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JP3588959B2 - 自動車用吸音構造体 - Google Patents
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JP3588959B2 - 自動車用吸音構造体 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、乗員の快適性を向上させるために用いられている自動車用エアコンの自動車用吸音構造体に関するもので、とくにエアコンの騒音レベルを低下させる自動車用吸音構造体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の自動車用エアコンにおいては、図3の概略図に示すように、エアコン内空気の通路、あるいはファンの回転部分の騒音を低滅させるための吸音材等の設置はなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
それゆえ、風量の増大に伴い、騒音が大きくなる等の問題点が生じていた。
本発明は上記の様な問題点に着目してなされたもので、エアコン内のファンの騒音や空気の流動に伴って発生してくる騒音を低減する手段を提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
前記問題点を解決するための手段として、請求項1記載の自動車用吸音構造体では、自動車用エアコンの空気流路の一部に拡張部を設け、その内部に吸音材を設置すると同時に吸音材の外周に、当該吸音材の背後空気層を兼ね、しかも脱臭機能や抗菌作用、あるいは粉塵をトラップできる空気清浄層を併せて設置した。
請求項2記載の自動車用吸音構造体では、請求項1記載の自動車用吸音構造体において、前記自動車用吸音構造体は空気流路の全周あるいは、一部の外周に吸音材が設置された構成とした。
請求項3記載の自動車用吸音構造体では、請求項1記載の自動車用吸音構造体において、前記自動車用吸音構造体がポリエチレンテレフタレートを主体とする繊維体から構成されている。
請求項4記載の自動車用吸音構造体では、請求項3記載の自動車用吸音構造体において、ポリエチレンテレフタレートを主体とする繊維体は、空気流路に対して水平方向に積層されている。
請求項5記載の自動車用吸音構造体では、請求項1記載の吸音材は、ポリエチレンテレフタレートを主体とする芯成分とポリエチレンテレフタレートを主たる共重合成分とする融点200℃以下の低融点エラステックポリエステル鞘成分よりなる繊度1〜20デニールの芯鞘型複合繊維と、繊度20デニール以下のポリエチレンテレフタレートを主体とする高融点繊維から成る構成とした。
請求項6記載の自動車用吸音構造体では、請求項1記載の空気清浄材は、ポリエチレンテレフタレートを主体とする1〜150デニールの高融点繊維と、ポリエチレンテレフタレートを主体とする芯成分とポリエチレンテレフタレートを主たる共重合成分とする融点200℃以下の低融点エラステックポリエステル鞘成分よりなる芯鞘型複合繊維で繊度1〜20デニールの繊維から成る構成とした。
請求項7記載の自動車用吸音構造体では、請求項6記載の空気清浄材を構成する主体繊維のポリエステル繊維には、抗菌作用を有する材料が担持あるいは、練り込まれている構成とした。
【0005】
【発明の実施の形態】
以下、発明の内容について詳細に述べる。
本発明では、図3に示した様な従来のエアコンの構成に対して、図1示すように空気流路の一部に拡張部3、吸音材4、空気清浄材5を設置した。拡張部3の容積により、低減できる周波数領域を設定することが可能である。また、吸音材4の平均繊維径、厚み、密度等でその吸音性能をコントロールすることが可能である。なお、図中1はダクト、2はルーバである。ここで、空気清浄材5を吸音材4の外周に設置したのは、空気清浄材5が吸音材層の背後空気層として作用し、吸音材4の厚みを増したことと同様の性能を発揮することを期待しているからである。
