JP3587958B2 - アクセス制御方法および装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、親局と複数の子局がスター型、バス型または1対1接続であるが論理的には回線を共用する伝送形態において、1つの論理回線を複数の子局で分割使用する際のアクセス制御方法およびその装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図26は、親局と複数の子局が回線をスター型に共用する形態で構成される伝送形態において1つの論理回線を複数の子局で分割使用する、従来のアクセス制御方法およびその装置が適用される加入者線を示す構成図であり、図において100は子局、101は親局である。
従来のアクセス制御方法およびその装置では、例えば、特開平2−10926号公報に開示されているように、多重アクセス型のチャネルを使用して通信を行う場合、親局が各子局に対し固定的に割り当てたスロットを使用して当該各子局がデータ送信を行うプリアサイン方式、または子局の予約要求に対し親局が動的にスロット割り当てを行い、予約されたスロットを使用して子局がデータ送信するデマンドアサイン方式の2種類に大別できる。特に、特開平2−10926号公報に開示されている技術においては、前記プリアサイン方式または前記デマンドアサイン方式の2つの方式のいずれかをタイムスロット毎に定めて伝送効率を上げるものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来のアクセス制御方法およびその装置は以上のように構成されているので、音声が主流になる加入者線では、加入者交換機まで常に回線容量を確保しておくプリアサイン方式、さらに伝送効率を上げる必要のある部分に対しては呼単位でデマンドアクセスを行えば十分であったのが、コンピュータ通信など伝送容量が時々刻々と変化し、ある場合はほとんどネットワークとのアクセスがなく、また、ある場合はネットワークを介した大量のデータの送受が必要になる場合、プリアサイン方式では伝送効率の向上は期待できず、また、デマンドアクセス式でも伝送路長が長く、時々刻々と伝送すべき量が変化するとデマンド処理に要する時間が長くなるため前記プリアサイン方式同様、伝送効率の向上は期待できない課題があった。
【0004】
また、デマンドで一端回線容量が確保されても転送すべきデータがない場合は、回線上を有効な情報が流れない時間が増えて回線が有効に活用されないという課題があった。
【0005】
この発明は上記のような課題を解決するためになされたもので、コンピュータ通信などのバースト性の高いトラフィックに対し多重アクセス型のチャネルにおける伝送効率の向上を実現できるアクセス制御方法およびその装置を得ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明に係るアクセス制御方法は、各子局へ割り当てるスロットについてのスロット情報が予め固定的に設定されており、前記設定したスロット情報をもとに子局と親局との間で行われる通信によりアイドル回線を判定し、判定した前記アイドル回線についてのアイドル回線情報をもとに、前記設定したスロット情報について、前記アイドル回線と判定された子局に割り当てられているスロットを他の子局へ譲渡するための譲渡関係を設定し、設定した前記譲渡関係に従った新たなスロット情報をもとに、前記各子局が自割当スロットを知り、前記親局へ送るべき情報を当該自割当スロットを使用して送信するようにしたものである。
【0007】
請求項2記載の発明に係るアクセス制御方法は、予め固定的に設定されたスロット情報をもとに知ったスロットを使用して各子局から親局へ送られてくる回線のアイドル情報によりアイドル回線を判定し、判定した前記アイドル回線についてのアイドル回線情報をもとに、前記固定的に設定されている前記スロット情報について、前記アイドル回線と判定された子局に割り当てられているスロットを他の子局へ譲渡する際の譲渡関係の設定を前記親局側で行い、当該譲渡関係に従ったスロット情報をもとに前記各子局は自割当スロットを知り、当該自割当スロットを使用して前記親局へ送るべき情報を送信するようにしたものである。
【0008】
請求項3記載の発明に係るアクセス制御方法は、予め固定的に設定されたスロット情報をもとに知ったスロットを使用して各子局から親局へ送られてくる回線のアイドル情報によりアイドル回線を判定し、判定した前記アイドル回線についての前記アイドル回線情報をもとに、前記親局から同報された前記固定的に設定されている前記スロット情報について、前記アイドル回線と判定された子局に割り当てられているスロットを他の子局へ譲渡する譲渡関係の設定が各子局で行われ、前記譲渡関係に従った自割当スロットを知ることで各子局は当該自割当スロットを使用して前記親局へ送るべき情報を送信するようにしたものである。
【0009】
請求項4記載の発明に係るアクセス制御方法は、予め固定的に設定されたスロット情報をもとに知ったスロットを使用して各子局から親局へ送られてくる回線のアイドル情報を検出し、検出した前記アイドル情報をもとにアイドル回線を子局側で判定し、当該判定結果をもとに前記親局から同報された前記固定的に設定されたスロット情報について、前記アイドル回線と判定された子局に割り当てられているスロットを他の子局へ譲渡する際の譲渡関係の設定を子局側で行い、前記譲渡関係に従って前記各子局は自割当スロットを知り、当該自割当スロットを使用して前記親局へ送るべき情報を送信するようにしたものである。
【0010】
請求項5記載の発明に係るアクセス制御方法は、予め固定的に設定されたスロット情報によるスロットを使用して、子局から親局へ送られてくるセルに含まれる有効な情報が存在していないことを示す識別情報をアイドル回線を判定するためのアイドル情報として用いるようにしたものである。
【0011】
請求項6記載の発明に係るアクセス制御装置は、各子局へ割り当てるスロットについてのスロット情報を予め固定的に設定するスロット情報設定手段と、スロット情報設定手段により設定された前記スロット情報を前記各子局へ同報する第1の同報手段と、該第1の同報手段により前記各子局へ同報された前記スロット情報をもとに前記子局と前記親局との間で行われる通信によりアイドル回線を判定するアイドル回線判定手段と、該アイドル回線判定手段により判定したアイドル回線についてのアイドル回線情報をもとに、前記スロット情報設定手段で設定した前記スロット情報について、前記アイドル回線と判定された子局に割り当てられているスロットを他の子局へ譲渡するための譲渡関係を設定するスロット譲渡関係設定手段と、該スロット譲渡関係設定手段により設定した譲渡関係に従った新たなスロット情報をもとに、前記各子局が自割当スロットを知り、前記親局へ送るべき情報を当該自割当スロットを使用して送信する送信手段とを備えるようにしたものである。
【0012】
請求項7記載の発明に係るアクセス制御装置は、スロット情報設定手段で設定されたスロット情報をもとに知ったスロットを使用して各子局が親局へ送ってくる回線のアイドル情報によりアイドル回線を判定するアイドル回線判定手段と、該アイドル回線判定手段により判定したアイドル回線についてのアイドル回線情報をもとに、前記スロット情報設定手段で設定した前記スロット情報について、前記アイドル回線と判定された子局に割り当てられているスロットを他の子局へ譲渡する譲渡関係の設定を行うスロット譲渡関係設定手段と、該スロット譲渡関係設定手段により設定された前記譲渡関係に従ったスロット情報を前記各子局へ同報する第2の同報手段と、前記第2の同報手段により前記各子局へ同報された前記スロット情報をもとに前記各子局が自割当スロットを知り、当該自割当スロットを使用して前記親局へ送るべき情報を送信する送信手段とを備えるようにしたものである。
【0013】
請求項8記載の発明に係るアクセス制御装置は、スロット情報設定手段で設定されたスロット情報をもとに知ったスロットを使用して各子局が親局へ送ってくる回線のアイドル情報によりアイドル回線を判定するアイドル回線判定手段と、該アイドル回線判定手段で判定したアイドル回線についての前記アイドル回線情報をもとに、前記スロット情報設定手段で設定した第1の同報手段により前記親局から同報された前記スロット情報について、前記アイドル回線と判定された子局に割り当てられているスロットを他の子局へ譲渡する譲渡関係の設定を各子局で行うスロット譲渡関係設定手段と、該スロット譲渡関係設定手段で設定された譲渡関係に従ったスロット情報をもとに前記各子局が自割当スロットを知り、当該自割当スロットを使用して前記親局へ送るべき情報を送信する送信手段とを備えるようにしたものである。
【0014】
請求項9記載の発明に係るアクセス制御装置は、スロット情報設定手段で設定されたスロット情報をもとに知ったスロットを使用して各子局が親局へ送ってくる回線のアイドル情報を検出するアイドル情報検出手段と、該アイドル情報検出手段で検出した前記アイドル情報をもとにアイドル回線を子局側で判定する判定手段とを有したアイドル回線判定手段と、該アイドル回線判定手段による判定結果をもとに、第1の同報手段により前記親局から同報されたスロット情報設定手段で設定したスロット情報について、前記アイドル回線と判定された子局に割り当てられているスロットを他の子局へ譲渡する際の譲渡関係の設定を子局側において行うスロット譲渡関係設定手段と、該スロット譲渡関係設定手段で設定された前記譲渡関係に従って前記各子局が自割当スロットを知り、当該自割当スロットを使用して前記親局へ送るべき情報を送信する送信手段とを備えるようにしたものである。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の一形態について説明する。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1のアクセス制御方法が適用されるアクセス制御装置の親局および子局の要部構成を示すブロック図であり、同図(a)は親局、同図(b)は子局の構成を示すブロック図である。図において、1は子局からの情報をモニタし、アイドル回線か否かを判定する親局におけるアイドル回線判定部(アイドル回線判定手段)、2は契約時の情報および子局の電源の立ち上げ状況などをもとに前もってTDMA(時分割多重アクセス)のためのタイムスロットを定めるプリアサインTDMAスロット情報生成部(スロット情報設定手段)、3はアイドル回線判定部2により判定されたアイドル回線を他の子局に割り当てるためにスロット情報を変換するTDMAスロット情報変換部(スロット譲渡関係設定手段)、4はこの変換されたTDMAスロット情報を下りデータへ多重化する多重化部(第1の同報手段,第2の同報手段)である。
