JP3593669B2 - 自動倉庫における在庫状態の保存復旧方法 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、工場における自動倉庫の倉庫設備において在庫を管理しつつ、その在庫状態を保存して復旧する自動倉庫における在庫状態の保存復旧方法、特に、在庫状態を効率的に保存しつつ障害発生時には容易に復旧できる自動倉庫における在庫状態の保存復旧方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
例えば、生産工場で車両の組立をするために必要な各種の生産部品を所定数だけ在庫し、必要な時点で直ちに生産ラインに供給する定数管理のための自動倉庫において、多種類で多様な形態の生産部品を整理して連続的に入出庫する際には、生産部品を自動的に搬送して適切な空き棚に格納し、また、所望の生産部品を自動的に取り出し、再び搬送して出庫できることが重要である。
また、車両の組立をするために在庫を要する生産部品は、微小な物からバンパー等の大型の物まであり、その仕様は最近の需要拡大を反映し、RV等も含む多機種で、微妙な色合いが好まれる塗装色や、各国様々な安全基準を有する世界的な仕向け地等に極めて多様に分類されうるものがある。
さらに、入出庫に関する搬送状態と倉庫設備における在庫状態を操作員が監視しつつ逐次に指示し、それに搬送設備又は倉庫設備が連動して機能するとともに、指示された搬送状態又は在庫状態の誤りを補正できることも重要であり、これらのための自動倉庫における搬送状態及び在庫状態の補正方法が種々提案されている。
【0003】
図6は、従来の倉庫設備を制御しつつ在庫状態を管理する一般的な自動倉庫システムを説明する説明図である。
図6において、自動倉庫システムは、生産部品を在庫しつつ入出庫するための倉庫設備1,1,・・・,1と、入出庫するために生産部品を搬送する搬送設備2a,2bと、倉庫設備1,1,・・・,1と搬送設備2a,2bの作動を制御する制御設備3を備えている。
搬送設備2a,2bは、入庫するための入庫設備2aを階上に設け、出庫するための出庫設備2bを階下に設けている。
各生産部品は台座であるパレットにそれぞれ載置され、入庫設備2aの入庫口2cから搬入され、指示された倉庫設備1,1,・・・,1の任意の位置に収納するとともに、別の指示された位置から取り出され、出庫設備2bの出庫口2dへ搬出される様になっている。
尚、4は、出庫口2dと入庫口2cを連絡するためのリフト設備である。
【0004】
図7は、図6における倉庫設備を具体的に説明する説明図である。
図7において、倉庫設備1は、生産部品を搬送するための自動搬送車11を有し、生産部品を支持して在庫するための多数の部品棚12,12,・・・,12を縦横に配置して1つのバンクを形成しており、例えば、横方向の位置であるベイ1a(矢印)と、縦方向の位置であるレベル1b(矢印)を設定して特定の部品棚12aを選択して生産部品を収納する様になっている。
自動搬送車11は、パレット13を介して生産部品を載置し、誘導するための誘導制御装置14により走行路15に沿って入庫及び出庫設備2a,2bから所定のベイ(矢印)1aにパレット13を搬送して、図示しないエレベータにより指示された部品棚12aまで持ち上げて収納する様になっている。
【0005】
図8は、図7における自動倉庫の制御を概略的に説明する機能ブロック図である。
図8において、自動倉庫の制御は、入出庫に関する全体的なシーケンスを制御するシーケンス制御部31と、入出庫設備2a,2bを制御する搬送制御部32と、入出庫の進捗状況をモニターしつつ指示する指示装置33と、前記した誘導制御装置14から構成されている。
シーケンス制御部31は、シーケンス自体を制御する部分の他に、指示装置33の入出力を処理する入出力インターフェイス31aと、自動倉庫システムを支援する図示しない支援システムとの通信を処理する通信インターフェイス31bと、入出力と通信の各インターフェイス31a,31bを統括的に管理しつつ、自動倉庫の状態を導入して認識し、制御データを形成して送出する管理部31cからなっており、搬送制御部32を介して入庫及び出庫設備2a,2bを制御し、誘導制御装置14を介して各自動搬送車11,11,・・・,11を誘導する。