吸音材4、空気清浄材5をポリエステル繊維を主体とした材料構成にするのは、ナイロン繊維は原材料コストが高く経済的な理由で好ましくなく、ポリプロピレン繊維は材料物性の点で劣るほか、加熱圧縮成形後も型くずれし易いという点で好ましくない。本発明の不織布原反に用いる高融点のポリエステル繊維としては、ポリエチレンテレフタレートまたは、それに準ずる成分を有するポリエステルが安価で望ましい。芯鞘構造を有する熱融着型繊維に用いられるコポリエステルとしては、テレフタル酸、イソフタル酸等の酸成分とエチレングリコール、プロピレングリコール、ジエチレングリコール等のジオール成分又は、ラクトンを開環して共重合したコポリエステル等を用いることが可能である。全融型のバインダ繊維でも同様である。芯部に用いられるポリエステルとしては、ポリエチレンテレフタレートまたは、それに準ずる成分を有するポリエステルが安価で望ましい。
【0006】
(1)吸音材層の構成
吸音材4は、ポリエチレンテレフタレートを主体とする芯成分とポリエチレンテレフタレートを主たる共重合成分とする融点200℃以下の低融点エラステックポリエステル鞘成分よりなる繊度1〜20デニールの芯鞘型複合繊維が70〜10重量%と、繊度20デニール以下のポリエチレンテレフタレートを主体とする高融点繊維30〜90重量%から構成してもよい。この場合、高融点繊維の断面形状を通常の丸断面からW型、Y型断面の様に異型化した繊維を用いることで繊維表面積を増大させ吸音性能を向上させることも可能である。
【0007】
(2)空気清浄層の構成
空気清浄材5は、ポリエチレンテレフタレートを主体とする高融点繊維と、ポリエチレンテレフタレートを主体とする芯成分とポリエチレンテレフタレートを主たる共重合成分とする融点200℃以下の低融点エラステックポリエステル鞘成分よりなる芯鞘型複合繊維不織布で構成することが望ましい。この場合、繊度1〜150デニールの高融点繊維90〜50重量%と繊度1〜20デニールのポリエチレンテレフタレートを主体とする芯成分とポリエチレンテレフタレートを主たる共重合成分とする融点200℃以下の低融点エラステックポリエステル鞘成分よりなる芯鞘型複合繊維10〜50重量%から構成することが望ましい。通気抵抗を下げるために、該不織布の特徴としては、
・低密度化
・不織布積層方向に対して並行に空気流路を設ける
こととした。
【0008】
(3)拡張ダクトの構成
空気流路(ダクト1)の一部に円周方向に体積を拡大した拡張部3を設置する。望ましくはダクト1の全周に設けることが理想的である。吸音材4の内周にはメッシュ状の吸音材の保持材6を設置する(図2)。なお、符号7は空孔である。また、拡張部3へ強制的に空気を導入するために、拡張部3入り口のダクト1内面にルーバ2を設置している。ルーバ2の角度、ダクト1内部への突き出し量によって、拡張部3を通過する空気流量を調整することができる。
【0009】
【実施例】
以上の様な基本的な考え方を踏まえて、以下に各実施例を示す。
(実施例1)
<吸音材層>
ポリエチレンテレフタレートを主体とする高融点繊維で繊度10デニール52mm長の丸断面繊維を80重量%、ポリエチレンテレフタレートを主体とする芯成分とポリエチレンテレフタレートを主たる共重合成分とする融点130℃の低融点エラステックポリエステル鞘成分よりなる芯鞘型複合繊維で繊度2デニール52mm長の繊維を20重量%混合した。平均密度は0.02g/cm とした。混合した不織布をブレンド、カーディング、クロスレイヤー、ニードルパンチ、熱処理工程を経て原反を得た。
【0010】
<空気清浄材層>
ポリエチレンテレフタレートを主体とする高融点繊維で繊度40デニール52mm長の丸断面繊維を80重量%、ポリエチレンテレフタレートを主体とする芯成分とポリエチレンテレフタレートを主たる共重合成分とする融点130℃の低融点エラステックポリエステル鞘成分よりなる芯鞘型複合繊維で繊度2デニール52mm長の繊維を20重量%混合した。平均密度は0.01g/cm とした。混合した不織布をブレンド、カーディング、クロスレイヤー、ニードルパンチ、熱処理工程を経て原反を得た。なお、主繊維には銀系の無機抗菌材が練り混まれている。
【0011】
吸音材層、空気清浄層を積層し、加熱プレスすることでこれらの層を接着し、厚みを整える。本実施例では、吸音材層、空気清浄層を個別に製造し、最終的に積層しているが、2台のカード、クロスレイヤーマシンを用いれば吸音材層、空気清浄材層が積層された状態で得ることができる。
効果
