JP3585841B2 - 流体温度測定方法および装置 - Google Patents
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Description
(技術分野)
本発明は流体温度測定に関する。
【0002】
(背景技術)
流体搬送管路では、漏れが起こっているかどうかを判断し、漏れ量を定めることが有利である。例えば、ガス管路では、数キロメートルの管路にわたって非常に小さい大きさであることもあるいずれの漏れをも測定することができることが望ましい。
【0003】
代表的には、試験は空気をガス本管の最大作用圧力の1.5倍の圧力で空の管路に供給することを含む。次いで、圧力を数日またはそれ以上にわたって監視してこの期間中にいずれかの圧力降下が起きるかどうかを調べる。0.0028scmh(0.1scfh)より多い漏れを示す圧力降下読み値が生じれば、漏れ源を定めるために尚一層の調査が示される。実際、圧力降下は漏れの結果起こるだけではなく、温度および管容積の変化に因り変化することもある。これは、長い管路では、圧力降下が試験期間を数週間にわたって延長しなければならないほど小さい場合に特にそうである。
【0004】
より効果的な圧力試験を行なうには、このような長い期間にわたる管の容積変化および流体における温度変化を定めることも必要である。
【0005】
クリープによりポリエチレン管の容積が変化し、クリープを処理するための機構が本出願人の特許出願の課題である。
【0006】
本発明は温度の面に関する。
【0007】
(発明の開示)
本発明によれば、流体を通るための音信号を発生させるトランスジューサ手段と、
非反射音信号が流体を通って第1位置を通過するときに第1音信号を検出するための検出器手段と、
音信号が流体を通って第2位置に達するときに第2音信号を検出するための検出器手段と、を備えており、検出器は流体中の遠い点からの音信号の反射から生じる第2音信号を検出するようになっており、
第1および第2の検出された信号から得られた情報の結果として、温度を算出するためのプロセッサ手段をさらに備えていることを特徴とする流体温度測定装置が提供される。
【0008】
更に、本発明によれば、流体を通るための音信号を発生させ、
非反射音信号が流体を通って第1位置を通過するときに第1音信号を検出し、
流体における遠い点からの音信号の反射の結果として、音信号が流体を通って第2位置に達するときに第2音信号を検出し、
第1および第2の検出された音信号から得られた情報の結果として、温度を算出することを特徴とする流体における温度を測定する方法が提供される。
【0009】
更に、本発明によれば、所定期間にわたって管内の流体圧を検出するための手段と、所定時間にわたって管内の流体の温度を測定するための手段と、所定期間にわたる補正済み流体圧力測定値を得て、温度が変化しなかった場合、所定時間中に生じた圧力損失度を示すために流体の温度変化を補償するための手段とを備えていることを特徴とする管漏れ測定装置が提供される。
【0010】
更に、本発明によれば、圧力源をシールされた管に取付け、所定期間にわたって管内の流体圧を検出し、所定時間にわたって管内の流体の温度を測定し、流体の温度変化を補償して所定期間にわたる補正済み流体圧力測定値を得、それにより所定時間の間、温度が一定のままであった場合に生じた圧力損失度を示すことを特徴とする管漏れ測定方法が提供される。
【0011】
(発明を実施するための最良の形態)
図1の構成はシール管を加圧し、漏れを評価するために温度を測定するようになっている。試験すべき管10は長さが数キロメートルまででもよく、一端が端キャップ11で終っている。
【0012】
管の他端部には、管をシールし、且つ弁15によってガスを圧力下で管へ供給するためにハウジング12が取付けられている。
【0013】
ハウジング12はシール管内の圧力をこれが変化するかどうか定めるために測定するための圧力トランスジューサ14を有している。ハウジング12の圧力均等化ベント19により、ハウジングの内圧を管10内の圧力に調整し得る。拡声器16の形態の音源がハウジング12上に設けられており、この音源はホーン12が延びている圧縮駆動体を有している。この圧縮駆動体は線形音響ホーンで少なくとも100dBの出力レベルを送り出すことが可能である。
【0014】
拡声器12の下流には、方向性カージオイド型のマイクロホン18が位置決めされており、このマイクロホン18は、以下に詳述する、細拡声器12からの発信音響出力と、管10の端部11からの音付随反射とを受信する。
【0015】
マイクロホン18の出力は差動増幅器20により受信され、コンピュータ22内のデジタル信号処理盤23に移行する。