指示装置33は、入出力インターフェイス31aを介して管理部31cに接続しており、入出庫のシーケンス制御を監視しつつ入出庫を指示し、在庫を管理する自動倉庫管理ソフトウエアにより運用されている。
尚、33aは内蔵型又は補助のフロッピィ・ディスク装置である。
【0006】
図9は、図8における自動倉庫を制御する一般的な手順を示す流れ図である。図9において、自動倉庫の制御は、指示装置33により種々の管理事項を分類して予め管理部31aに設定する管理事項の設定ステップS1と、入出庫すべき生産部品を指示装置33により指定して入出庫を指示する入出庫の指示ステップS2と、入出庫の指示に従って管理事項に関するシーケンスを管理部32cが制御するシーケンスの制御ステップS3と、シーケンス制御の結果に基づいて管理部32cが管理事項を更新する管理事項の更新ステップS4と、在庫管理業務の中で任意の区切りにおける在庫状態の保存ステップS5からなっており、自動倉庫の機構部を作動しつつ在庫管理をし、1日の終業時や昼休み前、又は勤務交代時等に途中の在庫状況を安全のため保存する様になっている。
管理事項は、生産部品の形態に関する仕様を示す仕様情報と、各倉庫設備1における在庫の有無等を示す在庫状態を含んでいる。
【0007】
図10は、図9におけるシーケンスの制御ステップを具体的に説明する流れ図である。
図10において、シーケンスの制御ステップS3は、入出庫の指示に基づいて入出庫設備2a,2bにおける搬送の経路を決定し、搬送状態を形成して管理部31cに設定する搬送状態の設定ステップS31と、この経路における機構的な作動の状態を取得する機構状態の取得ステップS32と、最終的に経路全体を通過できたか否かを判定する最終経路の判定ステップS33と、以上の過程におけるシーケンス上の誤りが有るか否かを判定するシーケンスの誤り検査ステップS34と、搬送状態に従って制御シーケンスを進行させ、倉庫設備1の実際の移動状態において生産部品を、指示装置33の表示位置において搬送状態を径路上の次の搬送領域Sへ移動する搬送領域の移動ステップS35と、設定された経路全体を両者が移動して入出庫ジョブを完了する入出庫の完了ステップS36と、制御中のシーケンスを中断するシーケンスの中断ステップS37からなっている。
【0008】
また、その制御において最終経路の判定ステップS33で経路全体を通過済である場合に入出庫の完了ステップS36を遂行し、シーケンスの誤り検査ステップS34で誤りが有る場合にシーケンスの中断ステップS37を遂行する様になっている。
しかし、この大規模な機構部は、自動搬送車11や搬送設備2a,2bの移動に伴う相互の位置関係を機械的な接点又は光学的なセンサを伴う多数の制限スイッチにより検知するものであり、時には検知の誤りにより実際の搬送過程における移動状態が指示装置33上の移動表示と、あるいは実際の倉庫設備における在庫状態が在庫表示と相違することがある。
また、この検知の誤りに加えてシーケンス制御が常にやや先行することや、この先行により検知の誤り自体が累積すること等により、もはや実際の移動状態の単純な相違に止まらず、生産部品自体を自動搬送車11や搬送設備2a,2b、あるいは倉庫設備1上で操作員により人為的に移動させる場合がある。
更に、頻繁に相違する場合には、障害の原因であると推定される自動搬送車11、搬送設備2a,2b、あるいは倉庫設備1の一部分または全体を予備の設備と交換する必要も発生し、やはり移動表示、あるいは在庫表示と大きく相違することとなり、その際には、これらの相違を指示装置33上で指示し、予め保存してある搬送状態又は在庫状態における過去の履歴により補正し、両者を整合しなければならない場合がある。
【0009】
図11は、図10における在庫状態の保存ステップを具体的に説明する流れ図である。
図11において、在庫状態の保存ステップS5は、前記した在庫管理業務上の任意の区切りで在庫状態の保存を開始できる在庫状態の保存モードか否かを判定し、開始できない場合には他のジョブを遂行できる在庫状態の保存モード判定ステップS41と、前記した指示装置33から保存すべき内容を指示する保存内容の指示ステップS42と、指示した内容を逐次的にフロッピィ・ディスク33aに格納するフロッピィ・ディスクへの格納ステップS43からなっている。
