JP3589145B2 - スピンドルモータ及びリムーバブルディスク排出方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、リムーバブルディスク装置用スピンドルモータのリムーバブルディスク排出機構に関し、特にリムーバブルディスク排出時にメディアハブがスピンドルハブからスムーズに外れるようにするための機構に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のリムーバブルディスク装置用スピンドルモータについて図8を参照して説明する。従来のリムーバブルディスク装置用スピンドルモータは、スピンドルハブ5の上面にある出っ張り部5a(略円筒形となっており上からみると円に見える)の外径壁面5bによりメディアハブ41の中心に設けられた穴の内径を直接拘束する構造となっている。すなわち、内径壁面411がスピンドルモータ5の出っ張り部5aによりその位置が規制されている。
【0003】
そのため、磁気記憶媒体の偏心を減少させるためにスピンドルハブ5の外径とメディアハブ41の内径との間のクリアランスを小さくすると、リムーバブルディスク4の排出時に、不都合が生じる。即ち図9においてシェル43が右方向に移動すると丸穴縁部44がテーパ部412にあたる結果、メディアハブ41が上へ押し上げられると、以下に説明する”カジリ”が発生し易くなる。
【0004】
ここで図10は、メディアハブ41が押し上げられて”カジリ”を発生するときの、内径壁面411とスピンドルハブ5(外径壁面5b)との位置関係を示す図である。B、Cはスピンドルハブ5の中央断面の端部であり長さBCが外径すなわち円筒形の直径の長さを示す。A,Dは内径壁面411の角(かど )の点であり、長さADはメディアハブ41の中空部分の内径を示す。
【0005】
そうすると、図10に示すように穴の内径ADと出っ張り部5aの外径BCとの間にはAD<BCなる関係があり、ABの方向が内径壁面411の上下方向と平行であるときは長さAD−BCが両側のクリアランスの和となる。従ってもし内径壁面411とスピンドルハブ5の外径壁面上のABが平行で、スピンドルハブ5を固定にしてメディアハブ41をスピンドルハブ5のABと平行に持ち上げる場合は問題なく持ち上がる。しかし、図10のようにスピンドルハブ5(AB方向)に対して内径壁面411が傾いていると、C点が内径壁面411の内部に食いこんで動かなくなるという現象が生じ、この現象を以下で、カジリと称することにする。
【0006】
この現象はAD<ACとなる程度に内径壁面が傾いたときに起こる。言い換えればメディアハブ41を持ち上げる際に、角Dが角Cを乗り越えるタイミングが遅いときにこの現象が起こる。
【0007】
このカジリが生じるとスピンドルハブ5とメディアハブ41との間に生じる摩擦により食いついて抜き差しならない状態となり、スピンドルハブ5からメディアハブ41が外れず、リムーバブルディスク4が排出できないという問題があった。またメディアハブ41の内径壁面411に損傷が生じるという問題があった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
第1の問題点は、リムーバブルディスクを排出するときにスピンドルハブ5からメディアハブ41が外れないで動かなくなるということである。その理由はカジリ即ちスピンドルハブ5(AB方向)に対して内径壁面411が傾いていると、C点が内径壁面411の内部に食いこんで動かなくなるという現象が生じるからである。
【0009】
第2の問題点は、リムーバブルディスクを排出するときにカジリが生じた状態で無理に排出しようとするとメディアハブ41の内径壁面411に損傷が生じるということである。
【0010】
その理由は、スピンドルハブ5(AB方向)に対して内径壁面411が傾いていると、C点が内径壁面411の内部に食いこんでさらに塑性変形をさせるからである。
【0011】
本発明の目的はリムーバブルディスクの排出時にメディアハブがスピンドルハブとカジリを生じることなくスムーズに外れるようなスピンドルモータを提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明のスピンドルモータは、円盤状の回転型の記録媒体と、前記記録媒体に固着された略ドーナツ形状のメディアハブと、これらを収容し中心部に穴を有するシェルとを備えるリムーバブルディスクが装着されて前記記録媒体を回転させるスピンドルモータにおいて、断面形状がコの字形のメディアハブ保持手段と、前記メディアハブを下方向に吸引する吸引手段と有するとともに、前記メディアハブにテーパ部が設けられ、前記リムーバブルディスクが装着されているときは、前記吸引手段は、前記