吸音性能も十分確保し、空気清浄材層の機能も発揮できた。バインダ繊維の混入により、繊維の飛散等の問題点は生じなかった。
【0012】
(実施例2)
<吸音材層>
ポリエチレンテレフタレートを主体とする高融点繊維で繊度6デニール52mm長の丸断面繊維を80重量%、ポリエチレンテレフタレートを主体とする芯成分とポリエチレンテレフタレートを主たる共重合成分とする融点130℃の低融点エラステックポリエステル鞘成分よりなる芯鞘型複合繊維で繊度2デニール52mm長の繊維を20重量%混合した。平均密度は0.02g/cm とした。混合した不織布をブレンド、カーディング、クロスレイヤー、ニードルパンチ、熱処理工程を経て原反を得た。
【0013】
<空気清浄材層>
ポリエチレンテレフタレートを主体とする高融点繊維で繊度40デニール52mm長の丸断面繊維を80重量%、ポリエチレンテレフタレートを主体とする芯成分とポリエチレンテレフタレートを主たる共重合成分とする融点130℃の低融点エラステックポリエステル鞘成分よりなる芯鞘型複合繊維で繊度2デニール52mm長の繊維を20重量%混合した。平均密度は0.01g/cm とした。混合した不織布をブレンド、カーディング、クロスレイヤー、ニードルパンチ、熱処理工程を経て原反を得た。なお、主繊維には銀系の無機抗菌材が練り混まれている。
【0014】
吸音材層、空気清浄材層を積層し、加熱プレスすることでこれらの層を接着し、厚みを整える。本実施例では、吸音材層、空気清浄材層を個別に製造し、最終的に積層しているが、2台のカード、クロスレイヤーマシンを用いれば吸音材層、空気清浄材層が積層された状態で得ることができることは(実施例1)と同様である。
効果
平均繊維径を(実施例1)よりも細くしているために、吸音性能は向上している。空気清浄層の機能も発揮できており、バインダ繊維の混入により、繊維の飛散等の問題点は生じなかった。
【0015】
(実施例3)
<吸音材層>
ポリエチレンテレフタレートを主体とする高融点繊維で繊度2デニール52mm長の丸断面繊維を80重量%、ポリエチレンテレフタレートを主体とする芯成分とポリエチレンテレフタレートを主たる共重合成分とする融点130℃の低融点エラステックポリエステル鞘成分よりなる芯鞘型複合繊維で繊度2デニール52mm長の繊維を20重量%混合した。平均密度は0.02g/cm とした。混合した不織布をブレンド、カーディング、クロスレイヤー、ニードルパンチ、熱処理工程を経て原反を得た。
【0016】
<空気清浄材層>
ポリエチレンテレフタレートを主体とする高融点繊維で繊度40デニール52mm長の丸断面繊維を80重量%、ポリエチレンテレフタレートを主体とする芯成分とポリエチレンテレフタレートを主たる共重合成分とする融点130℃の低融点エラステックポリエステル鞘成分よりなる芯鞘型複合繊維で繊度2デニール52mm長の繊維を20重量%混合した。平均密度は0.01g/cm とした。混合した不織布をブレンド、カーディング、クロスレイヤー、ニードルパンチ、熱処理工程を経て原反を得た。なお、主繊維には銀系の無機抗菌材が練り混まれている。
【0017】
吸音材層、空気清浄材層を積層し、加熱プレスすることでこれらの層を接着し、厚みを整える。本実施例では、吸音材層、空気清浄材層を個別に製造し、最終的に積層しているが、2台のカード、クロスレイヤーマシンを用いれば吸音材層、空気清浄層が積層された状態で得ることができることは(実施例1)と同様である。
効果
平均繊維径を(実施例1)、(実施例2)よりもさらに細くしているために、吸音性能は向上している。空気清浄層の機能も発揮できており、バインダ繊維の混入により、繊維の飛散等の問題点は生じなかった。
【0018】
(実施例4)
<吸音材層>
ポリエチレンテレフタレートを主体とする高融点繊維で繊度2デニールで断面形状がY型である52mm長の繊維を90重量%、ポリエチレンテレフタレートを主体とする芯成分とポリエチレンテレフタレートを主たる共重合成分とする融点130℃の低融点エラステックポリエステル鞘成分よりなる芯鞘型複合繊維で繊度2デニール52mm長の繊維を10重量%混合した。平均密度は0.03g/cm とした。混合した不織布をブレンド、カーディング、クロスレイヤー、ニードルパンチ、熱処理工程を経て原反を得た。
【0019】