【0016】
5は親局が同報するTDMAスロット情報を受信する子局のTDMAスロット情報受信部、6は受信したTDMAスロット情報を所定の送信位相まで保持しておく遅延部、7は遅延部6から出力されるタイミングでデータを親局へ送出するために上りデータを待たせておくFIFO部(送信手段)である。
【0017】
次に動作について説明する。
親局におけるTDMAスロット情報変換部3では、フレーム周期Tが予め定められ、フレームの先頭においてプリアサインTDMAスロット情報生成部2により予め定められたプリアサインTDMAスロット情報が選択されて多重化部4へ出力され、当該プリアサインTDMAスロット情報はすべての子局に分配転送される。子局ではプリアサインTDMAスロット情報受信部5により前記分配転送されたプリアサインTDMAスロット情報を受信し、受信したプリアサインTDMAスロット情報に従いFIFO部7で待たされている上りデータが親局へ送信される。
このプリアサインTDMAスロット情報の分配方法は、「ATM−PDSにおけるタイムスロット割当て法,1993電子情報通信学会秋期大会B−668」に記載の1スロット毎に指定する方法、複数スロットを集中指定する方法のいずれかの方法による。
【0018】
上りの情報はセルと呼ばれる情報のブロック単位に分離され、このセル単位で子局から親局への情報が転送される。セルの中には有効な情報が含まれないコードを定義しておき、親局においてこの定義されたコードを受信することによりアイドル回線判定部1でアイドルセルを認識する。さらに、アイドル回線判定部1では、すべてのプリアサインされている子局からの回線について例えば次の2つの方法によりアイドル回線か否かが判定される。第1の方法は連続nセルのアイドルセルを検出した場合であり、第2の方法は、kセル中、1セル以上のアイドルセルをm回以上受信した場合である。
【0019】
これにより検出されたアイドル回線は、TDMAスロット情報変換部3において例えば別途定められるアルゴリズムにより譲渡関係を示す変換テーブルが作成され、この変換テーブルによりプリアサインスロット番号が変更され、アイドル回線が譲渡回線へ変更される。
【0020】
図2は、前記アルゴリズムの一例を示すフローチャートである。このフローチャートに示すように、フレームの先頭ではステップST101の判定条件が成立し、続くステップST102により前記変換テーブルの内容がクリアされる。この場合、TDMAスロット情報は図1に示すプリアサインTDMAスロット情報生成部2で生成されるプリアサインTDMAスロット情報となる。
【0021】
アイドル回線判定部1でアイドル回線情報Cidが検出されると、ステップST103の判定条件に対し判定結果が「肯定」となって、続くステップST104ではアイドル回線情報Cidにより前記変換テーブル記載の変換元アイドル回線情報Cidを検索する。そして、前記変換テーブルに登録されていない場合には新しいアイドル回線ということが判明する。
一方、前記アイドル回線情報Cidが前記変換テーブルに変換元アイドル回線情報Cidとして既に登録されている場合は、ステップST104の判定条件に対し判定結果が「否定」となり未処理となる。
ステップST103の判定条件に対し判定結果が「肯定」となり、ステップST104で新しいアイドル回線であると判定した場合には、ステップST105によりチェーン構成されるプリアサインIDの1つ前または1つ後のプリアサインIDを前記アイドル回線の譲渡先Nidとして検出する。
【0022】
このチェーン構成の例を図3の(a)に示す。同図(a)の例では子局のプリアサインIDとして、現在1,3,5,6,7,8の6つが有効となっていると仮定する。図3の(a)ではプリアサインIDによるチェーンを昇順に構成し、最後の8の次が1となるようにチェーン構成されている。この場合、アイドル回線が検出されると1つ後のプリアサインIDが前記アイドル回線の譲渡先Nidであると定義する場合について考える。例えば、プリアサインID3が新たなアイドル回線情報Cidとして検出された場合、5であるプリアサインIDが前記アイドル回線の譲渡先Nidとなる。
【0023】
図2に戻り、ステップST106により、検出されたアイドル回線情報CidがステップST105における譲渡先Nidと一致すると判定された場合には、前記チェーン構成を一巡して全てのプリアサインの回線がアイドル回線と認識された場合であり、前ステップST107へ進んで変換テーブルをすべてリセットし、プリアサインの設定とする。
【0024】
一方、検出されたアイドル回線情報CidとステップST105の譲渡先Nidとが一致しない旨の判定結果をステップST106で得た場合には、ステップST108において、前記譲渡先Nidが前記変換テーブルの変換元として既に登録されているか否かを判定する。前記譲渡先Nidが前記変換テーブルの変換元として既に登録されている場合は、前記チェーン構成を一巡した場合であり前記変換テーブルの変換先に回線を譲渡しているので、前記変換元として既に登録されているアイドル回線の変換先のプリアサインIDを変換テーブルの変換元として既に登録されている前記譲渡先Nidとする。
【0025】
図3の(b)は、全てのプリアサインの回線がアイドル回線と認識されて前記チェーン構成を一巡し、検出されたアイドル回線情報Cidが譲渡先Nidと一致することがステップST106において判定され、リセットされる変換テーブルの状態を示す。つまり、全てのプリアサインの回線がアイドル回線である場合、最初プリアサインID3の回線が新たなアイドル回線情報Cidとして検出されてプリアサインID5の回線が前記アイドル回線の譲渡先Nidとなり、次にプリアサインID5の回線が新たなアイドル回線情報Cidとして検出され、プリアサインID6の回線が前記アイドル回線の譲渡先Nidとなり、以下同様に譲渡先が決定されて前記チェーン構成を一巡する。この結果、最後にはプリアサインID1の回線が新たなアイドル回線情報Cidとして検出され、プリアサインID3の回線が前記アイドル回線の譲渡先Nidとなる。当該譲渡先NidとなったプリアサインID3の回線は既に変換テーブルの最初で変換元として登録されている。従って、ステップST108の判定条件に対する判定結果は「肯定」となり、ステップST109において前記変換テーブルの変換元:プリアサインID3に対する変換先:プリアサインID5をプリアサインID3にする。この結果、ステップST106の判定条件に対する判定結果は「肯定」となって、ステップST107で前記変換テーブルがリセットされる。
【0026】
ステップST108の判定条件に対し判定結果が「否定」となるときには、ステップST110へ進んで前記変換テーブルへ変換元をCid、変換先を前記ステップST105で見つけた譲渡先Nidとして書き込む。
【0027】
この結果、検出されたアイドル回線をアイドル回線でない回線の譲渡先Nidへ譲渡するための変換テーブルが更新される。
【0028】
以上のように、この実施の形態1では、アイドル回線のTDMAスロットは譲渡先の回線のプリアサインスロット番号に変更されて多重化部4を介して当該子局に割り当てられ譲渡され、前記子局では譲渡された回線による帯域が増えることになり伝送効率が増加し、また子局と親局との間の全体の伝送効率も向上するアクセス制御方法およびアクセス制御装置が得られる効果がある。
【0029】
実施の形態2.
図4は、この発明の実施の形態2のアクセス制御方法が適用されるアクセス制御装置の親局および子局の要部構成を示すブロック図であり、同図(a)は親局、同図(b)は子局の構成を示すブロック図である。図4において図1と同一または相当の部分については同一の符号を付し説明を省略する。
前記実施の形態1が親局にTDMAスロット変換部3を設けていたのに対し、この実施の形態2ではTDMAスロット情報変換部が子局に設けられている。図4において、3aは前記TDMAスロット情報変換部(スロット譲渡関係設定手段)、8は親局から送られてくるアイドル回線情報Cidを受信するアイドル回線情報受信部である。
【0030】
次に動作について説明する。
親局のアイドル回線判定部1で検出されたアイドル回線番号Cidは、多重化部4で多重化されすべての子局へ転送される。子局側ではプリアサインTDMAスロット受信部5でプリアサインTDMAスロットを受信し、またアイドル回線情報受信部8により親局から送られてくるアイドル回線情報Cidを受信し、TDMAスロット情報変換部3aにおいて前記実施の形態1と同等のアルゴリズムによりアイドル回線情報Cidのアイドル回線に対する譲渡回線Nidを定め、回線の譲渡を行う。
【0031】
以上のように、この実施の形態2では、子局にTDMAスロット情報交換部3aが設けられているので、前記実施の形態1では親局の負荷となっていたTDMAスロット情報変換機能が軽減され、1つの親局に多数の子局が接続された場合に問題となる親局の処理時間を短縮できるアクセス制御方法およびアクセス制御装置が得られる効果がある。
【0032】
実施の形態3.