メディアハブを下方向に吸引し、前記メディアハブ保持手段は、その一方の端が前記メディアハブに押さえられ、他の一方の端が前記スピンドルモータの円筒形の出っ張り部と前記メディアハブの中心部にある穴の内径壁面との間にあって前記内径壁面の水平方向の動きを拘束し、前記リムーバブルディスクの排出時には、前記シェルの穴の縁部が前記メディアハブのテーパ部を押すことにより前記メディアハブを上方に移動させるとともに、前記メディアハブの一部が前記スピンドルモータの円筒形の出っ張り部の中心方向へ移動し、前記メディアハブ保持手段は、前記他の一方の端が属するコの字の一辺の付け根部分を支点として回転することにより前記他の一方の端が前記スピンドルモータの円筒形の出っ張り部の中心方向へ移動することを特徴とする。
【0013】
本発明のリムーバブルディスク排出方法は、円盤状の回転型の記録媒体と、前記記録媒体に固着された略ドーナツ形状のメディアハブと、これらを収容し中心部に穴を有するシェルとを備えるリムーバブルディスクが装着されて前記記録媒体を回転させるスピンドルモータから前記リムーバブルディスクを排出する方法において、前記スピンドルモータが、断面形状がコの字型のメディアハブ保持手段と、前記メディアハブを下方向に吸引する吸引手段とを有するとともに、前記メディアハブにテーパ部が設けられ、前記リムーバブルディスクが装着されているときに、前記吸引手段が前記メディアハブを下方向に吸引し、前記メディアハブ保持手段の一方の端が前記メディアハブに押さえられるとともに、前記メディアハブ保持手段の他の一方の端が前記スピンドルモータの円筒形の出っ張り部と前記メディアハブの中心部にある穴の内径壁面との間にあって前記内径壁面の水平方向の動きを拘束しており、前記リムーバブルディスクの排出時において、前記シェルの穴の縁部が前記メディアハブのテーパ部を押すことにより前記メディアハブを上方に移動させるとともに、前記メディアハブの一部が前記スピンドルモータの円筒形の出っ張り部の中心方向へ移動するステップと、前記メディアハブ保持手段が、前記他の一方の端が属するコの字の一辺の付け根部分を支点として回転することにより、前記他の一方の端が前記スピンドルモータの円筒形の出っ張り部の中心方向へ移動するステップとを含むことを特徴とする。
【0016】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の第1の実施の形態について詳細に説明する。
【0017】
図1を参照して、本発明のリムーバブルディスク装置用スピンドルモータの構成を説明する。図1(b)はスピンドルハブ1を上から見た場合のツメ2等の主要部品の位置を示したものであり、上半分のみ表示してある。下半分は表示していないが、上半分とBB’に関して対称な形状となっている。したがって、ツメ2は3個所に存在する。この図からわかるようにスピンドルハブ1の一部にツメ2がはめこまれたような形で配置されている。図1(a)は図1(b)のBB’で切った断面をAの方向から見た場合の図を示している。
【0018】
この本発明のリムーバブルディスク用スピンドルモータは、スピンドルハブ1と、上面から見ると長方形の形状を有し、その一対の平行な2辺がスピンドルハブ1の外周端付近から略中心方向に向いて配置され、スピンドルハブ1の同心円上に等分配置された複数のツメ2と、ツメ2に対応してスピンドルハブ1と同心円上に配置されたドーナツ形状のマグネット3を備えている。ツメ2は、図1(b)のAの方向から見た断面がコの字の形状をしており(図1(a)参照)、支点21を中心に回転可能な状態で前記スピンドルハブ1と連結され、一方の端22と他方の端23を有する。
【0019】
なお、リード・ライトなどリムーバブル装置の稼動時にはスピンドルモータが回転し、このときスピンドルハブ1、ツメ2、メディアハブ41、磁気記録媒体42、マグネット3が一体となって回転する。スピンドルモータには、スピンドルハブ1を回転させるためのベアリング6やこれを保持する固定ベース7等も含まれるが、これらは当業者に周知であり、本発明の核心部分ではないので詳細説明を省略する。
【0020】
次に、本発明の実施の形態の動作の説明を行う。
【0021】
図1(a)と(b)は、それぞれ本発明のリムーバブルディスク装置用スピンドルモータにリムーバブルディスク4が挿入されている状態を示す横断面と平面図である。前記リムーバブルディスク4は、メディアハブ41(材質は例えばステンレス)と、前記メディアハブ41が媒体中心部の領域(2つの同心円に囲まれた部分。図1(a)参照)に両面接着テープ46により貼り付けられた円盤状の磁気記憶媒体42と、前記磁気記憶媒体42を収納するシェル43で構成され、前記シェル43の下面の中心部に前記メディアハブ41が露出する丸穴44aが設けられている。
