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JP3586786B2 - 生餌の輸送/保存方法 - Google Patents
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JP3586786B2 - 生餌の輸送/保存方法 - Google Patents

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Description

【発明の属する技術分野】
本発明は釣用の生餌の輸送/保存方法および釣用の生餌の輸送/保存に使用される人工疑似泥砂の製造方法ならびに生餌の収納容器にかんする。
【0002】
【従来の技術】
釣用の生餌として使用される青いそめなど各種の釣用の生餌の多くは、中国、韓国、ベトナムなどのアジア諸国から輸入/輸出されているが、産地から仕向地への輸送、特に海外輸送中における生餌のロスが大きく、保存率は約60%程度にすぎないといわれている。生餌は新鮮度を保って保存(輸送を含む)することが重要であり、このために生餌を海水で畜養する方法が採られているが、この方法では海水の取り替えなどに手間がかかるだけでなく保存期間もせいぜい1週間程度であった。また従来、生餌の輸送および/または保存に有効な人工疑似泥砂を簡易に製造する適宜な方法がなかった。また生餌は常温では活発な活動を行うため生餌が保存や輸送中あるいは釣り場で収納された容器から逃げ出すという欠点があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、輸送中や保存中のロスを少なくし、また長期に鮮度を維持しうる生餌の輸送および/または保存方法を提供するものである。また生餌の輸送および/または保存に有効な人工疑似泥砂の製造方法を提供する。さらに輸送および/または保存に便利だけでなく、釣り場において使い易く、また生餌の逃亡を防止する生餌を収納する容器を提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明における前記課題を解決するための手段は次のとうりである。
本発明にかかる生餌の輸送および/または保存方法は、棲息地で採取した生餌を海水で洗い泥砂などの付着物を除去した後に中継地に輸送し、また生餌とは別に生餌の棲息地の泥砂を中継地に輸送し、中継地で、生餌の棲息地の海浜の泥砂と人工海水を含有する人工疑似泥砂とともに生餌を容器に収納し、前記容器に収納された生餌を冷却して仕向地へ輸送/保存する。
人工海水を含有する前記人工疑似泥砂を、棲息地の海浜の泥砂と植物セルロース繊維との混合物から粒状に形成した。人工海水を含有する前記人工疑似泥砂は、棲息地の海浜の泥砂と植物セルロース繊維に、活性炭などの付加物を加えた混合物を粒状に形成してもよい。
中継地および/または仕向地へ生餌を輸送する前に、海水中で生餌の体中物を体外に排出させた後、海水から生餌を出して生餌の体中の海水を排出させる。
中継地において、生餌の棲息地の海水と同じ塩度に調整した人工海水中で生餌の体中物を体外に排出させる。また生餌の棲息地の海水と同じ塩度に調整した人工海水に紙類を浸積して解繊し、このように人工海水で解繊された植物セルロース繊維と棲息地の海浜の泥砂を混合してその混合物を作り、前記混合物から人工海水を含む人工疑似泥砂を形成し、中継地において生餌を前記人工疑似泥砂とともに容器に収納する。
そして生餌と人工海水を含む前記人工疑似泥砂を冷却し、生餌の活動を抑止して輸送/保存する。その冷却温度は摂氏3度以上で摂氏9度以下の範囲とした。
また中継地において生餌を収納した複数の収納容器を外装体でカバーして仕向地へと輸送し、仕向地において、前記外装体から取り出した前記容器を冷却保存し、または前記容器を利用者に配布する。
