αの制御光を生成する(ステップS905)。光制御信号生成機構15は、生成した強度αの制御光を、三次非線形光学効果素子1bに入射する。
【0080】
光遅延機構12は、通話路ルート4に入力された光パケットxを所定時間遅延させ、光パケットxが三次非線形光学効果素子1bに入力されるタイミングを、光制御信号生成機構15により生成された制御光が三次非線形光学効果素子1bに入射するタイミングに、同期させる(ステップS906)。
【0081】
三次非線形光学効果素子1bにおける屈折率は、光制御信号生成機構15から入射した強度αの制御光により設定される。通話路ルート4を介して三次非線形光学効果素子1bに入力された光パケットxは、上記の屈折率に基づいて屈折し、三次非線形光学効果素子1bの出力ポートOutαから出力される。三次非線形光学効果素子1bの出力ポートOutαから出力された光パケットxは、光/電気変換機構1h0に入力される(ステップS907)。
【0082】
光パケットxは、光/電気変換機構1h0により電気パケットxに変換される。電気パケットxは、光/電気変換機構1h0から出力され、バッファ1i0に蓄積される(ステップS908)。また、複数の入力ポートに入力された光パケットが、同一の出力ポートから出力される場合、複数の入力ポートから単数の出力ポートへの経路内で光パケット同士が衝突する可能性がある。上記のように、パケットを一時バッファに蓄積しておくことにより、パケット同士の衝突は回避することが可能となる。
【0083】
他のパケットとの衝突が回避されるように、電気パケットxは、バッファ1i0から多重化機構1jに入力される。多重化機構1jは、パケット同士が衝突しないように調停する形で、バッファ1i0、2i0、3i0からパケットを引き取り、多重化する(ステップS909)。
【0084】
多重化機構1jは、多重化したパケットを電気/光変換機構1kに送出する。電気/光変換機構1kに入力された電気パケットは、光パケットに変換され、出力ポート1rから出力される(ステップS910)。
【0085】
また、光パケットyは、光パケットxと同様に、光複写機構11、通話路ルート4を介して、三次非線形光学効果素子1bに入力される。光(電気)パケットyのヘッダに記録されている宛先情報:出力ポート3rに基づいて、光パケットyは、光/電気変換機構1h2に入力され、電気パケットyに変換された後、バッファ1i2に蓄積される。電気パケットyは、多重化機構3jにより他のパケットと多重化され、電気/光変換機構3kにより光変換された後、出力ポート3rから出力される。
【0086】
また、光パケットzは、光パケットxと同様に、光複写機構11、通話路ルート4を介して、三次非線形光学効果素子1bに入力される。光(電気)パケットzのヘッダに記録されている宛先情報:出力ポート2rに基づいて、光パケットzは、光/電気変換機構1h1に入力され、電気パケットzに変換された後、バッファ1i1に蓄積される。電気パケットzは、多重化機構2jにより他のパケットと多重化され、電気/光変換機構2kにより光変換された後、出力ポート2rから出力される。
【0087】
以上説明したように、本実施形態では、部位6、9、cにおける光パケットのスイッチング処理を光処理(電気処理非介在)で行うことによって、電気的伝送の制約と、通話路ルート4を通過し、部位6に入力する光パケットと制御系ルート5から部位6に入射する制御光との位相のズレと、を解消することが可能となっている。また、同様に、部位9、cに係る物理空間における電気的伝送の制約および位相のズレを解消する構成も実現している。
【0088】
(第2の実施形態)
図4は、本発明の第2の実施形態における光パケットセルフルーティング装置の構成を示す図である。以下、図4を用いて、本実施形態における光パケットセルフルーティング装置の構成および動作について説明する。
【0089】
本実施形態において、光パケットセルフルーティング装置は、部位d、e、f、g、h、i、jを有する。また、部位jは、部位46、49、4cを有する。
【0090】
部位dは、入力ポート10と、光複写機構11と、通話路ルート4と、制御系ルート5と、波長多重機構16と、を有する。通話路ルート4は、光遅延機構12を有する。制御系ルート5は、光/電気変換機構13と、宛先情報抽出機構14と、光制御信号生成機構15と、を有する。
【0091】
また、部位eは、入力ポート20と、光複写機構21と、通話路ルート7と、制御系ルート8と、波長多重機構26と、を有する。通話路ルート7は、光遅延機構22を有する。制御系ルート8は、光/電気変換機構23と、宛先情報抽出機構24と、光制御信号生成機構25と、を有する。
【0092】
また、部位fは、入力ポート30と、光複写機構31と、通話路ルートaと、制御系ルートbと、波長多重機構36と、を有する。通話路ルートaは、光遅延機構32を有する。制御系ルートbは、光/電気変換機構33と、宛先情報抽出機構34と、光制御信号生成機構35と、を有する。
【0093】
部位46は、インタフェース17、1fと、伝送路19、1aと、波長分離機構18と、三次非線形光学効果素子1bと、光波長変換素子1c0〜1c2と、波長多重機構1eと、を有する。
【0094】
部位49は、インタフェース27、2fと、伝送路29、2aと、波長分離機構28と、三次非線形光学効果素子2bと、光波長変換素子2c0〜2c2と、波長多重機構2eと、を有する。
【0095】
部位4cは、インタフェース37、3fと、伝送路39、3aと、波長分離機構38と、三次非線形光学効果素子2bと、光波長変換素子3c0〜3c2と、波長多重機構3eと、を有する。
【0096】
部位gは、波長分離機構1gと、光/電気変換機構1h0〜1h2と、バッファ1i0〜1i2と、多重化機構1jと、電気/光変換機構1kと、出力ポート1rと、を有する。
【0097】
部位hは、波長分離機構2gと、光/電気変換機構2h0〜2h2と、バッファ2i0〜2i2と、多重化機構2jと、電気/光変換機構2kと、出力ポート2rと、を有する。
【0098】
部位iは、波長分離機構3gと、光/電気変換機構3h0〜3h2と、バッファ3i0〜3i2と、多重化機構3jと、電気/光変換機構3kと、出力ポート3rと、を有する。
【0099】
伝送路1d0は、光波長変換素子1c0と波長多重機構1eとを、伝送路1d1は、光波長変換素子1c1と波長多重機構2eとを、伝送路1d2は、光波長変換素子1c2と波長多重機構3eとを、それぞれ接続する。
【0100】
また、伝送路2d0は、光波長変換素子2c0と波長多重機構1eとを、伝送路2d1は、光波長変換素子2c1と波長多重機構2eとを、伝送路2d2は、光波長変換素子2c2と波長多重機構3eとを、それぞれ接続する。
【0101】
また、伝送路3d0は、光波長変換素子3c0と波長多重機構1eとを、伝送路3d1は、光波長変換素子3c1と波長多重機構2eとを、伝送路3d2は、光波長変換素子3c2と波長多重機構3eとを、それぞれ接続する。
【0102】
入力ポート10、20、30は、光パケットが入力される部位である。光複写機構11、21、31は、入力ポート10、20、30に入力された光パケットをそれぞれ複写する。光複写機構11、21、31により複写された光パケットは、光遅延機構12、22、32と、光/電気変換機構13、23、33と、の2方路にそれぞれ入力される。
【0103】
なお、光遅延機構12、22、32をそれぞれ含む通話路ルート4、7、aは、通話路データを含む光パケットが通過する経路である。また、光/電気変換機構13、宛先情報抽出機構14、および光制御信号生成機構15を含む制御系ルート5は、制御用データ(例えば、三次非線形光学効果素子1bを制御する制御光)が生成され、通過する経路である。光/電気変換機構23、宛先情報抽出機構24、および光制御信号生成機構25を含む制御系ルート8と、光/電気変換機構33、宛先情報抽出機構34、および光制御信号生成機構35を含む制御系ルートbとは、制御系ルート5の構成と同様である。
【0104】
光遅延機構12、22、32は、光制御信号生成機構15、25、35から出力される制御光と光パケットとの同期をとるために、光パケットを所定時間遅延させる。例えば、光遅延機構12、22、32は、光ファイバによる遅延線であってもよい。光遅延機構12、22、32が光ファイバによる遅延線であったとして、その光ファイバ内の光速度を3.0×108 m/秒であるとすると、10n秒の遅延を実現するためには、3mの長さの光ファイバ遅延線が必要となる。
【0105】
光/電気変換機構13、23、33、1h0〜1h2、2h0〜2h2、3h0〜3h2は、光信号を電気信号に変換する。宛先情報抽出機構14、24、34は、光/電気変換機構13、23、33により電気に変換されたパケットのヘッダに記録されている宛先情報(アドレス情報)を抽出する。光制御信号生成機構15、25、35は、宛先情報抽出機構14、24、34により抽出されたパケットの宛先情報を基にして、三次非線形光学効果素子1b、2b、3bを制御する制御光を生成する。
