JP3585380B2 - 樋管用遮水壁 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、堤防等に埋設される樋管周囲の水みち遮断用の遮水壁の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
河川の堤防には、増水時の溢水や堤防の決壊を防止するため、増水を別の河川や排水処理場へ排水する樋管を堤防の基礎部に設ける場合がある。
【0003】
ところで、堤防1に樋管2を貫通した場合、図7に示すように樋管2に沿って水みちWが出来易く、増水時に河川の水が浸透する恐れがある。
従って、樋管2を設けた場合、水の浸透を防ぐ鍔状の遮水壁3を設ける必要がある。
【0004】
この遮水壁を設ける工法として従来では堤防1を点線で示すように開削し型枠などを使用してコンクリート製遮水壁を構築したり、あるいは開削してできる地盤内壁面をそのまま型枠として使用し、セメントミルクを注入することにより遮水壁を形成することが行なわれていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記工法のように、堤防1を掘削すると堤防上の交通が阻害され工事も大がかりとなる問題があった。
【0006】
また、上記工法は既設管の外周に遮水壁を構築していくから遮水壁と管の外周との間に隙間ができる懸念があった。
このような問題点を解消するため本願出願人は、堤防1に樋管2を設けるに際し、推進管路の中央付近に特殊構造の推進樋管2Aを配設し、管路貫通後、前記特殊構造の推進樋管2Aの管壁隙間から周囲の土壌を掘削して、図8に示すように管内から遮水壁を配置できる溝3Aを形成し、この溝3Aに多数の扇状片3C…3Cを順次接合しつつ組み立てて行き遮水壁3を形成する方法を提案した。
【0007】
この遮水壁3は最終的に図9に示すように多数の扇状片3C…3Cを管内から管外へ順次接合しつつ延出していくので管壁と遮水壁との間に水みちができる怖れは全く無い。しかも、堤防を表面から開削することもないので周辺の交通遮断等の弊害もないなどの利点を有する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記方法による場合組み立て作業は、狭い管内で非常に多数の分解片3C…を繰り返し接続する作業となるのでかなり過酷な作業となる上、図9に示したように接続終了間近になると次第に扇状片3Cを挿入する隙間Pが狭くなり、溶接作業や挿入作業が困難となる問題があった。
【0009】
特に、人がやっと入れる径の管などでは作業が非常に困難となってくる問題があった。
この発明は、上記問題点を解消することを目的としてなされたものであり、樋管を配設した場合、遮水壁を容易に設置出来る樋管用遮水壁を提供することを目的としてなされたものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
請求項1の樋管用遮水壁は、樋管内面に固定可能な短管状コア外面に折畳み自在な材質よりなる遮水壁部材が固定され、該遮水壁部材の外縁にバネ状弾性により円環状形状を保ち、かつ折畳みできる弾性芯部材が固定されてなる。
【0011】
この樋管用遮水壁によれば、遮水壁外縁の弾性芯部材を遮水壁部材と共に小さく折畳み管内への搬入を容易にし、管内で折畳みを解除すれば環状に復元変形する弾性芯部材により一気に遮水壁が成形出来るようにしたのである。
【0012】
【発明の実施の形態】
次に、この発明の実施の形態を説明する。
実施の形態1
図1はこの発明の実施の形態1の樋管用遮水壁の正面図、図2は図1のX−X線断面図である。
【0013】
図1、図2において、樋管用遮水壁6は、樋管2(図2)内面に固定可能な短管状コア7外面に固定された、円板状をなしかつ折畳み自在な材質、例えばゴムシート、ゴム引き帆布、防水処理した帆布、防水性を有し軽量な合成樹脂製薄布などから形成された遮水壁部材8と、該遮水壁部材8の外縁に円周に沿って固定された弾性芯部材9とから構成されている。
【0014】
この弾性芯部材9は、ばね鋼よりなる帯板の両端を環状に接合したもの、あるいは細長い硬質つるまきばねの両端を環状に接合したものとされ、上記の遮水壁部材8の外縁に縫着するか、外縁に沿って形成した細長いチューブ状空間に挿通することなどにより一体化されている。
【0015】
そして、図3に示すように遮水壁部材8を矢印のように捻って3つ輪にし次いで軸方向に3つに小さく折畳んでおき、解除により弾性芯部材の弾性によって元の円板状に復元変形できるように構成されている。なお、上記折畳みは5つ輪にし軸方向輪に5つに折畳むようにすれば更に小さく折畳める。