【0005】
このように、まず仕向地への輸送前に生餌の体中物や体中の海水をできるでかぎり排出させる。棲息地から中継地に集められた生餌は人工海水を含有する人工疑似泥砂とともに容器に収納した生餌を冷却し、生餌の活動を抑止して仕向地へ輸送し、あるいは保存する。人工疑似泥砂は紙類を解繊した植物セルロース繊維と棲息地の海浜の泥砂とからなる人工海水を含むものが有効である。仕向地に送られた生餌の収納容器はそのまま冷却保存し、あるいは利用者に配布される。
従って、棲息地から生餌を中継地に集め、生餌を生餌の新鮮さを維持しながら効率よく輸送/保存できる。
【0006】
次に本発明にかかる生餌の輸送および/または保存方法に使用する人工疑似泥砂の製造方法は、人工海水に紙類を浸積して解繊する工程と、前記人工海水で解繊された植物セルロース繊維と棲息地の海浜の泥砂を混合してその混合物を作る工程と、前記混合物から人工海水を含む粒状の人工疑似泥砂を形成する工程からなる。そして生餌の棲息地の海水と同じ塩度に調整した人工海水に紙類を浸積して解繊する。
【0007】
すなわち人工海水で解繊された紙類の植物セルロース繊維は保水性に富み、また棲息地の海浜の泥砂の使用は棲息地の海浜に近似した生存環境を再現する。人工海水、植物セルロース繊維、海浜の泥砂の配合比を適宜に調節して生餌の輸送/保存に適した人工疑似泥砂を製造することができる。
【0008】
次に本発明にかかる生餌の収納容器の構成は次のとうりである。なおこの生餌の収納容器は、前記の生餌の輸送および/または保存方法においても使用することができる。
天板と周側部Aを設けた蓋部と、底板と周側部Bを設けた基部とからなり、前記蓋部を前記基部に取り外し自在に被蓋する容器において、周側部Bを前記基部の上端開口に向けて漸次拡開させ、前記蓋部を前記基部に被蓋したとき、前記上端開口の周縁が前記蓋部の内周面に当接する一方、周側部Aと周側部Bとの間にスペースを形成してある。
また、天板と周側部Aを設けた蓋部と、底板と周側部Bを設けた基部とからなり、前記蓋部を前記基部に取り外し自在に被蓋する容器において、前記基部の上端開口の周縁から外側へ突出した縁部を設け、前記蓋部を前記基部に被蓋したときに前記突出縁部が前記蓋部の内周面に当接する一方、周側部Aと周側部Aとの間にスペースを形成してなる。そして前記突出縁部を前記蓋部の内周面に弾性的に当接させ、また前記基部は可撓性を有し、前記基部にリブを形成した。
【0009】
すなわち前記上端開口の周縁と前記蓋部の内周面との間に隙間が生じないから、常温で生餌の活動が活発化しても容器から生餌が逃亡するのを防止する。また、前記周側部Aと前記周側部Bとの間のスペースに下方から指先を入れて基部を確実に保持し、前記蓋部と前記基部との被蓋、取り外し自在を容易におこなうものである。
【発明の実施の態様】
生餌は海浜の泥砂に潜り込む習性があるため、採取された生餌には海浜の泥砂などが付着している。そこで採取した生餌3を海水(自然海水)で洗い、生餌3に付着している泥砂などの付着物を除去する。採取後の生餌3は常温で活発に動き回り、付着物(特にそれが乾燥して固化したときなど)が生餌を傷つけるおそれがある。傷は生餌の生存率を悪化させるだけでなく生餌としても不良品となるが、付着物の除去によりこのような問題を解消する(生餌の生存率が高まる)。
【0010】
採取した生餌3は中継地への輸送前に海水(自然海水)に収容し、体中物を排泄物などとして排出させる。採取地の海水に約30分ほど収容して体中物の排出を行い、その間生餌に餌は与えない。体中物の排出後に生餌を海水から出し、次に生餌が飲み込んだ海水を体外に排出させる。生餌は海水中で体中物を排出する一方、多量の海水を体中に摂取するからである。海水から引き上げられた生餌は自然に体中の海水を排出する。この排出も30分ほどおこなう。体中物の排出と、体中の海水の排出はいずれも30分ほどが効果的である。