<空気清浄材層>
ポリエチレンテレフタレートを主体とする高融点繊維で繊度40デニール52mm長の丸断面繊維を80重量%、ポリエチレンテレフタレートを主体とする芯成分とポリエチレンテレフタレートを主たる共重合成分とする融点130℃の低融点エラステックポリエステル鞘成分よりなる芯鞘型複合繊維で繊度2デニール52mm長の繊維を20重量%混合した。平均密度は0.01g/cm とした。混合した不織布をブレンド、カーディング、クロスレイヤー、ニードルパンチ、熱処理工程を経て原反を得た。なお、主繊維には銀系の無機抗菌材が練り混まれている。
【0020】
吸音材層、空気清浄材層を積層し、加熱プレスすることでこれらの層を接着し、厚みを整える。本実施例では、吸音材層、空気清浄材層を個別に製造し、最終的に積層しているが、2台のカード、クロスレイヤーマシンを用いれば吸音材層、空気清浄材層が積層された状態で得ることができることは(実施例1)と同様である。
効果
Y型断面繊維を用いており、繊維の総表面積は(実施例3)よりも大きい。さらに密度も上げているために、吸音性能は(実施例3)よりも向上している。空気清浄層の機能も発揮できており、バインダ繊維の混入により、繊維の飛散等の問題点は生じなかった。
【0021】
(実施例5)
<吸音材層>
ポリエチレンテレフタレートを主体とする高融点繊維で繊度10デニールで52mm長の丸断面繊維を80重量%、ポリエチレンテレフタレートを主体とする芯成分とポリエチレンテレフタレートを主たる共重合成分とする融点130℃の低融点エラステックポリエステル鞘成分よりなる芯鞘型複合繊維で繊度2デニール52mm長の繊維を20重量%混合した。平均密度は0.02g/cm とした。混合した不織布をブレンド、カーディング、クロスレイヤー、ニードルパンチ、熱処理工程を経て原反を得た。
【0022】
<空気清浄材層>
ポリエチレンテレフタレートを主体とする高融点繊維で繊度100デニール52mm長の丸断面繊維を90重量%、ポリエチレンテレフタレートを主体とする芯成分とポリエチレンテレフタレートを主たる共重合成分とする融点130℃の低融点エラステックポリエステル鞘成分よりなる芯鞘型複合繊維で繊度2デニール52mm長の繊維を10重量%混合した。平均密度は0.01g/cm とした。混合した不織布をブレンド、カーディング、クロスレイヤー、ニードルパンチ、熱処理工程を経て原反を得た。なお、主繊維には銀系の無機抗菌材が練り混まれている。
【0023】
吸音材層、空気清浄材層を積層し、加熱プレスすることでこれらの層を接着し、厚みを整える。本実施例では、吸音材層、空気清浄材層を個別に製造し、最終的に積層しているが、2台のカード、クロスレイヤーマシンを用いれば吸音材層、空気清浄材層が積層された状態で得ることができることは(実施例1)と同様である。
効果
吸音性能は(実施例1)と同等レベルである。空気清浄材層の平均繊を太くしているために、通気抵抗は(実施例1)よりも低下している。バインダ繊維の混入により、繊維の飛散等の問題点は生じなかった。
【0024】
(実施例6)
<吸音材層>
ポリエチレンテレフタレートを主体とする高融点繊維で繊度10デニールで52mm長の丸断面繊維を80重量%、ポリエチレンテレフタレートを主体とする芯成分とポリエチレンテレフタレートを主たる共重合成分とする融点130℃の低融点エラステックポリエステル鞘成分よりなる芯鞘型複合繊維で繊度2デニール52mm長の繊維を20重量%混合した。平均密度は0.02g/cm とした。混合した不織布をブレンド、カーディング、クロスレイヤー、ニードルパンチ、熱処理工程を経て原反を得た。
【0025】
<空気清浄材層>
ポリエチレンテレフタレートを主体とする高融点繊維で繊度100デニール52mm長の丸断面繊維を90重量%、ポリエチレンテレフタレートを主体とする芯成分とポリエチレンテレフタレートを主たる共重合成分とする融点130℃の低融点エラステックポリエステル鞘成分よりなる芯鞘型複合繊維で繊度2デニール52mm長の繊維を10重量%混合した。平均密度は0.005g/cm とした。混合した不織布をブレンド、カーディング、クロスレイヤー、ニードルパンチ、熱処理工程を経て原反を得た。なお、主繊維には銀系の無機抗菌材が練り混まれている。
【0026】