【0106】
波長多重機構16は、通話路ルート4を通過した光パケットの波長と、光制御信号生成機構15により生成された制御光の波長と、を多重化する。また、同様に、波長多重機構26は、通話路ルート7を通過した光パケットの波長と、光制御信号生成機構25により生成された制御光の波長と、を多重化し、波長多重機構36は、通話路ルートaを通過した光パケットの波長と、光制御信号生成機構35により生成された制御光の波長と、を多重化する。なお、通話路ルートを通過した光パケットの波長と、制御光の波長と、は互いに異なるものとする。
【0107】
波長分離機構18、28、38は、それぞれ波長多重機構16、26、36により多重化された光波長を、光パケットの波長と制御光の波長とに分離する。分離された光パケットと制御光とは、三次非線形光学効果素子に入力される。
【0108】
三次非線形光学効果素子1b、2b、3bは、それぞれ光制御信号生成機構15、25、35により生成され、波長分離機構18、28、38から入力された制御光に基づいて、波長分離機構18、28、38から入力された光パケットを所定の方向に屈折させる。すなわち、三次非線形光学効果素子1bは、光波長変換素子1c0〜1c2のいずれかに、光パケットが入力されるように屈折させる。また、同様に、三次非線形光学効果素子2bは、光波長変換素子2c0〜2c2のいずれかに、三次非線形光学効果素子3bは、光波長変換素子3c0〜3c2のいずれかに、光パケットが入力されるように屈折させる。
【0109】
光波長変換素子1c0〜1c2、2c0〜2c2、3c0〜3c2は、入力された光パケットの波長を所定の波長に変換する。光波長変換素子1c0〜1c2、2c0〜2c2、3c0〜3c2から出力された光パケットは、波長多重機構1e、2e、3eに入力される。光波長変換素子1c0〜1c2、2c0〜2c2、3c0〜3c2において光パケットの波長が変換されることによって、波長多重機構1e、2e、3eにおいて、同じ波長のパケット同士が混合することが抑制される。
【0110】
波長多重機構1eは、光波長変換素子1c0、2c0、3c0から出力された光パケットの波長を多重化する。また、同様に、波長多重機構2eは、光波長変換素子1c1、2c1、3c1から出力された光パケットの波長を多重化し、波長多重機構3eは、光波長変換素子1c2、2c2、3c2から出力された光パケットの波長を多重化する。
【0111】
波長分離機構1g、2g、3gは、それぞれ波長多重機構1e、2e、3eから入力され、多重化された光パケットの波長を分離する。
【0112】
光/電気変換機構1h0〜1h2は、波長分離機構1eから入力された光パケットを電気変換する。バッファ1i0、1i1、1i2は、それぞれ光/電気変換機構1h0、1h1、1h2により電気変換されたパケットを一旦蓄積する。
【0113】
また、同様に、光/電気変換機構2h0〜2h2は、波長分離機構2eから入力された光パケットを電気変換する。バッファ2i0、2i1、2i2は、それぞれ光/電気変換機構2h0、2h1、2h2により電気変換されたパケットを一旦蓄積する。
【0114】
また、同様に、光/電気変換機構3h0〜3h2は、波長分離機構3eから入力された光パケットを電気変換する。バッファ3i0、3i1、3i2は、それぞれ光/電気変換機構1h0、1h1、1h2により電気変換されたパケットを一旦蓄積する。
【0115】
多重化機構1jは、出力ポート1r宛のパケットを調停し、多重化を行う。また、同様に、多重化機構2j、3jは、それぞれ出力ポート2r、3r宛のパケットを調停し、多重化を行う。
【0116】
電気/光変換機構1k、2k、3kは、多重化機構1j、2j、3jから出力された電気パケットを光パケットに変換する。電気変換機構1k、2k、3kにより光変換されたパケットは、それぞれ出力ポート1r、2r、3rから出力される。
【0117】
インタフェース17、27、37は、部位6、9、cそれぞれの入力側のインタフェースである。また、インタフェース1f、2f、3fは、部位6、9、cそれぞれの出力側のインタフェースである。
【0118】
伝送路19、29、39は、波長分離機構18、28、38によりそれぞれ分離された光パケットが、三次非線形光学効果素子1b、2b、3bにそれぞれ入力される際に通過する伝送路である。
【0119】
伝送路1a、2a、3aは、波長分離機構18、28、38によりそれぞれ分離された制御光が、三次非線形光学効果素子1b、2b、3bにそれぞれ入射する際に通過する伝送路である。
【0120】
なお、本実施形態における三次非線形光学効果素子は、以下特記しない限り、図2に示される本発明の第1の実施形態における三次非線形光学効果素子の構成および動作と同様であるとする。
【0121】
また、本実施形態における三次非線形光学効果素子1bの出力ポートOutαは光波長変換素子1c0に、出力ポートOutβは光波長変換素子1c1に、出力ポートOutγは光波長変換素子1c2に接続されているものとする。
【0122】
また、同様に、本実施形態における三次非線形光学効果素子2bの出力ポートOutαは光波長変換素子2c0に、出力ポートOutβは光波長変換素子2c1に、出力ポートOutγは光波長変換素子2c2に接続されているものとする。
【0123】
また、同様に、本実施形態における三次非線形光学効果素子3bの出力ポートOutαは光波長変換素子3c0に、出力ポートOutβは光波長変換素子3c1に、出力ポートOutγは光波長変換素子3c2に接続されているものとする。
【0124】
図10は、本発明の第2の実施形態における光パケットセルフルーティング装置の動作の流れを示すフローチャートである。以下、本実施形態における光パケットの構成は、図3に示される本発明の第1の実施形態における光パケットの構成と同様であるとし、図3および図4を用い、図10に沿って、本発明の第2の実施形態における光パケットセルフルーティング装置の動作について説明する。
【0125】
図4に示されている光パケットセルフルーティング装置における部位e、fは、部位dと同様の構成を有し、同様の動作を行うとしてよい。以下、部位dの構成および動作を中心に本実施形態における光パケットセルフルーティング装置の動作について説明する。
【0126】
光パケットx〜zが、光パケットx、光パケットy、光パケットzの順に連続して入力ポート10に入力された場合、光パケットxは、光複写機構11により複写される(ステップS1001)。光複写機構11により複写され、2個となった光パケットxは、それぞれ、通話路ルート4と制御系ルート5とに入力される(ステップS1002)。
【0127】
制御系ルート5に入力された光パケットxは、光/電気変換機構13により電気変換が施され、光パケットxから電気パケットxに変換される(ステップS1003)。光/電気変換機構13により変換された電気パケットxは、宛先情報抽出機構14に入力される。
【0128】
宛先情報抽出機構14は、入力された電気パケットxのヘッダに記録されている宛先情報を読み取る(ステップS1004)。上記の宛先情報には、光パケットxが出力される出力ポートの情報等が含まれている。宛先情報抽出機構14は、光パケットxの出力先が出力ポート1rであることを認識する。さらに、宛先情報抽出機構14は、認識した光(電気)パケットxの出力先:出力ポート1rに基づいて、光(電気)パケットxが出力ポート1rから出力されるように、光制御信号生成機構15を制御および駆動する。
【0129】
光制御信号生成機構15は、光パケットxが三次非線形光学効果素子1bから光波長変換素子1c0に入力するように、強度αの制御光を生成する(ステップS1005)。
【0130】
波長多重機構16は、通話路ルート4を通過した光パケットxの波長と、光制御信号生成機構15により生成された強度αの制御光の波長と、を多重化する(ステップS1006)。なお、上記の多重化の際の波長の混合を抑制するため、光パケットxの波長と制御光の波長とは、互いに異なるように予め設定されるものとする。
【0131】
波長分離機構18は、波長多重機構16により多重化された光波長を、光パケットxと制御光とに分離する(ステップS1007)。
【0132】
分離した光パケットxと制御光とは、三次非線形光学効果素子1bに入力される。入力の際、光パケットxが三次非線形光学効果素子1bに入力されるタイミングを、制御光が三次非線形光学効果素子1bに入射するタイミングに同期させる(ステップS1008)。
【0133】