【0011】
その後に生餌は中継地へと輸送する。この場合、通常、蛭石などを敷いた容器(図示せず)に生餌を入れて中継地へ輸送する。1か所の棲息地のみだけでなく各地の棲息地から生餌を中継地に集めることができる。また生餌とは別に生餌の棲息地の泥砂を集めて中継地に輸送する。棲息地の泥砂は後述の人工疑似泥砂を形成する材料となる。なお生餌や棲息地の泥砂を輸送する手段に限定はなく、飛行機などで輸送する。中継地においては仕向地への生餌の輸送やその後の保存に有効な手段を集中して採ることができる。
【0012】
生餌は中継地で再度、海水に収容する。生餌は海水により生気を取り戻して生餌は鮮度を維持することができる。またこの場合、生餌の体中物を排泄物などとして排出させる。生餌に餌は与えない。体中物の排出後に生餌を海水から出して体中の海水を排出させる。いずれも前記と同様に30分程度が効果的である。海水は生餌の棲息地の海水とほぼ同じ塩度の人工海水を使用する。海水の塩度は場所や季節などにより一定ではないが、塩度を調整した人工海水の使用により生餌はたやすく生気を取り戻すことができる。また棲息地に応じて塩度を調整した人工海水を用意することにより、各地の棲息地から生餌を中継地に運んで集中的に管理するとともに、海外を含む仕向地に効率よく生餌を輸送できる。沿海部だけでなく内陸部にも中継地を設けることができる。
なお人工海水とは少なくとも塩分を含む人工的に作られた海水であり、自然海水に含まれるその他の成分を含んでもよい。また「同じ塩度」とは必ずしも完全に同一でなくとも棲息地の海水の平均的な塩度であればよい。通常、2度から4度の範囲内の塩度であればこの条件をみたし、2.5度程度が適当である。
【0013】
体中物や多量の海水を含んだ状態で生餌を輸送/保存すると、生餌は衰弱しやいが、中継地や仕向地への輸送前に、生餌の体中物や体中の海水を相当程度に排出させるから生餌の生存率が向上する。また容器内に生餌の排泄物の堆積やその腐敗も少くなるから、生餌の生存環境の悪化を防止できる。
【0014】
多数の生餌を軽量の小型の容器で輸送/保存するのが望ましいが、容器内の多数の生餌は全身的あるいは部分的な接触を余儀なくされる。生餌が容器内で絡み合う過密状態は生存環境として適当でない。特に温度が上昇するとその生存率が急激に悪化する。本発明では生餌は中継地において人工疑似泥砂とともに容器に収納される。容器1に収納された生餌3は粒状の人工疑似泥砂2と少なくとも部分的に接触状態を保持し、生餌同士の直接的で全身的な接触を防止する。人工疑似泥砂2を粒状にすると生餌との接触ポイントや接触機会が大きくなる。
【0015】
人工疑似泥砂2はすくなくとも人工海水を含有する。人工疑似泥砂の一例として、植物セルロース繊維と海浜の泥砂の混合物から形成された、人工海水を含有する粒状の人工疑似泥砂がある。これには活性炭などの付加物を加えてもよい。海浜の泥砂(好ましくは棲息地の泥砂)と、人工海水(好ましくは棲息地の海水と同じ塩度に調整した人工海水)を含有した人工疑似泥砂2は棲息地に近似した泥砂を再現する。生餌3は海浜の泥砂に潜り込み泥砂中で自然にその活動を弱めるという習性がある。本発明はこの生餌の習性を利用したものであり、人工疑似泥砂2を具備した容器1に収納された生餌は競うように人工疑似泥砂2、2間に競って潜り込む。生餌の数が多い場合、生餌のすべてが人工疑似泥砂2、2間に潜入できるのではないが、生餌は人工疑似泥砂に潜り込もうと体を動かすから、粒状の人工疑似泥砂2と部分的な接触を保持しうる。これにより海浜の泥砂に潜り込んだ状態あるいはそれに近似した状態となり、生餌は自然にその活動を弱める。なお粒状の人工疑似泥砂の形状、大きさに限定はない。