前記実施の形態2では、TDMAスロット情報変換部の機能を子局側で実現するものであるが、この実施の形態3では、さらにアイドル回線判定部も子局側に設ける。図5は、この発明の実施の形態3のアクセス制御方法が適用されるアクセス制御装置の親局および子局の要部構成を示すブロック図であり、同図(a)は親局、同図(b)は子局の構成を示すブロック図である。図5において図4と同一または相当の部分については同一の符号を付し説明を省略する。
図5において、9は親局側でアイドルセルの検出を行うアイドルセル検出部、1aは子局側に設けられたアイドル回線判定部(判定手段)、10は子局側に設けられたアイドルセル情報受信部である。
【0033】
次に動作について説明する。
この実施の形態3では、アイドルセル検出部9が親局でアイドルセルの検出を行い、さらにアイドルセルを検出したかどうかの情報を多重化部4で多重し、子局側へ転送する。子局側ではアイドルセル情報受信部10により前記転送されてきた情報を受信し、アイドル回線判定部1aにおいてどの回線がアイドル回線なのかを判定する。このアイドル回線の判定は前記実施の形態1で説明した2つの方法のいずれかにより行う。そして、前記実施の形態2と同様にTDMAスロット情報変換部3aにおいて実施の形態1の図2で説明したのと同等のアルゴリズムによりアイドル回線Cidに対する譲渡回線Nidを定め、回線の譲渡を実現する。
【0034】
以上のように、この実施の形態3では、子局にTDMAスロット情報交換部3が設けられているので、前記実施の形態1では親局の負荷となっていたTDMAスロット情報変換機能が前記実施の形態2と同様に軽減され、また子局にアイドル回線判定部1aが設けられ子局側でアイドル回線の判定が行われ、処理の分散化が図られるため、1つの親局に多数の子局が接続された場合に問題となる親局の処理時間をさらに短縮できるアクセス制御方法およびアクセス制御装置が得られる効果がある。
【0035】
実施の形態4.
以上、説明した実施の形態1から実施の形態3までは、譲渡回線を定めるTDMAスロット情報変換部3の構成は例えば回線番号のプリアサインIDよりチェーンを構成し、当該チェーン構成をもとに一つ前あるいは一つ後のプリアサインIDの回線に検出されたアイドル回線を譲渡するという構成であったが、この実施の形態4では、プリアサインの割り当て状態あるいは譲渡後の回線割り当て状態において最も負荷の高い最高負荷回線を、子局からの情報を親局でモニタすることにより決定し、当該最高負荷回線に対して譲渡回線Nidを定めるように構成する。この方法では、より高負荷の回線に回線を譲渡できるのでより高い伝送効率の向上を図ることが出来る。
【0036】
図6は、この発明の実施の形態4のアクセス制御方法が適用されるアクセス制御装置の親局の要部構成を示すブロック図である。図6において、図1と同一または相当の部分については同一の符号を付し説明を省略する。図6において、11は子局からの情報により最高負荷回線を検出する最高負荷回線検出部、19は最高負荷回線検出部11が検出した最高負荷回線に対して譲渡回線Nidを定めるTDMAスロット情報変換部である。
【0037】
図7,図8,図9は、最高負荷回線検出部11が最高負荷回線を検出する機能を実現するための各構成を示すブロック図であり、図7,図8,図9にそれぞれ示すような構成により最高負荷回線を検出することが出来る。
図7において、12,13は子局毎に子局からの情報に関して有効な情報がない場合に転送するアイドルセルをモニタしてカウントするアイドルセルカウント部、14はアイドルセルカウント部12,13のそれぞれがカウントしたアイドルセルのカウント数の内で最小値、すなわち現在使用されている子局のうち最も少ないアイドルセルの子局を検出する最小値検出部である。
図8において、15,16は子局毎にアイドルセル以外の有効セルをモニタしてカウントする有効セルカウント部、17は有効セルカウント部15,16のそれぞれがカウントした有効セルのカウント数の内で最大値、すなわち現在使用されている子局のうち最も有効セルの多い子局を検出する最大値検出部である。
図9において、18は図7および図8で用いたアイドルセルおよび有効セルの両方のカウント数から、全セル(有効セルとアイドルセルの合計)に対する有効セルの量で表される最高セル収容率を計算して求める最高セル収容率検出部である。
【0038】
次に、この実施の形態4の親局および当該親局のTDMAスロット情報変換部19の動作について説明する。最高負荷回線検出部11が図7に示す方法で最高負荷回線を検出すると、TDMAスロット情報変換部19は最高負荷回線検出部11の前記検出結果をもとに現在使用されている子局のうち最も少ないアイドルセルの子局の回線を最高負荷回線とする。また、最高負荷回線検出部11が図8に示す方法で最高負荷回線を検出すると、TDMAスロット情報変換部19は最高負荷回線検出部11の前記検出結果をもとに現在使用されている子局のうち最も大きな有効セルの子局の回線を最高負荷回線とする。また、最高負荷回線検出部11が図9に示す方法で最高負荷回線を検出すると、TDMAスロット情報変換部19は最高負荷回線検出部11の前記検出結果をもとに現在使用されている子局のうちセル収容率が最も高い子局の回線を最高負荷回線とする。
【0039】
親局では、図7,図8,9に示すいずれかの方法により最高負荷回線検出部11で子局からの前記情報をもとに最高負荷回線を検出した後、TDMAスロット変換部19によりアイドル回線判定部1で検出したアイドル回線を前記検出した最高負荷回線の子局に譲渡するようにTDMAスロット情報を変更する。なお、子局の構成は前記実施の形態1で示した図1と同じであり、動作も同様である。
【0040】
なお、図7,図8,図9において、一度、最高負荷回線が定まった後、次の最高負荷回線を定める場合、一度定められた最高負荷回線を次の最高負荷回線の候補に含める方法、またはアイドル回線と判断されていない残りのすべての回線が最高負荷回線と定められるまで一度定められた最高負荷回線に対しては二度目の最高負荷回線の認定をしないようにする方法なども選択枝として考えられる。
【0041】
以上のように、この実施の形態4では、最高負荷回線11で検出した最高負荷回線の子局にアイドル回線を譲渡するので、送信している情報量の最も多い子局に対しアイドル回線が譲渡され前記子局の回線の帯域幅が広がり、前記情報量の最も多い子局の伝送効率および全体の伝送効率を的確に向上できるアクセス制御方法およびアクセス制御装置が得られる効果がある。
【0042】
参考例1.