三次非線形光学効果素子1bにおける屈折率は、入射した強度αの制御光により設定される。通話路ルート4を介して三次非線形光学効果素子1bに入力された光パケットxは、上記の屈折率に基づいて屈折し、三次非線形光学効果素子1bの出力ポートOutαから出力される。三次非線形光学効果素子1bの出力ポートOutαから出力された光パケットxは、光波長変換素子1c0に入力される(ステップS1009)。
【0134】
光波長変換素子1c0は、入力された光パケットxの波長を所定の波長に変換する(ステップS1010)。光波長変換素子1c0により波長の変換処理を施された光パケットは、波長多重機構1eに入力される。
【0135】
波長多重機構1eには、光波長変換素子1c0により波長変換された光パケットxの他に、光波長変換素子2c0、3c0により波長変換された光パケットも入力される。光波長変換素子1c0、2c0、3c0により光パケットの波長を互いに異なるように変換することによって、光波長変換素子1c0、2c0、3c0から入力された光パケットを、波長多重機構1eにより多重化する際に、光パケットの波長の混合を抑制することが可能となる。
【0136】
また、同様に、光波長変換素子1c1、2c1、3c1により光パケットの波長を互いに異なるように変換することによって、光波長変換素子1c1、2c1、3c1から入力された光パケットを、波長多重機構2eにより多重化する際に、光パケットの波長の混合を抑制することが可能となる。
【0137】
また、同様に、光波長変換素子1c2、2c2、3c2により光パケットの波長を互いに異なるように変換することによって、光波長変換素子1c2、2c2、3c2から入力された光パケットを、波長多重機構3eにより多重化する際に、光パケットの波長の混合を抑制することが可能となる。
【0138】
以上説明したように、波長多重機構1eの入力側に接続されている伝送路1d0、2d0、3d0において伝送される光パケットの波長は、互いに異なる必要がある。また、波長多重機構2eの入力側の伝送路1d1、2d1、3d1において伝送される光パケットの波長、および波長多重機構3eの入力側の伝送路1d2、2d2、3d2において伝送される光パケットの波長も同様に、互いに異なる必要がある。
【0139】
例えば、光パケットの波長を、三次非線形光学効果素子1bの出力側に設けられている光波長変換素子1c0により波長λ1 、光波長変換素子1c1により波長λ2 、光波長変換素子1c2により波長λ3 と変換した場合、三次非線形光学効果素子2b、3bの出力側に設けられている各光波長変換素子は、光パケットの波長を、波長λ1 、λ2 、λ3 をローテーションさせた値に変換してもよい。つまり、光パケットの波長が、光波長変換素子1c0により波長λ1 、光波長変換素子1c1により波長λ2 、光波長変換素子1c2により波長λ3 と変換された場合、光波長変換素子2c0により波長λ2 、光波長変換素子2c1により波長λ3 、光波長変換素子2c2により波長λ1 と変換され、光波長変換素子3c0により波長λ3 、光波長変換素子3c1により波長λ1 、光波長変換素子3c2により波長λ2 と変換されてもよい。
【0140】
波長多重機構1eは、光波長変換素子1d0、2d0、3d0により波長が変換された光パケットを多重化する。また、同様に、波長多重機構2eは、光波長変換素子1d1、2d1、3d1により波長が変換された光パケットを多重化し、波長多重機構3eは、光波長変換素子1d2、2d2、3d2により波長が変換された光パケットを多重化する(ステップS1011)。
【0141】
波長多重機構1e、2e、3eにより多重化された光パケットは、それぞれインタフェース1f、2f、3fから送出され、波長分離機構1g、2g、3gに伝送される。
【0142】
波長分離機構1g、2g、3gは、多重化された光パケットを、多重化される前の段階の光パケットに分離する(ステップS1012)。波長分離機構1gにより分離した光パケット(光パケットxを含む)は、光/電気変換機構1h0〜1h2へ送出される。また、同様に、波長分離機構2gにより分離した光パケットは、光/電気変換機構2h0〜2h2へ送出され、波長分離機構3gにより分離した光パケットは、光/電気変換機構3h0〜3h2へ送出される。
【0143】
光/電気変換機構1h0、1h1、1h2により電気変換されたパケット(光パケットxが電気変換された電気パケットxを含む)は、それぞれバッファ1i0、1i1、1i2へ送出され、蓄積される(ステップS1013)。また、同様に、光/電気変換機構2h0、2h1、2h2により電気変換されたパケットは、それぞれバッファ2i0、2i1、2i2へ送出され、蓄積される。さらに、光/電気変換機構3h0、3h1、3h2により電気変換されたパケットは、それぞれバッファ3i0、3i1、3i2へ送出され、蓄積される。
【0144】
また、複数の入力ポートに入力された光パケットが、同一の出力ポートから出力される場合、複数の入力ポートから単数の出力ポートへの経路内で光パケット同士が衝突する可能性がある。上記のように、パケットを一時バッファに蓄積しておくことにより、パケット同士の衝突は回避される。
【0145】
電気パケットxを含む各電気パケットは、バッファ1i0から多重化機構1jに入力される。多重化機構1jは、パケット同士が衝突しないように調停する形で、バッファ1i0、1i1、1i2からパケットを引き取り、多重化する(ステップS1014)。また、同様に、多重化機構2jは、パケット同士が衝突しないように調停する形で、バッファ2i0、2i1、2i2からパケットを引き取り、多重化する。さらに、多重化機構3jは、パケット同士が衝突しないように調停する形で、バッファ3i0、3i1、3i2からパケットを引き取り、多重化する。
【0146】
多重化機構1j、2j、3jは、それぞれ多重化したパケットを電気/光変換機構1k、2k、3kに送出する。電気/光変換機構1kに入力された電気パケットは、光変換され、出力ポート1rから出力される(ステップS1015)。また、同様に、電気/光変換機構2k、3kにより光変換されたパケットは、それぞれ出力ポート2r、3rから出力される。
【0147】
また、光パケットyは、光パケットxと同様に、光複写機構11、通話路ルート4、波長多重機構16、および波長分離機構18を介して、三次非線形光学効果素子1bに入力される。光(電気)パケットyのヘッダに記録されている宛先情報:出力ポート3rに基づいて、光パケットyは、光波長変換素子1c2に入力され、波長変換された後、波長多重機構3e、および波長分離機構3gを介し、光/電気変換機構3h0〜3h2のいずれかにより電気パケットyに電気変換される。電気パケットyは、バッファ3i0〜3i2のいずれかに蓄積される。電気パケットyは、多重化機構3jにより他のパケットと多重化され、電気/光変換機構3kにより光変換された後、出力ポート3rから出力される。
【0148】
また、光パケットzは、光パケットxと同様に、光複写機構11、通話路ルート4、波長多重機構16、および波長分離機構18を介して、三次非線形光学効果素子1bに入力される。光(電気)パケットzのヘッダに記録されている宛先情報:出力ポート2rに基づいて、光パケットzは、光波長変換素子1c1に入力され、波長変換された後、波長多重機構2e、および波長分離機構2gを介し、光/電気変換機構2h0〜2h2のいずれかにより電気パケットzに電気変換される。電気パケットzは、バッファ2i0〜2i2のいずれかに蓄積される。電気パケットzは、多重化機構2jにより他のパケットと多重化され、電気/光変換機構2kにより光変換された後、出力ポート2rから出力される。
【0149】
図5は、本発明の第2の実施形態における光パケットセルフルーティング装置の機能構成を示す図である。以下、図4および図5を用いて、本実施形態における光パケットセルフルーティング装置の機能構成について説明する。
【0150】
図5に示される光パケットセルフルーティング装置は、入力ポート510、520、530と、入力ポート機能5d、5e、5fと、光パケットスイッチング機能5jと、出力ポート機能5g、5h、5iと、出力ポート51r、52r、53rと、を有する。
【0151】
図4に示される入力ポート10、20、30は、それぞれ図5に示される入力ポート510、520、530に、図4に示される出力ポート1r、2r、3rは、それぞれ図5に示される入力ポート51r、52r、53rに相当する。
【0152】
また、図4に示される部位d、e、fは、それぞれ図5に示される入力ポート機能5d、5e、5fに、図4に示される部位g、h、iは、それぞれ図5に示される出力ポート機能5g、5h、5iに、図4に示される部位jは、光パケットスイッチング機能5jに相当する。
【0153】