【0022】
磁気記録媒体42は両面接着テープ46を介してメディアハブ41に固着されており、リムーバブルディスク4がスピンドルモータに装着されていない状態ではメディアハブ41が丸穴44aの中で動き得る状態になっている。
【0023】
前記メディアハブ41は、中心に設けられた穴の内径壁面411が前記ツメ2の他方の端23により水平方向を拘束され、且つ、マグネット3の磁力により垂直方向(図1(a)では紙面の下の方向)に吸引されて、位置決め固定されている。この時、前記ツメ2の一方の端22が前記メディアハブ41に押さえられているので、前記ツメ2の他方の端23は動かない。
【0024】
次に図2に示すように、前記リムーバブルディスク4が図面右方向に排出のために移動すると、前記丸穴縁部44が前記メディアハブ41のテーパ部412と接触する。
【0025】
更に図3に示すように、排出するために前記リムーバブルディスク4が図面右方向に移動すると、前記メディアハブ41はテーパ部412を丸穴縁部44に押されるので磁気記録媒体42とともに、持ち上げられる。この時、前記メディアハブ41と前記ツメ2の一方の端22との間に間隙が発生する。しかしわずかな隙間であるから、図3では肉眼で確認できるほどは現れていない。
【0026】
次に図4においては、前記ツメ2の他方の端23は前記メディアハブ41の内径壁面411に押され、前記ツメ2が前記支点21を中心にまさに回転しようとしているところを示している。そして回転が始まると前記ツメ2の他方の端23は前記スピンドルハブ1の中心に向かう方向に倒れ、前記メディアハブ41は前記ツメ2の他方の端23による水平方向の拘束力が緩和され、メディアハブ41が図面右方向(排出方向)へわずかに移動しながら上方向にも移動し、スピンドルハブ1とカジリを生じることなくスムーズに外れることができる。ここでカジリを生じることなくスムーズに外れる理由は、図10のBCに相当する長さがツメ2の回転により小さくなるためその結果としてACの長さが小さくなり、AC>ADというカジリの条件を満たさなくなるからである。
【0027】
そして図5に示すように、マグネット3の磁力による吸引力が及ばない範囲までメディアハブ41は更に持ち上げられる。
【0028】
続けて図6および図7に示すように、メディアハブ41と前記スピンドルハブ1がスムーズに擦れながらリムーバブルディスク4は排出されていく。
【0029】
本発明によるリムーバブルディスク装置用スピンドルモータは、リムーバブルディスク排出時にメディアハブがスピンドルハブとカジリを生じることなくスムーズに外れることが可能になるという作用効果を奏する。
【0030】
本発明の実施形態では、回転可能なコの字をしたツメを3箇所としたが、例えば同一円周上に等配した4箇所あるいは6箇所であってもよく、磁気記憶媒体の偏心を抑制する配置であればよい。また2箇所の場合でも本発明の動作は可能であるが、3箇所以上の場合は偏心を抑制する効果があるので3箇所以上が好ましい。
【0031】
また、メディアハブの内径壁面を拘束するツメは、リムーバブルディスクの排出動作と連動していればコの字でなくてもよい。
【効果の説明】
本発明によるリムーバブルディスク装置用スピンドルモータは、リムーバブルディスク排出時にメディアハブがスピンドルハブとカジリを生じることなくスムーズに外れるので、リムーバブルディスク装置の信頼性が向上する。
【0032】
またリムーバブルディスクを排出するときにカジリが生じた状態で無理に排出しようとしてメディアハブ41の内径壁面411に損傷が生じる現象を防止するという効果もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の構成を示す断面図および上面図である。
【図2】本発明の実施形態のリムーバブルディスクの排出動作を示す図である。
【図3】本発明の実施形態のリムーバブルディスクの排出動作を示す図である。
【図4】本発明の実施形態のリムーバブルディスクの排出動作を示す図である。
【図5】本発明の実施形態のリムーバブルディスクの排出動作を示す図である。
【図6】本発明の実施形態のリムーバブルディスクの排出動作を示す図である。
【図7】本発明の実施形態のリムーバブルディスクの排出動作を示す図である。
【図8】従来のリムーバブルスピンドルの構成を示す断面図である。
【図9】従来のリムーバブルスピンドルモータのリムーバブルディスクの排出動作を示す図である。
【図10】従来のリムーバブルスピンドルモータのリムーバブルディスクの排出動作におけるカジリの生じる状態を示す図である。
【符号の説明】
1 スピンドルハブ
2 ツメ
21 支点
22 一方の端
23 他方の端
3 マグネット