【0016】
盤23はまた拡声器用の駆動信号を発生し、この駆動信号はパワー増幅器21へ移行して拡声器16の出力を管内に移動させて再度反射させるのに十分なワット数の信号を生じる。
【0017】
圧力トランスジューサ14は、直列通信ポート24(例えば、RS232)を経てコンピュータ22と通信することができる形態のデジタル出力を生じるためにそれ自身の内部インタフェースを有している。従って、測定された絶対圧力を所定期間にわたってコンピュータ22により自動記録することができる。かかる情報をコンピュータスクリーン25に表示することができる。
【0018】
プロセッサ盤23が図2に詳細に示されている。
【0019】
この盤はアナログーデジタル変換器(ADC)30を有しており、このアナログーデジタル変換器(ADC)30はマイクロホン18からのアナログ信号を受信してこれをデジタル形態に変換し、次いで、このデジタル形態をメモリ31に記憶する。
【0020】
トーンバースト発生器35が数サイクルの単一トーンバーストの形態で拡声器を駆動する出力を発生させ、この出力は、管10を通って伝達されるとき、その初めの通過時およびその後、管端壁部からのその戻り時にマイクロホン18により受け取られる。
【0021】
これらの信号組の両方をメモリにデジタル形態で捕獲し記憶する。プロセッサ32はこの情報の書き込みを行い、高速フーリエ変換(FFT)分析を行って2つの選択信号部分間の相対位相を算出するようになっている。初期位相はコンピュータにおける次の読み込みのための基準として記憶される。
【0022】
諸装置(すなわち、ADC30、メモリ31、トーンバースト発生器35およびプロセッサ32)の各々には、制御ブロック34が接続されている。この制御ブロック34は処理済み情報を受信するコンピュータ22の即答下で作動制御を行なうことができる。
【0023】
盤23はデータを処理し、ウインドー処理を行い、FFTを行い、且つ振幅および位相スペクトルをホストPC22へ戻すことができる。
【0024】
温度変化は下記式により初期位相(φ0)と現在の位相(φ)との差(Δφ)により算出される。
【0025】
上記式中、fは駆動周波数(Hz)であり、
Lは管の長さ(m)であり、
γは比熱比(1.4)であり、
Rは比ガス定数(空気の場合、287kJ/°K)であり、
Tは絶対温度(°K(すなわち、℃+273))である。
【0026】
信号経路は管の長さの2倍であり、最高10サイクルまでのバーストの場合に、比較的低い単周波数〔例えば、400Hz未満〕が満足であるとわかった。本管の延長した長さ(最高2kMまで)の場合、必要とされる距離範囲をもたらすのに20Hzほどの周波数を選択するのがよい。(上記式における積FLはこのような周波数において精度が維持されることを示している)。
【0027】
もっと高い周波数は、管継ぎ手で起こる不必要な早期反射をもたらしてしまう。低過ぎる周波数は固有の背景ノイズに因るノイズレベル問題を生じてしまう。マイクロホン18は作動を最大にするように拡声器16の前方に特定の距離を隔てて管に位置決めされる。代表的には、距離は、波が平面状であり、且つ記録レベルが源近くの局部場により影響されないように、いくつかの管の直径に同等であるものとして選択される。
【0028】
上記技術を使用して、1度の分数の位相移動が分解され、0.001℃内の極めて正確な温度変化測定値を得ることができる。
【0029】
実際、トランスジューサ/拡声器による伝達用の装置が用いる周波数は好ましくは温度解明係数および背景ノイズレベルを考慮して、範囲を最大にするために試験すべき管の長さに応じて選択される。
【0030】
従って、20mの比較的短い管の長さの場合、1KHzの周波数が適当である。100mの長さは200Hzの音信号をもたらすことができる。1kmの長さは例えば20Hzに設定される周波数をもたらすことができる。
【0031】
温度測定を行なっている間、圧力トランスジューサ14は管10内の内部ガス圧を測定している。直列ポート24を介してコンピュータ22が時間(例えば、数時間)にわたって受けた値は温度変化ごとに調整する必要があり、工程を図3に示してある。
【0032】
コンピュータ22が受けた値は算出温度とともに、空気圧のサンプルを補償工程にかけて表示および記憶のための「真」の圧力読み値を与える。この「真」の圧力は温度変化の無い場合に記録される圧力に相当する。
【0033】
この補償はソフトウエア制御下で行なうのがよい。
【0034】
入力情報を監視し且つ表示パラメータを制御するためにコンピュータスクリーンを使用した対話式機構を有するのが有利である。このような構成を図4に示してある。
【0035】