尚、S40は在庫状態の保存を開始するステップで、S49は他のジョブを遂行するためのステップである。
【0010】
図12は、図11のシーケンスの中断ステップにおける在庫状態の復旧をする従来の方法を説明する流れ図である。
図12において、この在庫状態の復旧をする方法は、シーケンスの中断ステップS37で中断中に在庫状態の復旧を開始できる在庫状態の復旧モードか否かを判定し、開始できない場合には他のジョブを遂行できる在庫状態の復旧モードの判定ステップS371と、前記した指示装置33から復旧すべき内容を指示する復旧内容の指示ステップS372と、在庫状態をシーケンス制御部31における在庫状態メモリに格納する在庫状態メモリへの格納ステップS373からなっている。
尚、370は在庫状態の復旧を開始するステップで、379は他のジョブを遂行するためのステップである。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、前記した従来の自動倉庫における在庫状態の保存方法を使用し、倉庫設備における実際の在庫状態群を逐次に保存させようとする際には次に述べるような問題点があった。
(1)現在作業中の在庫管理の業務を中断してオフライン処理により在庫状態群を保存するので、業務遂行中は勿論のこと頻繁に中断して繰り返すことはできなかった。
(2)操作員がマニュアルで保存を指示するので、生産ラインと連携すべき繁忙な在庫管理のなかで保存を忘れる不安もあって確信が持てず、操作業務に求められる能率の向上を妨げていた。
(3)在庫状態が更新されたか否かに拘らず全ての在庫状態群を保存していたので、常に長時間の処理を必要としていた。
【0012】
(4)また、フロッピディスクに保存して別途保管するので、操作員に余計な手間と負担を強いることとなり、在庫異常の発生により修復すべき緊急時に混乱は免れず修復中に操作誤りを生ずる不安があった。
(5)保存されている在庫状態は主に業務開始時のものであるため、在庫状態を修復する際には常に業務開始時に逆上らねばならず、その修復作業は困難で長時間を要した。
(6)保管されている在庫状態が何時保存されたものか明確には分からず、復旧する際には操作員の見当により適当なものを推定していた。
以上、(1)、乃至(6)の問題点により、在庫状態の保存が煩雑であるわりに信頼性に乏しいばかりか、生産工場の最も重要な目標の1つである生産ラインの緊急な要請に答えることが充分できなかった。本発明は前述の問題点に鑑み、自動倉庫における倉庫設備の在庫状態を保存して復旧する方法において、在庫状態を効率的に保存しつつ障害発生時には容易に復旧できる自動倉庫における在庫状態の保存復旧方法を提供することを課題とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
前記の課題を解決するため、本発明では次の手段を構成した。
シーケンス制御装置により制御されて生産部品を生産ラインに供給する自動倉庫の倉庫設備における前記生産部品の在庫を管理する際に、特定の時点で保存された在庫状態に復旧させることが可能な、自動倉庫における在庫状態の保存復旧方法において、事象の変化を計数する計数値が所定数に達すると、前記在庫状態を保存するための契機を通知する保存契機通知段階と、前記契機が通知されると、前記在庫状態に時間情報が付加されて保存情報をなし、前記保存情報を蓄積して形成した履歴情報を固定記憶装置に格納する累積格納段階と、復旧できるための要件を通知し、前記固定記憶装置に格納された各在庫状態に対応する履歴から、この要件を満たす複数個の履歴を示す復旧要件の通知段階と、この履歴により任意の在庫状態をいずれか1つ選択し、この選択された在庫状態が前記固定記憶装置から前記シーケンス制御装置のメモリに転送される在庫状態復旧段階と、を設けることを特徴とする自動倉庫における在庫状態の保存復旧方法。
【0015】
【作用】