【0016】
また容器1中の生餌3を人工疑似泥砂2とともに冷却して生餌の活動を効果的に抑止することができる。冷却温度を棲息地の泥砂とほぼ同じ温度に(通常は摂氏10度乃至13度程度まで冷却)すると、生餌の活動を自然に弱めることができる。さらに冷却温度を低下させると(通常は、摂氏3度以上で摂氏9度以下の範囲)、温度の低下に伴い生餌はさらにその動きをさらに弱め、ほとんど休止状態にまでその動きを抑止できる。但し摂氏2度以下にすると生餌への悪影響が大きく好ましくない。なお冷却を停止して常温になると、生餌の動きは再び活発となる。
【0017】
このように生餌の活動を弱め、あるいは抑止して生餌を輸送/保存することにより、生餌の鮮度を保ち、また保存率を高めることができる。排泄物はほとんど無いかあるいは非常に少なくなり、排泄物の腐敗の問題もなく、小型の容器に多数の生餌を収納することができる。活性炭を含む人工疑似泥砂の場合は、人工疑似泥砂が生餌の発する臭気を吸収する。なお生餌は人工疑似泥砂に含まれる植物セルロース繊維を摂取することはない。
【0018】
冷却は畜冷剤などを使用して生餌の収納された容器1を冷却し、あるいは容器1を冷蔵庫などに入れて冷却する。冷却は輸送/保存中、必要に応じておこなえばよい。中継地においては生餌を収納した複数の容器1を外装体22でカバーして仕向地へと輸送し、仕向地では、業者が、外装体22、または外装体22から取り出した容器1を、冷却して保存する。業者は容器1を利用者に配布することもできる。生餌の小分けの必要もない。生餌の排泄物は少なく、仕向地で生餌を更に海水で洗ったり海水に収容して畜養する必要もない。利用者は容器1を一時的に冷蔵庫などで冷却して保存することもできる。使用時など常温で容器1内の生餌3は生気をとりもどす。なお図8において、外装体8は箱部9と上蓋12とからなり、透孔10を有する仕切部11で区画された箱部9には多数の容器1が配置してある。また仕切部11と仕切部11との間の通路7には容器1を冷却する畜冷剤6が配置してある。
【0019】
生餌を収納する容器1の構造は次の通りである。容器1は前記の生餌の輸送/保存方法に使用されるが、これとは関係なく単独に生餌の収納容器として使用できるのはもちろんである。
天板15と周側部Aを設けた蓋部5と、底板16と周側部Bを設けた基部25とからなり、蓋部5を基部25に取り外し自在に被蓋する容器1において、周側部Bを基部の上端開口26に漸次拡開させ、蓋部5を基部25に被蓋したとき上端開口の周縁が蓋部5の内周面27に当接する一方、周側部Aと周側部Bとの間にスペース20を形成してなる。すなわち基部の開口26は上方ほど開口度が大きくなり、周側部Bは断面図(図7)に示すように、下方から上端開口26に向け傾斜している。また開口26周縁から外側に突出した縁部21を設け、蓋部5を基部25に被蓋したとき突出縁部21を蓋部の内周面27に当接させる(図3参照)。この当接により開口26周縁と蓋部の内周面27との間に不要な隙間が生じないから、常温で生餌の活動が活発化しても容器1から生餌3が逃亡するのを防止する。
【0020】
突出縁部21を蓋部の内周面27に若干押し込むようにして弾性的に当接させると、当接面に隙間が生じないだけでなく、生餌の逃亡を有効に阻止することがでる。また蓋部を安定して基部に被蓋することができる。突出縁部21は外周17が下方に反転しているから、蓋部5の被蓋、取り外しが容易である。しかしこのような突出縁部は必ずしも設ける必要はなよい(図示せず)。基部25は可撓性を有する合成樹脂などで形成し、また補強用リブ13を具備し、蓋部5を厚紙などの通気性素材で形成する。合成樹脂など非透水性の素材で形成された基部25では人工疑似泥砂に含まれる人工海水が外側に漏れることがない。また蓋部5を通気性素材で形成したから、容器1に収納された生餌3の呼吸に好都合である。