前記実施の形態4では、最高負荷回線の検出を親局において子局からの情報をモニタすることにより決定したが、この参考例1では、子局から当該子局における情報の残量を親局に通知し、親局では前記残量についての通知に基づいて譲渡回線を定める。
【0043】
図10は、参考例1のアクセス制御方法が適用されるアクセス制御装置の親局および子局の要部構成を示すブロック図である。図10において図1と同一または相当の部分については同一の符号を付し説明を省略する。図10において、20はフレームの先頭で各子局から送出された残量を比較する親局側に設けられた残量抽出比較部である。21はフレームの終了時に上りのFIFO部7に残留している情報の量をモニタする子局側に設けられたフレーム終了時残量モニタ部、22はフレーム終了時残量モニタ部21でモニタした前記残留している情報の量を親局へ通知するために前記残留している情報の量についてのデータに対し多重化を施す多重化部である。
【0044】
次に動作について説明する。
子局では、フレームの終了時などで上りのFIFO部7に溜まっている情報の残量をフレーム終了時残量モニタ部21によりモニタし、各子局から順に通知するためのスロットを割り当てておき、前記残量を親局へ通知するために多重化部22により残量についてのデータを多重化する。
【0045】
親局では、フレームの先頭で各子局から送出されてきた残量を比較して負荷回線についての順位を付ける。順位の付け方は多数考えられるが、例えば下記に示した方法により優先順位を付け、前記優先順位の高い順にアイドル回線をTDMAスロット情報変換部19において割り付ける。
送られてきた残量による割付方法は例えば以下に示す4つの方法がある。
(1)残量*係数の多い順
(2)(残量*係数−1フレームの割当量)の多い順
(3)(残量*係数/1フレームの割当量)の多い順
(4)(残量*係数−1フレームの割当量)*係数/1フレームの割当量)の多い順などである。
(1)の方法は残量の多い順に評価したもの、(2)の方法は残量に適当な係数を掛けて1フレームの割当量を引くので、残量のみから1フレーム後のトラフィック量を予測して1フレームの割当量を引くことで1フレーム後の残量を予測したものとなっている。(3)の方法は(1)の方法に係数を掛けて1フレームの割当量で割っているので、割当量で正規化した場合の残量であり、(4)の方法は(2)の方法を割当量で正規化した値となっている。
【0046】
なお、この参考例1では前記実施の形態4と同様に、一度、最高負荷回線が定まった後、次の最高負荷回線を定める場合、前記一度定められた最高負荷回線を次の最高負荷回線の候補に含める方法や、譲渡された回線の容量値またはその値に特定の係数を掛けた値を前記(1)または(2)または(3)の方法における値より差し引いて新たな評価値を定め、優先順位の変更を行う方法などがある。
【0047】
以上のように、この参考例1では、フレーム終了時残量モニタ部21によりモニタされたフレームの終了時の上りのFIFO部7に残留している情報量をもとに、親局の残量比較部20が次のフレームの先頭で各子局から送出された残量を比較し、当該比較結果をもとに負荷回線についての優先順位を付け、前記優先順位の高い順にアイドル回線の譲渡先を決定するので、送信すべき情報量の多い子局の順でアイドル回線が譲渡され前記子局の回線の帯域幅が広がり、前記情報量の多い子局の伝送効率および全体の伝送効率を的確に向上できるアクセス制御方法およびアクセス制御装置が得られる効果がある。
【0048】
参考例2.
前記参考例1では、子局においてフレームの終了時にFIFO部7の残量をモニタして親局に転送し、この情報により最も負荷の高いと思われる回線を決めていたが、この参考例2ではさらに子局のFIFO部7のフレームあたりの流入量をモニタし、この流入量と残量とにより、次のフレームの終了時のFIFO部7の残量を予測して、この情報を親局に転送することにより高負荷回線を推定する。
【0049】
図11は、参考例2のアクセス制御方法が適用されるアクセス制御装置の親局および子局の要部構成を示すブロック図である。図11において図1および図10と同一または相当の部分については同一の符号を付し説明を省略する。図11において、23は1フレームのFIFO部7への流入量xを測定する流入量モニタ部、24はフレーム終了時残量モニタ部21によりフレームの終了時にモニタしたFIFO部7の残量bと流入量モニタ部23によりモニタした前記流入量xをもとに、次のフレーム終了時での親局へ何も転送しない場合の予測残量yを予測する予測演算部である。
【0050】
次に動作について説明する。
フレームの終了時にFIFO部7の残量bが検出され、さらに前記流入量xが測定される。予測演算部24は、これら2つの測定値により次のフレーム終了時での親局へ何も転送しない場合の予測残量yを予測する。この予測残量yの予測は、例えば線形予測を適用すると、予測係数をa、残量をb、流入量xとした場合の式、y=a・x+bにより決定された予測残量yを多重化部22で多重化して転送する。
【0051】
親局では、フレームの最初の時点で子局から送られてきた予測残量yにより、前記参考例1と同じ方法で各子局に優先順位を付け、以下、前記参考例1と同じ方法によりアイドル回線判定部1でアイドル回線が判定されるたびに、当該アイドル回線を優先順位の高い子局に割り振ることにより全体の伝送効率の向上を図る。
【0052】
この参考例2では、FIFO部7の残量bと流入量xとから線形予測により求められた次のフレーム終了時での親局へ何も転送しない場合の予測残量yをもとに前記次のフレームの最初の時点で、アイドル回線を子局へ譲渡する際の各子局に付与された優先順位が決定されるため、アイドル回線が譲渡される子局における送信すべき情報量および回線の負荷量を的確に判断し、当該情報量および当該負荷量の大きい子局に対し優先順位を高く設定して前記子局に対する帯域幅を広げることが可能となり、前記情報量および前記負荷量に応じた優先順位により的確な伝送効率の向上を図ることの出来るアクセス制御方法およびアクセス制御装置が得られる効果がある。
【0053】
参考例3.
前記実施の形態1から前記参考例2では、親局のアイドル回線判定部1においてアイドル回線と判定された回線のみが他の子局に譲渡される構成なので、アイドル回線判定に時間を要する場合、回線判定時間中のアイドルセルによる無駄トラフィックが生じるため、伝送効率が低くなることが考えられる。
【0054】
また、前記参考例2では次のフレームの最後の時点における子局のFIFO部7の残量が予測できるため、この参考例3では前記予測した残量のみを使ってTDMAスロットの割り当てを変えることにより伝送効率の向上を図る。
【0055】
図12は、参考例3のアクセス制御方法が適用されるアクセス制御装置の親局および子局の要部構成を示すブロック図である。図12において図11と同一または相当の部分については同一の符号を付し説明を省略する。図12において、21はフレーム終了時残量モニタ部、23は流入量モニタ部、25は残量抽出比較部20で受け取った子局からの残量予測値をもとにTDMAスロット情報を生成するTDMAスロット情報生成部、26はTDMAスロット情報生成部25で生成したTDMAスロット情報とプリアサインTDMAスロット情報生成部2で生成したTDMAスロット情報とのいずれかを選択する選択部、4aは前記選択部26により選択されたプリアサインTDMAスロット情報生成部2で生成し設定した第1のスロット情報、またはスロット情報生成部25で生成した第2のスロット情報のうちのいずれかを前記各子局へ同報する多重化部である。
なお、子局の構成は前記参考例2の構成と全く同じである。
【0056】
次に動作について説明する。
親局の残量抽出比較部20では、子局から送られてきた予測残量値を受け取り、TDMAスロット情報生成部25において、この予測残量値からTDMAスロット情報を生成する。このアルゴリズムの一例を図13に示す。
【0057】
図13において、n番目の子局のプリアサイン値をan 、n番目の子局の予測残量値をxn とすると、ステップST121の条件が成立しない場合、すなわち予測残量値の合計がTDMAスロットの合計数よりも少ない場合は、この予測残量値をTDMAスロット割当数とすると、割り当てられないスロットが存在してTDMAスロットが余ることになる。そこでステップST122により予測残量値を増加させてTDMAスロット割当値を定める必要がある。また、ステップST121が成立する場合、すなわち予測残量値の合計がTDMAスロット合計数よりも多い場合は、予測残量値を減じてTDMAスロット割当数量を定める必要がある。これらの予測残量値からTDMAスロットを増加および減少する方法の一例を図14に示す。
【0058】
図14には3つの方法が示されている。まず第1の方法では、増加の場合は増加すべきタイムスロット数yをアクティブな子局の数nで割った数、すなわちy/nを各加入者に振り分けてスロット数を増加させる。減少の場合も同様にy/nだけ各子局のスロット数を減少させる。
【0059】
第2の方法は、フレーム毎に増加あるいは減少させる子局を順番に選択するというものであり、図15にこの増加させる場合のアルゴリズムの一例を示す。図15では、先ずステップST124において増加すべき量Yを定義し、ステップST125においてTDMAスロット割当量の初期値x’n をn番目の加入者の予測残量xn としている。ステップST126の判定において、Yが零以下、つまり増加すべきスロット数がなくなると、ステップST128においてTDMAスロット割当量をx’n として終了する。Yが零よりも大きい場合はステップST127へ進み、図3に示したチェーンなどにより順番に該当番号の子局のスロットをあらかじめ定義している子局あたりの最大増加量cだけスロット数を増やす。この操作がYが零になるまで続けられる。Yが零に近づき最大増加量cよりも小さくなると、増加する量は最大増加量cではなく、Yの残りの量だけスロット数の増加となる。これを式で表すとステップST127に示す処理式で示される。こうしてYが零になるまで子局番号順に回線が増加され、TDMAスロットの割当数x’n が定まる。