【0016】
また、短管状コア7も遮水壁部材8と同様、折畳んで管内に搬入移動できるようゴム製あるいは弾性を有する合成樹脂製などとされている。
次に上記樋管用遮水壁を用いた樋管用遮水壁の構築方法を説明する。
【0017】
図4に示すように、埋設された管路を構成する特種樋管2aの接合ライナーを管内から取外して周方向の管路開口部2bを形成し、該開口部2bから前記埋設地盤Gを前記樋管2を中心とする同心円板状に掘削(図の11)する。
【0018】
次いで折畳んだ状態で樋管用遮水壁6を前記樋管2内に搬入し、前記同心円板状の掘削部11に折畳んだ遮水壁部材8を搬入し、弾性芯部材9の折畳み力を解除する。
【0019】
この解除により弾性芯部材9は元の円周状の形状に復元変形していくが、自重などにより自動的に展開しない場合などは、全体をゆすったり棒で突く等して展開を助ける。
【0020】
そして、円板状に展開した後は図5に示すように短管状コア7を特種樋管2aの開口部2bに架設固定し、内面からライナーやボルト等の締結具等(図示省略)で固定する。
【0021】
次いで、エア抜きパイプ14を遮水壁部材8に沿って立設し、溝11内の上部に貯まる空気を排出させつつ注入口7aよりグラウト12(図6)を注入し図6に示すように硬化させるのである。
【0022】
従って、上記によれば掘削した溝内に遮水壁部材を挿入後、折畳み力を解除すれば管内で容易に円板状に展開でき、遮水壁の構築が非常に容易となる。
【0023】
【発明の効果】
この発明は以上説明したように、堤防に樋管を配設した後遮水壁を取り付ける場合、管内から掘削した遮水壁取付空間へ予め折畳んだ樋管用遮水壁を搬入後、折畳み力を解除すれば、容易に円板状に展開させることができるので、従来のような遮水壁構築のための単調な繰り返し作業となる組み立て作業が一切不要となり、遮水壁の施工が非常に容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態の正面図である。
【図2】図1のX−X線断面図である。
【図3】折畳み状態を示す正面図である。
【図4】樋管用遮水壁の構築方法の工程説明図である。
【図5】樋管用遮水壁の構築方法の工程説明図である。
【図6】樋管用遮水壁の構築方法の工程説明図である。
【図7】推進樋管の遮水壁の説明図である。
【図8】推進樋管の施工状態の説明図である。
【図9】従来の推進樋管用遮水壁の構造説明図である。
【符号の説明】
2 樋管
2a 特種樋管
2b 管路開口部
6 樋管用遮水壁
7 短管状コア
8 遮水壁部材
9 弾性芯部材
Claims (1)
- 樋管内面に固定可能な短管状コア外面に折畳み自在な材質よりなる遮水壁部材が固定され、該遮水壁部材の外縁にバネ状弾性により円環状形状を保ち、かつ折畳みできる弾性芯部材が固定されてなる樋管用遮水壁。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP30619898A JP3585380B2 (ja) | 1998-10-28 | 1998-10-28 | 樋管用遮水壁 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP30619898A JP3585380B2 (ja) | 1998-10-28 | 1998-10-28 | 樋管用遮水壁 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000129647A JP2000129647A (ja) | 2000-05-09 |
| JP3585380B2 true JP3585380B2 (ja) | 2004-11-04 |
Family
ID=17954192
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP30619898A Expired - Fee Related JP3585380B2 (ja) | 1998-10-28 | 1998-10-28 | 樋管用遮水壁 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3585380B2 (ja) |
-
1998
- 1998-10-28 JP JP30619898A patent/JP3585380B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2000129647A (ja) | 2000-05-09 |
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