【0021】
前記のような突出縁部21を設けるとともに周側部Bは垂直状に形成して周側部Aと周側部Bとの間にスペース20を形成してもよい(図4参照)。いずれの場合も一方の手の指先をスペース20に挿入し、また他方の手の指先で蓋部5を保持しながら、蓋部5の被蓋、取り外しを行うが、指先を下方からスペース20に挿入して基部25を保持するから、蓋部5の被蓋、取り外し操作が容易である。
【0022】
またスペース20に挿入された2本の指で基部25を保持しながら、周側部Bの対向部分を互いに内側に向け軽く押圧して湾曲させると、可撓性の素材で形成された基部25が変形して蓋部5の取り外しが容易となる。この場合、補強用リブ13を具備しているから、基部5が大きく変形することはない。押圧を解除すると補強用リブ13の復元力により基部25は容易に原形に復元する。また突出縁部21は開口周縁の強度や剛性を補強し、開口周縁の破損を防止し、開口の原形の復元にも効果的である。
【0023】
次に生餌の輸送や保存に使用される人工疑似泥砂、特に植物セルロース繊維と海浜の泥砂との混合物からなる人工疑似泥砂の製造方法は次の工程とうりである。すなわち、人工海水に紙類を浸積して解繊する工程と、人工海水で解繊された植物セルロース繊維と棲息地の海浜の泥砂を混合した混合物を作る工程と、前記混合物から人工海水を含む粒状の人工疑似泥砂を形成する工程からなる。
【0024】
まず人工海水で紙類を浸積して解繊する工程は、人工海水の入った溶解漕に紙類を投入する。人工海水で膨潤した紙類は植物セルロース繊維に解繊される。解繊を確実にするため人工海水中で紙類をかき回してもよい。紙類はトイレットペーパーのように解繊しやすいものがよいが特に限定はない。また生餌の棲息地の海水と同じ塩度に調整した人工海水で解繊するのが望ましい。
【0025】
次に植物セルロース繊維と泥砂を混合し、その混合物を作る工程では、人工海水で解繊された植物セルロース繊維に棲息地の海浜の泥砂を加えて混合する。両素材が全体的にほぼ均一して混在するようによく混合する。人工海水を棲息地の海水と同じ塩度に調整し、また海浜の泥砂として棲息地のものを使用すると、人工疑似泥砂は棲息地の泥砂に近似し、生餌の輸送/保存に有効である。そして植物セルロース繊維と棲息地の海浜の泥砂との配合比を調整し、植物セルロース繊維の量を多くして保水性(人工海水の量)に富む、軽量な人工疑似泥砂とすることができる。また海浜の泥砂の量を多くして自然の泥砂に近い人工疑似泥砂とすることもできる。あるいは植物セルロース繊維と棲息地の海浜の泥砂との配合比をほぼ同じにして両素材のもつ特長をバランスよく活かす。
すなわち、植物セルロース繊維を主体とした人工疑似泥砂の製造方法であり、また海浜の泥砂を主体とした人工疑似泥砂を製造方法であり、また植物セルロース繊維と海浜の泥砂の両者のバランスをとった人工疑似泥砂の製造方法である。
【0026】
混合物を作る工程において、人工海水で解繊された植物セルロース繊維と棲息地の海浜の泥砂に、活性炭などその他の付加物を混合し、付加物のもつ特性を加えることもできる。活牲炭の場合は脱臭作用をもつ人工疑似泥砂が形成される。なお活性炭は細粒か粉末状にして混合するのがよい。
【0027】
次に前記混合物から人工海水を含む人工疑似泥砂を形成する工程で、混合物を粒状にする。その大きさ、形状は任意であるが、通常は2mmないし15mm程度である。混合物に含まれる人工海水の量は運輸/保存期間などを考慮して適宜に調整する。
【0028】
【発明の効果】