保存するための契機が通知されることにより、その際の時間情報が在庫状態に付加されて転送され、この保存情報が累積されて履歴情報として形成され、この履歴情報が固定記憶装置に格納される。
また、この保存契機は、事象の変化を計数する計数値が所定数に達した場合である。
【0016】
更に、復旧できるための要件が通知され、固定記憶装置に格納された各在庫状態に対応する履歴から、この要件を満たす複数個の履歴が示され、この履歴により任意の在庫状態がいずれか1つ選択され、固定記憶装置に累積的に格納されている在庫状態群から、この選択された在庫状態が実際に取得される。
【0017】
【実施例】
以下、工場の自動倉庫における本発明の実施例を、図面を参照して詳しく説明する。
図1及び図2は、本発明の方法による実施例を説明する説明図であり、図1は、在庫状態を保存する方法を示すものであり、図2は、これを復旧する方法を示すものである。
図1において、保存する方法は、保存するための契機を通知して在庫状態を転送する保存契機の通知段階S51と、この在庫状態を累積的に格納する累積的な格納段階S52と、その際の保存状況を確認する保存状況の確認段階S53からなっている。
尚、S50は開始する段階で、S59は終了する段階である。
【0018】
保存契機の通知段階S51は、在庫状態を更新する回数が所定数に達したことを保存契機とし、これに到達するまで周期的に判定し、到達した場合には到達した旨を通知して、この通知により、その際に更新中でない在庫状態に時間情報を付加して保存すべき情報を形成し、在庫状態が更新中であれば更新処理の完了後に保存すべき情報を形成して送出する様になっている。
この更新する回数は、倉庫設備に入出庫する頻度と搬送設備で搬送する能力を考慮して特定のコマンドにより例えば100回ぐらいに初期設定し、この値を計数しつつ監視する様になっている。
【0019】
保存契機は、更新する回数に限らず周期的なタイミングに到達したことをカウンターやタイマーの計数により判定したものを使用してもよく、その場合は、前回に保存をした際に在庫状態を転送した後に、内容が更新された在庫状態を個々に付されたフラグ等により判定して識別し、識別された在庫状態群のみを転送すればよい。
この周期的なタイミングは、シーケンスの制御の傍ら計数するものでも、周辺装置により独立に計数して外部から通知するものでもよい。
また、保存契機には、シーケンスの制御を終了する場合を付加してもよく、その場合には、シーケンスの制御を開始する際を復旧契機に付加するのがよい。
時間情報は、例えば年月日と時分秒を組み合わせればよい。
【0020】
累積的な格納段階S52は、保存すべき情報を逐次的に受領して履歴情報ファイルを形成するとともに、この履歴情報ファイルにおける各在庫状態と対応させ、時間情報を累積して履歴選択ファイルを形成し、この履歴情報ファイルを固定記憶装置に格納する。
尚、履歴情報ファイルのみを固定記憶装置に格納すれば記憶容量を節約することができ、履歴選択ファイルも付加的に格納すれば、履歴情報ファイルの検索や更新の度に履歴選択ファイルを形成する必要がないので、これらの際の各処理を迅速に遂行できる。
【0021】
保存状況の確認段階S53は、倉庫設備の全てのバンクにおける在庫状態について格納を終了するまで、シーケンス制御における他の処理の合間に連続的に又は断続的に保存契機の通知段階S51と累積的な格納段階S52と保存状況の確認段階S53を順に繰り返し遂行しており、常時遂行される入出庫操作の頻繁な処理において操作員に操作が待たされる感覚を与えない様になっている。
【0022】
図2において、本発明による復旧する方法は、復旧できるための要件を通知し、この復旧要件を満たす在庫履歴を示す復旧要件の通知段階S371と、この在庫履歴により在庫状態を選択的に取得する選択的な取得段階S372と、その際の復旧状況を確認する復旧状況の確認段階S373からなっている。
復旧要件の通知段階S371は、例えば現在の時刻に最も近いことを復旧要件として設定し、最後に保存された在庫状態から遡って10件分を在庫履歴として示す様になっている。
【0023】