【0060】
図16に、図14における第2の方法のスロット数を減少させる場合のアルゴリズムの1例を示す。図16において、減少させるべきスロット数Yの値は予測残量の合計の方がプリアサイン値の合計よりも大きくなるのでステップST129の処理式により表される。ステップST126において、Yが零よりも大きい場合は子局の決められた順番で割当帯域を零にしていく。Yの値が小さくなり、予測残量x’K よりも小さくなった場合はスロット数はYだけ削減する。
【0061】
図14における第1の方法および第2の方法は以上のように構成されており、すべての子局のスロット数の増減数は平均すると等しくなるように考慮されているので、プリアサインの帯域がほぼ等しい場合は子局に対して不公平感がなく割り当てられるが、プリアサイン値が大きく変わり、しかもプリアサイン値により使用料金などが設定されている場合は、プリアサイン値に関わらずスロット数が変えられるので好ましくない。
【0062】
この欠点を解消したものが第3の方法である。この第3の方法のアルゴリズムのうち帯域を増加する場合の一例を図17に示す。図17に示したアルゴリズムは図15と類似の構成となっている。異なる点は、図15におけるステップST125では、図17におけるステップST131のように子局毎のプリアサイン値と予測残量との差分Dn の定義を追加している。ステップST126においてまだ割り当てスロット数を増やす必要がある場合(Yが零よりも大きい場合)にステップST132において、先ほど定義した最も小さなDn 、すなわちプリアサイン値に比べて最も少ない量を割り当てられている子局のスロット数を“1”増やすという処理を行い、さらにこの処理を全部でY回繰り返し、すべてのスロットを子局毎に割り付けていくという処理となっている。
【0063】
図18は、第3の方法のアルゴリズムのうち帯域を減少する場合の一例を示している。図において、第2の方法の場合と同様に帯域の減少量をステップST129で表している。図17の帯域を増加する場合に比べて、ステップST126においてまだ割当スロット数を減らす必要がある場合(Yが零よりも大きい場合)に、ステップST134において先ほど定義した最も大きなDn 、すなわちプリアサイン値に比べて最も大きい量を割り当てられている子局のスロット数を“1”減らすという処理を行い、さらにこの処理を全部でY回繰り返し、すべてのスロットを子局毎に割り付けていくという処理となっている。
【0064】
図12に戻ると、このような様々な方法で子局においてバッファ量を予測することにより決められたTDMAスロット数の情報は、確定次第、選択部26において選択制御される。
【0065】
この選択制御の内容の一例を図19に示す。図19は、子局から親局へ向かう上り信号および親局から子局へ向かう下り信号が論理的に別々な伝送路を持つ場合を想定している。また、子局は複数存在し配置位置も様々であり、子局と親局の距離も異なるが、最も遠い場所の子局の送信位相を基準に他の近い位置にある子局では送信タイミングを遅らせる送信制御が知られており、この図19においては前記方法を想定し、最遠の子局のタイミングを代表させて記述している。
【0066】
図19において、140は子局上りにおける送信タイミング、141は親局上りにおける受信タイミング、142は親局下りにおける送信タイミング、143は子局下りにおける受信タイミングである。
【0067】
ここでは、TDMAスロット情報の通知タイミングについて説明する。図19において、時刻T1においてそれまでに子局で計数された予測残量を順次、子局数分、通知する。子局数分の通知に必要な時間をWS1、伝送路の遅延時間をS2とすると、親局でこれらを受信し終わるのは時刻T1から(S1+S2)時間経過した後の時刻T4であり、時刻T4において全ての子局からの予測残量の受け取りが終了する。この後、期間S3において先に示す図13記載のアルゴリズムによりTDMAスロット割り当てを確定し、確定された情報が時刻T5において各子局に分配され、あるいは時刻T5以降に順次TDMAスロット情報が転送され、各子局がこれを受け取り、時刻T6からこのTDMAスロット割当値に従って子局は上り方向に情報を転送する。
【0068】
このアルゴリズムでは、子局からの上り方向の送信においては、時刻T1〜T6では予測残量をもとに決められたTDMAスロットを用いて情報の転送ができない。これにより、図12における選択部26の動作は、時刻T1〜T6では予めプリアサインTDMAスロット情報生成部2に定められたプリアサイン情報により転送が行われ、それ以外の時刻においては上記アルゴリズムによるTDMAスロット情報生成部25で生成されたTDMAスロット情報が選択される。
【0069】
以上のように、この参考例3では、次のフレームの最後の時点における予測した子局のFIFO部7の送信すべき情報の残量を使ってTDMAスロットの割り当てを変えることでアイドル回線の判定を行い、アイドル回線の判定に要する時間をなくし、アイドル回線判定時間中のアイドルセルによる無駄トラフィックの発生をなくして、伝送効率の低下を回避できるアクセス制御方法およびアクセス制御装置が得られる効果がある。
【0070】
参考例4.
前記参考例3では、図12の構成のうちで流入量モニタ部23を備え、予測残量として式、y=a・x+bにより決定された予測残量yを使用したが、前記参考例2で説明した残量だけの演算結果を予測残量として、前記参考例3と全く同じアルゴリズムを導入することも可能である。この場合は、参考例3に比べると予測値の精度が若干悪くなるが、流入量モニタ部23が不要となって回路規模の縮小が図れる。
図20は、参考例4のアクセス制御方法が適用されるアクセス制御装置の親局および子局の要部構成を示すブロック図である。図20において図12と同一または相当の部分については同一の符号を付し説明を省略する。図20において、25は参考例1で説明した方法(1),(2),(3),(4)によるTDMAスロット情報生成部、27はフレーム終了時残量モニタ部21で検出した前記残量をもとに、次のフレーム終了における当該子局に残っている情報の残量を予測する予測演算部である。
【0071】
この参考例4では、子局における流入量モニタ部23が不要となって回路規模の縮小を図ることの出来るアクセス制御方法およびアクセス制御装置が得られる効果がある。
【0072】
実施の形態5.
図21は、この発明の実施の形態5のアクセス制御方法が適用されるアクセス制御装置の親局および子局の要部構成を示すブロック図である。図21において図1と同一または相当の部分については同一の符号を付し説明を省略する。図21において、28はアイドル回線判定部1でアイドル回線が判断された場合に、アイドル回線の番号を格納しておくアイドル回線格納部、30はアイドル回線格納部28に登録されたアイドル回線に関するプリアサインTDMAスロット情報生成部2で生成された割当スロットを、他のアイドル回線と判断されていない回線に対し割当る割り当ての変更を行うTDMAスロット情報変換部(スロット譲渡関係設定手段)である。
【0073】
次に動作について説明する。
アイドル回線判定部1でアイドル回線が判定されると、アイドル回線格納部28に回線番号が格納され、TDMAスロット情報変換部30でアイドル回線のプリアサイン容量が他のアイドル回線でない回線に譲渡され分配される。
【0074】
この場合のアイドル回線のプリアサイン容量の分配の第1の方法として、最低容量として一定量を確保し、残りの容量を他のアイドルでない回線に均等分配する方法がある。
また、第2の方法として、最低容量として一定量を確保し、残りの容量を他のアイドルでない回線のプリアサイン値に比例して分配する方法がある。
【0075】
図22はこの第1の方法を示す説明図である。図22において31はプリアサイン容量としてAからDまでの回線にそれぞれの値が示されている状態を示す。また、32はスロット情報変換後の回線Aから回線Dの容量を示している。いま、回線Aがアイドル回線と判定された場合、最低容量として2が定められている場合、回線番号Aの回線容量が2となる。回線Aのプリアサイン容量のうち12が他のB,C,Dの回線に均等に分配されて各4ずつ増加され、32に示す回線Aから回線Dの容量になる。
その後、回線Aに子局からの情報が到来し、アイドルでないと判定された場合は、31に示すように元の割当容量に復帰する。
第1の方法では、使用されていない回線がある場合に当該回線の最低容量を除く残りのプリアサイン容量が他の回線に均等分配されるので増加帯域が公平に増加設定されるという特徴を持つ。
【0076】
図23は、第2の方法を示す説明図である。図23において、33はスロット情報変換後の回線Aから回線Dの容量を示している。
回線Aがアイドル回線と判定された場合、最低容量として2が定められている場合、回線Aの容量が2となるのは第1の方法と同じである。回線Aのプリアサイン容量14のうち最低容量2を除く残りの容量12が、他のB,C,Dの回線にそれぞれ割り当てられたプリアサイン容量6、12、18に比例して、それぞれ33に示すように回線Aの容量は最低容量2、回線Bの容量は4、回線Cの容量は6増加される。
第2の方法では、使用されていない回線がある場合に、他の回線に比例分配されるのでプリアサイン帯域に応じて課金されるような場合に、課金額に応じた増加帯域の設定ができるという特徴を持つ。
【0077】
以上のように、この実施の形態5では、前記いずれの方法を用いてもコンピュータ通信などのきわめてバースト性の高いアイドルの期間の長い情報に対して伝送効率を向上できるアクセス制御方法およびアクセス制御装置が得られる効果がある。
【0078】
参考例5.