図4に示される部位jとその他の部位(部位d、e、f、g、h、i)とを接続する経路におけるパケットおよび制御信号の伝送が、波長多重された光信号により実現されていることによって、部位jと上記の他の部位との間における電気的伝送の制約、距離的制約、およびパケットと制御信号との間の位相のズレを解消することが可能となっている。すなわち、図5に示される入力ポート機能5d、5e、5f、出力ポート機能5g、5h、5i、光パケットスイッチング機能5jそれぞれの独立性を保証することが可能となっている。
【0154】
また、本実施形態における光パケットセルフルーティング装置は、3個の入力ポートと3個の出力ポートとを有する3×3の光パケットセルフルーティング装置であるが、入力ポートおよび出力ポートの個数は、任意であってよい。なお、光パケットセルフルーティング装置が有する様々な部位の個数も、入力ポートおよび出力ポートの個数に応じて決定される。その場合、各光波長変換素子により変換される波長の値も出力ポートの個数に応じて用意され、各光波長変換素子に入力される光パケットの波長は、上記の実施形態と同様に循環させて変換される。
【0155】
例えば、第1から第M(Mは1以上の整数)のM個の入力ポートと第1から第N(Nは2以上の整数)のN個の出力ポートとを有するM×Nの光パケットセルフルーティング装置の場合について以下説明する。また、第X(Xは1以上M以下の整数)の入力ポートに入力され、第Y(Yは1以上M以下の整数)の出力ポートから出力される光パケットが波長変換される光波長変換素子を、光波長変換素子XcYとする。
【0156】
第1の入力ポートに入力された光パケットが、光波長変換素子1c1により波長λ1 、光波長変換素子1c2により波長λ2 、光波長変換素子1c3により波長λ3 、.....、光波長変換素子1c(N−2)により波長λN−2 、光波長変換素子1c(N−1)により波長λN−1 、光波長変換素子1cNにより波長λN に変換されるとする。
【0157】
第1の入力ポートに入力された光パケットが上記のように変換された場合、第2の入力ポートに入力された光パケットは、光波長変換素子2c1により波長λ2 、光波長変換素子2c2により波長λ3 、.....、光波長変換素子1c(N−3)により波長λN−2 、光波長変換素子1c(N−2)により波長λN−1 、光波長変換素子1c(N−1)により波長λN 、光波長変換素子2cNにより波長λ1 に変換される。
【0158】
また、同様に、第1の入力ポートに入力された光パケットが上記のように変換された場合、第3の入力ポートに入力された光パケットは、光波長変換素子3c1により波長λ3 、光波長変換素子3c2により波長λ4 、.....、光波長変換素子3c(N−3)により波長λN−1 、光波長変換素子3c(N−2)により波長λN 、光波長変換素子3c(N−1)により波長λ1 、光波長変換素子3cNにより波長λ2 に変換される。
【0159】
また、同様に、第1の入力ポートに入力された光パケットが上記のように変換された場合、第(M−1)の入力ポートに入力された光パケットは、光波長変換素子(M−1)c1により波長λN−1 、光波長変換素子(M−1)c2により波長λN 、光波長変換素子(M−1)c3により波長λ1 、光波長変換素子(M−1)c4により波長λ2 、....、光波長変換素子(M−1)c(N−1)により波長λN−3 、光波長変換素子(M−1)cNにより波長λN−2 に変換される。
【0160】
また、同様に、第1の入力ポートに入力された光パケットが上記のように変換された場合、第Mの入力ポートに入力された光パケットは、光波長変換素子Mc1により波長λN 、光波長変換素子Mc2により波長λ1 、光波長変換素子Mc3により波長λ2 、光波長変換素子Mc4により波長λ3 、....、光波長変換素子Mc(N−1)により波長λN−2 、光波長変換素子McNにより波長λN−1 に変換される。
【0161】
以上説明したように、本実施形態では、部位46、49、4cにおける光パケットのスイッチング処理を光処理(電気処理非介在)で行うことによって、電気的伝送の制約と、通話路ルート4を通過し、部位46に入力される光パケットと制御系ルート5から部位46に入射する制御光との位相のズレと、を解消することが可能となっている。また、同様に、部位49、4cに係る物理空間における電気的伝送の制約および位相のズレを解消する構成も実現している。
【0162】
また、本実施形態では、光パケットの波長と制御光の波長とを多重化し、多重化された光信号を、部位d、e、fから部位46、49、4cにそれぞれ伝送することによって、距離的制約と、三次非線形光学効果素子に入力される際における光パケットと制御光との位相のズレと、を解消することが可能となる。
【0163】
また、本実施形態では、光波長変換素子1c0〜1c1により変換される光パケットの波長を循環させた値で、光波長変換素子2c0〜2c1、および光波長変換素子3c0〜3c1に、光パケットの波長を変換させることによって、変換する波長の値の数を削減し、簡易な装置の構成を実現することが可能となる。
【0164】
(第3の実施形態)
図6は、本発明の第3の実施形態における光パケットセルフルーティング装置の構成を示す図である。以下、図6を用いて、本実施形態における光パケットセルフルーティング装置の構成および動作について説明する。
【0165】
本実施形態における光パケットセルフルーティング装置は、部位61、62、63を有する。
【0166】
部位61は、入力ポート10と、光複写機構11と、通話路ルート64と、制御系ルート65と、部位66と、光/電気変換機構1h0〜1h2と、バッファ1i0〜1i2と、多重化機構1jと、電気/光変換機構1kと、出力ポート1rと、を有する。通話路ルート64は、光遅延機構12を有する。制御系ルート65は、光/電気変換機構13と、宛先情報抽出機構14と、光制御信号生成機構150〜152と、を有する。部位64は、光複写機構1aと、光論理素子1b0〜1b2と、を有する。
【0167】
部位62は、入力ポート20と、光複写機構21と、通話路ルート67と、制御系ルート68と、部位69と、光/電気変換機構2h0〜2h2と、バッファ2i0〜2i2と、多重化機構2jと、電気/光変換機構2kと、出力ポート2rと、を有する。通話路ルート67は、光遅延機構22を有する。制御系ルート68は、光/電気変換機構23と、宛先情報抽出機構24と、光制御信号生成機構250〜252と、を有する。部位69は、光複写機構2aと、光論理素子2b0〜2b2と、を有する。
【0168】
部位63は、入力ポート30と、光複写機構31と、通話路ルート6aと、制御系ルート6bと、部位6cと、光/電気変換機構3h0〜3h2と、バッファ3i0〜3i2と、多重化機構3jと、電気/光変換機構3kと、出力ポート3rと、を有する。通話路ルート6aは、光遅延機構32を有する。制御系ルート6bは、光/電気変換機構33と、宛先情報抽出機構34と、光制御信号生成機構350〜352と、を有する。部位6cは、光複写機構3aと、光論理素子3b0〜3b2と、を有する。
【0169】
入力ポート10、20、30は、光パケットが入力される部位である。光複写機構11、21、31は、入力ポート10、20、30に入力された光パケットをそれぞれ複写する。光複写機構11、21、31により複写された光パケットは、光遅延機構12、22、32と、光/電気変換機構13、23、33と、の2方路にそれぞれ入力される。
【0170】
なお、光遅延機構12、22、32をそれぞれ含む通話路ルート64、67、6aは、通話路データを含む光パケットが通過する経路である。また、光/電気変換機構13、宛先情報抽出機構14、および光制御信号生成機構150〜152を含む制御系ルート65は、光論理素子1b0〜1b2を制御する制御光が生成され、通過する経路である。光/電気変換機構23、宛先情報抽出機構24、および光制御信号生成機構250〜252を含む制御系ルート68と、光/電気変換機構33、宛先情報抽出機構34、および光制御信号生成機構350〜352を含む制御系ルート6bとは、制御系ルート65の構成と同様である。
【0171】
光遅延機構12、22、32は、光論理素子1b0〜1b2、2b0〜2b2、3b0〜3b2に入射する制御光と同期をとるために、光パケットを所定時間遅延させる。例えば、光遅延機構12、22、32は、光ファイバによる遅延線であってもよい。光遅延機構12、22、32が光ファイバによる遅延線であったとして、その光ファイバ内の光速度を3.0×108 m/秒であるとすると、10n秒の遅延を実現するためには、3mの長さの光ファイバ遅延線が必要となる。
【0172】
光/電気変換機構13、23、33、1h0〜1h2、2h0〜2h2、3h0〜3h2は、光信号を電気信号に変換する。
【0173】
宛先情報抽出機構14は、光/電気変換機構13により電気変換されたパケットのヘッダに記録されている宛先情報(アドレス情報)を抽出する。さらに、宛先情報抽出機構14は、抽出した宛先情報に基づいて、光制御信号生成機構150〜152のうちいずれかに、光論理素子1b0〜1b2を制御する制御光を生成させるように駆動する。