復旧要件は、シーケンス制御の誤りが発生した事実を付加するものでもよく、その際には、誤り発生時間を在庫履歴と照合し、該当する在庫履歴に強調表示して誤り発生直前の在庫状態を操作員に示すことや、また、このシーケンス制御の誤りに起因する在庫異常が生ずる充分以前の在庫状態を操作員に示すこともできる。
また、この他にも、操作員が直接的に表示を指示するものであってもよく、その際には、任意の特定の時刻をキー入力し、この時刻以前のもの又は後のものを操作員に示すことや、その前後における各同件数分を示すこともできる。
【0024】
選択的な取得段階S372は、後記して詳しく説明する在庫履歴の表示画面を操作員に示し、操作員の指示にしたがって画面操作を処理しつつ、在庫履歴における指定された在庫状態を固定記憶装置から選択的に取得する様になっている。復旧状況の確認段階S373は、復旧要件の解消が確認できる在庫状態を取得するまで、復旧要件の通知段階S371と選択的な取得段階S372と復旧状況の確認段階S373を繰り返し遂行しており、その指定を操作員と対話的に遂行できる様になっている。
【0025】
図3は、図1及び図2における実施例の方法を使用する装置を概略的に示す説明図である。
図3において、この装置は、本発明の方法による第2のシーケンス制御装置35と、固定記憶装置38を有して第2のシーケンス制御装置35の各種情報を格納する格納装置37と、第2のシーケンス制御装置35に指示するための第2の指示装置群36a,36b,36cであり、その他は図9における従来例と何ら異なる点はない。
【0026】
第2の指示装置36a,36b,36cは、生産部品の仕様と自動倉庫1の制御状態に関する図形を予め設定された様式により表示し、自動倉庫1における特定の位置と管理業務を第2のシーケンス制御装置35に入力して、この制御状態を操作員が確認して生産部品の入出庫に関する操作を図形の押下により指示している。
第2の指示装置36a,36b,36cの中の1台は前記した入庫口2cに、他の1台は出庫口2dに、残りの1台は在庫状態を含む総合的な監視用及び予備機として配置し、入庫指示と出庫指示と在庫状態の補正操作を独立して行うことができる様になっている。
【0027】
尚、各装置が兼用するものであれば1台又は2台であってもよく、更に併用する用途には4台以上に増設してもよい。
具体的には、CRTやLCDのディスプレイを有する公知のタッチパネルやタッチスクリーン等により実現しており、これらにおいて複数の画面を初期設定して任意の図形を設計し、この図形の特定部分に割り付けられた各分割領域を操作員が押下したことを検知して、この分割領域に対応する指示命令を形成して送出する様になっているが、プログラム可能な画面上の各部分に操作員が身体の一部を触れて自動倉庫システムに指示するものであればよい。
【0028】
第2のシーケンス制御装置35は、複数の第2の指示装置36a,36b,36cから入出庫操作の指示を受け付けて自動倉庫の制御状態を通知する第2の入出力インターフェイス35aと、格納装置37と通信しつつ格納すべき各種の情報を提供する第2の通信インターフェイス35bと、第2の入出力及び通信の各インターフェイス35a,35bを統括的に管理する第2の管理部35cとを含んでおり、前記した第1のシーケンス制御装置31と同様の機能をも実行できる様になっている。
具体的には、公知のシーケンス・コントローラやシーケンサー等により実現しているが、やはりプログラム可能な制御部を有するものであれば他の手段であってもよい。
【0029】
格納装置37は、第2のシーケンス制御装置35と第2の指示装置36a,36b,36cに使用するために開発されたモニター用のプログラム等のソフトウエアを有している他は、従来の支援システムと相違する点はない。
第2の入出力インターフェース35aは、表示画面の種類を指定しつつ操作員の指示を受け入れる入出力バッファを第2の指示装置36a,36b,36cそれぞれに対して有し、これら種類の指定をそれぞれに分配し、指示の受入れをそれぞれから収集するマルチプレクサを介して、各入出力バッファを第2の管理部35cに接続している。
【0030】