図24は、参考例5のアクセス制御方法が適用されるアクセス制御装置の親局および子局の要部構成を示すブロック図である。図24において、4bは子局のタイムロット割付情報を生成して下り情報に多重化し各子局へ分配伝送する多重化部、34は各子局におけるFIFO部に入力された単位時間あたりの情報の流入量を周期的に受信する流入量受信部、35は複数の子局の送信すべき情報量を公平に子局の番号とともに蓄えておくFIFOなどで構成される共通キュー、36は共通キュー35に蓄えられた子局の番号順に、蓄えられた情報の数だけタイムスロットの割付情報を生成する割付情報生成部である。
5は前記実施の形態1および参考例1,2,3,4,前記実施の形態5で示したTDMAスロット情報受信部、6aは遅延部、7はFIFO部、22aは子局側の多重化部、23は参考例2および参考例3で示した流入量モニタ部である。
【0079】
次に動作について説明する。
図24の(b)に各子局の構成を示しているが、子局では、FIFO部7に入力される親局へ送信すべき情報を一定周期で流入量モニタ部23でモニタし、モニタした流入量を親局への転送情報の一部につけ加えて親局へ転送する。
【0080】
親局では流入量受信部34において複数の子局からの前記流入量などの情報を受信し、各子局の番号と前記流入量などの情報を順番に共通キュー35に蓄えておく。割付情報生成部36では、この共通キューに書かれた順番に前記流入量についての情報をもとに子局のタイムロット割付情報を生成し、多重化部4bで下り情報に多重化して各子局へ分配伝送する。
【0081】
各子局では、プリアサインTDMAスロット情報受信部5において、このタイムスロット割付情報を受信し、各子局が送出すべきタイムスロットが到来するまで送出タイミングを遅延部6aで遅延させ、FIFO部7に溜まっていた情報を読み出す。
【0082】
以上のように、この参考例5によれば、複数の子局においてFIFO部の中に多量のデータが溜まっている状態では、親局における共通キュー35に割付情報の生成周期に比べて多くの情報が溜まっており、この状態では伝送路の使用効率が100%になる特長を有することになって、伝送路のふくそう時の使用効率が向上するアクセス制御方法およびアクセス制御装置が得られる効果がある。
【0083】
参考例6.
前記参考例5においては、ふくそう時に効率がよくなるという利点があったが、逆に伝送路の利用が少ない状態では新たに発生した親局に送信したい情報はFIFO部への流入量を親局に通知し、各子局に割付情報が送付された後に送信が可能となるので、送信までに時間を要してしまい伝送路の使用効率の低下を招いてしまう。
この参考例6では、伝送路の利用が少なくタイムスロットの割付に用いる情報がない状態に対しては子局に対しタイムスロットを均等に割り付けることで、伝送路の利用が少ない場合の伝送路の使用効率の低下を回避する。
【0084】
図25は、参考例6のアクセス制御方法が適用されるアクセス制御装置の親局および子局の要部構成を示すブロック図である。図25において図24と同一または相当の部分については同一の符号を付し説明を省略する。図25において、37は共通キュー35に情報が溜まっていないことを検出するエンプティ検出部、38は電源が入っている子局に対しタイムスロットを均等に割り付ける均等割付信号を生成する均等割付信号生成部、39は前記均等割付信号生成部38から出力される均等割付信号のタイミングを、均等割付信号が子局に分配されて子局から情報が送出され、親局に転送されるまでの時間だけ遅延させる遅延部、40は割付情報生成部36で生成した割付情報または均等割付信号生成部38で生成した均等割付信号のいずれかを選択するセレクタ、41は子局からの上りのデータにおいて有効な情報が挿入されていることを検出する有効セル検出部、51は割付情報削除部である。
なお、子局の構成は図24と同様である。
【0085】
図25の(a)の親局では、共通キュー35の内容から発生すべき割付情報がないことをエンプティ検出部37で検出すると、均等割付信号生成部38において電源が入っている子局に対し均等に割付信号を生成し、共通キュー35に情報が溜まっていない場合でも下り方向の情報伝送を行う。均等割付信号生成部38からの前記割付信号に従って子局から転送された情報は、均等割付信号生成部38から出力される均等割付信号を遅延部39で子局からの前記情報が転送されるタイミングまで遅延される。割付情報削除部51は、均等割付信号生成部38の均等割付信号に従って送信された情報を有効セル検出部41が有効セルであることを検出した場合に、共通キュー36にすでに書き込まれていた対応する子局の番号の送信すべき情報量を1つ減じる割付情報削除機能を有している。
【0086】
この実施の形態は以上のように構成されているので、上り方向の伝送すべき情報がどの子局から送出してよいか明確でない、すなわち共通キュー35に割付情報を生成するための情報が存在していない場合に、子局に対して均等に割付情報を生成することにより、各子局のFIFOに情報があまり溜まっていない場合においても伝送路の使用効率を向上できる。この均等割付信号に従って子局から伝送された情報は、スロットの予約という意味ですでに親局に通知され共通キューに蓄えられているため、すでに割り付けられている共通キューの内容を伝送された分だけ減じるという書き換えを行うことにより、他の子局に対してより多くの上りチャンネルを確保することが出来、さらに伝送路の有効利用を図ることが可能なアクセス制御方法およびアクセス制御装置が得られる効果がある。
【0087】
実施の形態6.
なお、以上の各実施の形態の各ブロックはハードウェアで構成しても、あるいはソフトウェアで実現してもよい。
【0088】
【発明の効果】
以上のように、請求項1記載の発明によれば、各子局へ割り当てるスロットについてのスロット情報を予め固定的に設定するスロット情報設定過程と、該スロット情報設定過程で設定した前記スロット情報をもとに前記子局と前記親局との間で行われる通信によりアイドル回線を判定するアイドル回線判定過程と、該アイドル回線判定過程により判定したアイドル回線についてのアイドル回線情報をもとに、前記スロット情報設定過程で設定した前記スロット情報について、前記アイドル回線と判定された子局に割り当てられているスロットを他の子局へ譲渡するための譲渡関係を設定するスロット譲渡関係設定過程と、該スロット譲渡関係設定過程により設定した譲渡関係に従った新たなスロット情報をもとに、前記各子局が自割当スロットを知り、前記親局へ送るべき情報を当該自割当スロットを使用して送信する送信過程とを備えるようにしたので、アイドル回線のスロットは譲渡先の回線のスロット番号に変更され、当該譲渡先となった子局では譲渡された回線による帯域が増えることになり伝送効率が増加し、また子局と親局との間の全体の伝送効率も向上する効果がある。
【0089】
請求項2記載の発明によれば、スロット情報設定過程で設定されたスロット情報をもとに知ったスロットを使用して各子局から親局へ送られてくる回線のアイドル情報によりアイドル回線判定過程でアイドル回線を判定し、前記アイドル回線判定過程により判定したアイドル回線についてのアイドル回線情報をもとに、前記スロット情報設定過程で設定した前記スロット情報について、前記アイドル回線と判定された子局に割り当てられているスロットを他の子局へ譲渡する際の譲渡関係の設定をスロット譲渡関係設定過程により前記親局側で行い、前記スロット譲渡関係設定過程により設定された前記譲渡関係に従ったスロット情報をもとに前記各子局は自割当スロットを知り、当該自割当スロットを使用して前記親局へ送るべき情報を送信過程で送信するようにしたので、前記各子局から親局へ送られてくるアイドル情報により判定したアイドル回線のスロットは譲渡先の回線のスロット番号に変更され、当該譲渡先となった子局では譲渡された回線による帯域が増えることになり伝送効率が増加し、また子局と親局との間の全体の伝送効率も向上する効果がある。
【0090】
請求項3記載の発明によれば、スロット情報設定過程で設定されたスロット情報をもとに知ったスロットを使用して各子局から親局へ送られてくる回線のアイドル情報によりアイドル回線をアイドル回線判定過程で判定し、前記アイドル回線判定過程で判定したアイドル回線についての前記アイドル回線情報をもとに、前記親局から同報された前記スロット情報設定過程で設定した前記スロット情報について、前記アイドル回線と判定された子局に割り当てられているスロットを他の子局へ譲渡する譲渡関係の設定をスロット譲渡関係設定過程で各子局において行い、前記スロット譲渡関係設定過程で設定された譲渡関係に従ったスロット情報をもとに前記各子局は自割当スロットを知り、当該自割当スロットを使用して前記親局へ送るべき情報を送信過程で送信するようにしたので、各子局において前記譲渡関係の設定が行われるため親局で前記譲渡関係の設定を行う場合に比べて親局のデータ処理上の負担が軽減する効果がある。
【0091】