【0174】
例えば、宛先情報抽出機構14が抽出したパケットの宛先情報が「出力ポート1r」であった場合、宛先情報抽出機構14は、光制御信号生成機構150を駆動し、光制御信号生成機構150に制御光を生成させる。また、宛先情報抽出機構14は、宛先情報が「出力ポート2r」であった場合、光制御信号生成機構151に、宛先情報が「出力ポート3r」であった場合、光制御信号生成機構152に、それぞれ制御光を生成させる。
【0175】
宛先情報抽出機構24が抽出したパケットの宛先情報が「出力ポート1r」であった場合は、宛先情報抽出機構24は、光制御信号生成機構250を駆動し、光制御信号生成機構250に制御光を生成させる。また、宛先情報抽出機構24は、宛先情報が「出力ポート2r」であった場合、光制御信号生成機構251に、宛先情報が「出力ポート3r」であった場合、光制御信号生成機構252に、それぞれ制御光を生成させる。
【0176】
宛先情報抽出機構34が抽出したパケットの宛先情報が「出力ポート1r」であった場合は、宛先情報抽出機構34は、光制御信号生成機構350を駆動し、光制御信号生成機構350に制御光を生成させる。また、宛先情報抽出機構34は、宛先情報が「出力ポート2r」であった場合、光制御信号生成機構351に、宛先情報が「出力ポート3r」であった場合、光制御信号生成機構352に、それぞれ制御光を生成させる。
【0177】
また、同様に、宛先情報抽出機構24は、抽出した宛先情報に基づいて光制御信号生成機構250〜252のうちいずれかに、光論理素子2b0〜2b2を制御する制御光を生成させるように駆動する。
【0178】
また、同様に、宛先情報抽出機構34は、抽出した宛先情報に基づいて光制御信号生成機構350〜352のうちいずれかに、光論理素子3b0〜3b2を制御する制御光を生成させるように駆動する。
【0179】
光制御信号生成機構150〜152は、宛先情報抽出機構14により抽出されたパケットの宛先情報に基づいて、光論理素子1b0〜1b2を制御する制御光を生成する。また、同様に、光制御信号生成機構250〜252は、宛先情報抽出機構24により抽出されたパケットの宛先情報に基づいて、光論理素子2b0〜2b2を制御する制御光を生成し、光制御信号生成機構350〜352は、宛先情報抽出機構34により抽出されたパケットの宛先情報に基づいて、光論理素子3b0〜3b2を制御する制御光を生成する。
【0180】
光複写機構1a、2a、3aは、それぞれ通話路ルート64、67、6aを通過した光パケットを複写する。光複写機構1aにより複写された光パケットは、光論理素子1b0〜1b2に入力される。また、同様に、光複写機構2aにより複写された光パケットは、光論理素子2b0〜2b2に入力され、光複写機構3aにより複写された光パケットは、光論理素子3b0〜3b2に入力される。
【0181】
光論理素子1b0〜1b2、2b0〜2b2、3b0〜3b2は、光パケットの入力と同時に、その光パケットに基づいて生成された制御光の入射を検出した場合に、上記の光パケットを通過させ、制御光の入射を検出しなかった場合は、上記の光パケットを破棄する。
【0182】
光/電気変換機構1h0、1h1、1h2は、光論理素子1b0、1b1、1b2をそれぞれ通過した光パケットを電気変換する。光/電気変換機構1h0、1h1、1h2により電気変換されたパケットは、バッファ1i0、1i1、1i2にそれぞれ一旦蓄積される。
【0183】
また、光/電気変換機構2h0、2h1、2h2は、光論理素子2b0、2b1、2b2をそれぞれ通過した光パケットを電気変換する。光/電気変換機構2h0、2h1、2h2により電気変換されたパケットは、バッファ2i0、2i1、2i2にそれぞれ一旦蓄積される。
【0184】
また、光/電気変換機構3h0、3h1、3h2は、光論理素子3b0、3b1、3b2をそれぞれ通過した光パケットを電気変換する。光/電気変換機構3h0、3h1、3h2により電気変換されたパケットは、バッファ3i0、3i1、3i2にそれぞれ一旦蓄積される。
【0185】
多重化機構1jは、出力ポート1r宛のパケットを調停し、多重化を行う。また、同様に、多重化機構2j、3jは、それぞれ出力ポート2r、3r宛のパケットを調停し、多重化を行う。
【0186】
電気/光変換機構1k、2k、3kは、多重化機構1j、2j、3jから出力された電気パケットを光パケットに変換する。電気変換機構1k、2k、3kにより光変換されたパケットは、それぞれ出力ポート1r、2r、3rから出力される。
【0187】
図7の(a)は、本発明の第3の実施形態において、制御光がOffの場合における光論理素子1b0〜1b2、2b0〜2b2、3b0〜3b0の構成および動作を示す図である。また、図7の(b)は、本発明の第3の実施形態において、制御光がOnの場合における光論理素子1b0〜1b2、2b0〜2b2、3b0〜3b0の構成および動作を示す図である。以下、図6および図7を用いて、本実施形態における光論理素子1b0〜1b2、2b0〜2b2、3b0〜3b0の構成および動作について説明する。
【0188】
光パケットが光論理素子に入力されるタイミングと同期して、上記の光パケットの宛先情報に基づいて生成された制御光が上記の光論理素子に入射しない場合、上記の光パケットは上記の光論理素子から光パケットは出力されない。すなわち、図7の(a)に示されるように、制御光がOffである場合に入力される光パケットは、光論理素子により破棄される。
【0189】
また、光パケットが光論理素子に入力されるタイミングと同期して、上記の光パケットの宛先情報に基づいて生成された制御光が上記の光論理素子に入射する場合、上記の光パケットは上記の光論理素子から光パケットは出力される。すなわち、図7の(b)に示されるように、制御光がOnである場合に入力される光パケットは、光論理素子を通過し、光論理素子から出力される。
【0190】
図11は、本発明の第3の実施形態における光パケットセルフルーティング装置の動作の流れを示すフローチャートである。以下、本実施形態における光パケットの構成は、図3に示される本発明の第1の実施形態における光パケットの構成と同様であるとし、図3、図6および図7を用い、図11に沿って、本実施形態における光パケットセルフルーティング装置の動作について説明する。
【0191】
図6に示されている光パケットセルフルーティング装置は、破線で囲まれた部位61、62、63に分割されている。部位62、63は、部位61と同様の構成を有し、同様の動作を行うとしてよい。以下、部位61の構成および動作を中心に本実施形態における光パケットセルフルーティング装置の動作について説明する。
【0192】
光パケットx〜zが、光パケットx、光パケットy、光パケットzの順に連続して入力ポート10に入力された場合、光パケットxは、光複写機構11により複写される(ステップS1101)。光複写機構11により複写され、2個となった光パケットxは、それぞれ、通話路ルート64と制御系ルート65とに入力される(ステップS1102)。
【0193】
制御系ルート65に入力された光パケットxは、光/電気変換機構13により電気変換が施され、光パケットxから電気パケットxに変換される(ステップS1103)。光/電気変換機構13により変換された電気パケットxは、宛先情報抽出機構14に入力される。
【0194】
宛先情報抽出機構14は、入力された電気パケットxのヘッダに記録されている宛先情報を読み取る(ステップS1104)。上記の宛先情報には、光パケットxが出力される出力ポートの情報等が含まれている。宛先情報抽出機構14は、光パケットxの出力先が出力ポート1rであることを認識する。さらに、宛先情報抽出機構14は、認識した光(電気)パケットxの出力先:出力ポート1rに基づいて、光(電気)パケットxが出力ポート1rから出力されるように、光制御信号生成機構150を駆動し、制御光を生成させる(ステップS1105)。
【0195】
光制御信号生成機構150は、宛先情報抽出機構14の駆動により制御光を生成する。生成された制御光は、光論理素子1b0に入射する。
【0196】
通話路ルート64に入力された光パケットxは、光遅延機構12により所定時間遅延処理される(ステップS1106)。
【0197】
通話路ルート64を通過した光パケットxは、光複写機構1aに入力される。光複写機構1aは、入力された光パケットxを複写し、3個のパケットとする。3個の光パケットxは、それぞれ光論路素子1b0、1b1、1b2に入力される(ステップS1107)。
【0198】
光論理素子1b0、1b1、1b2は、光パケットxの入力と同期するように、制御光が入射したか否かを判断する(ステップS1108)。