第2の管理部35cは、入出庫及び在庫を管理するアプリケーション・プログラムを含んでおり、このアプリケーション・プログラムは、入出庫の指示によりシーケンス制御を設定する入出庫設定部と、稼働状態を監視してシーケンス制御を調整する状態監視部等を含んでおり、共通メモリーを介して第2の通信インターフェイス35bに接続する様になっている。
状態監視部は、搬送ずれや在庫異常などが発生する際に、入出庫設定部における割込み処理を指令して搬送ずれの補正や在庫異常の補正を開始する他、シーケンス制御の各処理における時間監視や時間管理を行っている。
また、各補正は、操作員が必要に応じて指示し、入出庫設定部が独立して指令して遂行することもできる様になっている。
【0031】
図4は、図3における装置の一部分を具体的に示すものである。
図4において、第2の通信インターフェイス35bは、シーケンス管理部35cと協調しつつ格納装置37と相互に通信して保存と復旧を指令する保存復旧指令通信部351と、保存復旧指令通信部351からの指令に従って在庫状態をシーケンス管理部35cから受領し、保存すべき情報を形成して格納装置37へ送出し、同じく指令に従って格納装置37から取得すべき情報を受領し、復旧すべき情報を形成してシーケンス管理部35cへ送出する保存復旧情報転送部352を有する。
【0032】
シーケンス管理部35cは、在庫状態や搬送状態等を格納する共通格納部353を含んでおり、この共通格納部353を第2の通信インターフェース35bや第2の入出力インターフェース35a等と共有するとともに、この共通格納部353を介して第2の通信インターフェース35bと第2の入出力インターフェース35aの間で仲介し、在庫状態や搬送状態等も共通の情報として使用する様になっている。
前記した保存契機、又は復旧契機は、これら第2の通信インターフェース35b、又はシーケンス管理部35cにより発生して通知するものでも、格納装置37により発生して通知するものでもよい。
【0033】
格納装置37は、保存復旧指令通信部351と通信して格納と取得を指令する格納取得指令通信部371と、格納取得指令通信部371からの指令に従って保存すべき情報を受領し、格納すべき情報を形成して固定記憶装置38に格納するとともに、同じく指令に従って取得すべき情報を固定記憶装置38から受領し、復旧すべき情報を形成して保存復旧情報転送部352へ送出する格納取得情報転送部372と、これらの格納取得指令通信部371と格納取得情報転送部372を統括的に管理する格納取得管理部373を含んでいる。
【0034】
格納すべき情報を形成する際には、最後に保存された在庫状態群を固定記憶装置38から読み取り、その後に更新された在庫状態群のみを入れ換えて今回の保存すべき情報を形成してもよい。
固定記憶装置38に形成される履歴選択ファイルと履歴情報ファイルは、最新のものから逆上って所定数以上の在庫状態に関するものを順送りに消去する様になっている。
ここで、図1の各段階を参照し、図2における第2の指示装置35に表示する画面について詳しく説明する。
【0035】
図5は、図2の選択的な格納段階における在庫履歴の画面を概略的に説明する説明図である。
図5において、この在庫履歴の画面は、現在の日時を示すとともに、在庫状態の復旧操作を宣言して示す在庫履歴の復旧宣言欄F1と、復旧すべき在庫状態の選択のために実際に在庫履歴の内容を表示する履歴内容欄F2と、この画面における各キーの操作方法等を案内して各種の注意事項等を示す操作案内欄F3からなる。
履歴内容欄F2は、在庫状態を復旧するための契機に関する事項を示すとともに、在庫履歴を具体的に示す在庫履歴表F20を表示する。
【0036】
在庫履歴表F20は、個々の在庫状態について保存された日付と時刻を示す各保存日時領域F21,F22,F23を最新のものから順に所定数だけ配列し、この在庫履歴表F20の説明や、在庫状態の復旧作業における次の指示入力を促す指示促進領域F29を付加して形成しており、各保存日時領域F21,F22,F23に欄カーソルF24を移動しつついずれか1つを指定できる様になっている。
また、同一の日付の保存日時領域F21,F21又はF22,F22,・・・,F22をまとめて1つのグループとし、各グループを交互に強調して見分けやすくする様になっている。