コンピュータスクリーン24はグラフィカル部分38およびテキスト部分39を示すようになっている。
【0036】
グラフィカル部分38は管を通して拡声器により送られる音信号の温度40の表示を示す。振幅をボルトで示してあり、時間目盛はミリ秒である。第1部分40aは管内のガスを通るとき拡声器が受けるトーンバーストを示しており、部分40bは管壁部からの反射後に拡声器が受ける反射トーンを表している。
【0037】
ソフトウエアカーソル42、43を移動させて温度値を定める処理のための波形部分を選択し、偽読みを防ぐための計算にこれらのウインドウのみを利用するようにすることができる。表示の一部として、テキスト部分39は管の長さ(例えば、20m)、選択された周波数(例えば、400Hz)およびバーストのサイクル数(例えば、5)のような入力パラメータを表示することができる。これらの計算により、初期バーストおよびエコーの時間およびカーソル間の時間(例えば、120.17m/秒)についての値が得られる。完了結果が図5に示すようにスクリーン24に表示される。
【0038】
スクリーン表示は時間(hr)で示す時間に対する温度(℃)を示す下部分を有している。
【0039】
上部分51は時間(hr)で示す時間に対するミリバール単位の圧力を示している。音響学的に測定された温度は波形55で示されている。比較のために、管の領域における地上温度を別体のトランスジューサ(図示せず)により測定して基準グラフ56を得た。
【0040】
この例では、2つの温度グラフ55、56が開始時間から10.50時間の時点まで同じであることがわかる。その時点で、人工熱源を管に取付けて高い温度(実験上の理由で)を生じた。上部分51から、圧力トランスジューサ14により測定した絶対圧力53が同時に上昇し、かくして実際の漏れを覆うことができる偽読み値が得られることがわかる。
【0041】
しかしながら、補正済み圧力54は、温度により影響されず、漏れがある場合にのみ変化する等温圧力のみを示す波形をなす。この場合、表示された測定期間において約2885ないし2883mBarの降下圧力によりグラフに示すように、わずかな漏れが存在すると判断された。
【0042】
補正済み圧力は下記式から定められる。
【0043】
この装置を関連したDSP盤を備えたパーソナルコンピュータに基づいた構成に関して説明したが、変更例の構成では、A/DおよびD/A変換用のPMCIAカードとともに頑丈なラップトップを使用することができる。
【0044】
或る作動条件下では、トレンチに連続的に存在し、長い時間にわたってデータを自動記録するためのものであって、技師が現場を訪れたときにこのデータをホストラップトップにアップロードするためにインターフェースを有する基地ステーションを備えるのが適切であることもある。
【図面の簡単な説明】
【図1】流体管路に使用するための音響的温度測定装置を示す図である。
【図2】適当なプロセッサ盤構成を示す図である。
【図3】コンピュータ補償工程を示す図である。
【図4】信号通過についての監視情報および選択機構を示す図である。
【図5】測定値に関連された温度および圧力グラフを示す図である。
Claims (27)
- 流体を通るための音信号を発生させるトランスジューサ手段と、
非反射音信号が流体を通って第1位置を通過するときに第1音信号を検出するための検出器手段と、
音信号が流体を通って第2位置に達するときに第2音信号を検出するための検出器手段と、を備えており、検出器は流体中の遠い点からの音信号の反射から生じる第2音信号を検出するようになっており、
第1および第2の検出された信号から得られた情報の結果として、温度を算出するためのプロセッサ手段をさらに備えていることを特徴とする流体温度測定装置。 - 単一の検出器が第1および第2音信号の両方を検出し、プロセッサ手段は第1および第2音信号間の相対位相から温度を定めるようになっていることを特徴とする請求項1に記載の流体温度測定装置。
- プロセッサ手段は高速フーリエ変換分析器を有することを特徴とする請求項1または2に記載の流体温度測定装置。
- トランスジューサにより使用するための所定の周波数でトーンバースト信号を発生させるために発生器を設けたことを特徴とする請求項1ないし3のうちのいずれか1項に記載の流体温度測定装置。
- 周波数はたった1KHzに過ぎないように選択されることを特徴とする請求項4に記載の流体温度測定装置。
- 検出器手段により検出された信号はアナログ電圧の形態であり、この信号をプロセッサ手段により使用するためのデジタル信号に変換するために変換器手段を設けたことを特徴とする請求項1ないし5のうちのいずれか1項に記載の流体温度測定装置。