【0199】
光遅延機構12による遅延処理により、光パケットxが光論理素子1b0に入力されるタイミングは、光制御信号生成機構150により生成された制御光が光論理素子1b0に入射するタイミングと同期がとられている。従って、光論理素子1b0は、光パケットxの入力と同期するような制御光を検出し(ステップS1108/Yes)、光パケットxを通過させる(ステップS1110)。
【0200】
一方、光論理素子1b1、1b2には、光パケットxの入力と同期するような制御光の入射が検出されない(ステップS1108/No)。光論理素子1b1、1b2は、上記の制御光が検出されなかった結果に基づいて、光パケットxを破棄する(ステップS1109)。
【0201】
光論理素子1b0を通過した光パケットxは、光/電気変換機構1h0に入力される。なお、光論理素子1b1、1b2に入力された光パケットは、それぞれ破棄されたため、光論理素子1b1、1b2から光パケットxは出力されない。
【0202】
光/電気変換機構1h0は、光パケットxを電気パケットxに電気変換する。電気パケットxは、バッファ1i0に一旦蓄積される(ステップS1111)。
【0203】
また、複数の入力ポートに入力された光パケットが、同一の出力ポートから出力される場合、複数の入力ポートから単数の出力ポートへの経路内で光パケット同士が衝突する可能性がある。上記のように、パケットを一時バッファに蓄積しておくことにより、パケット同士の衝突は回避される。
【0204】
電気パケットxを含む各電気パケットは、バッファ1i0、2i0、3i0から多重化機構1jに入力される。多重化機構1jは、パケット同士が衝突しないように調停する形で、バッファ1i0、2i0、3i0からパケットを引き取り、多重化する(ステップS1112)。また、同様に、多重化機構2jは、パケット同士が衝突しないように調停する形で、バッファ1i1、2i1、3i1からパケットを引き取り、多重化する。さらに、多重化機構3jは、パケット同士が衝突しないように調停する形で、バッファ1i2、2i2、3i2からパケットを引き取り、多重化する。
【0205】
多重化機構1j、2j、3jは、それぞれ多重化したパケットを電気/光変換機構1k、2k、3kに送出する。電気/光変換機構1kに入力された電気パケットは、光変換され、出力ポート1rから出力される(ステップS1113)。また、同様に、電気/光変換機構2k、3kにより光変換されたパケットは、それぞれ出力ポート2r、3rから出力される。
【0206】
また、光パケットyは、光パケットxと同様に、光複写機構11、通話路ルート64、および光複写機構1aを介して、光論理素子1b0〜1b2に入力される。光(電気)パケットyのヘッダに記録されている宛先情報:出力ポート3rに基づいて、光制御信号生成機構152は制御光を生成する。生成された制御光は、光論理素子1b2に入射する。光遅延機構12による遅延処理によって、光パケットyが光論理素子1b2に入力されるタイミングと、制御光が光論理素子1b2に入射するタイミングと、の同期がとられる。光論理素子1b2は、光パケットyの入力とともに制御光の入射を検出し、光パケットyを通過させる。一方、光論理素子1b0、1b1は、光パケットyの入力とともに入射する制御光を検出せず、光パケットyを破棄する。光論理素子1b2を通過した光パケットyは、光/電気変換機構1h2により電気パケットyに電気変換され、バッファ1i2に一旦蓄積される。多重化機構3jは、バッファ1i2、2i2、3i2から電気パケットyを含むパケットを受け取り、多重化する。多重化されたパケットは、電気/光変換機構3kにより光変換された後、出力ポート3rから出力される。
【0207】
また、光パケットzは、光パケットxと同様に、光複写機構11、通話路ルート64、および光複写機構1aを介して、光論理素子1b0〜1b2に入力される。光(電気)パケットzのヘッダに記録されている宛先情報:出力ポート2rに基づいて、光制御信号生成機構151は制御光を生成する。生成された制御光は、光論理素子1b1に入射する。光遅延機構12による遅延処理によって、光パケットzが光論理素子1b1に入力されるタイミングと、制御光が光論理素子1b1に入射するタイミングと、の同期がとられる。光論理素子1b1は、光パケットzの入力とともに制御光の入射を検出し、光パケットzを通過させる。一方、光論理素子1b0、1b2は、光パケットzの入力とともに入射する制御光を検出せず、光パケットzを破棄する。光論理素子1b1を通過した光パケットzは、光/電気変換機構1h1により電気パケットzに電気変換され、バッファ1i1に一旦蓄積される。多重化機構2jは、バッファ1i1、2i1、3i1から電気パケットzを含むパケットを受け取り、多重化する。多重化されたパケットは、電気/光変換機構2kにより光変換された後、出力ポート2rから出力される。
【0208】
以上説明したように、本実施形態では、光論理素子1b0〜1b2、2b0〜2b2、3b0〜3b2への光パケットの入力と制御光の入射とを光処理で実現することによって、電気的伝送の制約を解消するとともに、光論理素子1b0〜1b2、2b0〜2b2、3b0〜3b2への光パケットの入力のタイミングと制御光の入射のタイミングとの位相のズレを解消することが可能となる。
【0209】
また、本実施形態では、光パケットの通過/破棄といった簡易な制御により動作する光論理素子を用いたことによって、簡易な制御および構成の光パケットセルフルーティング装置を実現している。
【0210】
また、上記の第1から第3の実施形態における光パケットセルフルーティング装置は、3個の入力ポートと3個の出力ポートとを有する3×3の光パケットセルフルーティング装置であるが、入力ポートおよび出力ポートの個数は、任意であってよい。なお、光パケットセルフルーティング装置が有する様々な部位の個数も、入力ポートおよび出力ポートの個数に応じて決定される。その場合、各光波長変換素子により変換される波長の値も出力ポートの個数に応じて用意され、各光波長変換素子に入力される光パケットの波長は、上記の実施形態と同様に循環させて変換される。
【0211】
なお、上記の実施形態は本発明の好適な実施の一例であり、本発明の実施形態は、これに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々変形して実施することが可能となる。
【0212】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明では、光パケットのスイッチング処理を光処理(電気処理非介在)で行うことによって、電気的伝送の制約と、スイッチングを行う素子に入力する光パケットとスイッチングを行う素子に入射する制御光との位相のズレと、を解消することが可能となる。
【0213】
また、本発明では、光パケットの波長と制御光の波長とを多重化し、多重化された光信号を、スイッチング素子に伝送することによって、距離的制約と、スイッチング素子に入力される際における光パケットと制御光との位相のズレと、を解消することが可能となる。
【0214】
また、本発明では、所定の入力ポートに接続されている光波長変換素子により変換される光パケットの波長を循環させた値で、他の入力ポートに接続されている光波長変換素子に、光パケットの波長を変換させることによって、変換する波長の値の数を削減し、簡易な装置の構成を実現することが可能となる。
【0215】
また、本発明では、光パケットの通過/破棄といった簡易な制御により動作する光論理素子を用いたことによって、簡易な制御および構成により光パケットのセルフルーティングを実現することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態における光パケットセルフルーティング装置の構成を示す図である。
【図2】本発明の第1の実施形態における三次非線形光学効果素子の動作を示す図であり、(a)は、強度αの制御光が入射した場合の動作、(b)は、強度βの制御光が入射した場合の動作、(c)は、強度γの制御光が入射した場合の動作をそれぞれ示す図である。
【図3】本発明の第1の実施形態における光パケットの構成を示す図である。
【図4】本発明の第2の実施形態における光パケットセルフルーティング装置の構成を示す図である。
【図5】本発明の第2の実施形態における光パケットセルフルーティング装置の機能構成を示す図である。
【図6】本発明の第3の実施形態における光パケットセルフルーティング装置の構成を示す図である。
【図7】本発明の第3の実施形態における光論理素子の動作を示す図であり、(a)は、制御光がOffの場合の動作、(b)は、制御光がOnの場合の動作をそれぞれ示す図である。
【図8】従来技術による光パケットセルフルーティング装置の構成を示す図である。