吸音材層、空気清浄材層を積層し、加熱プレスすることでこれらの層を接着し、厚みを整える。本実施例では、吸音材層、空気清浄材層を個別に製造し、最終的に積層しているが、2台のカード、クロスレイヤーマシンを用いれば吸音材層、空気清浄材層が積層された状態で得ることができることは(実施例1)と同様である。
効果
吸音性能は(実施例1)と同等レベルである。空気清浄材層の繊維密度を下げ、平均繊を太くしているために、通気抵抗は(実施例5)よりも低下している。バインダ繊維の混入により、繊維の飛散等の問題点は生じなかった。
【0027】
(実施例7)
(実施例1〜6)においては、吸音材層と空気清浄材層の厚み比率を50:50としていたが、本実施例では20:80として空気清浄層の厚みを大きくしている。
【0028】
<吸音材層>
ポリエチレンテレフタレートを主体とする高融点繊維で繊度10デニールで52mm長の丸断面繊維を80重量%、ポリエチレンテレフタレートを主体とする芯成分とポリエチレンテレフタレートを主たる共重合成分とする融点130℃の低融点エラステックポリエステル鞘成分よりなる芯鞘型複合繊維で繊度2デニール52mm長の繊維を20重量%混合した。平均密度は0.02g/cm とした。混合した不織布をブレンド、カーディング、クロスレイヤー、ニードルパンチ、熱処理工程を経て原反を得た。
【0029】
<空気清浄材層>
ポリエチレンテレフタレートを主体とする高融点繊維で繊度40デニール52mm長の丸断面繊維を80重量%、ポリエチレンテレフタレートを主体とする芯成分とポリエチレンテレフタレートを主たる共重合成分とする融点130℃の低融点エラステックポリエステル鞘成分よりなる芯鞘型複合繊維で繊度2デニール52mm長の繊維を20重量%混合した。平均密度は0.01g/cm とした。混合した不織布をブレンド、カーディング、クロスレイヤー、ニードルパンチ、熱処理工程を経て原反を得た。なお、主繊維には銀系の無機抗菌材が練り混まれている。
【0030】
吸音材層、空気清浄材層を積層し、加熱プレスすることでこれらの層を接着し、厚みを整える。本実施例では、吸音材層、空気清浄材層を個別に製造し、最終的に積層しているが、2台のカード、クロスレイヤーマシンを用いれば吸音材層、空気清浄材層が積層された状態で得ることができることは(実施例1)と同様である。
効果
吸音性能は空気清浄材層の厚みを大きくしているために、低周波側にシフトした性能となっている。空気清浄材層の占める部分が増えたので、全体としての通気抵抗も低下している。
【0031】
(比較例1)
<吸音材層>
ポリエチレンテレフタレートを主体とする高融点繊維で繊度50デニールで52mm長の丸断面繊純を90重量%、ポリエチレンテレフタレートを主体とする芯成分とポリエチレンテレフタレートを主たる共重合成分とする融点130℃の低融点エラステックポリエステル鞘成分よりなる芯鞘型複合繊維で繊度2デニール52mm長の繊維を10重量%混合した。平均密度は0.02g/cm とした。混合した不織布をブレンド、カーディング、クロスレイヤー、ニードルパンチ、熱処理工程を経て原反を得た。
【0032】
<空気清浄材層>
ポリエチレンテレフタレートを主体とする高融点繊維で繊度40デニール52mm長の丸断面繊維を80重量%、ポリエチレンテレフタレートを主体とする芯成分とポリエチレンテレフタレートを主たる共重合成分とする融点130℃の低融点エラステックポリエステル鞘成分よりなる芯鞘型複合機維で繊度2デニール52mm長の繊維を20重量%混合した。平均密度は0.01g/cm とした。混合した不織布をブレンド、カーディング、クロスレイヤー、ニードルパンチ、熱処理工程を経て原反を得た。なお、主繊維には銀系の無機抗菌材が練り混まれている。
【0033】
吸音材層、空気清浄材層を積層し、加熱プレスすることでこれらの層を接着し、厚みを整える。本比較例では、吸音材層、空気清浄材層を個別に製造し、最終的に積層しているが、2台のカード、クロスレイヤーマシンを用いれば吸音材層、空気清浄層が積層された状態で得ることができることは(実施例1)と同様である。
効果
吸音性能は平均繊維径が太くなっているために所望の性能を得ることができなかった。
【0034】
(比較例2)
<吸音材層>