請求項4記載の発明によれば、スロット情報設定過程で設定されたスロット情報をもとに知ったスロットを使用して各子局から親局へ送られてくる回線のアイドル情報を検出するアイドル情報検出過程と、該アイドル情報検出過程で検出した前記アイドル情報をもとにアイドル回線を子局側で判定する判定過程とを有したアイドル回線判定過程と、該アイドル回線判定過程による判定結果をもとに、前記親局から同報されたスロット情報設定過程で設定したスロット情報について、前記アイドル回線と判定された子局に割り当てられているスロットを他の子局へ譲渡する際の譲渡関係の設定を子局側においてスロット譲渡関係設定過程で行い、該スロット譲渡関係設定過程で設定された前記譲渡関係に従って前記各子局は自割当スロットを知り、当該自割当スロットを使用して前記親局へ送るべき情報を送信過程で送信するようにしたので、各子局においてアイドル回線の判定と譲渡関係の設定が行われるため親局で前記アイドル回線の判定および前記譲渡関係の設定を行う場合に比べて親局のデータ処理上の負担がさらに軽減する効果がある。
【0092】
請求項5記載の発明によれば、スロット情報設定過程で設定されたスロット情報によるスロットを使用して子局から親局へ送られてくるセルに含まれる、有効な情報が存在していないことを示す識別情報を、アイドル回線判定過程でアイドル回線を判定するためのアイドル情報として用いるようにしたので、子局から親局へセル単位で送られる情報に含まれる前記識別情報によりアイドル回線を判定できる効果がある。
【0093】
請求項6記載の発明によれば、各子局へ割り当てるスロットについてのスロット情報を予め固定的に設定するスロット情報設定手段と、スロット情報設定手段により設定された前記スロット情報を前記各子局へ同報する第1の同報手段と、該第1の同報手段により前記各子局へ同報された前記スロット情報をもとに前記子局と前記親局との間で行われる通信によりアイドル回線を判定するアイドル回線判定手段と、該アイドル回線判定手段により判定したアイドル回線についてのアイドル回線情報をもとに、前記スロット情報設定手段で設定した前記スロット情報について、前記アイドル回線と判定された子局に割り当てられているスロットを他の子局へ譲渡するための譲渡関係を設定するスロット譲渡関係設定手段と、該スロット譲渡関係設定手段により設定した譲渡関係に従った新たなスロット情報をもとに、前記各子局が自割当スロットを知り、前記親局へ送るべき情報を当該自割当スロットを使用して送信する送信手段とを備えるように構成したので、前記アイドル回線判定手段により判定されたアイドル回線のスロットは譲渡先の回線のスロット番号に変更され、当該譲渡先となった子局では譲渡された回線による帯域が増えることになり伝送効率が増加し、また子局と親局との間の全体の伝送効率も向上する効果がある。
【0094】
請求項7記載の発明によれば、スロット情報設定手段で設定されたスロット情報をもとに知ったスロットを使用して各子局が親局へ送ってくる回線のアイドル情報によりアイドル回線をアイドル回線判定手段で判定し、前記アイドル回線判定手段により判定したアイドル回線についてのアイドル回線情報をもとに、前記スロット情報設定手段で設定した前記スロット情報について、前記アイドル回線と判定された子局に割り当てられているスロットを他の子局へ譲渡する譲渡関係の設定をスロット譲渡関係設定手段で行い、前記スロット譲渡関係設定手段により設定された前記譲渡関係に従ったスロット情報を前記各子局へ第2の同報手段により同報し、前記第2の同報手段により前記各子局へ同報された前記スロット情報をもとに前記各子局が自割当スロットを知り、当該自割当スロットを使用して前記親局へ送るべき情報を送信する送信手段とを備えるように構成したので、前記アイドル回線判定手段が前記各子局から親局へ送られてくるアイドル情報により判定したアイドル回線のスロットは譲渡先の回線のスロット番号に変更され、当該譲渡先となった子局では譲渡された回線による帯域が増えることになり伝送効率が増加し、また子局と親局との間の全体の伝送効率も向上する効果がある。
【0095】
請求項8記載の発明によれば、スロット情報設定手段で設定されたスロット情報をもとに知ったスロットを使用して各子局が親局へ送ってくる回線のアイドル情報によりアイドル回線をアイドル回線判定手段により判定し、前記アイドル回線判定手段で判定したアイドル回線についての前記アイドル回線情報をもとに、前記スロット情報設定手段で設定した第1の同報手段により前記親局から同報された前記スロット情報について、前記アイドル回線と判定された子局に割り当てられているスロットを他の子局へ譲渡する譲渡関係の設定をスロット譲渡関係設定手段により各子局で行い、前記スロット譲渡関係設定手段で設定された譲渡関係に従ったスロット情報をもとに前記各子局が自割当スロットを知り、当該自割当スロットを使用して前記親局へ送るべき情報を送信手段により送信するように構成したので、各子局において前記スロット譲渡関係設定手段により前記譲渡関係の設定が行われるため、親局で前記譲渡関係の設定を行う場合に比べて親局のデータ処理上の負担が軽減する効果がある。
【0096】
請求項9記載の発明によれば、スロット情報設定手段により設定されたスロット情報をもとに知ったスロットを使用して各子局が親局へ送ってくる回線のアイドル情報を検出するアイドル情報検出手段と、該アイドル情報検出手段で検出した前記アイドル情報をもとにアイドル回線を子局側で判定する判定手段とを有したアイドル回線判定手段と、前記アイドル回線判定手段による判定結果をもとに、第1の同報手段により前記親局から同報されたスロット情報設定手段で設定したスロット情報について、前記アイドル回線と判定された子局に割り当てられているスロットを他の子局へ譲渡する際の譲渡関係の設定をスロット譲渡関係設定手段が行い、前記スロット譲渡関係設定手段で設定された前記譲渡関係に従って前記各子局が自割当スロットを知り、当該自割当スロットを使用して前記親局へ送るべき情報を送信手段が送信するように構成したので、各子局の判定手段によりアイドル回線の判定が行われ、スロット譲渡関係設定手段により譲渡関係の設定が行われるため、親局で前記アイドル回線の判定および前記譲渡関係の設定を行う場合に比べて親局のデータ処理上の負担がさらに軽減する効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1のアクセス制御方法の適用されるアクセス制御装置の親局および子局の要部を示すブロック図である。
【図2】この発明の実施の形態1のアクセス制御方法の適用されるアクセス制御装置の譲渡関係を示す変換テーブルを作成するためのアルゴリズムを示すフローチャートである。
【図3】この発明の実施の形態1のアクセス制御方法の適用されるアクセス制御装置のチェーン構成の例および変換テーブルを示す説明図である。
【図4】この発明の実施の形態2のアクセス制御方法の適用されるアクセス制御装置の親局および子局の要部を示すブロック図である。
【図5】この発明の実施の形態3のアクセス制御方法の適用されるアクセス制御装置の親局および子局の要部を示すブロック図である。
【図6】この発明の実施の形態4のアクセス制御方法の適用されるアクセス制御装置の親局の要部を示すブロック図である。
【図7】この発明の実施の形態4のアクセス制御方法の適用されるアクセス制御装置の最高負荷回線検出部が最高負荷回線を検出する機能を実現するための各構成を示すブロック図である。
【図8】この発明の実施の形態4のアクセス制御方法の適用されるアクセス制御装置の最高負荷回線検出部が最高負荷回線を検出する機能を実現するための各構成を示すブロック図である。
【図9】この発明の実施の形態4のアクセス制御方法の適用されるアクセス制御装置の最高負荷回線検出部が最高負荷回線を検出する機能を実現するための各構成を示すブロック図である。
【図10】参考例1のアクセス制御方法の適用されるアクセス制御装置の親局および子局の要部を示すブロック図である。
【図11】参考例2のアクセス制御方法の適用されるアクセス制御装置の親局および子局の要部を示すブロック図である。
【図12】参考例3のアクセス制御方法の適用されるアクセス制御装置の親局および子局の要部を示すブロック図である。
【図13】参考例3のアクセス制御方法の適用されるアクセス制御装置における予測残量値よりTDMAスロット情報を生成するアルゴリズムを示すフローチャートである。
【図14】参考例3のアクセス制御方法の適用されるアクセス制御装置における帯域の増加および減少方法を示す説明図である。
【図15】参考例3のアクセス制御方法の適用されるアクセス制御装置における帯域を増加するときのアルゴリズムを示すフローチャートである。
【図16】参考例3のアクセス制御方法の適用されるアクセス制御装置における帯域を減少されるときのアルゴリズムを示すフローチャートである。
【図17】参考例3のアクセス制御方法の適用されるアクセス制御装置における帯域を増加するときのアルゴリズムを示すフローチャートである。
【図18】参考例3のアクセス制御方法の適用されるアクセス制御装置における帯域を減少されるときのアルゴリズムを示すフローチャートである。
【図19】参考例3のアクセス制御方法の適用されるアクセス制御装置におけるTDMAスロット情報の通知タイミングを示すシーケンス図である。
【図20】参考例4のアクセス制御方法の適用されるアクセス制御装置の親局および子局の要部を示すブロック図である。
【図21】この発明の実施の形態5のアクセス制御方法の適用されるアクセス制御装置の親局の要部を示すブロック図である。