【図9】本発明の第1の実施形態における光パケットセルフルーティング装置の動作の流れを示すフローチャートである。
【図10】本発明の第2の実施形態における光パケットセルフルーティング装置の動作の流れを示すフローチャートである。
【図11】本発明の第3の実施形態における光パケットセルフルーティング装置の動作の流れを示すフローチャートである。
【符号の説明】
1〜3、6、9、c、41〜43、46、49、4c、61〜63、66、69、6c、81〜83、86、89、8c 部位
4、7、a、64、67、6a、84、87、8a 通話路ルート
5、8、b、65、68、6b、85、88、8b 制御系ルート
10、20、30、510、520、530 入力ポート
1r、2r、3r、51r、52r、53r 出力ポート
11、21、31、1a、2a、3a 光複写機構
12、22、32 光遅延機構
13、23、33、1h0〜1h2、2h0〜2h2、3h0〜3h2 光/電気変換機構
14、24、34 宛先情報抽出機構
15、25、35、150〜152、250〜252、350〜352 光制御信号生成機構
16、26、36、1e〜3e 波長多重機構
17、27、37、1f、2f、3f インタフェース
18、28、38、1g〜3g 波長分離機構
19、29、39 電気制御信号生成機構
1b、2b、3b 三次非線形光学効果素子
4b、5b、6b 電気制御光スイッチ素子
1b0〜1b2、2b0〜2b2、3b0〜3b2 光論理素子
1c0〜1c2、2c0〜2c2、3c0〜3c2 光波長変換素子
1d0〜1d2、2d0〜2d2、3d0〜3d2 伝送路
1i0〜1i2、2i1〜2i2、3i0〜3i2 バッファ
1j〜3j 多重化機構
1k〜3k 電気/光変換機構
1m〜3m 光伝送路
1n〜3n 電気伝送路
s、t、u 物理空間
Outα、Outβ、Outγ 三次非線形素子の出力ポート
x、y、z 光パケット
5d、5e、5f 入力ポート機能
5g、5h、5i 出力ポート機能
5j 光パケットスイッチング機能
Claims (16)
- 1以上の入力ポートと2以上の出力ポートとを有し、前記1以上の入力ポートのうち所定の入力ポートから入力された光パケットを、前記2以上の出力ポートのうちの所定の出力ポートから出力させる光パケットセルフルーティング装置であって、
前記所定の入力ポートから入力された光パケットを複写する複写手段と、
該光パケット複写手段により複写した光パケットのうちの1方の光パケットを電気変換する第1の電気変換手段と、
該第1の電気変換手段により電気変換したパケットから、前記入力された光パケットを出力させる前記所定の出力ポートの情報である宛先情報を抽出する宛先情報抽出手段と、
該宛先情報抽出手段により抽出した宛先情報に基づいて、所定の制御光を生成する制御光生成手段と、
前記光パケット複写手段により複写した光パケットのうち他方の光パケットに所定時間遅延を付加する光パケット遅延手段と、
前記制御光生成手段により生成した制御光に基づいて、前記光パケット遅延手段により遅延を付加した光パケットの経路を切り換える経路切換手段と、を有し、
前記経路切換手段は、
前記制御光生成手段により生成した制御光に基づいて、前記光パケット遅延手段により遅延を付加した光パケットの経路上の屈折率を変化させ、前記遅延を付加した光パケットを所定の角度屈折させ、前記遅延を付加したパケットの経路を切り換えることを特徴とする光パケットセルフルーティング装置。 - 前記光パケット経路切換手段により経路を切り換えた光パケットを電気変換する第2の電気変換手段と、
該第2の電気変換手段により電気変換したパケットを蓄積する蓄積手段と、
該蓄積手段により蓄積したパケットを多重化する多重化手段と、
該多重化手段により多重化したパケットを光変換する光変換手段と、
該光変換手段により光変換されたパケットを出力するパケット出力手段と、
を有することを特徴とする請求項1記載の光パケットセルフルーティング装置。 - 1以上の入力ポートと2以上の出力ポートとを有し、前記1以上の入力ポートのうち所定の入力ポートから入力された光パケットを、前記2以上の出力ポートのうちの所定の出力ポートから出力させる光パケットセルフルーティング装置であって、
前記所定の入力ポートから入力された光パケットを複写する複写手段と、
該光パケット複写手段により複写した光パケットのうちの1方の光パケットを電気変換する第1の電気変換手段と、
該第1の電気変換手段により電気変換したパケットから、前記入力された光パケットを出力させる前記所定の出力ポートの情報である宛先情報を抽出する宛先情報抽出手段と、
該宛先情報抽出手段により抽出した宛先情報に基づいて、所定の制御光を生成する制御光生成手段と、
前記光パケット複写手段により複写した光パケットのうち他方の光パケットに所定時間遅延を付加する遅延手段と、
前記光信号生成手段により生成した制御光と前記遅延手段により遅延が付加された光パケットとの波長を多重化する制御光波長多重手段と、
該制御光波長多重手段により多重化した光信号を分離し、前記遅延が付加された光パケットと前記制御光とを生成する制御光波長分離手段と、
該制御光波長分離手段により生成した制御光に基づいて、前記制御光波長分離手段により生成した光パケットに、2以上の経路のうちいずれか1つを選択させる経路切換手段と、
を有することを特徴とする光パケットセルフルーティング装置。 - 前記光パケット経路切換手段により所定の経路を選択した光パケットの波長を変換する波長変換手段と、
該波長変換手段により波長変換した光パケットの波長を多重化するパケット波長多重手段と、
該パケット波長多重手段により多重化した光パケットを波長多重前の光パケットに分離するパケット波長分離手段と、
該パケット波長分離手段により分離された光パケットを電気変換する第2の電気変換手段と、
該第2の電気変換手段により電気変換したパケットを蓄積する蓄積手段と、
該蓄積手段により蓄積したパケットを多重化する多重化手段と、
該多重化手段により多重化したパケットを光変換する光変換手段と、
該光変換手段により光変換されたパケットを出力するパケット出力手段と、
を有することを特徴とする請求項3記載の光パケットセルフルーティング装置。 - 第1、第2、および第3の入力ポートと、第1、第2、および第3の出力ポートと、を有し、前記第1、第2、および第3の入力ポートから入力された光パケットが入力される前記経路切換手段を、それぞれ第1、第2、および第3の経路切換手段とし、
前記第1、第2、および第3の出力ポートから出力される光パケットが出力される前記パケット波長多重手段を、それぞれ第1、第2、および第3のパケット波長多重手段とし、
第P(P=1、2、3)の経路切換手段と第Q(Q=1、2、3)のパケット波長多重手段とを結ぶ経路上に設けられている前記波長変換手段を、波長変換手段(P、Q)とし、
波長変換手段(1、1)、(1、2)、(1、3)により変換される波長を、それぞれ波長λ1 、波長λ2 、波長λ3 とした場合、
波長変換手段(2、1)、(2、2)、(2、3)により変換される波長を、それぞれ前記波長λ2 、前記波長λ3 、前記波長λ1 とし、
波長変換手段(2、1)、(2、2)、(2、3)により変換される波長を、それぞれ前記波長λ3 、前記波長λ1 、前記波長λ2 として、変換する波長を循環させることを特徴とする請求項4記載の光パケットセルフルーティング装置。 - 前記経路切換手段は、
前記制御光波長分離手段により生成した制御光に基づいて、自身の屈折率を変化させ、前記制御光波長分離手段により生成した光パケットを所定の角度屈折させ、前記生成したパケットに、2以上の経路のうちいずれか1つを選択させることを特徴とする請求項3から5のいずれか1項に記載の光パケットセルフルーティング装置。 - 1以上の入力ポートと2以上の出力ポートとを有し、前記1以上の入力ポートのうち所定の入力ポートから入力された光パケットを、前記2以上の出力ポートのうちの所定の出力ポートから出力させる光パケットセルフルーティング装置であって、
前記所定の入力ポートから入力された光パケットを複写する複写手段と、
該光パケット複写手段により複写した光パケットのうちの1方の光パケットを電気変換する第1の電気変換手段と、
該第1の電気変換手段により電気変換したパケットから、前記入力された光パケットを出力させる前記所定の出力ポートの情報である宛先情報を抽出する宛先情報抽出手段と、
該宛先情報抽出手段により抽出した宛先情報に基づいて、2以上の出力からいずれか1つを選択し、該選択した出力から所定の制御信号を出力する制御信号出力手段と、
該制御信号出力手段により出力した制御信号に基づいて、所定の制御光を生成する制御光生成手段と、
前記光パケット複写手段により複写した光パケットのうち他方の光パケットに所定時間遅延を付加する遅延手段と、