4 リムーバブルディスク
41 メディアハブ
411 内径壁面
42 磁気記録媒体
43 シェル
44 丸穴縁部
45 センターピン
46 両面接着テープ
5 スピンドルハブ
5a 出っ張り部
5b 外径壁面
6 ベアリング
7 ベースプレート
Claims (2)
- 円盤状の回転型の記録媒体と、前記記録媒体に固着された略ドーナツ形状のメディアハブと、これらを収容し中心部に穴を有するシェルとを備えるリムーバブルディスクが装着されて前記記録媒体を回転させるスピンドルモータにおいて、
断面形状がコの字形のメディアハブ保持手段と、前記メディアハブを下方向に吸引する吸引手段と有するとともに、前記メディアハブにテーパ部が設けられ、
前記リムーバブルディスクが装着されているときは、前記吸引手段は、前記メディアハブを下方向に吸引し、前記メディアハブ保持手段は、その一方の端が前記メディアハブに押さえられ、他の一方の端が前記スピンドルモータの円筒形の出っ張り部と前記メディアハブの中心部にある穴の内径壁面との間にあって前記内径壁面の水平方向の動きを拘束し、
前記リムーバブルディスクの排出時には、前記シェルの穴の縁部が前記メディアハブのテーパ部を押すことにより前記メディアハブを上方に移動させるとともに、前記メディアハブの一部が前記スピンドルモータの円筒形の出っ張り部の中心方向へ移動し、前記メディアハブ保持手段は、前記他の一方の端が属するコの字の一辺の付け根部分を支点として回転することにより前記他の一方の端が前記スピンドルモータの円筒形の出っ張り部の中心方向へ移動することを特徴とするスピンドルモータ。 - 円盤状の回転型の記録媒体と、前記記録媒体に固着された略ドーナツ形状のメディアハブと、これらを収容し中心部に穴を有するシェルとを備えるリムーバブルディスクが装着されて前記記録媒体を回転させるスピンドルモータから前記リムーバブルディスクを排出する方法において、
前記スピンドルモータが、断面形状がコの字型のメディアハブ保持手段と、前記メディアハブを下方向に吸引する吸引手段とを有するとともに、前記メディアハブにテーパ部が設けられ、
前記リムーバブルディスクが装着されているときに、前記吸引手段が前記メディアハブを下方向に吸引し、前記メディアハブ保持手段の一方の端が前記メディアハブに押さえられるとともに、前記メディアハブ保持手段の他の一方の端が前記スピンドルモータの円筒形の出っ張り部と前記メディアハブの中心部にある穴の内径壁面との間にあって前記内径壁面の水平方向の動きを拘束しており、
前記リムーバブルディスクの排出時において、
前記シェルの穴の縁部が前記メディアハブのテーパ部を押すことにより前記メディアハブを上方に移動させるとともに、前記メディアハブの一部が前記スピンドルモータの円筒形の出っ張り部の中心方向へ移動するステップと、
前記メディアハブ保持手段が、前記他の一方の端が属するコの字の一辺の付け根部分を支点として回転することにより、前記他の一方の端が前記スピンドルモータの円筒形の出っ張り部の中心方向へ移動するステップとを含むことを特徴とするリムーバブルディスク排出方法。
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| JP2000091966A JP3589145B2 (ja) | 2000-03-29 | 2000-03-29 | スピンドルモータ及びリムーバブルディスク排出方法 |
Applications Claiming Priority (1)
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|---|---|---|---|
| JP2000091966A JP3589145B2 (ja) | 2000-03-29 | 2000-03-29 | スピンドルモータ及びリムーバブルディスク排出方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
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| JP2001273694A JP2001273694A (ja) | 2001-10-05 |
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| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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| JP (1) | JP3589145B2 (ja) |
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