所定数は、任意に設定できるが例えば10件ぐらいが見分けやすい。
【0037】
次に、図2乃至図5において、操作員が在庫履歴を選択して復旧する手順について、在庫状態を修正する手順と比較して詳しく説明する。
先ず、シーケンスの中断が生ずると、前記した格納装置37において自動倉庫全体を平面視的に表示する画面により機構的な障害が発生している倉庫設備に位置する模様を点滅する。
操作員は、実際の自動倉庫における状況を目視により把握して実際に障害が生じている倉庫設備を調査し、この倉庫設備における在庫状態を確認しつつ必要があれば収納棚における生産部品の仕様情報を補正する。
【0038】
その際に、このシーケンスの中断が在庫異常により発生したものである場合は、図2における復旧要件の通知段階S371で、図4における在庫履歴の画面が表示される。
続いて、操作員は、カーソル・キーを操作しつつ欄カーソルを画面上で移動し、在庫履歴表から任意の在庫状態を選択して指定し、新たな画面に表示するための実行キーを押下して在庫状態を観察する。
この実行キーの押下により、指定された在庫状態が格納装置37から第2の通信インターフェース35bを介して第2の管理部35cの共通メモリーに転送されるので、以後、指示装置における在庫管理の業務に提供することができる。
【0039】
尚、本発明は前述の実施例にのみ限定されるものではなく、例えば、図5の在庫履歴の画面における各領域の構成は、在庫状態の実際の履歴管理に基づいて種々の態様が許される他、その中に表示される各欄と領域を着色、拡大、あるいはグラフィックやアニメーションにより強調する様にしてもよい。
また、在庫異常や搬送ずれによるシーケンスの中断が生じないものでも操作員のマニュアル指示によりシーケンスを中断して補正する様にしてもよく、更に、搬送設備又は倉庫設備の機構的な制御におけるシーケンスの中断中に、搬送状態又は在庫状態における過去の履歴の中から最適なものが選択されて自動的に置換される様にしてもよいこと等、その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えうることは勿論である。
【0040】
【発明の効果】
以上述べた様に、本発明には次の効果がある。
(1)在庫管理の業務の傍らオンライン処理により在庫状態を保存するので、遂行中の業務を中断するとなく頻繁に保存を繰り返すことができる。
(2)操作員はマニュアルで保存を指示する必要がないので、生産ラインと連携すべき繁忙な在庫管理のなかでも保存を忘れる不安はなく、操作業務に求められる能率の向上を図ることができる。
(3)在庫状態が更新されたか否かを判別し、更新されたもののみを選別的に転送して保存するので、転送に要する処理時間を低減させる。
【0041】
(4)固定記憶装置に保存して自動的に保管するので、操作員に余計な手間と負担を強いることがなく、在庫状態ずれ発生の緊急時にも修復中の混乱は生ぜず操作誤りを生ずる不安がない。
(5)保存されている在庫状態は在庫状態ずれ発生間際の複数個であるため、在庫状態を修復する際には常に最新のものを使用でき、その修復作業は容易で短時間である。
(6)保管されている在庫状態が何時保存されたものか明確に分かり、障害発生時における最新のものを決定できる。
以上、(1)、乃至(6)により、在庫状態の保存が容易で信頼性の高いものとなり、生産工場の最も重要な目標の1つである生産ラインの緊急な要請に答えることが充分できる様になり、在庫状態を効率的に保存しつつ障害発生時には容易に復旧できる自動倉庫における在庫状態の保存復旧方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の保存する方法による実施例を概略的に示す説明図である。
【図2】本発明の復旧する方法による実施例を概略的に示す説明図である。
【図3】図1及び図2における実施例の方法を使用する装置を概略的に示す説明図である。
【図4】図3における装置の一部分を具体的に示すものである。
【図5】図2の選択的な格納段階における在庫履歴の画面を概略的に説明する説明図である。
【図6】従来の倉庫設備を制御しつつ在庫状態を管理する一般的な自動倉庫システムを説明する説明図である。