該遅延手段により遅延が付加された光パケットの入力とともに、前記制御光生成手段により生成した制御光の入射を検出したか否かを判断する入射検出判断手段と、
該入射検出判断手段により前記制御光の入射を検出した場合、前記入力された光パケットを通過させ、前記制御光の入射を検出しなかった場合、前記入力された光パケットを破棄する経路選択手段と、
を有することを特徴とする光パケットセルフルーティング装置。 - 前記光パケット経路選択手段により通過した光パケットを電気変換する第2の電気変換手段と、
該第2の電気変換手段により電気変換したパケットを蓄積する蓄積手段と、
該蓄積手段により蓄積したパケットを多重化する多重化手段と、
該多重化手段により多重化したパケットを光変換する光変換手段と、
該光変換手段により光変換されたパケットを出力するパケット出力手段と、
を有することを特徴とする請求項7記載の光パケットセルフルーティング装置。 - 1以上の入力ポートと2以上の出力ポートとを有する光パケットセルフルーティング装置を用いて、前記1以上の入力ポートのうち所定の入力ポートから入力された光パケットを、前記2以上の出力ポートのうちの所定の出力ポートから出力させる光パケットセルフルーティング方法であって、
前記所定の入力ポートから入力された光パケットを複写する複写工程と、
該光パケット複写工程により複写した光パケットのうちの1方の光パケットを電気変換する第1の電気変換工程と、
該第1の電気変換工程により電気変換したパケットから、前記入力された光パケットを出力させる前記所定の出力ポートの情報である宛先情報を抽出する宛先情報抽出工程と、
該宛先情報抽出工程により抽出した宛先情報に基づいて、所定の制御光を生成する制御光生成工程と、
前記光パケット複写工程により複写した光パケットのうち他方の光パケットに所定時間遅延を付加する光パケット遅延工程と、
前記制御光生成工程により生成した制御光に基づいて、前記光パケット遅延工程により遅延を付加した光パケットの経路を切り換える経路切換工程と、を有し、
前記経路切換工程は、
前記制御光生成工程により生成した制御光に基づいて、前記光パケット遅延工程により遅延を付加した光パケットの経路上の屈折率を変化させ、前記遅延を付加した光パケットを所定の角度屈折させ、前記遅延を付加したパケットの経路を切り換えることを特徴とする光パケットセルフルーティング方法。 - 前記光パケット経路切換工程により経路を切り換えた光パケットを電気変換する第2の電気変換工程と、
該第2の電気変換工程により電気変換したパケットを蓄積する蓄積工程と、
該蓄積工程により蓄積したパケットを多重化する多重化工程と、
該多重化工程により多重化したパケットを光変換する光変換工程と、
該光変換工程により光変換されたパケットを出力するパケット出力工程と、
を有することを特徴とする請求項9記載の光パケットセルフルーティング方法。 - 1以上の入力ポートと2以上の出力ポートとを有する光パケットセルフルーティング装置を用いて、前記1以上の入力ポートのうち所定の入力ポートから入力された光パケットを、前記2以上の出力ポートのうちの所定の出力ポートから出力させる光パケットセルフルーティング方法であって、
前記所定の入力ポートから入力された光パケットを複写する複写工程と、
該光パケット複写工程により複写した光パケットのうちの1方の光パケットを電気変換する第1の電気変換工程と、
該第1の電気変換工程により電気変換したパケットから、前記入力された光パケットを出力させる前記所定の出力ポートの情報である宛先情報を抽出する宛先情報抽出工程と、
該宛先情報抽出工程により抽出した宛先情報に基づいて、所定の制御光を生成する制御光生成工程と、
前記光パケット複写工程により複写した光パケットのうち他方の光パケットに所定時間遅延を付加する遅延工程と、
前記光信号生成工程により生成した制御光と前記遅延工程により遅延が付加された光パケットとの波長を多重化する制御光波長多重工程と、
該制御光波長多重工程により多重化した光信号を分離し、前記遅延が付加された光パケットと前記制御光とを生成する制御光波長分離工程と、
該制御光波長分離工程により生成した制御光に基づいて、前記制御光波長分離工程により生成した光パケットに、2以上の経路のうちいずれか1つを選択させる経路切換工程と、
を有することを特徴とする光パケットセルフルーティング方法。 - 前記光パケット経路切換工程により所定の経路を選択した光パケットの波長を変換する波長変換工程と、
該波長変換工程により波長変換した光パケットの波長を多重化するパケット波長多重工程と、
該パケット波長多重工程により多重化した光パケットを波長多重前の光パケットに分離するパケット波長分離工程と、
該パケット波長分離工程により分離された光パケットを電気変換する第2の電気変換工程と、
該第2の電気変換工程により電気変換したパケットを蓄積する蓄積工程と、
該蓄積工程により蓄積したパケットを多重化する多重化工程と、
該多重化工程により多重化したパケットを光変換する光変換工程と、
該光変換工程により光変換されたパケットを出力するパケット出力工程と、
を有することを特徴とする請求項11記載の光パケットセルフルーティング方法。 - 第1、第2、および第3の入力ポートと、第1、第2、および第3の出力ポートと、を有し、前記第1、第2、および第3の入力ポートから入力された光パケットが入力される前記経路切換工程を、それぞれ第1、第2、および第3の経路切換工程とし、
前記第1、第2、および第3の出力ポートから出力される光パケットが出力される前記パケット波長多重工程を、それぞれ第1、第2、および第3のパケット波長多重工程とし、
第P(P=1、2、3)の経路切換工程と第Q(Q=1、2、3)のパケット波長多重工程とを結ぶ経路上に設けられている前記波長変換工程を、波長変換工程(P、Q)とし、
波長変換工程(1、1)、(1、2)、(1、3)により変換される波長を、それぞれ波長λ1 、波長λ2 、波長λ3 とした場合、
波長変換工程(2、1)、(2、2)、(2、3)により変換される波長を、それぞれ前記波長λ2 、前記波長λ3 、前記波長λ1 とし、
波長変換工程(2、1)、(2、2)、(2、3)により変換される波長を、それぞれ前記波長λ3 、前記波長λ1 、前記波長λ2 として、変換する波長を循環させることを特徴とする請求項12記載の光パケットセルフルーティング方法。 - 前記経路切換工程は、
前記制御光波長分離工程により生成した制御光に基づいて、自身の屈折率を変化させ、前記制御光波長分離工程により生成した光パケットを所定の角度屈折させ、前記生成したパケットに、2以上の経路のうちいずれか1つを選択させることを特徴とする請求項11から13のいずれか1項に記載の光パケットセルフルーティング方法。 - 1以上の入力ポートと2以上の出力ポートとを有する光パケットセルフルーティング装置を用いて、前記1以上の入力ポートのうち所定の入力ポートから入力された光パケットを、前記2以上の出力ポートのうちの所定の出力ポートから出力させる光パケットセルフルーティング方法であって、
前記所定の入力ポートから入力された光パケットを複写する複写工程と、
該光パケット複写工程により複写した光パケットのうちの1方の光パケットを電気変換する第1の電気変換工程と、
該第1の電気変換工程により電気変換したパケットから、前記入力された光パケットを出力させる前記所定の出力ポートの情報である宛先情報を抽出する宛先情報抽出工程と、
該宛先情報抽出工程により抽出した宛先情報に基づいて、2以上の出力からいずれか1つを選択し、該選択した出力から所定の制御信号を出力する制御信号出力工程と、
該制御信号出力工程により出力した制御信号に基づいて、所定の制御光を生成する制御光生成工程と、
前記光パケット複写工程により複写した光パケットのうち他方の光パケットに所定時間遅延を付加する遅延工程と、
該遅延工程により遅延が付加された光パケットの入力とともに、前記制御光生成工程により生成した制御光の入射を検出したか否かを判断する入射検出判断工程と、
該入射検出判断工程により前記制御光の入射を検出した場合、前記入力された光パケットを通過させ、前記制御光の入射を検出しなかった場合、前記入力された光パケットを破棄する経路選択工程と、
を有することを特徴とする光パケットセルフルーティング方法。 - 前記光パケット経路選択工程により通過した光パケットを電気変換する第2の電気変換工程と、
該第2の電気変換工程により電気変換したパケットを蓄積する蓄積工程と、
該蓄積工程により蓄積したパケットを多重化する多重化工程と、
該多重化工程により多重化したパケットを光変換する光変換工程と、
該光変換工程により光変換されたパケットを出力するパケット出力工程と、
を有することを特徴とする請求項15記載の光パケットセルフルーティング方法。
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