【図22】この発明の実施の形態5のアクセス制御方法の適用されるアクセス制御装置におけるアイドル回線のプリアサイン容量の分配の第1の方法を示す説明図である。
【図23】この発明の実施の形態5のアクセス制御方法の適用されるアクセス制御装置におけるアイドル回線のプリアサイン容量の分配の第2の方法を示す説明図である。
【図24】参考例5のアクセス制御方法の適用されるアクセス制御装置の親局および子局の要部を示すブロック図である。
【図25】参考例6のアクセス制御方法の適用されるアクセス制御装置の親局および子局の要部を示すブロック図である。
【図26】従来のアクセス制御方法およびその装置が適用される加入者線を示す構成図である。
【符号の説明】
1 アイドル回線判定部(アイドル回線判定手段)、1a アイドル回線判定部(判定手段)、2 プリアサインTDMAスロット情報生成部(スロット情報設定手段)、3,3a,30 TDMAスロット情報変換部(スロット譲渡関係設定手段)、4 多重化部(第1の同報手段,第2の同報手段)、4a 多重化部、4b 多重化部、6,6a 遅延部、7 FIFO(送信手段)、20 残量抽出比較部、21 フレーム終了時残量モニタ部、22 多重化部、22a 多重化部、23 流入量モニタ部、24,27 予測演算部、25 TDMAスロット情報生成部、26 選択部、35 共通キュー、36 割付情報生成部、40 セレクタ。
Claims (9)
- 親局と複数の子局を伝送路で接続し、各子局に割り当てたスロットを使用して子局から親局へ時分割ディジタル通信を行うアクセス制御方法において、
前記各子局へ割り当てるスロットについてのスロット情報を予め固定的に設定するスロット情報設定過程と、
該スロット情報設定過程で設定した前記スロット情報をもとに前記子局と前記親局との間で行われる通信によりアイドル回線を判定するアイドル回線判定過程と、
該アイドル回線判定過程により判定したアイドル回線についてのアイドル回線情報をもとに、前記スロット情報設定過程で設定した前記スロット情報について、前記アイドル回線と判定された子局に割り当てられているスロットを他の子局へ譲渡するための譲渡関係を設定するスロット譲渡関係設定過程と、
該スロット譲渡関係設定過程により設定した譲渡関係に従った新たなスロット情報をもとに、前記各子局が自割当スロットを知り、前記親局へ送るべき情報を当該自割当スロットを使用して送信する送信過程とを備えたことを特徴とするアクセス制御方法。 - アイドル回線判定過程では、スロット情報設定過程で設定されたスロット情報をもとに知ったスロットを使用して各子局から親局へ送られてくる回線のアイドル情報によりアイドル回線を判定し、
スロット譲渡関係設定過程では、前記アイドル回線判定過程により判定したアイドル回線についてのアイドル回線情報をもとに、前記スロット情報設定過程で設定した前記スロット情報について、前記アイドル回線と判定された子局に割り当てられているスロットを他の子局へ譲渡する際の譲渡関係の設定を前記親局側で行い、
送信過程では、前記スロット譲渡関係設定過程により設定された前記譲渡関係に従ったスロット情報をもとに前記各子局は自割当スロットを知り、当該自割当スロットを使用して前記親局へ送るべき情報を送信することを特徴とする請求項1記載のアクセス制御方法。 - アイドル回線判定過程では、スロット情報設定過程で設定されたスロット情報をもとに知ったスロットを使用して各子局から親局へ送られてくる回線のアイドル情報によりアイドル回線を判定し、
スロット譲渡関係設定過程では、前記アイドル回線判定過程で判定したアイドル回線についての前記アイドル回線情報をもとに、前記スロット情報設定過程で設定した前記親局から同報された前記スロット情報について、前記アイドル回線と判定された子局に割り当てられているスロットを他の子局へ譲渡する譲渡関係の設定を各子局で行い、
送信過程では、前記スロット譲渡関係設定過程で設定された譲渡関係に従ったスロット情報をもとに前記各子局は自割当スロットを知り、当該自割当スロットを使用して前記親局へ送るべき情報を送信することを特徴とする請求項1記載のアクセス制御方法。 - スロット情報設定過程で設定されたスロット情報をもとに知ったスロットを使用して各子局から親局へ送られてくる回線のアイドル情報を検出するアイドル情報検出過程と、該アイドル情報検出過程で検出した前記アイドル情報をもとにアイドル回線を子局側で判定する判定過程とを有したアイドル回線判定過程と、
スロット譲渡関係設定過程では、前記アイドル回線判定過程による判定結果をもとに、スロット情報設定過程で設定した前記親局から同報されたスロット情報について、前記アイドル回線と判定された子局に割り当てられているスロットを他の子局へ譲渡する際の譲渡関係の設定を子局側で行い、
送信過程では、前記スロット譲渡関係設定過程で設定された前記譲渡関係に従って前記各子局は自割当スロットを知り、当該自割当スロットを使用して前記親局へ送るべき情報を送信することを特徴とする請求項1記載のアクセス制御方法。 - アイドル回線判定過程でアイドル回線を判定するためのアイドル情報は、スロット情報設定過程で設定されたスロット情報によるスロットを使用して子局から親局へ送られてくるセルに含まれる、有効な情報が存在していないことを示す識別情報であることを特徴とする請求項2から請求項4のうちのいずれか1項記載のアクセス制御方法。
- 親局と複数の子局を光ファイバなどの伝送路で接続し、各子局に割り当てたスロットを使用して子局から親局へ時分割ディジタル通信を行うアクセス制御装置において、
前記各子局へ割り当てるスロットについてのスロット情報を予め固定的に設定するスロット情報設定手段と、
スロット情報設定手段により設定された前記スロット情報を前記各子局へ同報する第1の同報手段と、
該第1の同報手段により前記各子局へ同報された前記スロット情報をもとに、前記子局と前記親局との間で行われる通信によりアイドル回線を判定するアイドル回線判定手段と、
該アイドル回線判定手段により判定したアイドル回線についてのアイドル回線情報をもとに、前記スロット情報設定手段で設定した前記スロット情報について、前記アイドル回線と判定された子局に割り当てられているスロットを他の子局へ譲渡するための譲渡関係を設定するスロット譲渡関係設定手段と、
該スロット譲渡関係設定手段により設定した譲渡関係に従った新たなスロット情報をもとに、前記各子局が自割当スロットを知り、前記親局へ送るべき情報を当該自割当スロットを使用して送信する送信手段とを備えたことを特徴とするアクセス制御装置。 - アイドル回線判定手段は、スロット情報設定手段で設定されたスロット情報をもとに知ったスロットを使用して各子局が親局へ送ってくる回線のアイドル情報によりアイドル回線を判定し、
スロット譲渡関係設定手段は、前記アイドル回線判定手段により判定したアイドル回線についてのアイドル回線情報をもとに、前記スロット情報設定手段で設定した前記スロット情報について、前記アイドル回線と判定された子局に割り当てられているスロットを他の子局へ譲渡する譲渡関係の設定を行い、
前記スロット譲渡関係設定手段により設定された前記譲渡関係に従ったスロット情報を前記各子局へ同報する第2の同報手段を備え、
送信手段は、前記第2の同報手段により前記各子局へ同報された前記スロット情報をもとに前記各子局が自割当スロットを知り、当該自割当スロットを使用して前記親局へ送るべき情報を送信することを特徴とする請求項6記載のアクセス制御装置。 - アイドル回線判定手段は、スロット情報設定手段で設定されたスロット情報をもとに知ったスロットを使用して各子局が親局へ送ってくる回線のアイドル情報によりアイドル回線を判定し、
スロット譲渡関係設定手段は、前記アイドル回線判定手段で判定したアイドル回線についての前記アイドル回線情報をもとに、前記スロット情報設定手段で設定した第1の同報手段により前記親局から同報された前記スロット情報について、前記アイドル回線と判定された子局に割り当てられているスロットを他の子局へ譲渡する譲渡関係の設定を各子局で行い、
送信手段は、前記スロット譲渡関係設定手段で設定された譲渡関係に従ったスロット情報をもとに前記各子局が自割当スロットを知り、当該自割当スロットを使用して前記親局へ送るべき情報を送信することを特徴とする請求項6記載のアクセス制御装置。 - スロット情報設定手段で設定されたスロット情報をもとに知ったスロットを使用して各子局が親局へ送ってくる回線のアイドル情報を検出するアイドル情報検出手段と、該アイドル情報検出手段で検出した前記アイドル情報をもとにアイドル回線を子局側で判定する判定手段とを有したアイドル回線判定手段と、
スロット譲渡関係設定手段は、前記アイドル回線判定手段による判定結果をもとに、スロット情報設定手段で設定した第1の同報手段により前記親局から同報されたスロット情報について、前記アイドル回線と判定された子局に割り当てられているスロットを他の子局へ譲渡する際の譲渡関係の設定を子局側で行い、
送信手段は、前記スロット譲渡関係設定手段で設定された前記譲渡関係に従って前記各子局が自割当スロットを知り、当該自割当スロットを使用して前記親局へ送るべき情報を送信することを特徴とする請求項6記載のアクセス制御装置。
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