本発明にかかる生餌の輸送および/または保存方法によれば、輸送中や保存中のロスを少なくし、また長期に鮮度を維持しうることができる。またはその輸送や保存に有効な人工疑似泥砂の製造方法が提供される。さらに輸送や保存に便利だけでなく、釣り場においても使い易く、生餌の逃亡を防止する生餌の収納容器となる。そして生餌を長期にわたり、新鮮に保存するとができるから、生餌の安定的な供給が可能となる。海外から釣用生餌を輸入する場合にも有用であり、生餌の資源維持にも役立つ。
【図面の簡単な説明】
【図1】生餌を収納する容器の斜視図であり、蓋部を被せないで、基部に生餌を人工疑似泥砂とともに収納した状態を示す。
【図2】生餌を収納する容器基部を示す斜視図である。
【図3】生餌を収納する容器基部と蓋部を示す断面図である。
【図4】生餌を収納する容器の他の構造の基部と蓋部を示す断面図である。
【図5】生餌を収納する容器基部の上端開口縁部を示す拡大断面図である。
【図6】生餌を収納する容器基部の他の構造の上端開口縁部を示す拡大断面図である。
【図7】生餌を収納する容器基部のまた別の構造の上端開口縁部を示す拡大断面図である。
【図8】生餌を収納する容器基部のさらに別の構造の上端開口縁部を示す拡大断面図である。
【符号の説明】
1 容器
2 人工疑似泥砂
3 生餌
5 蓋部
6 畜冷剤
7 通路
8 外装体
9 箱部
10 透孔
11 仕切部
12 上蓋
13 補強用リブ
15 天板
16 底板
17 突出縁部の外周
20 スペース
21 突出縁部
22 外装体
25 基部
26 開口
27 内周面

Claims (9)

  1. 棲息地で採取した生餌を海水で洗い泥砂などの付着物を除去した後に中継地に輸送し、また生餌とは別に生餌の棲息地の泥砂を中継地に輸送し、中継地で、生餌の棲息地の海浜の泥砂および人工海水を含有する人工疑似泥砂とともに、生餌を容器に収納し、前記容器に収納された生餌を冷却して仕向地へ輸送/保存する生餌の輸送/保存方法。
  2. 人工海水を含有する前記人工疑似泥砂を、生餌の棲息地の海浜の泥砂と植物セルロ−ス繊維との混合物を粒状に形成した請求項1に記載の生餌の輸送/保存方法。
  3. 人工海水を含有する前記人工疑似泥砂を、生餌の棲息地の海浜の泥砂と植物セルロ−ス繊維に活性炭などの付加物を加えた混合物を粒状に形成した請求項1に記載の生餌の輸送/保存方法。
  4. 中継地および/または仕向地へ生餌を輸送する前に、海水中で生餌の体中物を体外に排出させた後、海水から生餌を出して生餌の体中の海水を排出させる請求項1に記載の生餌の輸送/保存方法。
  5. 中継地において、生餌の棲息地の海水と同じ塩度に調整した人工海水中で生餌の体中物を体外に排出させる請求項1に記載の生餌の輸送/保存方法。
  6. 生餌の棲息地の海水と同じ塩度に調整した人工海水に紙類を浸積して解繊し、このように人工海水で解繊された植物セルロ−ス繊維と棲息地の海浜の泥砂を混合してその混合物を作り、前記混合物から人工海水を含む人工疑似泥砂を形成し、中継地において、生餌を前記人工疑似泥砂とともに容器に収納する請求項1に記載の生餌の輸送/保存方法。
  7. 生餌と人工海水を含む前記人工疑似泥砂を冷却し、生餌の活動を抑止して輸送/保存する請求項1に記載の生餌の輸送/保存方法。
  8. 前記冷却温度を摂氏3度以上で摂氏9度以下の範囲とした請求項7に記載の生餌の輸送/保存方法。
  9. 中継地において生餌を収納した複数の容器を外装体でカバ−して仕向地へと輸送し、仕向地において前記外装体から取り出した前記容器を冷却保存し、または前記容器を利用者に配布する請求項1に記載の生餌の輸送/保存方法。
    【0001】
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