ポリエチレンテレフタレートを主体とする高融点繊維で繊度10デニール52mm長の丸断面繊維を98重量%、ポリエチレンテレフタレートを主体とする芯成分とポリエチレンテレフタレートを主たる共重合成分とする融点130℃の低融点エラステックポリエステル鞘成分よりなる芯鞘型複合繊維で繊度2デニール52mm長の繊維を2重量%混合した。平均密度は0.02g/cm とした。混合した不織布をブレンド、カーディング、クロスレイヤー、ニードルパンチ、熱処理工程を経て原反を得た。
【0035】
<空気清浄材層>
ポリエチレンテレフタレートを主体とする高融点繊維で繊度40デニール52mm長の丸断面繊維を98重量%、ポリエチレンテレフタレートを主体とする芯成分とポリエチレンテレフタレートを主たる共重合成分とする融点130℃の低融点エラステックポリエステル鞘成分よりなる芯鞘型複合繊維で繊度2デニール52mm長の繊維を2重量%混合した。平均密度は0.01g/cm とした。混合した不織布をブレンド、カーディング、クロスレイヤー、ニードルパンチ、熱処理工程を経て原反を得た。なお、主繊維には銀系の無機抗菌材が練り混まれている。
【0036】
吸音材層、空気清浄材層を積層し、加熱プレスすることでこれらの層を接着し、厚みを整える。本比較例では、吸音材層、空気清浄材層を個別に製造し、最終的に積層しているが、2台のカード、クロスレイヤーマシンを用いれば吸音材層、空気清浄材層が積層された状態で得ることができる。
効果
吸音性能も確保し、空気清浄層の機能も発揮できたがバインダ繊維の混入率が低いために、固定されない繊維が生じ、繊維の飛散という問題点が生じた。
【0037】
【発明の効果】
以上、説明してきたように本発明では、エアコンの空気流路の一部に拡張部を設け、その内部に吸音材を設置すると同時に吸音材の外周に、当該吸音材の背後空気層として作用すると共に、脱臭機能や抗菌作用、あるいは粉塵をトラップできる空気清浄材を併せて設置した。これによって、エアコンの騒音低減を図ると同時に車室内の空気清浄を達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の構成模式図である。
【図2】本発明の実施の形態の吸音材の保持構造を示す図である。
【図3】従来のエアコンの構成を示す模式図である。
【符号の説明】
1 ダクト
2 ルーバ
3 拡張部
4 吸音材
5 空気清浄材
6 吸音材の保持材
7 空孔

Claims (7)

  1. 自動車用エアコンの空気流路の一部を拡張し、拡張部内に吸音材と、該吸音材の背後空気層を兼ねる空気清浄材を設置したことを特徴とする自動車用吸音構造体。
  2. 請求項1記載の自動車用吸音構造体において、前記自動車用吸音構造体は空気流路の全周あるいは、一部の外周に吸音材が設置されたことを特徴とする自動車用吸音構造体。
  3. 請求項1記載の自動車用吸音構造体において、前記自動車用吸音構造体がポリエチレンテレフタレートを主体とする繊維体から構成されることを特徴とする自動車用吸音構造体。
  4. 請求項3記載の自動車用吸音構造体において、ポリエチレンテレフタレートを主体とする繊維体は、空気流路に対して水平方向に積層されていることを特徴とする自動車用吸音構造体。
  5. 請求項1記載の吸音材は、ポリエチレンテレフタレートを主体とする芯成分とポリエチレンテレフタレートを主たる共重合成分とする融点200℃以下の低融点エラステックポリエステル鞘成分よりなる繊度1〜20デニールの芯鞘型複合繊維と、繊度20デニール以下のポリエチレンテレフタレートを主体とする高融点繊維から成ることを特徴とする自動車用吸音構造体。
  6. 請求項1記載の空気清浄材は、ポリエチレンテレフタレートを主体とする1〜150デニールの高融点繊維と、ポリエチレンテレフタレートを主体とする芯成分とポリエチレンテレフタレートを主たる共重合成分とする融点200℃以下の低融点エラステックポリエステル鞘成分よりなる芯鞘型複合繊維で繊度1〜20デニールの繊維から成ることを特徴とする自動車用吸音構造体。
  7. 請求項6記載の空気清浄材を構成する主体繊維のポリエステル繊維には、抗菌作用を有する材料が担持あるいは、練り込まれていることを特徴とする自動車用吸音構造体。
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