- 第1および第2音信号から得られる信号情報を表示するためにディスプレー手段を設けたことを特徴とする請求項1ないし6のうちのいずれか1項に記載の流体温度測定装置。
- 音信号が通過する管路における加圧流体を検出するための圧力検知手段と、温度効果のために補正された圧力値を得るために算出温度に応じて測定圧力を変更すための手段とを有していることを特徴とする請求項1ないし7のうちのいずれか1項に記載の流体温度測定装置。
- 前記管路は各端部で終っている管路であり、管路を所望の圧力レベルに加圧するために圧力入力手段を設けたことを特徴とする請求項8に記載の流体温度測定装置。
- 数時間、数日または数週間にわたるような延長した時間にわたる圧力読み値を記憶するための記憶手段を有することを特徴とする請求項8または9に記載の流体温度測定装置。
- 前記延長した時間の少なくとも一部にわたる測定圧力および/または補正圧力を表示するためのディスプレー手段を有することを特徴とする請求項10に記載の流体温度測定装置。
- 流体を通るための音信号を発生させ、
非反射音信号が流体を通って第1位置を通過するときに第1音信号を検出し、
流体における遠い点からの音信号の反射の結果として、音信号が流体を通って第2位置に達するときに第2音信号を検出し、
第1および第2の検出された音信号から得られた情報の結果として、温度を算出することを特徴とする流体における温度を測定する方法。 - 温度は第1および第2音信号間の相対位相から定められることを特徴とする請求項12に記載の方法。
- 音信号を得るために所定周波数でトーンバースト信号を発生させる工程を有することを特徴とする請求項12または13に記載の方法。
- 音信号はアナログ電圧の形態で検出され、この信号をデジタル形態に変換する工程を有していることを特徴とする請求項12ないし14のうちのいずれか1項に記載の方法。
- 第1および第2音信号から得られる信号情報を表示する工程を有していることを特徴とする請求項12ないし15のうちのいずれか1項に記載の方法。
- 音信号が通過する管路における加圧流体を検出する工程を有していることを特徴とする請求項12ないし16のうちのいずれか1項に記載の方法。
- 管路を所望の圧力レベルに加圧する工程を有していることを特徴とする請求項17に記載の方法。
- 数時間、数日または数週間にわたるような延長した時間にわたる圧力読み値を記憶し、延長期間の少なくとも一部にわたる測定圧力および/または補正圧力測定値を表示する工程を有していることを特徴とする請求項17または18に記載の方法。
- 所定期間にわたって管内の流体圧を検出するための手段と、請求項1ないし11のいずれか1項に記載の所定時間にわたって管内の流体の温度を測定するための流体温度測定装置と、所定期間にわたる補正済み流体圧力測定値を得て、温度が変化しなかった場合、所定時間中に生じた圧力損失度を示すために流体の温度変化を補償するための手段とを備えていることを特徴とする管漏れ測定装置。
- 流体の圧力を検出する手段は通信リンクを備えたデジタル圧力トランスジューサよりなることを特徴とする請求項20に記載の管漏れ測定装置。
- 発生器は検出器による検出のための短時間信号を、これがトランスジューサから管の反対端部に向けて移動し且つトランスジューサの端部に向けて戻るように発生させるようになっていることを特徴とする請求項20または21に記載の管漏れ測定装置。
- プロセッサ手段は高速フーリエ変換技術の利用により第1および第2信号における位相差から温度を定めるようになっていることを特徴とする請求項20、21または22に記載の管漏れ測定装置。
- 所定時間の少なくとも一部における圧力および/または温度についてのグラフィカル情報を表示するディスプレー手段を備えていることを特徴とする請求項20ないし23のうちのいずれか1項に記載の管漏れ測定装置。
- 圧力源をシールされた管に取付け、
所定期間にわたって管内の流体圧を検出し、
請求項12ないし19のいずれか1項に記載の方法を使用して所定時間にわたって管内の流体の温度を測定し、
流体の温度変化を補償して所定期間にわたる補正済み流体圧力測定値を得、それにより所定時間の間、温度が一定のままであった場合に生じた圧力損失度を示すことを特徴とする管漏れ測定方法。 - 温度は高速フーリエ変換技術の利用により第1および第2信号における位相差から定められることを特徴とする請求項25に記載の管漏れ測定方法。
- 所定時間の少なくとも一部における圧力および/または温度についてのグラフィカル情報を表示する工程を有していることを特徴とする請求項25または26に記載の管漏れ測定方法。
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