【図7】図6における倉庫設備を具体的に説明する説明図である。
【図8】図7における自動倉庫の制御を概略的に説明する機能ブロック図である。
【図9】図8における自動倉庫を制御する一般的な手順を示す流れ図である。
【図10】図9におけるシーケンスの制御ステップを具体的に説明する流れ図である。
【図11】図10における在庫状態の保存ステップを具体的に説明する流れ図である。
【図12】図11のシーケンスの中断ステップにおける在庫状態の復旧をする従来の方法を説明する流れ図である。
【符号の説明】
1・・・・・倉庫設備 2a,2b・・・入出庫設備
11・・・・自動搬送車 14・・・・・・・・走行路
15・・・誘導制御装置 32・・・・・搬送制御装置
35・・・シーケンス制御装置 36a,36b,36c・・・第2の指示装置
S50,S370・・・開始する段階 S51・・・・保存契機の通知段階
S52・・・・・・累積的な格納段階 S53・・・・保存状況の確認段階
S59,S379・・・終了する段階 S371・・・復旧要件の通知段階
S372・・・・・選択的な格納段階 S373・・・保存状況の確認段階
Claims (1)
- シーケンス制御装置により制御されて生産部品を生産ラインに供給する自動倉庫の倉庫設備における前記生産部品の在庫を管理する際に、特定の時点で保存された在庫状態に復旧させることが可能な、自動倉庫における在庫状態の保存復旧方法において、
事象の変化を計数する計数値が所定数に達すると、前記在庫状態を保存するための契機を通知する保存契機の通知段階と、
前記契機が通知されると、前記在庫状態に時間情報が付加されて保存情報をなし、前記保存情報を蓄積して形成した履歴情報を固定記憶装置に格納する累積格納段階と、
復旧できるための要件を通知し、前記固定記憶装置に格納された各在庫状態に対応する履歴から、この要件を満たす複数個の履歴を示す復旧要件の通知段階と、
この履歴により任意の在庫状態をいずれか1つ選択し、この選択された在庫状態が前記固定記憶装置から前記シーケンス制御装置のメモリに転送される在庫状態復旧段階と、を設けることを特徴とする自動倉庫における在庫状態の保存復旧方法。
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| JP28012494A JP3593669B2 (ja) | 1994-11-15 | 1994-11-15 | 自動倉庫における在庫状態の保存復旧方法 |
Applications Claiming Priority (1)
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| JP28012494A JP3593669B2 (ja) | 1994-11-15 | 1994-11-15 | 自動倉庫における在庫状態の保存復旧方法 |
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| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08133425A JPH08133425A (ja) | 1996-05-28 |
| JP3593669B2 true JP3593669B2 (ja) | 2004-11-24 |
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| JP (1) | JP3593669B2 (ja) |
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- 1994-11-15 JP JP28012494A patent/JP3593669B2/ja not_active Expired - Fee Related
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| JPH08133425A (ja) | 1996-05-28 |
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